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2024/04/09

【クライミングによる地域おこし】岩場は、”地域”の資源ですよ? 

■ 混みこみぎゅうぎゅうの岩場の原因

あちゃー… これが、混みこみ、ぎゅうぎゅうの岩場の原因か‥(ため息)

ここからの引用は、ある業界重鎮のセリフです。リーダーがこんな考えだから、今、混乱した岩場で、クライミング教育は欠如し、人工壁の登り方で若い人は腐ったボルトにバンバン落ちる羽目になっているんですね。

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 クライミングはあくまで個人の自由意思によるもの

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なら、ボルトを抜きましょう…。自然界にボルトあります?ないっすよね?

朽ちていくボルト…登りたい人が勝手に打ち換えればいい…んじゃなくて、山にうんこを残置してはいけないように、ボルトも残置してはいけないんですよ。特にアルパインの倫理観ではそうです。懸垂支点など、仕方ない場合も、仕方がない、という認知です。

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 岩場も管理されたものではなく、また管理すべきものでもありません

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まったくの事実誤認です。

太古の昔から、日本の里山は管理されています。高い標高の奥山(北アや南ア)もとっくの昔に管理されています。

岩場も、基本的に誰かのもの、です。放置されているじゃないか!管理されていないじゃないか!という方は林業をちゃんと勉強していないのでしょう… 

岩場は地権者のもの、地域の財産です。間違ってもクライマーのものではないですよ?

木の1本から資産として、数えられて、ちゃんと管理されているんですよ。

ひとんちの壁に落書きして、それに著作権を主張しますか?しないですよね?

たぶん、そこんところをクライミング界は全員で誤解してしまっています。

著作権がないのと、素晴らしいルートを引く能力があって、そのルートが素晴らしいことは別の話です。権利主張と賞賛は別ってことですよ?

賞賛されてもいいけど、権利は主張できないってことです。なんせ人の、なんですから。

そういえば、佐藤さん、「ルートは別に俺のモノじゃないし…」っておっしゃっていました。ですよね。

なんでか知らんが、一部の人が、自分に権利がないものを権利主張することになって、再整備も進まない上、腐った残置だらけになってしまっている日米の岩場。

国立公園、国定公園、ならなおさら。国や県、地方自治体に管理されています。

アメリカでは、残置禁止になりそうなそうです…そりゃそうだろう…。もともと残置しないのが美学なのに、いつのまにかボルトで100%安全に落ちながら登るのが権利化している…。

自然界は管理されていない、というのは、あたかもそう感じる、レベルの幻想です。たぶん、雨風が管理できないので、近所の裏山も管理されていないと感じるのだと思いますが、実際は、違います。

ボルトを打つなら、打った人が責任をもって管理する必要があります。なぜならボルトは人工物でキノコのように生えてくるものではないからです。

管理責任が負えないのであれば、打たなければいいのです。それでも初登(FA)はできます。

FAは、トップロープによる試登で現在は行われているんですよ?したがってボルトレスで可能です。

発表すれば、誰かがホントに9Aあるのか?登りに来るでしょう… 

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昔はそのあたりのことは皆わかっていて、モラルというか、紳士協定みたいなものが成立していたのですが、今はどうなんでしょう?

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私は小鹿野の初期の開拓者4人のご様子や甲府の昇仙峡しか分かりませんが、1980年代の昔から、紳士協定なんてなかったみたいな感じでした(笑)。ともかく、誰か一人でも開拓許可を取ったら、他の人は、当然許可は取れているもの、として、我も我も!と開拓に押し掛けたので、ルート混みこみ、でとなりと1mも離れていない…という結果になったっぽい話しぶりでした。

開拓に割り込んでいいか?聞くと言っても、自分が引きたいラインの隣の開拓者に、ここ、いいっすか?とまるで映画館の席に座るように、開拓しちゃっただけみたいでした…。

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あくまで各人の裁量で、開拓するかどうかは決めればよいのではないでしょうか? 

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問い)開拓する能力がない人が開拓すれば?

答え)危険なルートが出来上がります。

これが、1980年代に才能がない人が開拓した結果、3ピン目でランナウトした課題で2018年に人が腰椎骨折をする理由です。

参考:https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post.html

下手くそクライマーのリードの仕方 https://allnevery.blogspot.com/2024/04/blog-post_23.html

残念ながら、登る能力と、開拓能力はセット販売じゃないんですよ。

5.12登れてもロープワークお留守のクライマーが9割なのと同じで、人工壁をいくら登っても開拓能力はつかない。

人工壁のルートセッターは高度な職業とされています。

外の岩場の開拓は、同じかそれ以上の能力がいるのに、誰もその人の能力を問わず、誰でもできる。

そんな、お得な、誰でも得れる栄誉、ちゃっかりもらっちゃおー♪と思わない自己愛性パーソナリティ障害の人がいるとは思えない。

自己愛性パーソナリティ障害の人なら、必ず、ちゃっかり俺様欲求を満たすチャンスにしますね。

この目で見ました!!

ここからは私の考えですが、私の考えによれば、ホワイトクライマー(例:故・飯山健司さんとか横山ジャンボさんとか)が弱体化すればするほど、きちんとルートも引けないクライマーが、名誉欲だけの理由で変なところにボルトを打って、それが永遠に残る結果になっています…。 それを擁護するのが、初登者権利論。

岩場にまったくグランドデザインというものがなく、しっちゃかめっちゃかになった理由はこれですね… 超・納得。

2024/04/08

【クライミングによる地域おこし】当方の思いと知見 またスタンス

もともと海外志向なのでクライミング歴3年で海外登攀に出るようになりました。

■ 海外のトラベリングクライマーについて

・一般に一か月~2か月のスパンで旅しながらクライミングしている

・海外のトラベリングクライマーには、足がネックかもしれません。

・岩場付近にキャンプできたら、毎日は車を使うものはない。

・クライマーの理想は、一応、徒歩で岩場にいけ、来る時と帰るとき以外車は無しでも済ませられる岩場

・現実は車に寝泊まりする人が多く、宮崎の日之影にクライマーを案内したが、その時も、公民館で1000円で寝れるにも関わらず、車中泊だった。

https://www.facebook.com/groups/1397118133710191

■ 小鹿野vs小川山(瑞牆)

小鹿野がある、秩父は、九州の日向神(八女、福岡)や大分八面(中津)、宮崎日之影の町の廃れ具合と比べても、都市として発達しており、豊かな感じだ。

史跡も多く、大都市・東京に近く、トラベリングクライマーが訪れる都市のタイプとしては初心者向き。

例えば、大堂海岸など岩場としては素敵だが、周囲に何もなく、どう考えてもキャンプしか選択肢がない。休日の楽しみがない。

その点、秩父は都市として快適なので、うまくやらないと、人気が出すぎて、オーバーツーリズムになる可能性があるかも。

■ 宿泊は、民間AirBを行うと非戦活動にもなる

宿泊ですが、可能であれば、普通の方の家にクライマーが宿泊できると、草の根の民間交流になります。おぢか島に成功事例があります。

https://youtu.be/0Bnc67l89bw?si=t0hhrCJqW96EWncG

草の根交流はそのまま、平和活動になります。家族のような人たちがいるところを攻撃したい人間はいない。

大事なのは、一般市民と訪問クライマーが心理的な絆を築くことです。

https://allnevery.blogspot.com/2024/03/blog-post_72.html

■ トポの英語化は必須

トポですが、英語で作ったら、海外の人に売ることができる。

そのようなこと、海外向けマーケティングが、私がしたいことなので、もし何かお手伝いが必要でしたら、いつでもおっしゃってください。

私は仕事で通訳、翻訳業の経験があり、語学はビジネスレベルです。

以上のようなことから、TheCrag.comのCEO、ウルフからお声がけいただいて、同社の唯一の日本人翻訳者です。

■ 国内問題解決が先

しかし、問題があり、日本の各岩場を不用意にプロモーションしてしまうと、逆に国内アクセス問題が悪化します。

また、日本のボルト状況は悪いので、再整備が進まない状況下で、外岩に不慣れな、海外クライマーが大挙して押し寄せると、問題のほうが増えてしまいます。

たとえば、先日私と組みたいと言ってきた、コスタリカのクライマーはロープさえも持ってきておらず、確保器も持ってきていませんでした。つまり、誰かに混ぜてもらって、ごまめ状態で、トップロープで登るクライミングしかしたことがない、補助輪付きクライマーで、全く自立していない人が、まるで自立したクライマーであるかのように、「一緒に登りませんか」と言ってくるってことです。本人にはまるで自覚がありません。それでいっぱしのクライマー気どりでした。

日本ではある程度上級のクライマーしか、旅しながらクライミングを行う活動(バム)はしません。昔はクライマーになるということは社会人を捨てるという意味だったからです。

しかし、海外の人は、5.9しか登れない下手くそでも普通にバム活動をやるので、非常に初級の段階から、来ます。海外ではバムをすることは、それこそ、教授レベルの人でもやるアウトドア活動です。まぁ日本でも、米澤先生は大学教授ですよね?

日本のボルト事情や岩場事象を知らない人…初級クライマーが、海外から大量に来てしまうと、死亡事故や違法駐車などの問題が大きくなってしまうリスクがあります。

そのようなクライマー、日本ではジム上がりのクライマー、が、クライミングジムと同じ常識を外岩に持ち込んだ状態で登れる岩場、というのは、日本国内にはないです。

戦後最大のインバウンドブームですが、岩場の再整備が追い付かないゆえに、この外貨獲得チャンスを各地の岩場は、生かし損ねていると思いますが、死者の屍の山が増えるより、良いのではないでしょうか?

■ カスタマージャーニーは確認済み

ということで、活動は私は、クライマーの流れが作れるという確認程度にとどめていますが、流れは確実に作れます。確認済みです。

九州はクライミングメッカではなく片田舎です。それでも組もうという外国人は来ます。

日本で初のアウトドアアドベンチャーツーリズムとしての外岩…それにふさわしい日本の顔となる代表クライマーは、私はユージさんだお思います。花崗岩クライマーと自認する古いクライマーは石灰岩は苦手なのではないでしょうか?

ユージさんは両刀使い。さらに後継者としてサチさんも育っていました。

したがって、小鹿野がやれば、成功する確率が高く、そして成功すれば、全国が真似すると思います。

それには、地域おこし協力隊の制度利用もアリだと思います。

私としては、影の立役者みたいな立ち位置が好みで、できれば表立ちたくありません、念のため。



2024/04/02

【クライミングによる地域おこし】小鹿野のクライマーズトーク

 ■ 小鹿野のクライマーズトークに出席してきました

小鹿野はクライミングによる地域おこしを町の議員が、後押ししていることで著名で、いつかは会いたい…とは思っていました。

しかし、日本の石灰岩の岩場は、つるつるに磨かれて、グレードが機能しなくなっている…ということを、ラオスの登攀前に行った奥多摩の岩場で知ったので、「私のような、ヨワヨワクライマーには、ちょっと石灰岩は…」というので、登りに行くことができず(行っても、一個も登れるのがないのでは…汗)、会いに行くにも用事がなく、で、遠目に見るだけでした。

今回、古い開拓者を招いたクライマーズトークがあり、その上、最近、平山さんがデイドリームを登ってくれたので、うれしく思い、ちょうど翌日に、分子栄養学のディプロマ授与式が日本橋であったので、ちょうどよい機会というので出かけてきたのでした。

■ 小鹿野=秩父、でした

行ってみたら、小鹿野町というよりも、秩父が最寄りの町だということが分かりました。

東京郊外の岩場ということで、東京方面のクライマーにとっては、ホームの岩場、ということが分かった。

私は山梨クライマーだったので、まぁ、当然、わざわざそんな不便な岩場に行かなくても、甲府から普通に小川山に行くのがいいので、全く知らなかった。

しかし、これまで見た、どの岩場の最寄都市よりも、観光地化がすでにされており日本にアウトドアツーリズムによる、クライミングを導入するにあたっては、小川山を凌ぐ最適地と思われました。

■ 対小川山

小川山は日本で最大のクライミングメッカですが、それは歴史的経緯により、花崗岩からクライミングはスタートして石灰岩に進んだからです。

一般的に言って、花崗岩はスラブやクラックで、石灰岩はオーバーハングの岩場、であり、登り方が違います。

現代のインドアジム上がりのクライマーにとっては、ジムでムーブを練習することができないスラブやクラックよりも、ムーブが共通しているオーバーハングのほうが登りやすいはずです。

仮に現在増えているクライマー人口を取り込むとするならば、石灰岩の二子山のほうが、小川山よりも可能性があるのかもしれません。

小川山: 花崗岩、クラックやスラブ、古いクライマー、ジムでムーブが習得できない

二子山: 石灰岩、オーバーハング、新しいクライマー、ジムでムーブ習得できる

このような違いがあり、小川山には現在、海外クライマーの来訪もあると思いますが、二子山はそれを凌ぐエリアになれる可能性があります。

■ 開拓者に聞いて分かった再整備が進まない訳

今回は4人の初期の開拓者が招かれていました。寺島さん、大工さん、堀さん、佐藤さん、です。80年代に開拓がスタートしたときは、全員がフランスのブローなどに行ってきて、「おお~!」と感動し、これを日本に!と思ったのだそうです。

しかし、開拓に、他のチーム…例:チームたわしなど…が入り乱れると、なぜかグレードは激辛になったのだとか… 競争心でなんかそうなっちゃったんだよね~ということでした…。あちゃー!って感じですが、それを修正する機会も訪れないまま、現代へ、つながってきた、ということなんですよね…。

ボルト連打のボルトラダーからスタートしたそうです。そこからフリー化されていったプロセスで、適切なボルト配置みたいな配慮があったりのなかったりの、いろいろなのでしょう…ルートも隣り合ってぎゅうぎゅう詰め、たまに隣と被ってしまう、という場合もあるようで、その辺は、大体の岩場が共通する点みたいでした。

つまるところ、当時としては合理的であったものの、時間が経つにつれ、ますます適切ではなくなり、それ自体の問題や障害となっているっていうことでした…

不適応になってしまったんですね。

■ 不適応⇒適応 には、岩場のグランドデザイン、が必要

岩場全体のグランドデザイン、というものが、まぁ全くない…ですね。

そりゃそうだ。要するに、デパートのバーゲン会場みたいに、我も我も!と殺到し、その殺到が、ごちゃごちゃの岩場を作って、そのまんま、ということなんです。

しかし、いざ、さて、誰が整理整頓する?となると…? みんなが顔を互いの顔をみあっている…というお見合い状態なわけですね。

しかし、若手開拓者でトップクライマーのサチさんみたいなクライマーでも、やっぱり

岩場のグランドデザイン

を手掛けるには、まだ視野の広さが足りないわけで、やっぱりユージさんがやるしかないのではないでしょうかね?というのが私の感想でした。

なんて言っても、もし、日本の石灰岩の岩場、として世に売り出すならば、小川山と競うのではなく、備中と競うのではなく、ブローと競うわけですし、アルコと競うわけですし、ラオスと競うわけなので、国内的視野ではなく、必要なのは国際的視野

各国の岩場を登って知っているクライマーって、そんなに数がいないはずです。ユージさんがやっぱり適任なのでは?っていうか、そのためにユージさんは、いろいろな海外の岩場に導かれたのではないかと思いますけど…。

■ クライミングの良さを一般市民に伝える 

協会では、頑張って協会員を増やそうとしているようでしたが、それは必要ないのではないかと思いました。

それより、一般の小鹿野市民にクライミングの良さを理解してもらう活動が大事なのです。

例えば、一つのルートを巡って、孫、子、親の三世代が話ができるスポーツってそうないですよね?

クライミングは国際用語でもあり、英語が話せなくても、クライミングさえ分かれば、国際交流もできます。

海外では、クライミングは、子供も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、ちょっとお散歩とか、ちょっとボーリング、くらいなノリで出かけて行って登ってくる、みたいな活動です。

■ 海外vs日本

日本のアウトドアクライミングは、アルパインクライミングの印象が強すぎて、死の山、谷川岳に向かうクライマーのイメージで、クライマーなんて、いったいどんな死にたがりの、精神分裂症気味の人が行くものだろうか?という印象がぬぐえていませんが、そんなじめじめ、根暗のクライマーは加藤文太郎のイメージなんでしょうか?

今ではすっかりジムで明るく楽しいのがクライミングになったんですけど?

でも、一般の人が、クライマーを 危険なことを行う人物、と思っている限り、支援を受けるのは、難しいわけですから、結局、その先入観を覆し、

 明るく健全なクライマー像

をクライマーに対して持ってもらう必要があります。

ま、4人の開拓者の話を聞く限り、昔は、クライマーになるってことは、堅気の世界を降りる、みたいな意味だったみたいなのですが(笑)。

しかし、40年たって、若い人は3年以上、大企業に勤めていれば、労働市場では評価されない時代になり、昔の開拓クライマーのような、自力で職業人生も切り開いていく才覚が必要とされる時代になり、むしろ佐藤さんのような生き方のほうが望まれる時代になりました。

■ 一般クライマーの視座

さて、普通の一般の日本人クライマーたちですが、まぁ地域おこしをするような視点の高さは期待できないですね…

ボルトのおっかけで楽しくて仕方がない、という状態にいて、岩との対話もまあ、ほぼほぼお留守です。

開拓クライマーは、難しい文章題を解くみたいな感じで、岩と対話しています。

一般クライマーは、単純な計算問題を山ほど説いて基礎的な数学力をつけるみたいな感じで、さしずめ、ジムは公文で数学やってます、みたいな感じなんですよ。

だからセッターが忙しくなる。どんどん課題を変えて!みたいなことになります。

■ 私にとっての小鹿野

私にとっては、えーん!九州でクライマーにいじめられ、死にそうな目に遭ったよ~(><)となったのを、「よしよし」してもらっているような、そんな気分な会でした。

ギンちゃんがいたので、世界最高難度のアイスと天野さんと登ったクラシックルートの違いを聞きました。

サチさんとは、開拓者になるとFAはできても、オンサイトが出来ない、という点について、考察をもらいました。

この2点については、別トピックで取り上げます。しかし、こうした点を教えてくれるにあたって、なんでそんなこと聞くんだよ?みたいな反応はなく、二人のトップクライマーは、丁寧に考えや感じを話してくれました。

九州ではこういう話ができる人が皆無だった…(汗)。みな俺が俺がの自己顕示欲モードでしたが、それがなぜなのか?後で80代の女性を山に連れて行って分かった…。九州では儒教文化なので、え?僕の分は?となっている人が多いのです。俺の人生は?私のは?って。

なので今こそ俺の人生を生きるぞ!という行動が分かりやすく、自己顕示に今表現されていたりします。

ギンちゃんも、サチさんも、クライミング、という点では、うんと大先輩です。私とは、年齢は下ですが、子供に教えるように、分かりやすく解説してもらってうれしかった。

■ デイドリ

一方、デイドリームの再登について、ユージさんに聞いてみたのですが、いまいち、ロクスノ記事以上の情報は得られませんでした。

まぁ、故・吉田さんとユージさんって、そんなに仲良くもなかったみたいだしなぁ…。

私は、小峰っちの初登が出たとき、なんかなぁ…イマイチな内容だなぁと思ってしまったのです。ユージさんのきちんとした内容が書かれている再登情報が出て、どういう内容のルートかということが分かりやすく、ほんとにうれしかったんでした。それに、グレードも、経験豊富なユージさんが言うなら、間違いがない、と思います。

グレードって、ある程度幅広く、いろいろな人の課題をいろいろな岩場で、いろいろな国で登っていないと、適切に付与できないんじゃないですかね?

私は、グレード的には5.10代を登る一般的クライマーですが、それでもピラニアよりは、ベーキャンはグレードが易しく感じられ、奥多摩の石灰岩は5.8でも登れなかったのに、ラオスの6Aは、一日4本~5本登って、全部オンサイトです。つまり、易しく感じる。そういう大まかな感覚と言うのは、多くの人が共通で持つものなので、インターネット時代、グレード付与は、それこそ投票でやればいいのではないかと思います。

(たぶんTheCrag.comでは、それが可能になっていると思います。誰かが二子山のページを作ってくれたら、私が日本語に直してあげますよ)

クライミングによる地域おこしについて、それに生かせそうな、多様な職業経験が私にはあると思いますが、一般的に言ってクライマーって社会人経験自体が皆無なので、履歴書からその人を推し量ること自体ができないのだろう…ということも分かりました。

山梨に行ってすぐのころ、アルテリアで翻訳の仕事をしてあげたいと思ったので、声をかけたことがありましたが、?な反応されました(笑)。私はテクニカルライターや医療系翻訳の経験があり、職業的に翻訳者をインハウスでやっていたんで、その辺のボランティア通訳者と同列に思われたらしかったのが心外でしたが…。なぜなのか?今回で分かった(笑)。

相手側の社会人経験が不足すると、相手の価値が分からない、ということなのです。

とまぁ、以上のような感想でした。





2024/03/16

【クライミングによる地域おこし】テキサスを汚すな!

 神先生から、こんなメマガが来ました。

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町の名前はテキサス

彼らの価値観は
独立心でした。

だからそれに気づいた
コピーライターが作った

ある言葉が
ポイ捨てを劇的に減らした。

6年間経った時には、
72%も減らすことができたんです。

その町の人々の魂に触れた言葉…
それは…

『テキサスを汚すな!』

でした。

自分たちの郷土愛、
独立心を刺激する言葉

ポイ捨てをやめよ。
の代わりに

俺たちの街(テキサス)を汚すな


このメッセージの作り方こそ、
人を動かす。 
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クライミングも、独立心と冒険心が大事ですよね。

 私たちの岩場を汚すな!って仲間に言いましょう!


■ AIによる不遜な言葉の事例

不遜なセリフの例

1. 命令口調

「早くしろよ!」
「私の言う通りにやりなさい!」
「もういい、帰れ!」

2. 相手を否定するような言い方

「そんなのありえないでしょ?」
「あなたには無理だよ。」
「君の意見は間違っている。」

3. 上から目線

「私が教えてあげる。」
「君はまだまだだね。」
「そんなことも知らないの?」

4. 敬語を使わない

「おい、こっち来い。」
「何してるの?」
「もっと頑張れよ。」

5. 皮肉や嫌味

「よくできましたね、棒読みだけど。」
「さすがあなたですね、いつも通りです。」
「その服、似合ってるね…(棒読み)」

2024/03/15

【クライミングによる地域おこし】必要なのは、訪問クライマーと地域の普通のおばちゃん・おじちゃんとのきずな


これは、5島の小さな島で、外国人向けの観光事業が成功した事例です。

外国人向けゲストハウスがあるのではなく、一般家庭に民宿と言う形で外国人は泊まります。

案内役は、以前この島にいた外国人。

外国人が外国人を呼び、そして、

 地域の人々と人間対人間の関係性を築いていく

という草の根マーケティングの成功事例です。

これこそが、戦争をしないと決めた日本人が今後世界に発信していくべき、人間的で、相互理解をベースにした、観光づくりです。

自分の第二の故郷、と思っている土地に攻撃を仕掛けたい人なんているでしょうか?

日本は中国から、土地買収をされれており、北海道なんて、そのうち中国の治外法権になりそうです。大阪では、島之内がすでに中国人街になっており、日本語は通じませんでした。

そんな形で、乗っ取られる、のは、

 心の関係を築かず、金だけで損得勘定をするから

です。高く買ってくれるなら、誰にでも売る、という姿勢を見せれば、その国は、乗っ取られても文句はいえません。

日本も高度経済成長期に、アメリカのエンパイアステートビルを買収しました…力の見せつけのためです。

その行為を逆にされても、何にも言えませんね…

大事なことは、心の絆、を、その土地の人々と来訪者が結ぶこと、です。

お金を得ることは、その次です。


2024/03/13

【提言】地域おこし戦略、”アドボカシー賞”&”機能不全ボルト”、その他

■ 私の最も強い強みは

戦略性

です。詳細はこちら

■ 日本の岩場の治し方

1)クライマー界は、ローカルクライマーで岩場の主になっている人達の中に自己愛性パーソナリティ障害の人が多いことを自覚する

2)その人たちは無視して、きちんと、岩場がある行政と、どのように岩場が地域の産業になれそうか?善意あるクライマーたちが協議する。

3)クライマーズトークを地域の非クライマー住民に向けて定期的に開催し、粘り強く地域の人々のクライミング理解力(クライミングリテラシー)を高める。

トップクライマーによる、メールマガジンなどもおすすめです。

4)上記のような活動を行っているクライマーを賞賛する賞(アドボカシー)を創出して、たたえる。

5)アクセス問題が、クライマー側、地権者側の双方から解決された上、初心者クライマーにクライミングの価値を教える活動にもなり、一石3鳥となる。

6)ただし期間は10年以上かかる。(AIDOMAの法則)息の長いマーケティングです。

7)一つの成功事例が現れれば、箱もの不要でコスト安で実施できる戦略であるので、他の岩場も真似をする。連鎖的に全国に広がる。

解説:

自己愛性パーソナリティー障害の人は俺たちを無視してけしからんとか言ってくると思いますが…それこそ、自己愛性パーソナリティ障害の証拠です。

今までのやり方でアクセス問題になったから、別の人が立ち上がったんですよね?今までのやり方でうまくいってないことの責任を問いましょう。

アドボカシー創設により、自己愛性パーソナリティー障害のクライマーも賞賛に惹かれて参加してきます。

メールマガジンは、クライマーの在り方をトップクライマーできれば右に出るものがない誰もが黙るクライマーから、伝えてもらいます。

熱心な人なら3か月で、きちんとしたクライマー化できます。

”きちんとした”というのは、”栗城さんと山野井さんの違いが分かる”ということです。

フリークライミングなら、倉上さんと比叡の違いが分かる、かな?

■ 自己愛性パーソナリティー障害の診断基準

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自己愛性パーソナリティ障害の診断を下すには、以下の5つ以上に示されるように、自分の価値についての過大評価、賞賛されたいという欲求、共感性のなさが持続的に認められる必要があります。

  1. 自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
  2. 途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。
  3. 自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
  4. 無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。
  5. 特権意識をもっている。
  6. 目標を達成するために他者を利用する。
  7. 共感性に欠けている。
  8. 他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
  9. 傲慢かつ横柄である。

また、症状は成人期早期までに始まっている必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーー引用元

■ 機能不全ボルト

機能不全ボルト

と言う言葉を作り、撤去活動をJFAが提唱してはどうでしょうか?

機能不全家族という言葉がありますが、

 子供を守ってやるはずの親が脅威になっている

って意味です。

そうであれば、

フリークライミングのクライマーを守るためのボルトが脅威になっている

= 機能不全ボルト

です。

JFAには、このルートのボルトが機能不全ボルトなのではないか?という通報だけがいくようにし、通報数が3件を超えたら、それはその通りということなので、地元のリボルト職人にボルト位置を治したリボルトを依頼する。大体の開拓者はもうお亡くなりになっていると思います。

特定のルートが、機能不全ボルトのルートである、ということが広くクライマーに周知され、登らない選択肢を取れるということが大事だと思います。

例えば、四阿屋のインディアンフェース5.10Bです。あのルート、3ピン目でランナウトしており、腰椎骨折者を出しています。

■ 機能不全山岳会と機能不全ガイド

新人を守ってやるはずの仲間(山岳会・指導者)がむしろ脅威になっている

= 機能不全山岳会

です。

なんせ、指導者と自認する人自らが、スポーツクライミングのようにポロポロ落ちるクライミングを、40年経過したカットアンカーで実践してみせ、ルートでは残置に頼って、実践し落ちている、ということなのです。

これは、機能不全クライミングガイド、もいます。

例えば、私が最初に山梨で教わったガイドさんは、権現から赤岳の区間に出てくる梯子の区間、4人全員が一本のロープに、つながって難所を抜けたんですよ。いや、あれは危険だった。

あとで、山岳総合センターに行って、CMCの講師の先生が、「それ、なんか悪徳ガイドがいるって聞いている、そいつのような気がする」って言って、それで気が付いたんですよ。

一般の人はロープの使い方分かっていないから、4人が数珠つなぎになってもそんなもんなのかな?と思うだけです。

このガイドさんは、いまだにガイド活動をされており、しかも、誰からも間違いを指摘されずに登り続けておられるようです。

そのようなガイドをのさばらせる元凶は、優良ガイドが自己宣伝をしないためなので、各岩場で、

  その岩場特定の認定ガイドを指定

するとよいです。

例えば、小鹿野なら、ユージさんのベースキャンプが主催しているクライミング講習会なら、二子山の課題にかなり詳しいでしょう。機能不全ボルトのルートなどを初心者に勧めることはないでしょう。

ちなみに私は、九州では、リボルト目前の課題のリードを現地の開拓者に勧められました(驚)!大蛇山です。これは悪質なイジメではないでしょうか?

もちろん、面談などを行って詳細に、どこがダメ課題で、どこが推奨課題か?を詳しく理解していることを、複数の人がチェックしている必要がありますが、同時に、例えば、

トップロープかけっぱによるルートの占領は、当地でのガイド活動をお断りすることがあります

と町の側の要請として、事前連絡しておくこともできます。

そもそも、自己愛性パーソナリティ障害の人は、何がカッコよくて何がカッコ悪いのか?よく分かっておらず、ともかく賞賛されることなら、何でもやるのです。

その特性を利用するには、

 良い行動を徹底的に褒め

 悪い行動を無視する

に限ります。

良い行動をしているクライミングガイドの皆さんが、日本人の美徳を発揮して、自分をネット上でPRしないため、それが賞賛される良い行動だと大衆に認知されていないため、その行動を真似する人が現れていないだけです。

かれらは、真似をしてきます。良い行動が報われるように、

 アドボカシー賞

を町は創設しましょう。

そうでないと、クライミング界では、5.18が登れた人しか発言権がないって意味になります。現実は、5.18が登れても、知性とは別なので、岩場が荒れるわけです。

知的で岩場の管理に優れた能力を発揮する人たちを、こうした賞などで報いなければ、ダメクライマーたちが作った問題のしりぬぐいをし続けるだけの役割…自分がやった悪事でもないのに町の人に謝り続ける、時に監獄送りになる…をやり続けることは、神でもない限り、だれにとっても無理です。

ベテラン水泳の先生だって、生徒から賞賛の言葉がない限り、やってらんねーってなるんですよ?





2024/03/11

【クライミングが既得権になった経緯】利得を持っているために手放せない

 ■ 無責任×自己中

クライマーとしての在り方が

 ただの無責任 × 自己中心

になってしまったこと。

まさにこれが日本のクライミング界の問題点です。

つまり、アクセス問題と事故対策の欠如の原因は、無責任×自己中心、です。

■ よそ者排除意識を上手に使う

アクセス問題がある岩場は多い。しかし、それを改善するモチベーションは小さい。

しかし、よそ者を排除したい!よそ者に取られるくらいなら自分でやる!ということが、リボルトやローカルクライマーの結束のモチベーションになることがある。

例えば、よそ者を排除したい!という気持ちが勝った結果、八面という岩場は、古参の女性がリボルトの音頭取りをする羽目になりました(笑)。そうしないと、やばい!誰かに取られる!有料になる!という気持ち?が、岩場のローカルクライマーを動かしたみたいでした。

一般に、岩場がある過疎地の地方行政は、岩場による地域振興に好意的です。

しかし、ローカルクライマーの側は、行政に黙っていて、今まで好き勝手していたので、好き勝手できなくなる!と思うだけで、誰もまだ何も言っていないのに、例えば、ただ中津の市役所の人を紹介しただけでそうなりました…(笑)。つまり、行政からの監視の目がある、という思いが、好き勝手やってることがばれたらヤバイ!という気持ちにつながり、自主的なリボルトにつながるのです。

家の留守番で散らかしていたのに、親が家に帰ってくるというので、片付け始める子供みたいな感じですね。

なので、地域行政が自分の地域資源、現金獲得の資源である岩場に意識的である、というのはクライマーたち自身の安全性のためにも必要なことなのです。

■ 内輪だけで楽しみたい

一般に、岩場ではローカルクライマー内での内輪で、コッソリ一般の人には、黙って楽しみたい、という気持ち…が強いです。というのは、岩場の使い方を初心者に教えるとか、超面倒な仕事なので、やりたくないからです。

そんなことは分かっている人だけで、登りたい。

そうすれば空いているし。

…という、仲間だけの秘密主義、がはびこっていると思います。

まぁ、小川山の混雑を見ると分からないでもありませんよね?

■ トップクライマーでも、自己中…

奥多摩の小鹿野ですが、トップクライマーの平山ユージさん率いる団体でも、古参のクライマーに文句を言われたら安易になびいてしまって、腰抜けです(笑)。

それは、ユージさんの戦略的に、町の一般住民のコンセンサスというのは取られていないからです。小鹿野のクライマーのコミュニティが頑張っても、外野の古参クライマーが文句を言えば、容易に靡いてしまって、結局町の利益を守れない…。

根拠希薄なクライミングエシックを振りかざすトップクライマーの論法に翻弄されてしまって、結局のところ、何が大事な価値だったのか?が分からなくなってしまうということに陥ってしまったのが去年でした。

町の一般住民が、クライミングを町起こしとして、利活用したい!という認識や認知なしに、クライマーだけで事を勧めようとしてもこうなるっていう事例です。

まぁ失敗して、良い方法を見つけるわけですから、失敗は良いことです。

誰のための岩場なのか? 地域住民のためだし、適切なバウンダリーが必要です。

それがない人は、古いクライミングエシックを悪用して、クライマーの自己中心的で社会性のない行動を擁護します。那智の滝の事例に明らかでしょう。

結局、ユージさん単体がすごいクライマーというか、素敵なクライマーってだけで、奥多摩地方の岩場は、もう悲惨ですよね…日本のアクセス問題発祥の地みたいな感じです。

まぁそういう問題を作った同時代人たちが片付けていくのが順当な順番だと思います。

■ アウトドアクライマーの流れ

私の結論的には、アウトドアアドベンチャーツーリズムにアウトドアクライミングを活用するには、日本のクライミング界自体が幼稚すぎ、時期尚早というか…

私は内心、城ケ崎はウェールズを参考にすればいいのではないか?と思い、トポを取り寄せましたが、まぁ私が私費を投じてウェールズに行っても、仕方ないよなぁと思っていたら、ユージさんが行っていたのを見て良かったです。

終了点もないようなくらいにきちんとしたクライミングを城ケ崎はするべきで、ウェールズのクライマーとしての倫理観の高さを見習うべきです。

だいたい日本のクライマーが堕落しすぎているのが、問題なのです。残置いっぱい残す悪習慣を辞めるのは、古いアルパインクライミングのエイドクライミングの名残を捨てるということです。懸垂下降を習得しないで来るクライマーは歩いておりましょう。

■ 問題を作り出した人が問題を解決するのが、人的成長であり成熟

クライミング界はアクセス問題を作った人がアクセス問題を解決すべきというか、東京の古参のクライマーがことに当たるべきだと思います。

というのは、男性が男性のケツを拭くとなると、当事者意識が湧くからです。

男性しか住んでいない家では、「男性も座っておしっこしてください」とトイレに書かれています(笑)。

要するに、ジブンゴトとならない限り、自分の行動の異常さが理解できないということなのです。

誰かがこぼしたおしっこを拭きたい人います?いないですよね?

誰かが作ったアクセス問題で、自分はそこに生まれてもいないのに叱られたい人いると思います?

いないですよね?

と思います。

■ 開拓の偵察なら、無許可で岩場にボルトを打っていいのか?

最初の偵察で、五木の岩場にボルトを打つと言われたときは

目が点

になりました。たしかに岩肌を偵察するだけでも、頂上からの懸垂下降が必要で、ロープは長くてもせいぜい100mですから、懸垂で降りるとせいぜい50mしか降りれません。

支点がそこになければ、マルチプル懸垂はできないので、打たない限り、さらに降りるって無理・・・岩間に生えた立木なんて信頼できたものではないですし…

しかし、そこで、ボルト一本でも無断で打ったら、町の人から得られたはずのクライマー社会に対する信頼、もうゼロですよね?

そこで町の人に対する説明とか、理解を端折ってはダメなんですよ…

最初から嘘ついてきた人をあなたは信頼しますか?しませんよね?

■ 既得権者のプライベート岩場化の機序

熊本の五木の岩場は日本最大の石灰岩の岩場で、手つかずなので、昨今のジム出身のクライマーが、外岩デビューするのにふさわしい岩場だと私は思います。

しかし、行政や町の一般住民に対する説明責任を充分推し進めないまま、少数の人だけが了解する形で、開拓許可を取り、それを駐車や岩場のマナー、初歩的なロープワーク教育などの必要な措置を講じずに…つまり、これまで通りのやり方で、ですが…公開した場合、公開一年後に閉鎖になる可能性が高いですよね。

開拓者の名誉だけが残り、肝心の地域には、何のメリットもお金も落ちませんね。

そして後世のクライマーに残せる岩場資源はすでに著名人になった人たちの、いまさら追加されたところでインパクトのない名誉や楽しみに使われるということです。

初めて開拓する、ということがもたらす岩との会話はどれほどの”岩知性”をそのクライマーにもたらすことができるでしょう?アイスのリードでは、それを皆、行っているわけですが。

■ 岩場閉鎖の利得

実はローカルクライマーには、岩場閉鎖になったとしても、メリットがあります。

いったん開拓されて、そして誰も来ないとなると、プライベートビーチならぬ、プライベート岩場です。

結局また、アクセス問題を繰り返して、メンテされず、危険なボルトでも登る方法を知っている人だけがコッソリ登るという繰り返しになります。将来にツケを回すという作戦ですよね。

これはたぶん、分かっていてやっているんではないでしょうか…?

確信犯というか、知能犯というか、このうまみの作り方をこの70年で覚えたというか…。

■ 傍証

なぜなら、地域山岳会って結構そうだからです。

山岳会の入会者にしか教えない秘密の岩場がどこの会にもあります。堂々とネットでそういう岩場での訓練を上げている会が多いです。

ということなので、いったい誰が国家の利益、地域の利益を、我が懐に入れているか?という視点でみると、そういうタイプの開拓者クライマーたちなのではないかと思います。

いや、お金はもらっていない!というかもしれませんが、結局、名誉は手に入れて、そして後世の人々から岩場資源を奪っている、ということは事実ですよね?

今のクライマーが開拓すれば、適正ボルトになったかもしれないルートを、アルパインのクライマーがエイドで登って、できるだけ遠くにボルトを打つ、という論理で開拓すると、フリークライミングとは似ても似つかない危険ルートが作られてしまい、その危険ルートは開拓者権利に守られて、ボルト位置の改定すら許されない、という有様になってしまいます。

そんな変な位置にボルト打つくらいなら(機能不全ボルト)、最初から開拓しないで、そっとしておいてくれたほうが…と若い世代なら誰でも思うでしょう。

■ 結局のところ、狭い仲間の内輪内での名誉争い

結局は、開拓は名誉があるからするが、メンテはしない…という立場で明白になるのは、その人が持っている動機が何か?ということです。

開拓 は、自分のために行うもの。

メンテ は、みんなのために行うもの。

と明白です。

九州の岩場は、一向にカットアンカーから更新される気配ないです。一方で開拓だけは進む。

いくら自腹でボルト代持っているからと言っても、だから偉い、とは言えない。上司面したいためにおごってくれる上司はいっぱいいますよね?

開拓者の質の是非は、開拓した内容を、質を問うべきです。そして、管理責任を持つべきです。

名誉だけを得て、責任を取らない、というのは、子供を産ませるだけ産ませて、その子の父親であることを誇り、その子の養育費は出さない、というようなものです。

日本の開拓者を盲目的に保護する文化は、男性のセックスの喜びが一番優先される日本のセックス文化に似ています。周りの人のことを全く考えていない、一発出して終わり、って奴です。相手がいることを考慮していない。

岩場のある地域の人は、何か知らんがクライマーが来ている…なんだろう?という謎の状態に長年置かれて、知らない間に托卵させられていたカッコウみたいなことになります。

本当にクライミング界のことを思っていたら、すでに開拓本数100本です!と自慢する老兵による開拓より若い人に栄誉を譲るのでは?

少なくとも、故・吉田和正さんは、私へのクライミング指導の中で、昇仙峡のスラブで私に開拓の醍醐味を感じてもらおうと思っていたと思います。そうすれば、どれほどの意欲を新しいクライマーに与え、岩との対話について、実施で教えることができるでしょう?

結局、開拓には、至りませんでしたけど。

多くの市町村は、市として町として、村として、クライマーの受け入れに好意的でした。こちらでかなり多くの自治体の観光行政側、あるいは議員などに会いましたが、それでもそんなんで、ローカルクライマーの側が、こうした行政との取り持ちをするクライマーに対しては、否定的反応を自動反応として行います。

つまり、その排除の姿勢こそが、既得権を示しています。今まで自分のモノだったおもちゃが、幼稚園全員に属して貸してあげなきゃいけないと言われた幼稚園児は、最初にどんな反応をするでしょうか?言わなくても分かりますよね?

要するにこれは、業界ぐるみの国益や地域利益の搾取構造…いわゆる戦後、日本国民をアメリカに売り飛ばした財閥や国賊と同じ構造なんではないか?と思います。

全体の利益より、自分の個人の利益。ってことです。売国奴は誰か?ということです。

大体の地方は、大雨で災害になってくれないと道路のメンテナンス費用すら、出せないほど地方財政は悪化しています。地域が自立しようという意欲はない場所も多く、災害が起こってくれてホッとしているっていうのが地方の現実です。

そんな中でクライミングによる地域おこしの可能性を聞かされた議員はどう思うでしょう?

このインバウンドでにぎわう時世をみて? 

よし!と思い、未来に希望を抱くでしょう…

しかし、その希望は、日本人同士の内輪から打ち砕かれるのです…

ローカルクライマーだと自称する人たちから、有料化はけしからん!だとか、駐車場代を払うなんてトンデモだ!とか言い出すだけでなく、町のお金を使って、整備してくれ、と言い出す始末…

ならば、と整備してやっても、その何億か?は有効利用されないまま、箱もの行政として、閉じていくわけです・・

行政が悪い? 

行政の担当官が海外にトポ発信して海外クライマーを呼び寄せるとかできると思いますか?

クライマーですらできない人がほとんどなのに、できる訳ないですよね?

■ 那智の滝事件ですら、身内擁護する身内主義

高い倫理観で右に出る者はいない、日本の誇るアルパインクライマーの山野井さんですが、那智の滝事件が起きたとき、もしかしたら、声明などを出されていたら良かったのではないかと思います。

トップクライマーとしての義務は、倫理面などでリーダーシップを取ることで、これはトップクライマーにしかできません。

だって、男子、お母さんの言うこと聞きます?先生の言うこと聞きます?聞かないですよね?

でも自分の憧れのヒーローの言うことなら聞く。

それが男の子ってことに日本ではなっているんです。文化的に。人は文化的奴隷です。

山野井さんも、結局は古いクライマーなので、社会性と先鋭的冒険の線引きを若い世代に示す、見せるということはできないのかもしれません。

現に現在のお住まいは、城ケ崎、以前は奥多摩。どっちもアクセス問題の火種で有名な土地というか、そこに引っ越して行ったら、かなり深くかかわる、ということは確実だなぁって場所です。そういう場所で日常的に登ってきたということは、その岩場がある地域住民には恩がある。

私は自然は多くの人の共有財産と言う面もあり、私有物ではないので、場所によっては秘密の岩場をこっそり登るのも、それでも良いと思いますが…。例えば、誰の私有物でもない国立公園内の岩場など、ガラガラだったりします。

例えば、温泉が湧く川辺とか、地域の人だけが知っていて、使っている、ってのは、九州では多くて、誰の管理もされていない…そういうので自分だけの秘密の場所を持つのもアリだと思います。まぁ同じところに誰かが来ても、先着順ではありませんよね。分かち合いでしょう。

私は、私しか行かないようなところを行ってくれるクライマーがいたらうれしいです。通だなぁっていうかね。特に破線のコースです。山梨なら板敷渓谷とか面白かったですよ。

さて、しかし、開拓者として名前を世に上げ、岩場を公開するからには、それに伴う

 準備条件:アクセス問題の回避

を行わないといけないです。

これがない人が、アクセス問題を作ってしまう開拓者です。

たぶん、開拓する → アクセス問題起きる → 禁止される → 東京の人は来れず、内輪だけで登れてラッキー 

という循環にあるので、懲りない。

本人らは、名誉だけ得て、岩場は秘密になり、誰も来れないだけだからです。

しかも、

”おれらは被害者なんだよ、迷惑クライマーが多いんだよ”

という都合の良いスタンスを取り続けることができる(=偽善者ペルソナ)を着れば、このサイクルが温存される。

という循環にあると思います。

上手いこと、考えられた手ですよね!あっぱれではありませんか?

そもそも、わざとトポにどう駐車したらよいのか書かないのかもしれないですよね?罠に入れるために。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、こういうことを考える天才が多いです。

■ ネット動画を上げても人が来ない理由

〇〇を開拓しました!と、特に新人クライマーにとって教育的でも、インフォーマティブでもない登攀姿をただ一方的にネットに動画上げるのも、効果がない上、オンサイトができなくなるので、辞めたらどうでしょうか?

ユージさんが大西さんと上げていたデイドリーム動画は、多少、教育的配慮がされていました。

大西さんがスリングに落ちて、皆さんもお気をつけて、とか言っていましたよね(笑)。

大西さんほどのトップクライマーでも、解除忘れて登り、スリングに落ちて、コマネチ状態になって痛い痛いって言ってるんですよ(笑)?

ちなみにビレイヤーに遠慮して、途中でスリングにセルフ取るのは日本だけのクライミング習慣で海外ではそんなことしません。

むしろビレイヤーがクライマーを見なくなるので、悪習慣である可能性もあります。

さて、動画の質が教育的でも、インフォーマティブでもない、つまり見る人にメリットがない動画を上げている動機は何でしょうか?

名誉欲、以外ないですよね?

まぁ、開拓クライマーは死ぬまで開拓し続ける、がん細胞みたいなものかもしれません。

一方、40年前のアルパインしかフォローしていないアルパインクライマーの情弱ぶりは、カットアンカーのルートを、再度、カットアンカーでリボルトしようとするほどです。

もう全体に日本の男性社会というのが、私が父親を知らずに育ち、そのために理想の父親をクライマーに投影しているから期待値が高すぎる、とか、に寄らず、

 誰が見ても、もう目を覆いたくなるような低レベル

と言えます。これが客観的事実で、私の側の期待が高すぎるとか、理想が高すぎるという問題ではありません。

■ 海外クライマーも日本の上を行っている

じゃ、海外が違うか?というとそういうこともないようです。

なんせUIAAの事務局長ですら、ロープを持ってこないクライマーの何が問題なのか、分からないくらいです。

ロープは個人装備です。

共同装備に入れて登るのは、まだ一人では岩場を安全にこなすことができない段階の、今から、クライマーになるところの人です。

たぶん、ラオスが特別にうまく行った事例かもしれません。そういうレベルのクライマーも、ロープを自分で持ってくるクライマーも楽しく登れるようになっていました。

私は特別クライミング自体には思い入れはなく、

 クライミングをすることでゾーンに入れる、ということが私の目的

です。

しかし、九州クライミングで、嘘を教えているクライミング教育を見て、「これは…」と絶句した、というのが真実です。

全国的な視点で見れば、現在のままの岩場でも、日本100岩場に載っている、小さな岩場をつないで

 ジャパンツアーを組める

ようにしてやれば、現在の岩場状況でも、日本一周を企画する外国人クライマーが岩場をめぐって全国を徘徊することで、海外のマネーが日本の僻地に収入をもたらすと思います。

バムされてしまうと飲食費しか落ちません。クライマーが徘徊することで儲かるのは石油産業だけ、ということになってしまいますね(笑)。

■ 日本人クライマーたちは、シェアの精神は持ち合わせていない

日本のクライマー界自体が、それを受け入れたいという気持ちはないと思います。

まずクライマーという人種は嫉妬深いのです…他人が楽しむために情報提供するか?しないでしょう…

そもそも、クライマーは、岩場がある地域を、

 搾取するための対象、

つまり、

 地域の人に許してもらってタダで登る…

と思っていて、それに不思議さを感じていないからです。

タダって搾取ですよね? 与えずに受け取ることを搾取と言います。

クライマーは貧乏だから…

ってホント?だって、クライマーが人工壁で登っているホールド、一個4000円とかで、ボルト代より高いですよね?

ジム代に毎月1万円くらい払っていますよね?なんで駐車場代の300円が高いのかなぁ?

それは、地域経済にクライマーの側が貢献する、とは全く思っていないからです…

出来れば税金払いたくない、っていう寄生虫みたいなのとメンタルとしては似ています。

■ アウトドアクライミングも観光産業ですよ

いわゆるクライミングを観光産業とはとらえていない、ということです。

逆にニュージーランドなど、観光産業と捉えているので、歩くだけのミルフォードサウンドですら、有料です。

もちろん、めちゃ安いですけど。

しかし、そうしないと、誰でも彼でも来てしまい、多くの人に踏破されて、自然破壊が起こりますし、コントロールが効かないです。

料金徴収が、そのルートに入る人の名簿にもなるので、遭難した場合の対処もしやすいですし、要するに入場者数をコントロールをするための手段でしかないので、額そのものは安いわけです。

今時は、ネットで応募できます。ミルフォードサウンドとかそうなっています。

同じような仕組みが日本にもあれば、当然それは大きな収入を地方行政にもたらし感謝されることになると思います。

特に富士山ですね。

岩場では、人数が多い奥多摩や山梨、静岡の岩場ですね。長野まで東京人が足を延ばしていくことは少ないように思います。

それには古参のクライマーが得ている既得権の返上が必要ですよね。

というわけで、たぶん、

 意識改革も、含め、

なんというか、クライマー集合体の業界としての人間的成熟性の問題が絡んでいるように思います。

いまだに、水源地に放尿するようなのを自慢する人を業界トップらが擁護するような論説を出しているわけなので、精神的成熟は遠い、ということが客観的に言えると思います。

2024/03/08

【クライミングによる地域おこし】アクセス問題解決のための提案。

別に私を殺しかけた、クライミング界に貢献したいとは思っていないけど、どうしたらアクセス問題が解決できるか?は分かります(笑)。

■ アクセス問題でお困りの岩場が採用すべき活動

はズバリ

  本物のクライミングの価値を伝える活動

です。これを毎月、クライマーでは全くない岩場がある地域のじいちゃん、ばあちゃん、おじちゃん、おばちゃん、おとん、おかんに向けて、発信します。

Q:クライマーがなぜ迷惑者だと思われているのか?

それは、クライマーが自分らしか分からない、ナルシシズムに動かされて行動しているからです。

いくら、

社会不適合者で毎日つらくて、でも、岩場に来れば俺は羽ばたけるんだ!

って言っても…ですよ? 

岩場で、うんこ垂れ流し、迷惑駐車、うんこ紙に火をつけて山火事、雄たけびでキモイ…なんて、

 社会規範の逸脱行動

が繰り返されれば、

 客観的に見て、その人を地元の人が歓迎しますか?

もう日を見るより明らかですよね?

クライマーが持っている、ならず者の俺がカッコイイって価値観は、全く一般の人には通用しません。自我像としても破綻している。

5.17をたとえ登ったとしても、その辺のクモのほうが、さらに登れるわけですから、一般的には、へぇ~すごいねーで終わりです。

それより、頼むから、林道に駐車しないでくれる?こっちは生活が懸かってるんだよ、ってなるのが当然でしょう・・・

■ 具体的内容

具体的内容は、毎月1回、クライマーズトークを開いて様々な分野のクライマーにクライミング経験の中で、思い出に残る話をシェアしてもらうということです。

クライミングがその人の人格形成において、どのような素晴らしい価値を持っているか?

というようなことを古いクライマーから話してもらいます。

当然、そのクライマー自身が人格者であることが大事です。

それを動画に収め、その岩場の名前で継続的にアップしていきましょう。

月に1本にしても、3年継続すれば、トータル36本の動画がたまるはずです。

■ 登っているところの動画アップって誰のため?

ボルダーは短いので、登っているところの動画アップがポピュラーですが…

あれって、誰のメリットになるんですかね?

地元のおじちゃんやおばちゃんが、上裸の男性クライマーが登っているところを見て、

「わー、我が町にこんなすごい岩があるんだ~(えっへん!)」

って思うと思います???

っていうか、それもう○○年も継続していると思いますが、Youtube動画視聴で1000人以上、視聴者集めています?

Youtubeって便利な動画ですけど、1000超えないと収入にならない…

ってんで、やっぱり、内輪、の域を出れないんですよね…努力のわりに。

逆に、登っているところを見てしまえば、もうオンサイトではなく、フラッシュになってしまうんじゃないのか?って心配すらあります。

■ 地域のクライマーじゃない住民がクライミングの価値を知ることが大事なんですよ

そもそも、クライマーは、岩ですらなく、プラスチックですら登るの大好きなわけですから、勝手に登らせておけばよく、むしろ、価値は教えてやらなくても、おまえら、勝手に理解せよ、でいいわけです。

しかし、地域の人々は、違います。

地域のクライマーではない住民に、クライミングの価値を理解してもらい、町が全体として、ビジョンとして、

 どのようなクライマーに町に来てもらいたいか?

 町としてどのようなクライミングを推し進めていきたいか?

町のクライマーではない住民が決めれることが大事だと思っています。

じゃないと町の人が来てほしくない人が来ますよね???

■ クライマーは一枚板ではありません

暫定的に言えば、ホワイトクライマーとブラッククライマーがいます。

誰がホワイトとブラックを決めるのか?

それは町の人でしょう… 

台湾にクライミングに言ったら、迷惑クライマーは家から追い出します、って張り紙してありましたよ?

そして、地域がビジョンとして、

 次のようなクライマーに来てください、とクライミングコミュニティに向かって提示できれば、違法駐車するような無謀で危険、迷惑なクライマーは、クライマー内で排除できます。

現状だと、地域の住民からは、ホワイトクライマーとブラッククライマーの違いは一切分かりません。

10年登っている人も、昨日登り始めた人も、住民からすると同じクライマーです。

迷惑クライマーのしりぬぐいは、ホワイトクライマーがしろよ!ってことになり、そうなると、クライミングどころではなく、ソーシャルワーカーもしくはベビーシッターの仕事です。私も、散々、引率の先生の仕事をやらされています。

クライマー内ですら、誰がホワイトクライマーなのか?初心者には見分けがつきません。

・全く初心者に向かない課題を堂々と無理強いするような指導者、

・全くなっていないビレイを堂々と教えるような指導者

・40年前の指導を自慢げに教えて、初心者に誤った常識を与える指導者

・全くカッコ良くないことをかっこいいと広めている時代遅れの指導者

・残置でトップロープしろと教えている指導者

などが、トンデモだとどうやって初心者のクライマーは分かるでしょうか?

そもそも、初心者って非クライマーと同じことなのですから…。

そうしたブラッククライマーやブラック指導者が、地域住民にはまったく姿が見えない、誰のことなのか?ということ になっているのは、クライミングをスタートした多くの初心者にとってブラックボックスになっていることを全く同じだと思います。

つまり、逆に言えば、こうしたクライマーズトークを開いて、地道に

 地域住民のクライミングリテラシーを上げる

ことで、入門者クライマーのクライミング知識向上と非クライマー住民のクライマーの受け入れ準備の2点を同時に達成することができます。

■ 松下ロボット時代

苦言ですが、最近分かったんですが、松下電器産業のロボット事業部で私が仕事していた、という事実は、こんなすごい職場に勤めていたんだよ!っていうマウンティングと解釈されているようですが…

松下さんのロボット事業部って、新卒で入った24歳大卒女子に、バグを指摘されて、治したら、まだバグが治っていなくて、もう一回差戻になり、それで再度修正プログラムが出てきたので、再度チェックしたら、バグが増えてた…ってくらい、ダメダメ開発部だったんですよ。

もう、バグでまくりで話にならん…ので、仕方ないなぁ・・・ 私がバグ管理データベースを作ってあげましょう…となりました。(余計な仕事)

バグ管理DBって当時MSアクセスっていうソフトで作るんですけど、今でもMSアクセスが使えるってだけで時間給2500円はくだらないと思いますけど…そもそも、マイクロソフトがやっているMSアクセスの講習会に参加しないと、ほとんどの人はデータベースを構築することができません。20年以上前でもそうですが、今でもそうです。

私の場合、別にSQLとか楽に理解でき、データベースの構造を作るくらい簡単だったので、心の広い私は業務の中でやってあげました。

そしたら、もう、ほんとにね・・・ 特定の人物がバグを量産していてですね…

その人、自分でバグを作って、自分でバグを修正することで、仕事しているふり、してたんですよ…。

普通ね、ちゃんとした開発部だったら、バグ管くらい、どこにだってあるんですよ…

それがなかったの。どんだけ~です。まるで九州クライミング界みたいですよね…えー、まだカットアンカーでリボルトしてるのーみたいな。どんだけ~ですよ。それで連絡会を作る羽目になった。

で、バグ管、なかったから、作ってあげたんですよ。そしたら、もうあまりにもバグばかりで、これ使って次の機種を開発するのは、合理的ではないので、新しく作ろう!ってなりました。

つまり、ロボットの場合はOSから作り直し!ってわけです。

松下さんは真似下って言われるくらい、安川だのファナックだのの真似ばかりしてロボット作ってたんで…、初めて、俺らの独自のOSで、ちゃんとしたロボット作るんだー!!ってプロジェクトXの音楽が流れて、みんなやる気になったんですよ。

誰のおかげ?私のです。

それで、もう、何人も、すごくやる気になって、新しいマイクロチップ(OSはそれによります、クアルコムとかのこと…さしずめ、岩場なら、どうやってルートを設定する?って作戦を持つこと)をどうしたらいいか?何を選ぶか?喧々諤々の議論をしたり、いろいろで、めっちゃ未来志向になったんですよ…

でもね、私が、優秀な松下電機のロボット事業部に混ぜてもらった、んじゃなくて、

だめだめのロボット事業部を改善した、ってのが真実ですからね…

しかも、24歳…女子ですよ…男、頑張れよ…

職歴自慢のマウンティングじゃないです。ちなみに、三井物産の時も似たようなものです。

私が優秀な人たちに混ぜてもらって、スマートな仕事のやり方に感動したのは、スイスのチバスペシャルティケミカルズでの就業経験だけです。

            今日のランチ 女子力PRではありません。


2024/03/06

【クライミングによる地域おこし】アクセス問題解決は、クライマー自身の人的成長です

 ■ 弟=クライマー、姉=私 の投影結果


歯科k資格

■ クライマーの問題解決

■ 困難

そのような人が直面する可能性のある困難には以下のようなものがあります:


1. **抵抗と反対**: クライマーコミュニティ内での倫理的な変革や問題行動への対処に反対する人々がいるかもしれません。彼らは既存の文化や慣行を変えようとする試みに反発し、そのような改革が必要な理由を理解しないかもしれません。

2. **リーダーシップの認識**: 彼らが変革を促進するリーダーシップの役割を果たす際、一部の人々は彼らの権威を認めない可能性があります。特に伝統的な構造に慣れ親しんでいる人々は、新たなアプローチやリーダーシップスタイルに抵抗することがあります。

3. **資源不足**: 啓発活動や教育プログラムを実施するための資源や支援が不足していることがあります。彼らが社会的責任を果たすために必要な資金や人材を獲得することが難しい場合、彼らの取り組みは制限される可能性があります。

4. **社会的影響の見えない性質**: 彼らの取り組みの成功や影響は、即座には明確に見えない場合があります。倫理的な変革や社会的責任の強化には時間がかかるため、彼らは即時の成果を期待される場合に失望するかもしれません。

これらの困難は、彼らの使命に対する忍耐力と決意が試されることになるでしょう。

■ 対抗

1)抵抗と反対への対処:

コミュニケーションと対話: 抵抗を受けた場合、理解を深めるために対話を促進し、他の人々とのコミュニケーションを通じて懸念や意見を共有します。
情報の提供: 問題の根本原因や改革の必要性に関する情報を提供し、人々が理解しやすくなるよう努めます。
味方の獲得: 一緒に活動し、共感や支援を得られる仲間を見つけることで、抵抗に対処しやすくなります。

2)リーダーシップの認識への対処:

組織化と代表: コミュニティ内での組織化を強化し、彼らのリーダーシップが広く認識されるようにします。代表者としての地位を確立し、影響力を強化します。
成果の示し: 彼らのリーダーシップの下での取り組みが成功し、ポジティブな影響を与えることを示すことで、他の人々の信頼を獲得します。

3)資源不足への対処:
パートナーシップの構築: 支援組織や関連団体とのパートナーシップを構築し、資金やリソースを共有することで、資源不足に対処します。
効率的な活動計画: 資源の最適利用と効果的な活動計画を策定し、限られた資源を最大限に活用します。

4)社会的影響の見えない性質への対処:

長期的な視野と戦略: 彼らの取り組みが長期的な目標を達成するための一部であることを理解し、成果が時間をかけて実現されることを認識します。

■ 10年はかかるでしょうね

なんせ問題を積み上げてきた期間は70年間なので、まぁ小さく見積もって40年かけて問題を積み上げたとすれば、解決には10年を見てもスピード解決ってなくらいでしょうね。

成果のモニタリングと評価: 成果を定期的にモニタリングし、評価することで、彼らの活動の進捗状況を追跡し、必要に応じて戦略を調整します。

2024/02/23

【クライミングによる地域おこし】岩場はローカルクライマーのもの、ではなく、地域住民全員のもの

 ■ 岩場はだれのもの?

「軒先貸して母屋取られる」

これは、故・吉田和正さんが良く言っていたセリフでした…

これは、他人に親切や好意を示して、手助けをすることが逆に自分に損害をもたらすということを指摘しています。

具体的には、自分の家の軒先(家の外側の一部)を他人に貸してあげることで、その他人がその家を乗っ取るような状況を招く、という意味合いが含まれています。

例えば、誰かが友人にお金を貸してあげるが、その友人がその後、借金を返さないで逃げてしまう、というような状況を想起させます。つまり、親切や協力心から行動することが、逆に自分にとって不利益な結果をもたらす可能性があることを暗示しています。

岩場のアクセス問題で、起きていることがまさにこれ。

私に起きたことも、まさにこれ。

一部の?古いクライマーや初登者権利を擁護する人たちは、岩場は俺のモノだ!と主張すると思いますが、

 ふつーの市民感覚からズレている…。

まさに軒先貸して母屋取られる、が地権者が感じる、境界線の侵入感覚でしょうなぁ。

普通に相手の立場で起こっていることを想像したら、誰でも分かると思いますけど…

■ 岩場を独り占めしたい!そして岩場から上がる上がりを独り占めしたい!

っていうのが、たぶん、奥の方にあるからこうなるんでしょうね。

岩場はだれのもの?

もちろん、地権者のもの、です。

さらにいえば、その地域に住む住民全員のもの…みなに恩恵が回っていないから、地権者から追い出しを食らうんですよ…。

クライミングで、メリットが地域全体に落ちていれば、クライマーは歓迎され、クライミングは許可されるはずです。

観光客が、出入り禁止になったって聞かないでしょう‥

それは、観光客が地域に観光収入をもたらすから、ですよね?

で、クライマーは今、地域に何をもたらしているの?

うんこ

雄たけび

事故

迷惑駐車

と…

あと何なん?


■ クライミングと関係がない住民にも、愛されるにはどうなったらいいのか?

近所にお店があれば、そこで買い物するとか

挨拶するとか

さわやかな笑顔で接するとか

困っている人がいたら助けるとか

なんか、しないと、クライマーって、ただの粗大ごみ並みの存在になってしまう…

いやもうなっているのかもしれない。

だって、有名なクライマーってみんな

インドアのコンペクライマー。

 外=悪い子

 インドア=良い子

みたいになっちゃってるもんねぇ… 

インドアで登っているのは、プラスチックであって、母なる大自然ではないですよ?

アウトドアツーリズムってのは、母なる大自然のほうですよね?

2023/12/15

【クライミングによる地域おこし】笹本さん&MTB業界&米国アクセスファンド

 ■ クライミング界を先行するマウンテンバイク界

マウンテンバイク界は、クライマー界よりも、理性的&合理的に推進活動に取り組んでいるようです。

https://note.com/yamamoribito/n/n321fe2383e45

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーーーー

その走る場所がグレーなのでトレイルマップ公開できずどこに相談すればいいかもわからない知る人ぞ知るといった状況ではなかなか普及につながりません。

パブリックトレイルの設置は、また困難を極めるでしょう。

それには行政にとっても管理責任がつきまとうからです。

現状、日本全国で、パブリックトレイル網はほとんど存在しないに等しいです。公園内の一部などの小規模なものが多く、一般の山林内に存在する山道の大半はグレーゾーンです。

行政と一体となったルールやガイドラインというのは、条例等に基づいて策定されるものです。

ということで、条例が必要になります。

しかし、条例を作るには、それなりに社会に受け入れられている必要があります。

当然、行政レベルでMTBが政策になっているくらいになっている必要があります。

例えば、「県としてMTBを推進していきましょう」とか、「MTBについて検討していきます」のようなことが県政や市政に盛り込まれている状態です。

条例化するということは、議会承認となってきます。

議会というのは、議員さんで構成されます。

議員さんは市町村や都道府県の人々から選挙で選ばれた代表者です。

つまり、有権者からの理解や賛同が必要になるわけです。

ということで、ただMTBに乗りまくっているだけでは、今の日本の状況では制度化は難しいわけです。

ということで、全国のローカル組織で頑張っている地域活動が非常に重要になってくるわけです。

昨今、物事をシンプルに考えようとする傾向にありますが、地球も人間の肉体も非常に複雑な仕組みになっています。当然、MTBを取り巻く環境も非常に複雑になっています。その現実を直視して行動する必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ただ登りまくっているだけではだめなんですよ?

■ 米国アクセスファンド

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Record flooding. Raging wildfires. Landslides. Overcrowding. The climbing areas we love are under intense pressure, and land managers are reeling. With so many threats to the land, the easy answer is to just say no to climbing. To protect the land by closing the gate. But there's a better way.


Black Diamond has stepped up to help address these threats, matching all donations—up to $80,000—to help us protect the places we climb and the lifestyle we love. Donate now, and they’ll double your contribution.

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DeepLの翻訳

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記録的な洪水。猛威を振るう山火事。地滑り。過密化。私たちが愛してやまないクライミングエリアは激しいプレッシャーにさらされ、土地の管理者は動揺している。これだけ多くの脅威が土地に迫っているのだから、クライミングを禁止するのは簡単な答えだ。ゲートを閉じて土地を守るのだ。しかし、もっといい方法がある。


ブラックダイヤモンドは、クライミングをする場所と私たちが愛するライフスタイルを守るために、このような脅威に対処するための支援に乗り出し、最大80,000ドルまでの寄付金に同額を上乗せします。今ご寄付いただくと、寄付金が2倍になります。

ーーーーーーーーーーーー 

8万ドルは日本円で1千万円以上です。開拓頑張るより、ファンドライジングを頑張るほうがすでに岩場だらけの日本では価値があるってことですよ。

■笹本さん

笹本さんは、山梨ワインツーリズムを定着させた影の立役者です。

彼のような、実質的に、地域おこしと、地域資源(ワイン)を結び付けて観光資源化し、地域に真に収入を作った実績がある人に、話を聞きに行くべきですね。

https://note.com/takasasamoto/n/n184c0dcb5a9b


2023/12/06

【クライミングによる地域おこし】小豆島情報 ビジネスモデル化が課題

 https://motion-gallery.net/projects/shodoshimaclimbing より引用


九州では、このような発想自体が出遅れているようですが、小豆島が参考にしているのは、小鹿野。小鹿野のトップクライマーは、ユージさん。

小豆島は、ギリシャのカリモスを参考にしているようです。 

私が、グロービス社会人ビジネススクールや三井物産などの新事業開発に携わって思うのは、せっかく小鹿野や小豆島のように、有志が集まっていても、ソーシャルビジネスとしての取り組み方に、マネタイズの視点…どうやってお金を回していくか?と言う視点が欠けているということです。

結局、募金を募る、では、お金頂戴というい対象が親からクラウドになっただけで、受け取る一方。それでは、ビジネスではなく、消費… 使って終わり、ってことになります。

ボルト一つとっても、1000円投資したら、そこから、最低でも4%の売り上げをあげないことには、経済活動、とは言えないのです。なぜ4%かというと、世界経済が大体4%成長だからです。つまり、1000円を投資信託に一年入れていれば、1040円になります。

そのマネタイズの手法がクライミング界には全く存在していないので、結局、気持ちはあっても、岩場が単なるコストで終わってしまい、商品として、価値を生むものになっていない。

ギリシャをまねするならば、ギリシャ型のビジネスモデルをもう少し詳細に検証して、どうギリシャでは、地域にお金が落ちて、誰がそれを岩場に還元しているのか?という話を詰めないといけません。

クラウドファンディングは、主催する事業者は、集まったお金の何パーセントかが、着実にクラウドファンディングのポータルサイト主催者に落ちる仕組みですから、ビジネスモデルの伴走まではしてくれません。

こんな簡単なことをしていて、岩場の活性化にはならないですよ…

しかも、宣伝する先が、既存のクライマーでは…市場開拓になりません。一般の人が登り始めるから、お金になるんですよ??

カリモスは、安全に登れる岩場。小豆島は、上級しか登れない岩場。そんな岩場にお金を突っ込んでも、市場は拡大しません。

■ お客さんを見極めろ

物産時代は、上司が、福岡ビジネスコンペの審査委員をしていました…その経験から、まぁ、これだとマネタイズが全く想定されていない、として、三井物産だったら…という目で見ると、ビジネスモデルを突き返して出資には至らない、と分かります。

ソーシャル企業には、ボーダーレスアカデミーがおすすめです。

福岡では、福岡スタートアップと言って無料で起業塾が開催されています。(こっちはあまりお勧めではありませんでしたが…)

https://academy.borderless-japan.com/

■ マネタイズで足踏み

たぶん、マネタイズで足踏みしているのは、

 クライマーが岩場はただで登るもの

という前提を覆しがたいからだと思います。

ラオスでは、岩場はただだけど、宿泊は格安であっても、有料です。

つまり、宿泊費が岩場の使用料というわけです。

そのように、なにがしかの形態で、どこの国の岩場でも、岩場の使用料、をとっているはずです。そうでなければ、岩場を保全する資金は出ないためです。

補助金や税金で整備せよ、という意見もありますが、岩場って、国民全員が使うものではないので、公共のお金の使途として、ふさわしいと考えるのは無理があるでしょう。

また、クライマーやクライミングと言う活動が、生命維持に必要か?というと、これもまた

 レジャー・余暇

ということなので、血税を使う理由にはなりませんよね?そりゃ、災害復旧や貧困対策とボルト代だったら、災害復旧のほうが大事でしょう。

つまり、クライマーは自分たちが社会的勝者であって、社会の敗者・弱者ではない、ということに自覚が必要です。

なんかクライミング界では、俺たちは社会のはみ出し者なんで社会から助けてもらって当然だ…という気分が、かなり根強いですが。

クライミングで得た利益を社会に還元していく、くらいの気概が必要ですよ。

なんせ、クライミングジム、一か月の定期券1万円くらいですよね?

ジムには、誰でもそれだけ出していて、大人気でジムは儲かっているのだから、頭を柔軟にして、様々な発想をネット上で戦わせるべきです。

お金ないからお金下さいでは、乞食と同じことです。

一個4000円のホールド代金は出るのに、1本1000円は、のボルト代はなぜ出ないのか?

そこのところが解決しない限り、クラファンで善意の金を集めてトポを出して終わり、では、永続性のある活動にならないです。

なぜなら、お金が循環していないから。

頑張るのは良いことですが、DoGooderで終わらず、ビジネスとしてどう岩場を使えるのか?その研究をしましょう!

そうしなければ、真の地域貢献はできませんよ。地域貢献と言うより、日本沈没から回避ってほうが正しいかもですが。


2023/09/26

【岩場を預かるということ】スチュワードシップ

クライミングスチュワードって言葉が海外のクライミング界にはありますが…

語源はここから来たんだろな~というのを発見しました。

共有財産を預かる責任感、

とでも訳したらいいようなことですね。それがないと、

 岩場に関して、自己責任、という言葉は、

 無責任

に転換されてしまいます。 

クライマーの自己責任と言う言葉が、開拓者やローカルクライマーの無責任と同義になってしまってしまいます。

10分でわかるGPIF:GPIFのスチュワードシップ活動

2023/07/10

【クライミングによる地域おこし】アドベンチャーツーリズム、75兆円市場

■ アドベンチャーツーリズムと言う言葉を知りました

https://www.travelvoice.jp/20210915-149560

こちらの資料によると成長率21%、75兆円規模の巨大市場です。

■ 観光庁のサイト

おお~というトキメキ。なぜなら、日本人は、お上への依存的な態度が根強く、お上のほうがそれをおもんぱかって行動するみたいなところがあり、お上が推進の意向である、という全体像?大きな視野を知ることは、国民の同意を作るのに、非常に有効だからです。今でも、日本の産業界は、護送船団方式、で、だいぶ崩れてきてはいますけど、お上が言い始めたことは、大体10年後には実現しています。

私が三井物産OLだった十数年前は、インバウンドと言えば、まだクールジャパンとか言って、PRレベルでしたが、その後福岡に帰ってきてみると、なんとインバウンドによる外貨獲得が、一都市の勝ち組・負け組を決めるほどでした。

福岡は、インバンド勝ち組。 私が7年山梨にいた間、山梨で出会った外国人観光客は、西穂山頂で出会ったクリスだけですが、クリスは、スマホで働きながら、山に登って、日本を放浪していました。そんな人が福岡はやたら多いです。

今度の21日にもシンガポールからお客さん来ます(クライマーではなく一般観光ですが)

こちらに国の政策をまとめた資料サイトがあります。


■04_第四部 観光市場における現状分析と課題(令和3年度AT事業 成果報告会)

https://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000316.html

■ 日本のロッククライミングによるアドベンチャーツーリズムは岩場の再整備なしにはありえない

です。

なんて言っても、40年前のボルトって…それで登りたいクライマーがいるわけないじゃんってレベル感。

普通は10年で取り換えですよ?それを40年サボっているわけなんですから…


2023/07/09

【クライミングによる地域おこし】 ”バム設備導入”で、小さくスタートする

■ リボルト代捻出装置

日本では、空前の家余りで、不動産の購入は、あと回しにすればするほど、条件有利になります。

一番ババをつかんだ人って、たぶん、バブル絶頂期に購入した人ですね… 

クライマーのゲストハウスというのは、岩場のボルト基金をねん出するための、マネタイズ装置として、ラオスをお手本に、考えたものです。

私が何千万円か出してペンション経営みたいなのしたがっているのだと、みんな思っているらしい…(汗) 

全然違いますよ?そもそも、そんなお金どこにあるんです(笑)? 

しかも、そもそも岩場が魅力がないことには誰も来ません(笑)

■ 高級サービスはいらない

ラオスでは、6ドル/泊 くらいで、宿泊できますので、30泊しても、18000ドル。なら泊まろうかと言う人は出てきます。

大体、西洋人クライマーは、長期休暇、1か月などをクライミングに充てます。

■ 同じ言葉を使っても…

一方、日本の受け入れ側(地方自治体など)がイメージしているのが、

 日本の民宿 

と思われ、そこに、とんでもないかけ違いがあります。

 日本の民宿=上げ膳、据え膳、手取り足取りのおもてなし

です。

 無料で宿泊して、食事も質素に済ませて、すべての持ち金をクライミングに費やしたい!

というクライマーのニーズに合わない!

 日本的発想=かまいたい

 顧客の実情=ほっといてほしい

■ アクティビティはすでにある

クライマーのニーズは、人手不足でサービスを提供できない日本に好都合なんです。

日本の自治体の成功事例報告を聞いていると、農泊でもなんでも、おもてなしでてんやわんやしている様子が、逆に生きがいがなくて、死ぬのを待つだけだった年配の人の生きがいになって楽しい!って路線です。

今時、日本では高齢者は余っており、20代は、孫文化と言って、自分より年上の人が自分のニーズを満たしてくれないと、”つかえねー”っていうくらい不遜です。

同じことが中国と韓国で起こっていると思われ、中国・韓国がメインの顧客層の農泊では、

 ばあちゃんちに(もしくはじいちゃんちに)来た孫

という顧客イメージがぴったりです。したがって、タケノコ掘りましょう、とか、しめ縄作りましょう、とか、毎日、アクティビティを提供してやることで、顧客の満足度が高まります。

しかし、これを 疑似バムクライマーをしたがっているインバウンド客でやると?

えー、ウザい、ってことになります。

こちらにスコーミッシュでの バム記録が書いてあるブログがありますが…

https://i-love-banff.com/sub/squamish%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E8%A8%98%EF%BD%9C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%A0%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

必要なのは、

  •  シャワーを浴びる場所
  •  安く食料を入手できるスーパー
  •  無料駐車場
  •  空港で借りれるレンタカーが海外平均並みに安いこと

の4つのほうです。これで世界中から、バムクライマーが、岩場を求めてバム生活をしに、日本の岩場に来ることができます。自治体の人が手掛けるべきはこっちのほうです。

たぶん、情報を整備するだけでできます。

もちろん、来ないかもしれません。

■ ボルト整備が先です

というのは、クライミングで死にたい!と思っているのは、日本人おじいさんクライマーくらいで、大体の一般クライマーっていうのは、普通に堅気の仕事を持ち、一か月のサマーバケーションで、海外の岩場に行くというのが普通のライフスタイルだからです。遊びに行った先で死にたい、ってあるはずありません。

ということは、終了点が40年ものの、日本の岩場は、世界的にみて優先度、かなり下のほうです。

こんな状況で、クライマーのためのゲストハウスを作ったところで、そもそも商品である岩場事態に、魅力がない、ということなのですから…。

■ 瑞垣

私が思うには、日本でもっともバム活動しやすいのは、瑞垣ではないかと思います。

・そもそも、トラッドの岩場なので、ボルトが問題にならない

・いったん入れば、歩いて岩場に通える

・多くの日本人クライマーが訪れるので、カーシェアしてもらいやすい

・課題数が多い

というので、北杜市は、このお宝に気が付かないわけですが…まぁ、いいんじゃないかと。

知り合いにタイの開拓者がいますが、日本はレンタカー代が高すぎる、っていうのが瑞垣に登りに来ない理由でした。

今では立派な大都市になってしまったバンコクで働く、ヨセミテ育ちのミレニアム世代の若者が、そういうなら、かなり適切な指摘なんだろうと。

■ 地域課題は、誰の課題か?

そもそも、各地の地域おこし自体が、地域住民自らが取り組むべき課題、です。

主体者は、地域。

だれかーと言っている時点で、その地域は、振り落とされる側です。

ということなので、結局のところ、

 日本の岩場って、その価値を見出してくれる人=日本の高齢者クライマーだけ

という悲しい事実がそこにあります。デイケアセンターと言われている岩場は多い。

若者は、無料で登れる岩場には見向きもせず、インドアジムにお金を投じます。年10万円くらいが標準ですが、それくらいのお金があれば、あっという間に岩場の整備費用になりそうですよね。10人集まれば100万円で100万あれば、50本は整備できそうです。

50本と言えば、小粒の岩場レベルです。たった10人で。

ところが、日本の一流クライマーだって、コロナでもなければ、国内岩場は見向きもしない訳ですから、ガールフレンド(海外岩場)は大事にしても、お母さん(国内岩場)は大事にしない思春期の男子みたいなことになっています。

しかし、それは、誰のせいか?っていうと… 魅力がないお母さん(国内岩場)って気がしませんかね?


  こんなボルトで、どう素敵でしょ、って言われても、”…” ってなりますよね。




2023/06/16

【クライミング実情】小鹿野で ”大規模”伐採???

以下引用。 https://www.yamareco.com/modules/diary/35638-detail-302168.html

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2020年に小鹿野町二子山で起きた(一社)小鹿野クライミング協会による保安林無断伐採事件以後、国の法令である「種の保存法」で国内希少野生動植物種に指定されている植物が絶滅の危機に瀕しています。

さらに2022年にも別場所でクライミングエリア開拓と称した大規模な伐採が行われ、同様に国内希少野生動植物の生育地が絶滅の危機に晒されてしまいました。

2021年に問題を知ってから約1年以上に渡り調査を実施&地元の皆様をはじめ国の担当官&専門家等の指導助言を頂きながら、昨日ようやく関係者会議で一同に会することができました。
初めの一歩です。
以下に、昨日提出した要望内容を貼っておきます。
これを厳しいと思われる方もいると思いますが、一般社団法人による1度ならずも2度も無計画な大規模伐採が行われていることや、国の法令違反にも繋がりかねない重大な事案ですので、国をはじめ様々な専門家からのアドバイスをもとにあえて厳しく設定してあります。
長文になります。
尚、写真は昨日の会議資料表紙と、情報公開請求で得た2020年保安林無断伐採時の顛末書です。


開催日時:6月13日(火)午後1時~
場所:小鹿野町役場議場
出席者:埼玉県(みどり自然課・環境科学国際Sより計2名)、小鹿野町(まちづくり観光課計3名)、(一社)小鹿野クライミング協会(理事1名)、小鹿野の石灰岩地域の植物保護を考える会(参加団体の各代表者及び研究家等計7名)
以下、要望事項のコピペですが、希少植物の名称は伏せてあります。


小鹿野石灰岩地域における希少野生動植物種保護に係る会議への意見

2023年6月13日
小鹿野の石灰岩地域の植物保護を考える会

【埼玉県への要望】
1) 種の保存法や県の希少種保護条例に基づき、国内希少野生動植物種や埼玉県希少野生動植物種の保護保全対策を早急に行うこと。
2) 特に国の法令(種の保存法)で国内希少野生動植物種に指定されている植物の生育地は、クライミングルート開拓によりすべての生育地において絶滅の危機に瀕していることを認識し、国及び専門家からの指導助言に基づいた希少種の保護保全対策を速やかに実行すること。
3) 県条例で埼玉県希少野生動植物種に指定されている生育地の中には既にクライミングルート直下で踏みつけによる消失も起きていることから、県条例に基づいた保護保全を図ること。
4) 地主及び保安林法等の手続きを担当する関係課所等に対し、国内希少野生動植物種並びに埼玉県希少野生動植物種の生育地であることを周知し、これらの希少野生動植物種の保護保全に理解と協力を求めること。
5) 小鹿野町とともに現地確認をしっかり行った上で、上記1)、2)、3)に加えて保護保全エリア(立入禁止エリア)とクラミング可能エリアとの区分けを行うなど、速やかに有効対策や手段を講じること。
6) クライミングによる町おこし事業を推進する小鹿野町と(一社)小鹿野クライミング協会に対し、法令及び県条例に基づいた指導や処分を行うこと。また今後のクライミング事業継続について行政監視を怠らないこと。

【小鹿野町への要望】
1) 「クライミングで町おこし」という事業を推進しかつ実施する場合、きちんと事前の計画立案に基づいた環境調査や影響評価、マーケティング、関連法令の確認等、さらにPDCAやOODAの構築など、起業ルールに則った事業展開を行うべきであることを理解すること。
2) 民間にその事業を委ねる場合、最終的な責任は町がしっかりとるべきであり、「町おこし事業実施者」に対する町のガナバンス体制をしっかり構築すべきである。また委託契約の有無や金額の有無にかかわらず、「町おこし」の冠を名乗らせているものはすべて町が委ねたことにつながるという認識を持って対応すべきであることを理解すること。
3) 小鹿野町も参画している「第二次ちちぶ環境基本計画」個別項目Ⅲにある“生物多様性の保全”内容に因み、埼玉県とともに現地確認をしっかり行い、関係者間で速やかな対策が実施できるようにすること。
4) 地主及び現地森林について諸手続きを行う担当課等に対し、国内希少野生動植物種並びに埼玉県希少野生動植物種の生育地であることを周知し、これらの希少動植物種の保護保全に理解と協力を求めること。
5) 従来から設置されている一般登山道があるエリア以外の開拓は行わないこと。またクライミングエリアへ向かう踏み跡と一般登山道の区別を明確にし、一般登山者の遭難防止対策を行うこと。
6) 次年度以降の埼玉県希少野生動植物種選定候補である植物がロープの支点にされないよう、生育地の保全を速やかに行うこと。
7) (一社)小鹿野クライミング協会と共に、国内希少野生動植物種の原状回復措置を早急に行うこと。また生育地域への立入は禁止とし、生育状態の回復をはかること。

【一般社団法人小鹿野クラミング協会への要望】
1) 国内希少野生動植物種生育地上にクライミングルートが設定されていることから、生育地周辺のルート(ボルトやロープ等のクライミング用具)は一般クライマー等の誤侵入を防ぐためすべて撤去し、法に基づく国内希少野生動植物の生育地保全のための原状回復措置を行った上で立入禁止エリアとすること。またその事実を正しく広報すること。
2) 1)の生育地のうち、伐採により今夏の生育環境が維持できなくなっている東岳右壁の生育地については、国や県の指導のもと、生育維持ができるよう日除け設置等の対策を行うとともに、1)と同様の措置を早急に進めること。
3) 埼玉県希少野生動植物種生育地の中には、東岳北壁やローソク岩北面のようにクライミングルート直下となっている場所で踏み付けによる個体数の減少や表土流出(群落の消失)がみられることから、生育地についても従来の登山道以外の場所については、1)同様にクライミングロープやボルトの撤去など、早急に対策を講じること。
4) ローソク岩に行くにあたり、従来の道標が立っている登山道ではなく2020年の保安林無断伐採時に行われた整備により造設されたアプローチ道については、国内希少野生動植物種の生育範囲内にあたることから、このアプローチ道は廃し(立入禁止とし)、ローソク岩へのアプローチは従来の登山道にある道標(分岐点)からのアクセスに戻すこと。またこのアプローチ道上にある中央稜下部付近のクライミングコースは1)の対策を講じた後に廃止とすること。
5) クライミングルートのスタート地点や途中にあるテラス部分、終了地点等に希少植物の生育地がないか確認の上、希少植物の群生地や生育地にかかるクライミングルートは撤去及び原状回復措置を行い、立入禁止とすること。またその事実を正しく広報すること。
6) 従来から設置されている登山道があるエリア以外は開拓の対象から外すこと。また既に設置されているクライミングルートは全て撤去し、国内希少野生動植物種及び埼玉県希少野生動植物種の保護保全を行うこと。
7) 次年度以降の埼玉県希少野生動植物種選定候補である植物がロープの支点になっていないか確認を行い、支点に使用されている場合は外すこと。また他の者が支点にしないよう注意喚起を行うこと。
8) 新たな開拓計画を建てる場合は、計画の前に先ずは環境調査を行い、法令等の確認を行うこと。
9) 2020年の保安林無断伐採問題から端を発したこれらの二子山希少野生動植物種生育地損壊問題及び問題解決のためのルート変更(立入禁止)等の措置についての経緯や結果、そして情報は全て、ROCK&SNOWのようなクライミング専門誌はもとより貴会HPやSNS等で速やかに情報発信を行い、会員の有無に限らず来訪クライマーに広く周知すること。なおその際に希少野生動植物種情報の取り扱いや情報発信の方法については厳重な注意を払うこと。
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■ 永遠のテーマ 観光vs環境

今日は朝から、大変だねぇみたいな話題。

観光と環境は永遠のテーマだ。

日本人は、その最適バランスを自分たちで民主的方法で見つけ出さなければならない。


これは、韓国が国家主権主導の国で、民主国家を是としていないためである。国が何もかも決めてしまい、国民は絶対服従の儒教国家が韓国であり、若者の自殺率も高い。幸福度が低い国として有名なのが儒教を信奉する国だ。

日本はアメリカ型の民主国家を戦後採用したので、国民の主体に任されている。その証拠は、山小屋だ。大体が、最初、勝手に移り住んだってのが始まり。

そんな、そもそも”無法者”だった山小屋も、山のし尿問題やオーバーユースの時代を経て、今では、

 山の環境問題の守り手

になっている。しかし、今でも、にわか登山者たちの無法ぶりには手を焼いており、私も経験があるが、今の団塊の世代の人たちなどは、グリーンロープを張っていても、中を歩いて直上してきたりして、注意をしても聞き入れない。

好意的に考えれば、彼らが子供だった時代は、奥山でも植生が豊かで、多少の踏み付け圧なども、ものともしない自然界の勢力だったのだろう…

しかし、現在は? 奥山の希少生物は、マジでひん死状態なんである。

とはいえ、だれも環境保護と観光の線引きには、手を付けたがらず、上高地の梓川だって、大腸菌が検出され、その結果、だれも梓川の水が飲めない。

私が思うには、山には山のトイレットトレーニングがあるのだが…例としては、森林限界以上でしない、川の近くでしない、など…そういう教育なしにブームだから、と登りに来てしまう登山者が問題。

そう、問題は教育の欠如。

■ 小鹿野の大規模伐採

樹木を伐採するのには、許可がいるんだが、クライミングの岩場で、伐採許可取りましたって聞いたことがない。

本来は、伐採に許可がいるのは、植林地で、伐採した木が、売り物、だからだ。

あとは原生林などだが、日本には、まったくのところ、原生林的なものは残っていない。北八ヶ岳レベルで、なんとか少し…北岳でも下のほうはばっちり植林。

つまり、切って植生を痛めるというような話は、林業レベルの大規模伐採レベルでない限り、低標高で、奥多摩の里山である小鹿野あたりでは考えにくい。

日之影町でも同じだろう…

いったい大規模伐採って、何をもって”大規模”って言ってんのかなぁ…というのが私の感想だった。

クライマーがクライミングに必要だから…というレベルで切る伐採など、たいしたことないんだけど?環境問題で見たら…。

環境問題になるって、こういうのが問題なんですよ?

自伐林業の水害多発地域の話。

【第84回】土砂災害を招いた球磨川流域の大規模林業 

https://www.youtube.com/watch?v=QellUZdnPuo&t=1963s

自然に詳しい林業者の中では、むしろ、里山レベルのところの山林は、人の手を積極的に入れたほうがいいというのは、もう常識になっており、里山なのに人の手が入らないことが、山の荒廃をもたらしているんだけど?

■ なんでもだめにして一本取りたい?

そりゃ、法律を持ち出してきたら、木、1本からアウトであろう…

しかし、それを言ったら、小川山はどうなる? 瑞垣はどうなる?

これまで、苦労して築き上げてきたクライマーの歴史的積み上げを、自らの超・短視眼的な、小鹿野の若い奴らをとっちめたい!という衝動的行動で、無にするつもりなんだろうか?

小鹿野は、若い世代が、将来の町の未来を見据えて、クライミングを取り入れようとした稀有な事例である。主体性がなく、産業もなく、災害によって国から出される災害復旧金依存の町の運営より、なんぼもましではないか?

九州では熊本などは、水害が起きて、あー、今年はこれで首がつながったーと、ほっとしている、ていたらく、なんですよ?

ついでに言えば、私は山梨では由緒ある富士山レスキューを出す一般山岳会に参加していたが、会山行は登山道の整備を兼ねて、なた、もっていってましたよ。別に許可、取っていないです。葉っぱ一枚も持ち出してはならん、というのが、しゃくし定規のアメリカ型自然保護ですが、日本の実情にはそぐわない。

歴史的に日本の里山・奥山とアメリカの原始の自然は、全く意味違いますよねぇ?

それは富士山のふもとの里山レベルの場所でも同じです。昔から登山では、”草鞋の跡は、山の肥やし”と言います。

アメリカ型環境保護の人は、手つかずだけが賛成です。ロープウェーにも文句言いますが、ロープウェーが一番植生のダメージが少ないんですよ?そのくせ、一番ダメージ大きい道路には、賛成だったりして、一貫性がないことが多い。要するに、俺の都合がいいようにしてくれ、っていうポジショントークに、環境を使っていたりする。

もちろん、小鹿野はガードが甘かったと思いますが…私は林業の研修を受けたので、伐採が許可が必要なことは知っていますが、普通のクライマーでそんなこと知ってるやついないですよね。

必要なのは、後で揚げ足取りする人ではなく、事前に、教えてくれる人。それに、これ、始末書、かいているから、再発はしない。

■ まさにこの図を思い出すなぁ…


小鹿野のように無給で岩場の保存・再生のために頑張ってくれる人がいるから、岩場は登れるコンディションになり、ほっとけば、コケだらけです。

仮に小鹿野をとっちめたとしましょう…

で、公式に登攀禁止になった折には…?

自分だけは見つからないようにこっそり登っちゃおう!

って魂胆なんだろうか? 

どーせ岩場にだれもこないしねー、見つからなければいいでしょ、みたいな知恵はついているからなぁ。

でも、クライマーって、ほんとアホが多いからなぁ。

人の来ない岩場=コケ苔で登れない岩場。一度でも岩場整備する経験があれば、わかると思いますけど…。


クライミング業界に必要なのは、どうすれば、混雑せず、事故が起きず、不公平が起きず、クライマーが自分たちのボルトは自分たちで負担して、だれかほかの人がやってくれると期待しているだけのフリーライドする人を作らず、地元にもクライマーにもメリットがあって、世界中の人と友達になれる、楽しい岩場を次世代に残していけるか?議論することです。

このことについて私が出した結論が、クライマーのゲストハウス、なんですよ。



2023/06/10

【クライミングによる町おこし】 地方行政にクライミングによる町おこしに主体性を育てるには?

■ 広告でも売れるようになるための基本は、IDOMA

消費者はまず、その製品の存在を知り( Attention)、興味をもち(Interest )、欲しいと思うようになり(Desire)、記憶して(Memory)、最終 的に購買行動に至る(Action)という購買決定プロセスを経る、という理論ですが、町づくりのビ ジョンにおいても同じではないでしょうか? 

市町村は、まず、地域の自然資源(山や岩場、具体的には、比叡、行縢、日之影)の存在を知り、 興味を持ち、そののちに、それらを自分たちの文化に取り入れてもいいと思うようになり、今まで 培われた地域文化との共通点を見出し、最終的に実現に至る、ということです。 

一般に、地方の市町村は、岩場があること自体を知らない

そこから、一足飛びに、最終的行動(宿泊施設を作ればクライマーがわんさか来てくれ、何もしなくても、お金がじゃらじゃらとスロットルマシーンのように落ちてくる)はあり得ません。これまで、地方行政は数々の失策を冒しており、その代表は、箱物、です(笑)。

すでに小鹿野で、いきなり箱物、という方法論での失敗事例があります(笑)。それは欲に目がくらんで、”おいしい話”に飛びつこうとしたからです。

さて、そうではない方法論をここでは提案します。

■ まずはクライミングが本当に町のためになるのかを知る

まずはクライミングの存在を知る、ということが、町の人たちの良き未来を創るためには必須のステップです。

クライミングっていうのはどういう人たちがどういう楽しみで、どういう価値観で来るのか?が分かっていなければ、それが自分たちの町のためになるのか?ならないのか?も、わかりません。

■ まずは一流クライマー招聘でセミナーを開催し、町の人がクライミングを知る

一口にクライミングと言っても、

  • 登山と地続きのアルパインクライミングやエイドクライミング
  • ロープに頼らない フリークライミング
  • 支点を自分で作るトラッドクライミング
  • 大会に出て勝つことを主眼にしており、リスクゼロのインドアスポーツクライミング
  • すでにボルトが打たれた外の岩を登るスポートクライミング
  • 外の岩場を登ることの総称 ロッククライミング

スポートとスポーツが違うクライミングだなんて、普通にロッククライミングをしている人でも知らないくらいです。

しかし、クライミングを主宰する側となれば、スポートのトとスポーツのツでは、天と地ほど違います。

A)スポートクライミング=ボルトを主催者が提供せず、初登者が提供するので、安全管理の主権は岩場の主催者にはない

B)スポーツクライミング=人工の壁なので、すべてが安全第一に作られている 事故は非常に少ない 大会はすべてこれ。

スポートとスポーツは誤解しやすく、誤解に便乗して、ちゃっかりクライミングするクライマーがいても不思議ではないかもしれません。

したがって、岩場の主催者となる地方行政が、正しいクライミングの知識をもっていることが、将来の町おこしに禍根を残さない大事な知識になります。

そこで提案は、一流クライマーの招聘で、町の人たちに、正しくクライミングを伝えてもらうことです。

講師は市とか県のレベルの人では視野が狭いので務まりません。事例へ

■ 一流クライマーって誰ですか?

最近のポッと出のボルダリングジム(ちゃんとしたクライマーがやっていないジム)などに、「だれか?一流クライマー知りませんか?」などと聞いてはいけませんよ。

きちんとしたクライマーのネットワーク(人脈)につながっていない人に聞いたところで、その辺の5.13登れるだけの人を紹介されてしまうのが関の山です。

アルパインの一流クライマーは、比較的楽に選べます。ピオレドール賞をググればいいからです。

山野井泰史さんなど、ピオレドール賞を受賞している人に事情を話し、講演してもらえばいいでしょう。

ボルダーが多い町なら、小山田大さんですね。長年地域との交渉をされて、誠実な登り方で登ってきておられます。地権者の目をかいくぐってこっそり登っちゃおう、というのはない方です。

フリークライミングなら、フリークライミング協会に問い合わせればよいでしょう。

ロッククライミングであれば、菊池敏之さんに問い合わせれば、その地域にゆかりの人物を紹介してくださるでしょう。

以下は、ちなみに私が担当者だったら、日之影町には、こういう開催にするなぁというものです。

費用は一回当たり10万円でおつりがくるでしょう。

■ 全体

提案1)

ロッククライミングにおいて著名で、地域にゆかりのある方にクライミングの世界について 解説をしてもらう車座形式の懇親会を開く。

参加費は町民無料、町外参加者2000円、交流会あり、町外参加者は、希望すれば、町民の家に安価で宿泊可能。行政がマッチングを行う。クライマーと町民の草の根レベルの交流のため。 公民館宿泊(雑魚寝)は 通常通り可能。

案)第一回 

山野井泰史さん。世界的トップクライマー。 行縢山の『明日なき暴走』を20代の若いころの放浪中に登っている。若き日の行縢の経験がどのように、その後の、”ピオレドール功労賞”受賞の偉業にすらつながる、世界的クライミングにつながっていったか?を語ってもらう。比叡の代表的なルートについて、トポというクライミングのルート図を見な がら、当時のクライマーとしての心情などを山野井さんに解説してもらう。 

狙い: クライマーのライフスタイル・放浪スタイルについて理解を深める。地域資源が若き次世代のクライマーを育てることについて、すでに具現していることを知る。

ハイキングの一般登山者層と玄人の山やの違いが見分けられるようになる。ごみを捨てていくのは一般登山者が多いです。本当の山やの価値観を知る。

資料: 『日本の岩場(上)』のプリント および比叡のルートトポプリント 

案)第二回 

講師 小山田大さん。 長年の日之影ボルダー開拓における最大の功労者。 日之影町のボルダーの魅力について語ってもらう。最近のボルダラーの現状をボルダリングとい うクライミングの歴史的変遷から語ってもらう。チッピングという行為がNGであることや、マットを使わないボルダリングは公共のマナーに反しているようなことだというボルダーとしての規律の 逸脱行為と、そういうことを知らないで岩場にやってくる若い人の現状を語ってもらう。

小山田さん から見た、世界の素敵な岩場のある町の在り方…例としては、地域のコンビニで冊子となってい るトポが売っており、コンビニのバイトの人ですら、ここには有名な岩場があるんだなぁと分かっているよ うな在り方…の紹介もしてもらう。

ネットで穴場を探してきました、みたいな関係性だと、人と人とのつな がりが希薄になり、相互の理解(絆)も起きない。誰が来ているのか?知らないうちに人が来て、 こっそり登って去っていくという在り方ではなく、地域に密着している事例を教えてもらう、笠置など。 

熊本のボルダリングジムを運営する清川氏にも、来てもらい、日之影ボルダーの発展にどう都会 のジムが貢献しているかの現状を語ってもらう。(都会のジムは、主たる情報発信基地になって いるため) 

狙い:ボルダリングとアルパインクライミングの違いを町民が自ら理解できること。ボルダリングを 活用した町おこしについて、理想的な未来の姿を町民自ら、なんとなく脳裏に描けるようになるこ と。良き関係性についてのイメージが持てること。 

資料:日之影のトポ。 資料:お粗末系クライマーの実態資料

案)第三回 

佐藤祐介氏。現代のピオレドール受賞のトップアルパインクライマーで、宮崎・祖母傾エリアでのルート開拓の経験がある。花崗岩の初登攀の魅力を語ってもらう。ガイド業をされているので、町民を含めたクライミング一日 体験会(開拓一日体験)を開いてもらう。 

アシスタントに町民の男性がつけるようならつく。無理なようであれば、地元延岡のクライミングジムの店長さんにお願いする。(役に立たないかもしれないですが、良き経験になるはず)

佐藤さん には、誰か一人連れてきてよいとアシスタント役を一応、連れてきてもらう。 狙い:現代の眼で見ても、自分たちの地域には、まだまだ手つかずの資源がいっぱいあることを 理解する。 

案)第四回 

天野和明氏。 全国チェーン登山用具店の石井スポーツ登山学校校長。高千穂神社にて奉納のクライミングを 行っている、地域にゆかりのある方です。 天野さんはアルパインクライマーでありながら、一般登山者の登山教育に取り組んでおられ、現代登山者の現状(東京方面)に詳しいので、現状を踏まえた登山の在り方(どのくらいにレベル設定したほうがいいのかなど)で、天野さんがこうしたらよいと思う姿を話してい ただくのが良いと思います。

クライミング以外の、登山道の安全管理、一般登山道としても、比叡のある祖母傾エリアは難路であり、九州では、最も難しい登山道です。

そこを安全に歩くための現代のガイドの在り方 を提言してもらう。 今の登山ガイドはほとんぞ全部自然ガイドになっており、植物に詳しいことがガイドの意味になってしまっていますが、難路以上の登山道では、それではガイドは務まりません。最低限の危険認知とセルフレスキュー技術は必携です。

以上が、すでに宮崎県のクライミングに深い、ゆかりがあるクライミング界の著名人物です。

以下、以降のイメージは 

案)第5回

鈴木亘さん: 岐阜県下呂市のボルダリングによる地域おこしの地おこし協力隊員。町とクライミングの程よい関係について、クライミングを取り入れて町に起こったよい変化を話してもらう。若者の移住候 補になる魅力的な村づくりには何が鍵だったのか? 福岡県のご出身なので、九州と本州の温度差も心得ておられると思います。 

案)第6回 

気象予報士 猪熊さん 日本の登山での気象事故についてリーダー的地位にある気象予報士。九州の特徴的な気象リ スクについて語ってもらい、5割を占めるハイカーの気象事故を町が対策として防ぐ基準作りに 提言をいただく。雨量〇〇㎜で登山禁止など。 交流ハイキングを実践し、雲を見ながら簡単なルートを町民と歩く。 

案)第7回

日本フリークライミング協会: 現代クライミングの事故発生状況の説明と正しいボルトの打ち方を講習会をしてもらう。 

案)第8回

樋口先生 多久高校教諭。佐賀県スポーツクライミングのヘッドコーチ。若いころに開拓して学生が開拓した 竜頭泉は全国でも珍しい高校生が開拓した岩場として有名。クライミングを地域に根付かせるた めには、どのような活動をしていったか、過去のご経験を語ってもらう。 

案)第9回

菊池敏之氏: フリークライミングの文化・歴史を語る第一人者。フリークライミングとは、ルートとボルダーがあり ますが、道具に頼らずに登るクライミングです。

日本のフリークライミングの歴史における比叡・行 縢・日之影の位置づけと今の現状を語ってもらう。 

案)第10回

東秀樹氏: フリークライミングの開拓王。年間開拓数最多。現代のクライミングジム上がりの人でも楽しめる、クライミングルートの開拓のコツ、資材の紹介、道具などの紹介を受ける。 

案)その他

・大分出身の若手トップクライマー 門田ギハード君、
・山での糞尿処理の仕方を講習してく れるNogusofiaの伊沢さん
・九州のボルダリングの父と言われている、柏木敏治氏

など、が優先度高い方々です。 一般的な面では、

・北山真氏、
・草野俊平氏、

なども候補に挙がります。

・大阪あたりの登山学校を運営している団体 (ローカル登山学校運営)
・世界的な登山学校であるUIAA (グローバル登山学校運営)

なども、招聘してアドバイスを聞くのによいと思います。 

予算は一回あたり10万円でおつりがくると思われ、効果の高い施策であると思います。

全部やっても150万円でおつりが来て、地域おこし協力隊に付与される必要経費の160万円の枠に収まります。

これらの知識をポケットマネーで足で稼いできた私ってすごいなぁと改めて思いました(自画自賛です☆でも、ほんとうです。これだけ分かっている人は、なかなかいないでしょう)

登山技術・クライミング技術・知識は過小評価されている知識技術エリアですので、知らない人たちの無知に付け込んだ、なんちゃってクライマーが量産されている現代です。

■ ”あなたやって”は、お門違いです

これだけ提案力がある人はなかなかいないので、じゃあ、あなたやって、と言われますが、

私はアイスクライマーです。

アイスクライミングができないようなところに移住するほど、お人よしではありませんので、悪しからず。
価格などが参考になります。学生と10代は無料。山やってビンボーなんですよ、基本。

2023/06/09

【クライミング界の実情】楽しみ方を教えないといけない時代

【LIVE配信】世界自然遺産登録30周年記念トークイベント「あきた白神のここがすごい!」

噛んで含めるように楽しみ方を教えないと、分からない人が大半、ということが分かる事例だと思います。

地域の山をそれぞれの自治体が、良さをPRする意味で、

 登り方指南

すればよい、ということだと思います。

2023/05/25

【クライミングによる地域おこし】北方地域ユネスコエコパーク準拠点施設 整備計画

宮崎県延岡市 北方地域ユネスコエコパーク準拠点施設 整備計画

https://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/uploaded/attachment/14065.pdf

■ 情報ピックアップ

・来訪者数 1日20名

(2022 年 1 月 14 日~2023 年 1 月 13 日の 1 年間 =つまりコロナ禍中)

・お隣の高千穂町の滞在人口は年間を通して平日・休日ともに 8,000 人

・5割以上がハイキング、1割以上の方がクライミング(岩登り)を目的に来訪

■ まだ遠見の見物感ありのローカル自治体

一般的に言ってのことだが、地方の自治体は、自分たちが、地域の資産…この場合の岩場や山だが…をどのように使ってほしいのか、決める主権が自分たちにあるのだ、ということは、ほとんど自覚してない…。

つまり、人間に例えると、物心つく前の、幼稚園の時代にいるような感じなんですよね…

その結果、京都や大阪ではないが、地域にとって好まざる事態…ゴミポイ捨てだの、観光客が多すぎて地元民がバスに乗れない、だの、岩場の場合だと、死亡事故、などなど…そうした、え?!違うんですけど!っていう事態が起こって初めて、

 こんなの、頼んでない!

となる。本来はローカルが、主体的に、

”自分たちの山(岩場)は、このような使い方をしてください、あるいは、このようなタイプの人に公開します”

というビジョンを出していかなくてはならないのだが、いかんせん、日本人は、ビジョンがなくても、他の人が敷いたレールの上を走ればオッケーだった時期が長く、「どんな町になりたいですか?」と言われても、「って言われても…」と言葉に窮すのがオチなのである。

例えば、このようなビジョンを打ち出している岩場もある。


■ 公共の岩場であるという自覚

何もルールが存在しなかった時代を経て、大衆化の時代に向かいつつあるクライミングだが、その先行事例は、当然だが、欧米に既にある。

例えば、スコーミッシュやジョシュアは、クライマーなら誰でも一度は訪れることをあこがれる、あこがれの地だ。

参考:

https://i-love-banff.com/sub/squamish%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E8%A8%98%EF%BD%9C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%A0%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

それは、みな、まっとうな社会人ではあるが、

 ひとときのバム生活

を仮想体験するために来ているのである。一生、サラリーマンの生活に縛られ、しがらみにからめとられた一般社会人クライマーにとって、バムクライマーというのは、

  自由の象徴、あこがれ

なのである。

その伝統はフリークライミングの伝統であり、似ているところでは、ワーキングホリデーにいそしむオーストラリアやニュージーランドでの若者の姿がある。違いは、若くない人も多分に交じっていることだ。

ただの安い旅行というわけではない…。そこらへんは、近年はやりの定年退職者の車中泊グループとは峻別されたい。

海外からのクライマーは、車がないので、その理想と現実の折り合いのところで、バックパッカーみたいな、あまりサービス過剰ではない宿泊施設に滞在するということになる。

■日本の旅館は日本人の幸せの具現化

昔の人は、上げ膳・据え膳、それに布団の上げ下ろしも自分ではしたくないのが、休暇のスタイル。つまり、高級旅館が、日本人の幸せの形だったが、現代のアウトドアブームの中心を担っている若い世代では、そういうことすら煩わしさに入り、できれば電源オフできて、自然の中にたっぷり放り込まれるような、ある意味、文明に背を向けたようなのが好まれている。

が…、ほんとのほんとに背を向けることは、もはやだれにもできない訳で…例えば、病院やレスキュー体制の整備など、まさかの備えは必要…

というところの落ち着きどころ…文明と自由な生活の折り合いの良い点を複数の解で見出せるのが、海外の岩場で有名な町、ってことになっている。

ヨセミテにも、実は一泊300ドルのキャビンがあり、10ドルで泊まれるキャンプ4に泊まる人とは客層は全く違う。私はヨセミテでは、エコなゲストハウス、ヨセミテバグズに泊まった。

岩場を持つ自治体の人が、自分たちの山(岩場)ってこんな風なんだよ!と価値観を前面に出していい、ということが、今一つ分かっていないことがうかがえるレポートだった。

でも、地域住民に聞いて回るというのは正解だと思う。地域は住民のものなのだから。

ただまだ受身的で具体的なイメージがつかないでいるということだ。海外の岩場を視察に行ったらいいのではないかと思う。

これでなし崩し的に客だけが来てしまえば、

 え?!こんなはずでは…

と思ったこととは違う可能性もある。

バラ色だけを夢見たければ、バラしか呼び寄せない土づくりが必要なんだが‥‥もちろん、これはバムを追い出せという意味ではない。

バムの中にも、社会性のある人はたくさんいるし、むしろ、お金出せば何をやってもいい、と思っているような人は、大金を旅行に使ってしまうような人たちの中にむしろいる。

■  ここにしかない恐怖体験?


もっぱら、日本の岩場が、海外に向けてオープンになるために必要なのは、

 40年経過したボルトの更新

である。通常、10年とか15年で更新になるところを、さぼりにさぼって40年っていうのが日本の現状なのである。

その解消に使えるのではないか?というのが、不動産の小口証券化、という仕組みだ。マンションなどが対象だが、岩場の再生にも国交省との交渉次第で使えると思う。

ボルトが40年ものとは知らない海外クライマーは、行政が集客を始めれば、知らずに、のこのこやってくるだろう…(クライマーの集客は簡単で、誰もがみるクライミングのサイトがある)

一般的にものすごくクライミングは海外では普及しているので、そのつもりで来てしまうと?

当然だが、事故が増えるだろう。

しかし、そうなるとボルトの脱落などで、事故が起こった場合の責任問題ともなりかねないのが現状の日本の岩場。

宣伝していなくても、毎年誰か落ちているのを必死に隠蔽している、というのが現状なのだから…。

クライマーの自己責任、の掛け声のもとに、設置者責任は放棄してきた歴史が積みあがってしまっており、義務を履行しないままに権利を叫ぶことが普通になってしまっている。

それは、一般社会の通念とはかけ離れた感覚なので、今までのようにクライマー同士しか知らないのならば、それで何となく押し通せてしまったが、エコパークとして整備するのであれば、そうした無理はもはや押し通せない。

これは、地元にとって、メリットか?デメリットか?

もちろん、それは地元がどういう人を歓迎し、どういう人を歓迎しないか…によるが、普通に見れば、メリットであろう。

なんせ山や岩場って、ここ以外にはないもの、なのだから。そうした大きな資産を使わずに、埋もれさせてきたことが、製造業から、内需主導のサービス業への転換に乗り遅れた大きな理由の一つである。

言っておきますが、日本はとっくの昔に内需経済の国なんですよ?

公共の岩場で、わざと危険が増大するように登る…例:ノーマットで登る…などという自己顕示欲のクライマーをどう処するか?そういったことも、実は地元が決めればいいのである。(例:ノーマットクライマーお断り、マルチならノーヘルクライマーお断り、敗退ロープなしクライマーお断り)

海外のクライマーのゲストハウスには

 ”いやな客は断る権利が運営者にはあります”

って張り紙がありましたよ。

結局そういうことなのです。人間社会で生きるからには、相手があってこその自分。好き勝手してよい、っていうのが自由だと思っている人はただの子供、ということなのです。

自由の本当の意味はそういう意味ではないのですから…

日の影がビショップみたいに、ボルダリングのメッカとなって栄えれば、ほんとに楽しい未来が待っていることと思います。 

それには、ローカル自治体の主体性が必要だし、ローカル自治体がリスクを回避する程度には、クライミングを理解する必要がある、ということは言えます。