2023/11/30

【リスク回避】混んでいるルートは登らない すぐ落ちる奴とは登らない

■ 混んでいるルートは登らない

青ちゃんは、混んでいるルートは、登りません。

前のパーティが登るのが遅いから、という理由で壁でビバークする羽目になる、とか、普通に考えたら回避できるリスクです。

前のパーティが落石したから、当たって死んだ、怪我した、とか、

前のパーティが詰まっているから、ビレイ点から動けず、ハチに238か所刺された…とか。

■ 稚拙な判断がリスク

稚拙と言うか、それ、仕方ない事故、仕方ないアクシデントと言えますかね?

言えない。判断力で回避できるリスクです。

判断力でリスクを回避できるのがベテラン。できないのが経験不足の新人。

経験不足の人の結果論的事故みたいなの、ばかり耳に入るのが九州時代のクライミングでした。

■ 本当の素人さんには情報すら行かない

一般の人、クライミングジムにしか行かない人は、外岩での事故の実態を知らない。

なので、ロープをもって来ないクライマーがリスク管理不足の人だとは気が付かない。

というのは、結局のところ、本人があんまりにも新人さんでお上りさんなので、業界内の情報と接する接点がないからです。

情報が流れてこないので、私のような人が危険を指摘すると、

「ったくもう、大げさね」

というわけですが…

こちらの白亜スラブのような危険は、リスクであると認識すらされずに、延々と繰り返されているわけなので、結局のところ確率的には、ロシアンルーレットを回しているにすぎず、事故は、まぁ、時間の問題となってしまいます。

山梨時代は、事故の情報は私の知らないところで起こっていましたが、九州時代は、いきなり、初めての四阿屋でグランドフォールと腰椎骨折を目撃し、小川山でもソロクライマーのグランドフォールを目撃し、九州で最初に知った山岳会は、北鎌尾根で死者を出しており、アルパイン系の会は、支点ビレイなどの懐古調の技術であるし、かといってクライミングジムで登れば、グリップビレイから進化しておらず…いったい、どこに

ハッピークライミングがあるのかしら・・・?

な世界でした。

単に、日本クライミングの現状を知ったということだろうなぁ。


2023/11/29

【クライミング技術】最新支点ビレイ


https://www.acmg.ca/05pdf/Belays_Fixed_Point_Lead_Belay.pdf

より引用 

Principles of setting up FPLB

● Soft anchor materials must be doubled at the fixed point

● The fixed point should be connected to the anchor with a locking carabiner

● The fixed point should be kept as short as possible (10cm or less) to limit potential

movement of the belayer

● The belay should be between waist and shoulder height to prevent the lead rope from

escaping the belayers reach

● The belayer should wear gloves (as with all lead belays)

● The leader’s rope should leave the anchor so that a FF2 will not result in the rope cutting

across the anchor or the client’s tie-ins should the leader fall

● If at a hanging stance, the belayers attachment to the anchor should be kept short to

minimize potential movement

● If the belayer is standing on a ledge, introducing a small amount of slack to their

attachment to the anchor will help protect them from being pulled at all in the event of aleader fall

ーーーーーーーーーーーー

FPLB設置の原則

  • スリング等は、固定点で二重にすること
  • 固定点はロック付きカラビナでアンカーに接続する。
  • ビレイヤーの動きを制限するため、固定点はできるだけ短く(10cm以下)してください。
  • ビレイは、リードロープがビレイヤーの手から離れないように、腰から肩の高さの間で行ってください。
  • ビレイは腰から肩の高さの間で行う。
  • ビレイヤーは手袋を着用すること(すべてのリードビレイと同様)
  • 落下率2でロープがアンカーを横切らないように、リーダーのロープはアンカーから離れること。
  • リーダーのロープはアンカーから離す。
  • ハンギングビレイの場合、ビレイヤーのアンカーへのアタッチメントは短くし、ビレイヤーがアンカーから落ちる可能性を最小限にします。
  • ビレイヤーのアンカーへの取り付けは短くする。
  • ビレイヤーがレッジの上に立っている場合は、アンカーへのアタッチメントに少し緩みを持たせてください。
  • ビレイヤーがレッジに立っている場合は、ビレイヤーのアンカーへのアタッチメントに少し緩みを持たせることで、リーダーフォール時にビレイヤーが引っ張られるのを防ぐことができます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

■ 思えば、支点ビレイがすべての始まりだった

えー?!という古臭い技術の九州クライミング界…思えばすべての始まりは、矢筈岳のマスターズルーフに誘われていったときに目撃した
 
 支点ビレイ

だった。その時、私を慰めてあげようという人から、

 「最新技術のほうの支点ビレイでは?」

と言う指摘が来ましたが、全くそうでないことは分かっていました。理由…

・デブってしまいもう登れないおじさんが使っていた技術だった
・そのおじさんの口癖が「自分は○○大学山岳部」だった

そのおじさんが大学生だったときって少なく見積もって40年で、その人が最新のレスキュー技術を知りうる立場にあるとは全く思えず、その山岳会にも、食事を作ってくれて便利だから、という理由で参加しているだけのようだった…。

そういう人がやった支点ビレイで、しかもクライマーに向かって背中を向ける立ち位置。

いくら、周囲が、私に、もしかしてあってるかもよ…とその人の支点ビレイにも「一理ある」と思わせようとしても、まぁ、無理があるわなーっていうのが、ごくノーマルな大人の合理思考での結論でした。

ので、そこにいること自体が危険でした…

ので、私はとっととそこから出たかったのですが、山梨アルパイン時代の先輩は、その山岳会に所属したがっているようでした…彼には勝手に所属してもらったらいい、私は私で、個人で登ればいいと思っていましたが…。

どうも彼が会に受け入れてもらえなかったのかもしれないですね…。なんせグループ行動苦手そうだったし…。なんで白亜スラブは私にセカンドが回ってきたのか…(はぁ)。 

元々、彼とはゲレンデだけの付き合いにしよーと思っていたのに、気の毒感で自分の基準を緩めてしまったのです…

お返しクライミングは無し、だし…。岸良もビレイしてもらえず、黒髪山なんて行きたくないと即答。自分が行きたいところだけ行き、私がクライマーとして成長するのに行くべきところ、行きたいところには行かないという…

まぁそれでも、彼なりにここを登ったら?という提案はしてくれたと思うのですが、素人さんの選んだルートって、新人教育にふさわしくないルートばかりですよねぇ…例えば、ハチ面では、ローカルクライマーが避けて登らないでいる下部エリアの一番ボルトが悪いのに行ってしまいましたし、クラックでは下部核心のとか、プロテクションディフィクルトのとか…、カム落ち練習って、カム一個…(汗)。なんか親切にしたいと思ってくれたとしても、そもそものの能力が足りないみたいな感じでした。

むしろ、なにもしないでくれ…。放置されたほうがベターな親みたいな? 

あー、心理学最高!数々の身から出たさび的なものが落ちていくのを感じます。

支点ビレイの資料はカナダのガイドから来ました。大きくとらえてですが、

  海外×アイスクライミングというのが正しい情報へ近づく鍵

です。現代の冬壁はアイスクライミングの基礎能力なしにはないんですよ。

なんせ、「フリークライミングはアルパインロッククライミングの基礎です」の冬バージョンが、「アイスクライミングは、冬期登攀の基礎です」なんで…。

冬期登攀する人は、初歩のドライツーリングを含むアイスクライミングの基礎的能力を備えている必要があります。

当方の”昇天”の記録はこちらです。


【心理学】モラハラ被害の実態

■ いや驚いた。古いアルパインクライミング界のイケイケ主義はモラハラでした

なんか思い当たる点がいっぱいで驚いた。

なんか心理的にゆがんだ人が、わざわざ私をターゲットにしていただけみたいです。

https://amzn.to/3QYW8Ps より引用。


 ■ モラハラパーソナリティ(モラハラP)と一般的な八つ当たりとの違い

1)被害者を、道具扱いする 

2)自己成長しない 

3)ターゲット=防衛機制を発動させやすい相手、問題から目をそらさせてくれる相手

■ 被害者を道具扱いする、とは?

被害者が自分のために存在し、自分の葛藤を引き受ける存在(心のゴミの受け皿)であるかのように扱う(=投影性同一化)によって、自分の心の問題を凌ぐことを常とする (P32)

クライミングに置き換えると、自分の葛藤(優れたクライマーになりたいがなれない)を引き受ける存在(一方的に褒めてくれる、ヒーロー扱いしてくれる)によって自分の心の問題(本当は自分なりのチャレンジをしたいが怖い)から、目をそらしている。

つまり、自己の区別が混乱した”境界例水準の防衛機制”。

これは、だれしもにある、八つ当たりという責任転嫁とはレベルが異なる。

しかし、第三者からは、単なるミスや単なる八つ当たりに見えるので、

「良くあること」「気にする方がおかしい」

という意見が出る。(わー、分かる!よく「注意すればいい」と言われたが、間違ったビレイを注意しても若い男子は聞かない。私が言うから聞かないのではなく、誰が言っても聞かない。アドバイスをくれる人は、こちらの誠実なアドバイスを聞かない人…例としては、ひどいビレイをするビレイヤー…やロープを持たずに山に来るような人‥‥とは接点がないので、注意しても、いうことを聞かないということが、理解できない)

違いは、

一般人 = 「世代的」「瞬間的」八つ当たりを反省し、問題そのものに向き合おうとする

モラハラP= 問題そのものに向き合おうとせず、向き合わないことの言い訳に利用する

■ 変えたくないモラハラパーソナリティ

モラハラPが、モラハラを行うのは、自分の問題を解決し、自分が

 変わりたくない

ためである。”変われない”のではなく、”変わりたくない” のである。(阿弥陀北稜で宴会して凍傷3人)

■ 延々と責め続ける

変わりたくない、が本音のため、延々と責め続ける。(40年残地ボルト追っかけクライミングをしているアルパイン業界、時代はもうとっくにボルトレス…。事例としてはちょっとミスフィット?)

つまり、モラハラに対して”依存症”を発する。アルコール依存症と同じことで、愚痴を言っている間はスッキリするからである。(M上さん、私も鬱のころ、愚痴に依存していたかもしれません)

■ モラハラ=自分の心の問題を被害者に転嫁する行為

モラハラとは、本来自分が解決に取り組まなければならない自分の課題、多くの場合、葛藤として表現される…を被害者に擦り付ける行為である。

これがどう現実界に現れているか?というと??

事例:

九州クライミング界は、

・時代遅れのカットアンカーによるリボルトという問題、

・時代遅れのランナウトルートと言う問題、

・時代遅れの教育システムにより事故多発の問題

を、自らで問題解決に取り組まなければならないが、それには、

 ”命がけクライミングがカッコ良さそうに見えるから、かっこつけるためにしたい”という伝統的だが、的外れな英雄感

を返上し、真摯に

  1.  クライミング能力向上
  2.  ロープワークの卓越
  3.  新人への指導法の向上
  4.  組織改編 

等に取り組まねばならないが、そうするのは、

  •  自分たちがしょぼいクライマーであるという現実、
  •  情弱であるという事実、
  •  作業量が多大で単にめんどくさくてしたくない、
  •  岩場を束ねる組織的苦労を負いたくない、

という気持ち、に向き合わねばならず、めんどうでつらいのでしたくない。

一方で楽に栄誉は得たいので、開拓はしたい。ポケットマネー以上を出したくないため、安いカットアンカーと言う選択肢になる。

■ 「歩み寄り」「譲歩」→ 「支配」「コントロール」

一般の人にとっては、葛藤による自己成長は、当然で、自分が八つ当たりした場合は、

「相手にも一理あった」「少し譲ろう」ということになるが、これは、モラハラPにとっては、成功、と感じられる。そのため、モラハラ行為への依存症となる。

結果、「支配」と「コントロール」の手段化する。

■ 底つき体験

一般に、もはやこれまで、という底つき体験(私の岸良)を被害者は経験するが、その底つき体験に対して、引き留め行為に出るモラハラPが多い。

ご機嫌取りをする、泣いて謝る、などの幼稚な手段に出て、被害者に

 「この人も反省しているのだから…」

と思わせてしまい、被害関係が長引き、被害が深刻化する。

■ 第三者には分からない

モラハラPと被害者の関係性は、第三者からは、理解できないことが多く、

「もう少し付き合ってやってみては?」とアドバイスされることが多く、被害を長引かせる。

■ モラハラ被害者の特徴 vs モラハラPの特徴

・自分の体がむしばまれる vs むしばまれない

・社会的地位が脅かされる VS 脅かされない(のさばる) 

・自分らしい生き方ができなくなる vs のびのびしている

・自分がどうしたいのか考えることができなくなる vs 支配とコントロール力を強める

・魅力的 vs 客観的に見たら魅力がないことが多い

■ モラハラ加害者の特徴

「正しいのはいつも俺だ」

「〇〇のくせに」(人格の攻撃)

「俺のモノは俺のモノ。お前のモノはお前のモノ」

「モラハラと言えばいいと思っている」と言って被害者を非難する

「あなたの悪いところを自分が教えてやっているのに」

「お前のせいだからな!なんとかしろよ」

実力と不釣り合いな肥大した自己イメージ(神経症的自尊心)負けを認めない

責任転嫁

思い通りになる人間を周囲に置きたがる

突然不機嫌になる 理由を聞いても「お前には分からないだろう」

(モラハラ被害者の)〇〇さんと登っているのだから、たぶんちゃんとしているのだろう、と被害者の評判や人格によって、モラハラPが利得を得ている。

■ 被害者

モラハラを見抜けなかったなんて、なんて愚かだったのだろう…と自分を責める。相手の機嫌の原因や責任を自分にあると思う(認知のゆがみ)。これはもともとの性格ではなく、攻撃を受け続けたことによる。

■ ターゲットに選ばれる

被害者は、自分を良く見せるツールとしてターゲットに選ばれる。

「こんなことで機嫌が悪くなるなんて」「こんなことを言われる筋合いはない。私に原因はないはず」と思って、さほど深刻に捉えない場合に、深刻化する。

■ モラハラのプロセス

行動を自制させられるようにコントロールされる

罪悪感・劣等感が支配の土台にされる

後ろめたさや後悔を利用される

なんでも攻撃材料

釣った魚にはぎりぎりのエサをやる

自分のしたいことをあきらめるようにコントロールされる

自分で物事が決めれなくなるよう、コントロールされる

自尊心と自信を無くしていく

被害者は完ぺき主義に陥る

被害者は周りに自分のことを話せなくなる

周りと疎遠になって行く

モラハラPは、子供をペットのようにかわいがる

■ 回復のプロセス

モラハラから遠ざかる

うつなどの心理症状に対処する

境界を守る

自分を尊重する

人間関係を恐れない

怒りに支配されない

気づ付けられることに過剰に反応しない

自分の人生を生きたもの勝ち

モラハラかどうかどうでもよくなる


【技術情報】石井スポーツの登山学校がかなりいい味出している点

■ちょっとした親切 × 天野和明

 石井スポーツの登山学校の校長先生は、天野さんである。私も、激安で開催された読図講習に出かけ、初心者はどんなロープを購入するのが良いか?相談した。アイススクリューにも落ちれるのか、聞いたら、「結構、大丈夫」って教えてもらった。

山の世界は、通山珈琲と同じ、「ちょっと醤油貸して」程度の人類愛で持っているのである。

なぜか九州に来てから、人類愛をこちらが差し出しても、一方的に搾取される一方になるようになった。(九州人の女性観・登山観は、かなり歪んでいる)

で、最近の石井スポーツ登山学校がかなりいい味出してる。

■ その1)【雪山無料相談会】国際山岳ガイド・天野和明の雪山コンシェルジュ   

今週末18日土曜日に登山本店で開催

先日まで東ネパールの未踏峰から帰国したばかりの、経験豊富な国際山岳ガイドによる雪山装備の相談会です。

・前爪アイゼンを使用する本格的な雪山に挑戦したい

・冬靴やアイゼン、ピッケルなどギアのことが知りたい

・雪山を始めるのにどの装備を揃えていいかわからない

・スタッフの雪山実体験を聞いてみたい

など、本格的な雪山に挑戦したい気持ちを雪山経験豊富で

ヤマケイ登山学校「雪山登山」の著者でもある天野和明ガイドがご相談に応じます。

おひとり様でもグループ(2名様程度まで)でもOKです。

【1回目  12:00~13:30】

https://idd-travel-worker1.appspot.com/.../ici-sports...

【2回目  14:00~15:30】

https://idd-travel-worker1.appspot.com/.../ici-sports...

【3回目  16:00~17:30】

https://idd-travel-worker1.appspot.com/.../ici-sports...

ご来店をお待ちしております。

ーーーーーーーーーーーーーー

私には、雪上訓練…アイゼン歩行だの、生活技術の基本だの、雪崩知識だの、滑落停止技術、だのを習得することなく、いきなり冬の中崎尾根に行くのは、自殺行為と思えるが…

ちゃんと勉強しようにも、教えてもらえる相手がいないのが、九州。九州で山ヤの人の知っている内容はかなり古い。結果、なんかかなり頓珍漢なことを若い人はしている。

相談するなら、プロに相談しないと、一般に雪山って、年寄りには堪えるものであるから、大抵の人はやらなくなって、ん十年みたいな状況である。たいていのアルパインの山やは、ゲレンデでお茶を濁している。ゲレンデというのは、岩場、ってこと。ちなみにフリークライミングとはやっていることはそっくりだが、目的が違うので、登っている課題のレベルが違う。

古い山やもよかれと、聞かれら、頑張って、アドバイスをひねり出してくれるが、その技術はとうの昔に古くなっていたりする。聞くなら現役の人に聞かないと。

■ その2) めちゃ分かりやすいボルトサイトの紹介

古臭く陳腐化した情報をありがたがって使っている…と言えば、

 代表格はボルト知識

である。 めちゃ良いサイトがあった。

https://www.rocktopo.net/general_pages/anchor

https://www.rocktopo.net/assets/general_pages/anchor/001-7b0c802f07856d4d668c1ac451a44055b21defcce768fc57229deaeb396ed6d0.jpg より引用。

これで分からなかったら、もう、残念と言うより、救いようがないレベル感。

無料で、いろいろな人の情報が提供される良き時代の現代…それでも、それがネットであるからと言う理由で、情報弱者は、文句たらたらなんだが…

■ 昔の情報伝達経路は、陳腐化している

ネットでないとしたら、どこで正しい情報が得られるのか?

あのザ・登山教科書定番の、『高みへのステップ』内ですら、カットアンカーの支点が、終了点のサンプル写真として使われていたんで、ザ・登山教科書、である、あの書籍編集者ですら、ボルト知識はない、のである。

修正依頼を出したが、その後、返答は来ない。きっと、写真を差し替えるのは面倒なので、誰にも気が付かれないことだし、そのまま出しちゃえ!ということでめんどーなことはしない決断になったのであろう…

人間は弱い… こうした弱さがあれば、グージョンを見慣れておらず、カットアンカーの六角形のねじ山ばかりを見慣れたクライマーは、潜在意識にカットアンカーの形状が刷り込まれ、まったく自分が危険なボルトに命を預けているとは、気が付かないであろう…。

えー、何が悪いの…くらいな気分になってしまうだろう…

まーた、あの女の人、大げさな…とか言って、私を責めるのだろう…

いや、どうぞご自由に…

私は事実を指摘しているだけで、あなたたちの境界線を踏みにじってはいない。

私が、九州ボルトや終了点のおかしさに気が付いたのは、グージョンとスタンダード終了点を見慣れていたからである。

■ 女性には人権がなく、生命を侵害される九州

しかし、危険だから墜落したくない、と言っていやがっているクライマーに落ちろ落ちろと強いるのは、境界線の侵入だし、命をも脅かすほぼほぼ暴力行為、犯罪行為と同じですよ。

”古い”日本では、特に”女性”に対して、境界線(人権)を侵害してはいけない、という意識がかなり低い。

日本の”妻”という役割は、夫からは、愛する対象というよりは、家事奉仕をしてくれる家政婦、とみなされているし、それは金銭との交換条件で成り立っていると思っている男性すら多い。妻には、自立した人生がなく、夫の人生の道具、付属品である、と思っている。

日本の”母”という役割は、”息子”からは、息子が50代に差し掛かった年齢になってすら、俺のご飯作るのが母親の幸せだ、と信じられている。

日本の”女性”がいかに扱われているか?を如実に表すのが、日本製AVだ。日本はその気もない一般女性をAV女優に勧誘し、犯罪行為である本番をビデオに撮って、ありえない姿を海外に販売して、女性を貶める文化の世界的トップランナーである。

その犯罪行為を、はした金と交換に、同意、と表現している。騙された女性たちは、凌辱されたのみならず、金銭的見返りもなく、犯罪の現場を映したポルノを世界中に拡散されて、人格までも貶められ、人生を破壊されているのである。その上、二次被害を防ぐため、告訴もできない。そして、その好意で莫大な利益を得ているのは、男性側だ。

つまり、日本男性の無意識にインプットされている”女性”への”当たり前の接し方”は、世界的に見て、かなりひどいってことである。

それは、山でも現れる。

例えば、テント泊中に、セックスしたい、と言うとかねぇ…。はぁ、もうどんだけ~って経験は、たんまりたまった。

そんなことを言わないとしても、知的水準が低い場合、特に男性は、相手の立場に立ってものを見ることができない。例えば、マルチで、ロープアップを自分ができなかったとき、本人は気が付かない。自分の行為を振り返る習慣っていうのが、そもそも欠けている。そのため、セカンドが遅い!などと、文字通り自分を棚に上げて、パートナーを責めるほうに転じる。

その実態を実際に体験すると、まぁ、事故になるのは、ただの時間の問題。

さて、指摘すべきはすでに指摘した。

あとは勝手にやってくださいって感じだ。私には恩も義理もないぞ?

恩や義理があるとしたら、一般登山から、アルパインルートを登る本格的登山者としてステップアップしつつあったころに出会った天野和明さんに、

 最近のロープは9ミリ代中頃、

って教えてもらったってことのほうである。





2023/11/27

Tohriyama Coffee: Some beautiful things happening...

English 

I intended to write my diary as usual, but I realized I cannot write in Japanese. It is not the language that seems fitting for what I am trying to express. 

So, taking advantage of knowing two languages, I decided to write in English today. For me, English is the language for expressing emotions. 

Yesterday was a beautiful day. 

Scar

I took a family with a baby to Matsukuni, a shared farm of natural farming. There, I met many people who still remembered my name. I had forgotten their names on the contrary. 

I had forgotten almost all the people's names there while I took 6 months off for my ankle injuries. Before the injury, I was so into farming and loved the style. But eating just vegetables led me into nutritional deficiency, made me depressed, also made me very weak physically.

So I had contradicting feelings about natural farming. 

Also, she... I forgot her name... someone who reminded me of a "typical good mother"  in Kyushu...  well, I don't know how to express the feeling. It was at least a shock to me, reminding me of the scar of injustices and betrayal that I had as a child. 

I felt very keen rejection towards her, not from her side, from me. I felt she was just "pretentious" to be a good mother figure, not really a good one. 

Being a good mom is her wish, not for the kids, which was exactly how I felt for my own mom. 

Oh, yeah, I know why I don't remember people's names now. 

I started to suppress my mind to protect my heart from being broken. I erased memory. 

But actually, people were there nice as usual. I was about to bury even some good memories of them too. 

The couple I took was very nice and seemed impressed with the idea of natural farming. I was so glad I took them there. 

Toriyama coffee

I did not know why, but I felt kind of tired, so I went to a nearby coffee shop, Toriyama Coffee, a recent favorite of mine. 

There, I had a really good talk with the cafe's owner, Kazu, or Taisho. 

There was a lady customer when I entered a cafe, and she seemed very withdrawn to me. 

In that particular cafe, people talk to each other; that is the reason why I like it.

Unlike other typical Japanese cafes, people sitting next to each other do not talk to each other at all. 

There, everyone's friendly and talks to each other, sort of like in the US. I know some people say the reason why people in the US are so friendly to each other is because they are trying to make sure you are not their enemy... but why not? 

I had a great time in the US 30 years ago, as a young adult when I had no idea at all about how the world works, and I learned American style as a young women starting her life for the first time. I lived in a poor community and a wealthy community, and for both, the key to safety was people skill. 

Kazu, the Taisho, he noticed that I am very tired, immediately. 

Then he listened to me and shared a conversation with that very quiet lady whom I did not know how to talk to... she had responded without any resistance... 

he's got great people skills. 

HSP 

I asked him how he does it. 

He said he's HSP, he's afraid of being disliked so much, he developed how to open people's minds. 

Wow! 

That is what Milton Erickson had been admired for, and how he cured people of the most severe mental disorders... 

I asked some further questions on his people skills and how he does things. He seemed a natural born with the skill; he'd been depressed when he was young, and his doctor put him on medicines for the mental disorder... he's been through the process of getting better, he gained the skills... 

For me, I am the kind of person who tends to say, "Let's go! Let forget the past and see the future" so I am protecting myself by not thinking my scar so deeply... maybe. 

Now so far, the great skill of his is used for the customers, and everyone gets friendly there, and leave there somehow feeling better... 

In a way, he is giving a cure to people's broken hearts. For the price of a cup of coffee. 

I was hurt and I know it

On saying goodbye for the day, he said he misses me going back to Osaka, and that was so nice and ringer to my mind... 

I'd been there only a few times. We only see each other at the cafe so my attachment to him was, I thought, from only my side. I liked him so much I gave him my old MTB. 

I liked him because I lost my young brother when he was only 24. 

I liked him because he was the same age as Matthew, an American child I took care of when he was only 6 years old. He would be as old as 35 now. 

So my liking Taisho was only the reflection from my side, I knew. 

So this was a surprise to me he gave me back the same "Like". 

If you don't know where you're going, any road takes you there... if you don't know where to place your attachment, any person takes your attachment for their own use... they betray you, by using it un fairly...injustice.

My mom... was the first one who took advantage of my attachment towards her to fulfill her ego. 

Not all people... not all people... Taisho might be safe... 

Now my mind goes towards the people who came to my yoga class for seeking the cure for their minds... people come to a yoga class for that.  People can be quite open to a Yoga teacher. 

Isn't it scary? 

To give so much, without expecting to get it back? Yes, it is scary... 

You do have a risk of getting a rejection. 

But what is there for you to lose? Your heart. 

You can lose your love by being used... see what had happened to me in climbing? I was used, my kindness was used, and not just all that, my life was about to be taken away... only because I was so kind to my climbing partner... I was hurt, and that hurt made me depressed... made me wish to die. 

Betrayed? Yes. 

Do I have to cry aloud? And let go of my anger? Yes. 

Do I have to seek revenge? No. It's in vain. 

Do I have to heal my wound? Yes. 

How? I have no idea. 

Maybe coming to this cafe? 

You can be more

On saying goodbye, I pointed out that he can be possibly larger... that was all I can give to him, also all I had as a mentalist... 

People in Japan create a glass ceiling somehow by themselves. They tend to think "I am a small car" when they can be a big truck or a bus. 

It had happened to me too... I took myself so small and said no to the gift that life had given to me... like the BMS trad fes or an invitation to join Telecom New Zealand...or living in the US...  

I know it does not come from personal childhood experience, it comes from being a good Japanese. We are taught to be humble and that includes not to take a big chance since a good person does not do so... but in reality, when those "chances" come, they come not to YOU, they come to your inner self, inner DIVINE, so you have to take it. 

Taking it is good for everyone. or should I say, it maximize the use of you as a human to the world... you are only responsible finding a good usage of yourself so you can help the world to be a better place. 

He said, "Your words stunned me." Did I hurt him? 

If so, it was not intentional; it was meant to... not to minimize oneself just to be a good Japanese,  people should become who meant to be... so that was my intention.



2023/11/26

【マキラのアジト】趣味の部屋=趣味の岩場

 ■ すごいめっけもん♪

昨日は、例の、AI関係のリクルーターが職務経歴書を出せと言うので、仕方なく、過去の職歴をまた翻訳していた…。はぁ。

転職って、めったにしないので、するとなると、前に作った書類は、3世代くらい前に使っていたPCの中…。

ちなみにきた求人の内容…


これってホンモノなんでしょうか? 

FBと同じく、LinkedInも米国の流儀で運営されているので、なんか詐欺っぽいというか…。こういう求人が来たときに、

 相談できる相手

ってのが私が欲しいものなんですが…。私より上級のビジネススキル(プログラミングレベルのITとビジネスレベルの英語力)を持っている人が周囲にいないので、誰にも相談できない…(汗)。

しかたないので、今キャリコンを雇っています…。この弱肉強食ワールドで、女一人でやっていくの無理。 ついでに前のエンジニア時代にメンターになってもらっていたアメリゴと由り?を戻しました…。

海外のソフトウェア産業で働いたことがある方のアドバイスを求めています! こういうrecruitingが来たのは、一回や二回でない。

とりあえず、almas begum 詐欺 で検索してもヒットしなかったので、書類作成中。

で、英文履歴書と職務経歴書の作成で、土曜なのに、めっちゃ疲れたので、友人のアキさんが出店するという紅葉祭りに出かけた。

ちょっと時間が余ったので、近所の探索…冒険を探しに出かけた…ら、なんと!超ヒット商品発掘。

■ マキラのアジト

ここは、私でないと見つけられないかもしれない。

というのは、ここ、洗濯機を乗り越えて、ドアにたどり着くんで…(笑)。

普通の人は、洗濯機を見た瞬間に、ドアまで行くのを辞めるであろう。

しかも、お店のドアではなく、普通の家のドアなんで…なんかなぁ。

こんな具合。

で、入ったら、めちゃ好みであった☆


夫の元君が、電子工作大好きなんである。

しかも、実は、このわたくしめも、もともとはロボット開発室で、オシロスコープで波動計測していたんである。まー、クライマーとなった今、エンジニア時代の私が遠く過去のこととなっているのは事実であるが…。

で、マスターの趣味は、アンプの修理らしい。音楽関係には全く疎い私だが…。ラジオとレコードプレーヤー聞かせてもらった。

音楽家のようなアーティストと電子工作好きの理系の出会う場所…らしい。


私は昔から理科大好きで、中学受験の時に、試験勉強をしたのも、理科室。実は数学の問題が解けないで、先生に聞きに行ったら、暇そうな理科の先生にたらいまわしにされただけであるが、その理科の先生は、勉強は見てくれなかったが、ビーカーでお茶を入れてもらった☆ 良き思い出があるんだが…。

巷のロボット教室とかに子供を入れていないで、こんなカフェで、電子工作をするマスターをただ見ているのがいいんではないか?とか思ってしまったが。

子供に必要なのは、心理的安全基地であって、無理やり知識をインストールされる場、ではないんである。

なんせ、子供って、興味を持つまで教えない、ってのが大事。 教えてしまうと、押しつけになる…教えない。ここが味噌なんである。

実際、私は小3の時に、英語教室にしばらく通ったが、全く無駄であった…あとで自分でNHKラジオ講座で勉強したほうが良かったんだよなぁ…。

で、ここのカフェは、定年退職後の趣味みたいなもの、らしい…。

まぁ、岩場の開拓も同じようなものですよね! おじさんの男の趣味の部屋=岩場。

ということなので、なんか、私にとっては、”いつもの感じ”、なのであった☆ 

お父さんの趣味の部屋(岩場)にお邪魔しまーす!みたいな?

私は、父のお膝で遊んでいる3歳児の娘だったんで、親父の膝元で遊ぶ感覚ていどのことなんである。

■ 岩場はなんで、”係争の場”となったのか?

しっかし、このように、単なる、定年後の楽しみであったはずの岩場が…その価値をおおやけに見出されたとたんに、

 俺の初登ルートだ、俺以外の登り方で登られるのは許せん!


とか、

 知り合いだけに来てほしい

みたいな、エゴの発露の場となったのだろうか…??? 

ああ、悲しき人間の性って感じですよねぇ…。

■ 日々を楽しく満たされて過ごす

ここのカフェ?というか、他人も入れる趣味の部屋…は、マスターが

 日々満たされて過ごせる場のシェア

みたいな感じである。私も、暇なので、満たされて過ごしたい。

遊び=趣味なんて、人生の浪費だ、と言う向きもあろうかと思うが、人生はそもそも、みんな死ぬんだし、生まれてから、死ぬまでの暇つぶしでもあり、まぁ、好きなように生きればいいんである。

日本は何か知らんけど、戦後70年、「〇△■な生き方をしないとだめ」という金太郎あめ労働者洗脳教育が、世間を席巻したいたようで、その呪縛から解き放たれるには、

 定年

という免罪符が必要なようなんだが…。

別に22歳から定年な生き方をしているのが、先進国のトラベリングロッククライマーたちである(笑)

■ 型にはまらない生き方から、型を利用する生き方へ

前に行ったラオスで一番人気のクライマーは

 イギリス人なのに、一回もまともな就職をしたことがない男性

であった。周囲のクライマーから、その就職をしていない件で最も尊敬を集めていた。

 古い体制に巻かれる=敗北

という意識が、先進国のクライマー業界には浸透しているようで…(笑)

ワタクシとしては、巻かれない人が上、と言う時代はもう終わりつつあり、さらに上を行く、古い体制と新しい体制の間をスムーズにジョブサーフィンできる人、が素敵な人なんではないか?と思うんだが…。

と言うわけで、今もLinked Inでのrecruitingにアドバイスくれる人募集中!




2023/11/23

【心理学】セラピスト職のニーズを感じた数々の不可解な事件

■俺を癒して!の叫びシリーズ

 その1)セリフ「無条件に愛してほしい」

→ 見捨ての傷 ギャン泣き大人バージョン

意味:子供のころの見捨てられ不安を私は解消していないから、クライミングを通じて、私の見捨てられ不安を解消してほしい。

その2)セリフ 「セックスしたい!」@山岳会山行テント泊中 

 見捨ての傷 抱っこして!大人バージョン

意味: 私は日常のストレスで、はちきれそうになっているから、あなたをはけ口にさせてほしい。妻にはとっくの昔に相手にされなくなったから。

私は自分が負える以上の責任を負っており、それを口に出すことも、自力で解消することもできない。なぜなら、自分で解消せず、親に機嫌取ってもらって成長したからだ。

どうかあなたの力で私を一人前の大人にしてほしい。私は自分で自分の機嫌を取る方法が分からないので、どうすればいいのか教えてほしい。

その3)セリフ 「どのボルトを使っているか、なんで教えてくれないんですか!!」Byトポに開拓者として名前が載っている庵メンバー 

→ 侮辱の傷 先生、教えてくれないなら、俺、拗ねちゃうよ!大人バージョン

意味:プライドは高いけど実際は知識はないので、なんとか、情報を仕入れたいが、いまさら、人に頭を下げて聞く気にはなれない。こっそり教えてもらいたい。

子供のころに親に質問したら、むげに扱われた、という屈辱の傷があるので、普通に素直に聞くことができないが、それは赦してほしい。私の拒絶の傷をいやしてほしい。

ってことなんかなぁ… 

■ 世の中傷ついた人ばかり、なんですよね

クライミングをしていると、心理学、とくに愛着障害の問題解決のニーズを感じます。

愛着障害があると、なんだか不可解な言動が多くなります。

(ご自身が言っていること)と(やっていることの不一致)に気が付いていないというか…

最も顕著な事例は、チッピングして、有名になる、っていうタイプの開拓者でしょう…

悪いことをして有名になって何がいいんだ?って、普通の人は思いますが…。

自己愛性パーソナリティー障害なのでは?って感じですよね。

だとすると、解決には、心理専門職の介入が必要と思われますが…。まさか世間のように法律で規制するわけにもいかないので…。




【パートナーシップ】 クライミングパートナーに適性のある男性の見分け方

日本のクライマー男性は、ほぼほぼ全員、大人だけど、子供っぽい。

本来のアダルトチルドレンは、子供のころ大人をしていたという意味ですが、きちんと大人であるという自我で登ってくれないと、相方を殺します。

トップクライマーたちはすべからく、そこは抑えたうえで、楽しんでいる。チャレンジしている。

というので、適切な相方を見分ける方法です。

■クライミングに適性のある男性の見分け方

ーーーーーーーー

1「 安心感があるかどうか?」

2「 話をちゃんと聞いてくれるか どうか?」

3「 憧れたり、 尊敬し たり する 部分 が ある か?」

4「 実体験に基づいて 語っ て いる か?」

5「 毅然とした態度でNOと言えるかどうか?」

6「 謝罪 と 感謝 が できる か どう か?」

7「 困ったときに相談したいと思えるか?」


大堀 亮造; 大堀 亮造. アダルトチルドレンを克服したければ、父性を身につけなさい (Kindle の位置No.577-582). Kindle 版.

ーーーーーーーーーーー

1「 ビレイに安心感があるかどうか?」
  NG事例: 人工壁でのロープ合わせなし。第三者によるビレイチェックなし。

2「 ルートの相談をちゃんとしてくれ、どのようなレベルを登りたいか、聞いてくれるか どうか?」
  NG事例: 自分が登りたいのに登っちゃって、相手には、そのロープでトップロープさせるだけ

3「 クライマーとして、憧れたり、 尊敬したりできる部分が ある か?」
  NG事例: ねえねぇ、残地持って帰って、みんなで山分けしようよ~

4「 実体験に基づいて クライミングを語っているか?」
  NG事例: 〇〇に行ったけど何を登ったか記録がない。失敗から学ばない。

5「 こんなのも怖いのか!とバカにされたとき、毅然とした態度でNOと言えるかどうか?」
  NG事例: すぐかっとなってクライミング競争をおっぱじめる

6「 相方に、謝罪と感謝ができるか、 どうか?」
  NG事例: 貸したギアを何か月も返してくれない。ロクスノも返さない。

7「 困ったときに相談したいと思えるか?」
  NG事例: 相談したはずが、自分の相方を取られる羽目に…。

2023/11/21

【心理学】 クライミングはパートナーシップの修練の場

■ こんな関係にはまっているとき、境界線は赤信号!

1)相手にビレイを与えるばかりで、代わりにビレイを受け取っていない

岩場の事情があったとしても、対等にビレイを交代できない関係性は、パートナーシップは崩壊します。

例外は、まだ岩場のリスク認知があまく、いわゆるリード登りができず、デッドばかりで取るような、未熟で下積み中の新人クライマーの場合。

10年登っていても、リスクを避けて多めに見てもらうために、わざとデッドで取り続け、他者にお目こぼしで、トップロープにしてもらいたいようなクライマーも海外には良くいます。基本、ATC持ってこないクライマーとは、登るべきでなく、ロープを持ってこないクライマーも海外遠征中の例外中の例外とすべきです。

2)相手が請け負うべき責任まで、あなたが負っている

読図、運転、ロープの選択、レスキュー、行動食、リスク管理、ギアの選択(ロープを濡らさないなど)

クライマーとして一人前になるタスクを自分でせず、0.5+0.5=1人前、の発想の人は間違っています。それだと、片方がダメになったら、すべてダメになるということです。

正しくは、1+1=2 で、ゆとりをもって、登ります。

3)あなただけが危険を冒している

グランドフォールの可能性がある1ピッチ目をリード…、

あなたには難しい箇所を相手のためにリード…、

車をいつも運転している…、

怪我をしているのに家に帰してもらえない…、

自分だけがビレイが確実で、相手はビレイのチェックを受ける気がない…

すべて相手はクライマーとしての責任を担う気がない。半人前のまま進もうとしているということです。

4)いつも相手の意向が優先されている

相手が登りたいルートには行くが、あなたが登りたいところには行かない

5)相手と違う意見を言いにくい

グレードは身長により異なる

6)あなたの登攀が、ひたすら相手にかかっている

相手が機嫌よく登ってくれないと、こちらが登れない羽目になる。一蓮托生。

7)相手から命令されたり、人格を非難される

したくないリードの無理強い。怖がるとバカにする。

■ まとめ

2人一組で登るクライミング。リスペクトがある対等の関係性で登れる人と登れない人がいます。

日本では、戦争の歴史的経緯からアダルトチルドレンが量産されています。

アダルトチルドレン=境界線問題。

対等の関係性で、登れないということです。

特に男性クライマーは、息子命の母親によってママボーイ化し異様にエゴがでっかく拡大しているために、女性とみれば、ガマンや譲歩を強いる自動思考が作動している人が多いです。

こういう人は女性だけにそのような行為をするので、男性からはそれが見えない。

その場合、女性同士のほうが気楽に登れていいかもしれませんね!



【心理学】国民的トランスジェネレーショナル・トラウマ

[目撃!にっぽん] “ずっと父が嫌いだった” 家族が向き合う戦争の傷痕 | NHK

■ 戦争体験=心の崩壊

戦争体験世代 → 戦争トラウマ 心理的に子供と愛着が築けない
子世代 → 親と分離トラウマがある = 自閉症、愛着障害、ASD、ADHD等
孫世代 → 分離トラウマにとらわれた親に育てられたアダルトチルドレン

となっているようです。

私の事例では、祖母は戦争トラウマがあり、満州からの引揚者でした。その子供である母は、忙しく自立した女性に育てられたため、ASD受動型みたいでした。つまるところ、おとなしく、頼りなく、とても寂しがり屋でした。えーん、と泣いている小さい子供が、母。
そのような母のもとに生まれたのが、私です。私はかなりたくましいですが、それは、真逆にたくましくない母に生まれたせいですが、既存の”自分では何もできない女性”という女性像を塗り替えたいという思いで、私は母のもとに生まれることを選んだのではないでしょうかね?

英語が話せ、ITができ、しかもチェーンソーも使えて、クライミングもできるって、ただのじゃじゃ馬じゃないですよねぇ…自分でもなんでこうなったのか謎。私は楽しいことを勉強してきただけですが。

さて、この動画の人は、

戦争体験世代 → 戦争トラウマ 心ここにあらずで心理的に子供と愛着が築けない
子世代 → 父に反発 あんな男にはならない!と強い男になる

となっています。では孫世代はどうなるでしょうか?

孫世代 → 子世代の父の強さに反発して、優しい男性になる、があるかもです。

私の夫は、孫世代の、心優しい男性、かもしれませんねぇ…。

■ 屁のツッパリで、40mランナウトの方々の世代背景

を見ると、大体、戦争時に親が戦地に出ていた子供世代でしょう…

帰ってきたら、親は、魂を抜かれ、戦地の悲惨さが分からない村の人に、戦争ボケと呼ばれて、見下されている。そんな親を見て育った子供は

 俺は勇敢なんだ!!!

と聞かれてもいないのに、主張するために、4級で40mランナウトする羽目になったのかもしれませんね…

■ 心優しく

そういう時代背景で、明らかに心理ゲームによって動き、翻弄されてしまっている人に、

2020年においては、5.12でエルキャップをフリーソロする時代ですよ~

と教えてしまうのは、

 心無い行為

だったかもしれません。だって、その人は、自分が翻弄されていることに無自覚なわけですから…。裁判だって、犯罪を犯罪と分からない子供には罪を着せません。

と言うわけで、なんで九州の年配の人は、ランナウト自慢なのか謎が解けました。

ズバリ指摘して、すいませんでしたね。いや、時代錯誤感がかなりあり、おったまげてしまったためです。九州の若い人は、もうとっくに分かっていたよーということなんかね?

最近の若い人は心優しいですね☆

だからと言って、こんなクライミングは常識の範囲外ですので、やめましょう。左が私です。

一人のビレイヤーが2名のクライマーをビレイ中ってことが分かる写真(汗)。本番ならカム持っているのに、この日はアイスクライミングの転進だったので、ゲレンデクライミングだと思っていたら、本番リードを初対面の人に対してする羽目になった。めちゃランナウト中。しかもリードなのに50リットルザック付き。

この山岳会の会費を一年分払い、1回比叡に行っただけで、この写真をもらって、この人たちは何にも分かっていないと思い、退会。

のこり11か月の返却をお願いしたら、これは特別措置で普通は返さない金だ、と言われました。

は?どんだけ?盗人猛々しいのか… 恩着せ合戦になっているよなぁ。使っていない金を返すのは当然です。

しっかし、この登攀、危険だったよなぁ…。

青ちゃんとインスボンでたくさん登っていたことが身を救いました。師匠、ありがとう。

参考:命あってのものだね

2023/11/20

【心理学】クライミングのメンタリングは人づくり

 ■ 師弟関係の本質は、人づくり

今となっては失われてしまいましたが、本来、バリエーションルートを含む困難な山において、師弟関係は、人づくり、です。

その事例は、コンラッドアンカーとジミー・チンが出ている、『Meru』にみられますね。

私はアルパイン出身なので、とっても感動しましたけど…フリークライミングにおける師弟関係でも同じなのではないでしょうかね?

師匠と話すだけで、山人生が大きく変わるような、そんなメンターを得た人はとてもラッキーです。

■ クライミングで人生を良くする

人生において、取り組みから結果が出るのには長い時間がかかりますが、山登りと言うのは人生のメタファーであるので、短時間で問題解決ができます。

山の経験を実生活に持ち帰り、強くしなやかに生きましょう。

山頂と言うクライマー自身が決めたゴールを達成する道筋の中で、クライマーがより良い人になるために支援してくれる人、それが師匠であり、メンターです。

クライマー本人が、自ら課題を決め、ゴールへ進んでいくことを支援する。

その結果、より良いクライマーになることができる。

そんな師匠、そんな仲間こそ、クライミングを生涯の趣味とする醍醐味ではないでしょうかね?



【通山珈琲】やっぱ、クライミング界、いびつですよ

■ ”失われたご近所があるカフェ”通山珈琲

 最近、ヘビロテ中の通山珈琲さん。ここは、なんだか、私の理想が体現されている。

私の理想って? ”さりげないご近所づきあいでの、負担にならない程度の助け合い”、があるってことです。

いうなれば、「あ!お醤油がない!お隣にちょっともらってきて!」みたいな。

■ ”失われたご近所さん”があるカフェ

通山さんには、大体、何人か人がいて、お客さん同士で楽しくおしゃべりするのが普通です。

大人の社交場?

おしゃべりしないで、静かに本を読んでいる人もいるが、大体のお客さんは、おしゃべりしている。

それで他愛ない話をして、なんか人と人の接点が、面白い店です。

昔の日本は、こうだったんじゃないですかね?

■ ”インクルーシブなカフェ”

老若男女、いろいろな年齢の人がいて、

 それぞれの気持ちや意見を聞ける場・言える場

になっています。若い人の意見や状況が聞けて、興味深いです。

■ 単一層の弊害顕著なのがクライマー界かもですね…

日本ではクライマーと言えば、若い男性のことで、一つの年齢層、一つの性別だけが、クライマー界のすべてになってしまっていた時代が長かった。

だから、日本のクライマー界では、男性が既得権を守ろうという気持ちになって、サバージュ・ババージュの件みたいに、”初登者の権利”を持ち出して、禁じ手のチッピングもどきをしてしまい、間接的に、リーチが短い女性や子供を排除したくなるのかもしれません。

別に、女性が、男性しか登れなかった5.12を登れたり、子供が登れたりすることで、自分が何かを失うことにはならないのになぁ。

■ 海外の悪いところだけ取り入れちゃった日本

海外では、読書中の人に、”Would you keep eye on my child?”と言って、ちょっと煙草を買いに行くとか、で、子守りをしてもらうのは、当然、無償で、気軽にお願いしていい、お願い事、となっています。

私も勉強中に、子供を無償で預かったことが何度か…。(知らない子の時もある)

ベビーシッターとして、サンフランシスコでは、仕事はしていましたが、そのついでに自分の面倒見ている子じゃない、他の人の子供を、他のシッターがトイレ行く間、ちょっと見ている、なんてのは、別に普通なんですけどね…。

日本の人は、境界線の引き方が下手なんだろうなぁ。

■ 年配の人は若い人を助けたい

私の世代は、就職氷河期ですが、30代からみたら、バブル世代と見分けがついていない。

まぁ、私でもつかないくらいですから、仕方ないなと思います。バブル世代は、世間の見方が、とってもお気楽なところで初期設定されていますが、以降の世代は、微妙に何もしなくても世間が自分を世話してくれる、なんて納得感がありません。

かといって何が正解なのか?よく分からないし…。先人の知恵を聞こうにも、やたら成功譚を語られても、ビフォーバブルの成功譚では、役に立たないんですよね。だってバブル期って成功しないほうが難しいくらいの時代なんですよ。

エレベータの登りで駆け上がるのと、下りエレベータを駆け上がるくらいの違いがあります。

だから、若い人からは、人に拠っては、この人の成功譚を聞いても、もはや時代が変わって適用外になっている、と思って、あちら側扱い、されたりすることもあるかもしれません。

例えば、1社だけの株式を購入してそれを長年持っていれば10倍になる、とか…もう、そんな時代はとっくに終わった(笑)。

山で言えば、マッターホルンのヘルンリ稜を登って尊敬される、とかすっかり終わっているし、ヨセミテ行きました、も同じです。

行ったことではなく、何を登ったの?ってのが課題になります。行くだけなら温泉行ってきた、ってのと同じですよね。クライミングしない私も夫とヨセミテは行ったことがあります。

■ 若い人の中では、貧富の差が、拡大している印象

若い人たちの中では、自分の足で歩み始めたという実感を持って生きている人と、いまだに古い価値観に縛られて、親の言うとおりにしたほうがいいんだろうか?と揺れている人がいるように感じられました。

クライミングで、親の言う通りする…平均的な山岳会の言うとおりにすると、ひどい目に遭います(笑)。

いうとおりにするなら、ガイド協会が出しているガイド教習本の言うとおりにしましょう☆

そう…いうとおりにする相手をきちんと見極められないといけないです。

日本では親の言うことは、すべからく聞くべし!ってことになっていますが、親になったからと言って、人が急に賢くなることはないですから、親だって間違いますよねぇ。

例えば、えらい人に任せておけば大丈夫、とか、バブル世代の人は行ってきます。偉い人に任せた結果、失われた30年の結果責任を取っているのは現代のわれわれ。

先生も同じで、学校の先生と言うのは究極の世間知らずです。そりゃそうだ、社会に出る前に教師になるんだから…。

よくよく考えて、自分で見極めて、自分の人生のかじ取りをしましょう、っていうごく普通の、これまでも当たり前だったことが、より一層重要になっている気がします。

■ インスタントな選択肢

カフェ経営者になるってことは、インスタントな成功への道ではない。

最近、近所にバブル期の福岡で高値掴みして建てた戸建てが売れ残っており、路上キャッチセールスを若い人が何人もやっていますが…。

あのような仕事をしたいというのは、インスタントなお金を求めたせいではないでしょうかね…?

福岡の不動産市場は、10年前から徐々に上がって、今最高期にあり、バブルの様相ですが、そんなこと、ちょっと住宅市場のグラフをググればわかることです。そんな高止まりした不動産を売りつけるということは、どっちかというと、悪徳商法で、白い商売ではないので、そんな商売はやめて堅気の仕事をしたらどうだ、とそのキャッチのお兄さんに説教してみましたが、「やりがいあります!」と言う返事でした。やりがい詐欺にやられている…。

若さ=世間知らず、と言う意味なので、誰にも間違う権利はあるのだし、やりたければやればいいのですが…私をカモだと思っているみたいで、断っても断っても、何度も声をかけてくるんですよねぇ…

というわけで、なんか、

 若いクライマーが物ほしそーに近づいてきたこと

と同じ感じ…(汗)。

依存心一杯な君を救ってあげたいけど、その依存心が問題の核心なんで、救うの、無理なんだよ…を思うんですよね…。

カモ扱いされていることが分からないほどのバカじゃないですよ…(笑)。

■ 自己責任=無責任と転換されているクライミング業界…

クライミングは、自己責任…とよく言われますが、この言葉は、実際のところ、ボルトは開拓者が設置したのだから、一般クライマーは無償で登っていい、とか…”無責任”な意味合いに転換されています。

自分さえよければ良い、と勝手に自己責任を無責任に変換しているのは、日本国内だけです。

例えば、終了点に残っているカラビナを持って帰る、とか。それ、ただの窃盗ですから。

正しくは、自分がやりたいようにやる、それについて結果責任を取る、です。

人生は一度切り、生きたいように、楽しく行きましょう☆ 

仲間がいれば、つらいことも、なんのその。

通山珈琲に行けば、分かりますよ☆



2023/11/19

【優良書籍】『射精責任』

 現在受講中の講座で、紹介があった書籍です。全米ベストセラー書籍。

■ 自分の意見をなんにでも、かんにでも求められる海外…特にアメリカ

海外でクライミングすることを考えると、いろいろなことを武装しておく必要がありますが、理論武装、はその一つ。

人工中絶問題は、アメリカで恋愛しようという人には、避けて通れない課題…自分の意見を持っていないと、恋愛の対象者にすら入れません(笑)。

興味がなくても、意見を持たざるを得ないような社会構造になっているんですよね。

■ ピルを飲んでいたアメリカ時代

アメリカでは、私がいたころは、ピルが無料配布されていました。私はまだ若い娘で、レイプが最も恐ろしい身に降りかかる不幸だったので…ピルは無料だし、身を守るべし!と思って飲んでいました。

若くして身ごもって、人生ままならなくなるってのは避けたかった。逆に、他国の移民1世の女性は、身ごもって在留したい人もいます…。私には、仰天の世界観でしたが。

さて、以下が、射精責任の概要、です。







どうです?

日本の男性のみなさんは、女性に負担を強いていることを無自覚かもしれませんね…。

一説に、日本の家父長制→中国伝来の儒教で日本の土着信仰ではない。

男尊女卑は、西洋からのエリザベス王朝時代の男女観…という指摘もあります。確かにジェーン・エアとか、読んでいると、そうだな、と思いますよね。

どっちにしろ、片方がつらい目に遭って、片方がそれに便乗するのは良くない。

単純にそれだけでしょう。

子供は愛し合っている男女が、”協力関係において”作りましょう。

2023/11/18

【読了】100%クライミング人生

 大開拓王の東さんの最新書籍。(というか、クライミングの本は、大体ロクスノ連載をまとめただけのもの…)

https://amzn.to/47yw6cZ

面白かった☆

冒頭に、東さんは開拓者ではなく、セッターなんだという記述があり、開拓者のあるべき姿が北山さんにより語られているが…開拓者=ビンボー臭い、泥まみれである、というのが要旨なようで…それだから、あんまり開拓志望の男性クライマーが出てこないのかもしれない。

昨今の男子は、韓国アイドル的で、日焼けダメでーす、メンズエステ行ってまーす、みたいな人も多いからだ。

さて、東さんのセッター稼業と開拓ライフが、大変華やかに描かれており出てくるメンバーは、世界を股に掛けるコンペクライマーだらけであるが…

岩場でグレーディングするときの、大事な要素が書いてあった。

  そのグレードを限界とする人にとっての核心をランナウトしない

である。 

例えば、5.10bの課題を作った場合、作った本人は大抵の場合、もっと登れる人で、5.13クライマーレベルであろう… しかし、5.10bというのは、私のような一般クライマーでも登る。

その想定されるクライマーがレットポイントするのがやっとと言う場合、ランナウトすれば危険にさらすことになる。

ーーーーーーーーーーー 引用

開拓のモラル

ルート開拓は無償の行為であるし、そのルートを再登するクライマーに対して、どの程度まで責任を負わなければならないかは定かではない。ただし、開拓したルートを公表したり、雑誌に発表したりするという行為は、他人を迎え入れることを前提としている。再登者のことを考えず、ただ自分がその岩を登りたいのであれば、自分が登った後にボルトを撤去したほうがましだ。

このエリアで良くないと感じたことをまとめると

 ①ルート間隔が近い

 ②ボルト間隔が遠い

 ③岩の脆い部分にルートがある

 ④終了点がお粗末

である。

日向神は、二つも当てはまっている。

ボルト間隔が近いのがいいというわけではない。12Bのルートにある10B程度の部分なら、5mくらいランナウトしても仕方ないときがあるだろう。

当然そのルートを挑戦するクライマーなら落ちない部分であるから。

しかし、10bのルートで10Bに近いムーブが出てくる部分をランナウトさせてはいけない。

開拓者は問題ない力量でも、そのルートをレッドポイントするのがやっとというクライマーを危険にさらすことになるからだ。

ボルト位置はラインの案内に役立ち、クリップのしやすさを考え、岩の強度のある部分にうつと言うセオリーがあるが、グレードに対応した間隔も必要である。

P63

‐‐‐‐‐‐‐‐‐引用終わりーーーーーーーー 太字、赤字当方

我が意を得たり、な記述であったのだが…

付け加えることがある。

昨今の5.12クライマーと言うのは、昔のように

 well rounded (よく練られた、包括的な)

な成長をしてきた5.12クライマーじゃないってことだ。

今の一般クライマー、特に、講習会などにも参加せず、放置プレイの山岳会に籍だけおいて、実質は、友達をまねしてクライミングしており、正規の教育の一縷を得ていない人は、

 お買い得品数珠繋ぎ、一発芸5.12クライマー

であることが多い。

一般クライマーの旅は、お買い得品の5.9から始まる…お買い得品5.9が登れたら、お買い得品5.10を登り、お買い得品5.11を登り、お買い得品5.12で上がるのである。

そうすると、5.13が登れても、ヨセミテで、スラブの5.8で落ちてアメリカアルパイン協会の事故報告書に載ることになったり、インスボンでは、5.13クライマーでも、5.8のワイドクラックに登れなかったそうである。

お買い得品を探す、と言う行為は、とても普及している。お買い得だけの一発芸で、レッドポイントで5.12が登れた人でも、「私は5.12クライマーです」と述べるし、私のように「ゆっくり5.10Aをオンサイトで登っていきたい」という人がいても、「4本5.10Aを登ったら、5.10bに行ってください」と無理やりしたくもない、グレードアップを求められる。

つまり指導者側も、Well Roundedなグレード、クライミング能力を身に着けさせようというよりも、とにかく、グレードを稼がせたい、という気持ちが強いのが、昨今のクライミング事情だ。

これは、自信をつけさせたいという親心もあるだろうが、ほとんど、”私がこのクライマーを育てました!”と言いたいというエゴの声のほうが強いのではないだろうか?

クライマーの主体的な学びや主体的な成長よりも、境界線侵害と言えるようなスタイルでの、クライミング教育がまだ世間を跋扈しているのである。

理由はどうであれ、昨今の男性クライマーが自己申告してくる

 5.12登れます

は安易に信用してはいけない。期待する技術的バックグランドはほとんど伴わないことが多いし、5.12登れると言っている男子が、5.9で”跳ね返される”(そうです)。つまるところ、あまり実力の厚みはない。

エイハブ船長1級は、5.9がリードできない男子でも、一瞬芸で登れました!と申告してくる。リードも同じようなのに陥っていると思われ、昔は、グランドアップで実力をあげて行っていたので、意味があった5.12も、今では、ボルトとロープに守られ、ハングドッグでうんうん唸ってやっとこさ登っても、5.12なのである。

私なんかは、5.12がオンサイト出来るまでは、ハングドッグ禁止にしたらいいんじゃないかとすら思うほどだ。安易にロープにぶら下がることが、さも、

 執着心があって素晴らしい

みたいな評価になってしまっている。それは、40年前ですら、5.13とか、5.14の世界最難の方々の話である。みなさん、誤解なきよう。


2023/11/17

【クライミングを人生に生かす】 マインドセットの更新時期

■ 停滞期は誰でも来るは言い訳

クライミングは、あなたの愛であり、情熱であり、あなたの時間、エネルギー、そして財力を捧げるために選んだもの。

もしクライミングが、あなたを気分良くさせるどころか、むしろ足を引っ張っている…と自覚したとしましょう。

その時、あなたはどうしますか???

あなたを見ているもうひとりの自分は、そういう自分に対してどう対処しますか?

「停滞期は誰でも来る」と言うのは、真実ですが、そこから何かを学び取らない限り、次なる成長はない。そればかりか、自分の心理を深く考えない言い訳となってしまいかねません。

■ 考え方のアップグレードが必要な時期

クライミングが人生の足を引っ張っている…

そのような局面で問題となるのは、

 マインドセットの不適合

です。

■ クライミングが怖い、自分を受け入れる

良くある不適合は、

 クライマーなら、ランナウトに耐えろ、みたいな奴です。

人は誰でも年を取れば、若いときと比べて登れなくなります。そこで、ランナウトを自慢している、不必要にリスクを拡大して登るスタイルで自我を満たしていたクライマーは、ジレンマに陥ります。自分がそのリスクを取るには、十分な体力やスキルがない…もはや若いときと同じリスクはとれない…という自覚は、クライマーなら誰でも、自然と起こります。

しかし、イケイケを自分のアイデンティティにしていると? リスクを取れない自分を認めてやる、受け入れてやる、愛してやることができなくなってしまいます。

下手をすると、希死念慮になったり、あるいはシニシズムに侵されたり、思いが病気を作ってしまうかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=5lTSLKsNqUY

■ 頑張るがアイデンティティだと?

別のクライシスは、頑張るがアイデンティティの場合。

頑張るも執着の一つですので、頑張らないクライミングを受け入れる練習をしろという神のお達しですね。

クライミングの神様は、登れないあなたでも、ちゃんと愛してくれますよ!



■ 人として成長すること=クライマーとして成長すること

マインドセットを改善することは可能です。まぁクライマー業界に、マインドセット改善の達人はあまりいないかもしれませんが…。

しかし、自分のマインドセットをアップデートして、自己受容を勧めることは、あなたがこれまでにしたことの中で最も興味深く、パワフルなことかもしれません。そうです、蛇が抜け殻を脱ぐように。出世魚のように。新しい自分を作り直しましょう。

なにしろ、登れる奴だけがえらい!とクライマー業界は喧伝しすぎています。

冷静に考えてみましょう… 

他の競争社会でも同じですが、何万人もクライマーがいる中で、競争原理を受け入れていては、一人しかトップに立てない。

そんなので負けたところで、何が問題なんです??

そんなことよりも、自分自身のマインドセットを理解し、改善することは、人生の他の分野にも広く恩恵をもたらします。

【行動変容プログラム】セーフクライミングの普及に関するプラン

 ■ お手上げ感を持っていた

正直、私は、独学スキルがあると言っても、手取り足取りのクライミング指導を受けたわけではないので、イケイケクライマーのパートナーに、

「リスク管理はお前に任せた!」

と丸投げされても、参ったな感がありました。

協力関係には、相補的か?対象的か?の二つがあります。片っ方が片っ方を補う、というのは相補的関係ですが、これでは、片方がいないと安全管理がすっぽりなくなるということになります。

そうではなく、双方が、安全管理に責任を持ち、どちらも役割をスイッチングできる必要があります。

白亜スラブのこちらの登攀の事例にもありますが…。

セカンド一人が技術的に何かよけいに持っていても、トップを登るクライマーがイケイケでは…。事故は防げないです。

■ 真のクライマーになろう!

トップを登るクライマーには、

 A)不必要なリスクは摂らず

 B)必要になれば、果敢にリスクを取り、しかも勝率が非常に高い

という二つの資質が必要です。

■ 佐藤祐介さんのスタイル?

山梨では有名なランナウト王子の佐藤さん。正真正銘の世界を股に掛けるクライマーです。

私は、個人的に、佐藤祐介さんは、”ランナウト王子”と呼ばれるものの、この二つの条件を兼ね備えた人であり、九州の伝統クライミングのように、意味もなく40mランナウト、という登りではないと思います。

本当にギリギリのクライミングをしていたら、おふざけでランナウトしている暇はないはずです。

■ 行動変容プログラムが必要です

おとといは、神先生の、アンコモンセールス、のセミナー日でした。そこで知ったのが、このプロチェスカの行動変容プログラムです。

禁煙やダイエットのためのプログラムですが、クライマー界には、ぜひとも必要です。これがないと、市民レベルにクライミングが普及することができません。いちいち市民が命かけて岩を登ると思いますか?思えませんね?

私がクライミング界に神様から呼ばれたわけは、これをクライマー業界に伝えるためではないか?とすら、思います。

私にとって、非常に、これだ!感があり、マーケティングのAIDOMAの法則を知った時と同様、これならいける!と思いました。

何に対して? セーフクライミング思想の普及に対してです。

■ クライミングは本来ぜんぶセーフクライミング

クライミングは、本来すべてのクライミングがセーフクライミングを踏襲しています。

そうでなくては、トップクライマーたちは、トップに上り詰める前に死んでいますよね?

逆にランナウト自慢の人で、トップクライマーになっている人います?いませんよね。せいぜい地元の山道具屋で親父になり威張っているレベル。

トップクライマーの彼らが上り詰めれた理由は、運ではないです。きちんとしたセーフクライミングのスキルの上に、果敢にリスクを取ります。

ところが、これが現代クライミングでは壊れてしまっているんですね…。

■ リトマス試験紙のワタクシ

40代で山を始めた中年女性ですら、フリーソロで行けてしまうような阿弥陀北稜で、死者・遭難者出しているっていうのが、現代クライミングの実態(事例はこちら)です。あまりにレベル低下がひどい。

この状態が温存された理由は、このワタクシでも行けるくらいの難易度のルートに行ったことが、無知な一般市民に対して自慢話になってしまい、武勇伝として語れば、語り部の自尊心をくすぐるので、イケイケっぽい自慢話を辞められない…ということです。

それで、私はリトマス試験紙のようになっています…(汗)。あのビビりで、登攀下手くそで、体力も身長もない、○○さん(ワタクシのこと)でも、登れたんだ…と誰かが、分かってしまえば、その自慢話が

 大した内容ではないとバレる

ということになって、多くの人から恨みを買ってしまいました…。

しかし、これって、わたくしのせいか?というと、全くの八つ当たりですね…。


■ セーフクライミングのメリット

以下は、クライマーに対して、自身の安全性や他者への責任を意識させ、ポジティブな動機づけを促すメッセージです。

1)自己成長と挑戦の機会を増やす

"クライミングは素晴らしい自己成長の機会です。挑戦を通して自分の限界を超える手段でもあります。セーフクライミングを実践することで、より長く成長できますよ。死んだり、怪我をすることは、自己成長の停滞になります。"

2)安全の重要性を共有する

"セーフクライミングは、あなた自身だけでなく、周りの人々への責任も含まれます。パートナーを死亡させ、自分も墜落し、妻や子供を、路頭に迷わせたいですか? セーフクライミングを実践すれば、そういう心配なく、クライミングの楽しさをより大きく味わうことができます。"

3)相方とのパートナーシップの重要性を強調する

"クライミングは、相方との協力が重要です。協力とパートナーシップは、安全性を高める手段です。"

4)将来の冒険のために安全を確保する

"セーフクライミングの習慣は、将来の挑戦においても重要です。簡単なところで出来ないことが、高度なクライミングで出来るはずがありません。自己保護のスキルを磨くことで、より大胆で安全な冒険に挑戦できます。"

5)他者とのきずな

"セーフクライミングは、信頼関係を築く絶好の機会です。自分の安全を相方に頼り、同時に相方の安全も守ることで、絆は深まります。また、そのような相互監視をクライマー同士で行うことによって、クライミングコミュニティでの絆が深まります。"

【心理学】セーフクライミングの普及にプロチェスカのTTM理論

■ 行動変容ステージモデル

では、人が行動を変える場合は

「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通る

と考えます。

ーーーーーーーーー

1. 無関心期への働きかけ

 意識の高揚

 危険認知のメリットを知る

 感情的経験

 このままでは「まずい」と思わせる

 環境の再評価

 周りへの影響を考える

2. 関心期への働きかけ

 自己のリスク認知能力の再評価

 リスク認知が不足している自分をネガティブ(かっこ悪く)に、セーフクライミングを行っている自分(かっこよく)をポジティブにイメージする

3. 準備期への働きかけ

 自己の解放

 セーフクライミングをうまく行えるという自信を持ち、セーフクライミングを始めることを周りの人に宣言する

4. 実行期と維持期への働きかけ

 行動置換

 不健康な行動を健康的な行動に置き換える(例:ランナウト競争 → ボルト種別の知識)

 支援関係

 セーフクライミングを続ける上で、周りからのサポートを活用する

 強化マネジメント

 セーフクライミングを続けていることに対して「ほうび」を与える

 刺激の統制

 セーフクライミングに取り組みやすい環境づくりをする

ーーーーーーーーーーーーーーー 

1)無関心期

無関心期は、トップクライマーや経験豊富なクライマーからの助言に対して「あぁ言えば、こう言う」といった心理的抵抗を示します。

この時期の対象者は、行動を起こすことに全く価値を感じていません。行動を起こすことの負担ばかりを感じています。助言に対しては反論することが多く、言えば言うほど、頑なに行動を起こすことを拒否します。

この時期にセーフクライミングを伝えては逆効果です。まずは相手の気持ちを十分に受け止め、共感的な態度をとるようにしましょう。

そのような中で、相手が少しでも話を聞いてくれるタイミングがあれば、いつか正の行動をしたくなったときに役立つ情報提供を、相手の了解を得て行うとよいでしょう。この時期には動機付け面接法を用いることも推奨されます。

2)関心期

関心期は、セーフクライミングをしたい気持ちが芽生え、セーフクライミングの価値と危険なスタイルを改めないことの価値が、心の中で綱引きをしている状態です。

この時の「セーフクライミングしたいけど、イケイケを気取り続けたい。」という心理を「両価性:アンビバレンス」と呼びます。

例えば、宿題をしたくないけどやらなきゃいけないと思っている時に、親に「宿題しないとダメよ!」と言われると、急激にやる気がなくなるのと同じで、この時期には、指導者が進ませたい方向に押せば押すほどやる気がなくなり、行動を起こさなくなるということが起きます。

まずは、対象者のセーフクライミングに対する気持ちをオープンクエスチョンで尋ね、否定せず共感的な態度で携わります。

対象者の「セーフクライミングしたい」気持ちを含んだ言葉を少しでも引き出すことが重要です。アンビバレンスが収まってきている場合は、動機を強化していきましょう。

 動機の強化の方法

アンビバレンスが収まっている場合、動機の強化を行います。

動機の強化は、「その行動を起こすことでどんなよいことがあるか」といったメリットからの動機付けを行います。対象者の個別性を踏まえて動機の強化を行いましょう。

例)骨折で入院した35歳男性(家族:妻と子ども2人)に対するセーフクライミングの動機の強化:

「セーフクライミングすることで奥さんやお子さんに気を遣うこともなくなりますし、家庭からの不満もコントロールしやすくなります。わざわざ隠れて登りにいかなくてもよくなりますし、ぜひセーフクライミングを実践するとよいですよ。」

3)準備期

準備期は決意を表明する時期です。対象者はイケイケクライミングの悪影響を十分理解し、セーフクライミングのメリットを強く感じます。

準備期の対象者は、すでに動機は高まりきっているので、動機の強化を再度行う必要はありません。この時期の対象者は自ら本やインターネットを使い、セーフクライミングを行うにはどうしたらよいのかを探しています。

セーフクライミングを実行するために、医療者や周りの人にセーフクライミング宣言をするとよいでしょう。

また、セーフクライミングを開始するときに困らないように、具体的なセーフクライミングの方法を対象者自身に考えさせましょう。

「また、イケイケを気取りたくなったくなった時、どんなことをしたら乗り越えられそうですか?」等の声掛けをし、対象者が考えられなかったときや、的外れな回答だった場合に、例えば、冷水を飲んだり、別の課題に行くなど、指導者から対処法を提示します。

また、この時期は「自分ならセーフクライミングでグレードを上げていける」といった自己効力感(セーフクライミング達成への自信)を強化することが重要です。自己効力感の強化の仕方は4点あります。

 自己効力感を高めるためには

 ・達成体験:今までの成功体験を思い出させる

 ・代理体験:他の誰か(特にできそうもない誰か)ができたという体験を聞く

 ・言語的説得:その道のプロから「あなたならできる」と言われる

 ・生理的情緒的調整:セーフクライミングを大きく捉えず、気楽にやる

4)実行期

実行期は行動を変えてまだ間もない(6ヵ月以内)対象者を指します。

この時期はまだ始まったばかりの変化に適応できず、がんばっている時期です。例えば、禁煙であれば離脱症状を乗り越えるために努力の必要な時期です。しかし、そのような中でも行動を変えることができた自分に自信を持てたり、その効果を少しずつ感じるようになります。この時期には、継続して自己効力感を高めるとともに、その行動が継続できるような強化子(きょうかし)を与えます。

強化子とは、ある行動を続けるための快の刺激のことです。簡単に言えば、対象者が禁煙した時のご褒美のことです。医療者からのほめ言葉や笑顔が、この強化子になります。ぜひ、対象者のこれまでの努力を具体的に言葉で表し、褒めるようにしましょう。加えて、セーフクライミングでよかったことを探させ、禁煙の効果を実感することも対象者の行動を継続させる一つの方法となります

5)維持期

維持期は行動を変えて6ヵ月以上経ち、セーフクライミングしていることが普通になる時期です。この時期には、何か問題があっても自ら解決し、行動を継続していきます。

そのため、サポートを必要としなくなる時期です。この時期には自立を進め、自ら問題解決できるように促していきます。

ただし、1年以上禁煙していても再喫煙する人がいるように、逆戻り(ステージが元に戻ってしまうこと)はよくあることです。

どのような場面でそういった逆戻りが起きそうか、具体的に話し合い解決策を考えた上で、自立を促しましょう。

イケイケクライミングは、繰り返し再発する慢性疾患と言われています。クライマーは長いプロセスの中でセーフクライミングを覚えていきます。1度や2度の失敗は当然だと考え、対象者が再度、危険行為をした場合は、その失敗経験から何を学び取るか話し合い、次のセーフクライミングに生かすような前向きな言葉かけをしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーー

セールスにおいては、大事なことは実行期の人にのみ売るということです。


2023/11/16

【海外情報】クライミングを生活の向上に生かす

■ ウクライナ支援=汚職支援

ウクライナ兵もヒトラーも特攻隊も麻薬中毒?テレビで言えない麻薬と戦争史を暴露|西鋭夫のフーヴァーレポート2023年11月上旬号 #西鋭夫 #ウク...

フーバー研究所の西先生の新着動画です。

ロッククライミングでは、トニー・コードウェルが、パキスタンに登りに行って捕虜になり、殺人を犯して難を逃れた話が、『DawnWall』で描かれていますが、平和ボケなのは、日本人クライマーだけじゃないんだなーってのが私の感想でした。

■ トラベリングクライマーになるには、世界史の教養が必要

私の母校、大阪外国語大学は、今は阪大に吸収されてしまいましたが、関西の国立大学としては京都大学の次に高い偏差値の大学だったので、もともとは国の外交官…いうなればスパイ?養成校としての外国語習得の位置づけにある大学で、北朝鮮語だの、アラビア語だの、ウルドゥ語だの、スウェーデン語だの、マイナー語科がある、日本で二つしかない語学専門の国立大学です。長い平和な時期を経て、語学って商用しか使い道がなくなったので、卒業生は、みな、なんか不遇をかこっていますが…。

で、そのような位置づけの大学なので、一年生の時に、外交官との交流会があります。将来、働くところはこんな感じだよーというのを教えてくれるわけですが…(ちなみに、私はそれに行って、こんな職場やだ!と思って行かない決意を決めてしまったが…)

で、まぁ当然ですが、世界史必携…。般教は、国際政治史とかです。まぁ、私の時は、冷戦一択で終わりでした。

しかし、この分野も先生たち、勉強不足なのか、冷戦以後のパワーバランスとか、学生に教えられる人がいなかったです… 

私は、個人的に、東大の本間長世先生のアメリカ史が好きで、それで学んでいましたが、今考えると、もう、本間先生って、典型的なアメリカ寄りの御用学者だったのかもしれない…。

アメリカに初めて降り立った時、国土の広大さに圧倒され、「日本がアメリカに戦争を仕掛けるなんて、なんて愚かだったのだろう…」と思いました。

が、それ以降、米国での生活経験を重ね、社会人で東南アジアの実情を市場調査の仕事などで渡り歩くにつれ、「日本は嵌められて、真珠湾攻撃したのでは?」と思うようになりました。

■ ウクライナ支援!とか、言ってるアホな日本人

ラオスに登攀に行ったとき、現地で乳幼児死亡率をさげるための母子支援をしている女性に会い、日本の善意の資金が全部汚職に流れるので、株式会社化したいという希望を持っている方に、資金を出してくれる人を紹介した話はしましたが、これが私がクライミングついでに行っている私の価値です。

この動画では、中頃で、西先生も、日本の頭がお花畑の人たちのウクライナ支援が、ミルクに行かずに武器に行っていることを指摘しています。

日本人は、世界の戦争したい人、汚職したい人、自分だけが金持ちになりたい人、の

 ATM

になっているんですよ? どんな慈善事業のお金も、大体は、汚職のお金になってしまいます。

それが分からない程度の世界の理解力しかない場合、結局は、利用されて終わりになってしまいます。

遠くの火事を心配して、近くの火事を見落としているっていうのが、日本の姿であるのですが、いろいろ考えてみると、

 近くの火事から目を背けさせるために、遠くの火事が作られているのではないか?

と言えます。ウクライナ、イスラエル… アメリカはどちらも、武器産業で儲かっている側です。

Follow the money... お金の流れを見れば、真実が見えてきます。

自分自身が利するための相場をちょっと…そうですね…半年くらい?しただけでも、そのことは見えてきます。

見えてこないと、行って安全な国、と日本人が行くと危険な国、の見分けがつきません。

イランなんて親日国です。ユダヤ人をホロコーストから助けようとしたのは、アメリカではなくむしろ日本人です。私がアメリカで住んでいた富裕層の家は、ジューイッシュファミリーでした。

やみくもに、陰謀論を信じて被害者妄想に染まる…逆に言えば被害者のポジション取りをしたいから、陰謀論を採用する…という罠に陥らず、史実を勉強しましょう。

そうしないと日本の外交の失敗も見えてこず、アメリカが守ってくれるなどという甘い見通しから逃れられません。

アメリカって一言で言っても、中西部の人は日本人蔑視がきついですし、世界でも、日本が嫌いな国と好きな国が当然あります。

日本はどうしたいのか?はっきりしない、タダのお金持ち国…あいまいな態度でお茶を濁して70年…みんなが平和ボケっぽいです。

せっかく海外でクライミングして、世界の今を日々取材できる立場にあるわけなので、何か一つでも良いことをしてきたらいいんではないかと思います。

【目標】 テーマ変更!クライミングで作ったライフスキルを人生に生かす

■ クライマーのゲストハウス

ラオスのグリーンクライマーズホームや、台湾のThe Bivyに行って、クライマーのゲストハウスっていいな!これがあれば、

 ・クライミングパートナー問題

 ・岩場清掃問題

 ・岩場整備問題

 ・クライミング教育問題

 ・ボルト費用捻出問題

いっきに、解決じゃん!と思ったものの…

これは、日本では時期尚早です。

なんせ、クライマー同士が、伝統だからという理由で、ルサンチマン(嫉妬)を辞められず、互いに足を引っ張りあっている。そんなところで

 助け合いや絆によるコミュニティ

を目指したところで、失敗は目に見えています。私自身がフィジビリティチェック、行いました。

■ メタアウトカム

思わぬ結果が出ることをメタアウトカムと言いますが、現状で、日本にGCHみたいなのができたら、

 メタアウトカム = 死亡事故大量生成

してしまいます。小鹿野の訴訟問題が先行事例です。

■ そもそも、地域おこしに使うなら分散型民泊のほうがベター

そもそも、地域おこしにクライミングを使うなら、

 ゲストハウス = 一極集中型

 地域民泊 = 分散型

で、インバウンド客がもたらす利益を多くの人に再分配することを考えると、分散型民泊のほうがベターな選択肢です。

小鹿野は、地域内で、1民泊あたり一組程度のクライマーを、地域のみんなで民泊できる体制を整えると良いでしょう。現状でも、すぐにクライマーが登りに来ます。

なんせ、あのアレックス・オノルド君だって、ユージさんは引っ張ってこれる逸材なのですから…。

私がUIAAのスティーブ・ロング氏を小鹿野の連れて行っても、別に得るものはないでしょう。

いうなれば、ジャニーズタレントが来るのと、校長先生が来るのと、どっちがうれしいです?

■ テーマ変更

クライマーのゲストハウス構想は、テーマを変更して

   健全な市民クライミングを日本にもたらす

としていましたが、日本人クライマー自らが

 不健全であるデスウィッシンングなクライミングを目指しており

健全なクライミングを志向していない、ということが最大の問題であるということが分かりました。

ので、このテーマは、返上することに決めました(笑)。昨日、神先生のセミナーで、すべてのお客をお客とみなす必要はないことが分かった。

従って、テーマを

  クライミングで作ったライフスキルを人生に生かす

へ、変更します。

実際、ユージさんはそのようにしているんではないですかね?

■ ライフスキルをクライミングに応用してブレーク

しかし、私は、実生活で培ったスキルをクライミングに生かして、ブレークしたのですが。

そのブレークが異彩を放っていた、というのは言えると思います。

たぶん、その辺の人のくせに、とみんなは思っていたから、私の実績に驚いたんじゃないですかね??

つまり、なめられていた、ってことなんですが、私自身は人を舐めないので、なめられていた事実にも気が付けなかった…(汗)

アンダーマイニングされていた、ってことです。

■ ただ良く登れるだけの人ならごまんといる

ただ良く登れるというだけのクライマーは、山ほどいます。

しかし、私が作ってきた実績を作れるクライマーや、広い視野・高い視野で見れるオールラウンドなクライマーはいないと思います。

ボルダラーはボルダーしかできないし、山は歩けない。山やは、逆にボルダーできません。海外にも一人で登りに行ってパートナーを見繕って登るってできないようです。

なので、加えて、今後は、自分より、すごい人とつるむことにします(笑)。もう、弟たちを引き上げてやろうとして、自分が消耗するのは疲れました。クライミングだけでなく、物事に対する理解のレベルが低すぎて、付き合いきれん、って感じだもん。

すいませんね。しかし、私のせいではないような気がしますね。


2023/11/15

【分子栄養学】アキレス腱を切って分かった最新栄養学的に正しい食事

 ■ フレイル化

アキレス腱断裂の回復中ですが、もうほとんど良く、クライミングもできそうですが、ここで無理すると再断裂…なのは、1年くらいは用心らしいです。

右足肉離れ…で、2か月のベッドレストしたときは、栄養学の知識がなかったため、

 筋量を大幅喪失

しました。寝ているだけで、人間は筋肉がどんどんなくなって行ってしまうんですよ。若いときはあれほど、落としたかった太ももの筋肉は、あっという間に落ちました…。

■ 筋喪失の理由

筋肉の喪失の理由は、異化、です。肉体は、異化と同化を繰り返して、体を構成しており、まず、異化で、筋肉のたんぱく質が分解されます。そこへ新しいたんぱく質が取り込まれないと、同化で再形成されず、筋喪失となります。

以前、トップクライマーのジャンボさんがパタゴニアの講演会に来ているときに、お会いしたら、えらくほっそりされており、加齢ではなく、あんまりきちんと食べておられないのではないかと思って心配になりました。

異化による筋喪失を防ぐには、BCAAを取ります。もちろん、たんぱく質を肉、魚から摂っても良いのですが、運動していないと、カロリーが増えるかもしれません。

私の実感では、異化ののち、同化がされない、同化するに十分なBCAAの補給が、サプリなり、食事なりから、ないと、希死念慮、になるのではないか?と言う気がします。これは、私だけかもしれませんが…。空腹による不安というのがあります。

もちろん、筋トレも必要です。リハビリ的な易しい内容でも良いので、筋肉を使わないと、筋肉ってあっという間に退化します。作るのは長年かかるのに。

相場格言に、上げ100日下げ3日ってのがありますが、まさに筋トレがそうです。

余談ですが、山岳総合センターの先生たちは、足首にウエイトをつけて事務作業されていました…。だよねぇ。

■ 消化と代謝に必要な栄養素

糖質、脂質、たんぱく質が、3大栄養素なわけですが、これらは、燃料、ガソリンで、そのガソリンを燃やすのに、必ず必要な補酵素があります。これが

B1、B2、B3、B6、B12、C、鉄、です。なので、ビタミンBは、B群で、またの名をBコンプレックス、もしくはB50というサプリで取るのが必要です。B50は各種50㎜配合と言う意味です。お菓子を食べても、お米を食べても、肉を食べても、ラードを食べても、B群は必要です。

ビタミンCは、脚気にならない最低量ではなく、ストレスによって体内需要が違ってきます。骨を作るにもビタミンCとコラーゲン、鉄が必要です。1日3回、一回1000㎎が毎日です。

入院中は10g摂っていました。おかげで直りが早かった。

鉄は、摂取が難しく、なかなか吸収されないので、もうかなり意識しないと摂れません。ダイレクトに鬱などの症状に直結する栄養素で、キレート鉄ではなく、ヘム鉄を取ります。

鉄の貯蔵量は、血中鉄ではなく、フェリチンで見ます。男性で50以下は鬱になります。私は26.1でうつでした。今は46ほどありますが、本来100を目指すべきです。

鉄が少ない=骨粗しょう症です。クライミングでフォールして、すぐに足首を骨折するのは、鉄不足かもしれません。

ちなみに、牛乳は骨粗しょう症を誘発し、骨量増加にはあまりつながらないです。コラーゲンが取れる豚骨のほうがいいでしょう。

どの栄養素を取るにしても、前提は、適切なPFCバランスで、糖質を制限するほうが体に良いと思います。

■ 糖質… 砂糖、炭水化物、異性化糖

糖質で制限すべきは、加工食品に入っている異性化糖です。これは、トウモロコシが余って安く作れるからというアメリカ側の在庫処分的理由で使われる原料で、日本市場はアメリカの在庫処分市にされています。お菓子のパッケージの裏を見て、使われているのは買わないようにしましょう。依存性があります。

フードインクというドキュメンタリー映画がアメリカにあり、広大なトウモロコシ畑で大量に遺伝子組み換えトウモロコシが作られ、虫も食べないトウモロコシから、糖化液糖が作られているのが報じられています。

他にも、白米、白いパンは、消化吸収に必要なビタミンBが取り除かれており、昇華するにはほかで補う必要があります。食べるなら茶色いパンが良いです。

もしくは、お弁当などは、炭水化物6、その他4のバランスで、日本では献立形成されており、これを続けると、体調が誰でも悪くなるようになっています。昔の日本人は、農作業に従事する人がほとんどだったので、エネルギー主体のコメ中心食が適していたのですが、すわりっぱの現代人がこれをやると、誰でも小太りになります。

したがって、オフィスワークの人は、炭水化物を取り去ります。おかずだけ食べる。

■ 脂質は気にしない

脂質は量よりも、その質が、課題になります。オメガ3、魚の資質であるDHAとEPAは体に役立つ脂質ですが、植物オイルのオメガ6系はそうではありません。

また中さ脂肪酸は、体脂肪の解消につながったり、腸内の環境をよくするので摂取しても良いです。

減らすべきは、てんぷら油です。私はバターを置き換えて、大白ごま油でお菓子を作っていましたが、バターに戻しました。

バターはむしろ、脂質中心のケトン体質につなげるのに良いです。だからと言って糖分と一緒に摂取していたら、ケトン体は回りませんので、おすすめはコーヒーに入れることです。

ケトン体質に切り替えるのは、初期に厳格な糖質の制限が必要なので、一般の人はそこまでやる必要はないと思いますが、糖質はほぼほぼカットしても、かならず何らかの形で取れていますので、思ったより、糖質カットして大丈夫です。つまり、ご飯ですね。パンも食べなくていいです。

■ プロテインは人工甘味料無添加&大豆性

摂取量を考えると、味気ないですが、粉末のプロテインは、一日のたんぱく質量の維持に必要不可欠っぽいです。

一日2回、10時と15時にプロテイン摂取しています。私は最初、乳糖がないホエイのプロテインを摂っていましたが、製造工程で乳糖が残るらしく、お腹を壊したので、ソイに変更して飲めるようになりました。

また、人工甘味料が入っていると、腸内環境が壊れます。悪玉が増えますので、人工甘味料が入っていないソイのプロテインを見つけるまでが大変でした。

内視鏡医のYoutube動画が参考になりました。

■ 食べる順番 プロテインファースト

食べる順番で、胃の反応が違ってきます。消化吸収が必要な、たんぱく質系の食材から食べます。そうすると胃は、腸へ食物を素通りさせません。ちゃんと消化液を出して消化しようとします。

なので食べる順番は、肉、魚、ごはん、です。ご飯を食べるために、おかずを食べるスタイルを改めます。

胃液を薄めるので、お水も少なめに。

女性や、ベジタリアン歴が長い人は、胃液であるペプシノーゲンが出ていないことが良くあります。そうなると、だし汁などで、アミノ酸になった食品を取らないと、肉を食べても下痢になって出ていくだけです。

■ ミネラルも必要

マグネシウムと亜鉛も摂取が必要です。

マグネシウムは経皮吸収のほうが効率が良いかもしれません。筋肉のリラックスに関係するのでクライマーは特に必要です。

iHerbでマグネシウムオイルを買い、エプソムソルト入りのお風呂に入浴します。

亜鉛は、サプリが手軽ですが、貝汁などでも取れます。

どの栄養素も、120日は継続します。これは、血液の代謝が120日で入れ替わるためです。

■ 結果

朝: BCAAタブレット、プロテインシェイク、オールブラン、豆乳ヨーグルト、ゆで卵、コーヒー、もしくはそば粉のワッフル

補食: プロテインシェイク ソイ

昼:普通のランチ 定食的なもの、例:ハンバーグ定食、ごはん少ない飯は最後に

補食: プロテインシェイク ソイ もしくは、空揚げ等

夜:コールドミート(ローストビーフ)、サラダ、蒸し野菜、納豆、豆腐等

です。デザート好きな人は、ご飯なしでデザートにしても良いです。昼間ならカロリーで消費できると思うので。

大事なことは、植物性のプロテインと動物性のプロテインを両方摂ること。豆腐なら、おかかを掛けます。

簡単にしたいときは、シラス納豆丼(ごはん少な目)にします。卵の黄身だけを入れ、白身は翌朝、プロテイン入りのそば粉のワッフルにします。

■ おすすめレシピ


プロテインシェイク… 難消化性デキストリンを入れます。デキストリンは無味無臭で溶けやすいのでコーヒーにも入れれます。

めちゃ簡単丼… シラス、納豆、豆腐、めかぶ、を少量のご飯の上に入れ、海苔とネギを散らし、卵黄を乗せる。混ぜながら食べる。朝や夜に。

そば粉のワッフル… 卵、もしくは卵白、黄な粉もしくはベサン粉、少量の砂糖、を混ぜ、ワッフルメーカーでこんがり焼いてバターを乗せる 朝ならはちみつもOK。中に黒ゴマ粉などを入れるとマグネシウムが取れる

手作りチョコ … デキストリンと、ココナツオイル、無糖で作る。どれだけ食べてもギルトフリー

海苔スープ… 海苔をちぎって、湯を入れ、塩で味を調整。普通においしいです。山によさそう。

■ 時間栄養学

朝食で、体内時計がリセットされるので、他の食事の時間より厳密に、朝食時間を管理します。

夜起きてしまう場合は、コルチゾールが出ていると思われるので、夕食を遅くするか、もしくは、夜寝る前に軽く補食します。糖質だと体脂肪になってしまうので、プロテイン系のものを食べるのが良いと思います。

その他、細かい調整はいろいろありますが…、これらができると基本的な食事は、体のニーズを満たすと思われ、最初のとりかかりにお勧めです。

おまけ

サムライレシピ… https://amzn.to/3soqPp2

俳優のヒュー・ジャックマン専属日本人男性シェフのレシピなので、男性にもおすすめ。

2023/11/14

【クライミング心理学】クライミングの教え方がエボカティブすぎる件

 現在のクライミングって、

1)ロッククライミング、のインストラクターズマニュアルが存在せず

2)プラスチッククライミング、の登り方で、みんなが岩場に来る、ために、

 岩場でのリスク管理ゼロ

状態で、みんなが岩場に来てしまい、

 危険回避能力がない

ってのが問題です。

さらに、

1)ロッククライミングでスタートした人は、プラスチッククライミングが苦手

であるため

2)クライマー階級社会から否定的&屈辱的扱いを受ける

ってことになっています。

まー、インドアで5.12とか、岩場で5.12が登れても、山にある5.9もとい10cで二時間半ってのが、プラスチック出身の若い男性の真実の姿であり、その上、それでも俺イケてるって思うみたいなんで、なんか、双方向に誤解がかなり激しい事態なんである…。

最近、統計おねえさんのサトマイさんが、子供たちの学力低下、語彙力低下を指摘しているんだが…。

クライマー界にもありそう…。https://www.youtube.com/watch?v=Et1KYbVhYLA

セルフ取りました、でセルフを解除してしまうという誤解が定番だが、そういう、ちょっとした言葉の綾程度で死んでしまうような事例が、もうほんとに、たくさんあるんである。

■ 解釈は内なる自分の投影…Foodのアップは、女子力PRと思っていた相方

私の相方(1年程度しか組んでいないが)は、私が食事をアップすると、

 女子力PR

と思っていたそうである(汗)。私は、

 アウトプット命

と思っていただけである。

勉強でも、運動でも、アウトプットしないと定着しないというのは、独学が身についている人なら、誰でも知っている事柄である。ので、別に自己PRではない。

バレエも同じで、彼は、女性のナルシズムの表現と思っていたそうである。驚いた。バレエを雑念滅却以外の要素でとらえたことがなかったためだ。バレエってのは、一日休めば自分に分かり、二日休めば先生に分かり、3日休めば観客に分かるという…活動だ。したがって、大体バレエ好きな女性というのは、派手さと無縁の質素な生活、修行的な生活を好む人だ。

クライミングが修行僧であるのと同じだと思っていたが…。

どうも彼の中では違ったらしい。

■ 人は、自分の内にある心を相手に投影している

ここからが心理学の出番で、

 相手がしていることの解釈=本人の心の投影

であることは、別に心理学の勉強を詳しくしていなくても、分かる。

つまり、この男性は

  クライミングをナルシズムの表現としてやっていた

ってことが逆説的に証明されてしまったってことだ。

そして、それを言葉で聞くまで、私には、彼が自己PRとして登っているということが、理解ができなかったので、私はそうした発想自体を持っていなかったってことだ。私の中にはナルシズムは強く存在しない。

■ なんでそう反応するのかな?なことが多かったオールドクライマー

師匠と組んだときは、鈴木さんでも青ちゃんでも、なんでそう考えるのかなーと私にとっては謎なことが多かった。

例は、湯川で、一緒に明神主稜に行った男性クライマーとアイスを楽しもうということになり、私が彼を終了点に案内したら、青ちゃんは激昂したのであった…

これは、あとからメールで説明したら、なぜか理由は分からないが、機嫌が直ったが…。

終了点には一人だけだと言っただろ!みたいな怒りで、でも、終了点を教えないと、トップロープ支点を作って彼が別の仲間を連れてゲレンデに来るって、できないのだし…と思った。

自立するように促すのが、先輩クライマーの私の務めであると思っているのだが、古いクライマーは、支点のことも含め、他人に教えたがらない。なぜなのだろう…

そこらへんに文化の差がありそうだ。

昔は、特定のリーダー候補、幹部候補とみなされた人にしか終了点を作る技術、いうなれば、リードクライミング技術を教えなかったのだろうか?と思っているんだが…その辺は歴史的な経緯に属すので、私には分からない。

しかし、そう考えなければ、青ちゃんの反応が説明できない。

クライマーとして自立するための、肝心かなめの情報、どうやってトップロープ支点にたどり着くか?みたいなことを教えないため、若いクライマーは自律的に成長していくことができないんじゃないかと思うんだけど…

■ 念のため情報

大体のトップロープ支点は、危険な場所にあります。なので、立木から懸垂下降、もしくはローワーダウンで、ロープを張りたいトップロープ支点にアプローチしてください。

男子は大体、ノーザイルでそこへ行きたがります。がダメです。なぜなら、クライミングの対象となる崖より、”崖っぷち”のほうが、もろく崩れやすいからです。

要点: トップロープ支点に行くときに落ちる事故が多い。行くときは懸垂でいく。

■ エボカティブ(喚起的)すぎる

このような、コミュニケーションは、結局のところ

 前提としている知識・状態

が違いすぎて

 新旧のクライマー同士がすれ違いすぎている

と思われ、これを

 エボカティブなコミュニケーション

と言ってイイのか?はてな?って感じだ。

ジェフ先生は、ジェスチャーなどが意味するところの文化的意味合いには注意が必要、と言っていたが、日本人クライマーたちは、昔のクライマーの常識と現代のクライマーの常識の

 すり合わせ

が、全くゼロのまま、互いに

 これがクライミングってものだろー

と主張しあって、全くかみ合わないでいる、みたいに思える。

そもそも、言語化をさぼっていることが、ミスコミュニケーションの原因なのではないか?と思うんだが…。

エボカティブなコミュニケーションが本来は最強のコミュニケーションだが、現在のクライマー業界で、何をエボカティブにコミュニケーションしてしまっているか?というと

 登れないお前には価値がない

って価値観になってしまっている…だから、足の引っ張り合いになるんだろう。

2023/11/13

【フレッド・ベッキー化】経験に投資する スタートアップ

 ■ ひょんなことからラッキーボーイの話が出てきた

https://www.youtube.com/watch?v=pesRdfk1It0

今朝、ふと出てきた動画。

この動画を私の経験を交えて、考察します。


■ 正解と運

この方の前半のライフスタイルですが、正解だと思います。そして、クライマーにとっては質素倹約は、そう難しくないライフスタイルなのではないかと思います。

私もクライミングを趣味にして以来、ギア代や遠征費に回したいので、化粧品を買うことはないし、ファッションも着た切りすずめ状態です(笑)。

収入の1割を貯蓄に充てるのが、世界標準なら、収入の3割を貯蓄に充てる日本人。

こちらのサイトには、月〇〇万円を××年積み立てるといくらになるか?のシミュレーションができます。


■ スタートアップ

三井物産OL時代は、新事業開発室というのにおり、福岡のスタートアップ支援事業で、ビジネスコンペの審査員をする上司の資料作りしたり、出資を願いにきた人たちをスクリーニングして追い返す役?をしていました。上司は忙しいので、全部には会わないのです。ベンチャーキャピタルの方とも、業務で日常的に接点がありました。

結論からいうと、スタートアップの支援や出資で成功することは、千三つといって1000回やって3回、成功すればよし、という非常に確率の低い世界です。

出資する側の立場に立ってくれれば、分かると思いますが…

「〇〇したい!」と言われても、お客がいないようなビジネス提案されても困ります…

儲からない、と分かっている事業に、お金を出すことはできない…。いくら、起業家がいい人でも。当然のことですよね。

個人で起業される方は、お客さんのことがすっぽり抜け落ちており、カフェしたい!とか、ショップしたい!とか、資金依頼があっても、それ、自分で作るのが筋でしょう、という案件がほとんどでした。

例えば、ハーブソルト事業の相談がありました。ハーブソルトを売り出したところ非常に売れ行きがいいというので、全国規模に広げるための工場を設立したいという相談でした。しかし、原料が安定供給できるのですか?と聞くと、天候で毎年違うし、確約できないというのです…。ならば、投資せず、小さく売れる範囲で売っていくのが適した製品ってことですよね?だってお客さんが買いたいと思っても、すいません、ありませんってことで…。

このように出資者と言うのは、起業希望者にとってのリアリティチェック、なのです。みなさん、夢見心地のことばかりいうのが起業家。

■ ラオスは呼ばれていきました

しかし、私も一度、出資者を紹介して成功したことがあります。

ラオスに登攀に行ったとき、偶然グリーンクライマーズホームで知り合った日本人女性は、現地の母子衛生の人道支援活動をしている方でしたが、ラオスは軍事政権なので、日本からの支援金がすべて賄賂として役人の懐に収まってしまうのが悩みの種でした。それで人道支援を、明細書ができる公明正大な事業にするために、株式会社化したい、そのために表向きラーメン店を出したいというのが希望でした。そこで、出資者を紹介しましたら、うまく出資することになりました。

この事例など、私の穴の開いた桶活動の成功事例です。私の人脈がなければ、ラオスの乳幼児の子供たちの死亡率低下に貢献する活動に、日本からの善意の資金が生かされることがなかったでしょう…

私は神主の家系のためか、なんか呼ばれ感があることがあります…。この出資は、一回目のラオスでのことです。2度目は普通に楽しく登って帰ってきました。

■ 貯蓄&分散投資 〇  スタートアップ投資 △

さて、このようにスタートアップへの出資と言うのは、かなり研ぎ澄まされたビジネス感覚が必要になります。

私なんかは、フルタイムの仕事として、このようなことをしていたので、まぁ、ちょっと話を聞いていたら、ダメかいいか分かります。

エレベータピッチと言って、1分、最大3分で自分の事業を言えないような人は、まぁ出資対象にはなりません。なったとしても、1000件に997件が失敗していくようなことなのです。

余談ですが、福岡にはスタートアップ福岡という市民から、起業者を募る仕組みがありますが、まぁレベル低いです。ここなら誰でも勝てるのでは?というレベルの低さです。我こそはと言う人はチャレンジしてみるのがおすすめです。

2年ほど前に、農業系ベンチャーの営業をしていましたが、学生起業でしたが、作っているソフトウェアは良いものでしたが、売り先が…。現代の農業では、数パーセントの大規模農業者が、98%の小規模農業者の売り上げをカバーしているというような具合です。例としては、クライマーにも有名な、川上村。これでは売る先が限定的なので、売れるにしても限界があります。

フィジブルテストはくれぐれも慎重に行いましょう。

余談ですが、クライマーのゲストハウスは日本では時期尚早です。なんせ、クライマー同士が、ルサンチマンと言う伝統で、嫉妬で足を引っ張りあっており、そんなところで助け合いや絆によるコミュニティを目指したところで、失敗は目に見えています。私自身がフィジビリティチェック行いました。

■ まとめ

億万長者の転機、ご本人も運、と言っていますが、スタートアップ投資は投機に類し、すでにお金持ちになった人の道楽に近いことです。

一方、前半の節約&投資信託による分散投資は、投資の王道です。真似しましょう。

■ お金=幸せではない

この成功者の話で、学ぶべきことは、いかにお金持ちになったとしても、その結果、やりたい生き方がはっきりしていなければ、幸福は遠いということではないかと思います。

逆に言えば、やりたいことをやっている生き方をしていれば、お金は特に問題ではないってことです。

クライミングしてさえいれば幸せ、のクライマーは、大丈夫と思いますが…。

お金を作るなら、やりたいことを作ってから、にしましょう。

お金自体は、長く続く金融緩和で、世の中に余っていますので、誰かが貸してくれます。借りるのは悪いことではなく、現代のお金はデッドベースですので、借りてくれる人は社会の貢献者です。





2023/11/12

【フレッド・ベッキー化】新NISAでセミリタイヤを目指す

■ 日本だけがガラパゴス化して世界から取り残されている

さて、海外岩場の情報に疎いがために、日本の岩場は、トンデモなガラパゴス状態になっているわけなんですが…

この現象は別にクライミングに限ったことではなく、実は、冷蔵庫やコンセントの市場とか、金融市場とか、銀行のオンラインシステムとか、電子電力系市場とか…全部同じでした。富士経済で市場調査を担当としているときは、海外市場担当していました。

海外市場担当と言うのは、ある国のAという製品マーケットがどんな市場規模で、どんなプレイヤーがいるのかを調べるという仕事です。要するに、海外版の『業界地図』を書く仕事で実際私が書いたレポートは1本10万円でした。富士経済社は、エントリーレベルの企業とされ、富士経済から上位のコンサルティング企業にステップアップする場とされていました。私は当時28歳で、子供を産みたいと思っていたので、海外に行くことが日常で、出張が決まるのが、1週間先と言うような生活は、ちょっと子供を産むことには向いていないのではないか?と思ったので、1年程度でやめたのですが…。

しかし、ある市場調査でベトナムに行き、ハイヤーを一台雇って連日企業訪問しては市場についてのヒアリングをつたない英語で行うわけですが…帰りにビジネススーツ姿で、国際線に乗っていると、ふと手にしたTimes誌の表紙に、さっき会ってきたベトナム経産省の大臣が載っていました…(笑) それで、こんな日本人の小娘に会ってくれたなんて…と、日本の国力の大きさを感じました。

海外出張にバンバン行ける仕事についていましたが、自分で海外にバンバン行きたいとなると、作戦が必要です。

出張費は会社からしたら経費ですから、いくらかかっても文句言われず、事実ベトナムでは、米国大統領も泊まったとか言う、高級ホテルに泊まっていました。飛行機も、提携の会社が、勝手に手配してくれます。

まずは、月10万円の投資からの収入をめざす、というのが、まあ穏当かなと思います。それくらいあれば、ラオスでは一か月生活することが可能でした。今、円の価値が下がったので少し違うかもしれません。

■ 新NISAを賢く使いましょう

そこで、発見したのがこの動画です。

https://youtu.be/3cta1hIIjFo?si=d6J0OpvckHeYbv3w

新NISAの枠を使って、非課税で不労所得10万円を得る方法について語っています。

 全世界株式ファンド(オルカン)

 S&P(米国ファンド)

に投資するプランが語られています。

実は、ここ30年の経済成長は6割がGAFAMの成果です。GAFAM(ガーファム:Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)最近はNvidiaがAI向け半導体で急伸しました。

なら、この6社に集中させるとより大きなリターンが出ますが、くれぐれも種銭でやらないでください。

さて、楽天では、新発売で上記の日本のファンドが出ています。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20231027-06.html より引用。

楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
経費 0.0561%
ポイント還元率 0.017%

楽天・S&P500インデックス・ファンド
経費 0.077%
ポイント還元 0.028%

楽天ポイントもつくのはこの二つだけですね。

1万円の投資信託をかうと、2.8円のポイント還元ということ。

投資信託は、自動的に再投資されるので複利効果が出ますが、ETFは再投資は手動です。なのでほったらかしにしたい人は、ETFより投資信託が良いと思いますが、投信はその分手数料が微妙に割高です。しかし、手数料割高と言っても、0.7%と0.03%の違いです。1万円だったら、70円か3円か。

楽天のオルカンやS&Pは、新発売なので、過去の基準価格などの実績は分かりません。一般にファンドを購入する場合は、過去を見てから購入するのが決まりです。ファンドの安定性は、運用している総資産額に比例するからです。

■ 楽天ETFカンファレンス

昨日は、楽天のETFカンファレンスがあり、これさえ見ていれば新NISAはOKなのではないかという内容でした。

 https://www.youtube.com/watch?v=gI4hkHxHCYE

世界最安のETFはVOOで、0.03%だそうです。楽天が70円とるところ、バンガードなら、3円ってことですね。もちろん、ドル円無視しています。でも、どっちが実力あるかっていうと?バンガード偉いよなぁ。


楽天証券の問題は、ドルで増やしてドルで出金できないことです。両替していたら、メリット帳消しです。増やしたドルをドルのまま使いたければ、ドル決済が可能な口座を持つ必要があります。

■ 若ければ若いほど有利だが、年を取っていてもやっぱり有利

だって、非課税ですからね。

今年、私はNISA口座でない口座で、各種投信を解約したので、利益の中から、20.351%もの所得税を払う羽目になりました。1万円の投資利益があれば、2035円も取られるんですよ?1万円の投資利益をえるのは、結構、勉強も必要で、種銭も必要で、大変ですよね。

なので、どんなに年を取った人でも新NISAやらないほうが損です。

■ 日本のお金が世界に流出する

確かにその一面はあります。日本人が円を保有しているから、円の価値が保たれていると言えるので。

しかし、円からドルに流れていくのは、仕方がないかもしれません。ドルが今のところ基軸通貨なので。

ドルが基軸通貨なおかげで、ドルが崩壊してはまずい、と世界中がドルを応援する羽目になります。たとえ円で持っていても、世界市場の暴落は日本にも影響します。

ドルが倒れるとまずいというので、政府は米国の雇用を守る、ということに今なっていますが、日本の雇用を守らなくては!というインセンティブは、どこにもありません。

日本では、雇用を守るというより、いまんとこ人手不足で、なんとか働かせよう、ということで、結果、ブラック労働を強いるみたいな情勢のほうが強いかもしれません。

というので、現在という一点を見る限りは、海外で働くほうが若い人には有利かもしれません。

日本は、沈みゆく船と言われて30年、ほんとに沈みかけそうな田舎を見て回った結果、思いました。

しかし、そんな日本に、安全を求めて移住してくる外国人も多いです。甲府ではデイビッドに会いました。彼はコロンビア大学卒のエリート米国人でしたが日本の田舎を選びました。

競争社会に疲れたら、あるいは、最初から競争社会に参加したくなかったら、日本社会に残るという手もあるでしょう‥ 

競争はなくても、日本の労働環境は、米国のよりシビアだったのが私の経験上の結果ですが…。無言の圧力で日本では働かないといけないですし、女性や弱者は搾取の対象ですが、米国では働いた成果は盗まれることなく自分のものになりました。

どっちがいいのか、どっちもいいのか?私には分かりませんが、新NISAによって、日本の旧来の貯蓄一辺倒という体制が崩れ、バブル景気以前の郵便局の定期預金が利率8%という時代が、別の形で訪れることは確実です。

<参考サイト>

投資信託がまとまっているサイト

https://myindex.jp/

業界最安

https://www.churio807.com/entry/rakutenallcountry

取り崩しシミュレーター

https://www.nomura-am.co.jp/special/nomuwrap/simulation/reversal.html

2023/11/11

【海外で登る】魚を釣る方法を教え、魚はあげない

■鈴木伸幸さんのこと

鈴木さんは元学校教員で定年退職後にトラベリングクライマーをやっている。鈴木さんの登攀力は、一般オールドクライマー並み(11前後)なので、前の師匠の青ちゃんと同程度だったように思う。


で、海外のあちこちに行って、現地調達のパートナーで何とか登っている。英語は片言。


ということで、


 あいつができるなら俺も…


という男の嫉妬と言う、ルサンチマン主体の日本人男性クライマーの定番の思考回路が働けば、鈴木さんに続く定年退職オールドクライマーがわんさか出てくるはずなんだが…


 これが出てこないんだな。


 なんで? やたら、いいね!はいっぱいつくのに実行する人はいない。



ちなみに、ちゃんと九州クライマーにも鈴木さんは引き合わせた。念のため。


■ 20~30代も出てこない


鈴木さんでもなんとかなるんだから、20代、30代の現役クライマーだったら、当然なんとかなるはずなんだが、それを実行する人もほとんどいない。知っているのは、一人くらいかな。


若い人が実践できない理由のほうが、年金暮らしで悠々自適中の人が実践できない理由より、まだ納得ができる。年金みたいな安定収入を作れない限り、トラベリングクライマーだけで生活費を工面するのは、特に先進国では難しいだろう…(ま、裏の手はいっぱいあるんだが。)


というので、新NISAもあることだし、このブログでは、若い人でも資産を作り、安定的な投資利益が上げれるような、情報を提供することにしている。


投資情報は、若いクライマーのため、です。きちんと投資できれば、一年中トラベリングクライマーをやるという鈴木さんのような技はできなくとも、年に1度、2度、海外に遠征して、登ってくるというような、ヨーロッパクライマー並みのライフスタイルは構築できると思います。


■ そら豆にたかってくるアブラムシ


鈴木さんの後に続くクライマーはほとんどいないのに、私には、いっぱい、そら豆にたかるアブラムシのように、男女問わず、初級クライマーたちが群がってきて、


  あなたについていきたい


と面と向かって言われたんだが…。


  これって なんかちゃっかりしちゃってますよね?


と思って、いくら阿弥陀菩薩役の私でも、取り合わなかったが…。


■ 盗人猛々しい系ガイドも中にはいる


それどころか、一人で行けないラオスへの登攀に、


 俺、ガイドで行く


と賜った御仁もいたが…。


 一人で行くことすらも、できないのに、ガイドで行くって、どうやって?


ガイドで行くってお客さんに自分の費用を持たせよう、って意味ですよね? まさにタガメ…。
  
昨今、ガイドっていうのは、お客さんの自分の経費を持たせて、連れて行ってもらう活動を意味するらしい… 


 はー?どんだけ?


自分が遊ぶ費用は、自分で持ちましょう。どうも男性クライマーは自分が登って楽しいだけのリードするという行為を高く売りつけて、相手の自信をそぎ、岩場に行く費用まで相手持ちにしようって思っていますよね?


相手の思いやりに付け込んで、本来自分が負担すべき費用負担させる、ってやり方、いかがなものかと思いますよ。


■ 魚ではなく、魚の釣り方を教えます


私が思うには、みんな、人の成功に便乗はしたいが、自分で努力して成功を勝ち取りたくはないんじゃないかね?


鈴木さんは、日本人パートナーがいれば、喜んで受け入れると思うが、FBフォローはするのに、誰も行かない。


誰も上げ膳据え膳で、あなたに海外クライミングと言う成果をお膳立てしてはくれないですよ?


そういう上げ膳据え膳で、相手に花を持たせ、メンツを立ててあげるっていう役割を求められているような、そんな疑いがあったんですよねぇ…


自分で自分の道は切り開きましょう。その方法は教えられます。

2023/11/10

【ロッククライミングの教え方】不安を書き出す&対策する

■ クライミングから人生を学ぶ

人生において、大きな決断をした後、人はどんな反応をするでしょうか?

例えば、

・大学が決まった後、

・就職先を決まった後

・結婚が決まった後

ポジティブな気持ちと不安な気持ちが混ざり合っていると思います。

クライミングでは…

・初めての外岩クライミングの日

・初めての講習日

・初めて海外の登攀に行くとき

・初めて行く岩場

・初めてクライミングパートナーと会う日

・初めてのクライミングジム

・大きなけがの後、久しぶりに岩場に復帰する日

■ 未来の自分にワクワク? どきどき?

 ポジティブ: 新たな旅立ちを始めた自分に対して、誇らしい気持ち

 ポジティブ: スタートをするのが 待ちきれないという逸る心

といった想いをもちつつ

 ネガティブ: どんな奴らが参加しているんだろう?

 ネガティブ: 体力ないけど、大丈夫だろうか

 ネガティブ: 高いところが実は苦手なんだけど・・・

このような不安も沸き起こります。

もちろん、

  元々不安が少ない人もいますし ← この人一番クライミングに向いていない人!

不安を感じても

時間の経過とともに忘れていく人もいます。これは普通の人です。

■ 不安は宝物 = クライミングのリスク管理能力

一方、

 ★なかなか不安が減らない

 ★逆に不安が増えていってしまう

そんな場合にどうしたらいいのか!?

■ 事例

私は、元々、過緊張タイプです。幼少期から顆粒球タイプ。肩こりとか、ガチガチです。つまり、無意識で、不安を人の何倍も感じてしまうタイプです。

今でも敏感な性質は相変わらずで、ちょっと水泳でトラウマを再現しただけで、昨日は一日アレルギー発作になって、寝込んでいました(^^;)

  具体的で細かいことに

あれこれ考えを巡らせては、不安を絡み取るように近づけてしまうのです。

ここ数年は、あまりに白亜スラブで私に起きたリスクについて考えすぎて、鬱になり、精神科医のお世話になったほどでした。

しかし、これこそが

 クライミングに適性がある

と言う証拠なのです。

なんせ、実社会では、破産しても命まではとられません。一度や2度の失敗は、命取りにはなりませんが、ロッククライミングでの些細なミスは、死亡事故に直結します。

クライミングだけが生きがい、ではなく、クライミングで作ったライフスキルを人生に生かしてくださいね!

では、さっそく、私がやっている不安対処法をお伝えしますね。

■ 起こりうるミスをリストアップする 

起こるかもしれない心配や不安の一つ一つを紙に書き出します。

つまり、クライミングで起こりうるミスをリストアップするということです。 

書き出したら、他に取りこぼしがないか?細かい要素もさらに書き出します。

クライミングで起こりうるミスなんて、まぁ、大体は既出で、事故記録を見れば、洗い出せます。自分で想像してみるというのが大事なので、やってみてください。パートナーがいたら、ぜひ二人でやってみてください。

例:マルチピッチに行ったら?

・とりつきが見つからない

・間違ったルートに取り付く

・ペツルのボルトとRCCの両方が見え、どっちがホントのルートか分からない

・登れない

・登ったものの、支点がない

・ギアを落とした

・登ったものの、ロープアップされない

・終了点を見落としてしまう

・アンカーが超しょぼい 体重を預けられる強度があるか不明

・トップが落ちた

・セカンドが落ちた

・トップもしくはセカンドが大けがして登れない

・お腹が空いた

・ハチに襲われた

・雨が降ってきた

他にもいっぱいあると思いますが、おおよそこんなところですね?

■ 対策してから行く

そのすべてについて

 対策してから行きます。

ぶっつけ本番は、クライミングの場合、ありません。なんせ、ぶっつけ本番で死にますからね! 十分準備しても、予想外のことが起こるのがクライミング。

   懸垂下降の仕方を知らない新人に、マルチに連れて行って現場で教える

ってのは無しです。 それはOJTではありません。手抜きって奴です。

山岳会のみなさん、それ、やっちゃってますよね?

それもこれも、教える側が、ひと手間かけて自分の時間を投資するのがイヤだから。

しかし、優秀な新人に自分のセカンドを務めてもらいたかったら、青ちゃんは、公園で3日もレスキュー講習をして、自分の技術を相手に伝え、相手の理解を高める努力をしました。

それくらいの投資で、インスボンに3度も付き合ってもらえたのですから、小さい投資だったのではないでしょうか?

吉田講習の様子:https://stps2snwmt.blogspot.com/2015/12/blog-post_27.html

■ すべてのリスクに想定をする

・とりつきが見つからない ← 経験者と行く

・間違ったルートに取り付く ← すでに行った人に話を聞いておく

・ペツルのボルトとRCCの両方が見え、どっちがホントのルートか分からない ←安全なペツルのほうに取り付いてみて様子を見る

・登れない ← 敗退手段を確実にする

・登ったものの、支点がない ← 支点構築スキルを得ておく 予備のハーケンとハンマーを持参する

・ギアを落とした ← 事前練習で落とさないように訓練する、下降器を落とした場合に備え、カラビナ懸垂をマスターしておく

・登ったものの、ロープアップされない ← プルージック登攀、ロープクランプによる登攀、ユマールのうち、どれかを携えてから行く

・終了点を見落としてしまう ← ロープスケールをもともとのルートに合わせる 例:40m

・アンカーが超しょぼい 体重を預けられる強度があるか不明 ← 支点を自作する

・トップが落ちた ← トップの固定、ローワーダウン、介助懸垂を覚える

・セカンドが落ちた ← あまり問題ではない

・トップもしくはセカンドが大けがして登れない ← 介助懸垂や固定を覚え、119番、日赤救急救命法を覚える、山行管理されておく、ヘリレスキューを頼む、ロキソニンを携帯する

・お腹が空いた ← ピンチ食を携帯する 日ごろから空腹になれる

・ハチに襲われた ← エピペンを携帯する

・雨が降ってきた ← ゴアテックスのレインウエア、あるいはツエルトを持参しておく

やれることはすべてやります。

■これでも不安なら?

「小っちゃ!」

これだけやっても、不安ならば、自分の器の小ささに対して、1人ツッコミをします(笑)

さらに

■ 自分ではどうすることもできないこと=相手の責任

書き出した不安項目を

・自分ではどうすることもできないこと

・自分で対応できそうなこと

この2つに分けます。

なぜなら、クライミングは二人一組の活動ですので、組んだ相手が悪かったら、道連れです。

組んだ相手が、勝手にロープドラッグし、ロープアップされない、というのは、セカンドの責任ではありません。

その他、セカンドの責任と、リードの責任を分けます。終了点をリードクライマーが見落としたとき、それはセカンドの責任ではない。

ちなみに、この不安の対処法は人生や、職場でも、問題解決のスキルとして使えます。

例えば、私は、20歳の時、アメリカに単独渡米していますが、その時は、一言も英語が話せない状態でした(笑)。今でこそ、(笑)と書いていますが、当時は必死です。渡米までたった1か月と時間もなかったので、サンフランシスコに向かう飛行機の中で、次に発話しなくてはいけない事柄を、『起きてから寝るまで』でシミュレーションしていました。

・飛行機を降りたら、次は?インフォーメーションを探す。”Where is the information desk?”

・住所を見せて、ここに行く方法を教わる ”How can I get to this address?”

...etc.

今とは違い、ネット情報もないころですから。それを考えると、今は不安を和らげる手段が多いと思います。

現実に即した不安=自分にとってスキルアップや自信アップのチャンス。

漠然とした不安の場合は、不安に思っていることを

 書き出すだけ

でもかなり楽になる人もいます。

■ 正体をつかむ

私はしつこい性格です。 

正体がわからないナゾな不安が、不安を大きくしてしまうんですよね。

事例としては、相方のリスク管理ゼロ、怖いという感情がない性格、が、私の不安の原因だということを突き止めるのに、なんと3年!も、かかったけど、それでも追及を辞めませんでした(笑)。

2度同じ失敗をするということは、クライミングでは許されないこと、だからです。

コスタリカ人は、ATC持ってきていないとかで組みませんでした。

5件の重大事故の裏に、300のヒヤリハットがありますが、ヒヤリハットから学ばなくては、時間の問題で、重大事故と言う結末につながります。

■ 相手の問題=自分で解決できない問題=ほっておく

自分ではどうすることもできない不安…つまり、相手の責任範囲…は

放っておく

という経験を積むことが大事です。

■ ポジティブバイアスに注意する

岩場に通って、マルチピッチの経験が、20~30回もあると分かりますが、恐れていたことが実際に起こるかチェックすると

ほとんど現実には起こらない

ことがわかってきます。これは、マイナスのポジティブバイアスです。

起こらない…起こる確率が小さいから、と言って備えないで良いわけではありません。

自分で対応できそうな不安は

 行動することを決めて、

 順番に実行していくこと

が大切です。

さぁ、あなたは今日、明日の楽しいクライミングのために、どんな準備をしましたか?

 日赤救急救命講習に申し込みした?

 ロープの傷み具合をチェックした?

 ギアのメンテナンスをした?

 ルート研究して、何メートルのロープがふさわしいか考えた?

あなたのクライミングに対する情熱が試される時ですね☆

ネット検索でルート情報を調べるだけでもザックリと、ですが、様子が分かり、不要な不安が減ってきます。

さらにわからないことがでてきて、より不安が細分化してくることもあります。

その場合は、さらに不安を書き出すことになります。

そして、さらに

次のことに分けます。

・今、やらなくてはいけないこと

・時が来てからやればいいこと

しっかり、不安をタイプ分けして

 ・行動して不安が減るものなのか、しなくていいものなのか

 ・行動のタイミングはいつなのか?

ザックリと見極めができると、

不安をいたずらに拡大させずに済みますし、無駄な投資をしなくて済むようになります。

例えば、

まだ5ピッチのマルチもちゃんと登れないのに、ヨセミテのビッグウォール(20ピッチ)とか行っても…(笑)

しかも、ヨセミテ行きたい人が、ゲレンデで、5.12RPを何回繰り返しても無駄ですよね?

合理的で、適切な努力をしていきましょう。

■ 悪循環

不安の悪循環の流れを善循環に変えると

 不安をポジティブな成果

に変えることができます! 私の人生はまさにこれです。自分では、人生万事塞翁が馬だなぁ、私ってわらしべ長者だなぁと思っていました☆

親が塾に行かせてくれない 

 → お受験が不安 

 → 早くから独学する 

 → おかげで国立大学&ただで米国留学

ありとあらゆる悪循環を善循環に変える方法は、

あなたの不安の中に

あります。

Enjoy, your inner power!


【ロッククライミングの教え方】村上先生の暗示&喚起による指導

 村上先生の暗示・喚起

■ すいません!!と講師が謝る

山岳総合センターにいる頃、冬山合宿で、パッキングが遅い仲間を、ボケッと、待っていた。私は沢と同じ方式で2重にしていたから、パッキングは超早かった。

すると、村上先生が、私に向かってみんなのいる前で「すいません!!」と謝ってきたのだ…

それで、パッキングが遅いというのはダメなクライマーということが分かった。

パッキングは手早くしなくてはならない、と言い換えることもできるだろう。

村上さんは、良い講師だったということを示す事例だ。

■ 暗示と言う教え方

これは、心理学でいうところの、暗示、と言う教えかただ。最も行動を喚起する力が強く持続的だ。

先生は、なんかすごい奴だったんだなぁ。

「早くパッキングしなさい」

とは、皆に言わない。

その代わり

 「私が遅くてすみません!」

と言う。

これが、言葉による、行動の暗示であり、喚起だ。周りの人は、自分に直接命令されていないけれど、

 そうか、冬山で、パッキングが遅いのはダメクライマーなんだ…

と自覚できる。

■ みんなが暗示に鋭いわけではない

しかし、私が思うには、男性グループと言うのは、コミュニケーション能力が、著しく低い。

アキレス腱断裂のリハビリで、

・近所の競泳系のスイミングスクール(若手大学生講師)

・一般整形外科のリハビリ室(若手男性の理学療法士主体)

・リハビリ専門のトレーニング施設 モビトレ (医師自らがトレーナー)

・一般のスポーツジム

・初動負荷 (イチローが利用したことが有名な施設)

・チョコザップ

・カーブス

・女性の高齢な先生が教えてくれるスイミングスクール

の7つに行ったが、男性主体のところは、どこも、空気が非常に悪い。空気が悪いというのは、すぐに競争をおっぱじめるという意味だ。

講師が男性の場合も、全然、”指導力”がない。

一般入院病棟の若い男性理学療法士が主体のリハビリルームは、ただ歩くだけに陥っており、全く喚起や暗示がなされていない。リハビリを受ける人をやる気にさせるというのが最も重要な指導力なのにも、関わらず。

モビトレでは、医師である先生たちが、ポーズを調整に目配りしており、生徒は、自分が間違ったやり方で筋トレマシンに座っているのではないか?ということは心配しなくてよい。その声掛けを、自己責任だろ、だからやらない、とか言うような人はいない。

最近カーブスに行き初めて、分かったが、カーブスでは、来訪者を個人の名前で呼び、カルテをつけ、その個人に励ましを与える量がすごい。いつももっと追い込んでいいよ、と私はトレーニーに頼んでいるが、頼まなくても、追い込んでくる。そうしないと、そのマシンを使いこなす人はたぶんほとんどいない。介入が大きいということだ。

一方、ちょこザップは介入ゼロ。スターターキットは盗難多発で、本来の入会者には渡らず、女性は危険で近寄りたくない場所になっている。まるでクライミング業界ですね。

つまり、正の介入をしなければ、人はネガティブ感情…盗みたい…に負ける。

閑古鳥だった初動負荷では、ストアマネージャーが「どうしたらいいんでしょう」と新規入会者の私に相談持ち掛けてきたくらいだが…お客さんに泣きついているくらいで、自信をもってあなたの体を直します!と言えないのだから、お客が来ないのは当然ではないだろうかね?ストアマネジャーが、どう運営していいのか分からないという相談をお客にすること自体が、どんな意味を持つのか?分かっていない。

水泳では、たったの月会費2000円で、オリンピック選手の候補に挙がったくらいの先生が、先生自らが潜って、私の呼気が十分かどうかを見てチェックしてくれる。その10倍以上、25000円くらい払った水泳専門スクールでは、大学生の男性の先生たちは現役選手だったが、泳ぎ方を教えるのは全然ダメで、「うーん、何が悪いんだろう?」と頭を抱える始末であった。プロ魂の入れ方が違う。(女性の先生たちに、こんどお礼もっていかなきゃなー)

結局、男性たちはほとんどのケースで

 教え方が分からない

のである。

クライミングも同じことだろう。いくら技術解説書が出ても、例の例えば、アルパインサマーが出たとしても、それは

 ロッククライミングインストラクターズマニュアル

ではない。

だから、昔の俺とは異なる新人が来たら、どう教えてよいか分からない。

村上先生は良い講師だった。鈴木清隆さんも良い師匠だった。青木さんも良い先生だった。吉田さんもなくなってしまったが、暗示で教えてくれた、と思う…。

私の持っているスキルの最も良いものは、

 良い講師を見つけるスキル

で、10年たってもロープドラッグで登れなくなることがあるということを分かっていないクライマーってのは、そのスキルが低い。なぜなら、登っている理由が、俺を見てくれ、注目してくれ、という、結局のところ、技術習得を主眼に活動しているわけではないからだ。結局、ものすごく自己肯定感が低いクライマーだ、ということなのではないだろうか?

私が提供できる情報やサービスは、

 40代でアルパインクライミングをスタートしても、単独初見で阿弥陀北稜程度には楽勝で行けるようになるスキル

です。フリークライミングの分野では、まだ、

 ちゃんとした講師

が発見できていません(笑)。

故・吉田さんにその役をやってもらう予定だったんだけど、吉田さん、予想以上の早期に亡くなってしまったんで。

<参考記事>

村上先生の訃報

https://allnevery.blogspot.com/2022/04/blog-post_19.html



2023/11/08

【クライマー業界】 自分たちのケツは自分たちで拭くべし

■ 日本を代表するような製造業でエンジニアをしていて分かった日本の弱み

大体、開発部と製造のおじさんたちが仲悪い。そのため、現場の改善フィードバックが、物事を決める立場の人(上流工程と言う)に入らない。

ので、結局、男性たちは、会社と言う舞台で、意味なく、互いの足を引っ張りあっている。

意味なくというのは、それこそが、日本の労働効率が落ち、生産性がぐーたらしているヨーロッパ人にすら抜かれているっていう事態を招いている元だからだ。

■ クライミングも同じ

クライミングでも同じで、トンデモ理論を繰り広げ、岩場では、いがみ合い、せっかくトップクライマーが作ってきた自治体とのきずなをもダメにするという、まさに足の引っ張り合いをしている。良い事例が小鹿野だ。

世界的トップクライマーの平山ユージさんが取りつけた、自治体からのGo!サインをも、台無しにするというクライマー同士の足の引っ張り合い… なんとクライマーがクライマーを訴えて、クライミングによる町おこしの足を引っ張る事態になっている。しかもそこ、日本初のアクセス問題発祥の地。

皆で築き上げた”登れる環境”を、一人が権利主張し、今までと同じ結果に終わらせようとしてるのだ。つまり、わざとアクセス問題を招いて、登攀禁止に陥れようとしているとしか思えない。

初登者の尊重とかいう根拠不明の論理で、岩場が登攀禁止になる、を繰り広げているが、それもこれも、アルパインのクライマーと、フリークライミングのクライマーが、敵対して、話が先に進まないから。

誰かー!何とかしてー!と言うときに、見る先は…?

お母さん(笑)。それか、外国人。

パナは、新入社員のワタクシにバグ管導入してもらい、業務改善してもらった、という体たらくだったんで、同じことで、クライマーの業界トップの方々も、もう、お前ら、ちゃんとしろよーって感じだよなぁ… 

いくら私がお人よしでも、付き合いきれんって感じだな。

クライミング界が、アクセス禁止の岩場ばかりになったのはなぜか?

そこのところをよーく考えて、今後どうしたら登れる岩場の存続につながるのか?考えましょう。

間違っても、岩場公開しないで、秘密にしておけばよかったー、なんて言ってるんじゃ、見当違いの答えですからね!念のため!

日本の男性たちは、自分で自分のまいた種の結末をなんとかする。自分で自分のケツを拭く、ことを覚えないといけないです。
縄張り意識の岩場…ある人が開拓したら、別の人が難癖付けて、登攀禁止にされた場所