2024/05/01

【リスク中心思考を身に着ける】マルチピッチに行く前の情報収集:何を問うか?

■ 事例

問い)マルチピッチのルートや初めて行く岩場について問い合わせるときに最初に聞くのは?

答え)下降法

歩いて降りれるのか?懸垂下降が必要なのか?で、ロープの構成もギアも違います。

問い)次に聞くのは?

答え)通常みんなは何メートルのロープで行っているの?

  つまり、ロープの長さ、です。

です。

■ トポ見れば分かる?

下降については、トポにはあっても、分かりづらいことが多い。

生の声を聴いたほうがいいです。


■ 認知の歪みチェック

もし、「敗退なしで!」と言われたり、ロープの計画を相方が相談してこないがそのことについて、相談できない、と感じる場合、

 相方を信頼いけないという認知の歪み=ロープの計画を聞かない

となるのかもしれません。ちょっと時間を取って、なぜ自分は相方にロープ計画について聞くということができなかったのか、胸に問うてみましょう。

クライミングパートナーを信じられない自分には価値がない、という認知の歪みを持っていると、山行計画を相談しない、という行動が結果として生まれるそう、です。

■ 正しい認知

初心者でなくても、10年くらい登っていたとしても、現代のクライマーは、適切なロープ分配計画ができない人は多い。

そうでなくても、人は過ちを犯すもの。

ロープの相談を最初にしましょう。

■ ロープの選び方

1)シングルで行くか?ダブルで行くか? ⇒ ロープがまっすぐか?屈曲しているか?

2)長さはどうするか? ⇒ 一本で行くなら各ピッチの倍の長さが必要。2本ならピッチの長さで多分足りる。 

※日本のルートは大体40mロープの時代に作られているので、どんなに長いピッチもほぼ35mで切ってある。現代主流は、50mロープ2本(ダブル)がノーマル仕様。

※ツインの出番は、屈曲が少ないクラックのルートで、敗退を確実にすると、ツインが便利です。担がなくてよいので。

■ 結論

”50mシングルロープでマルチに行く”という選択が、どれほど愚かで、物事を分かっていない行動か?ということですね。

しかし、なんでそういうことになったんだろうなぁ。

うかつだったという気がしますが、それ以上の心理的認知の歪みが、あるのかもしれません。

私の中に、

 パートナーを信じてあげたい

という気持ちがあった、ということは言えると思います。よくしてあげたいという気持ち。

さらに言えば、

 信じてあげなければならない

とか

 信じてあげないと私には価値がない

もあるのかもしれません。

仲間は助け合うものだ、という”善意”の認知をナルシシストに利用された、というのが正しい認知のような気がしています。

個人的には、え?!まさか、そこまで分かっていない人なの?!っていうのが驚愕だった経験と思っているのですが、深層心理的には、

 分かっていない人と思える、その相手をなぜ私は選んでしまうのか?

のほうが大事な反省要素。

クライミング界を向上させたいという気持ちが、良くなかったのです。人のことにかまけていないで、自分を向上させましょう…

それが起こった理由を考えると…

「おねえちゃんばっかり…」

という弟や妹の声が聞こえてきます。お姉ちゃんが幸せになることをねたむ声です。

■ なぜダメな男性ばかりを選んでしまうのか? 可能性の探索

歪んだ認知:

「彼を世話できるのは私しかいない」

「この人を支えられるのは私だけ」

「私は愛される価値がない」

背後の経験:

親に愛されなかった、失恋、など。「好きな人に愛されたいという欲望」の抑圧がある。

うーむ。心理学的には、一般的には、こういう話らしいですが…、確かにもっと親と楽しく遊ぶ経験が必要だったとは思いますが…かといって、

私は愛される価値がないと思っているような行動をとったとは思えないんですよねぇ…

私に認知の歪みは、

  愛せば、愛し返されるはずだ、

かもしれません。愛しても愛しても、よりよくなって返報性の法則で返ってくるはずなのに逆にあだになって返ってきているような感覚がありました。

■ 親切にすれば親切にし返される

というのは、返報性の法則ですが、返報性の法則が通用しない場面は以下のとおりです。

  • 相手が求めていないものを差し出したとき
  • 相手が気軽にプレゼントを贈れないとき
  • 見返りを求めていることが見透かされているとき

うーん?

単純に考えていない人だった、と言うだけの珍事件を経験した、ということのような?

私のほうが、世間知らずで、世の中の人はみな、自分と同じくらい、深く物事を考えている、という前提のほうが間違っていた…という苦い失敗のような気がします。

HSPあるある、なのかもしれません。





【リスク中心思考を身に着ける】チャレンジする前に考えてから取り組む

 ■ HSP向け動画



偶然見つけた動画ですが、これこそ、クライマーに必要な資質だ!と思ったので掲載。

『チャレンジをする前に考えてから取り組む』

考えていない事例:

1)ジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根に行ける。 

⇒ いけません。ジムのグレードとアルパインルートで必要になるリスク回避能力に何の関連性もない。

2)50mロープで、25mと35mのピッチをコネクトして登り、反省では「やっぱりロープは60mだね!」

⇒ 違います。足して60mのところは60mシングルでは登れません。どうやってアンカー作るつもり?ロープは2本、が正しい反省です。

3)3級しか登れないのに、マット使わず、2段をノーマットで登りたい。

⇒ 2段登れる前にケガするだけでしょう。

4)懸垂下降でロープが地面に届いていない。

⇒ 間違いに気が付いたときには一貫の終わりで、さよーならーですね。

5)5.10bとされているインディアンフェースを、5.11がほかで登れるまで登らないルート

⇒なら、インディアンフェースは、5.10bでないって意味ですよね。

6)下部核心のルートを初心者に進める 

⇒ 初心者は落ちるから初心者なんです 

7)屈曲したルートを初心者に進める‥‥

以下、エンドレスになりそうなので、割愛。

■ リスクが開示されていない

昨日アルパインのルートステップアップ法を記述して、気分が良くなり、フリーのルートステップアップ法を記述していて気分が悪くなった(笑)。

リスクが開示されていない、というのが、おそらくその理由だと思う。

リスクが開示されていなければ、リスクに備えようがない。

リスクが開示されているとは?

エクセルで、どの終了点が、ボロいボルトなのか?情報が開示されているってことですよ?

どれが何月何年にリボルトされたか分かるようになっていること。

開示されていないリスクには備えようがない。ボルトの強度なんて、手で引っ張ったくらいで分かるはずないですよね?

その場合激落ち無し、テンション程度で登るプリクリップ必須

これは、あなたがビビりだからではなく、ボルトがオンボロだから、ですよ。

まぁ、開示したら、日本中ほとんどの岩場ってことになると思いますが…。

謎なのは、JFAも、各岩場のリボルト情報を一覧性がなく、今までその岩場に縁がなかった人には分かりにくい状態にわざとしているのではないかということです。

何か、隠し事、あるんじゃないかな?


【クライミングで起こったこと消化中】ごまめなのはどっち?

■ 子どもに戻る時間を自分に与え中

昨日はテニスのBBQ大会で楽しかった。

テニスをしながら思ったんだが、まぁ、ボールがコートに入ったかどうか?とか、どーでもいいことなんであるが、その”どーでもいいこと”に一喜一憂して、楽しむ、というのが、私の中の、人格パーツとしての、”子供の無邪気メンタル”を育成するのに大事なことだ、と思った。

多分、私は、子供時代に、これを充分堪能することなく、子どもでありながら責任のほうを背負わなくてならなくなったわけなんだが…。

テニスが楽しいのと、クライミングが楽しい、のは、私の中では、まぁ一緒である。

水泳でバタフライを習得しようとするのと、アイスクライミングを習得しようとしているときの自我も同じものである。

ついでに言えば、韓国に登りに行ったり、台湾やラオスに一人で登りに行くときのメンタルも、まぁ同じもので、規模が違うだけで、近所の公園に行って遊ぼっかな~ってのと、ほとんど変わりがない。

大人の知性で、子供のように遊びをやるから、進展して楽しい。

子どもだって見ていると子供同士で遊んでも楽しくなく、大人に遊んでもらって楽しんでいる。結局、誰でも、誰かに最初は遊んでもらうのだ。

■ 勝っても負けても別に自己価値は傷つかないことに気が付いていないみたいな?

このテニスみたいな、勝っても負けても、どーでもいい、基本的には、個人の価値や人生とは無関係な世界で、勝ち負けにこだわる人もすごく多い…というのが、今回の気づきである。

俺の価値がなくなる…みたいなものがかかっているから、なのらしい…と昨日は、周囲の人を観察して思った。

それと競争心。例えば、スライスサーブを打てるようになる、とか。

競争心が満タン。それだけに執着してやっているみたいな人がすごく多い。

■ 選手としての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感

で、22歳の若い先生たちが、65歳のおじいさんたちに教えてくれているわけなんだが、そうした若い先生たちの挫折感は、とても大きい。教えることについてのヤレヤレ感もとても大きい。

先生たちは選手クラスから来ているから、一般市民テニスプレーヤーから見たら、比較にならないくらい、すごく上手なんである。なのに、挫折感&ヤレヤレ感、なんである。

先生たちで、誰も、まだテニス再開して5回目です、みたいな私を打ち負かそうと、豪速球を打ってくる人はいない。めちゃフォローしてくれる。

私は元・中学軟式テニス部でキャプテンなので、まだテニス再開して5回目くらいなのに、もう、どっちかというと中間管理職で、誰をお手本にしようか?というと、昨日は、周囲の一般の人にはいなかった…。先生たちが男性で、男性プレイヤーは、あんまりお手本にはならないからなんだが…。テニス界でも女性指導者はすごく少ない。

これは長く住んだバレエ界でも同じで、先生たちは、世界のプリマを目指した後、その夢が挫折して、教え、に回っているので、プロとしての挫折感&指導者としてのヤレヤレ感がすごい。

市民バレエダンサーは、超下手くそなので、まあ一生、フェッテ32回とか、ありそうにない。しかも、誰もそんなのしたいと思っていない。

私は、バレエでは、19歳からバレエをしているので、65歳スタートの人と比べると当然長いわけで、クラスではへたくそには入らない。だからと言って先生たちに並ぶわけはない。

先生たちにしてみれば、教えやすい生徒で、私は、理解の面で話が早くて、この構図が見えているから、バカにされたことはないし、かといって過剰な責任を負わされそうになったこともない。

■ クライミング界はなんか変だ

ところが、クライミング界だけで、何かおかしなことが起こるんだな、これが。

過剰な責任を負わされそうになるわけなんである。

市民クライマーなのに、高難度が登れないからと言ってバカにされるわけなんである。

なんでなのだろうか?

人材難が背景にあるのだろうか?

しかし、私は責任が必要で来ているわけではなく、楽しむニーズを満たしたい、わけなんである。

ここにすれ違いがあろう。

■ 俺だって時が時なら〇〇…な市民クライマー

日本でも、いわゆる一流クライミングガイドは、世界トップレベルのメスナーだとか、トニー・コードウェルと並ぶ。

しかし、一般市民クライマーは、当然、おれだってメスナーな気になるはずがない…。

テニスで教えてくれる指導者と同じくらい上手になるつもりで、レッスン生になるか?いや、65歳から追いつく気?な感じで、まぁどう転んでも無理である。

まぁ、テニスのすばらしさは、生涯スポーツであることにあり、勝つことにないと思うんだが…そこが煩悩なんだろうなぁ。

クライミングも、たとえ、大学山岳部で今登っているとしても、メスナーや佐藤ユースケ、あるいは、ウエリと並ぶとかないだろう…

…ところが、これが…山登りの世界に来ると、一般市民クライマーなのに、世界の一流と並ぶつもりで、最初からいうことがとってもでかい、みたいな、日本男児のすごい誤解がある…。なんでそうなったのか? 

もちろん夢はでかいのはいいんだが、根拠のない自信というか… え?現実を見れば分かるでしょ、みたいなのが、ない。

自信?

自分ができると現実的に想定する範囲がすごく巨大化している。

それで死んでしま人が多数だ…。筆頭は栗城さんかね?栗城さんに限らず、近所のクライマーでも、初心者は大多数が、俺だって〇〇な感じで、見ていてとっても現実の自分の実力に基づかず、危険だ。

■ 5.12でやっとこさな人は、普通の人ですよ?

フリークライミングなんてもっと顕著で、5.12を何時間もかかってやっとこさ登れるだけの人が、5.14とか登っているひとと並ぶつもりでいたりして、そのつもり、も、別に安全に頑張ってくれたらいいのだが、なんか現実の努力の量や現実の自分の姿に、基づいていなかったりする。

競技人口が少ないから、今なら、上の方に食い込める…だから夢がある、と言ったスポーツクライミングの指導者がいたが、なんと浅はかな思考だろう…と思った。それ、名前を付けるとすれば、偽成功、みたいなことですよね?

そんなこと言ったら、43歳スタートの市民クライマーの私ですら、国内5位になったことがある、アイスクライミング…モンチュラカップに初めて出たときに、5位だっただけであるが、試合の方式に慣れておらず、実力を表現できない内容の5位だったので、残念感が漂う内容だったんだが…それで、いや、あたしってすごい!と思うか? 思わないよなぁ…

なんで、クライミング界は、俺だって世界の一流クライマーに並ぶんだ、みたいな発想が根強いのか?しかも、後発組で…

そこのところが謎だったが、市民テニスプレーヤーの皆さんを見て、なんか分かる気がした。

ま、ほとんど、自動反応、ですね…。

その中で不思議だったのは、

結局、自分が、その活動から、何を楽しんで、得るか?という点にフォーカスがなく、そこで、どう自分を周囲に認めさせるか?という問題になってしまっていること。

それで、結局、勝った負けたの順位が気になるわけなんである… 

昨日は、球を追って、コートを転がりまわること5時間。あー、楽しかった。

勝ったか負けたか?覚えていません…。

昨日は、背の高い年配の男性が組んでくれて、ちびの私とチームワークが凸凹コンビでぴったりでした。私は守備強いのです。大きな男性が前に出ていると、ボレーチャンス満載。 

■ 中間管理職な宿命なのかね…

しかし、球技でも、たった5回にして、すでに中間管理職…(汗)。

ほんとのほんとに市民テニスの人と、指導者の人の間に入っている中間管理職みたいな立場に、またもや立っているんだが… 

前やっていたから、教えることが少なくて、先生は楽。私は思い出す系なので、皆に置いて行かれる的不安はない。

同じことでアルパインクライミングのほうも、教える側としては楽だったんだろうなー。

師匠だった青ちゃんからすると、「俺だって時が時なら、佐藤ユースケ」と思っている一般市民男性クライマーよりも、最初から試合の土俵に載らない私は、扱いやすいということだったんだろうなぁ… 

だって、男性市民クライマーって、うんうん唸ってやっとこさで、5.12しか登れないのに、初登で名前を出すことに血道を上げていて、それ、なんていう活動?みたいになっているからなぁ…

■ 時代錯誤感ありありでした…

40年前ならエイドで初登しても名誉だと思うが、2020年にそれをやるとただの勉強不足を自ら暴露中の、頓珍漢だと思うぞ?

そうした名誉欲に不必要に駆られているとしか思えない態度がなぜ起きるのか?

高齢市民テニスプレーヤーの負けず嫌いを観察して理解した…と思った昨日でした。

ふたを開けたら一番下手だった、市民男性テニスプレーヤーの一人のおじさんは、最初、私と組むのが嫌そうで、お前のせいで負けそうだぞ?的ムードを醸し出してましたが、それを察知したコーチが、僕が組みます、となり、ごまめ扱いだった私は、救われましたが、実際に試合を始めてみたら、私のほうがそのおじさんより、上手で、なんか、白亜スラブで起きたこととのデジャブー感がありました。

ごまめなのはどっち?

2024/04/30

【リスク中心思考を身に着ける】フリークライミングの入門ルート

さて、思考を進めます。

 ■リスク中心思考を身に着ける

フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、

リスク中心思考を身に着ける

ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。

■現代クライマーとは?前提が違ってきている

現代で、クライマーと言えば、ボルダリングジムでスタートした、フリークライミングのクライマーのことです。

この時点で、冬山というリスク要素は、ほぼ外れます。寒いところで一般的なフリークライミングはできないためです。

■ 前提が違うと何が違うか?を考える

フリークライミングとアルパインクライミングの差が最も顕著なのは、

 支点の強度

です。もちろん、フリークライミングにも、トラッドなど支点が自作しなくてはならないクライミングもあり、私はそちらよりですが、一般のクライマーは、

 ボルダリング⇒ ボルトルートのロープクライミング

と進み、ボルダリングで止まってしまう人が9割です。そのうち1割がリードに進み、さらにそのうちの1割が外岩に進みます。

したがって、そのような人を前提にした場合、フリークライミングの入門ルート、とは?

もちろん、支点が強固なルートです。

この点が九州では、転換が非常に遅れています。

■ リスク中心思考の原則

1)どのような性格のルートか?知る

2)リスクを想像する

3)思考停止を避ける

4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる

です。

■ フリークライミングの入門にふさわしいルートとは?

現代のクライマーは、沢登りや雪山など支点構築やロープワークを経由して来ません。

ので、

1)ボルトが強固なルート

が初心者が登るのにふさわしいルートです。なにしろ、初心者というのは、落ちるもの、なのです。落ちることが死なずに可能なところに行かないといけません。

つまり、登攀は簡単で、外岩環境だけが本格的、ということです。

入門者には、高度な登攀は求められず、どのような登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。

フリークライミングの場合、それは、プロテクションです。

フリーの入門ルートでは、プロテクション構築能力がほとんど問われない、すでに作られたアンカーにノットを結ぶだけで良い、というのが入門ルートです。それが確実なことが、第一歩だからです。

したがって、”40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないプロテクションプアのルート”は、上級者向けであり、どんなに登攀が易しくても、初心者には危険、です。上級者のセカンドとして行きましょう。

現に比叡では報道されないだけで、死亡事故がバンバン起きています。

昔は、スラブは登山の延長線で登れるため、入門ルートとされていましたが、スラブを練習できるクライミングジムはないです。

したがって、昔から伝統のスラブルートを入門ルートとするよりも、ラオスにあるような石灰岩クライミングの5.8や5.9が続くマルチピッチを入門ルートとするのが良いように思います。

石灰岩のクライミングは、登り方がプラスチックと似ているためです。スラブはムーブ全然違います。

ここらは偉い人同士で話し合って決めてほしいものです。文登研あたりが決めればいいのでは?

ここでは、私が入門ルートとして登った、小川山の春の戻り雪4P、を事例として使います。

事例: 春の戻り雪

 1P目・・・5.7 30m

 2P目・・・5.7 30m

 3P目・・・5.6 25m

 4P目・・・5.7 15m

そもそもマルチピッチですので、マルチピッチ特有のトラブル…

例:ロープがアップされない場合などには、当然セカンドのクライマーも備えてから行きます。具体的にはロープがアップされなくても、自己登攀で終了点にたどり着ける必要があります。

■ 2)リスクを想像する

さて、春の戻り雪はボルトは確実で、行くことになったとしましょう。40代初心者の私にも勧められたルートですので、他の方には当然、薦められると思います。

最も長いルートで、5.7 30m。そこから、仮に敗退するとなると?

50mのロープの半分は25mなので足りません。60mのロープが必要ですね。小学生レベルの算数です。

この程度しか、このルートを経験していない人には分かりません。そこでリスク軽減のため、先輩に話を聞きましょう。

問うべき問いは

1)ヌンチャクは何本いりそうですか?

2)長ぬんは要りそうですか?

3)終了点からの懸垂に捨て縄は要りますか?

4)ほかにあるリスクは何ですか?

です。

私は、あそこはランナウトだけ、という回答をもらいました。

ランナウトがリスクってどういう意味?

ランナウトというのは、ロープが保険として機能しないので、落ちれない、という意味です。

したがって、5.8のここを登るには、2グレード以上のムーブ能力のゆとりが必要です。

そのため、5.10aのスラブ程度は、ショートのルートで登れるようになってから行きます。

他に当然、外岩ですので、季節の問題があります。梅雨時はスラブはつるつる滑りますので、チャレンジには向きません。乾いた季節がおすすめです。

他にルートまでたどり着けない、というアプローチの問題もあります。

さらには、ロープワークが稚拙で時間がかかってしまうというリスク。

混雑するリスクもあります。

フリークライミングの場合、対人リスクがあります。これを何とかできないといけません。

さらには、相方がビレイが下手、とか、相方が分かっていない奴である、というリスクもクライマーが何とかしないといけないリスクと、現代フリークライミングではされています。

人工壁で十分ビレイを確認してから、行きましょう。人工壁でOKの人でも、外岩ではNGのことが多いです。

特にスラブ。古いクライマーに教わった人は、流して止めるなどと平気で言います。現代のロープは伸びが良いので、ほとんどの場合、流す必要はありません。流して止めたのは、麻のロープの時代の知恵です。

例外も、もちろん、あります。下のビレイヤーが重たく、パッツンビレイでオーバーハング下に落とされ、振られて岩に激突する場合です。これはスラブに当てはまりません。

■ 3)思考停止を避ける

私は白亜スラブの登攀では、相方に同情していたので、「敗退なしで!」を受け入れた結果、頼りないボルト1点に仲良くぶら下がる羽目になりました。

これは、この人が、まさか25m+35mが60mであることを計算できないとは思いもよらなかったためです。

敗退シナリオを想定していかないということ自体が、傲慢です。

しかし、敗退できないということに追い込まれるのは良く起こります。その時どうしますか?

懸垂下降したくても、ロープが足りない場合の、ピンチ策を考えてから行きましょう。

そもそもそうならないクライミングをするのが大事なのは言うまでもありませんが。

敗退できない場合、最悪ヘリレスキューです。

さて、そのルートは、懸垂の失敗や、ボルトの欠落などで、自分が死んで元が取れるルートですか?

リスクとリワードの比率を考えましょう。

私にとって白亜スラブは、お付き合いルートだったので、自分の命がそこまで粗末に扱われたことについて深いショックを覚えました。

いくら傲慢な人でも、相手の命がかかわることで、傲慢さを発揮するとは思わなかったのです。この時発揮されたのは傲慢さではなく、計算能力の無さ、かもしれませんが。

計算能力の無さが原因だとしても、現代日本で小学生レベルの算数が計算できない人がいることを前提としていなかったのでした。

こういうこともあるので、事前の相談にはしっかり時間を掛けましょう。

もし相手がそうしない人だったら登攀自体を遠慮しましょう

■4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる

1)ムーブのスキルを磨いてから行く

2)ロープワークを磨いてから行く

3)懸垂下降に熟達してから行く

4)十分事前にルートのリスクについて相談してから行く

5)自己登攀は双方がマスターしている

6)レスキューを双方がマスターしている

です。

これらの3つができると、あとは、お天気が良く、岩が渇いており、平日の空いている日に、早い時間に取り付けば、ほとんどのリスクはマスクできたことになります。


【リスク中心思考を身に着ける】アルパイン入門ルートの事例

■リスク中心思考を身に着ける

フリークライミングでも、クライマーとなるのに大事なことは、

リスク中心思考を身に着ける

ことです。これは、VUCA時代の生き方と同じです。

■ アルパインルートは、山+登攀、です。

私は、入門者時代、危険だ危険だと、私自身が全く危険を感じないのに言われて嫌でした…

たぶん、言っている本人が学習不足で、先入観で、私を心配していたようでした。そのために不必要にガイドを雇ったりなど、私の身の丈に合わない危険だコールを配慮したせいで余計なお金を使いました。あー損した。あのお金、みんな海外の登攀に使いたかったです。

例:阿弥陀北稜

1)どのような性格のルートか?知る

阿弥陀北稜と言えば、冬季登攀入門ルート。 雪山+登攀。

つまり、登攀は簡単で、環境だけが本格的、ということです。

入門者に高度な登攀は求められず、どの冬期登攀ルートに挑むにしても、共通項となる、前提となっている、リスクがマスクできるか?どうか?が問われます。

これはフリークライミングのルートでも同じです。違いはプロテクションです。フリーの入門ルートでは、プロテクション設置能力がほとんど問われない、というのが入門ルートの鉄則。(したがって40年前の入門ルートでボルト打ち替えが進んでいないものは危険です)

2)リスクを想像する

普通にシミュレーションするだけです。自己顕示欲のツールになると、このリスクを想像するプロセスが抜け落ちます。

山岳部などで、誰かに丸投げ、となっても、このプロセスが抜け落ちます。

阿弥陀北稜を例にとると?

1)天候

2)寒冷

3)雪崩

4)道迷い

です。この4つがマスクできていれば、そうそう遭難しません。これらは、初級の雪山でも当然存在するリスクです。

阿弥陀北稜の遭難事例は、大体この4つとも全然、考慮しておらず、ガイドや指導者に丸投げ、って事例が多いです。

3)誰かに丸投げして、自分は思考停止、を避ける

これは日本人だけのリスクかも?海外であまり見ないメンタリティのような気がします。

誰が登るのか?俺、であり、私、ですので、いくら他の人が楽勝、と言ったところで、自分にとって楽勝かどうか?は別の話。

誰かと比較して、「○○さんに登れたから、俺も」とかなしです。私が登ったルートで、人が死んでいるルートはたくさんあります。40代のおばちゃん入門者が登れたからって、俺も…とあまりに準備不足で挑む人が多いので、大半の記録は消しました。

100歩譲って、楽勝自慢をしたかったら、もっと簡単な別のルートを選んでも、無知な一般市民は、すごいねーと言ってくれますよ(笑)。例えば、ガイド登山のエベレストとか。

現代の高所遠足、と言われています。

4)実際にリスクをマスクする具体的な行動をとる

1)天候…八ヶ岳の悪天候は南岸低気圧です。来たら行かない。天候リスクは、その山域に固有のものなので、固有のリスクをマスクするには、丸一年くらいは、その山域に通っている必要があります。

2)寒冷…八ヶ岳は国内トップレベルに寒いので、小屋前でのテント泊などで慣れを作ります。小屋泊りは卒業している必要があります。生活態度では、素手で金属を触るような人は失格です。皮膚を持っていかれます。また補給も考慮が必要です。慣れていないと補給がダメで凍傷になります。

寒冷になれるには、ワンシーズンくらいかかります。したがって、山岳部などで登山スタート一年目で行くのはお勧めはできません。若くても慣れと行動がセットで身につく前に、山に食われてしまいますよ。

寒冷への基本的対処方は、できるだけ動き続けることです。行動を止めると冷えます。なのでゆっくり歩くんですよ。汗をかいてはならない。そうしたことを学ぶためにロングルートを踏破している必要があります。

3)雪崩…どこが雪崩スポットか?はすでに公開されています。雪崩講習は受講済みである必要があります。

4)道迷い…ピークを見て、自分がどこにいるかくらいは目視判断できる必要があるので、八ヶ岳の全山縦走くらいは済ませておかないと頭に入らないでしょう。さらに山頂でどの方向に降りるか?でミスるひとが多数。コンパスも使えないとミスった場合にミスの回復が不可能になります。読図はマスターしておきましょう。

5)登攀

このルートは本来ロープを出すルートです。初心者はロープを出す。初心者とは4級が確実ではない者のことです。

したがってそのようなメンバーがいる場合は、ロープワークに習熟してから行ってください。

登攀能力は、無雪期マルチでは2グレード下。積雪期では3グレード下くらいでないと安全にならない。

この能力を人工壁で磨こうとしても無駄です。人工壁はオーバーハングです。冬季登攀の登りとなんら共通点がありません。人工壁で5.11(=6級)が登れる山岳部キャプテンって、何もスポーツクライミングのトレーニングをしていないのと同じことです。女性なら、3年かかる5.11は、男子は3か月、下手したら3週間で登れます。ホールドに手が届くか届かないかだけがそのグレードの課題だからです。

したがって、人工壁の6級では何も登攀を習熟したことになりません。アイスで4級がリードで登れるくらいになってから行ってください。

そうすると3グレード下になり、フリーソロで行っても楽勝です。

■ 私の阿弥陀北稜

私は、当然、登攀能力は、アイスクライミングで、氷柱の6級が登れるくらいと、楽勝になってから行ったので、リスクは自分ではほとんど感じませんでした。

アイス6級の登攀。

6級は当然トップロープですよ?




リード練習は4級で行います。6級がトップロープでホワイトポイントで登れる人しか、4級をリードするのは許されないからですよ?


これは5級寄りの6級です。下部は5級。上部で6級。

なので、下で落ちることは考えにくく、上で核心、なので、こうした課題で、6級を練習します。

スタミナのために何往復もしてください。
ほぼ全部6級。

完成形。

こういうのが、楽勝で(つまりホワイトポイントで)登れてから、4級のリード練習をスタートします。

岩場でも同じやり方でやりましょう。

登攀スキルのゆとりがリードクライミングには必要です。

トップロープノーテン(ホワイトポイント)で登れたら、もう俺は6級が登れる!と思うのは、間違っています。この愚かなリード事例を見て他山の石としましょう…。

これが阿弥陀北稜の登攀スタート部。けた違いに易しいのが分かるでしょうか?

ただのでっかい簡単な冬季ボルダーって感じでした。

当然ですが、アックスで登りました。岩を冬グローブで登る人、今時、いるんかな?

■ 山はインドアではない

山も外岩も、当然、天候リスクがあります。

従って、また下山時の道迷いリスクも高い。

八ヶ岳の場合は、どんなに晴れても、逆に晴れで安全であればあるほど、寒冷リスクは高くなります。

それらは、当然、雪山習得時代に、とっくの昔にリスクをマスクしているという前提が過去のアルパイン教育にはありましたが、昨今は、ジム上がりクライマーが、俺6級の人工壁が楽勝で登れるから…という理由で、阿弥陀北稜にで行く。

すると、やっぱり凍傷になったり、下山路を間違えて、阿弥陀南稜側に降りてしまったり…遭難が起こります。

何ができる必要があるか?を取り違えているからです。

私の場合は、寒冷リスクに対応する方法は、数年かけて雪山登山を独学で学んでから行きました。

みなさんも同じようにしてください。

ちなみに登攀が好きな人は、別に阿弥陀北稜、行かなくていいと思います。登攀スキル的には、なんてこともないルートです。

リスクに対するリワード、ご褒美を、登攀の面白さ、と捉える人からすると、リスクリワードレシオが悪すぎます。

フリークライミングでは、登攀の面白さ、をリワードと考えます。したがって、登攀の内容が、単調でつまらない場合、何もリワードがない…。

私にとって阿弥陀北稜をはじめ、八ヶ岳のルートは、八ヶ岳にあるというだけで好きなルートでした。

阿弥陀は特に冬季におすすめのルートが多く、阿弥陀中央稜、御小屋尾根、と次なるステップアップの位置づけとして、阿弥陀北稜に行きました。したがって、当然次は、阿弥陀南稜、次は阿弥陀北西稜と続くわけです。

そういう計画がない人が、なぜかアルパイン業界も増えました。みんな何を目指しているのか?

■ 昔の入門ルートは、現代の卒業ルート

阿弥陀北稜は、現代では、大学山岳部一年目の基礎的な山の位置づけとしてはふさわしくないルートです。おそらく、現代のレベルに適切なのは、年間山行数が50日と設定して

1年目は、歩くだけのルートで脚力と山の天候への対処、生活能力を高め

2年目は、沢でのロープワーク、スポーツクライミングで、登攀の基礎固め

3年目は、積雪期ロングルート、で防御力を高め、

4年目に、卒業課題として阿弥陀北稜、くらいでしょう。

昔の大学生は、年間130日山に行っていたから、先鋭的登山が可能だったんですよ?

今の学生にできるはずがありません。いくらインドアジムに通っても、基礎となる山での脚力も、思考回路、生活態度も見につかず、人工の環境では、当然ですが、自然界について学ぶことはできません。


【身体技法】肩甲骨と姿勢… クライミングは指導者動画が充実していない

■ セリカスイミング

セリカちゃんも肩甲骨から動かすことが大人の初心者スイマーにとって難しい課題だということは、指導者になるまで分からなかったらしい…

たぶん、今のクライミング界に足りていないのは、現代的入門の仕方でクライミングに入門したクライマーを安全で的確に外岩に導くための指導理論ですね。

俺は最初からできたから、わかんね!で終わりのクライミング業界。

思えば、杉野さんも、言語化がすごいクライミングガイドだったのでした。求められているのは、言語化、です。

さて、肩甲骨ですが、クライマーは、基本、肩甲骨マニア(笑)。

遠いホールド取りに行くには、当然ですが肩甲骨を動かさないと、とれません。

身長の高いクライマーより、身長の低いクライマーにより切実。なぜなら、クリッピングすら遠いからです。

クリッピングが遠い=危険。下手したら死んじゃいます。

したがって、すべからく入門クライマーは 肩甲骨の可動域を広げよう。

【水泳】泳ぐ時に肩甲骨を動かす方法!【スイマー必見】

■ 肩甲骨 × 重心バランス

水泳では、前重心なんですよ。それを理解したとき、一気に上達。

ちなみにバレエも前バランス。ステップをすぐ出せるように、だ。

余談だが、クライミングでは、スラブのムーブが前バランス。

実はテニスは、かなり前バランスで、すぐにダッシュできるようにしている。

もちろん、走るときも、前バランス。

ところが、アシュタンガヨガで分かったのだが、前バランスは、実は正しいというか、ニュートラルな体の使い方ではない。

スポーツにおける重心位置は、定位置ではなく、自由自在、がいいのである。

まぁ、基本は、丹田に重心が来るわけなんですが。

泳ぐとき、丹田に重心が来ていたら、当然ですが、進みませんね。なので、水中でバランスを丹田より前に持ってくる、っていうのが、水泳の一番大事な身体技法です。すべての泳法に共通。

当然かもしれませんが、胴長短足の人のほうが、前重心には有利なんですよ(笑)。クライマーも有利な体系は、胴長短足で標準身長、手が長い人。

で、肩甲骨に話を戻すと、アイスクライミングでは、アックスを垂直壁に振る。

これは、水平面にすれば、腕立て伏せ。したがって、アイスは、強度の高い腕立て伏せの効果があったと言える。

水泳では、プルの動作が匍匐前進と同じなわけで、結局、アイスと同じかもしれません。

あるいはフリーでリーチが遠いホールドを取ろうとしているとき。

元々、胃が開きがちであるという課題を抱えているのだが、たぶん、大事なのは、胃を締める、と意識することではなく、胃が開く問題は、結果であって、原因ではない、ということではないだろうか?

アイスでの経験を考慮すると…。ある程度、肩、腕の筋力が回復すれば、胃を閉じて使えるようになるのかもしれない。

今後、自分の体がどう変化するのか? 51歳からの水泳… 背中の痛みは、肩甲骨を久しぶりに使っている成長痛なのか?

あ、テニスも再開。どっちも上半身も使える全身運動です。

■ 指の変形

ボルダーって指が痛くなるので、体を作る基礎の時代で、根詰めるのは、お勧めできない気がする…微妙。

みんな指、変形していますよね?

あれは、無理をしたこと、を示すのであって、クライマーであることを示すのではない。

山梨時代も指を痛めていたので、全身に体重分散できるようになる方が、先がいいなと思っていました。

ちなみにクラックは、ハンドなら、指痛くないですよ。大堂海岸のスーパークラックみたいなのは、たぶん、万人が楽しめるクラックだと思います。

クラック用テーピング

2024/04/29

【クライミング格言】楽しくなければクライミングではない

■ ムラトグルーさんLove 

最近、やっと足が治って、テニス再開。

しかし、指導者が…。

なので、自分で探して、なんと~すごい人発見。

ムラトグルーさん。 https://www.mouratoglou.com/

日本人との最大の違いは

 テニスを楽しんでやる、という点。

https://www.youtube.com/shorts/qy70ihEsN7E

日本人の過去、戦後70年は、歯を食いしばって追い付き追い越せ、だったんでしょうね…。

その影響がもっとも濃く、さらにもっとも長く影響されていたスポーツ界。

”楽しく運動する”、ってことが、”勝つ”の後回しにされている…

それどころか、”カッコつける”、にすら後回しにされている…

それどころか、”死なない” ことすら、カッコつけることの後回し…

そこがクライミング界でも私と合わなかったんだろうなぁ…

ラオスには楽しくて、運動にもなるクライミングがありましたよ?

いつ死ぬかハラハラしながら登るクライミングばかりで、みなさん、疲れませんか?

というか、自らのポカで人を殺してしまいかねないやり方が、本来、命がけリスクはなしであるフリークライミングの主流なのが謎ですが…

アメリカ人でもバンバン死んでいますけど、どうしても死にたい人が絶えないみたいな日本フリークライミング界…

それを市民クライマーにって言うのが謎なんですが… プロテニスの世界では、楽しんでプレイできない思考回路自体がNGっぽい…

だよね感満載。

■ 正しい指導者に巡り合いたい…

私は親がいない世界、でメインに育ったなぁと思う。というか子供時代から自分が自分の親だったのである。

結局、子供は放置されると、自分で考え始める。

自分で発見する。

自分で指導者を模索する。

例えば、私は中学受験で中一レベルの三角関数が出てくる数学の課題は百科事典で公式を学んで回答した。そんな具合に、

本の中の誰かを模索する、百科事典を読む、みたいなところで、成長してきた

と思う。100点の回答があられるとは限らないが、かなりの正解は得られる。

■ みんなが間違っているときにみんなを模倣すると自分も間違う

そういう風に学ぶと、隣の誰かが言うとおりにする、ってのは無くなる。

大体の世界では、みんながやっていることは間違っていて、

少数の正解を知っている人の正解はどこに書いてあるか?

結局実績を出している人や、その人が書いた本にある、と思う。

しかし、なぜクライミング界には、ムラトグルー氏レベルの指導者が出ないのだろうか?

何コンプレックス?

2024/04/28

【瑞牆】REEL ROCK 18 TEASER 40年前のクライマーのかっこいいと現代のかっこいいは違うよ?


ReelRock18は、瑞牆 大やすり岩ですよ☆

サチさんが出ていますが…

大やすり岩って、エイドのルートがあって、そのエイドルートって、初心者にもお誘いがかかるようなのでした…

今検索すると、初心者の記録が出てきます。

https://yamap.com/activities/14128589

最終ピッチは、リングボルトでエイドラダーでした…みたいな感想。ルート名が書いていないのも初心者らしい…
多分、ハイピークルートでしょう… 40m全部ラダーっていうのに萌え萌えしている様子が伝わってきます。それって、40年前のクライマーの”かっこいい”なんですよ…(汗)

何度も出てくる「すごーい、あんなところに人がいる~」のセリフ…(汗)

いや、リングボルトだったら登らない、って選択肢を取れないといけないんですよ。現代では。そのリングボルト、抜けますからね。

やっぱり初心者だと、40年前の常識のまま、時限爆弾状態になっている古い支点を無条件に信頼して(まるで人工壁の支点のように)全信頼を置いて登り、たまたまうまく登れた記録が、楽しかった、の一言で終わってるようでした。知らぬが仏とは、まさにこのこと。

■ トップクライマー

サチさんと言えば、スポーツクライミングでも実績を出し…IFSC ワールドカップで二度の総合優勝…トップクライマー中のトップクライマーです。

5.14R に注目
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最後の者
The Last One
4P 5.14b R  FA 
大ヤスリプロジェクトのルート名やグレードが決まったので、発表させて頂きます。(遅くなりました🙇‍♂️)
I have pleased to announce the name of the route and grade for the O-Yasuri project. (Sorry for the delay 🙇)
まずはこのチャレンジを、怪我なく、無事に終えられたことを本当に嬉しく思います。そして、このプロジェクトを共にチャレンジし続けてきた @crazy.ryoma にはこの場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてください。今回の撮影に協力してくれたクルー、何度も無理を受け入れてくれた五郎舎様、陰で支えてくれた妻やリョーマのパートナーの @arare.rei 本当に感謝しています。そして最初のきっかけをくれた内藤直也さんや、沢山のアドバイスしてくれたアルテリアの方々、本当にありがとうございました。
First of all, I am really happy to have completed this challenge without any injuries. And let me take this opportunity to express my gratitude to Ryoma, who has continued to challenge this project with me. I am truly grateful to the crew who helped us with this shoot, to Goroya for accepting the impossible many times, and to my wife and Ryoma's partner who supported us behind the scenes. I would also like to thank Naoya Naito for giving me the initial impetus and the people at Alteria who gave me a lot of advice.
このプロジェクトは、僕の人生で最も大きく、強い気持ちが必要なものでした。トラッドの世界に飛び込んで、いきなり大物に立ち向かってしまったのです。でも、大いなる自然は、無垢な想いに答え、そして完璧な形で包み込んでくれました。僕はただただ、感動し歓喜し、この奇跡に平伏すばかりです。
This project was the biggest thing in my life. I jumped into the trad world and suddenly I was up against the big boy. But nature responded to my innocent thoughts and wrapped me up in a perfect way. I am simply moved, delighted, and bow down by this miracle.
1P 5.11b PD
2P 5.10a
3P 5.14b R
4P 5.6
ーーーーーーーーー

現代のスポーツクライミングで”安全に”、スキルをアップしたクライマーは、5.14でRが取れるってことですからね??

エイドルートのハイピークも、本当はリングボルトを抜けば、フリークライミングルートとして再生できるのかもしれません。

もう、私みたいな、おばちゃんクライマーにでも、エイドであれば「大やすり岩、行きませんか?」とパートナー募集の声がかかりますからね… 

あー行かなくてよかった。マジで。

リングボルトが抜けて落ちたら、レスキューです。まともな皆様はそういうルートは避けて登らないんですよ。

ちなみに、山梨アルパインクラブでは、伝統的に成長させるため、岩講習の次は伝統のエイドルートらしかったです。私が所属した御坂山岳会では、エイド時代はとっくに過ぎたということで、エイドルートをあえて登る暴挙をお勧めされたことはありません。現代で打ち換えられていないエイドルートなんて手を出して、支点が抜けても誰も責任とってくれませんよ?

さて、私が言いたいのは、この事例が、見事に

 初心者とトップクライマーの事案の差を描き出している

ということです。しろうとさんには、

 大やすり岩登った

しか、伝わりません。したがって、エイドで登った大ボケ者と、ReelRock18でトップ画像に選ばれるサチさんの差が分からない。

大やすり岩なんて、私でも登れるようなところなんですよ(登りたくないので登りませんけど!!)

従って、そんなところで、自己肯定感アップしている、そこのあなたが、いや情けない…ってレベルです。まぁほほえましいっていうのが正しい評価でしょう。

現代のクライマーなら、今のレベル感を分かっていて然り、なので、大やすり岩をエイドで登って、その辺の素人さんに褒められて承認欲求を高めているなんて、しょぼいことをしているのは、よっぽど承認欲求に飢えている人みたいなのかな?って私は感じます。

もちろん、どんなレベルでもその人にとって達成感があればいいわけですが、だからと言ってその人が世界的クライマーと同等の内容があるか?ないです。

なんで、みんな、そこが切り分けられないのかな? そして、しがみつくのかな?

■ どのルートを保存するか?価値観問題

一方でルートの意味あいですが、大やすり岩がどのように初登されたのか?を示す歴史的ルートって意味で、エイドルートを残すのはあり、だと思います。しかし、それは、エイドルートで、いわば、

 レガシー(遺産)

として意味があるということを周知されている必要があります。

なんで、フリーの一桁代もまともに登れていない人が登るルート…なんせエイドなんで。

リングボルトはちゃんとしたグージョンに打ち換えたらどうですかね?抜ける前に。

賞賛を受けるのはいいですが、正しい評価で受けたほうがいい。なんか、命知らずのすごいことしているみたいな誤解が生まれていて、それに便乗している。

もちろん、日本の一般の人が無知だから…です。

が、もっと悪い精神性は、それに便乗している

  ちゃっかり精神

で、本来受けるべき賞賛ではなくても、ちゃっかりもらっちゃお!って方なのでは…人間性の低下というか。モラルの低下というか…。日本人って謙譲の美徳なのではなかったでしたっけ?

結局、何が残すべきルートで、何が駄作なのかの切り分け…価値観が育っていないので、

  ちゃっかりした人が賞賛欲しさにたかる場所

になっているかもしれない旧アルパイン業界。比叡でも同じことを感じました。

アルパインの人には本来の未知への冒険精神を取り戻してほしいです。壊れそうなボルトに命を預けるのがアルパインの精神に成り下がってしまっている。

■ リスクリワードレシオ悪すぎ

5.8で40mランナウトって現代で、3年もやれば誰でも、10代が登れるようになった時代に、リスクリワードレシオが悪すぎます。そんなところで命がけしても得るものがない。

なんせ、5.14でRの時代なんですよ? 命知らず自慢をするなら、5.13以上でやらないと…本質的に命知らず自慢にならない、と私は思います。

私もランナウトを登っていますが、しびれるのは、それが自分の能力ギリギリだからで、別に5.4でランナウトしても、はぁ?ってなりますよね。そんなところで、落ちないし。しかし、落ちなくても、プロテクション取れたら取りますよ?それとこれとは別でしょう。

自分のギリギリでプロテクションも取れないけど、あえて行くから、冒険なのであって、別に落ちないし、ってところでプロテクションを飛ばすのは、タダの怠惰。

怠惰をしびれる~って、それよほど、現代的には意味のない低グレードしか登れないクライマーのセリフなのではないかと…。それは、ほほえましいね、って感じのレベル感ですよ。

その一部の人のしびれる喜びのために、大多数のジム出身初心者が命の危機にさらされているように私には思えます。

だって昔から、ランナウトしたルートは先輩に連れられて行くから安全だったんですよ。

今の時代では連れていく先輩がいない。

今の現代クライマーは、岩場への入門は、その辺の友達と連れ立っていくものです。結局リスク管理ゼロ、いきなりジムで練習もできないスラブで入門ってことになるよなぁ…。

スラブが初心者向けっていう発想自体を変えたほうがいいのかもしれませんが…。

その辺は指導者クラスの人たちがベストな解を知っていそうです。

私は現代初心者はラオスから岩場デビューしたらいいと思います。

クライミングの評価システムの適切化が必要だなぁとサチさんの記録の理解のされなさ、日本をすっ飛ばしてReelRock18で評価されていることを思って、また、ため息が出ました。


2024/04/27

【奥村ポッドキャスト】クライマー的思考を身に着ける=生きるチカラを身に着ける

 なかなか面白いポッドキャストだった…。

私は、最近来たクライマーなので、へぇ~。

変なところにある課題… 。混みこみぎゅうぎゅうの岩場ができる機序と同じだった。

倉上さんの千日の瑠璃

https://keitakurakami.com/%E3%83%A2%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%B9%E9%96%8B%E6%8B%93%E8%A8%98/

■ クライマー的思考を身に着ける

奥村さんのポッドキャストの中で、印象的だったのは、クライマー的思考です。そんなの、やるのが当然だと思っていたんだが…例えば、ここで落ちるとどうなるか?ということを常に意識しつつ、自分の登攀能力と落ちた場合のリスクを天秤にかけて、リスクのほうを取ったりすることもあります。

投資で言えば、リスク・リワードレシオがプラスなら、リスクを取ることもあります。

例えば、私の阿弥陀北稜は楽勝になってから行ったので、リスクは自分ではほとんど感じませんでした。ただのでっかい簡単な冬季ボルダーって感じでした。ところが、ここ、天候リスクがあります。また下山時の道迷いリスクも高い。どんなに晴れても、逆に晴れで安全であればあるほど、寒冷リスクは高くなります。それでリスクをマスクしないで行くと、やっぱり凍傷になったり、下山路を間違えて、阿弥陀南稜側に降りてしまったり…遭難が起こります。私の場合は、寒冷リスクに対応する方法は、数年かけて学んでから行きました。

フリークライミングも同じで、このルートをどう登るか?という場合に、落ちたらどうなるか?最悪何が起りそうか?というリスクを考えて、それをマスクできるようになっていくのが楽しい、という感じです。リスクは隠れていて、思わぬリスクが出てきます。

その考え方は思考回路的に、正解を求める、という考え方ではだめです。

一個の正解があるという前提のもとの、狭い正解を辿る戦法…お受験で常套手段になっている戦法…ではだめで、

 今あるリスクは何か?

と考えて、そのリスクさえ、回避で来ていれば、まぁOKなわけです。例えば、命がけのギリギリルートであれば、敗退が確保されている。ゲレンデのフリークライミングであれば、ビレイが安心。

私は最終的に、私の個人的なフリークライマーとしてのリスクが、指導者やパートナーから全く理解されていないことが分かりました。

例えば、「これ、5.9だぜ、これくらい登れよ」です。

第一に、日本の5.9は、全く意味がない…男性の平均身長の人にとってすら、5.9ではないことが多いです。

第二に、そもそも、小さいクライマーにとっては、グレード意味ないです。なんせ平均的な人が頑張れば登れる奴に5.9とか、5.12をつけていたんですよ。間は全部適当な主観です。

開拓した○○さんにとって、10bに感じた、ということで、客観的指標ではないので、再登した人が、意義を申し立てて、これは5.11では?と本来はグレードがフィードバックされて決定されなければならないのです。

九州では、このフィードバックが起こっておらず、激辛ルートは放置されているので、まるで詐欺みたいなことが起こっており、ちゃんとまじめにビレイしてまじめに登っても、事故が防げないことになっている。

本来、5.10bを登れる多くの人が登れないんだったら、それは5.10bではないです。

そのフィードバック機能が停止して、俺の課題は辛いんだ!俺は強いんだ!という個人のエゴの声を表現するコミュニケーションツールになっている。

それって、私の目には、なんだか、弱い犬ほど吠えるみたいな、劣等感の塊の人が見え隠れしています。「長所をPRしているつもりで欠点をPRしている状況」に思えるんです。

それは、奥村さんがこのポッドキャストで語っているような、クライマー的思考回路、今は落ちれないなぁ…しかし、プロテクションも取れないので、頑張るしかない…という岩との駆け引き…そして、それを残したルートとは意味が全く違うと思います。

たまたま背のたかーい人が、ある一つのフットスタンスに載って、そこで手が届く一番遠くのギリギリのところにボルトを打ちました、すると、それはロープの伸びがある場合はランナウトになりました、というだけの、あとからよく見たら、もう少し下にボルトを打つべきだった…でも、もう打ってしまったから、打ちなおすのもなぁ…という成り行き任せの結果できた、危険なルートを放置しているだけ、ではないですかね?

しかも、そこで初登者権利論などが出てきてしまったので、皆が遠慮して、「このボルト位置、変っすよね?」も言えない…という。

これは、例えば、ジャンボさんが、アメリカでは残すべきルートは打ち換えられて残されている、そこに美学を感じた、という話とは、まったくレベル感が違う話だと思います。

なんせ美学、そもそもそこに無いですよね。

私はクラックも登るので、時にランナウトに耐えて登っています。したがって、ただランナウトを避けるのが良いと思っているボルトクライマーではありません。

アメリカ人や西洋人のクライマーは、8割は、絶対にリスクを取らないスポートルート限定クライマーです。

でも、そういう人たちは、市民クライマー、であって、エリートクライマーでもトップクライマーでもないです。

そんな命がけの活動は、トップの人々が率先してクライミング文化として広めていけばいいんじゃないですか?

クライマー全員に命を懸けろ、って、それ、ちょっと市民クライマーに求めすぎ…。

そもそも、そんなことをしなくても、すでに命がかかってしまう面がクライミングにはあります。

それにこう言っては何ですが、現実の元・アルパインクライマーの方々は、私のように、40代からクライミングしているおばちゃんクライマーが取れるリスクですら、もはや取れなくなっている。

例えば、私が寒冷リスクと単独リスクを取って、登って帰ってこれる阿弥陀北稜に、団体で挑んで凍傷になって帰ってくる…あれって、まるで徒党を組むことで、むしろ墓穴を掘っている。もしくは、いかに墓穴を掘っているかをPRするのが目的なのか?そんな感じでしたが…。

アルパインではなく、フリークライミングでは、白亜スラブで起った登攀スタイルにも同じものを感じました… 俺はこんなにダメなんだよ…だから俺を男にしてくれよ…みたいなの。つまり女性に育ててもらいたがっているのかな?って感じでした。つまり、女性なら、メンツを立てつつ、俺の欠点を俺が受け入れやすい形で指摘してくれ、リスクを彼女が回避してくれることで、俺もリスク回避になるってことです。

例えば、男性同士なら、意地を張っちゃうところ、「女性がいるから○○できない(しない)」と言えばメンツが立つ、みたいなことかな?

そこには男性の甘えというか、本音は、”俺も怖い”だったり、”俺も分かっていないから誰かに頼りたい”だったり、”俺を守ってほしい”だったりするのをカッコ悪いから言えないから、女性がいればいいな、みたいな感じかな?

女性や新人は、”出し”にされている、そのリスクがある、ということです。

でも、いくら誰かを”だし”にしても、”そもそも存在しない実力”は、出ない。

そこが私はリスクとして見落としていたのでした…つまり、最初から、25+35をつないだら、50mシングルロープでは、どう考えても途中でロープは足りなくなります。その計算ができるかできないか?が、ビレイヤーが勘案しなくてはならないリスクに含まれる、とは、まさか思っていなかったのです。

これで、いかにあの登攀が、日本のクライマーの総体としてのレベル低下を示すインデックスとなっているか?ということが分かりますかね?

なんせ彼は別に僻地だったりクライミング文化的に儒教の影響か、一かばちかスラブクライミングが主体の九州育ちではない。ちゃんと山梨で登ってきたはずでした。

だから一般現代クライマーを表現しているに近いはずです。

現代のクライマーって、10年クライミングしても、そのレベルにとどまる…あるいは、とどまらざるを得ない、メタ認知レベルってことなんですよ。

もしかしたら、これは世界的現象かもしれませんが…。

世界的現象かどうか?を確かめに自分の身を危険にさらす気にはなれませんが…。


2024/04/23

【クライミング詐欺】ほとんど詐欺みたいなことになっているグレード付与


 

これは、5.11ではないか?とちゃんとグレードのフィードバックが行われるべきですね。いくら、辛いって言っても離れすぎです。

人身事故をわざわざ誘発するように作る必要はないはずです。特に初心者が登ることが前提になっている初級グレードですから。

【抜粋】下手くそクライマーのリード ラインを見る練習はアイスで

以下、こちらの記事からの抜粋です。https://allnevery.blogspot.com/2024/04/blog-post_11.html

■ 下手くそリードを見て参考になった

見栄っ張りリードと言えば、アイスクライミングで相沢大滝に行ったときのことがありました。連れて行ったビレイヤーが、私がリードすると言ったにもかかわらず、心配して、「いや俺がリードするよ」と言ったので、そんなに自信があるなら、してもらおうか…となったのですが…

あちゃー!ってリードでした…。

・まず、トータルの登攀ラインを見ていない。

・次に、見栄っ張りで、強点に取り付いた (下は難しいライン)

・しかし、登りながら弱気になって、弱点に流れて行った (上は簡単ライン)

・そのせいで、ルートが屈曲し、ロープが90度近くに屈曲

・結果、くねくねしたリードラインになった


ね?経験の浅いクライマーにリードさせると、どうなるか?こうなるんですよ。

もしかしたら、これがスタートだけが難しくて上に行くほど簡単になるルートの起源かもしれませんね?

■ 岩のルートにも失敗作はいっぱいある

アイスクライミングなら、まだ岩は傷つきません。氷はアイススクリューでリードするので、失敗しても自然界は無傷です。

しかし、岩に取り付いて、上記のようなリードしたら??? 

そりゃ、岩場で、屈曲したルートができますね?

それでも初登は初登とか言って、このヘンテコなリードラインを保存します?

したくないですよね?だって、最初から失敗丸見えなんですよ?

アイスクライミングは、クライミング自体は簡単です。なので、出来の良しあしというのはリードラインの美しさの勝負なんですよ。


これは僭越ですが、わたくしのリードラインです。教育をきちんと受けていると分かるラインだと思う。

そういうことを分からないで10年以上の時を過ごすことができるっていうのが、そもそも不思議、なんですが…。

たぶん、ジムで正解ムーブを見つけることを課題にしているとそうなりますね。

つまり、何年経験を積んでも、自分でリードし、正しい師匠から教わらない限り、岩や氷との対話については、分かるようにはならないってことです。

私が青ちゃんと組んだのは、たった1年、それもアイスは登れる季節が短いので、3か月だけですからね。

こないだ小鹿野のクライマーズトークで宴会に出たら、クライマーと一杯、喋れて楽しかった♪

みんなこんな話してるんですよ… 

どうりで、このヘンテコリードした人とクライミングの話題で話が盛り上がらない…と思ったんですよね。

だって、私、クライマーでも相手によっては無限にクライミングの話で盛り上がれるんですよ。洋の東西を問わず。


こないだも、ギンちゃんやサチさんにいろいろ教えてもらってうれしかった。

【クライミングアドバイス】宇宙クライミング…健全な市民クライミングに必要なこと

 2022年1月2日の記事です

■ 仏教説話

私は毎日仏教説話を聞いています。今日の仏教説は、願行具足、のお話でした。

願いと行いの両方が十分に満たされると

成就する

ということで、逆に言えば、

2つのことが揃わないと、成就しないということです。


願い=というのは、私がラオスで垣間見た、”健全な市民クライミングの実現” です。

海外の市民クライマーたちは

 ・5.10aテンションも、5.12aテンションもやっているのは同じこと
 ・誰だって低グレードから高グレードの順にステップアップする
 ・嫌がっている人、ビビっている人にリードを無理強いしない
 ・一般市民レベルのクライミングは、エリートクラスのクライミングとは別話
 ・クライミングを楽しむ

トニーなんて、リードを無理強いされている私を助けに来てくれたくらいです(笑)。

私が想像するには、単純に日本人が楽しい市民クライミングの在り方を受け入れられないのは、エゴによる干渉を受けているからだと思います。 

また、昔と今では、評価される基準が大幅に違ってしまってしまい、クライマーの間で尊敬を得られるレベルも大いに変わり、正当な評価が得られにくいと思います。

昔:山→沢→雪→岩→氷→フリー とオールラウンドクライマーがノーマルコース
今:ジムからいきなり外岩。結果、外ボルダーだけ、外リードだけ。

昔の人の中に、本当にすごい人がいたのは、その通りなのです。山や壁が要求する困難は、絶対値であり、その要求は、50年や100年そこらで変わるものではないので。

その絶対的なものに立ち向かっていた人たちに光が当たらず、先入観や誤解など、誤った基準でスゴイということになってしまった、本来はその敬意に浴すべきでない人に、光が当たっている…おかしな状況…なのも、その通り。

岩場再生で、5.11にグレーディングされた古い課題を登っていたら、有段クライマーがうんうん唸ってやっとこさ登れる、ということもあると思います。

”行”ですが、私の場合の行は、行政などへの働きかけです。

私の場合は、地域おこし、農業、林業、などの人手不足の分野に、若い人材を取り込める可能性を開く魅力としてのクライミングを行政に提案しています。飴ってことです。これは、私の前職である三井物産での新事業開発室勤務の経験をプロボノ中ということです。

■ 願と行の詳細





何のために → 事故を減らすため

正しく理解 → 市民クライミングと競技クライミングは異なる

技術を学んで → 知識を普及する手段を得る = 行政のパイプと繋がる

実践する →  様々な手段で、事情を説明して回る

です。

■ なんで自分の得にはならないのにやっているのか?


私は、すごく良い師匠に恵まれ、頼まなくても向こうから師匠がやってきました…。

なので、自分一人が楽しく登っている分には、何にも問題がない時代が山梨時代でした。

とっても楽しかったので、他にも人をお誘いしようとしたのですが、なかなかうまく行かなかったです。平たく言えば、師匠らのお眼鏡にかなう人がいなかった、です。

このボルトは、ペツルのハンガーが付いていても、カットアンカーであって、施工が良くて15kNしか強度がなく、ガンガン落ちるようなクライミングには耐えられないだろうから、テンション程度にしておこう…というような知識に基づく知恵が現代クライマーにはない、です。

グージョンとカットアンカーが見分けられなかったら、分かるはずがありませんし、落ちないように登る知恵も出てこないです。

ずばり、現代日本のフリークライミングに必要な教えは

1)3ピン目を取るまではクライマーは、決して落ちてはならない

2)本チャン(マルチ)は、2グレード下げる

3)山の支点(ゲレンデであっても)を全信頼してはいけない 残置は信頼してはいけない

です。

4)岩場のグレードを信頼してはいけない

5)ボルト配置が適正ではない課題を見極めて登らないといけない

5)ギリギリに迫っていいのは、人工壁のスポーツクライミングだけ

です。

外岩のボルトルートはスポートルートと呼ばれ、建前上、バンバン落ちながら登っていいという定義がされています。しかし、それは信頼できるボルトがある場合のみ。現代の岩場ではほとんどの岩場がボルトが40年経過しているし、しかも、当時のボルトなので、必要な強度がありません。しかも、異種金属とか、カットアンカーとかです。

ギリギリに迫っていいという建前は、現実のものではない。が、現実の岩場では、”3ピン取るまで落ちるようなクライミングをしてはいけない”、です。

ラオスでは、例外的に、ボルト配置が極めて安全志向で、近くに打たれています。つまり、5cというグレードなら、5cを登るクライマーのためにボルトが打たれています。

国内岩場では、ケミカルにリボルトされた岩場であっても、ボルト配置がそのグレードを登るクライマーのために打たれているとは限りません。また、安全なボルト配置は、登るクライマーのリーチによって変わります。

海外では、どんなリーチのクライマーにも安全なように、ボルトが打たれた岩場が登場しています。

が、日本の岩場はそうではありません。文句を言っても、今後10年以内に状況が変わる可能性は、ほとんどゼロです。

ならば、建前に拘るのではなく、現実に合わせた方針を新しいクライマーに指導するほうが現実的です。

実際、クライミングがメッカの山梨では、そのように指導されていたと思います。

それでも、無知なクライマーによる事故が完全に防げていたとは思えず、無防なチャレンジで事故る若いクライマーは後を絶たないようでした。しかし、だとしても、事故は、中山尾根とか、阿弥陀南稜とか、本格的なアルパインの入門ルートであり、ある程度、ジムデビュークライマーならば、無知も仕方がないなという、高度な場所でした。しかし、九州では、事故が起こっているのは、四阿屋とか、比叡のような”ゲレンデレベル”の場所です。

この記録は、私の2018年4月22日の四阿屋でのグランドフォールを目撃したときのものです。

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グランドフォール

今日は四阿屋の岩場でグランドフォールをみました。

インディアンフェイスというルートで、2ピン目から3ピン目までがランナウト気味、つまり、

(最終クリップから出ているロープ長)と(それより下で出ているロープ長)が、ほぼ同じくらいになっていました。

背の高いクライマーを同じくらい背が高く、細身のクライマーがビレイしていたのですが、たぶん、体重は釣り合うくらいですが、クライマーが落ちると、ロープの伸びがあるので、結局伸びの分でグランドフォールしていたと思います。腰を打ったようで、病院へ行く、ということでした。

私は岩場でグランドフォールを見たのは、自分が落ちて頭を7針縫った以外は初めてです。(アイスは2度見ている)

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理由は、グレードが適切でないため、です。

別にジム出身クライマーでなくても、5.10bだったら誰でも取り付いてしまいますよね。

これらの事情により、九州福岡では無謀な人だけでなく、普通に慎重に正しいビレイで登っているクライマーまでもが、取り返しのつかない事故を回避できないということになっています。異様にグレードを辛くつける習慣は、おそらく九州の文化的なもの…一か八かがクライミングなんだ、という誤解…によると思われます。どうも、大阪から西はそうらしいです。

さらに、ボルト位置の問題、適正ボルトではなく、ボルト間の距離が遠い問題は、全国で共通しています。

これはリーチの問題が、多くのクライマーに理解されていないためです。誰にとっても、難易度は同じである、という間違った前提に立っていて、ジム上がりではないクライマーでも、そのことを理解していません。

ボルトの配置が適正でない場合、正しくビレイしていても、ランナウトしていれば、落ちればグランドフォールになる。そのような、ルートの作り、岩場の作り、のために、適正にビレイしていても、落ちれば、この四阿屋のように腰椎骨折の事故に遭うことになります。

その原因は、クライマー側の無知を有知に変えてやる、指導者側の一種の手薄さ、があると思います。

つまり、”3ピン目取るまでは決して落ちてはいけない”、とか、”マルチでは2グレード下を登る”、ということを明示的に教えることです。


■ クライミングは楽しむために登るもの、自慢するために登るものではない


楽しくなかったらクライミングではない!なぜなら、クライミングは余暇、レジャーだからです。楽しく登る=上達の秘訣、でもあります。

そもそも、自尊心を守るために登らなくてもいいのです。すべての人は存在だけで生きる価値があるからです。

それよりも、クライミングは、過度に集中を要求する活動なので、他がおざなりにならないように気を付けないといけません。

■ 事故を減らす
今までの経験で行くと、私は弟を早くに亡くしているので、いわゆる、

”登れるだけで危険認知が伴っていないクライマー”

に同情的すぎる、甘い傾向があります。それは私の弱みとなっています。

自分自身を振り返っても、私も分からない時代があったので、人に厳しくするのはどうか…という気持もあり、つい脇が甘くなりがちです。

クライミング事故のすべてが無くなり、すべての人を救うのは無理だとしても、”3ピン目を取るまでは決して落ちてはならない”という教えを普及することで、多くの人が事故らず済むような気がします。

昨日は、JFA発刊のフリーファンの『安全ブック』を精読していましたが、あの書き方では、たぶん、現代のクライマーは、どう行動に落とし込んでいいのか?分からないのではないかと思います。

行動に落とし込む、というのは、”3ピン目を取るまでは決して落ちてはいけない” など、具体的にどうすればいいのか?を教えた内容です。



2024/04/21

【クライマーの自立教育】一人の”聖人”に永遠にたかり続ける戦法の日本社会

 

■ 瑞浪

朝一発目に入ったFBの話題が瑞浪だった。

いや~、トイレ問題、超・大変そうでした。気の毒で見ておれません。

グランドフォールの事件の処理(搬送・経緯)も書かかれており、まるで管理人みたいになっている新聞記事にもある、伊藤さんは、本当に大変そう…

この記事を読んで、九州人が私に押し付けようとした役割はこれだ…と思いました。

■ 責任転嫁、持ち上げているけど、実際は嫌なことを全部一人に背負わせているだけ

私は、伊藤さん役をやりたくもないのに押し付けられそうになっていた…と思う。

そのことに途中で気が付いた。

なぜなら、私には、日向神は遠く、地元でも、何でもないのに、管理者の紹介があったからだ。ただのビジターであるのに。

例えば、見晴らし岩、油山川の岩場の話なら、分からないでもない。開拓者の米澤さんと私は懇意にしていたからだ…

しかし、日向神は…。

その岩場で何一つ、楽しんでもいないし、何のつながり…絆を感じられるような良い出来事もない。ただ脅されて、こんなのも登れねーのか?みたいな挑発的な扱いを受けただけだ。

さらに言えば、問題の火元になっている開拓者を紹介され…Yさん、なに?私が彼のメンタルトイレなわけ?という感じだった。

しかも、そのYさんは別の開拓者のHさんは犬猿の仲でいがみ合っており、その渦中に放り込まれそうな気配があった。いや~ほんと、リスクを察知した。私は利用されそうになっていたと思う。

というか、実際、利用されたと思う。問題の開拓者に進められて登った大蛇山が、直後にリボルトになった件だ。リボルト対象になる課題をクライマーに登るように薦めるなど、おかしい。

なぜ、トイレ問題解決係、レスキュー係、苦情処理係を、外部から来た人に求めようと日向神勢はしたのだろうか?

そこんとこが、超謎。の出来事だったよなぁ…

私はうまく被害者にならずに済んだわけであろう…

子供時代、私の家事労働力にフリーライドして、生活した家族たち…それをお断りし、各自自立をお願いすると、私をわがままと誹謗中傷した家族たち…を思い出した。

自分で自分の食事を作るのは、自己責任である。

自分で自分の洗濯物を洗うのは、自己責任である。

自分で自分の栄養管理するのも、自己責任である。

仮に、私が家族への家事労働奉仕のために、進学できなくなったら?それは私の自己責任になってしまうのである。

いくら、家族が「やって~」とピーピー泣いても、彼らは彼らの自己責任を全うしないといけない。

それは私の仕事ではない。

いくら”儒教”が、”家族でしょ!”が、私を苦しめても、それに屈するわけにはいかない。

同様に

クライマーが自分のうんこを処理するのは、自己責任である。

クライマーが事故を起こさないカムセット能力を身に着けるのも、自己責任である。

クライマーが地域に歓迎されるクライマーになる、登攀禁止に岩場をしないためには何が必要か?自分で考えるのは、自己責任である。

私が望んでいるのは、この記事クリップのような”家族クライミング時代”の出現であって、エンドレスに続く、うんこ紙処理、2個もカムが外れるような稚拙な登り方をしてのグランドフォール、理不尽な地域のドンとの交渉役、ではない。

なぜなら、それらは全く問題の根本原因をたたいたことにならないからだ。

日本では、

 一人の犠牲者に問題のすべてを背負ってもらう

という伝統が長い。それは子供時代に十分やった。

級長を10年。生徒会を3~4年。生徒会連盟は1年。

票を集め、世直しもやった。

その間、何が起ったか?

級長の私、姉の私に依存してばかりの人々は、成長しなかったのである。

家族の者は、ピーピー泣くばかりで自立せず、しまいには自己破産し、あるいは自殺未遂し、

クラスメートたちは、私がお受験勝者になっていくのをただ指をくわえて眺め、

私の弟や妹は、私の労働にフリーライドして、ただ遊んで暮らしていたのである。

命名、”ザ・人を自立させない、日本というシステム”、

という感じだった。

つまり、これは、依存する側に都合が良い共依存システム、なのである。

もちろん、このことは、この新聞記事にある伊藤さんの努力や功績、人物を貶める目的でない。

ただ私はその立場に立つのが嫌だ!ということだ。なぜなら、すでに子供時代にそれはやって、十分私は自分の能力を世の中に提供してきたからだ。

当時の私の気分は、これだった。

アトラス。

しかも、地球を背負ったまま、オリンポスの山を登っては、降り、登っては降り、ということを永遠に繰り返させられているのである

彼は。

まさに永遠のうんこ苦情処理、事故処理、陳情…。

私は子供のころに生存の要求から、仕方なく登った山を再度登るつもりはない。

■ 私が望むもの

私が望んでいるのは

1)そもそも、うんこ紙が岩場で散乱しないで済む、うんこ処理能力を身に着けたクライマーを育成する、うんこ処理教育

⇒ うんこロジーの方が講演活動している。 https://nogusophia.com/profile

2)正確なカムセットを身に着けるプロテクション教育

落ちても普通はカムが効いていれば、グランドフォールにはならない。

3)ビレイ教育

ビレイも、正しく行えば事故にならない。

特にフリークライミングでのビレイミスは、単なる人的ミスで、アルパインクライミングのような致し方ない事故とは判定されない。

4)クライマーコミュニティの自立

理不尽な地域のドンに、頭を下げ続けてお情けで、”許可”をもらいつづけるのではなく、クライマーに来てくれてありがたいと言ってもらえる産業としてクライミングが成長する必要がある。

以上のほうだ。

しかも、これらは別に難しいことではない。やる気があれば済むことだ。

なぜなら、根本原因の解決にならないから。

いつまで、クライマーたちは大人にならず、寄生し続ける気なのだろうか?

人の善意…伊藤さんの善意、地域のお情け、にすがって寄生するだけの、存在に成り下がっている気なのだろう???

伊藤さん役をやってくれる人がいなくなったら、どうする気なのだろうか?

次の”伊藤さん”を作り出し、またその人にすべての負の面を背負ってもらうつもりだろうか?

”一人の人”の善意に、全員がぶら下がる日本と言う悪しきシステム…その”一人の人”、つまるところ救世主と言う体の犠牲者、になることに、同意を感じる人間ばかりではない。

私は、伝統的日本人の在り方を良いと思ったことは一度もない。

一部の超有能な人が、多数の無能者と共依存関係を築く関係性だからだ。


“I do my thing and you do your thing.

I am not in this world to live up to your expectations,

And you are not in this world to live up to mine.

You are you, and I am I, and if by chance we find each other, it’s beautiful. If not, it can’t be helped.”

「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。

私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。

そして、あなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。

もしも、縁があって、私たちが出会えたのなら、それは素晴らしいこと。

出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。」

                       ゲシュタルトの祈り


トップクライマーは、自己犠牲してトップクライマーになったのではない、彼らは楽しんで登り、いつの間にかトップクライマーになったのだ。

誰もが、自分がトップクライマーと同様の在り方で登れる道を選ぶべきだ。

そして、それは私には、岩場の管理人、ではない。

立候補したことは一度もない。

ただ押し付けられそうになったことがあるだけだ。

究極に押し付けられた人たち…


2024/04/19

【動画】ヘイゼルからのアドバイス グレードは平均身長の人のためにある

How to be a short climber – 10 tips from Hazel Findlay

■ グレードは平均身長の人のためにある

小さい人にはグレードは全く意味をなさない…って世界のトップクライマーも言っていますよ?

いや~ほんとに。

しかも、小さいとダイナミックムーブを起こさないといけなくなり、それは、

 日本の腐ったボルトでは禁止

です。

私が殺されそうだ!というのは、幻想ではない。事実です。

背が低いことに対するリスクに無知な、日本平均身長男性クライマーは、無自覚に背の低いクライマーを殺そうとしていますよ?

さらに言えば、

 たぐり落ちリスク倍増

もうわかっていないクライマーばかりで嫌でした‥‥

2024/04/18

【世界情勢に強いクライマーになる】トニーの事件は他人事ではない

■ トラベリングクライマーには国際情勢は必須

世界のトップクライマー、トニー・コードウェルが誘拐されたことは、映画『The Dawn Wall』に詳しいですが…

今では、トップクライマーではなくて、一般市民クライマーがトラベリング、な時代。

その際、安全確保には、世界情勢の知識は必要です!

■ プーチンがイランに電話?

始まりは、イランにプーチンが電話しました、というこちらのニュース。


このニュースの意図するところは、自制呼びかけ=第三次世界大戦阻止、です。

プーチン、えらいですね。

で、これを理解するためには?

西先生の動画が必要です。

【予測的中】じつは2015年時点で始まっていた⁉︎ 西教授が語る「イランvsイスラエル」から第三次世界大戦へのシナリオ|西鋭夫のフーヴァーレポー...

プーチンがイランに電話したわけ
イスラエル建国以来、アメリカの傘の下のイスラエル
アラブスプリングで中東民主化にトライ
イランにオバマさんアプローチ
イスラエル真っ青 今に国が無くなる?!と怯える日々 (キューバ危機のイランバージョン)
イスラエルがイランに攻撃されると、アメリカは助けるしかない
そうなると、第三次世界大戦突入か?
そのシナリオを避けるため、イランがイスラエルを挑発するのを辞めさせる、逆も。

■ アメリカのATMである日本

アメリカが第三次世界大戦に入ると、日本は戦費と兵役を要求される可能性が…。

アメリカでは、第三次世界大戦に入りたい、他国の戦争は自分の利益、という人たちが一定数いるような気がします。

しかもその人たちはバイデン側で、トランプ側ではないと思います。

しっかし、オバマさん、理想主義はいいけど、アラブスプリングの失敗で、中東での秩序をダメにしたというので、ノーベル平和賞・受賞のまったくの正反対に、事は動いたのでした…皮肉な結果ですね。

今回の西教授の動画は本当に勉強になった。

■ ダブルチェック


■ さて、続きがあります。

日本にいる我々市民はどうしたらいいのか? ATM岸田首相の言いなりになっていてはいいはずありませんね。

長時間労働というのは、思考力を奪うマインドコントロールの手段として取り上げられています。つまり、疲れているときに、間違った言論を与えると人をそれを信じてしまう。

まさにテレビを信じている方々のことですよ?

大井幸子さんの今回のお知らせです。

ロシアは、ウクライナへの経済制裁を余儀なくされました。
ウクライナのパイプラインを破壊
https://www.youtube.com/watch?v=x6zW0D_dlcQ&ab_channel=%E5%A4%A7%E4%BA%95%E5%B9%B8%E5%AD%90%E3%81%AE%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9 


アメリカがウクライナから関心を失って、しばらくたちますが、もはや誰もウクライナを助けない…終戦は見えています。

アメリカはどこでもいいから、兵器を在庫処分したいのです。

今のゴールド高は有事のゴールドによるものです。ゴールドは一定の比率(資産の1割)は確実にポートフォリオに入れておく必要がありますが、今過去最高です。少し入れるだけで値上がり確実ですが、理由はイスラエルがあるからです。

無くなれば下がりますので、利益を取るなら、今から終戦までが取り時です。

■ アメリカの覇権が終わりそう

国際金融の世界では、ドルの覇権、つまりアメリカの覇権が終わるのではないかと言うことが、長く語られています。ローマ帝国のように終わる節が有力です。

理由は?


賃金が日本の3倍でも、夕飯にケロッグを食べないといけないんですよ?


こんな風刺動画が作られているくらい…

いや~やばいでしょう。
 
金融を抑えると、世界の真実が見えてきます。 そのために新NISAをスタートする価値があるくらいです。

■ 世界の情勢を追っていたら…シオニズムに行きつきます。

オバマさんがノーベル平和賞をもらいながらも、中東の平和をぶっ壊した理由は?

民主主義の押しつけ

でした。民主主義を、宗教国に押し付けてもうまくいかないのです。

現在、中東は無政府状態。アメリカも同様です。

人の国のことに口出している場合ではないアメリカ。だから、トランプが勝つのですね。

だから、各国からみんなが逃げ出して、日本までくるんですよ… 北海道も大阪島之内もすでに日本ではない…日本語通じません。

基本的にみなさん、安全を脅かされるために来ている。生きるか死ぬか問題なんです。なんせ私ですら、サンフランシスコ時代は銃を携帯していたくらいですから。

プーチン大統領は、アメリカの軍需産業に動かされていないので、世界の中で正しい判断ができる政治家になっている、というか、ならざるを得ない立場のようです。挑発に乗れば、それこそ、核兵器による戦争がスタートしてしまいます。

■ 日本は言論統制されている

こちらはシオニズムについての記事をシェアしようとしたときの私のFB画面です。



シオニズムをシェアしようとしただけで…。

これが何を意味するか?は賢いクライマーの皆さんなら分かりますよね!

2024/04/16

【フレッドベッキー化】トレーディングを始めるには?

■ 投資仲間のこと

日曜に、投資仲間の頭を冷やしてやりたくて、大井幸子さんの国際金融事情解説の動画をカフェで一緒に見たのですが…正直に言って、

 こんな基本的なことも知らずに相場に参加する人もいるんだなーって思った…。

為替が、日米金利差で成り立っていることを解説したものでしたが、それは田中泰輔さんが普通にYoutubeで解説しています。

そして、日銀の利上げも、微々たるもので、金利差の解消にはならない…ので、まぁ現状は何も変わらず。

週明け相場が下がって、損切に右往左往している様子の仲間…。ここ、私から見たら、ただの買い場にしか見えないんですが…。押し目買いチャンスです。

大きい視点で見ると、そうなるはずなんですが…。

せっかく国際金融情勢的に今がどう位置づけられるか?を教えたのに、

相場との向き合い方

あんまり分からなかったみたいで、残念…。無力感を感じる。

■ どっちも間違ってる!

いろいろな人が、どうやって投資するの?と聞いてくるので、カフェなどであったら、懇切丁寧に教えるのですが…

 1)楽天証券かSBIに口座を開くところから、分からない人

 2)何かうまい儲け話があって、それにどーんと入れるのが投資だと思っている人

で、二分されている。それ以外の人がいない…(汗)。

”どうやって”の中身が、

1)の人は非常に具体的で、そんなのGoogle先生に聞けば分かるよね~ってレベルで、

2)の人は、投資の概念自体が間違っていて、それ、ギャンブルだから…ってレベル。

なんでそういう発想になるのか分からない…(汗)。

なんかクライミング界での出来事とデジャブー感があるんですが…。

A)クライミング教えてくださいって、エイトノットから?!それ動画、出てますよね?!

B)クライミングしましょうって、ボルトにバンバン落ちるのがクライミングだと思ってる?!そんなのリアル岩場でやったら、命がいくつあっても足りませんよねっ?!

■ 現代のトレーダーは恵まれている

楽天のマーケットアロー(メマガのことです)を購読すれば、もうサポートもレジスタンスも自分で罫線引かなくても教えてくれるんですよ…

それも知らないみたいだった…。

いや~、むかーし、投資の学校に通って、罫線、手書きで引いてたなー。

いくら便利になっても、最初からその概念を知らないのでは…。

■ 投資手法は人それぞれ、というけど、レベル感が違いすぎ!!

投資手法は人それぞれ。

だけど、あまりにも基本的なことを押さえないで投資しているので驚きました。

それって、人それぞれって段階に達していません。

私は去年の今頃からの経験値なので…そんなに経験ないけど、中立金利との兼ね合いで、市場操作をFRBがしていることくらいは、投資歴1か月くらいで学んだけどなぁ…

なんで、みんなはそういう形の学びにならないのだろうか…?

これはデジャブー感があり、クライミングを学んだときに、私は雪の山を登り始めた直後、読図を学んだんだが、ほとんどの男子は読図力ゼロで、バリエーションルートに来るんですけど… バリエーションルートって道がないから、バリエーションルートっていうんですよね?みんな分かってる?

そこが道迷い遭難の根本なんですけど…。ルートファインディングをしないで、どうやって登る気なの?

同じことで、チャート分析や金融の基本を知らずにトレーディングするっていうのも、同じくらい破滅への道かもしれん…

なぜ、そういう投資行動になるのか?

なぜ、そういうクライミング行動になるのか?

相手の思考回路が分からない、というのが私が一番、困っていること。

トレーディングは一人でできるけど、クライミングは一人じゃできませんよねぇ…。

まぁ、もう一生分からないのだ、とあきらめることにしました。みなさん、勝手に頑張ってね☆

私を羨ましがられても、私の目線がみんなに伝わらない、ということで、ロープを組むの無理です、だって、私の方の命が取られてしまう。命は一人一個しかないんですよ。

いくら、あなたについていきたい☆と言われても…。

お金は失っても取り戻せば済むけど、命は一人一個分しかないよなぁ。

トレーディングは、そんなに難しくもないし、ギャンブルでもないです。リスクリワードレシオで、リワードが上ならトータルで勝ちます。毎回勝ち続けるってことはないですよ?当然ですが。

でも、勉強無しでやろうっていうのが…それって必ず負けること100%確実な道ですよね?

ロープが出るクライミングでロープワークサボっていたら、そりゃ100%失敗するよなぁ。

なぜ、それで行こう!って発想になるのか分からない。

それは無理です。

基礎力なしに、大きな成果を得たい、って、原因と結果の法則違反なので、ありえないです。

クライミングも同じです。これ書いている意味が分からない新人さんは、都岳連の岩講習などに出てください。

テスト:この支点が変だなと気が付けないレベルの人は、全員、都岳連の岩講習出たほうがいいですよ?


【クライマーの心理学】クライミングは国際言語ですよ

■ 国際コミュニ―ションコンプレックス

英語ができると多くの人の嫉妬の攻撃を受けます。

そのために中2は、下手な発音にしておいて、クラスから浮かないようにするくらい。

しかし、私が通訳になって分かったことは、英語自体ができることより、通訳しようとしている事柄事態に詳しいことのほうが、コミュニケーション上、有利だということです。

私は、小難しい、相場テクニカル分析の英語でも平気で聞けますが、それは、英語ができるからではなく、単純に日ごろテクニカル分析しているからです。

ソフトウェア業界にいて、今頃、みんなアジャイルとか言っていましたが、業界先端のほうでは、20年前の私がいたころで、アジャイル開発取り入れましょうでした…今の日本のIT業界は、30年後ろを走っている…そんなところに戻りたいか?戻りたくないですよね。

当時、私がソフト関係のテクニカルライターとして英語を使った仕事で、頭角が表せたのは、そもそもソフトウェアエンジニアで、コーディングが可能だったからです。

コーディングしたことない人に、Variableって言っても、それ一般英語では変化って意味です。変数ではなく。一般英語の理解で考えていると意味が通じなくなります。

ところが英語ができる人はいっぱいいて、コーディングできる人は少ないので、私はしたくないコーディングの仕事が回ってきそうになるんですよ。日本はジョブ型ではなく、メンバーシップ型なので。

あ、話はずれましたが、英語コンプレックスは、理系界に根強く、理系界は男性が多く、英語になったとたんに、ただ絵でかいてあるだけの表示すら言語化してもらいたがり、とたんに通訳が、”お母さん”になります。男性は、幼児化して、何もかも通訳頼みになるので、ありとあらゆる便利屋さんをやってあげないといけなくなります。

相手の外人さんも、本人ではなく、通訳を見て話し始めます。そうなると、乗っ取り、ですが、これは乗っ取られているのか? 自分から敗北を明け渡していますよね。

というのが、男性の大方の人の国際コミュニケーションコンプレックスの実態、です。

と・こ・ろ・が!

クライミングが分かれば、英語は要らない。

エイトノット結んだ次は、パートナーチェックに決まっているんだから…

別に語学は要らないです。英語ができない!と嘆かなくても、別にスペイン語だろうが、何語だろうが、クライミングの手順は同じです。

おまけに、日本語で落石を示す、「らーく!」という警告の言葉は、英語では、「Rock」に聞こえて好都合。落を考えた人に拍手です。

海外登攀で、日本の年配の男性が本当に恐れているのは何でしょうか?

それは、クライミングができないことではなく、クライミング以外の何もできないことではないでしょうか?

そのほかのことは、全部、日本国内でも、他の奴に丸投げしてきたから‥‥。

どうやって飛行機券取るの~とか、どうやって岩場にいくの~とか、どうやってどのルートを登るか決めるの~とか、どこに泊まるの~とか…

そういうことを俺様扱いしてもらうことで、しないで、済ませてきたってことがバレるのが本当は怖いんじゃないですかね?

「実は、俺、飛行機の取り方分からないんだ、教えて。」と言えばいいのが、

言えない。

たぶん、そこが核心なんだな。

それで私を攻撃してくるんだと思います。たぶん、合ってると思う。

ミラーニューロンで考えました☆

             現代版クライマーの国際社会

何を目的にして登るか?クライミングから得れるもの、の男女差

あ、分かった。

男性にとっては、スポーツは、余った性的エネルギーの発散先

それで、スポーツをしている女性も、自分と同じだと思うのだろう…

女性が、余った性的エネルギー発散先に、スポーツを使うことは稀だと思います。

■事例

クライミングパートナーのA木さんは、私が食事の記録をアップするのを、女子力PR、だと思っていました…。それは、投影で、彼にとってSNSのアップが全部、俺様PRだから…

たぶん、世の中の女性は、食事を作るのに、うんざりしているんで、食事のアップはPRではなく、なんとか日常やりくりしてます…ってことだと思うよ?

男性の目線は、女性の現実を知らないそのため、非常にゆがんだ見方をしているという事例だと思う。

■ 体力を知る意味は、限界を超えないため。

特にスポーツでは、女性は、体力を消耗したい、とは思っていない。

私はオールアウトすることに興味があった時期はほとんどない。もちろん、スキルトレーニングを終わって、持久力トレーニングの時期に入ると、体力的なもので、どこまで自分が行けるか?に関心を持つけれど、体力の消耗が快感、ってことはないと思います。

例えば、私はアイスクライミングで持久力時期にいたとき、クラックは初心者でした。アイスでは、何十メートルも登っていましたので、体力を知ることが核心でしたが、結果、55m×3本でも、すいすいと体力消耗せず登っており、それは韓国のアイスクライミングで昇華して、楽勝で登って帰ってきました。

しかし、クラックでは、5.9でも、ワイドだと、数メートルでぐったりです。

■ 男性は、果てたがっている

男性は、果てる、という状態になりたがっていますよね?

男性の体力と女性の体力は桁違いなので、そんなのに付き合える女性はいません。

たしかに体力の価値が相対的に下がり、頭脳労働の価値が上がっている現代では、体力を大量に持て余している男性が多く、体力を使うクライミングはそこに魅力があるとは思いますが…

そういう人が登るべきクライミングは、クラックとか、アルパインではなく、石灰岩やドライツーリングですよね?

石灰岩のクライミングは、けた違いに上半身のパワーが必要です。

ドライツーリングは、けた違いに上半身のパワーが必要です。フィギュア4など、体操選手並みの能力がいりますよ。

そういうのをやらないで、現代では、デイケアセンターと称される体力要求度のクラックやアルパインで、俺様PRしようとするから、ちょっとズレたことになってしまうんでは???

ボルダーなんて1級始まりですよ?

ジムで2級限界だったりしますよね、アルパインの出身の方は…。アルパインの歩きを主体にした山だと、体力が一般女性並みしかない私ですら、日本国内で歩けない山は、数年でなくなりましたよ?

したがって、男性がアルパインで体力を計るなら、パチンコをやらないと、体力を自慢したことにならない…。

そこが分かっていないで、ルート名で自慢しようとするからおかしくなります。

私の行ったことがあるルートで最も難しいミックスのルート、荒船の昇天ですら、天候と氷具合に左右され、私が出かけたときは楽勝でした。

それを聞いて、ギリギリボーイズの伊藤さんが、「4P目の落ち口って結構シビアだったんですよ、僕が行ったときは…」と言っていました。ルートは生もので、行った時々で難易度違います。

女性は、あくまで安全のための閾値を超えないために、自分の能力の限界や体力の限界を知りたいのです。

例えば、本格的登山をしていたころ、私は月に12~13山行で、体力の限界が来ていました。それで登山ガイド業には、体力的に適性を感じられませんでした。40代でその体力ですので、それ以上の年齢になるともっと弱くなるでしょう。

さらに体重差があって、自分のほうが危険にさらされる、となると仕事として行きたいと思うと思いますか?思いませんよね?

■ 海外登攀は楽ですよ

海外は、特に、一か所に定着して登る、定着型なら、そんなに体力喰いませんよ。

ヨセミテとかもキャンプ4に定着して毎日登っているだけでしょう…

何歳になってもできる活動でしょう。

■ 客観的指標を使うべし

メッツで測ると今は、たぶん週30メッツくらいしか運動していないので体力余裕があり、もっと運動量を増やしたいと思っています。

男性は、100メッツ、300メッツ/週の運動ができるのではないでしょうかね?






2024/04/15

【アドレナリンからオキシトシンの幸せへ】愛の種を撒け!

Tears for Fears - Sowing the Seeds of Love (Live)

男性の成長… かっこよくなっている!


一目で明らか。 男性のみなさん、頑張ってください☆

■ 試訳

我々が立ち上がる時だ
そして庶民の見方を揺さぶろう
そして愛の列車は海岸から海岸へと走る
D.J.は俺たちが最も愛する男だ
あなたは潔白でいられるだろうか?
民主主義の希望を打ち砕くのか?
見出しにあるように、選ぶのは自由だ。
顔に卵、靴に泥がつく
いつかブルースと呼ばれる日が来るさ

[コーラス1:カート・スミス&ローランド・オルザバル]
愛の種をまこう、愛の種を
愛の種を蒔けば何だってできる
種をまく
愛の種をまく
何だってできる
愛の種
愛の種をまく



2024/04/13

【クライマーのための分子栄養学】アルギニン・バソプレシンの分泌異常なのでは?

 ■男性性が過剰で父性が乏しい人たち

クライミングをするようになって、男性の精神発達にあらためて、興味を持つようになった。のは、

客観性 (精神医学用語でメンタライゼーション)

という点が発達していれば、どう考えても選択肢として上がる可能性のない、

 自己破滅的解 (=わざとランナウト)

を取る人がかなりの数いるからだ。

■ 第2子 

その人たちの属性を見ていると、

 ・第2子で (=常に追いかける対象がある)

 ・自己誇大性がある人が多く (兄ちゃんよりもっとうまくやれるはず)

 ・女性について無知で (=女性の兄弟がいない、女性とロープを組んだ経験がない)

 ・すべての女性に母親を投影する (=自分が守ってもらうばかり)

人が多いという監察結果を得た。

行動は、

・男性性が強く(筋トレなどをして、より男性性を高めようとする)、

・男性の中で行動することを好み(グループ行動、ジャイアン行動)

・役割を担う意識は低い。

・父性は感じられない

・赤信号無視、人権無視などの社会規範への逸脱への心理的抵抗感が少ない

・少しでも面倒だとすぐ投げ出す

・明らかに間違っている場合も、間違いを認めない

強度に、強弱があれど、愛着と言う面で見ると、

  自己愛性パーソナリティ障害の人が多い。

と思う。極端なナルシズムがある。

■ それを支える共依存環境を求める

社会の中で、問題になるのは、それを支える共依存的関係を求めるところで、それは、アクセス問題を、意図的に作り出しているとしか思えない、開拓者著作権論などの、摩訶不思議な便説を作っている人たちが提供しているように思える。

弁護士の先生が、開拓者著作権論を見たら、学者としてどういう見解を持つのだろうか?

ひとんちの土地にある岩に、ここを一番乗りで登ったからという理由で、おれのもの、にする言説に、根拠はあるのだろうか?

まあ、それを否定してしまえば、アメリカの建国自体が否定されるのかもしれないが…なんせ、あの方たちは、すでに先住民がいた土地を

 発見した

と言ってしまえる図々しさ(笑)。しかも、命を助けてくれた人たちを虐殺して、国を作ったという…。

まぁ、そこまでさかのぼらなくても、開拓者の著作権論は、次に開拓する人がマナーとして、先に開拓した人に、なんでここにボルト打つんですか?と尋ねる程度のことでよろしいことだと思う。

クラックも、アイスも、プロテクションは自分で打つんだが、その位置が安全と非安全を分けることが多い。

■ 共依存関係=アルパインのリード・セカンド

さて、男性性を特別に誇示したがる人たちはその価値観を支える共依存的な関係を求めることが多い。

その共依存的関係性の温床に、アルパインのリード・セカンドの関係性が使われることがある。

簡単に言えば、俺を男にしてくれ…みたいなのだ。

実はトップが優れているのではなく、セカンドがトップを登らせてやっている場合。それは秘密にしておかなくてはいけない、トップに花を持たせなくてはならないという心理が働くことが多い。

■ 登山・クライミング界特有のガスライティング

「山は自己責任」という本来、

 責任を自分で自分に求めるセリフ

が、逆転して、

 相手に責任を押し付け、自分の無責任を正当化する

ほうに使われることが多い。

ガスライティングとは、本来客観的に見てAさんが正しいことを、あたかもAさんが間違っているかのように演出し、自己不信に陥らせることである。

ナルシストの自己都合で使われることが多い。

攻撃対象になったAさんは、いわれのない否定に悩むことになる。

その悩みは弱点として利用され、いいように人を利用する(=ドレイヤーにする)ということで、究極は命までもてあそばれることになる。

これらの症状は、男性の成人の人格発達障害、要するに、

 父性ホルモンであるアルギニン・バソプレシンの分泌異常

なのではないだろうか?

このようなケースでビレイヤーが悪いのが一般の人の考え。
そんなビレイヤーを選んだクライマーの自己責任にするのが、クライマーのガスライティングな考え。

関連記事:

父性の癒しをゲットしそこないました


2024/04/12

【登山の学びを実生活に生かす】赤布が自分を追いかけて来るようになる

■ アルパインクライミング格言: 赤布が追いかけて来る。

”山という師匠が教えてくれた言葉”をなんとかして、後輩の山ヤたちに伝えようと思っています。

その一つが、

『赤布が自分を追いけてくるようになる』

です。

■ 道は自分で見つけるもの、赤布はアシュアランス(保険証書・確認)。

読図で道のない山を歩けるようになる=その思考回路が身についている。

読図を頑張って、道がなくても歩けるようになると、赤布が追いかけてきます。

読図が身についていない人のためにつけてある目印である赤布が、山で自分を追いかけてくるようになります。

つまり、赤布の役目が、”目印” から、”アシュアランス(ここであっているよ、という保険証書)”

に変化します。

そうなると、前に歩いた人との対話になります。 

「えー、赤布は、この木に着けたほうがいいでしょ」みたいな対話も可能

になります。

■ 投資で赤布が私を追いかけ始めた!実感があります

去年、私は、怪我でヨガの仕事もクライミングも、体を使った仕事は全部できないということになり、止むにやまれぬ事情に追い込まれて、投資を始めたのですが、その実績については、素人のわりに損を出さず、去年の成績をトータルし120%の利確ができたので、だいぶ自信を深めました。


 相場でも赤布が追いかけるようになってきたな…

と感じています。

この感覚は良い感覚です。

というわけで、私は相場分析に才能があるような? こっちに来いって言っていますね。

実は、”お受験”をしたときも、自分が勉強したことの後付けに教科書がなっているような具合でした。

誰かの物まねをしていれば安心、というメンタリティ自体が、自信を喪失させるメンタリティなのです。

なぜなら、それではいつまでたっても、自分の感覚、を信頼できるようにならないからです。

■ クライミングでは一服

登山やクライミングでのジャーニーは終わったようなのですが…少なくとも、”クライミングによる地域おこし”のジャーニーは、小鹿野のクライマーズトークに出席したことで一服しました。

ユージさんやマサさんが頑張っていても、なんで海外クライマーの流入が、小鹿野で作れていないのか、理解ができた。

再整備が先でないと、日本の岩場状況に慣れていない海外クライマーが、わんさか来てしまうと屍の山を積み上げてしまいますよね…

なんせ、海外のクライマーって佐世保で海軍に従属しているような人でも、私が日向神で登ったルート登れませんでしたからね…。

ロープもって来ないどころか、確保器すら持ってこないで、クライミングしようと思っているような人がやってくるのが、アメリカのクライミング界の現実…

つまり、ロッククライミングの基本的な基礎教育はゼロで、ガイドクライミングと同じことを、仲間に依頼心だけで要求するような人が来るんですよ。

トップロープに混ぜてほしい、ってやつ。

そんなの、いくらクライマーの町としてやっていくぞ!と掲げている町ですら、

 おとといおいで!

ですよね。

というわけで、海外クライマーの状況と日本の岩場の再整備の進み具合を、客観的にみる力があると…

 まぁ、クライミングによる地域おこし、は、時期尚早、だわな…

せいぜい、クライミングガイドを紹介して、ガイドさんに儲けてもらうのがいいです(笑)。

■ 私の新たな旅

さて、私には、トレーディングのジャーニーが今、始まりつつあるような?

田中泰輔のマネーは語る:【米国株】生成AI相場は息切れか(田中 泰輔)【楽天証券 トウシル】

が追いかけてきた…。

 2月に仕込んで、4月に取り、
 5月に仕込んで、7月に取り、
 9月に仕込んで、11月に取り
 クリスマスは相場をお休み

しましょう…。 これが去年私が取った投資行動です。サイクルは短く回さないと暴落への備えにならないですよ。そして、キャッシュ比率を高め、ゴールドを安全資産に位置付けましょう。

去年は、サマーラリーで120%取れました☆

今勉強をスタートすると、5月、6月に仕込めますよ。今年の相場は11月の大統領選までは、グランビルだと思います。

暴落したら、円高になると思うので、海外に登りに行きましょう☆

 内またが味噌 オマケ:NVDA 入れましょう


【クライマー格言】Stay Brag-free

■ 自慢したい心が不必要な攻撃性の温床

クライマー界あるあるですが…

クライミングのことが良く分からない一般人に、

 「俺、マッターホルンが登れるんだぜ~」

とか自慢するから、ちょっと実力があり”そうな”…そう、あなたがこいつは俺より登れるんじゃないか?という不安を、根拠があろうがなかろうが、持っただけで…

ちょっとしたほころびを見つけて、その相手に 噛みつかねばならなくなるんですよ…

元をただせば、あなたの見せびらかし心、自慢するべきことでないことを自慢話に思わずしちゃったということを知っている心が、

 攻撃は最大の防御!

とばかりに、無関係な人を攻撃させるわけですよ。

■ 具体的解説 (特定の人の話ではないようにしかし、指摘は的を得ているように工夫しています)

だって、八ヶ岳赤岳主稜より、マッターホルンの標準ルートは簡単ですよ。

日本人クライマーたちが目指していたのは、

 マッターホルン”北壁

であって、いっくらヘルンリ稜を登っていたって誰も、「北壁一緒にやろうぜ!」とはいいませんよ? 師匠によると、50ピッチくらいはあったそうです。ちなみにフランスの山岳会に入会しないと登れないそうです。(遭難対策)

なんせ、

(みんなが歩いて踏み固められた一般ルートの雪山)と、(誰も歩いていないバリエーションの雪山)って、歩行スタイル全く違います。

一般ルートの雪山は、無雪期の一般登山道より歩きやすいくらいで、その歩行をバリエーションで通用すると思っている人を、セカンドでも連れていくと、まぁ命取りになります。

なんで、普通は、一般ルートの雪からステップアップしたい人が、次に考えるのは、

 踏まれていない雪をどう歩行するか?

です。なので、普通に考えると、人がいない山を登ろうとするはずです。

少しでもステップアップするために思考を回している人なら。

私は、八ヶ岳の踏まれていない雪尾根を歩いていたから(川俣尾根など)、こいつはバリエーションルート(踏まれていない雪山)を歩かせても歩けそうだ、というので、鎌尾根やら、真砂尾根やらになったわけなんですよ。裏山でだって、踏まれていないところをラッセルしていたわけなんですよ。

冬壁をやるには、歩行にプラスして、登攀が必要で、それでアイスをやったわけですよ。

今時、冬手袋ではみんな登っていないですからね…冬壁したかったら、ミックスクライミングをしないといけない。ミックスと言うのは岩と氷が両方出てくるルートって意味です。

余談ですが、手袋で登れるのは、阿弥陀北稜程度までですよ。つまり全部ガバってことです。大体、普通に雪山行くだけでも、あー寒すぎて感覚分からない…と自覚するでしょう、普通。

それで、ミックスルートの荒船昇天が必要になりました。あそこはボルト整備されているので、保険付きのミックスだからです。

そういう思考回路に普通はなります。 なので、マッターホルンに行ったぜ!と自慢されても、必要になるスキルが初級レベルなんで、なぜマッターホルン?としか、玄人は思わない。

ので、そのマッターホルン自慢は、素人さん向けです。カタカナの外国語の山ならすごい、と思ってしまう、騙し安い人をだまして、実力自慢して、なんでうれしいのかな?

その自慢が、あなたを不必要に攻撃的にさせるんですよ。バレちゃう!と焦るから…。

俺の実力が、金メッキだ!と言っているのは、私ではなく、あなたの内なる自分、ですよね?

金メッキで、愛人作ろうとか、後輩の○○君を俺のとりこにしよう!としている山ヤは、いっぱいいるからなぁ…。

こないだユージさんやマサさんに会いましたけど、誰もそんな陳腐なこと、してませんでしたよ?

ホンモノはそんなことしないでもいいからです。故・吉田さんもそうでしたよ?

■ クライマー格言

自分の弱さに負けて自慢話しすると、怖くもないものに怯える羽目になる。

If you brag something unnecessarily, 

you will fear someone might find out 

that you are not up to the level. 

Stay brag-free if you want a peace of mind.

Stay humble.

      荒船 昇天ミックスを登る師匠の青ちゃん 今時セミチューブの人はいません

2024/04/11

【クライミングによる地域おこし】熊本五木・天狗岩 について考察

■ 故・飯山健司さん

熊本五木天狗岩は、

 あの故・飯山健司さんが

「おれ、ここに住む!」

と言ったほどの、石灰岩で、石灰岩の岩場としては日本最大級と目されている岩場です。

しかし…ある場所がなぁ。五木。

五木と言えば、五木の子守歌で知られる、熊本の平家の落人の里で、まぁ辺境・奥地です。

日本で辺境と言えば、めっちゃ不便な場所にあるってこと。

つまり、ローカルの人も、え…五木かぁ…と躊躇するような遠隔地にあります。

しかし、素晴らしい岩場であることは間違いないようです。

ただ、当然ながら、地元行政は、五木天狗岩の可能性に気が付けるクライミングリテラシーがあるか?ないですよねぇ…。

例えば、ギリシャのカリノモス程度でも、行ったことがある日本人は超少なく、結局、日本人にとってのクライミングって、外岩ではなく、人工壁のことで、勝った負けたの切り貼りのことです。つまらん。お受験と同じです。そんなつまらん価値観は、小学生で卒業したぞ?

さて、その五木ですが…。

■ 最悪のケース

五木の地元行政に開拓許可が取れる。

しかし、その一方を聞いた途端に、開拓技術の未熟な全国の開拓者が一斉に岩場に集まって、岩場全体としてのグランドデザインがゼロのまま、なし崩し的に開拓がはじまり…それは結局、誰が一番難しいルートを引くか競争なので、結局、その岩場の個性は無視され、岩場としての整合性より、無理に難易度を上げたルートばかりになり、結局のところ、他の全国の岩場と同じ、5.11~5.12に収まり、せっかくの岩場が台無しになる。

オマケに違法駐車で、全国から集まったクライマーがみな浮浪者みたいな様子なので、地元住民は、その様子を見て、上野のホームレス炊き出しみたいになるんじゃないか?と超不安に。

ルートも混みこみぎゅうぎゅうで、見つけづらく、あるルートを登ったつもりだったら、上部で他のルートに行ってしまっていた…ということが頻繁に起こり、ナチュラルなラインになっていない。

誰もがこぞって開拓したいと大急ぎで開拓するため、安物ボルトを使って、なおかつボルト数を節約する。

その結果、ボルトも遠く、とても、5.9を登る人が5.9とつけられた課題に取り付ける状況にない。

当然のごとく、死亡事故が起こって、登攀禁止になる。

■ 最善のケース

五木の地元行政に開拓許可が取れる。

そして、地元行政は、開拓許可の代わりに以下のような条件を付ける。

・決して事故を起こさないこと

・事故を未然に防ぐこと

・近隣住民の迷惑になる行為は現に慎むこと

・環境破壊につながるような行為は、事前に町に相談すること

・クライマーの責任と行政の責任をきちんと線引きすること

これを受けてクライマーたちは、

・事故を誘発しない作りの岩場の開拓に何が必要か?と思案し、墜落に耐える適正ボルト間隔墜落に耐える強度のある適正ボルトを使う。

・安全性を第一に考えた結果、混みこみぎゅうぎゅうは、ビレイの関係からも不適切と判断される

・石灰岩のどっかぶりであるので、その石灰岩の適正に見合った開拓が指向される

・佐久の岩場のように、プリクリップが必要な課題にはトポにそう記載される。


■ 石灰岩の開拓は、花崗岩の開拓のような見栄っ張りができない

花崗岩って、見栄、張れちゃいますよね…。ほんとは怖いのに、いや俺は怖くねぇ!って、こんなところでボルト打ったら、弱虫って思われるかなぁ?とか思っちゃって、ボルト打つのは、あと1m先にしよ~、とかなっちゃいませんか?

だから、花崗岩って、結構、見栄っ張り路線なんですよ。

■ 下手くそリードを見て参考になった

見栄っ張りリードと言えば、アイスクライミングで相沢大滝に行ったときのことがありました。連れて行ったビレイヤーが、私がリードすると言ったにもかかわらず、心配して、「いや俺がリードするよ」と言ったので、そんなに自信があるなら、してもらおうか…となったのですが…

あちゃー!ってリードでした…。

・まず、トータルの登攀ラインを見ていない。

・次に、見栄っ張りで、強点に取り付いた (下は難しいライン)

・しかし、登りながら弱気になって、弱点に流れて行った (上は簡単ライン)

・そのせいで、ルートが屈曲し、ロープが90度近くに屈曲

・結果、くねくねしたリードラインになった

ね?経験の浅いクライマーにリードさせると、どうなるか?こうなるんですよ。

もしかしたら、これがスタートだけが難しくて上に行くほど簡単になるルートの起源かもしれませんね?

アイスクライミングなら、まだ岩は傷つきません。氷はアイススクリューでリードするので、失敗しても自然界は無傷です。

しかし、岩に取り付いて、上記のようなリードしたら??? 

それでも初登は初登とか言って、このヘンテコなリードラインを保存します?したくないですよね?だって、最初から失敗丸見えなんですよ?

アイスクライミングは、クライミング自体は簡単です。なので、出来の良しあしというのはリードラインの美しさの勝負なんですよ。

これは僭越ですが、わたくしのリードライン 教育をきちんと受けていると分かるラインだと思う


そういうことを分からないで10年以上の時を過ごすことができるっていうのが、そもそも不思議ちゃん、なんですが…。たぶん、ジムで正解ムーブを見つけることを課題にしているとそうなりますね。

つまり、何年経験を積んでも、自分でリードし、正しい師匠から教わらない限り、岩や氷との対話については分からないってことです。私が青ちゃんと組んだのは、たった1年、それもアイスは登れる季節が短いので、3か月だけですからね。

こないだ小鹿野のクライマーズトークで宴会に出たら、クライマーと一杯、喋れて楽しかった♪

みんなこんな話してるんですよ… 

どうりで、このヘンテコリードした人とクライミングの話題で話が盛り上がらない…と思ったんですよね。

だって、私、クライマーでも相手によっては無限にクライミングの話で盛り上がれるんですよ。洋の東西を問わず。

こないだも、ギンちゃんやサチさんにいろいろ教えてもらってうれしかった。

■ 私の個人的な意見

花崗岩ではなく、石灰岩を開拓するなら、ギリシャのカリノモスみたいな、ジム上がりクライマーが外岩クライマーになるのに、易しいルート、5Cから、9Aまで、一通りそろっているような、そんな岩場になったら、ジムクライマーばかり増えて糞詰まり状態になっている、日本の閉塞したクライミング状況の突破口になるかもしれないと思います。

日本にはジム出身クライマーが安全に楽しめる岩場がほとんどない。

沖縄の岩場の開拓が参考になるかもしれない。

石灰岩をきちんと岩と対話しつつ開拓できるトップクライマーって、

ユージさんくらいなんじゃないんでしょうか?

だって、アルパインのクライマーは、フリークライミングは、花崗岩止まりの方がほとんどです。石灰岩は無理そう…なんせ被っているから、今日本に存在する平均的なアルパインクライマーの思考回路では、被ったとたんにエイド出しそうです。

アイスクライミングですら、トップのクライミングは、どっかぶっていて、アックステンションはしないで、それにスクリュー打つんですよ? 腕力の関係で、そんなに頻繁にはプロテクションを出せないのでロングフォール前提です。師匠が教えてくれました。

しかし…40年前に時を止めた九州のクライミングシーン…そして、ボルダラーの人は、ロープにぶら下がってボルト打つとか、できないんじゃないですかね?

私は九州出身のクライマー、叶うなら熊本の人が開拓のグランドデザインをするのがいいとは思いますが、人材いないような気がします。

私が見た中ではユージさんがグランドデザインを引くのが、一番岩場の個性を生かすことになると思います。

ユージさん、昇仙峡の11C、11Cとつける、心のやさしさ。

故・吉田さんは、あれ、私に11bと言って触らせていたんで…吉田さんは、グレード厳しめだったみたいです。

ユージさんは若いときからヨーロッパ中で登って、ヨーロッパグレードを体感しておられるので、

”こんなの、俺にとっては11bなんだよ!”というエゴの声ではなく、

”俺には簡単だだけど、これって客観的に見て、11cだよね~、普通の人にとっては”

って声の方を選んでグレードつけると思います。

11bを触るのは何とも思わないけど、11cって言った途端に、わたしなんかは、最初から登れるわけない!と思って敗退しちゃいますから、11cを11bと言ったのは、吉田さんの思いやりだったのかもしれませんが…。

という以上のような考察でした。

心のないクライマーの餌食に、熊本・五木の岩場が食い物にされないことを祈っています。

         故・吉田さんと過ごした昇仙峡の春 8年前の今頃



2024/04/10

【開拓】なぜ日本の岩場には5.9の名作がほとんどないのか?

■ 男性5.12、女性5.11

まぁほっとけば、男性は、みな5.11~5.12の間に落ち着くのです。

女性は、5.10~5.11の間が落ち着きどころです。

私は、40代からクライマーをやっているのですが、43でスタートしたときは、大町の人工壁3mくらいで落ち、トップアウトしたら、拍手がもらえる感じでした。

ところが、3年やったら、アイスはすいすい、ラオスの登攀で海外パートナーと登ったことで、日本の岩場の怖い理由が分かって、呪いが解け、5.10Aではまず落ちない、というくらいになりました。5.11を初オンサイトくらいでクライミングからは離れましたが、それで4年目とかでした。

つまり、どんなにパワーがない人でも3年もやれば、イレブン。あとは老後に向かってゆっくり退化して行ったり、仕事の状況によっては成長できたり、いろいろでしょうが、大体そんなところが平均的な運動能力の落ち着き先です。

ボルダーグレードなら、女性で5級。男性で3級。

そうすると、開拓者は、男性が多いので、5.11~5.12の間の課題が増えるでしょう。

女性開拓者は、ほとんどいないので、5.10~5.11は増えない。

さらに誰もが通る道である5.9も少ない。

ナインアンダーになると皆無、ということになります。

これが、

 初級者のうちから海外に出たほうがいい、

と言われる理由です。

海外では、日本よりもクライミングの歴史が長く、最多クライマーは、6A~6Bです

つまり、5.9~5.10です。

なので、ナインもテンも登りつくせないくらい課題数があります。

龍洞の岩場なんて、5.4からありました。

そういうところでバンバン数をこなして登っているから、上達できるんですよ。

クライミングジムでいくら登っても、外岩経験は積めません。岩の歌も聞けるようにはなりません。(ヘンテコリード

なので、海外に2週間行ってバンバン登ってきましょう。

      インスボンで、チラ見した隣のクライマー たぶん韓国の人


ある日本人女性のデジタルノマドの投稿。男子なのに、なんでみんな行かないのかなぁ。
女子でも頑張っているのに?

https://workfromgreece.gr/