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2024/12/21

これまでの歩み

 ■これまでのあゆみ

前史:2009~2017年 山梨時代

ヨガのインストラクターをしつつ、雪山からアイスクライミング&トラッドクライミングへ。 クライマーとしての詳細はこちら

夫の仕事の転勤により、福岡へ3度目の転居。同じタイミングでUIAA『登山総合ハンドブック』の出版依頼を出し、出版される契機をつくる。翻訳依頼を受けるが、固辞。

以後、クライミング教育の不在により、僻地と言える九州でのクライミング環境の悪さに、クライミング自体をあきらめ、クライミングによる地域おこし活動へ、活動内容をシフトする。

■ ここから

2017年 クライミングによる地域おこしに取り組みを開始する

    ・積雪期登山ガイドステージ2を取得  筆記試験・実技試験 合格

2018年 岩根山荘でアルバイトし、川上村について知識を得る

    カウチサーフホストを実践し、外国人(クライマー含む)のゲスト対応。

    同時に、福岡市公認・観光ガイドを個人事業主として行う

    スタートアップ福岡に参加し、起業プランを練り始める

    このころより、クライミングによる地域おこしについてフィジビリティスタディ開始。

2019年 

           ゲストハウス天空の茶屋敷でゲストハウスキーパーを行う

    外国人向けに福岡八女・日向神のベータサイトを作成する

    TheCrag.com ウルフからの依頼で、日本で唯一の翻訳者となる

    3月 岸良クラックで肉離れし、クライミングできなくなる。

    自給自足のエコビレッジを目指し、自然農をスタートする

    9月12日 膝を亜脱臼し、登れなくなる(3年)。

2020年 

   九州で普及しているカットアンカーが、現代では不適切なボルトであることが判明し、JFAが協力に来てくれる。日向神でリボルトが行われる。

 https://allnevery.blogspot.com/2021/04/21.html

 ・岩とお友達になる会を発足し、子供たちに体験クライミングを行う無償活動を行う

 ・大分八面にクライミングによる地域おこしを提案する

 ・熊本五木村にクライミングによる地域おこしを提案する

 ・農業を覚えるため、マキイ農園で農業のアルバイトをスタート

2021年 農業研修に参加し長崎県大村市で、クライミングによる地域おこし提案を行う

 https://allnevery.blogspot.com/2021/02/blog-post_2.html

 林業就業者支援講習に参加し、自伐型林業×クライミングの可能性を打診する

 宮崎県延岡市・日之影町にクライミングによる地域おこしの提案を行う

 https://allnevery.blogspot.com/2021/11/blog-post_7.html

 日本フリークライミング協会の奥村さんがビレイ講習をしてくれる

2022年 2月、うつ病発症し、一年あしぶみ。栄養療法に取り組む。

  ・和歌山県色川地区に農業研修に出かけ、南裏健康さんの幼馴染の方と知り合いになる

   ニワトリのトサツを経験させてもらう

  ・天草に牛・豚の放牧の勉強に出かける。だるま放牧豚さん。

  ・3月悪性貧血によるうつ病を発症

  ・11月 熊本水上村にてログハウスビルド講習会に参加する (国産材の用途開発) 

  ・1月 奥村講習2度目 たぐり落ちのキャッチ

2023年 うつ病治療のため、分子栄養学を学び、ONE(Orthomoleculer Nutrition Expert)を取得する。以後、栄養相談窓口開設。

 2月 北海道・旭川および下川町へクライマーがやっているゲストハウスを視察に行く

 3月1日 アキレス腱断裂。一年のリハビリ期間を余儀なくされる。

  水泳を習い、フラッシュバック(トラウマ)を克服する

  心理療法を勉強し、トラウマについての知見を深める。

2024年 立山で夏山小屋バイトを行う。9月、瑞牆に空き屋を見つける。

 9月 さかさま不動産より大家さん発見の連絡をもらう

 10月 プチMBAに参加中。

■ 当方の共同生活経験

・学生寮にて7名の女性同士での共同生活経験(自炊、トイレ、バス共同)

・アメリカサンフランシスコ郊外での住み込みバイト経験

・アメリカサンフランシスコ市内でのシェアハウス経験(6か所、含むゲイ・レズビアンとの共同生活。高齢者・子供)

・オーストラリア・メルボルンでのシェアハウス経験(水彩画アーティストの家など3か所)

・東京・中野でのシェアハウス経験 個室&女性

・Wwoofにて共同生活経験

・夏山小屋バイト(五竜山荘・大日小屋 個室なし)

・ゲストハウス運営(天空の茶屋敷)

・ラオスグリーンクライマーズホーム ドミトリー

・台湾 The Bivy ドミトリー

・その他:車中泊、無人小屋、雪中テント泊など…女子にしては大概のところで泊まれます

■ 空き家再生系の勉強

このほか、以下の空き家再生系の勉強も行っています。

1)5年にわたる不動産の監視と勉強(含、山梨時代)

2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加

3)建築不可物件再生セミナーへの参加

4)地域おこし協力隊 募集要項を規定するコンサルタント集団の勉強会参加

5)八女のゲストハウスでのアルバイト

6)岩根でのアルバイト

7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(地方移住経験11回)

8)エンジョイワークスでの空き家再生プロデューサー講座への参加

9)空き家レンジャーへの参加

10)当方の空堀の転勤留守宅の活用の試み

■ 提案リスト

https://allnevery.blogspot.com/2023/06/blog-post_34.html

https://allnevery.blogspot.com/search/label/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%81%8A%E3%81%93%E3%81%97

ずいぶん長い道のりを来ました。

ここまで、無給&無休で働いてきた気がします。途中、怪我により、クライミングそのものができなくなり、栄養療法や水泳によるリハビリ期間などを経て、心理療法のカウンセリングを受けることになりました。これまで、活動にトータルで約300万円ほど出費しているのではないかと思います。

■ トラウマ、脱臼、アキレス腱、鬱病…数々の試練を乗り越えて

言語獲得以前の幼少期に父親に水に突き落とされ溺死しかけたことがクライミングによってフラッシュバックで蘇るようになり、考えの浅さにより、他者を命の危険に陥れるという、”未熟な男性性”を持った男性に対して、”強烈な怒り”を未解決の感情として、持っていたのが原因で、逆にそのような人を投影、シャドーとして引きよせることになり、クライミングをきちんと教えていないクライミング界全体に対して、非常に強い憤りを感じ、そのことが、夢の実現の障害、となっていたことが判明しました。

カットアンカーは、もはや古く、グージョンが今では主流だということについて教えに来てくれた井上大助さんを始め、現代のボルトについて論文を書いてくれた黒田ガイド、ビレイ講習を開催しに来てくれた奥村さん、また、屋久島にてクライミングによる地域おこしに取り組んでくれたジャンボさんや倉上さん、そして、リボルトしてくれた新田さん、また、最後にアルパインクライミング協会を立ち上げてくれた菊地さん…などなど、私個人のためではなく、ましてや私心のためではなく、クライミング界全体の福祉や公益のために立ち上がってくれた皆さまに感謝申し上げたいと思います。

現在も続々クライミング教育の不足を補う企画がたくさん出ているような気がします。

現在、当方のところには、見知らぬ外国人クライマーが、時折、クライミングすべきルートはどこか?とか、〇〇の岩場に行くが宿泊はどうしたらよいか?などの問い合わせが来ている状態です。”クライミングスチュアード”としての役割を初期の形態で担いつつあります。

当方ブログのいくつかある、英語記事は、そうした海外クライマー向けに書いたものです。

外国人クライマーたちは、確実に日本にクライミングに来たいと考えているでしょう。

ただ、日本の現状の岩場の状況ですと、スポートルートは、ボルトが40年前のままの岩場と新しいボルトの岩場の見分けが、外国人でなくても、日本人の新人クライマーでも、つきづらく、案内人なしのゲレンデクライミングは考えにくく、ジム上がりクライマーにとっても、ラオスの岩場のように普通にリードで取りつくことがお勧めできる岩場は、小豆島、程度でしょう。(まだ行ったことがないですが)

また、日本のグレーディングが海外と比べて格段にばらついている、という事情が、ボルトが、たとえよくても、気楽にとりつけない事情となっています。5.9ではじかれるのは、ランナウトが普通に起こっているためです。少なくとも日向神では5.9、ヨセミテ仕込みとかいう普通の外国人クライマーは登れませんでした。

ボルダーは万人に薦められるものの、岩そのものが見つけにくいという問題があります。こちらも案内人(スチュワード)を職業として確立するほうが、良いかもしれません。

スポートルートの岩場のボルトの現状は一朝一夕には変わる見込みはありません。

以上のような理由から、外国人が仮に登りに来る、という場合は、まずは上級のクライマーからというのが、事故を防ぎつつ外国人に日本の岩場の良さを知ってもらうには、良い一つ目のステップだと思います。

上級者のトラッドクライマーであれば、ボルトは不要で、事故も経験者でない限り、いきなリードで取りつくことは少ないのではないでしょうか?

というので、日本を代表するトラッドの岩場として、また、トラッドの登攀に関する厳しいクライミング倫理観を持つ岩場として、瑞牆は、良い取り組み先ではないかと思っています。

瑞牆からのスタートを計画しています。




2024/12/12

【クライミングによる地域おこし】町は町民のもの、という視点がすっかり抜け落ちている?

 ■ロクスノに掲載の、日本アルパインクライミング協会の瑞牆・小川山集会の報告書

最近ロクスノに載っていたんで、ネットに上げておいてよ~と思いつつ…

読んだんですが…これだから、上手く行かないのだろう…と思います。

理由1)

町の代表者(行政職員)は、町民を代弁しているわけではない、ということに無自覚だから。

たぶん、都会の感覚だから、だと思うのですが、日本って民主主義ですよね?で、民主主義っていうのは、国民が主権をもっていて、官僚とかが持っているわけじゃないですよね?国家公務員って国民の代表?違いますよね?

同じことで、〇〇町だったら、町民を代表しているのは、〇〇町議。市だったら、市議。

それでも、代表している感じは少なくて、組長レベルまで下げないと、町の人たちは自分たちの意見が取り入れられているって考えないんですよ…。町長レベルでも、微妙で、もっと小さい集落に田舎って言うのは分かれているんですよ。椎葉村なんて、村の中に18個だっけ?別々に集落があり、それぞれ個性も考え方も違う、という合衆国状態…つまり、まさに衆が合わさった、状態でした。

ので、細かいことを言えば、須玉町と増富町では、たぶん、何をどうメリットと考えるのか?、事情が違うんですよ。

そういうのは、住まないと分からない…。誰が有力な人で地域で発言権が強い人、頼られている人、人望が篤い人なのか分からない…。

理由2)

その結果、全く地域の一般住民はスルーされれており、ついでに地元の山岳会ですら、ほぼスルーされて、山梨県岳連に連絡しておけば、義理は通したぞ、程度のことになっており、

行政と、有志という名の東京方面の”勝手に”(…と田舎からは見える)トポを出したクライマーと同じく、”勝手”に(…と田舎からは見える)名乗っている協会…なんとか協会とやらが話し合ってるぜ、と地元に人に言われても、仕方ないよなぁ… 

議論から、疎外していることは、事実だからです…。

なぜ、組長、町長、須玉町、増富町、と話をしないのでしょう?

町の未来は、町の人々が主体性を持って決めるもの、なのに…

なので、これまでも上手く行かなかったのはこのような都会からのクライマーのアプローチの方法にあったのではないでしょうか?

もちろん、クライマー側は、義務感というか、責任感からこのような活動を立ち上げたのだと思いますが…。

一人一人のおじいちゃん、おばあちゃんと接する立場の人と話をするのが大事ですよ。

これじゃ、例えば、話がまとまったとしても、

 明日からこうします、と上から言われた

という印象になってしまい、

 そんなの聞いていない!

と地元の人々は反発を感じる結果になっても仕方ないよなぁ…

と思います。

心配だなぁ…。

■ クライマーは基本、共感力がない=相手の立場を考える力が弱い

逆の立場になったらどうです?? 

昨日まで、裏山で茅場だった林が、ここは国立(県立・市立)公園内だし、

「クライマーや登山者にも、権利があるんですから!」

とか言われて、町や市、県が、予算を使って、勝手に整備し始めたら、住んでいる人は、

  えー、聞いていないよ? そのお金、俺らのカネよ?

ってなりますよねぇ?実際そうだし。

乗っ取られた感を相手が持っても仕方ないですよね?

そもそも、そういうことを起こさないために

 ○○協会

なり、なんなりの存在意義があるのでは?

■ 古い開拓者にも情報が行くように…

ロクスノ値上がりしていませんか? 情報が無料の時代に…1980円。え?!クライマーって、ビンボーの同義語でしたよね?な感じで、びっくりの高額雑誌なんですが。

 日本アルパインクライミング協会の報告書くらい、重要な情報なら、ネットに上げないと、みんなに読めることにはならない。

公益事業なのなら、なおさら。

もし、瑞牆が、全国の岩場の模範となる、規範となる岩場になる予定だったら…つまり、厳しい倫理規定あり、ということですが…瑞牆プライドみたいなもの…

それに他の岩場も追随してね、と思うなら…

それは、誰もが見て確認できる状態にしておかないといけない訳ですよね?

お金払わないと、何がどう報告されたのかすら分からないのであれば、一般の村民、町民は活動内容を見ないのは、当然のことでしょうし、同志である全国のクライマーすら、九州みたいに、遠かったら、俺カンケー無い話、って思って、見ないでしょう… 

しかも、ロクスノって一般書店には販売されていませんし。わざわざ取り寄せないとみることができない。超高額の雑誌というよりは、ほぼほぼ 同人誌、ってことですよね?

大体、図書館にすら、入っていないし。

だから、みんな、買えないし、買わない。そうなると?

浦島太郎みたいな岩場が全国の僻地で、発生することになる。

ネットに上げるなんて、今時ただなんだから、読みたかったら買え!みたいな、せこいことしないでいいと思いますよ。

もうすでに、応援代、募金みたいな感じだもの。豊かな人が買って支え、ビンボー人はネットで見ればいいのでは?

なにしろ、名誉の記録のためにある雑誌で、ほとんど一般クライマーに役に立つ情報は載っていない雑誌なのですから。

 地域の市民の皆様は、全く考慮に含まれていないようだった、クライマー会議の報告書…


2024/12/09

【日記】岩場と地域貢献

 ■ 相談相手が欲しくなり、大阪のクライマーを訪問

”クライミングによる地域おこし”で、私の夢が実現する機会が生まれた。

ところが、私は現在、無職で活動費が出ない上、家賃の負担も、現状の住まいの福岡は、不動産バブル最盛期で、家賃負担が重い。

そこで、一人住まいではなくシェアハウスの運用を考え、一緒に住んでくれる協力者を求めたら、協力、ではなく、

 乗っ取り

に会いそうになっており…

どうしたもんか?ということを相談したかったのだ…

■ 岩場とローカルの関係性の構築を教えられる上級クライマーはいるのか?

福岡では、米澤先生から、地権者との交渉術を含む、開拓を学びたかったが、これは失敗に終わった。

その代わり、いかにクライミング教育が不在か?ということを学ぶ結果になった。

クライミング界の問題点は?と言えば、アクセス問題に尽きる。

これまで、クライマー界は、

  単純に、自分の欲望の充足”だけ”を第一

にしてきた人を、なぜか、

 高いグレードが登れるから、という理由だけで賞賛

する習慣にあり、それは結論的に言えば、わがまま言った人が勝ち、という原理になっている。

つまり、子供っぽい態度でいればいるほど、取り分が多くなるって意味だ。駄々っ子が駄々をこねているだけで、賞賛が得られる、というのと同じことになっている。

特にグレードにオブセッションな人はそうで、たった一つのグレードだけを

  執着心 という単なるわがままの正当化をオブラートに包んだ言葉

で、

  パートナーへの責任や社会的責任、道義的な合理性

を無視して活動することの言い訳にしている。平たく言えば

  強ければ何でも許される

という横暴が、なぜか公式見解、って言うことになっている…。

これは、ビジネス界も同じで、ただ利益だけを追求してきた結果が、

 環境問題、貧富の格差の問題、

などなど…いびつな世界を作り上げた。その反省の波が、世界中で起きている中、日本のクライミング界はいまだに、グレード一点豪華主義、でなんかなー感がある。

そうでない、地域とクライミングのより良い在り方を構築してきた人…そういう人から、地域との関係性の作り方を若いクライマーは学んでいない。

そのため、幼稚園生が食べたいものを食べ、遊びたいときに遊ぶ、のと同じ存在になってしまっており、結局、地域の皆様にお目こぼしをもらって、

  地域に落としているのは、迷惑と事故だけ

って結果になることを回避できないでいるのである…。

地域の人たちから、岩場があるおかげで、地域経済が成り立って、うれしい…と言われる… そういう風にクライマーは持っていかないといけないのだ。

なのに、そうなっていない…のが、まぁ全体的に共通の岩場の事情だ。

で、ヒロさんというクライマーの店に、岩場とローカルの関係性の作り方を知りたいと思って出かけた。

(※ほかにもネパールのことなど聞きたいことがいくつかあったが)

■ 中村天風の 霊性を中心とした生活

この日は気の流れが良い日で、朝から流れが良かった。毎朝のジョギング兼ねた散歩に出たら、中村天風の会にバッタリ。飛び入り参加したのだが…。

教えられていた行法自体は、ヨガを学んだあとの私には目新しいものはなく、クンバカも心身統一法も、ヨガの本に書いてあることだったし、バレエでもお尻の穴を締めるということは普通にやるんだが、

・マインドフルネス

・言葉に出す自己暗示

・欲ではなく、霊性を高めることを目的とする

・ビジョンを揺るがせないこと

などが、改めて、そうだよなぁと思わされた… 

そういう偶然の出会いのあと、会いに出かけた。

■ 分かったこと

彼は岩場に住んでいるが、仕事は別のところでやっている。

会にもいろいろあるそうだ…。

しかし、清掃活動など地域貢献活動をしている。岩場に住む立場、というのはどういうことか?そんなことを聞きたいと思った。

その肝心のところは、先客が多くて聞き損ねたんだが…

面白い出会いがいっぱいあった日だった。

■ 高校偏差値

途中で学生時代のご友人が多かったせいか、大学進学と高校の偏差値の話になった。

偏差値75の学校だったそうで、大阪の高校ランキング…北野高校の話になった。北野高校と言えば、三井物産に勤めていた時代の後輩が、北野高校から九大に進んだ人だったんだが、福岡では、九州大学と言えば、そこのけそこのけおいらが通る…って感じだが…

私の母校、熊本高校での認識では、九州大学っていうのは、九州大学に”しか”行けなかったのね…って感じに受け取られること必須なので、普通みんなプライドがあるので、なんとしても九大以外の大学に行くのが普通だった。よっぽど親の事情で九大を避けることができない事情がある人しか行かない。家を継がねばならない、とか…。北野高校の後輩もそうだろうと思い、特に気をとめることもなかったんだが…

彼が非常に高学歴のクライマーであることが分かったのだった。阪大の研究室のつながりの人がいっぱい来ていた。大阪外大は阪大に吸収されてしまい、残念なことになっているのだが…。

外大生が大阪大学に吸収されたことを残念がるのは、阪大は理系で外大は文系で、まったく学術分野的にミスマッチだからだ。互恵関係にないよね、みたいな。

でも面白いことに阪大卒のヒロさんは、海外の放浪に出て語学が堪能になり、外大女子の私は、松下のロボット開発室でキャリアをスタートした…大阪で社会人になると、自分の立ち位置感が正確に分かるような気がする…外大って言うことのポジションも正しく設置されるわけだし…。

外大は、どちらかというと阪大よりも、京都大学の前座に近い立ち位置で、外大で教えた後に京都大学にステップアップして行ってしまう先生方が多かった。私の時代は、就職氷河期で、6コマもかけ持ちしても、食っていけない若手の助手やパートタイム雇用の教授たちが、外大の図書館には相談にたむろしていて…というのは、自費で研究に必要な書籍が買えないので、一般学生向きの図書予算で必要な本を買ってもらいたいわけ…そういうのを見聞きしている間に、今院に進むとこんな羽目になるんだ~と思い、私は在学中からパナで働くことにしたのである…。院に進むことはだいぶ色々な人に薦められたんだが、ただ痛みを後伸ばしにするだけのようにしか感じられなかった。

話がそれたが、やはり、

   地域の中で視野の高いクライマー

が必要で、クライマーでも、知能知数が高い人は、人間力も高く、ちゃんとリスクを考えて避けて通ることができるのではないだろうか?

結局、そうでない人たちは、

  人生の一発逆転

を求めてクライミングに来る。今はそういう烏合の衆のようになっているって話なんだろうなぁ…

という話だと遠回しに感じました(笑)。

考えていなくても、あまりにも明らかで、誰でも分かるようなリスクや危険でも、現代クライマーは、

 いちいち言語化

しないと、現代のクライマーには理解すること自体ができない人が増えたのかもしれません。

なんとなくそういう結論になった(笑)。そういう知性の低下した相手のためには、言語化という能力がある側からない側への、努力、それによってしか、必要な相互理解が得られない時代ですね。



2024/12/07

【クライミングによる地域おこし】進捗があるが、前途雲行きは怪しい

■ クライミングによる地域おこし、で進捗があった。

瑞牆に家が見つかったのだ…。しかも、格安で貸してくれるという。

大家さんは、仏壇を残したり、法事などがあるときは地元に帰ってきたい。家族として使いはしたいんだけど、家は空きっぱなしではもったいないということだった。

■ どうやってこの家を見つけたのか?

さかさま不動産、というマッチングサイトで見つけました。

プレゼンシング。

思っているだけでなく、行動することが大事だ。

思っていても、行動していないことは、プレゼンシングしないからだ。

■ その地に生きることが第一で、二番目がクライミング

山梨で、クライミングは覚えた。

クライミングをするようになったのは、山梨という土地を、深く知ることになったら、もれなく、クライミングが付いてくるから…。クライミングしたいから、山梨、ではない。

これは山梨に住んでいて、山梨から出たことがない人にも言いたい…

自分の町の良さは何かな?と考えたときに、なぜ山や岩が入ってこないのかなぁ…

山梨にいるときから不思議だった。山梨県民の心は、東京への羨望に支配されているように感じられた…

山梨に親しむ、ということを考えると、山に親しむ、そして、クライミングに親しむということは避けて通れない課題だった…。 なぜなら、山梨こそ、日本のクライミングの発祥の地と言ってもいいような具合だからだった…。

分かりやすいように他の地域に置き換えてみよう。福岡県民にとって山に親しむというのは、特徴的行動だろうか?Noである。福岡には、特筆すべき山、というのはない。大きな山という意味でも”ない”し、個性的という意味でもない。もちろん、高いから尊い、個性があるから、尊いという意味ではない。単純に、福岡の山というのは、福岡という土地の個性として位置づけられるほど特筆的なものがない、ということだ。

山梨には、富士山があり、北岳があり、甲斐駒があり、大菩薩嶺があり、三つ峠があり、と日本を代表するような山がいっぱいあるのと違うでしょう…

あるいは、福岡の山の個性は、里山、つまり生活の場としての山であり、急峻な山というよりは、たぬきやいのししやサルが住む、里山。日本昔話の山だ。山梨の山は、奥山。そして岩山。

人間の役に立ってくれる生活の糧をくれるのが里山で、人が踏み込むことができない場所が奥山。

これくらい違いがあるんだが…私が山梨で山をするようになったのは、山梨にいたから。

私はただ、普通に山梨県民のふるさとの山…三つ峠や北岳、茅が岳に通っていたら…奥秩父最奥の地では、昇仙峡では、岩がにょきにょきと生えており、その岩は、登ることができる岩だった…というので、山梨を味わう、つまり地域の良さを知る、ということがテーマだったので…それで、登るようになったのだった。

なので、そもそもそこで暮らした最初から、ブドウの収穫は手伝いに行ったし、桃の滴果はしたし…地域に何か役に立ちたいということで、北岳を登る前から芦安で登山道の整備のボランティアに参加していた…

このような、

 地域の催し、地域の保全活動に参加すること、

が、なぜ、”フリークライミングのクライマー”には、できないのだろうか?

不思議に思う…

今トッププライマーの平山ユージさんがクライミングによる地域おこしで、取り組んでいる、小鹿野でもこれは問題になっており、クライマーはクライミングしかしたがらない、クライマーズミーティングすら参加意欲がない、ということが問題になっていた…。

私が思うには、グレードにオブセッション、征服欲にオブセッションなんではないだろうか?しかも、あまりにもオブセッションなので、他のことを考えられなくなっているんではないだろうか?

■ 外国人を入れるとろくなことがない、よそ者を入れるとろくなことがない、は相手次第

クライマーのように、クライミング以外に一切関心がない人が村に入ると、地域活動には興味がないので、地域は結果としては安く利用されるだけになってしまう…(汗)

そうではない地域移住と言うのを私は八女や、和歌山で見てきました…

そもそも、クライミングと言うのは、その地域の特色の一つに過ぎないのです。

林間学校や、村内留学の一環として、クライミングが存在する、というのが、普通の位置づけなのです。だから、そういう風に移住してきた人はクライミングを何もかもに優先するということはしません。

八女では、農業の繁忙期や、地域の水路の掃除などは、外国人も参加です。もちろんゲストハウスキーパーだった私も参加でした。(クライマーなので結構戦力になった)

そういう地域の共同作業…消防団に参加するとか、組長をやるとか…

そういうのが大事なのです。

でも、フリーのクライマーって、登りたいだけだったりしますよね? 胃やフリークライミングも良い活動なのですが…

gグレードを追いかけている人っていうのは、征服欲にオブセッション、ということなのでしょうか?なぜクライミング以外の何の地域活動もしないで、クライミングだけしているのでしょう?

た確かにクライミングは究極の現実逃避ではありますが…。今ここ、というのは現実逃避って意味にもなるんですよ。

この地域はどうやって生き残っていくか?という課題に向き合わないといけないのですから。

その手段にクライミングはなりうるというのが私の意見ではありますが…

地域活動に参加して、みなでふるさとを盛り上げていく、そんな意思が欲しい、そう思うような、何となくリスクを感じる、事が、最近私の元では、起こっています。

味噌づくり。こういうのでも、バカにせず参加できるような人が必要なんですよ。

普通のおじちゃん、おばちゃんとどうやって交流しようというんです?こういうことをしないで…


2024/09/02

【クライミングによる地域おこし】不在のステークホルダー、地域市民を地域おこしに

■ 私が本当にクライミングによる地域おこしでやりたいこと

現在のクライミングによる地域おこしでは、本当に地域おこしという活動から、利益を得る主体である人、つまり、地域の人、はなんらの便益も得ていない。

地域おこしなのに、肝心のステークホルダーが不在、その名は、地域市民…。

ロクスノで、小鹿野の地域おこしに関する話を読んだが、小鹿野も、地域おこしについて、地主や地権者しか、地域おこしについて、関心を持ってもらう、利益を得てもらう、という発想がないみたいだった…。

地域おこしに地域の人が参加しなかったら、その地域おこしは、肝心の当事者不在の活動になる。

地域というのは、自分の家、であり、自分の故郷であり、まぁ、拡大した自分自身、ということだ。

自分が日本人でない、と思う人はいないだろう。同じことで、自分が○○町民、〇〇市民、〇〇県人、と思わない人はいない。なのに、クライマーでないから、小鹿野の町おこしには関係ないとか、地主じゃないから関係ない、意見できない、というのは、間違った発想だ。

他人事、ではない。その他人ごとではない、という感覚を日本人は戦後忘れてしまった。

私がアメリカに行ったのは、94年95年だが、教会活動が盛んで、震災の時は物資を送る活動に私も参加した。その時、アメリカでは地域活動がきちんとあるんだなぁと思った。

その後サンフランシスコ市内の日赤に同様に参加してボランティア活動しようとしたが、あまりにも悲惨で機能しておらず、なんじゃこりゃ感があった。すでに自分の町という活動が成り立っていなかった。要するに、貧すれば鈍するのである。

思えば、九州福岡で経験したクライミング活動の廃れぶり…は、同じだったかもしれない。

みんなが自分さえよければいい、となった結果、こういうことになったんじゃないだろうか?

伊藤貫先生は、中国の日本が属国に陥ることを懸念しているが…アメリカに対して売国奴だった人たちが、今度は中国に対して売国奴になるだけのことで、日本市民、国民は、また、ただ黙ってその事態を受け入れるだけのことなのだろうか?

私は市民の自主性が失われた町というのは、ほとんどすべての市町村なのではないか?と思っている。

夕張以外の… いっそ、全く市町村機能が無くなれば、人々は自分の力で立つことを思い出すのではないだろうか。


2024/08/27

【クライミングによる地域おこし】地域おこしになぜか、積極姿勢になれない理由

 最近、自分の夢への実現が一歩前進するようなことが起きている。

しかし… 問題が…この夢の実現に関して、なんか躊躇があるのだ。

■ 地域おこしのスキル?

クライミングによる地域おこしをするのにあたって必要なスキルは、クライミング能力ではなく、地域おこし能力のほうだ。

だとすると、地域おこし、さらに言えば、最も大事なことは何だろうか?

地域に、愛着を持てるかどうか?が核心になるのではないだろうか?

では、私はクライマー連中に、愛着を持てるだろうか?

いや~持てませんね。あいつら、自分のことしか考えていない究極の自己中ピープルなんで。

では、地域の人は? 地域の人に対して愛着が持てるかどうか?は、どのような地域性を持っているか?によるだろう。

儒教文化の人は私は愛着は持てない。なぜなら、儒教の教えというのは、支配者が支配を楽にするための教えであるからだ。

■ 日本人の日本人らしさ

海外にいると日本人の日本人らしさは、いいなって思う人が多いだろう…。

日本人同士でも、相手の領域に、土足で入るようなことはしない。まずは相手を配慮して、そして、自分の居場所を確保する。

海外でも、お先にどうぞ、という文化はある。AfterYou、というが。

そうした文化はどちらかというと、ヨーロッパにあり、アメリカにはないと思うが、アメリカ人の中にもいない訳ではない。

私のアメリカでの人格は、そうした人たちに近かったと思う。

しかし、問題は、アメリカでも、日本でも、

 わがままで駄々っ子で俺はダメな奴だと主張して、こちらから慈悲という行為を引き出して、裏であっかんべーとやっているような奴ら

である。この人たちは、日本的気質と言えるのだろうか?私には日本的というよりも、むしろ、アメリカの功利主義的な人に見えるのだが。

例えば、怪我をした仲間を置き去りにして、自分は登りに行ってしまうような奴とか、である。山でも、高山病になった仲間をほっぽって山頂に行く人いますからね。

そういうような人たちを利するようなことは絶対に嫌だなと思っているのである。

しかし、地域おこしビジネスには、そうした人は多い。それは、結局、政府からの大量の補助金が流れ込んで、楽して儲けられる仕事になってしまっているからだ。

■ 外国人による、乗っ取りを避ける

立山に行く前に、非常にマナーの悪い外国人(観光客ではなく、住んでいるのではないか?と思われる人たち)でいっぱいの谷町線を天王寺で見た。

なんとなく、日本が乗っ取られるのではないか?みたいな危機感を抱いた。

その危機感は、立山で、リアルな現実として具現していた。

実際、乗っ取られていた、のである。

乗っ取っていた人たちは、国内外国人のタイプで言えば、良いほうの外国人だったと思う。特に中国人のLee君は小屋の親父さんからも信頼が厚く、仕事もうまく回していたと思うが…それでもやっぱり日本人の自己主張力が弱いので、治外法権化してしまう。

いい人なのになぜそうなるの?と思う人が多いだろう…

例えば、餅事件があった。賄いの朝食の卵焼きをフライパンで作るのだが…

「これ、どう焼いてほしいの?」

「餅」

「え?餅って?」

「…。もーいい!」

結局、餅って薄焼きのことで、日本では餅と言わない。ところが、中国人のほうは餅と言わない、という学習機会ではなく、ったく日本人は分かっていない、という学習機会にしてしまうのである… いや、ここ、日本ですよね? 日本語使いましょうよ。

たぶん、薄焼きではなく、日本の卵焼き風に丸めてしまうくらいの自己主張パワーが日本人には必要らしいのだが、自己主張をしないで相手に寄り添うのが、日本人の日本人たるところなので、国際社会ではそういう性格は

 透明人間

ってことになる。そういう人が生きやすいか、生きづらいか?明白であろう。

そして、乗っ取っているほうも不幸だし、乗っ取られている日本の側も決して幸せそうには見えなかった。

Lee君は一生懸命働いてくれたが、それが日本の山小屋の親父さんには、ちょっと違う、と感じられる。だから、日本人が欲しくなる。でも、その日本人らしさが何なのか?親父さんは言語化ができないのだ。

海外にはクライマーの町はいっぱいある。しかし、そこは、外国人の文化で運営されているから、日本人が出かけて行っても、楽しいのである。日本人は郷に入れば郷に従うから。

逆に、日本的な家庭的なノリで、運営したら、日本人は、相手に過剰に親切すぎ、軒先貸して母屋取られる、ことになるし、それは双方にとってハッピーではない。

受け取った側は、返礼しないといけないくらいなら、最初から親切を求めていない、と思うだろう。

まず与えて、そして、受け取る、は、ほぼ日本でしか通用しない。

■ 治外法権、ニセコの二の舞?

しかし、海外にあるようなクライマーの町をそっくり、日本に持ってきたらどうなるだろう?

ラオスを事例にすると、地元のラオス人に対する恩恵はないのである。

グリーンクライマーズホームは3度も火をつけられている。つまり、地元の人からは、歓迎されていない。

そりゃそうだ、クライマーズパラダイスを作っただけで、そのパラダイスには、地元の人は含まれていない。

それでは、地元の人は面白くないのが普通だろう。

考えても見れば、西洋人というのは、こういうことを延々と歴史の中でやってきた人たちなのである。

例えば、ある国にコーヒーの木を見つける。そして、そのコーヒーを安く買って高く売る。

儲かったのは誰か? 見つけた西洋人だ。それだけなら、現地の人は何も言わなかったかもしれない…しかし、それ以上のことを起こす。平和な現地の生活を捨てさせ、コーヒー農園の労働に駆り出され、結局、利益は? 西洋人ががっつり取っていく、ということになって、ローカルの人々は伝統的な生活を破壊され、貧困に追いやられる。

クライミングだって、同じやり方をグリーンクライマーズホームはしてしまったのだ。

無自覚に。

■ ローカルビジネス

一方で、そういう事態を見て、クライマーの増加に目を付けた一般のラオス人がやっているゲストハウスもいる。

そうしたゲストハウスは、楽しいのではないか?と思って、次回は、何泊か、そういうゲストハウスに宿泊したいなと思ったりもしているんだが…前回、だいぶ現地で見つけてきたので…

そうすれば、ラオス経済に、ちゃりんとお金を落としたことになるだろう。

ラオスでも言っていたが、西洋人は、別にお金を落としたくないのではない。ただ、ラオスが提供するものに、先進国の彼らが欲しいものがないのだ。

西洋先進国では目が肥えてしまっているのである。

近所の雑貨屋ひなたさんがやっているようなハイレベルな雑貨だったら、みんな買っていくだろう。

■ 以上が躊躇の理由だ。

ということで、機会は舞い込んだ。

後は実践をするだけなんだが…私はどうしたら、良い形で、これらの実践を地域にもたらせるだろう?

なんせ、訪れてくる西洋人は、ローカル経済への貢献が、岩場存続のカギだとは考えていないのである。

ただ、便乗できる岩場が見つかった、それだけのことしか考えていない。

無料で遊べる安い岩場がある、彼らの狙いは、それだけのことだ。

そんな、穴場みっけ!みたいな扱いを受けて、地域経済はうれしいか?

うれしくないに決まっているだろう… ゴミと迷惑と事故しか、クライマーは落として行かない…それが、これまでの日本国内のでの日本人クライマーの歴史で、クライマー本人はそのことに無自覚だ。

その日本人クライマーに、さらに輪をかけてパワーアップしたのが外国人クライマー…

クライマー側からしてみれば、ただ登りに来ただけなんですけど… 

そりゃそうだろう…

でも、一般の観光客だって、京都でオーバーツーリズムとなり、迷惑がられているんである。

ゴミ、迷惑、事故は、言わずもがなだが、自国の風習を勝手に日本に持ち込むのは、文化の破壊行動だ、という自覚が、外国人にはない。

あまりにも、自己中すぎるので、どんなに内向的でおとなしい人でも、自国の習慣、例えば、公衆の面前で、裸同然のキャミソール姿になるとか、熱烈キスやハグをしてそれで普通である、とか、そんなことをしても、本人らは気が付かないのである。

それを阻止できるか?一般の地域のおじいちゃんやおばあちゃんが?

まぁ、無理であろう…

その、きっかけを作る、そんな存在にはなりたくないのである。私は。

したがって、考えついたのが、

 小値賀方式

である。外国人は一か所に集めると、そこで外国文化を形成するのは当然だ。なら、分散させれば、日本人が主導権を握ったままでいれる。

小値賀は、それを地域住民による民泊という形でうまくやっている。1組しか泊まれない。

植樹祭広場が、治外法権化しないことを祈るばかりである。




2024/08/15

【クライミングによる地域おこし】重鎮の方々へ:地域の人、ってローカルクライマーのことではないですよ? 一般市民のことですよ?

 最近、研究していて分かったことなんだが…

クライミング界の重鎮

= ただクライミングが上手だった人

= のうち、山で他の奴が死んでしまい、生き残った歴史の生き証人

= 日本をどうするか?とか○○町をどうするか?という視点はない人

= 地域開発のド素人さん

= いまさら、俺に言われても…俺、何をしたらいいの?

かもしれん…。

大体、登れる方って、

 「登れる俺をみてみて~」

という原始的な欲求に素直な人だった、ってだけなので… 

・自分がどうふるまえば、みんなの役に立つか?とか

・日本経済と世界経済の位置づけ

・第二次世界大戦後の日本社会がどういう風に向かい、これからどう向かっていくか?

というような、

 おりこうちゃん

なことは興味がないのが普通である。逆に

 社会貢献

なんてことは、やってる奴はうそつきだ、くらいな勢いで憎んですらいるかもしれません。

なんせそーゆ―奴のせいで俺の存在がかすむんだよ、くらいな思考回路なんで。

もちろん、登山界には、立派な方々が一杯いました。医師、大学の先生、など、しかし、クライミング界には、とんと聞きません。

なぜか? クライマーって、逆に社会的不適合者の集まり、だったそうなのです。そして、そのことに誇りすら持って、キセルやったりと、むしろ仲間との連帯を強めるために、犯罪行為に手を染めることすらしていたみたいです。不良少年と同じ心理です。

その文化的名残が、

 超ランナウトして、粋がって見せる

ことです。

例えば、小川山のカサブランカは、超人気課題ですが、ハンドなので、クライミングムーブとしては易しいです。

で、カム3つで登って見せる、ことで、同じ課題を登っても、

 粋がって見せる

ことができます。つまり、もう、ハードで難しい課題を登れなくなった人でも、カッコつけることなら、できるのです。

それを、かっこいい!と思ってしまう若い男性がいるのは、たぶん、その男性の心が人間として成熟していないからです。

まぁ、同じことで、人は異なるスピードで人間として成熟します。

10歳で、自分が欲しいお菓子を兄弟に譲ることができる子供もいれば、50歳になっても、人のものが欲しくなり、人のモノに手を出す…例:不倫する…ような人もいます。

つまり、ボルトルートのランナウトは、人間的成熟の問題とかかわりあっているって意味ですね。

同じことが、クライミングによる地域おこしに言えます。

■ 隠れてコソコソ登る時代は終わった。じゃ次は何をすればいいの?

”地域のためになるクライミング”って、そこに住民票を置いている一般住民にとってためになるクライミングって意味で、

   ローカルクライマーにとってためになる

って意味ではありませんよ???

なんでそんな理解になったのか?

私が理解するまで時間がかかりました…。

歴史的にクライミング界は、現地の岩場に近い場所に存在する山岳会が使っていた、ゲレンデを、都会から勝手に許可なく、やってきたフリークライミングのクライマーが、その山岳会に無許可で、フリー化、してきたという経緯があるので、その東京組み?都会のクライマーからすると、

地域の人、という言葉が、ローカルクライマー、という意味に聞こえた、

のでしょう…。

違いますよ。

アクセス問題に発展した場合、登攀禁止を宣言するのは、誰ですか?

地主さんをはじめとする、地域の一般の人びと、でしょう。

だから、地域の一般の人々にとって、メリットがない岩場はダメな岩場って意味なんですよ?

岩場って、その人たちの資産であって、あなたのモノではないんですよ?開拓したとしても。

小山田大さんが、登山道の整備用募金で、岩がある地主さんに、現金を還流したら、ローカルクライマーである庵の民が激怒した、ってのが、比叡や日之影の失敗の理由です。

小山田大はけしからん、って? それを言う人は、岩場を私物化しているから、そう思うわけです。

しかし、地主さんにメリットがないのに、岩を登らせてもらいたい、って、

 人の家にタダで住みたい、っていうホームレス並みの発想

ですよね?

そんなの、おかしいって普通は思うでしょう。

まぁ、クライマーに普通を期待するほうが間違っているのですが…。あいつらの頭の悪さは、一般のまともな市民の想定を凌駕する、想定外の頭の悪さなので…。25+35が分からないくらい頭が悪い。

ということで、こちらが、クライマー側の誤解を慮って誤解を解いてやらないといけないですが…

今回も盲点でした。町づくりの本とか、クライマーが読んでいないからでしょうね…

 地域一般の住民への説明努力

ということの中身は、

 地域行政官、地主、岩場の近所にある民家の一軒一軒

ひいては、

 岩場がある〇〇町住民の一般の方々

って意味ですよ? 〇〇山岳会で80代になっている人ではない。

なんでそういう理解になったかなぁ…ということが分かった論文。

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2024/tozankensyu39/2-3-vol.39.pdf

今後の課題が分からないという課題が書かれている。

こーゆーのを何とかすることが求められているんですよ… ↓↓↓

     大阪上町台地の一等地でも過疎化が進んで、がーらがらの地域経済

2024/08/13

【クライミングによる地域おこし】 提言!本当に地域のためになる観光開発を!

■ 私の発想が一般の人の発想力を超えているのか?

最近、もしかしたら、普通の人は、私が考えていることが理解できないので、私の考えを誤解しているのではないか?と思い始めました。

人は自分がエゴで動くタイプだと、相手もそうだ、と思うのです。日本では行き過ぎた個人主義により、自分さえよければいいという行動指針で動く人が増え、それがデフォルトになっているので、自分さえよければいいという自己中で私が動いているという誤解を受けているんではないか?と考えるようになりました。

ので、クライミングによる地域おこしについて、私が大事だと思っている点を書きます。

大事な点: 

・一般の地域の人が、クライミングとクライマーを理解すること。

・地域の合意の上に、クライマーはクライミング活動をすること。

・クライマーは地域に貢献すること。

■ クライミングによる地域おこしが必要な背景

日本では、クライミングの町がまだない。

しかし、日本はアジアの中で、比較的岩資源に恵まれ、なおかつ先進国で生活インフラも整っている方である。

岩場に行くのに車でアプローチできない場合は日本では少ない。

また海外では、岩場がある町をめがけて、数珠つなぎに世界中を回る、クライミングによる世界ツアーをしている者、同じようにスキーツアーをしている者、サーフィンでつないでいる者、など、アウトドアアドベンチャーによる海外ツアー、世界ツアーは、一般的で、一般大衆も行っている。また滞在は、基本的に一週間以上の長期である。

同様に、お茶産地、米産地、ワイン産地なども、ワールドツアー化できる。

しかし、日本国民はそのことに無知であるだけでなく、その恩恵も享受していない。

一般的な、神社仏閣、世界遺産による一般観光の大衆向けツアーから脱却できていない。

ちなみに、登山界のアカデミー賞と言われるピオレドール賞を受賞したクライマーが5人も日本には住んでいる(いた)。

また、場合によっては岩場(サーフィンのポイント、スキーの山)が気に入り、移住者がコミュニティを作ることは珍しくない。それは、すでにニセコで具現化されている。

日本の地元(ローカル)経済は、これらの事実から全く恩恵を得ていない。

むしろ、場合によっては日本乗っ取り、と受け取られかねない。

■ ”地域おこし”である重要性

以上のような理由で、クライミングによる地域おこしが、日本のアウトドアツーリズムの強みとして活用できる可能性が非常に高い。

海外には、クライミングの町、となった都市が多数存在する。

いずれ、どこかの町が、海外クライマーにも著名なクライマーの町として名をはせることになるだろう。

それが、小鹿野になるのか?川上村になるのか?城ケ崎なのか?現在では、誰も名乗りを上げていない。状況に流される形になっている、ともいえる。

■ これまで地域にメリットが全くなかった理由

クライミングが世の中に健全なスポーツとして認知されていなかったため、クライマーの側も、世間から隠れて登る必要があった。

地元の人が、クライマーの事故、マナー違反、迷惑駐車、その他の地域に有利にならない行為に怒り、岩場を禁止にすることを、アクセス問題という。

アクセス問題は、クライマー界にとって、クライミング禁止になる、という本質にかかわる問題で、この恐れがあったため、クライマー側としては、コソコソと隠れて登るしかなかった。

■ インバウンド収入による地域経済、生き残りの道

政府による長年のインバウンド誘致が功を奏し、浅草、京都、福岡、ニセコ、立山など各地でインバウンドによる収入増、が起っているが、一方で、京都や富士山に代表されるような、オーバーツーリズム、迷惑の落としもの、のニュースも多い。

こうした点を避け、受け入れ側は、

・イージーマネーに目の色を変えた無節操な受け入れ (例:民泊業者の荒稼ぎ)

を避け、来訪側は、

・その場限り、一回だけ、自分さえよければいいというエゴ

を避け、

日本の岩場と、日本人クライマーを含む世界のクライマー人口との良好な関係を築いていく

ことを第一の目的とした地域おこしが望まれている。

”軒先貸して、母屋取られる”とはニセコのことである。日本に第二のニセコを作ってはならない。

■ クライマーによる地域おこし成功事例

1)岐阜県下呂

鈴木亘さん(元・地域おこし協力隊)のFB参照のこと

https://www.facebook.com/wataru.suzuki.7524

映画『笠置ロック』 https://www.kasagirock.com/

2)失敗事例

宮崎県 日之影町 比叡の岩場 箱ものを建てただけでソフトウェアがない

3)取り組み中

埼玉県 小鹿野町 

県議の高橋議員が世界的クライマーの平山ユージさんの提唱に応じる形で行っているが、地元クライマーの反発などで、苦戦中。クライマーも一枚岩ではない。

https://www.youtube.com/watch?v=DzWgOYi2lds

その他、ローカルクライマー自らが、地域おこしに取り組んだら、活性化可能な地域がいくつかあるが、地域おこし協力隊の業務が確立していないため、前例のない業務を遂行する能力不足の現代の若者には手に余ることになっている。

■ 山岳会や古いクライミング界について概要

老舗山岳会も高齢化し、整備など手が回らない。情報も持っておらず、古い知識しか持たないが、その基準は、すでに古いというより陳腐化ということになっている。むろん、だからと言って、過去の偉業や栄光について、敬意を欠いてよいというわけではない。

一方、東京・大阪などの都会のクライミングジム出身のクライミングチームが、地元山岳会への断りなく、岩場を開拓したり…というトラブルも散見される。

そうなると、開拓チーム間で小競り合いが生じ、複数の開拓チームがいると、グレードの統一もままならなくなり、岩場としてグランドデザインを欠いたもの、ちぐはぐなもの、になる。(小鹿野談)

若手チームが再整備し、トポを英語版を含めて再販したり、などでグレード改定が行われたり、海外への発信が行われることで、古いクライマーの思いを踏みにじることもある。

どちらにせよ、コミュニケーション上の相互理解を端折ることで、小さな紛争や心理的わだかまりの元になっている。そして、勝ち組と負け組に分かれると、今度は反目が始まる。

円安の折、友人の台湾クライミングガイドも日本遠征に来たり、世界のクライマーからの、日本の岩場への注目は、今、スタート期にある。

今後の増加に当たって備え、世界的なクライマーの町として一歩を踏み出す好機にある。

先手必勝で早急にコミュニケーションの場づくりに努めるべきである。

■ なぜ小川山ではだめなのか?

小川山は、すでに全国区でクライマーの町として確立しており、全国から多数のクライマーが訪ね、週末ともなれば、駐車場は満タンである。もともと金峰山の登山基地でもある。

おがわやまだより

https://www.facebook.com/ogawayamadayori

すでに飽和状態にあり、また、フリークライミングの岩場として入門的位置づけなので、クライマーの倫理的な態度については、緩めである上、わざわざ海外から訪れるメリットもない。

アメリカでいえば、ジョシュアツリーのような、クライミングの倫理観に厳しい岩場、クライマーの倫理観を提示していく岩場が必要とされている。

また、そういうポリシーに貫かれた岩場こそが、わざわざ訪ねる甲斐があろうというもの。

厳しい倫理観で大衆を導いていく立場の岩場がないと、人はどんどんと安きに流れていき、ひいては、外岩クライミング自体が、インドアクライミングとなんら変わらぬものになってしまう。

余談だが、その現場を九州で見た思いがする。自然岩に人工ホールドが付いていた。

■ 昨今のクライミングブームについて

現在オリンピック中だが、オリンピックで行われているクライミングは、スポーツクライミングと呼ばれるもので、全く命の危険はない。かなり安全なスポーツである。

クライミング界は、言葉の混乱があり、登山の延長であるアルパインクライミング、標高の低い岩場をできるだけ道具を使わず登るフリークライミング、リスクがないスポーツクライミングが混在して、クライミングの一言で表現されている。

異なるリスクのクライミング形態が、”クライミング”の一言で済まされてしまうため、門外漢である地元の人には、違いが分からない。そこで誤解が生まれたり、逆手に取られて、不利益を被るなどの、行き違いが生まれている。

このうち、外岩、と言われ、アウトドアツーリズムに使用するのは、フリークライミングというカテゴリーである。比較的命の危険はないが、技術的にスキル未満の者が行うと、致命的事故につながる。この点は、運転と同じである。誰でも運転はできるが、いい加減な取り組みで、いい加減な運転をする人は、すぐに事故を起こすものだ。現在、岩場で多発しているのは、いうなれば、無免許運転ドライバーによる事故である。

この20年ほど、都会にあるクライミングジムで、リスクのないインドアでのスポーツクライミングを覚えただけのクライマーが、アウトドアの岩場に来て、事故を起こすという流れにある。

新しいトポ(ガイドブック)が発行されたことで、この流れは加速している。

ところが、地元の人々は、クライミングについて無知なので、言葉は悪いが、その隙に、スキルが未熟なまま押し寄せるクライマー側に岩場を濫用されることになっている。

本来、岩場がある山々を整備し、守ってきたのは、地域の地元の人々なので、地域おこしとなるべきだ。また、岩場の利用によるメリットは、クライマーが独り占めせず、本来、地域経済に還元されるべき。

■ 外岩事故について

標高が低い岩場で、クライミングだけを行うクライミングのことを海外ではクラッギングというが、これによる事故は、地元行政に登攀禁止にされることを恐れて、日本では、隠蔽されている。

これは不健全なので、地元の了承とバックアップを得た、適正なクライミングを推進することで、地元との関係改善によるメリットを、地元、クライマー共に得ることが大事だと考える。

地元のメリット: 

・クライマーによる有名地化、

・観光収入

・地元の誇り

クライマーのメリット: 

・クライミング活動を理解してもらえる、

・事故時の対応、事故原因の照査による再発防止、

・宿泊、飲食、送迎等のベーシックニーズの支援

■ 地域おこしである重要性

クライミングが世の中に認知されてこなかったという歴史的経緯から、これまで日本では、クライミングは、こそこそと隠れて行われてきた。今は時代の変わり目にある。

地域おこしとして活用しないと、どうなるか? 人間はクライマーに限らず、惰性の生き物であるので、これまで通りの活動を続けるというエネルギーが働く。

つまり、状況に流されるままになり、充分、外岩訓練を積まないまま、インドアでクライミングを教わっただけのクライマーたちが、岩場に押し寄せ、事故が多発し、これまでの良い山のイメージはなくなり、谷川岳同様、死の山として人々の記憶に残ることになるだろう。

逆に世界的と言える記録も、ほとんど誰にも知られぬまま、ということになる。

例:倉上慶大、千日の瑠璃。昇仙峡、デイドリーム。ハンノキ滝冬期単独初登。

■ 観光開発には時間がかかる

また、このような活動は、成果が出るまでに時間がかかり、コスト回収が遅いので、個人の開業事業としては不適切である。

取り組む人は行政から給与を支払われるのが適切だと考える。

■ 地域おこし協力隊就任イメージ 

1年目:

・周辺住民に対する個別の説明、及び、アーリーアダプタークライマーへの利便提供

・世界のトップクライマーに岩場を評価してもらう。

2年目:

地域住民全体で、地域としてどのようなクライマーの受け入れをしていきたいか?地域の憲章のような宣言を作る。ビジョンをまとめる。

 例:事故はやむを得ないが、事故をわざと起こすような準備不足のクライミングを行うクライマーは遠慮願いたい、など。例:カムの設置力が未熟。

 例:次の写真を参照 これはクライマー間の話し合いで作られたものと思われる。


 例:RX(死の危険があるルート)のルートを登るクライマーは、3名のトップクライマーの許可をもらってもらうなど。町として挑戦を応援するために、広報として現地カメラマンを用意する。

 例:NHKサフィラ 世界最難のアイスクライミング課題

3年目:

トップクライマーによるデモや、歴代クライマーのトークショーなどのイベントを開催。地域住民参加無料など。特にクライミング教育に注力

■ 地元への説明努力が8割

地域を置いてきぼりにしない、クライミングによる地域おこし

は、地元への説明会努力が8割です。

もともと全くクライミングに興味がない地域住民に、クライミングの話をするのですから、非常に大きな労力がかかることは予想できます。

これを避けてきた結果が、現代の登攀禁止エリアの多発です。

住民への説明努力や理解を得る段階をサボって前に進むと、企画が進んだときに、成功しても失敗しても、地元は聞いていない、こんなはずではない、ということになり、齟齬が生まれ、関係解消となるリスクがあります。

■ 地域おこし協力隊制度の利用 取り組む人に職位を与える

この企画を推進するにあたり、

・該当地域での地域おこし協力隊への就任

が必須です。

職位がないと無報酬の仕事になり、誰にとっても推奨できかねます。

一度、前例ができれば、全国各地で同様の活動を行えばよく、モデルケースとなる。

クライミングによる地域おこしは、岩場ありきであり、岩場に近い物件ありき、なので、岩場のすぐそばで物件が見つからない限り、行政に話を持っていく以上の活動はしにくいため、です。

行政側にクライマーがいることもあるが、その人はクライミング以外に行政内部での仕事を持っているので、観光開発に取り組むことはできないことが多いです。

岩場のことがローカル住民に充分、認知されれば、地域には必要な資源はあります。

例えば、岩場まで歩いていける民家をクライマーの臨時雑魚寝ハウスにする(宿泊費1000円程度の簡易宿泊)などは、たくさんあります。日之影町は公民館をそのように使っています。

しかし、地元住民の認知を広めるための活動拠点になる場所は、僻地の公民館ではなく、行政拠点をおいてほかなく、できれば、〇〇町役場や〇〇支所などあれば、そこを拠点にした信頼関係構築のための活動が好ましいと思います。

■ 活動イメージ

週休2日週5日勤務と想定

・週2日外勤:

町内の各家庭を訪問、困りごとのヒヤリング、クライミングによる地域おこしの説明、各情報提供者、重要クライマーとのMTG、など外回り

・週2日内勤:

レポーティング、企画立案、情報共有と情報の発信、クライマー界への協力要請などの事務方仕事

・週1日岩場勤:

岩場の情報収集(偵察)、クライマーコーヒーなどでの現地クライマーとのコミュニケーションによる情報収集、リスク喚起、岩場の危険個所整備、清掃、その他の岩場関連の仕事。

例:近くの関連施設に顔を出す (売店との連携、宿泊施設との連携)など

実際には、岩場には、シーズンがあり、大体の目安としてください。シーズンの目安は以下です。無雪期には岩場対応が多く、閑散期の12月以降に地域対応とするのが良いと思います。

1月 閑散期であるので、地域とのコミュニケーションを優先

2月 閑散期

3月 閑散期

4月 岩場のスタート時期 大体、例年第二週

5月 岩場ベストシーズン 海外クライマー対応

6月 シーズン 雨で登れないことが多いので臨機応変

7月 シーズン 雨次第

8月 暑いのでクライマーは減りますが来ます

9月 同様 台風シーズンで登れないことが多い

10月 ベストシーズン 海外クライマー対応

11月 シリアスクライマーのみ来る

12月 同様 第2週くらいから、雪や寒さで登れなくなりそうです。

■ 誰にでもはできない

これは、誰でもできる活動ではなく、

・クライミングをオールラウンドに理解しており、(普通の登りたいだけの若者では無理)

・地域全体の向かうべき方向性を、地域の人を置いてきぼりにせずに伴走し、考えることができる人間で、(地域の観光開発の経験やビジョンが必要)

・なおかつ英語が堪能 (インバウンド対応)

でないと、できないので、公募型では無理です。

2024/07/22

【クライミングによる地域おこし】一人で何もかもしなくてもいいんだよ?

 ■ 自分だけで何もかも面倒見る必要はないよ?

クライミングによる地域おこしという提言を行っていますが、たぶん、外野の人からは、

口で言うばかりで何もしないじゃないか~みたいな批判をもらっているんじゃないですかね?

ふと、そう思ったので、その前提で文章を起草してみることにしました。

セルフコンパッション活動の一環です。

■ 反論1 物事は3度実現する

ビジョンは語らないと実現しない、って意味です。語ること自体が大事なんですよ。

■ 反論2 いっぱい行動している

九州に来て以来、良い岩場、私が取り組んでいた岩場が遠くなったので、そのような境遇で出来ることは何か?と考えて、九州の岩場がある自治体に

 アウトドアツーリズムでロッククライミングと言う活動が使えますよ

と教えたり、

 カットアンカーは時代遅れのボルトですよ

と示したり、

 終了点直掛けで降りるローカルルールは、一般的でないクライミング習慣ですよ

と指摘したり、

 新人クライマーに必要な危険予知はなんだろうか?

と研究したりする活動をしていました。

■ 反論3 九州では成長できない

・九州にはクラックの岩場が少ない

・九州では正しいビレイが普及していない

・九州ではボルトルートも危険で、周囲の人も危険を認知していない

以上の理由で、自分自身がクライマーとして成長する喜びを紡いでいく、っていうのが難しくなりました。

なんせボルトルートは、チビにはむしろ危険です。というのは、一緒に登る人たちが、小さいクライマー特有のリスクを認知できないので、周囲の人に危険な羽目に追い込まれる、という別のリスクが浮上してしまいます。

しかも、ランナウトのリスクがないとしても、九州では、ボルトがカットアンカーで強度が危うい上、更新されず、ビレイも2時代、3時代も前の遠ーい、スタイルで、そんなビレイで、俺のビレイに落ちろ落ちろと、山岳会に参加したりしたら、言われるわけで、え~、殺されるぅ!となりました。幻想ではなく、現実でした…(汗)。

たしかに一般論で言えば、私がクライマーとして成長するためには、落ちる能力は、必須なのですが、だからと言って、九州の、この環境で言われるがままに落ちれるか?というと落ちれないし、九州じゃなくても、ルートのどこでも落ちていいか、というと?

良くない。

まぁ、そういうわけで、私のクライマーとしての成長は、ヒト、岩場含め、環境悪化という要因のため、この5年ほど一時停止中です。

成長には、安全安心な環境は大事ですね♪

というか、登っていないから、体力もムーブ能力も落ちていると思われ、なんか能力の回復のほうが必要な具合です(汗)。こないだも岩場に行ってみましたけど、登攀スキル自体は後退していないみたいでした。普通に確保も、懸垂もできました。

■ 反論4 すでに成果をいっぱい出している

しかし、ただ何もしないでいたのではなく、その間に、福岡八女、長崎大村、大分八面、宮崎日之影と、いくつかの地方自治体に、クライミングによる地域おこしの可能性を教えるという三井物産新事業開発室時代のプロボノ活動をして、いくつかの自治体からは、結構、満足のいく成果が出ました。

私のような活動をしたクライマーは、これまでにいなかったのではないか?と思います。

あ、いました…。平山ユージさんです。ユージさんが先駆者で、小鹿野では高橋議員がユージさんの提言に賛同する形で、小鹿野ではクライミングによる地域おこしが行われており、頼もしいなぁ、うれしいなぁと思っていつも見ています。

というわけで、真似をして後に続くような人が出たらいいなぁ…と思っています。

■ 反論5 自分でしなくてもいい活動をしないのは大事

例えば、福岡の八女は、奥日向神キャンプ場というのがあって、私が最初に出かけたときは、誰も使っていない放置されたキャンプ場でしたが、久留米の非クライマーが取得して、経営をスタートしています。

そこは歩いて岩場に行ける。

しかも、地元のクライマーも、歩いて岩場に行けるキャンプ地は、小川山みたいな可能性があるわけなのは、みんな知っているので、地域おこしに岩場を使うなら、そのキャンプ場をクライマーがごひいきにしたらいいだけのことなんですよね。

経営者がクライマーでなくても、普通に商売している人なら、特定の種類のお客さんが増えたら、この人たちにもっと喜んでもらうにはどうしたらいいだろう?と普通に発想するだけのことです。

キャンプ場を運営しないのは、県外者や海外クライマーが来たときに、落ちるはずの外貨が落ちないということで、もったいないことなので、頼まなくてもやってくれる人が出て、よかったな~という経験でした。

これは岩場のあるほかの地域でも同じです。既存の施設で、クライマーが宿泊に使える施設があるなら、クライミングのことを解説して経営者に分かってもらい、あとはその人たちにゆだねる、自然の流れに任せるほうが結果的にはうまくいくでしょう…

例えば、日向神は、課題数も多いので、県外や海外の人が訪ねてきても十分楽しめると思いますが、

・支点がカットアンカーだったり、

・リスクが高いランナウトがトポに記載されずに放置されている、

という2点から、小鹿野のようなローカルクライマー組織の結成による、改善や対策がないまま、積極的にクライミング観光をPRすると、事故が増えるだけなのではないか?と思えました。

何も知らない人が無邪気にクライミングによる地域おこしが儲かる、と踏んで、ゼニに目がくらんで取り組んでも、結局、クライミングではそんなにもうからないという結果になった時に、人のせいにして終わりになるのではないでしょうかね?

私も何人か外国人を日向神には連れて行っていますが、連れて行った相手にとっては、

 手取り足取りの大名クライミング、

です。私だってやってもらっていないような、ギアも貸し、トップロープ限定でビレイもさせないという、内容の手厚いクライミングで、そうしないと、初心者には危険だと思います。

■ 反論6 できる人を知っていればそれでよい

私が思うには、インドアクライマーを外岩に安全に導入する手段を確立する、こと、が今のアウトドアクライミング界に求められていることだと思います。

各岩場に、クライマーハウスがあれば、そこを拠点として、地元外クライマーへのベータ提供ができる。

地域貢献活動である、岩場の整備活動もできる。

他にも、例えば、トポなど、共有することで、節約できる貴重資料は、そこに保管できる…。

1000円で寝泊まりすることにしても、経年で、それなりに活動費がまとまれば、例えば、

  • ボルトの購入費
  • 岩場のフィックスロープ整備費用
  • 新トポ製作費
  • クライマー・ウィ・ロスト(死者の追悼記事)の製作費
  • クライミング事故情報まとめサイトの製作費
  • 地権者への謝礼(固定資産税程度)
  • クライマーコーヒーなどのクライマーの事故防止啓発活動
  • 一人身クライマーのパートナーマッチング

など、様々な共通のメリットがある費用の補填に使えてよいと思います。

これまで、こうした費用は、クライミングジムの運営で、成功したトップクライマーや地元のクライミングガイドが担ってきたのではないでしょうかね?

例えば、瑞牆のトポは、内藤さんの出資だと思いますし、岩場に貼ってあるアプローチ用のフィックスロープは、大体は、地元のガイドさんの古い使い古しのロープだと思います。

例えば、奥日向神キャンプ場の経営者が、これらのことが出来なくても、できる人を知っていれば、別に良いわけです。

逆に言えば、地元の古いクライマーらが自ら名乗り出て、そうした活動に取り組めばよい、ということになります。

今の日向神でのクライマー個人の活動は、俺があそこに登ったここに登った、という内容だけで、何か社会を良くしようという意図を持ったもの、というより、自己礼賛、みたいな感じかなと思います。

■ 反論7 新人クライマーへの岩場導入…誰か必要です…外人は良く私のところに来ます

日本にかぎらず、岩場は、いろいろな方針で、いろいろなカラーがあります。

ベガスの近くのレッドロックスとジョシュアの違いを語っていて、面白い動画。


こんな風に岩場には違いがあるにも関わらず、日本では、あんまりベータにその旨書かれていないことが多いです。どういう経緯や発想で作られた岩場か?ということですね。

たぶん、今までのクライミング界を作ってきたトップクライマー、エリートクライマーたちの世界観は、ちょっと古くなっているのではないかと思います。というのは、昔はホントにすごい人たちばかりですが、そういう人たちが、今私が山に連れて行っている若者を見たら、箸にも棒にもかからん、と言いそうだからです…。

昔の人はホントエリートぞろいだったんですよ。

そういうエリートが作った岩場…若い人はついていけない、というのが起こっていることなのかもしれません。

例えば、福岡の四阿屋という岩場は、2グレード位辛いと言われているそうでした…。そんなこととはつゆ知らず、出かけて、びっくり仰天、初日にグランドフォール事故を見ました。


どうも古いクライマーというのは、リスク認知の感性がマヒしていて、そのグランドフォールを見て、思うところ、考えるところがあったクライマーは、その場では、私だけみたいだったのですが… まさか、3ピン取るまでにランナウトしているとは…でした。

というのは、3ピン目までは落ちてはいけない、と私は山梨で習ってきており、その意味を考えると、3ピンまではグランドフォールの危険がある、という認知がその言葉にすでに含まれているという意味だと思えたからです。つまり、3ピン目までは開拓するほうも、グランドフォールしないように意識しながら作っているはず、という意味です。まぁ、あきらかにそうなっていなかった、ってわけですが。

しかも、5.10dが5.10bとグレーディングされていたら… 普通に登れると思って、誰でも気軽にアップで取りついちゃいますよねぇ…

つまり、事故防止には、ベータが大事ということが分かったのでした。

しかし、この岩場は、ランナウトが激しく、グレードは2グレード辛いです、と自分で自分のトポに書きます?書きませんよね?

なので、岩場の評判やレーティングというのは、第三者がやらないと適正な表現はされないってことです。

余談ですが、このスチュアードの役割、すでに外国人向けに何人か私は果たしています。英語ができるクライマーの務めかな、と思って無償でやっています。

比叡だって、『宮崎の岩場』というトポが出ていますが、どこにも、大ランナウトが核心です、っては書いてありません(笑)。そんなこと書いたら、クライマー、来ます?来ませんよね? でも、正直に書いたほうがいいと思いますけど…。

なんせ、そういうのが好き、というのも、クライマー業界では大あり、なので。そういうのが好きな人が、分かっていて登るのは、別にいいんではないでしょうか? 私はわざとランナウトして粋がるようなクライマーとは、違いますけど。

例えば、ジョシュアなどは、倫理的に厳しいみたいですよね。でも、そう公言しているから、それでいいのでは?

たぶん、日本人は、何か自分が良くないことをしているという自覚が、そこはかとなく、無意識であるので、率直さを欠き、自分の岩場の特徴を正確に自己申告できていないトポ、という現実に投影されているのではないか?と思います。

課題がランナウトしていたら、ランナウトしているので落ちない人だけ登ってくださいと書いても、別にその岩場の方針だと示されていれば、それで問題ないように思いますが、そうなっていない… 結果として、騙しになっている、そこが問題なわけですが、問題を問題であると認知したくない、という心が古いクライマーにはありそうです。

 そんなの書いてなくてもクライマーなら分かってるだろ!

みたいなことになっていますよね?

というわけで、誰かがオフレコで、適切に岩場に導入してあげないと、クライミングジムで登っているクライマーは、無意識に刷り込みがあります。

・課題に付与されているグレードはあっているし、
・ボルトルートは安全なんだ、という無意識の前提を疑わない

という状態で、岩場にやってきてしまいます。当然、人工壁はランナウトしていないですし。
  • グレードがあっていない
  • ランナウトしていてどこでも落ちれるわけではない
  • 初心者向けの落ちても保険が付いているルートはこれですよ

くらいは、誰かが教えてやらないと、クライミング界では新人の間に殺されてしまいそうです。それを教える人のことを、クライミングスチュアードと言いますが、日本では全く存在が認知されていない。

というか、クライマーならこれくらい自分で分かれ、って態度だと思いますけど、私の白亜スラブの先輩のクライミングを見たでしょう? 

25+35=60が計算できないのが、立派なクライマーだ、頑張れ、と特待生として厚遇されるレベル感が、現代クライマーのレベル感なんですよ?

それに、普通に、観光でホテルに泊まっても、「この辺でおすすめのレストランってありますか?」って聞きますよね?そして、その情報、そのホテルはオフレコ以外では出せませんよね?だって出したら、他のレストランに、はばかりがあります。

初めて行く岩場で、どの課題を登ったらいいか?みたいなことは、近所のおすすめレストランと同じような程度のことです。

そんな御大層にもったいぶって、クライマーなら自分で登る課題を選べ…と古いクライマーが意固地にいえば、いうほど、事故は増えるって寸法です。

言ってる当人だって、最初は先輩に連れられて岩場に行って、この課題は面白いよ、と教えてもらっただろうのに…。遠い昔のことは忘れちゃったんですかね…?

ぶっちゃけ、栗城劇場と同じで、現代のクライマーは、自分がその課題をきちんと登れていなくても…カムスタックしたり、ロープドラッグしたり…、終了点に何とかたどり着けばOK認定してしまうのです…。

現代のクライマーは死ななかったという事実だけで、たとえ、そのクライミングが30点の評価しかもらえないような内容でも、次回はよりリスクを吊り上げて難しい課題に挑んでしまいます。このようになるので、死ぬまでリスクを吊り上げることになっている。これは、ナルシシズムの特徴です。

栗城さんのようなショービニスト的な劇場人ではなくても、例えば、一般市民の例で言うと、1点のボルトに二人でぶら下がった白亜スラブは、リードクライマーにとっては自信が付いた山になってしまっていました…。

そういう思考回路だということは、私にも理解が難しかったくらいなので、昔のエリートクライマーにはなおさら理解が難しいでしょう。

これも、フラクタルで、ダイハツの不祥事がありましたけど、似ていますね。

上の人が現場を全然理解していない&経営理念が絵にかいた餅ってことです。

https://youtu.be/e0vWe3d4ano?si=eMSWbFhIoq49CHsE

昔のクライマーは、ほんと選ばれたエリートしかクライマーにそもそもなれなかったと思いますが、今の人は、クライミングジムで登ってから来るので、偏差値50の人も、誰も師匠がいない人も、一回も都岳連の岩講習を受けたことがない人も、来ます。できるのはムーブだけで、他は何にもない白紙ってことですよ。

なので、安全に岩場に慣れていくステップアップ法をある程度、特定の岩場に即した形で、導入してあげないと、つまり、

 あれを登りなさい、これを登りなさい

と指南してあげないと、登れないってことですよ。何を登ったらいいか?ということも分からない。だからウェブザベなわけですし。

もちろん、長く通っている、通なクライマーは、俺はアレが一番好き、これが良かった、こっちが面白い、と、どの課題がどんなに楽しいか?というのは、好きに議論していればいいのです。そういうのが酒の魚で飲めるってのが、クライマーの楽しみです。

今の人は、ウェブザベ世代なので、みんなが登る人気の課題に登りたがりますが、それは、そうしたクライミング談義に自分も参加したいから、なのではないでしょうかね? 要するに、仲間に入りたい。

人が登らないような、誰にも知られていないところを登る、辺クラみたいなクライミングだと、そこ行った行った~とかいう共感トークできませんよね?ウェブザベもできないし。

ちなみに私は辺クラタイプなので、誰も登っていないようなのに吸い込まれそうになるので、クライミングではよけいに危険で、好みの面から、マイナー好きなタイプの人は、普通のクライマーより、要注意です…。

話がそれてしまいましたが…

■ 反論8 利益を広く分散するのなら、運営も取得も一人でしなくてもいい

私は、クライマー界から事故を減らすにはどうしたらいいか?という発想でやっています。

ので、紹介する自治体がぜんぶ、私に来てほしがるのが、いまいち理解できないのですが…。

例えば、八面の岩場がある、八面山には、すでにクライマーが宿泊できる公共の宿があります。だから、そこの宿泊施設の管理人が、この山には、クライマーが登りに来るんだな~と理解して、

・雑誌の『山と渓谷』だの、
・八面のトポが載っているロクスノだのを置いたり、
・クライマー歓迎のために、クラッシュパッドを貸し出すとか(その際に、石舞台は登攀禁止だとクライマーたちに知らせる)

今やっている業務の範囲内で、クライミングを認知し、事故を減らすような活動に向いて行けばいいだけのことです。

年に一回くらい、地元のためにゴミ拾いしたり、クライミングの講習会を開いたりすれば、もっといいですが、こんな活動だって、別にクライミングの素養はイラナイ。

クライマーに来てほしいなら、地域おこし協力隊の業務募集をすればいいだけです。

どうも地元自治体はこうしたことすら発想できないみたいなんですよね…。こんなの、別にクライマーじゃなくても誰でもできますし…。

たぶん、自治体が思うのは、クライマー愛好家が大挙して押し寄せてくる、って図なんではないかと思いますが、人口減少時代の今、そういうことが起こるはずがないですよね。

たぶん、昔のスキー場開発みたいなのを夢見て施設作っていそうです…いや~勘違いというか、頭がお花畑と言うか…

日之影のほうで出していた、北方パーク構想などは、箱もの行政の最たる失敗事例かと思いました…お金余りニッポンって感じです。



八面では、地域の人の目には価値がないと分かっている山を都会の人が買って、プライベートキャンプ地にするというのが、絵にかいた餅にありそうでした。

地域の人は無知な都会人により高額買取をもくろみがちです。都会人が二束三文の土地に、何百万か払ってくれるというのが、たぶん、地元が思い描いている成功の図式だと思います。

でも、そのようなことが、負動産時代に、そもそも起こりそうにはないです。

なんせクライミングジムも淘汰されている時代です。時の人気の上下に乗っかって、その時だけ儲ける、みたいな商売の仕方は、インバウンド大量流入の都会でのみ成立可能です。

すでに過疎化して、人口が出ていく側の地域は、人口がゼロにならない、現在地に踏みとどまっているだけで、成功という意味ですよ。

地域おこしの成功が何か? この数年、大阪の空堀と福岡を行き来して、結局、町が亡くならなければ成功なのだ、と分かりました。

私のいる空堀は、町おこしの先進事例で、町のマップなどが作られてきましたが、結局、濡れ手に粟でウハウハ状態になったのは、2020年ごろの民泊業者だけでした。その民泊業者も、民泊新法以来、鳴りを潜めています。

一方、地方では、林業が再度盛り上がって、フォワーダ導入で伐採だけをバッサバッサやっている人たちはポルシェが買えるくらい儲かっています。

しかし、持続可能な林業だったり、災害防止型の産業だったりするか?というと、疑問ですね…こうした林業が地域に役立つ林業なのか?というと疑問ですし、それは現行の農業も同じです。

というわけで、クライミングと言う活動で、ポルシェが買える成功を手にする時代は、当の昔に終わっているような気がします。そもそも、クライミングで金持ちになるってのは、自己矛盾する価値観のような気がしますしね。

世界クラスでの偉業を成し遂げても、スポンサードされて、クライミングに必要なシューズが無料化するくらいのことしか得られないのではないでしょうか?

その辺は私には図り知れませんが…。

親の世代が夢見たような、世界の最高難度を登って有名になり、その有名になったことを使って、テレビCMでぼろ儲けしたりするってのは、世界のアレックス君でも、そうそうなかったみたいです(笑)。

と以上、8点の反論を上げてみました。






2024/07/21

【クライミングによる地域おこし】みんなで岩場のそばにクライマーハウスを持とう!

 甲府時代も入れれば、ここ10年ほど、様々な空き家物件を見ています。

九州に転勤になってからも、クライミングによる地域おこしの可能性を、岩場が存在する地域自治体の皆さんに、提案・お知らせする、というプロボノ活動を行っていて、そのうち成功したな、と思える事例が、いくつかあるほどです。

■ 物件取得費用が限りなくゼロ円に…

私がもったいない!と思っていたのは、岩場のある自治体が、岩場でクライマーが登っていることすら気が付いておらず、その地域に、心あるクライマーが足繁く、通ってきている、ってことをそもそも知らない、ということでした。

特に、小川山&瑞牆がある北杜市は、アルパインクライミング界のアカデミー賞と言われているピオレドール賞受賞者が何人も暮らしているほどの、日本のクライミングメッカ。

なのに、地元の人…農協のおじちゃん、おばちゃんみたいな人々です…は、そのことを誰も知らない。

本当は誇らしいことなのに、誰も知らないのです…

それはなぜか?というと??

クライマーは歴史的に、地元の人に見つからないように隠れてコソコソ登ってきたから…なんですよね… 

”本質的に悪いこと”をしているから怒られるぅ!と思っていたわけです。

でも、岩に登ることって悪いことですかね?? 

楽しいこと、ですよね。山に登るのが楽しいことなら、岩に登ることも、基本的にはその延長で、ただ普通に楽しいことだったのに… 

クライミングの安全対策を不行き届きなままでやる人が多いと、事故や怪我が起きたときに、地権者に対して責任問題になる。

だから、黙って(隠れて)登っちゃえ!そうやって、最初から嘘の上塗り路線で、クライミングの歴史が作られてきたわけなんですね…(汗)

でも、その歴史って、公共の人々…特に地元の人々から、承認をもらう…っていう肝心の大事な部分を後回しにして、内輪だけで、やーれ、5.14だの、フリーソロだの、登山やクライミングの歴史を作って、盛り上がってきたわけです。

内輪って言っても、その”内輪”は、グレードシステムによって、”世界規模な内輪”につながる道があった、わけなのです…。

例えば、故・吉田和正さんは、本来、世界で初めての5.14aを登った人のはずでした…もし今だったら、ネットで情報が瞬く間に広がるので、再登してくれる人が出て、確かにこれは、5.14Aです、と言ってもらえるかもしれないのですが、1989年当時だと、本当に5.14Aなのか分からないので、5.13dとしてしまい、それだと世界一にならない…ということで、得れたかもしれない栄誉を得そこなう、というような歴史の波間に消える人も出てきます。

世間に成果が認知されていない…

これが、クライミングが、なんとなく社会の日陰な存在である理由でした。

■ ロッククライミングをお日様の当たる活動にしよう!

しかし、時代は変わってきました。オリンピックの種目になったことで、クライミングは一気に、市民権を得て、クライマー人口はうなぎのぼりです。

岩場のある地元だって、若くて元気なクライマーが岩場で楽しく遊んでくれれば、それだけで、若さと言うエネルギーが地域に流れ込んだかのようで、うれしくないはずはないでしょう。

■ 障害1 地元が一攫千金濡れ手に粟のイメージを持っている

自治体が持っている岩場によるアウトドアツーリズムの成功イメージが、バブル期の遊園地開発みたいな、濡れ手に粟で、ウハウハ路線だ、という点に、誤解という問題がありますが、そんな観光開発ではなくて、もっと地元の本当の良さと結びついた観光開発の良さが、ロッククライミングによる観光開発にはあります。

岩って、正真正銘、その地域に固有の財産、なんですよ。世界広し、といえども。例えば、大やすり岩は、世界に一つしかないですよね?

だから、一番よくないのは、岩を削る、みたいな、固有性を失わせる行為です。クライミングでは、チッピング、という名前がついて、クライミング界最大の背徳、とされています。

■ 障害2 事故

クライマーと一口に言っても、今、都会のジムでクライミングしている人が思っているクライミングって、

 プラスチックホールドを登るボルダリングのこと

です。外のロッククライミングで主流は、ロープを使ったリードクライミングです。クラッシュパッドを使った外のボルダリングも盛んですが、共通点は?

どっちも、インドアより格段にリスクが大きい、

ということです。そのことが切り分けられないで、外の岩に、クライマーです、と自己申告してくる人が後を絶たないんですよね。

アウトドアのクライミング歴を聞かないとクライマー認定すべきではないです。

アウトドアの経験がないと、当然、リスク予知がおろそかなので、びっくりするような、おバカな理由で

 事故

になります。現在、大体の事故は、内輪でもみ消されているような感じです。

事故の情報が共有されないので、反省もされず、次の事故も阻止されないという流れにあります。

■ 障害3 クライマー界内部の足の引っ張り合い

クライマー界って、9割男性です。男性同士が名誉を競って、切った、張った、している、ってことが多いです。

結局、そうなると、起こるのが足の引っ張り合い…

というので、古いクライマーが新しい次世代のクライマーの足を引っ張っている、ということは全く珍しくありません。(例:小鹿野)

インドアジム経営では、逆に、新しいクライマーが全くクライミングの素地なしでクライミングジムを立ち上げるので、これがクライミングってものだったっけ?みたいな、クライミングジム運営に陥ってしまっているジムも多いようです。

かいつまむと、クライミングジムでは、登る内容をセッターと言う人が決めています。そのセットが消費される…ってことですね。漫画に目覚めた子供が、次々、漫画買って!と親におねだりするみたいなことになっています。それに追い立てられるジムは、疲弊する、という循環みたいですが、これは、外の岩を登っている限り、起きない問題です。

その他、クライミングジムの弊害はいっぱいありそうですが…目的は、問題の整理ではないので、とりあえず、大雑把なもので今回は割愛します。

■ 過疎の田舎にある0円物件を地域のクライマー有志で共同保有しよう!

日本では、不動産剰余時代がすでに到来しています。

子どもが減ることで、自分の親が資産がなくても、叔父・叔母から、不動産が相続されることが珍しいことではなくなりました。

例えば、配偶者が亡くなった時、その配偶者に100%資産が行くか?というと?これが行かないんですよ、日本では。亡くなった配偶者の兄弟にも財産権があります。不動産は分割できないので、売却ということになりますが、簡単には売却もできない…となると、固定資産税を払いっぱなしで何年も過ごさないといけない、ということになりますよね。

例え、年数万円の固定資産税でも、年金が年数万円だとすっかり消えてしまいます。ので、タダでも手放したい、という負の不動産は、現代には多いです。

例えば、

 家いちば

 0円物件

 山いちば

みたいなサイトで、購入者を探す不動産オーナーも多いです。

そこで私が提案したいのは、長い間、会費を貯めに貯めて、高級外車と言わないまでも、国産新車くらいなら、買えるようになっている地域山岳会は多いわけなので、

そうした会が、団体、法人として、岩場のそばの0円物件などを所有したらどうか?

ということです。今、不動産は、管理者不足時代なのです。

■ 日本版岩場トラスト

なぜなら、まるで自然トラスト、のように、岩場のそばの物件って、地域やその岩場を愛しているクライマーの共有の財産にするのが、本来は良いことなのではないか?と思うからです。

岩場を大事にしているクライマーなら、そこをゴルフ場開発に安易に売ったり、太陽光パネルだらけにして、災害の原因を創ったりしないでしょう。

ただ、自然をあるがままに愛する、それが大事なことなのです。

実際、山岳会やクライミングの会の総会って、ただのデカい個人宅で開かれていることが多いです。岩場のそばではないですが…。大体、会の裕福な人の家です(笑)。

もちろん、都会の会は、市民センターなどで例会を開いていますが、結局、飲み会の席で実際の山の企画は盛り上がるって結果になっていますよね。みんな、飲まないと本音言いませんよね(笑)。

田舎では、居酒屋はないので、これが大体個人宅ってことになっています。

■ メリット

岩場のそばに、〇〇会山の家があったりしたら、そこへ遠くの別の会が、交流や遠征に来たりすることができるでしょう…

まぁ、昔からやっている本格的な人は、自前の車中泊で、どこでも勝手に寝泊まりしちゃって、宿泊費用なんてゼロ円というのが普通なのですが、こう新規参入の人が増えると、

 雑魚寝ハウス

があると便利ですよね。特にトイレ問題や、女性には軽犯罪のことを考えると、家があると楽です。雑魚寝ハウスの宿泊費用は、1000円が普通です。

今は、小川山一人勝ち、な日本の岩場です。

小川山はクライマー以外の人からも人気で、週末などは駐車場も停めれないし、課題は行列だし、大変ですね。それは、今までの小川山の歴史があって、どんなスキルの人がどの課題を登ればいいのか、指南書が結構出ているから可能になっています。

それに、小川山が人気なのは、

 オフィシャルに宿泊が許可されている&歩いて岩場に行ける

から。

そんな場所が日本全国に広がれば、それらをつないでツアーとすることで、楽しく日本中を一周できる。

季節の良い岩場を追いかけ、冬は南下し、夏は北上する。そんな楽しいクライミングツアーができるのが、日本の全体の岩場の良さ、だと思います。

昔は、一部のエリートクライマーにのみ許された、そんな楽しさが、普通の人にも可能になれば、それはとても楽しい世界ではありませんか?

クライミング遍路、みたいな。

私自身は、旅行するより、一か所に留まるのが好きな性格ですが、それでも、自分のペースで各地の岩場を訪ねて、その地域の岩場の思想や歴史に触れることができれば、楽しいだろうなぁと思ったりします。

そうしたことをかなえるのに…不動産あまりの今の日本は、絶好のチャンス。

実際、アドレスという会社が、あちこちの田舎に短期間住むことができるサブスクをやっています。

クライミングができる岩場のそばの物件で、アドレス社と同じことをやれば、車中泊なしで、日本一周クライミングの旅が可能に。

これは、体力の落ちた高齢クライマーやクライミング入門者にはありがたいと思います。

■ こんな物件はいかが?

昨日は、宇陀市にあるこの物件は、ナバラーの皆さんに、どうかな~と思ったりしました。

https://zero.estate/zero/kinki/1983_uda/

上記に上げた0円物件というサイトには、結構、伊東の物件が多いです。

城ケ崎も良い選択肢なのではないでしょうかね?

ただ城ケ崎は、アクセス問題が非常に大きい岩場ではあると思いますが。

ユージさんのいる小鹿野は、なかなか出ませんが、都市に近い田舎は、負動産化が遅いので、時間がかかるかもしれません。

負動産化が早い、というのは、過疎化が激しいということだからです。

実際、過疎化してから手放すより、そうなる前に、利用開始したほうが人の流れもスムーズだと思いますが…。

日本全国の規模間で、岩場を掌握している誰か、古いクライマーがクライミング人生のまとめとして、こんな活動をやってくれたら、それは楽しいのではないか?と思ったりしています。

みなで作っていく手作りの地域活動、そういう活動が私は日本の理想だと思います。

変にアメリカ式にビジネスの成功!みたいなことを考えて色気を出してしまうから、嫉妬という足の引っ張り合いで、にっちもさっちも行かないようにデッドロックに捕まるのでは?


2024/05/31

【海外ニュース翻訳】カリムノスもリボルト 世界のトップクライマーもリボルト協力

以下、こちらより、翻訳。

https://gripped.com/news/squamish-legend-rebolts-kalymnos-cave/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR0gT6R0YEIMgOsd54JOOY0zYysC3lPQMV6tsiaRgygJllr528kF1u0v-20_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw

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 ギリシャのカリムノス島は、世界で最も人気のある国際的なスポーツクライミングの目的地のひとつだ。この島で最も印象的な岩場は、人里離れた海辺にある巨大な穴のような岩場で、素晴らしいトゥファのクライミングが楽しめるシカティ・ケーブである。ここ数年、岩場の多くは20年近く前にPetzl RocTripsでボルトが打たれたため、腐食した危険なボルトに悩まされている。


スコーミッシュの初登者であり、アークテリクスの共同設立者でもあるデイブ・レーンは最近、このクラシックな岩場のボルト打ち直しを手伝った。シカティ・ケーブで多くのアンカーが傷んでいることに気づいた彼は、再ボルト化の基金に多額の寄付をした。彼は次の旅行で、資金提供した道具を使って洞窟内の多くのルートのボルトとアンカーを交換した。また、彼と彼のクライミング・パートナーたちは、岩場にアクセスするための、以前は少々大雑把だったヴィア・フェラータをすべて新しいギアに取り替えた。

スコーミッシュでクライミングをしたことがある人なら、ほぼ間違いなくレーンのルートを登ったことがあるだろう。彼は1970年代後半から1980年代後半にかけて、スコーミッシュで最高のトラッドやスポーツクライミングの多くを初登した。彼の傑作には、Neat and Cool 5.10a、Flying Circus 5.10a、Boogie 'til You Puke 5.11b、Burning Down the Couch 5.11d、Blackwater 5.12a、Flight of the Challenger 5.12cなどがある。

マックス・バーガーもまた、シカティ・ケイブの再開発の鍵を握る人物だった。彼は多くの低級クラシックをグルーインで完全にボルト締めし直し、多くの真新しいラインもボルト締めした。この洞窟にはまだまだ発展の可能性がある。レーンの努力については、シカティの再開発について詳しく説明した以下のクララ・ステインのビデオで知ることができる。更新されたルートのトポもショートフィルムに含まれている。

カリムノス島のシカティ・ケイブでボルトを打つデイブ・レイン


DeepL.com(無料版)で翻訳しました。

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2024/04/09

【クライミングによる地域おこし】岩場は、”地域”の資源ですよ? 

■ 混みこみぎゅうぎゅうの岩場の原因

あちゃー… これが、混みこみ、ぎゅうぎゅうの岩場の原因か‥(ため息)

ここからの引用は、ある業界重鎮のセリフです。リーダーがこんな考えだから、今、混乱した岩場で、クライミング教育は欠如し、人工壁の登り方で若い人は腐ったボルトにバンバン落ちる羽目になっているんですね。

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 クライミングはあくまで個人の自由意思によるもの

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なら、ボルトを抜きましょう…。自然界にボルトあります?ないっすよね?

朽ちていくボルト…登りたい人が勝手に打ち換えればいい…んじゃなくて、山にうんこを残置してはいけないように、ボルトも残置してはいけないんですよ。特にアルパインの倫理観ではそうです。懸垂支点など、仕方ない場合も、仕方がない、という認知です。

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 岩場も管理されたものではなく、また管理すべきものでもありません

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まったくの事実誤認です。

太古の昔から、日本の里山は管理されています。高い標高の奥山(北アや南ア)もとっくの昔に管理されています。

岩場も、基本的に誰かのもの、です。放置されているじゃないか!管理されていないじゃないか!という方は林業をちゃんと勉強していないのでしょう… 

岩場は地権者のもの、地域の財産です。間違ってもクライマーのものではないですよ?

木の1本から資産として、数えられて、ちゃんと管理されているんですよ。

ひとんちの壁に落書きして、それに著作権を主張しますか?しないですよね?

たぶん、そこんところをクライミング界は全員で誤解してしまっています。

著作権がないのと、素晴らしいルートを引く能力があって、そのルートが素晴らしいことは別の話です。権利主張と賞賛は別ってことですよ?

賞賛されてもいいけど、権利は主張できないってことです。なんせ人の、なんですから。

そういえば、佐藤さん、「ルートは別に俺のモノじゃないし…」っておっしゃっていました。ですよね。

なんでか知らんが、一部の人が、自分に権利がないものを権利主張することになって、再整備も進まない上、腐った残置だらけになってしまっている日米の岩場。

国立公園、国定公園、ならなおさら。国や県、地方自治体に管理されています。

アメリカでは、残置禁止になりそうなそうです…そりゃそうだろう…。もともと残置しないのが美学なのに、いつのまにかボルトで100%安全に落ちながら登るのが権利化している…。

自然界は管理されていない、というのは、あたかもそう感じる、レベルの幻想です。たぶん、雨風が管理できないので、近所の裏山も管理されていないと感じるのだと思いますが、実際は、違います。

ボルトを打つなら、打った人が責任をもって管理する必要があります。なぜならボルトは人工物でキノコのように生えてくるものではないからです。

管理責任が負えないのであれば、打たなければいいのです。それでも初登(FA)はできます。

FAは、トップロープによる試登で現在は行われているんですよ?したがってボルトレスで可能です。

発表すれば、誰かがホントに9Aあるのか?登りに来るでしょう… 

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昔はそのあたりのことは皆わかっていて、モラルというか、紳士協定みたいなものが成立していたのですが、今はどうなんでしょう?

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私は小鹿野の初期の開拓者4人のご様子や甲府の昇仙峡しか分かりませんが、1980年代の昔から、紳士協定なんてなかったみたいな感じでした(笑)。ともかく、誰か一人でも開拓許可を取ったら、他の人は、当然許可は取れているもの、として、我も我も!と開拓に押し掛けたので、ルート混みこみ、でとなりと1mも離れていない…という結果になったっぽい話しぶりでした。

開拓に割り込んでいいか?聞くと言っても、自分が引きたいラインの隣の開拓者に、ここ、いいっすか?とまるで映画館の席に座るように、開拓しちゃっただけみたいでした…。

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あくまで各人の裁量で、開拓するかどうかは決めればよいのではないでしょうか? 

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問い)開拓する能力がない人が開拓すれば?

答え)危険なルートが出来上がります。

これが、1980年代に才能がない人が開拓した結果、3ピン目でランナウトした課題で2018年に人が腰椎骨折をする理由です。

参考:https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post.html

下手くそクライマーのリードの仕方 https://allnevery.blogspot.com/2024/04/blog-post_23.html

残念ながら、登る能力と、開拓能力はセット販売じゃないんですよ。

5.12登れてもロープワークお留守のクライマーが9割なのと同じで、人工壁をいくら登っても開拓能力はつかない。

人工壁のルートセッターは高度な職業とされています。

外の岩場の開拓は、同じかそれ以上の能力がいるのに、誰もその人の能力を問わず、誰でもできる。

そんな、お得な、誰でも得れる栄誉、ちゃっかりもらっちゃおー♪と思わない自己愛性パーソナリティ障害の人がいるとは思えない。

自己愛性パーソナリティ障害の人なら、必ず、ちゃっかり俺様欲求を満たすチャンスにしますね。

この目で見ました!!

ここからは私の考えですが、私の考えによれば、ホワイトクライマー(例:故・飯山健司さんとか横山ジャンボさんとか)が弱体化すればするほど、きちんとルートも引けないクライマーが、名誉欲だけの理由で変なところにボルトを打って、それが永遠に残る結果になっています…。 それを擁護するのが、初登者権利論。

岩場にまったくグランドデザインというものがなく、しっちゃかめっちゃかになった理由はこれですね… 超・納得。

2024/04/08

【クライミングによる地域おこし】当方の思いと知見 またスタンス

もともと海外志向なのでクライミング歴3年で海外登攀に出るようになりました。

■ 海外のトラベリングクライマーについて

・一般に一か月~2か月のスパンで旅しながらクライミングしている

・海外のトラベリングクライマーには、足がネックかもしれません。

・岩場付近にキャンプできたら、毎日は車を使うものはない。

・クライマーの理想は、一応、徒歩で岩場にいけ、来る時と帰るとき以外車は無しでも済ませられる岩場

・現実は車に寝泊まりする人が多く、宮崎の日之影にクライマーを案内したが、その時も、公民館で1000円で寝れるにも関わらず、車中泊だった。

https://www.facebook.com/groups/1397118133710191

■ 小鹿野vs小川山(瑞牆)

小鹿野がある、秩父は、九州の日向神(八女、福岡)や大分八面(中津)、宮崎日之影の町の廃れ具合と比べても、都市として発達しており、豊かな感じだ。

史跡も多く、大都市・東京に近く、トラベリングクライマーが訪れる都市のタイプとしては初心者向き。

例えば、大堂海岸など岩場としては素敵だが、周囲に何もなく、どう考えてもキャンプしか選択肢がない。休日の楽しみがない。

その点、秩父は都市として快適なので、うまくやらないと、人気が出すぎて、オーバーツーリズムになる可能性があるかも。

■ 宿泊は、民間AirBを行うと非戦活動にもなる

宿泊ですが、可能であれば、普通の方の家にクライマーが宿泊できると、草の根の民間交流になります。おぢか島に成功事例があります。

https://youtu.be/0Bnc67l89bw?si=t0hhrCJqW96EWncG

草の根交流はそのまま、平和活動になります。家族のような人たちがいるところを攻撃したい人間はいない。

大事なのは、一般市民と訪問クライマーが心理的な絆を築くことです。

https://allnevery.blogspot.com/2024/03/blog-post_72.html

■ トポの英語化は必須

トポですが、英語で作ったら、海外の人に売ることができる。

そのようなこと、海外向けマーケティングが、私がしたいことなので、もし何かお手伝いが必要でしたら、いつでもおっしゃってください。

私は仕事で通訳、翻訳業の経験があり、語学はビジネスレベルです。

以上のようなことから、TheCrag.comのCEO、ウルフからお声がけいただいて、同社の唯一の日本人翻訳者です。

■ 国内問題解決が先

しかし、問題があり、日本の各岩場を不用意にプロモーションしてしまうと、逆に国内アクセス問題が悪化します。

また、日本のボルト状況は悪いので、再整備が進まない状況下で、外岩に不慣れな、海外クライマーが大挙して押し寄せると、問題のほうが増えてしまいます。

たとえば、先日私と組みたいと言ってきた、コスタリカのクライマーはロープさえも持ってきておらず、確保器も持ってきていませんでした。つまり、誰かに混ぜてもらって、ごまめ状態で、トップロープで登るクライミングしかしたことがない、補助輪付きクライマーで、全く自立していない人が、まるで自立したクライマーであるかのように、「一緒に登りませんか」と言ってくるってことです。本人にはまるで自覚がありません。それでいっぱしのクライマー気どりでした。

日本ではある程度上級のクライマーしか、旅しながらクライミングを行う活動(バム)はしません。昔はクライマーになるということは社会人を捨てるという意味だったからです。

しかし、海外の人は、5.9しか登れない下手くそでも普通にバム活動をやるので、非常に初級の段階から、来ます。海外ではバムをすることは、それこそ、教授レベルの人でもやるアウトドア活動です。まぁ日本でも、米澤先生は大学教授ですよね?

日本のボルト事情や岩場事象を知らない人…初級クライマーが、海外から大量に来てしまうと、死亡事故や違法駐車などの問題が大きくなってしまうリスクがあります。

そのようなクライマー、日本ではジム上がりのクライマー、が、クライミングジムと同じ常識を外岩に持ち込んだ状態で登れる岩場、というのは、日本国内にはないです。

戦後最大のインバウンドブームですが、岩場の再整備が追い付かないゆえに、この外貨獲得チャンスを各地の岩場は、生かし損ねていると思いますが、死者の屍の山が増えるより、良いのではないでしょうか?

■ カスタマージャーニーは確認済み

ということで、活動は私は、クライマーの流れが作れるという確認程度にとどめていますが、流れは確実に作れます。確認済みです。

九州はクライミングメッカではなく片田舎です。それでも組もうという外国人は来ます。

日本で初のアウトドアアドベンチャーツーリズムとしての外岩…それにふさわしい日本の顔となる代表クライマーは、私はユージさんだお思います。花崗岩クライマーと自認する古いクライマーは石灰岩は苦手なのではないでしょうか?

ユージさんは両刀使い。さらに後継者としてサチさんも育っていました。

したがって、小鹿野がやれば、成功する確率が高く、そして成功すれば、全国が真似すると思います。

それには、地域おこし協力隊の制度利用もアリだと思います。

私としては、影の立役者みたいな立ち位置が好みで、できれば表立ちたくありません、念のため。



2024/04/02

【クライミングによる地域おこし】小鹿野のクライマーズトーク

 ■ 小鹿野のクライマーズトークに出席してきました

小鹿野はクライミングによる地域おこしを町の議員が、後押ししていることで著名で、いつかは会いたい…とは思っていました。

しかし、日本の石灰岩の岩場は、つるつるに磨かれて、グレードが機能しなくなっている…ということを、ラオスの登攀前に行った奥多摩の岩場で知ったので、「私のような、ヨワヨワクライマーには、ちょっと石灰岩は…」というので、登りに行くことができず(行っても、一個も登れるのがないのでは…汗)、会いに行くにも用事がなく、で、遠目に見るだけでした。

今回、古い開拓者を招いたクライマーズトークがあり、その上、最近、平山さんがデイドリームを登ってくれたので、うれしく思い、ちょうど翌日に、分子栄養学のディプロマ授与式が日本橋であったので、ちょうどよい機会というので出かけてきたのでした。

■ 小鹿野=秩父、でした

行ってみたら、小鹿野町というよりも、秩父が最寄りの町だということが分かりました。

東京郊外の岩場ということで、東京方面のクライマーにとっては、ホームの岩場、ということが分かった。

私は山梨クライマーだったので、まぁ、当然、わざわざそんな不便な岩場に行かなくても、甲府から普通に小川山に行くのがいいので、全く知らなかった。

しかし、これまで見た、どの岩場の最寄都市よりも、観光地化がすでにされており日本にアウトドアツーリズムによる、クライミングを導入するにあたっては、小川山を凌ぐ最適地と思われました。

■ 対小川山

小川山は日本で最大のクライミングメッカですが、それは歴史的経緯により、花崗岩からクライミングはスタートして石灰岩に進んだからです。

一般的に言って、花崗岩はスラブやクラックで、石灰岩はオーバーハングの岩場、であり、登り方が違います。

現代のインドアジム上がりのクライマーにとっては、ジムでムーブを練習することができないスラブやクラックよりも、ムーブが共通しているオーバーハングのほうが登りやすいはずです。

仮に現在増えているクライマー人口を取り込むとするならば、石灰岩の二子山のほうが、小川山よりも可能性があるのかもしれません。

小川山: 花崗岩、クラックやスラブ、古いクライマー、ジムでムーブが習得できない

二子山: 石灰岩、オーバーハング、新しいクライマー、ジムでムーブ習得できる

このような違いがあり、小川山には現在、海外クライマーの来訪もあると思いますが、二子山はそれを凌ぐエリアになれる可能性があります。

■ 開拓者に聞いて分かった再整備が進まない訳

今回は4人の初期の開拓者が招かれていました。寺島さん、大工さん、堀さん、佐藤さん、です。80年代に開拓がスタートしたときは、全員がフランスのブローなどに行ってきて、「おお~!」と感動し、これを日本に!と思ったのだそうです。

しかし、開拓に、他のチーム…例:チームたわしなど…が入り乱れると、なぜかグレードは激辛になったのだとか… 競争心でなんかそうなっちゃったんだよね~ということでした…。あちゃー!って感じですが、それを修正する機会も訪れないまま、現代へ、つながってきた、ということなんですよね…。

ボルト連打のボルトラダーからスタートしたそうです。そこからフリー化されていったプロセスで、適切なボルト配置みたいな配慮があったりのなかったりの、いろいろなのでしょう…ルートも隣り合ってぎゅうぎゅう詰め、たまに隣と被ってしまう、という場合もあるようで、その辺は、大体の岩場が共通する点みたいでした。

つまるところ、当時としては合理的であったものの、時間が経つにつれ、ますます適切ではなくなり、それ自体の問題や障害となっているっていうことでした…

不適応になってしまったんですね。

■ 不適応⇒適応 には、岩場のグランドデザイン、が必要

岩場全体のグランドデザイン、というものが、まぁ全くない…ですね。

そりゃそうだ。要するに、デパートのバーゲン会場みたいに、我も我も!と殺到し、その殺到が、ごちゃごちゃの岩場を作って、そのまんま、ということなんです。

しかし、いざ、さて、誰が整理整頓する?となると…? みんなが顔を互いの顔をみあっている…というお見合い状態なわけですね。

しかし、若手開拓者でトップクライマーのサチさんみたいなクライマーでも、やっぱり

岩場のグランドデザイン

を手掛けるには、まだ視野の広さが足りないわけで、やっぱりユージさんがやるしかないのではないでしょうかね?というのが私の感想でした。

なんて言っても、もし、日本の石灰岩の岩場、として世に売り出すならば、小川山と競うのではなく、備中と競うのではなく、ブローと競うわけですし、アルコと競うわけですし、ラオスと競うわけなので、国内的視野ではなく、必要なのは国際的視野

各国の岩場を登って知っているクライマーって、そんなに数がいないはずです。ユージさんがやっぱり適任なのでは?っていうか、そのためにユージさんは、いろいろな海外の岩場に導かれたのではないかと思いますけど…。

■ クライミングの良さを一般市民に伝える 

協会では、頑張って協会員を増やそうとしているようでしたが、それは必要ないのではないかと思いました。

それより、一般の小鹿野市民にクライミングの良さを理解してもらう活動が大事なのです。

例えば、一つのルートを巡って、孫、子、親の三世代が話ができるスポーツってそうないですよね?

クライミングは国際用語でもあり、英語が話せなくても、クライミングさえ分かれば、国際交流もできます。

海外では、クライミングは、子供も、おじいちゃんも、おばあちゃんも、ちょっとお散歩とか、ちょっとボーリング、くらいなノリで出かけて行って登ってくる、みたいな活動です。

■ 海外vs日本

日本のアウトドアクライミングは、アルパインクライミングの印象が強すぎて、死の山、谷川岳に向かうクライマーのイメージで、クライマーなんて、いったいどんな死にたがりの、精神分裂症気味の人が行くものだろうか?という印象がぬぐえていませんが、そんなじめじめ、根暗のクライマーは加藤文太郎のイメージなんでしょうか?

今ではすっかりジムで明るく楽しいのがクライミングになったんですけど?

でも、一般の人が、クライマーを 危険なことを行う人物、と思っている限り、支援を受けるのは、難しいわけですから、結局、その先入観を覆し、

 明るく健全なクライマー像

をクライマーに対して持ってもらう必要があります。

ま、4人の開拓者の話を聞く限り、昔は、クライマーになるってことは、堅気の世界を降りる、みたいな意味だったみたいなのですが(笑)。

しかし、40年たって、若い人は3年以上、大企業に勤めていれば、労働市場では評価されない時代になり、昔の開拓クライマーのような、自力で職業人生も切り開いていく才覚が必要とされる時代になり、むしろ佐藤さんのような生き方のほうが望まれる時代になりました。

■ 一般クライマーの視座

さて、普通の一般の日本人クライマーたちですが、まぁ地域おこしをするような視点の高さは期待できないですね…

ボルトのおっかけで楽しくて仕方がない、という状態にいて、岩との対話もまあ、ほぼほぼお留守です。

開拓クライマーは、難しい文章題を解くみたいな感じで、岩と対話しています。

一般クライマーは、単純な計算問題を山ほど説いて基礎的な数学力をつけるみたいな感じで、さしずめ、ジムは公文で数学やってます、みたいな感じなんですよ。

だからセッターが忙しくなる。どんどん課題を変えて!みたいなことになります。

■ 私にとっての小鹿野

私にとっては、えーん!九州でクライマーにいじめられ、死にそうな目に遭ったよ~(><)となったのを、「よしよし」してもらっているような、そんな気分な会でした。

ギンちゃんがいたので、世界最高難度のアイスと天野さんと登ったクラシックルートの違いを聞きました。

サチさんとは、開拓者になるとFAはできても、オンサイトが出来ない、という点について、考察をもらいました。

この2点については、別トピックで取り上げます。しかし、こうした点を教えてくれるにあたって、なんでそんなこと聞くんだよ?みたいな反応はなく、二人のトップクライマーは、丁寧に考えや感じを話してくれました。

九州ではこういう話ができる人が皆無だった…(汗)。みな俺が俺がの自己顕示欲モードでしたが、それがなぜなのか?後で80代の女性を山に連れて行って分かった…。九州では儒教文化なので、え?僕の分は?となっている人が多いのです。俺の人生は?私のは?って。

なので今こそ俺の人生を生きるぞ!という行動が分かりやすく、自己顕示に今表現されていたりします。

ギンちゃんも、サチさんも、クライミング、という点では、うんと大先輩です。私とは、年齢は下ですが、子供に教えるように、分かりやすく解説してもらってうれしかった。

■ デイドリ

一方、デイドリームの再登について、ユージさんに聞いてみたのですが、いまいち、ロクスノ記事以上の情報は得られませんでした。

まぁ、故・吉田さんとユージさんって、そんなに仲良くもなかったみたいだしなぁ…。

私は、小峰っちの初登が出たとき、なんかなぁ…イマイチな内容だなぁと思ってしまったのです。ユージさんのきちんとした内容が書かれている再登情報が出て、どういう内容のルートかということが分かりやすく、ほんとにうれしかったんでした。それに、グレードも、経験豊富なユージさんが言うなら、間違いがない、と思います。

グレードって、ある程度幅広く、いろいろな人の課題をいろいろな岩場で、いろいろな国で登っていないと、適切に付与できないんじゃないですかね?

私は、グレード的には5.10代を登る一般的クライマーですが、それでもピラニアよりは、ベーキャンはグレードが易しく感じられ、奥多摩の石灰岩は5.8でも登れなかったのに、ラオスの6Aは、一日4本~5本登って、全部オンサイトです。つまり、易しく感じる。そういう大まかな感覚と言うのは、多くの人が共通で持つものなので、インターネット時代、グレード付与は、それこそ投票でやればいいのではないかと思います。

(たぶんTheCrag.comでは、それが可能になっていると思います。誰かが二子山のページを作ってくれたら、私が日本語に直してあげますよ)

クライミングによる地域おこしについて、それに生かせそうな、多様な職業経験が私にはあると思いますが、一般的に言ってクライマーって社会人経験自体が皆無なので、履歴書からその人を推し量ること自体ができないのだろう…ということも分かりました。

山梨に行ってすぐのころ、アルテリアで翻訳の仕事をしてあげたいと思ったので、声をかけたことがありましたが、?な反応されました(笑)。私はテクニカルライターや医療系翻訳の経験があり、職業的に翻訳者をインハウスでやっていたんで、その辺のボランティア通訳者と同列に思われたらしかったのが心外でしたが…。なぜなのか?今回で分かった(笑)。

相手側の社会人経験が不足すると、相手の価値が分からない、ということなのです。

とまぁ、以上のような感想でした。





2024/03/16

【クライミングによる地域おこし】テキサスを汚すな!

 神先生から、こんなメマガが来ました。

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町の名前はテキサス

彼らの価値観は
独立心でした。

だからそれに気づいた
コピーライターが作った

ある言葉が
ポイ捨てを劇的に減らした。

6年間経った時には、
72%も減らすことができたんです。

その町の人々の魂に触れた言葉…
それは…

『テキサスを汚すな!』

でした。

自分たちの郷土愛、
独立心を刺激する言葉

ポイ捨てをやめよ。
の代わりに

俺たちの街(テキサス)を汚すな


このメッセージの作り方こそ、
人を動かす。 
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クライミングも、独立心と冒険心が大事ですよね。

 私たちの岩場を汚すな!って仲間に言いましょう!


■ AIによる不遜な言葉の事例

不遜なセリフの例

1. 命令口調

「早くしろよ!」
「私の言う通りにやりなさい!」
「もういい、帰れ!」

2. 相手を否定するような言い方

「そんなのありえないでしょ?」
「あなたには無理だよ。」
「君の意見は間違っている。」

3. 上から目線

「私が教えてあげる。」
「君はまだまだだね。」
「そんなことも知らないの?」

4. 敬語を使わない

「おい、こっち来い。」
「何してるの?」
「もっと頑張れよ。」

5. 皮肉や嫌味

「よくできましたね、棒読みだけど。」
「さすがあなたですね、いつも通りです。」
「その服、似合ってるね…(棒読み)」

2024/03/15

【クライミングによる地域おこし】必要なのは、訪問クライマーと地域の普通のおばちゃん・おじちゃんとのきずな


これは、5島の小さな島で、外国人向けの観光事業が成功した事例です。

外国人向けゲストハウスがあるのではなく、一般家庭に民宿と言う形で外国人は泊まります。

案内役は、以前この島にいた外国人。

外国人が外国人を呼び、そして、

 地域の人々と人間対人間の関係性を築いていく

という草の根マーケティングの成功事例です。

これこそが、戦争をしないと決めた日本人が今後世界に発信していくべき、人間的で、相互理解をベースにした、観光づくりです。

自分の第二の故郷、と思っている土地に攻撃を仕掛けたい人なんているでしょうか?

日本は中国から、土地買収をされれており、北海道なんて、そのうち中国の治外法権になりそうです。大阪では、島之内がすでに中国人街になっており、日本語は通じませんでした。

そんな形で、乗っ取られる、のは、

 心の関係を築かず、金だけで損得勘定をするから

です。高く買ってくれるなら、誰にでも売る、という姿勢を見せれば、その国は、乗っ取られても文句はいえません。

日本も高度経済成長期に、アメリカのエンパイアステートビルを買収しました…力の見せつけのためです。

その行為を逆にされても、何にも言えませんね…

大事なことは、心の絆、を、その土地の人々と来訪者が結ぶこと、です。

お金を得ることは、その次です。


2024/03/13

【提言】地域おこし戦略、”アドボカシー賞”&”機能不全ボルト”、その他

■ 私の最も強い強みは

戦略性

です。詳細はこちら

■ 日本の岩場の治し方

1)クライマー界は、ローカルクライマーで岩場の主になっている人達の中に自己愛性パーソナリティ障害の人が多いことを自覚する

2)その人たちは無視して、きちんと、岩場がある行政と、どのように岩場が地域の産業になれそうか?善意あるクライマーたちが協議する。

3)クライマーズトークを地域の非クライマー住民に向けて定期的に開催し、粘り強く地域の人々のクライミング理解力(クライミングリテラシー)を高める。

トップクライマーによる、メールマガジンなどもおすすめです。

4)上記のような活動を行っているクライマーを賞賛する賞(アドボカシー)を創出して、たたえる。

5)アクセス問題が、クライマー側、地権者側の双方から解決された上、初心者クライマーにクライミングの価値を教える活動にもなり、一石3鳥となる。

6)ただし期間は10年以上かかる。(AIDOMAの法則)息の長いマーケティングです。

7)一つの成功事例が現れれば、箱もの不要でコスト安で実施できる戦略であるので、他の岩場も真似をする。連鎖的に全国に広がる。

解説:

自己愛性パーソナリティー障害の人は俺たちを無視してけしからんとか言ってくると思いますが…それこそ、自己愛性パーソナリティ障害の証拠です。

今までのやり方でアクセス問題になったから、別の人が立ち上がったんですよね?今までのやり方でうまくいってないことの責任を問いましょう。

アドボカシー創設により、自己愛性パーソナリティー障害のクライマーも賞賛に惹かれて参加してきます。

メールマガジンは、クライマーの在り方をトップクライマーできれば右に出るものがない誰もが黙るクライマーから、伝えてもらいます。

熱心な人なら3か月で、きちんとしたクライマー化できます。

”きちんとした”というのは、”栗城さんと山野井さんの違いが分かる”ということです。

フリークライミングなら、倉上さんと比叡の違いが分かる、かな?

■ 自己愛性パーソナリティー障害の診断基準

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自己愛性パーソナリティ障害の診断を下すには、以下の5つ以上に示されるように、自分の価値についての過大評価、賞賛されたいという欲求、共感性のなさが持続的に認められる必要があります。

  1. 自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
  2. 途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。
  3. 自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
  4. 無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。
  5. 特権意識をもっている。
  6. 目標を達成するために他者を利用する。
  7. 共感性に欠けている。
  8. 他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
  9. 傲慢かつ横柄である。

また、症状は成人期早期までに始まっている必要があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーー引用元

■ 機能不全ボルト

機能不全ボルト

と言う言葉を作り、撤去活動をJFAが提唱してはどうでしょうか?

機能不全家族という言葉がありますが、

 子供を守ってやるはずの親が脅威になっている

って意味です。

そうであれば、

フリークライミングのクライマーを守るためのボルトが脅威になっている

= 機能不全ボルト

です。

JFAには、このルートのボルトが機能不全ボルトなのではないか?という通報だけがいくようにし、通報数が3件を超えたら、それはその通りということなので、地元のリボルト職人にボルト位置を治したリボルトを依頼する。大体の開拓者はもうお亡くなりになっていると思います。

特定のルートが、機能不全ボルトのルートである、ということが広くクライマーに周知され、登らない選択肢を取れるということが大事だと思います。

例えば、四阿屋のインディアンフェース5.10Bです。あのルート、3ピン目でランナウトしており、腰椎骨折者を出しています。

■ 機能不全山岳会と機能不全ガイド

新人を守ってやるはずの仲間(山岳会・指導者)がむしろ脅威になっている

= 機能不全山岳会

です。

なんせ、指導者と自認する人自らが、スポーツクライミングのようにポロポロ落ちるクライミングを、40年経過したカットアンカーで実践してみせ、ルートでは残置に頼って、実践し落ちている、ということなのです。

これは、機能不全クライミングガイド、もいます。

例えば、私が最初に山梨で教わったガイドさんは、権現から赤岳の区間に出てくる梯子の区間、4人全員が一本のロープに、つながって難所を抜けたんですよ。いや、あれは危険だった。

あとで、山岳総合センターに行って、CMCの講師の先生が、「それ、なんか悪徳ガイドがいるって聞いている、そいつのような気がする」って言って、それで気が付いたんですよ。

一般の人はロープの使い方分かっていないから、4人が数珠つなぎになってもそんなもんなのかな?と思うだけです。

このガイドさんは、いまだにガイド活動をされており、しかも、誰からも間違いを指摘されずに登り続けておられるようです。

そのようなガイドをのさばらせる元凶は、優良ガイドが自己宣伝をしないためなので、各岩場で、

  その岩場特定の認定ガイドを指定

するとよいです。

例えば、小鹿野なら、ユージさんのベースキャンプが主催しているクライミング講習会なら、二子山の課題にかなり詳しいでしょう。機能不全ボルトのルートなどを初心者に勧めることはないでしょう。

ちなみに私は、九州では、リボルト目前の課題のリードを現地の開拓者に勧められました(驚)!大蛇山です。これは悪質なイジメではないでしょうか?

もちろん、面談などを行って詳細に、どこがダメ課題で、どこが推奨課題か?を詳しく理解していることを、複数の人がチェックしている必要がありますが、同時に、例えば、

トップロープかけっぱによるルートの占領は、当地でのガイド活動をお断りすることがあります

と町の側の要請として、事前連絡しておくこともできます。

そもそも、自己愛性パーソナリティ障害の人は、何がカッコよくて何がカッコ悪いのか?よく分かっておらず、ともかく賞賛されることなら、何でもやるのです。

その特性を利用するには、

 良い行動を徹底的に褒め

 悪い行動を無視する

に限ります。

良い行動をしているクライミングガイドの皆さんが、日本人の美徳を発揮して、自分をネット上でPRしないため、それが賞賛される良い行動だと大衆に認知されていないため、その行動を真似する人が現れていないだけです。

かれらは、真似をしてきます。良い行動が報われるように、

 アドボカシー賞

を町は創設しましょう。

そうでないと、クライミング界では、5.18が登れた人しか発言権がないって意味になります。現実は、5.18が登れても、知性とは別なので、岩場が荒れるわけです。

知的で岩場の管理に優れた能力を発揮する人たちを、こうした賞などで報いなければ、ダメクライマーたちが作った問題のしりぬぐいをし続けるだけの役割…自分がやった悪事でもないのに町の人に謝り続ける、時に監獄送りになる…をやり続けることは、神でもない限り、だれにとっても無理です。

ベテラン水泳の先生だって、生徒から賞賛の言葉がない限り、やってらんねーってなるんですよ?





2024/03/11

【クライミングが既得権になった経緯】利得を持っているために手放せない

 ■ 無責任×自己中

クライマーとしての在り方が

 ただの無責任 × 自己中心

になってしまったこと。

まさにこれが日本のクライミング界の問題点です。

つまり、アクセス問題と事故対策の欠如の原因は、無責任×自己中心、です。

■ よそ者排除意識を上手に使う

アクセス問題がある岩場は多い。しかし、それを改善するモチベーションは小さい。

しかし、よそ者を排除したい!よそ者に取られるくらいなら自分でやる!ということが、リボルトやローカルクライマーの結束のモチベーションになることがある。

例えば、よそ者を排除したい!という気持ちが勝った結果、八面という岩場は、古参の女性がリボルトの音頭取りをする羽目になりました(笑)。そうしないと、やばい!誰かに取られる!有料になる!という気持ち?が、岩場のローカルクライマーを動かしたみたいでした。

一般に、岩場がある過疎地の地方行政は、岩場による地域振興に好意的です。

しかし、ローカルクライマーの側は、行政に黙っていて、今まで好き勝手していたので、好き勝手できなくなる!と思うだけで、誰もまだ何も言っていないのに、例えば、ただ中津の市役所の人を紹介しただけでそうなりました…(笑)。つまり、行政からの監視の目がある、という思いが、好き勝手やってることがばれたらヤバイ!という気持ちにつながり、自主的なリボルトにつながるのです。

家の留守番で散らかしていたのに、親が家に帰ってくるというので、片付け始める子供みたいな感じですね。

なので、地域行政が自分の地域資源、現金獲得の資源である岩場に意識的である、というのはクライマーたち自身の安全性のためにも必要なことなのです。

■ 内輪だけで楽しみたい

一般に、岩場ではローカルクライマー内での内輪で、コッソリ一般の人には、黙って楽しみたい、という気持ち…が強いです。というのは、岩場の使い方を初心者に教えるとか、超面倒な仕事なので、やりたくないからです。

そんなことは分かっている人だけで、登りたい。

そうすれば空いているし。

…という、仲間だけの秘密主義、がはびこっていると思います。

まぁ、小川山の混雑を見ると分からないでもありませんよね?

■ トップクライマーでも、自己中…

奥多摩の小鹿野ですが、トップクライマーの平山ユージさん率いる団体でも、古参のクライマーに文句を言われたら安易になびいてしまって、腰抜けです(笑)。

それは、ユージさんの戦略的に、町の一般住民のコンセンサスというのは取られていないからです。小鹿野のクライマーのコミュニティが頑張っても、外野の古参クライマーが文句を言えば、容易に靡いてしまって、結局町の利益を守れない…。

根拠希薄なクライミングエシックを振りかざすトップクライマーの論法に翻弄されてしまって、結局のところ、何が大事な価値だったのか?が分からなくなってしまうということに陥ってしまったのが去年でした。

町の一般住民が、クライミングを町起こしとして、利活用したい!という認識や認知なしに、クライマーだけで事を勧めようとしてもこうなるっていう事例です。

まぁ失敗して、良い方法を見つけるわけですから、失敗は良いことです。

誰のための岩場なのか? 地域住民のためだし、適切なバウンダリーが必要です。

それがない人は、古いクライミングエシックを悪用して、クライマーの自己中心的で社会性のない行動を擁護します。那智の滝の事例に明らかでしょう。

結局、ユージさん単体がすごいクライマーというか、素敵なクライマーってだけで、奥多摩地方の岩場は、もう悲惨ですよね…日本のアクセス問題発祥の地みたいな感じです。

まぁそういう問題を作った同時代人たちが片付けていくのが順当な順番だと思います。

■ アウトドアクライマーの流れ

私の結論的には、アウトドアアドベンチャーツーリズムにアウトドアクライミングを活用するには、日本のクライミング界自体が幼稚すぎ、時期尚早というか…

私は内心、城ケ崎はウェールズを参考にすればいいのではないか?と思い、トポを取り寄せましたが、まぁ私が私費を投じてウェールズに行っても、仕方ないよなぁと思っていたら、ユージさんが行っていたのを見て良かったです。

終了点もないようなくらいにきちんとしたクライミングを城ケ崎はするべきで、ウェールズのクライマーとしての倫理観の高さを見習うべきです。

だいたい日本のクライマーが堕落しすぎているのが、問題なのです。残置いっぱい残す悪習慣を辞めるのは、古いアルパインクライミングのエイドクライミングの名残を捨てるということです。懸垂下降を習得しないで来るクライマーは歩いておりましょう。

■ 問題を作り出した人が問題を解決するのが、人的成長であり成熟

クライミング界はアクセス問題を作った人がアクセス問題を解決すべきというか、東京の古参のクライマーがことに当たるべきだと思います。

というのは、男性が男性のケツを拭くとなると、当事者意識が湧くからです。

男性しか住んでいない家では、「男性も座っておしっこしてください」とトイレに書かれています(笑)。

要するに、ジブンゴトとならない限り、自分の行動の異常さが理解できないということなのです。

誰かがこぼしたおしっこを拭きたい人います?いないですよね?

誰かが作ったアクセス問題で、自分はそこに生まれてもいないのに叱られたい人いると思います?

いないですよね?

と思います。

■ 開拓の偵察なら、無許可で岩場にボルトを打っていいのか?

最初の偵察で、五木の岩場にボルトを打つと言われたときは

目が点

になりました。たしかに岩肌を偵察するだけでも、頂上からの懸垂下降が必要で、ロープは長くてもせいぜい100mですから、懸垂で降りるとせいぜい50mしか降りれません。

支点がそこになければ、マルチプル懸垂はできないので、打たない限り、さらに降りるって無理・・・岩間に生えた立木なんて信頼できたものではないですし…

しかし、そこで、ボルト一本でも無断で打ったら、町の人から得られたはずのクライマー社会に対する信頼、もうゼロですよね?

そこで町の人に対する説明とか、理解を端折ってはダメなんですよ…

最初から嘘ついてきた人をあなたは信頼しますか?しませんよね?

■ 既得権者のプライベート岩場化の機序

熊本の五木の岩場は日本最大の石灰岩の岩場で、手つかずなので、昨今のジム出身のクライマーが、外岩デビューするのにふさわしい岩場だと私は思います。

しかし、行政や町の一般住民に対する説明責任を充分推し進めないまま、少数の人だけが了解する形で、開拓許可を取り、それを駐車や岩場のマナー、初歩的なロープワーク教育などの必要な措置を講じずに…つまり、これまで通りのやり方で、ですが…公開した場合、公開一年後に閉鎖になる可能性が高いですよね。

開拓者の名誉だけが残り、肝心の地域には、何のメリットもお金も落ちませんね。

そして後世のクライマーに残せる岩場資源はすでに著名人になった人たちの、いまさら追加されたところでインパクトのない名誉や楽しみに使われるということです。

初めて開拓する、ということがもたらす岩との会話はどれほどの”岩知性”をそのクライマーにもたらすことができるでしょう?アイスのリードでは、それを皆、行っているわけですが。

■ 岩場閉鎖の利得

実はローカルクライマーには、岩場閉鎖になったとしても、メリットがあります。

いったん開拓されて、そして誰も来ないとなると、プライベートビーチならぬ、プライベート岩場です。

結局また、アクセス問題を繰り返して、メンテされず、危険なボルトでも登る方法を知っている人だけがコッソリ登るという繰り返しになります。将来にツケを回すという作戦ですよね。

これはたぶん、分かっていてやっているんではないでしょうか…?

確信犯というか、知能犯というか、このうまみの作り方をこの70年で覚えたというか…。

■ 傍証

なぜなら、地域山岳会って結構そうだからです。

山岳会の入会者にしか教えない秘密の岩場がどこの会にもあります。堂々とネットでそういう岩場での訓練を上げている会が多いです。

ということなので、いったい誰が国家の利益、地域の利益を、我が懐に入れているか?という視点でみると、そういうタイプの開拓者クライマーたちなのではないかと思います。

いや、お金はもらっていない!というかもしれませんが、結局、名誉は手に入れて、そして後世の人々から岩場資源を奪っている、ということは事実ですよね?

今のクライマーが開拓すれば、適正ボルトになったかもしれないルートを、アルパインのクライマーがエイドで登って、できるだけ遠くにボルトを打つ、という論理で開拓すると、フリークライミングとは似ても似つかない危険ルートが作られてしまい、その危険ルートは開拓者権利に守られて、ボルト位置の改定すら許されない、という有様になってしまいます。

そんな変な位置にボルト打つくらいなら(機能不全ボルト)、最初から開拓しないで、そっとしておいてくれたほうが…と若い世代なら誰でも思うでしょう。

■ 結局のところ、狭い仲間の内輪内での名誉争い

結局は、開拓は名誉があるからするが、メンテはしない…という立場で明白になるのは、その人が持っている動機が何か?ということです。

開拓 は、自分のために行うもの。

メンテ は、みんなのために行うもの。

と明白です。

九州の岩場は、一向にカットアンカーから更新される気配ないです。一方で開拓だけは進む。

いくら自腹でボルト代持っているからと言っても、だから偉い、とは言えない。上司面したいためにおごってくれる上司はいっぱいいますよね?

開拓者の質の是非は、開拓した内容を、質を問うべきです。そして、管理責任を持つべきです。

名誉だけを得て、責任を取らない、というのは、子供を産ませるだけ産ませて、その子の父親であることを誇り、その子の養育費は出さない、というようなものです。

日本の開拓者を盲目的に保護する文化は、男性のセックスの喜びが一番優先される日本のセックス文化に似ています。周りの人のことを全く考えていない、一発出して終わり、って奴です。相手がいることを考慮していない。

岩場のある地域の人は、何か知らんがクライマーが来ている…なんだろう?という謎の状態に長年置かれて、知らない間に托卵させられていたカッコウみたいなことになります。

本当にクライミング界のことを思っていたら、すでに開拓本数100本です!と自慢する老兵による開拓より若い人に栄誉を譲るのでは?

少なくとも、故・吉田和正さんは、私へのクライミング指導の中で、昇仙峡のスラブで私に開拓の醍醐味を感じてもらおうと思っていたと思います。そうすれば、どれほどの意欲を新しいクライマーに与え、岩との対話について、実施で教えることができるでしょう?

結局、開拓には、至りませんでしたけど。

多くの市町村は、市として町として、村として、クライマーの受け入れに好意的でした。こちらでかなり多くの自治体の観光行政側、あるいは議員などに会いましたが、それでもそんなんで、ローカルクライマーの側が、こうした行政との取り持ちをするクライマーに対しては、否定的反応を自動反応として行います。

つまり、その排除の姿勢こそが、既得権を示しています。今まで自分のモノだったおもちゃが、幼稚園全員に属して貸してあげなきゃいけないと言われた幼稚園児は、最初にどんな反応をするでしょうか?言わなくても分かりますよね?

要するにこれは、業界ぐるみの国益や地域利益の搾取構造…いわゆる戦後、日本国民をアメリカに売り飛ばした財閥や国賊と同じ構造なんではないか?と思います。

全体の利益より、自分の個人の利益。ってことです。売国奴は誰か?ということです。

大体の地方は、大雨で災害になってくれないと道路のメンテナンス費用すら、出せないほど地方財政は悪化しています。地域が自立しようという意欲はない場所も多く、災害が起こってくれてホッとしているっていうのが地方の現実です。

そんな中でクライミングによる地域おこしの可能性を聞かされた議員はどう思うでしょう?

このインバウンドでにぎわう時世をみて? 

よし!と思い、未来に希望を抱くでしょう…

しかし、その希望は、日本人同士の内輪から打ち砕かれるのです…

ローカルクライマーだと自称する人たちから、有料化はけしからん!だとか、駐車場代を払うなんてトンデモだ!とか言い出すだけでなく、町のお金を使って、整備してくれ、と言い出す始末…

ならば、と整備してやっても、その何億か?は有効利用されないまま、箱もの行政として、閉じていくわけです・・

行政が悪い? 

行政の担当官が海外にトポ発信して海外クライマーを呼び寄せるとかできると思いますか?

クライマーですらできない人がほとんどなのに、できる訳ないですよね?

■ 那智の滝事件ですら、身内擁護する身内主義

高い倫理観で右に出る者はいない、日本の誇るアルパインクライマーの山野井さんですが、那智の滝事件が起きたとき、もしかしたら、声明などを出されていたら良かったのではないかと思います。

トップクライマーとしての義務は、倫理面などでリーダーシップを取ることで、これはトップクライマーにしかできません。

だって、男子、お母さんの言うこと聞きます?先生の言うこと聞きます?聞かないですよね?

でも自分の憧れのヒーローの言うことなら聞く。

それが男の子ってことに日本ではなっているんです。文化的に。人は文化的奴隷です。

山野井さんも、結局は古いクライマーなので、社会性と先鋭的冒険の線引きを若い世代に示す、見せるということはできないのかもしれません。

現に現在のお住まいは、城ケ崎、以前は奥多摩。どっちもアクセス問題の火種で有名な土地というか、そこに引っ越して行ったら、かなり深くかかわる、ということは確実だなぁって場所です。そういう場所で日常的に登ってきたということは、その岩場がある地域住民には恩がある。

私は自然は多くの人の共有財産と言う面もあり、私有物ではないので、場所によっては秘密の岩場をこっそり登るのも、それでも良いと思いますが…。例えば、誰の私有物でもない国立公園内の岩場など、ガラガラだったりします。

例えば、温泉が湧く川辺とか、地域の人だけが知っていて、使っている、ってのは、九州では多くて、誰の管理もされていない…そういうので自分だけの秘密の場所を持つのもアリだと思います。まぁ同じところに誰かが来ても、先着順ではありませんよね。分かち合いでしょう。

私は、私しか行かないようなところを行ってくれるクライマーがいたらうれしいです。通だなぁっていうかね。特に破線のコースです。山梨なら板敷渓谷とか面白かったですよ。

さて、しかし、開拓者として名前を世に上げ、岩場を公開するからには、それに伴う

 準備条件:アクセス問題の回避

を行わないといけないです。

これがない人が、アクセス問題を作ってしまう開拓者です。

たぶん、開拓する → アクセス問題起きる → 禁止される → 東京の人は来れず、内輪だけで登れてラッキー 

という循環にあるので、懲りない。

本人らは、名誉だけ得て、岩場は秘密になり、誰も来れないだけだからです。

しかも、

”おれらは被害者なんだよ、迷惑クライマーが多いんだよ”

という都合の良いスタンスを取り続けることができる(=偽善者ペルソナ)を着れば、このサイクルが温存される。

という循環にあると思います。

上手いこと、考えられた手ですよね!あっぱれではありませんか?

そもそも、わざとトポにどう駐車したらよいのか書かないのかもしれないですよね?罠に入れるために。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、こういうことを考える天才が多いです。

■ ネット動画を上げても人が来ない理由

〇〇を開拓しました!と、特に新人クライマーにとって教育的でも、インフォーマティブでもない登攀姿をただ一方的にネットに動画上げるのも、効果がない上、オンサイトができなくなるので、辞めたらどうでしょうか?

ユージさんが大西さんと上げていたデイドリーム動画は、多少、教育的配慮がされていました。

大西さんがスリングに落ちて、皆さんもお気をつけて、とか言っていましたよね(笑)。

大西さんほどのトップクライマーでも、解除忘れて登り、スリングに落ちて、コマネチ状態になって痛い痛いって言ってるんですよ(笑)?

ちなみにビレイヤーに遠慮して、途中でスリングにセルフ取るのは日本だけのクライミング習慣で海外ではそんなことしません。

むしろビレイヤーがクライマーを見なくなるので、悪習慣である可能性もあります。

さて、動画の質が教育的でも、インフォーマティブでもない、つまり見る人にメリットがない動画を上げている動機は何でしょうか?

名誉欲、以外ないですよね?

まぁ、開拓クライマーは死ぬまで開拓し続ける、がん細胞みたいなものかもしれません。

一方、40年前のアルパインしかフォローしていないアルパインクライマーの情弱ぶりは、カットアンカーのルートを、再度、カットアンカーでリボルトしようとするほどです。

もう全体に日本の男性社会というのが、私が父親を知らずに育ち、そのために理想の父親をクライマーに投影しているから期待値が高すぎる、とか、に寄らず、

 誰が見ても、もう目を覆いたくなるような低レベル

と言えます。これが客観的事実で、私の側の期待が高すぎるとか、理想が高すぎるという問題ではありません。

■ 海外クライマーも日本の上を行っている

じゃ、海外が違うか?というとそういうこともないようです。

なんせUIAAの事務局長ですら、ロープを持ってこないクライマーの何が問題なのか、分からないくらいです。

ロープは個人装備です。

共同装備に入れて登るのは、まだ一人では岩場を安全にこなすことができない段階の、今から、クライマーになるところの人です。

たぶん、ラオスが特別にうまく行った事例かもしれません。そういうレベルのクライマーも、ロープを自分で持ってくるクライマーも楽しく登れるようになっていました。

私は特別クライミング自体には思い入れはなく、

 クライミングをすることでゾーンに入れる、ということが私の目的

です。

しかし、九州クライミングで、嘘を教えているクライミング教育を見て、「これは…」と絶句した、というのが真実です。

全国的な視点で見れば、現在のままの岩場でも、日本100岩場に載っている、小さな岩場をつないで

 ジャパンツアーを組める

ようにしてやれば、現在の岩場状況でも、日本一周を企画する外国人クライマーが岩場をめぐって全国を徘徊することで、海外のマネーが日本の僻地に収入をもたらすと思います。

バムされてしまうと飲食費しか落ちません。クライマーが徘徊することで儲かるのは石油産業だけ、ということになってしまいますね(笑)。

■ 日本人クライマーたちは、シェアの精神は持ち合わせていない

日本のクライマー界自体が、それを受け入れたいという気持ちはないと思います。

まずクライマーという人種は嫉妬深いのです…他人が楽しむために情報提供するか?しないでしょう…

そもそも、クライマーは、岩場がある地域を、

 搾取するための対象、

つまり、

 地域の人に許してもらってタダで登る…

と思っていて、それに不思議さを感じていないからです。

タダって搾取ですよね? 与えずに受け取ることを搾取と言います。

クライマーは貧乏だから…

ってホント?だって、クライマーが人工壁で登っているホールド、一個4000円とかで、ボルト代より高いですよね?

ジム代に毎月1万円くらい払っていますよね?なんで駐車場代の300円が高いのかなぁ?

それは、地域経済にクライマーの側が貢献する、とは全く思っていないからです…

出来れば税金払いたくない、っていう寄生虫みたいなのとメンタルとしては似ています。

■ アウトドアクライミングも観光産業ですよ

いわゆるクライミングを観光産業とはとらえていない、ということです。

逆にニュージーランドなど、観光産業と捉えているので、歩くだけのミルフォードサウンドですら、有料です。

もちろん、めちゃ安いですけど。

しかし、そうしないと、誰でも彼でも来てしまい、多くの人に踏破されて、自然破壊が起こりますし、コントロールが効かないです。

料金徴収が、そのルートに入る人の名簿にもなるので、遭難した場合の対処もしやすいですし、要するに入場者数をコントロールをするための手段でしかないので、額そのものは安いわけです。

今時は、ネットで応募できます。ミルフォードサウンドとかそうなっています。

同じような仕組みが日本にもあれば、当然それは大きな収入を地方行政にもたらし感謝されることになると思います。

特に富士山ですね。

岩場では、人数が多い奥多摩や山梨、静岡の岩場ですね。長野まで東京人が足を延ばしていくことは少ないように思います。

それには古参のクライマーが得ている既得権の返上が必要ですよね。

というわけで、たぶん、

 意識改革も、含め、

なんというか、クライマー集合体の業界としての人間的成熟性の問題が絡んでいるように思います。

いまだに、水源地に放尿するようなのを自慢する人を業界トップらが擁護するような論説を出しているわけなので、精神的成熟は遠い、ということが客観的に言えると思います。