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2022/03/22

行縢のクライミング3.0

以下引用…。こういうのを知らないから、変なことになるんじゃないですかね?

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 行縢山

Hideji(ヒデジ)

5.11d  6P  175m

行縢のマルチプロジェクトを完登する事ができた。

自分の開拓ルートでこれほど11の連続するルートを開拓したのは初めてで、全体を知っていてもトライは緊張した。

各ピッチそれぞれ個性的なムーブで楽しめると思う。

アルパインヌンチャクは4本程度は必要。

C0.75以下はZ4もしくはマスターカム推奨。

1p 5.11a 20m

B2 C0.2〜3

ヤブ君のハートランドと共通ピッチ

ハング越えからがバランシーで面白い。

2p 5.11d  40m

B12  アストロナッツ C0.2〜0.4+C2

我慢のカチフェイスで足もパンプする。

3p 5.11c 30m

B5  C0.2〜0.75+C0.5+C3

ボロいフェイスから硬いハング越えの後に、オノルディングトラーバース。

4p 5.11c 25m

B5  C0.1〜0.75

ヤブ君のハートランドと共通ピッチ

スラブ、フェイス、クラックと多彩なピッチ

5p 5.11a 30m

アストロナッツ C0.2〜3+0.5

簡単な階段後の凹角がピリッと緊張する。

6p 5.10c 30m

B1  アストロナッツ  C0.2+C0.3+C0.75〜2

ここまで来て落ちたく無いが威圧感がある。

ちなみに手と上腕と背中はつった。

早めにトライしたい方は連絡頂けたら詳細案内します。

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2022/02/09

花崗岩=杉・ヒノキ美林

 ■糸島の100年生の森

を今日は見学に行っていました。まさか、福岡の糸島で、100年の森を見ることができるとは…まさに灯台元暗し。

福岡に来てすぐのころ、浮嶽にクラックのボルダーを探しに行ったことがあったのですが、その時、通った林道際が現場でした。

クラックがある=花崗岩=水はけがよい=良材の杉・ヒノキ、という法則のようで、行縢とかと同じです。行縢のあのデカい杉は400年とか500年のだったのでしょう…

        100年生の森(希望の林業) 
        近所の皆伐後再造林地 ほとんど絶望の林業

何故絶望なのか?補助金依存体質だからです。自主自立の精神ゼロ…寄生虫根性だけ。

■ 県有林×素材生産者(木こり)=成功

糸島の100年生は、県有林にあるそうで、素材生産者(つまり、木こり。自営業者)の方が運よく、10年に一回の間伐を繰り返すことが出来て、この美林が維持できているのだそうです。

つまり、森林組合にお願いしてしまうと技術不足により、本来もっと高い価格で売れる銘木クラスの大直径の木材も、残念ながら二束三文の価格で売りたたかれることになるのだそうです… それは、伐り出すときに材を傷つけてしまうから、なのだとか。

つまり高度な技術がない森林組合に任せると、山主は損をしてしまうってことですね。

森林組合も、中身はよりけりです。山岳会と同じですね。山岳会も中身は空洞化が進んで、山岳会に所属している=技術が伝授されているとか、全く法則として成り立ちません。

■ 架線集材

架線での集材は、研修で教わらなかったので、初めて見ました!これなら大型林道どころか、小型の林道すら、作らなくて済むのです。

林道がない=災害がない、の法則は成り立ちます。

■ 伐倒技術の高さ 

そして伐倒を見せてもらったのですが、あまりの早さにあっけにとられました…。

いや~私たちが研修でやった時は、ちんたらしたものだったんだなぁ~と。

おいづる切りだったのですが、いつ芯を切ったのか、それすら分からないくらいの速度でした。受け口追い口も一発で会合し、つる(ヒンジ)もきちんと残り、ものの5分もせず、100年生が、バッコーンと倒れました。しかも、伐倒方向が正確でかかり木にもならず。

明らかな技術力…つまり

・伐倒方向が正確

・会合が正確

・切り込みが正確

=早い&安全

まさに正確さがスピードにつながる、アルパインクライミングの技術力と同じ方式です。ロープもきちんとまとめられないくせに、ルートに出ようとする若い人が多すぎです。まずは、ロープをまとめる練習からですよ。登れるグレードを自慢する前に、確実な技術力が身についていることを自慢しましょう。セカンドでも、ロープアップされないとき、あるいはトップが動けなくなったときに自分で自分のしりぬぐいができるくらいの技術力は最低要りますよ。



■ 懸案の枝はらい

枝払いも見せてもらい、すごく参考になった。チェーンソーの歯を材と平行にするのが大事なのだそうです。


■ 安全対策が…皆無…これは真似できない

ただ安全対策は、昔からの人は、ノーヘルですし、防振手袋もチャップスもなく、あらー!これでは、誰かに雇われることはできないですね~!!でした。

そもそも、事業者は、保護服を義務付けられていると思います…さらに言えば、海外では、個人装備での防御は、ほぼ常識。

達人の場合は、そもそも技術がしっかりしていれば、アブナイことはやらない。

しかし、一般人の場合は、達人になる間に、死んだり怪我したりしてしまいます。良い子は、自分がどちらに現在属しているのか?冷静に考えて、自分の装備を選びましょう…

■チェーンソーはエンジンを優しく使う

大径木を伐ったことなかったのですが、玉切りというか、スライスをさせてもらい、チェーンソーをふかし過ぎてアブナイよ、とアドバイスを貰い、非常に参考になりました。

めいっぱい握って伐る必要がある場合はほとんどないのだそうです。言い訳させてもらうと、初めて研修外で使ったお借りしているチェーンソー、めちゃくちゃ切れ味悪くて、残念な感じだったんですよねぇ…。

■ 初めてのハスク

初めて、ハスクバーナで玉切りした… ハスクは、チェーンソー界のロールスロイスです。

私は体も小さいし、チェーンソー自体がとっても怖かったので、林業就業者研修では、なんと、”子軽”で、済ませたくらいです。子軽は、とても小さいチェーンソー、伐倒や玉切り用ではなく、枝払いや支障木の伐採などの、ちょっとした用途用)。

でっかい4.5kg級のチェーンソーで、え!こんな高級銘木を伐っていいんですか?!という直径60cmの位の材を伐りました…。

「やってみ!」と言われて、やってみた自分に感動しました…。人は成長する者なんだなぁ…。なんせ、研修では、”無理無理無理無理…”と完全に腰が引けていましたもんね。

今日は、なんというか、花崗岩がつないだご縁、でした…。

クライマーは、花崗岩Loveな人が多いと思いますが、アウトドアスキルを活かした職業に就きたいあなたは、木こりになりましょう☆

それも、超・達人レベルになることをお勧めします。安かろう悪かろうの薄利多売林業は、『絶望の林業』と呼ばれているくらいです。

2021/12/27

行縢 『日本の岩場(上)』より ”明日なき暴走”

■ 『日本の岩場』CJ編集部 1991年

日本全国を見渡した時、

 日本を代表する岩場

はどこか?と 考えるとこの地図が出てきます。

黒伏山▲

谷川岳▲

明星山▲

劔岳

八ヶ岳

甲斐駒▲

穂高岳

北岳▲

富士山

阿蘇山

大崩山、▲

比叡山、▲

行縢山 ▲

(上)に載っているのは、黒い▲の山だけです。つまり、九州では宮崎が、もっと正確に知名を言えば、延岡市が、岩場という意味では、代表的都市、ということです。

ちなみに甲府は、甲斐駒、北岳、のお膝元、です。

延岡市は甲府より、あんまり分かっていないと思いますが…甲府は一応、山岳資料館が芦安にあって、アルパインクライマーの加藤慶信さんという亡くなられた方の業績が書いてありました。延岡でそういうのは見たことがないです。市として、岩場の地位の高さを認識はしていないかもしれません。

ショートとボルダーは取り上げられていませんが、デカい壁があれば、ショートはそれを1ピッチだけ登ったり降りたりしているだけ。ボルダーは当然ですが、石ころを登っているだけ。

ボルダーからスタートした人だと、ショートであってもロープを使うフリークライミングにステップアップする際は、かなり大きな意識改革が必要です。そうですね、年に3分の1登っても、1年はかかるくらいでしょうか。もっと頻度が少なければ、もっと年数がかかると思います。

■ 昔の人と今の人では覚える順番が逆です

ショートのフリークライミングから、マルチピッチ(ビッグウォール)へ進むにも、かなり大きな意識改革、が必要です。

アプローチゼロ分のマルチ(ゲレンデ。つまりフリークライミングのマルチ)と、山のマルチ(アルパインのマルチ)は、全然違います。なんせ、前穂北尾根なんて、6時間の登山をこなしてから、やっとルートの起点に立つのです。一方、ゲレンデである比叡の白亜スラブは、道路から5分です。全然、スタート時の疲れ度合いが違います。

昔の流れでクライミングしてきた人たちは、山を大きくしてから困難度を上げる、という順番で、教わってきたわけです。登山→山のマルチピッチルート→ ショートのフリークライミング → ボルダー… 私も、この順番です。オールラウンドクライマーと言われます。

大体、登山から入った人は、この順番ですが、インドアクライミングジムから入った人は、順番が真っ逆さま、です。

オールラウンドの反対で、その分野しか知らない”専門家”クライマーです。

そこが、”ビフォアクライミングジム時代のビギナー””アフタークライミングジム時代のビギナー”の大きな違いです。

■ リスク認知が違えば、実力認知の違いを生む

この違いが何を産むかというと、リスクの認識違い、です。

リスクの認識違いが何を産むか?というと、実力の認識違い、です。


このページは、行縢山の山野井泰史さんの開拓ルートです。「明日なき暴走」という名前のルートです。山野井さんは、日本を代表する世界的クライマーでもダントツトップの方です。だだのピオレドール賞ではなく、生涯功労章、を取った方。

”明日なき暴走”のルートグレードを見ると?五級下です。この本にあげてある代表的事例としての5級下は、穂高岳屏風岩緑ルート、谷川岳衝立岩雲稜ルート、丸山南東壁塚田=小暮ルート、です。

AA2は、アメリカンエイド、つまり、カムで、落ちたら、7m落ちる、AA3は、10~20m落ちる、という意味です。その間は、ブランクセクションということです。

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1P目 20mAA2+: フェイス、ハング下レッジナイフブレード多用

2P目 35m AA2: ボルトラダー

3P目 30m AA3: クラック スカイフック

4P目 15m AA2: フェイス

トータルでボルト7本。アプローチは登山道を徒歩30分。

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”ザック一つで国内を放浪していた20代前半、九州の行縢山に一人で開拓したルートは「明日なき暴走」とした”

そうです。

■ 一般市民クライマーが登るフリーの岩場でのランナウト

現代では、”フリークライミングの岩場”として親しまれている比叡ですが…

ボルトのランナウト許容度合いが、開拓者の言葉を引用すると、”5級で50mにつき3本”、となると… デシマルに置き換えると、10a以上でも、墜落距離は12~13m。

これは、世界的クライマーの山野井さんの20代のころのエイド記録並みのリスクテイクです。

そりゃ、普通の人には怖いのが当然だわなー。

一般にフリークライミングの場合は、確保理論が国から出されており、それによると、6mからの墜落で人体は壊れるということになっているんだが…(汗)。倍、落ちると、どうなるんだろう?

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/kougisiryou/H24kakuhoriron.pdf

というので、一般市民クライマーに、20代の山野井泰史なみの度胸を要求しているってことになりますが…(汗)。

■ 2グレード ゆとりを

これに対策するには、十分な登攀力のゆとり、が必要です。

私は、2グレードアップと教わりました。

つまり、5.7(4級)を落ちないでリードするには、5.9が必要ということです。

5級は、5.10aから上は全部含まれてしまうので、5.11であっても、5.12であっても、5級…とっても幅広く設定されてしまいます。なので、5級を2グレードの安全マージンを取ってリードするには、5.12aがやっとこさRP出来る実力では、全然足りないのです…

ということは、5.11aをやっとこさRP出来るレベルでは、本チャンでは、まあ、4級が安全になるだけで、何の安全マージンも増えたことにならないです…(汗)。

もちろん、5級の中で、易しいものは、手が付けれるものもあるかもしれませんが、そうだとしても、よほどしっかりした情報源で得た内容でないと、行ってみるまで分かりませんね。なんせ、5級は昔の人にとっては、最高グレードだったので、難しければすぐ5級になり、エイドに切り替えていたわけですから…。

■ ボルトルートのフリー

現代のトップクラスクライマーの仕事は、こうしたルートを現代的な基準で正確にグレーディングすることかもしれませんが、フリーの価値観の中では、脆い支点のルートなんて誰も行きたくないかもしれません。

なにしろ、フリーは、困難度、を求めるものであり、危険を求めるものではないので。ドーンウォールで何度もトライしている画像が出てきますが、落ちても落ちてもあきらめないですが、あれが、たまに支点外れるとか、あります?ないですよね。10回落ちて、そのうち1回は外れた、とか、そういうことは想定されていない。だから、チャレンジできるんですよね。100回トライして、やっと1回成功する、というクライミングです。

今日は、アレックスオノルド君のフリーソロの動画が回ってきましたが、フリーソロしているのは、5.11のルートです。イレブンなんて、ジムでは今日初めてジムに来ました!みたいな若い男性は登ってしまいます。

ところが、5.11を100発100中で落ちないで登るためには、5.13が必要ですね、2グレードの法則で言えば。まちがっても、5.11cではないですね。

この考えに基づけば、2段がノーマット、つまり100発100中で登れるためには、4段が登れている必要があります。3級が限界グレードの人が、ノーマットしてよい…おそらく100発100中だろう…と想定できるのは、2グレード下の5級のボルダー課題です。

私は、今の力だと、一般的な5.9は落ちないので、ー2グレードだと、RCCの3級や4級のところは、落ちないだろうということなので、たしかに私がリードした奇数ピッチは、そのようなグレードですので、納得感があります。合って良かった登攀力って感じです。

RCC3級、4級なんてところは、セカンドであればロープで確保しているので、昨日クライミング始めました、みたいな人でも行けます。なにしろ、登攀自体は簡単です。

つまり、トップ(100発100中である必要がある人)とセカンド(そうでない人)の実力には、これくらい差があるということです。

ボルダーだけのクライミング歴2年の人が分かっていないのは理解できるが、普通にマルチやショートを10年も、20年も登っていて、なんで、これくらいのことが分からないのか、分かりません…

■ 1991年の発行

この本が出たのは、1991年で、すでに

30年前

登攀は、1987年の登攀で、さらに4年前。

34年経過しているということです。ボルトラダーのボルトは最低でも34年経過しているということですね。

そのあと、このルートを登った記録は、奥村さんのようです。

http://blog.livedoor.jp/joywall/archives/51762198.html



本当にブイブイ言わせていいのは、こんな記録であるよ、という事例として、

誰からも文句が出そうにない、ダントツクライマーの山野井さんの記録を持ってきました(笑)。

こちらに、2017年の回想が、掲載されています。

https://www.evernew.co.jp/outdoor/yamanoi/2017/20170327.html


■ これを書いている理由

自分が分かったことを相手にも分かってもらう=覚他。


2021/11/21

ロープは覚えることが多すぎて俺には無理

 ■4歳児

日本国外では4歳児だってロープクライミングしている現代…

国内ボルダラーの言い分は…?

「ロープは覚えることが多すぎて俺には無理」






■ ボルダラーにはロープ技術は要らない?

 ボルダーの開拓。やっぱ、はしごとトップロープフィックスでの試登技術は必要ですね。

■ あれ?行縢。今開拓中?マルボーさん。