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2023/02/09

戦いの後…イケてる町営壁

■ お金を使わない暮らし

私は若い頃アメリカにいて、お金ほとんど使わないで…貧乏カツカツのヒッピー暮らしをしていたんですが、一週間リンゴしか食べれない日があったけど楽しかった。

一方、日本では息するだけで、お金・お金・お金で、ウンザリ…。

でも、クライマーの伝統は、貧乏は自由の同義語。だから、クライマーなら、ブランドものとか、見た目とか、ポルシェとか、そういうのはない世界に生きるって意味ですよ(笑)。

特にバムクライマーってのは。もちろん、世界はモノ余りで豊かなので、有り余る豊かさを受け取ってもいいのですが。もう、”ぐるり”という物々交換とか見に行ったら、モノ、あふれんばかりです。

つまり、日本人のボトルネックになっているのは、奪い合いで分かち合いではないことです。

お金を使わない暮らし…というより、石油を使わない暮らし…つまり、人間の生活の営みが地球を食い尽くすことのない暮らし…を作りたいです。

■ PCは必要。

お金をかけない暮らしの必需品は、田舎の人や保守的な人が目の敵にしているパソコンです。

本当は貧乏人の強い味方がパソコン…もう、14歳のころから、36年もそう訴えつづけていますが、最近やっと日本が、36年前の私に追いついてきました…。

私はパソコンがないと手足を縛られたように、自由を奪われた感じで、思ったことを書き記せず、旅行にPCを持って行かなかったので、もう限界って感じだった。

今回の下川町定住視察では、私は自分が好きなアイスクライミングに有利な土地(北海道)で、どのような

 自足的生活&持続的生活

が築けるのか?が知りたかったことでした。寒い土地は野菜を育てるにはもちろん不利です。しかし、南国の九州で野菜を育てることで得られる自給は、そんなに経済的な助けにならないです。野菜だけを食べていると病気になりやすいです。それで放牧の勉強に行きました。

下川では、自足的生活では、車→馬、ということで、石油燃料に依存する自動車生活を、数割は減らすことが可能そうでした。

今回の視察では、暖房がFF式ヒーティングでは、今の福岡の灯油ゼロ生活より、プラスになり、やはり環境負荷はトータルで大きくなるだろうと思われました…(汗)。

北海道は水道管が凍るので、人がいなくても家を温めて水道管を温めておかない。なので、旅行中も暖房です。その場所に住むこと自体が、非エコ&人間のエゴではないか?とも思われ、要・検討…

下川の当たり、名寄などの辺りは、開拓時代、最後の最後に残ったところで、つまり、開拓当時から、一番後の入植者が、ココしか残っていないからと入った不利な土地、最後の最後に来た人が他に入るところがなくて行った場所です。大きな視点で見ると、そのような場所から先に自然界にお返してしていくのが筋なのかもしれません…。

が、そうなると、人口は、結局は温暖な西日本に集約されてしまいそうですが…東北とか、市町村をまとめる動きがすでに出ていますよね。

下川では移住者は多く、現在土地や物件の奪い合いなのだそうで(汗)、おそらく道内移住が多いようです。(長崎大村と同じ、県内の移住者)つまり、トータル人口は増えておらず、より価格が低く生活コストが低い場所への住み替え需要、より高齢の人が増える人口動態になる系です。私も高齢組なので、あれですが…。

しかし、50代は70代の移住とは違うよなあ。一緒にされて心外でした。まぁ30代から見れば、50歳も70歳も同い年に見えるのかもしれませんが。まぁその30歳もじきに分かるでしょう。

下川での魅力は、馬での移動が自動車と同じように認めてもらえているところです。そんな町は初めて聞きました。調べてみたら、道交法上はどこでも可能なはずですが、人目が…(笑)。

石油が枯渇した時、みんなどうやって移動するのかな?考えています?

私は、人間一人を移動させるのに、マイカーの1.5トンを動かす石油を使うのは、非常に非効率だと思っているのです。

代替え手段としては、軽車両化ということだよなぁ~と思い、和歌山色川地区の人と、トゥクトゥクみたいなのが復活かな、とか、話あっていました。農業では荷物の運搬があり、軽トラ必須です。クライミングもギアが重いです。特にボルダラーはマットがかさばる。さらに北国では、移動だけでも、寒さが…ネック。

でも、馬は、裸馬に乗っていれば、あったかい!と分かりました。

■ 喜びの源泉の確認 (アイスクライミングとインドアジム、沢、クラッグ)

喜びの源泉(ソース)として、最低限、自分のために、

・ちゃんとしたジムがあること
・アイスクライミングができそうなこと
・山とは何か?がそもそも分かっていないとか、あまりに懐古調の技術で殺されそうな山岳会

ではなく、ちゃんとした会がありそうなこと… 

を偵察してきた。

こちらが下川の壁。すごい!ちゃんとしてる!

役場のSさんが、ちゃんとしたクライマーであることがよく分かった…。

今はお仕事がお忙しいそうで、大変そうだった。男性は、やっぱり壮年期にクライミングにかける時間がとれないですよね。

これを導入するためにものすごく頑張ったんだろうなぁと思われた…

なんで高度経済成長期のサラリーマンより、低成長の今のほうが忙しいのか?謎ですが、日本は、西洋の仲間入りして、ロングバケーションを取り入れたほうがいいと思います。

また、旭川のガッツウォールも、すごくよかった。壁は触っていないのですが…。

■ オサレ秀岳荘

山道具屋もすごくよかった。クライマーも、(たぶん)九州よりちゃんとしてそうだった。

クライミング的には、札幌より旭川寄りに住んだ方が便が良いそうだった。 

ただ旭川って日本の最北の町って感じで、かなり冷え込みが厳しく、そこに住むこと自体が、エコでない、という問題があった…(ーー;)

その上、車一人一台生活のためか?とても排気ガスが濃く、頭が痛くなってしまい、とても都市生活は無理そうだった(まぁ、最初から田舎に住みたいから、問題はないと言えば、ないけど)

秀岳荘は、旭川店は、バスの都合で到達が難しく、歩いて行ける札幌北大店に行った。

ら、店員さんが、「僕もアイスするんです」という人でホッとした…しない人とお話ししても、話がちぐはぐになってしまうんだよなぁ…。

冬山をスタートしたころ、色々冬山の道具…靴やら…手袋やら…を検索すると、かならず、秀岳荘が上がって、通販で購入したこと数回。甲府の山道具屋はICIだが、店舗もくたびれ、関東では売り上げが一番低い石井だそうで、時々行くが、買うものがなかった。

例えば、イボイノシシが置いてなかったので、結局東京まで買いに行った…という話をしたら、天野さんが店に言ってくれたみたいで、入れてくれた…けれども、それくらい、山梨でもアルパインって廃れているってことなのだ。

他の山道具屋は、おしゃれファッションウエアやさんになっていたしな…。

私が沢登の師匠、和唐さんに初めて沢登りに連れて行ってもらったとき、腰にハンマーとハーケン二枚を念のためにぶら下げていた人は、初めてでーすという私一人で(汗)、和唐さんは、それを見て、”よし”と思ってくれたみたいだった。

私の立場からは、新人がハーケン用意して来るのに、何度も言っている会の一般ピープルが、持っていないのか?なぜリーダーは装備を充実させるように教えないか?と思った。昔の人はリーダー格と認定した人にしか教えないがセカンドにもピンチは平等にきますよねぇ?

その後私はすっかりサブガイドにされてしまい、クライミングを分かっている人=連れていく人ということで、普通のコースタイムで歩くことすらできないような会のおじさんをバリエーションに連れていくための要員と数えられてしまった…。

そんな無茶なことは、世界有数の有能なガイドでもできないですよ…。

みんなはインスボンにセカンドで行った私を登れないくせに行ったヤツと思っていると思いますが、いくらなんでも、ライジングされないと自分で上がれないような人は、セカンドでも行けないんですよ…念のため。セカンドでも、1,2回しか私落ちていませんし。

あ、愚痴になってきましたが… 

…言いたいことは、私の秀岳荘のイメージは大変良い(笑)ということです。

今回はオサレな秀岳荘で、感動しました。

その上、アイスのツヨツヨクライマーの奈良さんを教えてもらった(笑)。うかつながら、全然マークいていませんでした…なんせ北海道って縁遠くて。

これを機に、ご縁を作って行きたいです。 つながり、ご縁を私は信頼しています。

■ 消防士

奈良さんは消防士だそうで、そういえば、山岸さんも消防士。

そして、旭川で楽しく一緒にアイススケートした小春ちゃんのパパもホッケーの選手で、消防士。

消防士って、ホントにリスク管理がしっかりしていて、心優しい人が多いみたい。

公務員って意外に忙しくて、トレーニングの時間が取れないみたいなんですが、消防士だと、仕事自体がトレーニングなのかな?

2023/02/08

”限界”観光地なのか?層雲峡

 ■ 層雲峡アイスパーク?

層雲峡は、アイスのクライマーなら誰でも聞いたことがあるような場所なんだが…。

今回はクライミングパートナーがいないので、登るわけにも行かず、ギアは置いて行ったが…。

日本では唯一の道路からビレイできて、登り放題のアイスパークなのかなぁと思って出かけた。

トポを見る限り、そのように感じるからだが…そこまで楽勝ビレイではなさそうだった。

岩根のほうが、車でビレイ可能(笑)。

■ 限界集落ならぬ、”限界”観光地?

昇仙峡の方も日本三大ガッカリスポットとか言われて久しいが…私が初めて行った時は、昇仙峡も、なんもないね~という感じだった。

その後、だいぶ遊ぶことになるんだが、メインストリームの風景をめでる観光客ではなく、クラックを登ったり、ワイドを登ったり、アイスを登ったり、ボルダーしたり、とロッククライミングの方で楽しんでいて、観光客が行くようなところには一切行っていない…

ので、今回、層雲峡がどれだけしょぼく見えようとも、それは、

 賞味期限がとっくに切れた一般観光上

のことであり、層雲峡アイスが面白くないという意味ではないと思うが…。

それにしても、町は、廃れてたなぁ…。 吉田さんもそう言っている。

http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/?p=2

■ 事前情報

『 検証層雲峡は、いま―観光活性化 』 – 2018/12/18 

で、こちらが、その本についての感想。誰かのブログ

ーーーーーーーーーーーー

層雲峡の観光開発に関する、これまで層雲峡の観光に寄与してきた企業であるりんゆう観光自治体と地元商店街の三つ巴の争いに関する書籍ですが、公務員も人によって仕事のクオリティに幅があるので、できない人が担当になってしまうと悲劇です。先日の旅行で層雲峡を通りがかりましたが、オフシーズンということもありまさに「人っ子一人おらず」という風情だったのでなかなか厳しそうです。山の麓にはあまり見るものがないので、ちゃんと行くとしたら旭川あたりを拠点にして、そこからロープウェイの駅まで車で行ってロープウェイに乗り、5合目以上でハイキングをしてロープウェイで降りてきて帰るという旅程になってしまいそうであり、ロープウェイ以外に地元でお金を使うイメージが湧きません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー https://enjoytruelife.hatenablog.com/entry/2022/05/03/085354より引用 太字当方

いや~、出来ない人が担当になってしまったのかなぁ…。

ロープウェイ登山って、モンベルの機関紙になってしまった岳人が最初に特集したのが、ロープウェイ登山でしたよね…。

ザ・中高年の山、って感じかなぁ…。ロープウェイは、それでも、自然界に与えるダメージが一番少ない移動手段らしいので、いいのではないでしょうか…。

しかし、層雲峡のアイス、なんでコロラドの、Ouray Ice Parkみたいにアイスパーク化しないのでしょうか?

環境省や観光局は、アイスパークを知らない訳でないでしょうに…。

《参考》 世界の10大アイスパーク

https://www.redbull.com/us-en/best-ice-climbing-destinations

■ 旭川から層雲峡

上川駅で入ると早い時間に入れます。バスが路面バス…とは思わなかったので、ちょっとびっくりした。路面バスで2140円払うことは少ない。

旭川ー札幌が、2300円であることを考えると、かなり高い。

着いたら、下は晴れていたのに、上は、ふぶいており、結局、何も見えなかった。

ここも観光案内が全くダメで、3キロ先の一番近い滝を見るのに、道路を出て右、とかそんな案内で、この天気で歩くのはないし、道路を出たら、出ている遊歩道と紛らわしかった。

ちょうどタイからの観光客のおばちゃん二人と私は居合わせ、一緒に歩き出したが、これは、3km先につく頃には凍てついて死んでいるかもしれないと思い直して、近くのホテル、グランドホテルで、タクシーを呼んでもらい、3人で割り勘にするようにした。

タクシーの運転手さんの高橋さんがとても良い方で、上川へ戻るところだったのを戻ってきてくれたそうだ。タクシーだと3kmはあっという間。滝は何も見えなかったが、近くの売店に入ってお店の人に色々聞き取りができた。

海外からのアイスのクライマーを受け入れられそうな宿泊施設はなさそうだった…

どうも高級ホテル化路線を層雲峡は選んだみたいで、タクシーを呼んでくれたホテルもすごい豪華ホテルだった…けど、誰がいるんだろう?みたいな感じ。

氷瀑祭りみたいなので、そんなに集客力があると思えないんだけどな…?町は全体にガラーンとして死んだようだった。

そういう感じの廃れた、人が去った温泉街で、タクシーの運転手さんは、3350円の報酬だったのに、私たち乗客の一人一人に700円ものお土産をくれた… 2100円の出費。だとすると、運転手さんの取り分が…。もしかして、私たち、というより、売店のおばちゃんに収入をもたらしてあげたかったのかもしれないけど…シイタケ茶出してくれたからなぁ…。

あの閑古鳥だったら、存続が怪しい…

運転手さんにタイ人二人は、ロープウェイに行きたいというので託し、帰りに温泉に入ったが、おじさんが同情して色々話をしてくれた。

なんだか、とっても観光業ではうまく行っていなさそうな場所だった…昇仙峡も同じだからなぁ…

それは、あれもダメこれもダメと、せこく利益と取ろうとしたからなんだが…。

上高地も、景色を売る観光地だが、ずっと浚渫工事しているし、日本の自然資産は、利用法についての軋轢が大きい…

これまで経済優先で、経産省が幅を利かせ、環境省は日陰者扱いだったからなぁ…環境省に友達がいるから、悪口言っても許されると思いますが…。観光局は、ちゃんと発想できないでいるんだろうと…。何しろ、マーケティング、という発想はお役所にはない。

《参考》

国土交通省のスノーリゾート地域形成促進事業

https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/snowresort-kentou.html

 なんだか、未来が心配になる観光地な層雲峡でした。

■アイスクライミングは観光ではない

たぶん、クライマーは観光客がいないのがありがたいので、その期に便乗して、登りまくっていると思いますが、海外ではアイスクライミングは、パーク化されています。

韓国にも、パンデがあります。ちょっと誰かが…ヒロケンさんとか…奈良さんとか…?

https://www.asolo.jp.net/menu62/contents54

ちょっと入れ知恵してあげたらいいんじゃなかろうか…。層雲峡は、なんだかゴーストタウン化していそうでした。



子どもとアイス(スケート)

今回の北海道の旅の中で、ご機嫌な経験だったのは、子供とアイススケートをしたこと…。

友達っていうのは、どういうことか?子供の方がよく分かっている。

旭川駅前の無料スケートリンク。

靴も無料で貸し出してくれる。

この女の子は5歳。私がヨレヨレとして立つだけでやっとの状態でいたら、色々と教えてくれた…とってもかわいいインストラクターでした。

実はこの子も滑れなくて、他の子6歳が羨ましいのみたいだったけど、私に教えに来てくれた。

途中転んでしまって泣いていたら、その6歳の子のほうが、「〇〇ちゃんは、下手でないよ」とすごく慰めていた…

何という違い…。私はクライミングで、上手に登れた時も、下手な時も、あんまり誰かにメンタルケアしてもらったことがない…。

本当のお友達っていうのは、相手の気持ちを考えて行動するものなのだ…ということが分かった…(汗)。

クライマーの自己責任論って、自分勝手な人が自己正当化するのに使われているだけっぽいですね…。

翌日は、実は、ガッツウォールに行こうと思って、色々とバス停を右往左往したんだが、バス一時間に1本とかで、難易度高すぎ、行けたとしても帰ることができなくなりそうだったので…諦めて、またスケートした。旭川では基本的に待ち、で下川入りの待機だったからだ。

それでだいぶ長い時間滑ったら、子供のころ滑ったくらいまで、上手になった。アイス…氷は、昔から好きで、滑るのも、登るのも好き。オレンジのが私です。

右の後ろの背の高い子は、小春ちゃんで、パパが消防士で元アイスホッケー選手で、超うまいのです。弟君は今からで、弟を引っ張って滑りたいから、という理由で小春ちゃんはバックを練習中。お姉ちゃんの思考回路なので共感した…。誰かのために、自分が強くなる系。

でも、それって他人軸なんで、大人になってから苦労することになるよな…とも思う。

私が捕まえている子は、マレーシアから来たケリーちゃん。ずっと壁にへばりついて、全然滑れなかったが、辛抱強く声をかけていたら、手を引かせてくれるようになった。脅えた子供だったんだが、パパとママが一緒に滑らない系の、どちらかというと、日本のお母さんが、講演に子供を連れて行ってくれても、一緒に遊ばないのと似ていた。親は別にほっぽりだすでもなく、ちゃんと励ましてくれるんだが、滑っているのがケリーちゃんだけなので…全然、共感しないんだろうなぁ…

というので、消防士のパパに頼んで、ケリーちゃんも、スイスイと滑らせてあげた…。

帰りに買ってあったバナナ味のプロテインドリンクをあげたんだが、私も何か貰うと嬉しいし、あげるものがあって良かったな~と思った。

この日はとっても頑張ったんだろうと思う。

小春ちゃんは、素晴らしい子で、臆せずどんどん話しかけてくれるし、おかげで話している間に上達した。前の日の5歳の子の優しさも感動した。6歳の子が5歳の子を慰めているのにも感動した。 

北海道の子どもは可愛いな~ とか思っちゃった…


 

 

What is Forest School? (In a 5 minute nutshell)

下川であったゴリちゃんがしたいフォレストスクール。

色川の酒井さんは、フォレストガーデンで、フォレストガーデンにしてもスクールにしても検索キーワードとなりづらいネーミングが普及の妨げになると思われる(笑)。

一般名詞は使っちゃいけないよ・・・ ネット社会の常識だよ。

2023/02/01

北海道の行動記録

 さて、今回の北海道の行動記録を忘れないうちにまとめておく

2/1 10:30福岡発 新千歳 スカイマーク 

   翌日から天候不順で、集合日の二日前にデパーチャーして正解。 15700円。

    新千歳13:40くらい発 → 15:00 旭川着

    駅前で無料のアイススケートをやっており、ちょっとスケートして、5歳の女の子にアイススケートの手ほどきをしてもらう。転んで泣いちゃった…ら、お友達がとっても親切に慰めており、すごくかわいくて‥そして人間関係の勉強になった。あとで詳述予定。

    ゲストハウス 旭川ライド宿泊。一泊3500円

この宿はおススメ。『生と死の分岐点』も置いてあった。個人的に、『ゴールデンカムイ』が気に入った。これのおかげで、北海道の山やは、マタギ信仰があるのでは?

宿で、アラスカから来たマルコと出会う。なんと、スキーで、4か国、16か所のゲレンデをワールドツアー中だった。職業はフィジオロジスト(生理学の医者)。クライマー界と同じことが、スキー界で起こっていることが分かった。日本人だけ、世界からこの流れから取り残されている。

2/2  Sさんと会う予定だったが、行き違いがあり、アイヌの歴史を学ぶため、旭川博物館へ。220円。+駅から徒歩。

旭川の路面は、完全な雪道歩行だが、ほとんどの人が東京や福岡と同じ靴で、スノーブーツを履いておらず、ビックリ仰天。スパイク付きスノーブーツが最適。

午後は、クライミングウォール ガッツに行こうとするが、バスが一時間に一本などで、到達不可能なレベル感。-12度でバス停で30分待ちとかありえない。

結局、スケートリンクに戻り、アイススケートをして、小春ちゃんと友達になる。これは素晴らしい子供たちだったので、後で詳述予定。北海道は子供たちが歪んでいなくて素晴らしい。

宿ではケビンに会う。ケビンは、旭川周辺にゲストハウスを作りたいそうで、もしかしたら、協力し合えるかもしれない。コロラドから来た人が、旭川のほうがいいというのだから、ホントにいいのだろう。コロラドって、クライミングでもメッカで、誰もが住みたいところだけどなぁ。

2/3 いよいよ、下川入り。が、JRに騙されて特急に乗ってしまい、名寄集合13:00なのに10:30に到着してしまう。快速で良かった。おかげで電車代も1000円以上余計にかかった。

単線で何もない駅で駅前など消滅しているのではないか?と経験上危惧していたので、あまり早く到着しないように気を付けていたのに、予想通り何もない駅前で、3時間かぁ…と呆然とした。昨今の町は車生活なので、電車の駅には何もない。下川の役場の人に連絡するが、あまり役立たたない情報しかない。(観光協会の人ではないと釘刺されるが、観光協会の人につないでくれるのが筋では…?なんせ、こっちは全く北海道未経験だと最初から話してあって、早くつきすぎてもすることないだろうと相談したのに、早く着いたほうがいいというアドバイスで早くつきすぎてしまったのだ…)

掃除していたおばちゃんに事情を話したら、駅前の三笠という食事処を勧められる。まだ11時で空いていないので、じっとしている=寒いの法則から、散歩することに。

散歩していたら、同じく散歩のオジサンに出会う。おじさんに「図書館ありませんか?」と聞くとあったので、ラッキーと出向く。

名寄郷土史、と、『北海道の登山史』で、伊藤仰二さんを発見する。故・吉田和正さんは載っていない。 登山史には、フリークライミングの成果は、記録されない。そのため、現代のフリークライミング能力をベースとした登山で、レベルが一気に上がったことが認知されづらい。伊藤さんの記録、2003年のM6くらいので、登山史が終わっていた… 今はもっとすごいのが続々と出ているのに…。

駅前の定食屋へ戻ると、山や風のいでたちのオジサンと相席。スノーモービルに東川町の人に載せてもらったそうだった。おじさんは、山や風情ではあったが、山やではない様子だったので、ど素人さんは、スノーモービルでも初体験なら何でも面白いんだと思った。山形の雪とは違ってふかふかだそうだ。 

やっと下川入りで、立派な、こもれび、という町立施設にたどり着く。今どきの設計。だが、非・寒冷地と同じデザインなので、暖房高率かなり悪そうだった…。

日本の本州の家は、鴨長明の時代から、家は夏を旨とすべし…で出来ており、実際九州の夏など、湿気がものすごい…。その流れをくむ現代建築も、湿度がネックで、本州も九州もコンクリート住宅はカビが健康問題になっているくらいなんだが、それと同じ建築設計を北海道でするのが理解できない。

沖縄の軒は低い、同じように北海道なら片屋根とか、建物自体に気候と戦う思想を入れるべきだと思うが、そういうのが全然ない。ドラッグストアもホームセンターもコンビニも、本州と同じつくりで、なんだか、頭が悪い人みたいな感じだ…。それじゃ、同じことをするにも、条件不利で金がかかるだけの話だからだ。

という感想を持ったオサレ施設だった。

午後は、バケツで作るキャンドルホルダー用に水をため、温泉に連れて行ってもらって、おいしい食事でもてなしてもらった。久しぶりにごちそうだった。

一般日本人のバケーション的バケーションをしなくなって、はや何年だろう…?もはや思い出せないくらい昔だが…。そういえば、世間ではこれが幸福の形だったんだよな~と思い出した。

私は別の形を日本人に提示したいと思っているのだ。たらふく刺身を食って、温泉に入る幸福以外の幸福。もちろん、刺身×温泉もステキなんだが。現代版がある、と思う。

この日は、後からきたアイルランドのごりちゃん、北海道のゆかちゃんと同宿で、よっくるという一棟貸しの家に宿泊。夜中まで話して女子トークで楽しかった。

ゆかちゃんがすごくできた人で、年功序列をしてくれた。(部屋に到着したら、個室が二つしかなかった。先に入ったゆかちゃんは、「わたしこっちにします」と取ったのは窓がない景色がイマイチなほう… わぁ、これは年配の私に譲ってくれたのだ…と分かった。その後、一人増えて、布団をリビングに敷いて寝る人が必要になった…。私は、”海外から来た人だし、しゃーない…私が譲るか…”と思っていたら、なんと、ゆかちゃんが先にベッドを譲ると言ってくれた…。東北の女子はスゴイ。九州の女子もすごいが、東北女子は日本人女子の中で最強女子かもしれない。

前に、師匠のアラ70男性1名、年下男性1名、私40代、で韓国にクライミングに行ったとき、宿にベッドが2台しかなく、私と師匠の高齢男性が一つのベッドに寝るように言ったら…、その残りの年下男性が、”それは女性一人の私に悪いから、僕と高齢男性が二人で一つのベッドでいいですよ”と当然、言い出すだろうと思っていたら…年功序列なら、私の方が上なんだし…女性が一番体力も下だ…、何も言って来ず、ホントに師匠と二人で寝る羽目になった…(汗)。九州の男子は、誰かが遠慮して、譲ってくれても、気が付くこと自体ができない。ので、相手を立ててやっても、感謝すらされない。

ということがあったので、なんてゆかちゃんは人間ができているんだ~と感謝して、一番良いお部屋を受け取った。窓から樹氷の美しい景色が見えて、翌日朝から散歩に行った。ゆかちゃん、リビングで寝てくれてありがとう!)

 2/4 森の散策体験とクライミングウォール、ロマン

森の散策体験は、しまった、雪板にしておけばよかったなとは思ったが、みなで色々森を観れて良かった。自然解説は、私は得意ではない。興味があった時代が、すでに10年以上前の山やとしての初期時代で、野鳥や樹木、冬芽の観察などはとっくの昔の感動だから、だが…ほかの人は違うのだ。ということが分かった。

北海道の植生は、ほとんど山梨の北杜市と同じだった…。動物もエゾリスくらいが違いかな?見たかったのは、凍裂。見れて良かった。白樺の皮を貰ってきた(笑)。良く燃える実験をしてくれたのが嬉しかった。前に地獄谷に行ったとき、出会い小屋泊で、ストーブに火を起こすことができず、結構寒かったんだよな…。あの時は白樺の皮は採りつくされていた。

なんせ、火をたくのは雪山サバイバルの基本。北海道の雪はさらさら過ぎて雪洞作れないかもしれない。その場合、遭難したら、どう防風すればいいのだろうか? ツリーポケットもあまりできていなかった…。

■ 住宅事情

その後ランチを食べ、中古の物件を視察。住宅は、よくある公団と今はやりのデザイン住宅公団… 

高気密住宅×FFストーブ

がデフォルト設定のようで、これは、私がしたいエコ生活とは、少し違う気がした。

国が助成金を出しており、とても買えないと思える価格の住宅でも、買える可能性があることが分かったが、助成金の条件を調べる必要があり、10年の定住を拘束されそうだった。まぁ10年なんてあっという間に来るんだが。

見せてもらった住宅はどれも、田舎に暮したい人には合わない、街中の暮らしみたいだった。たぶん、あまり自然の中で暮らしたことがない人を想定した、遠慮した想定みたいだった。

国の手厚い補助金が印象的だった。こうやって田舎の人が所得が少ないのに御殿に住んでいる訳が分かった。所得が高いとなまじ補助金が出なくなるので、あえて低所得にするという選択肢が生きてくる。そのバランスのちょうどいい憎い点というのがたぶん、みなの平均的な所得なのだろう…。

その後自由時間に、体育館でクライミングウォールを視察。ちゃんとしていた。Sさんは頑張ったんだなぁ…でも、クライミングが充実するだけの人口がいなかったんだろうなぁ。

九州のクライマーがやっていない営業ジムより、うんと課題もよさそうで、もったいない壁がひっそりたたずんでいた。きちんとクライミングを勉強した人であることが分かった。

その後、町の人との交流会があったが、私は、酪農家の女性に会えたのが良かった。

その後、ロマンというカラオケ喫茶?バー?に出かけたが、昭和だった。タバコで撃沈。私は化学物質アレルギーで、旭川では濃い排気ガスでぐったりしていたので、タバコだと、寸殺…され、数分で退場した。ごりちゃんが付き添ってくれてありがたかった…。

カラオケも超苦手で、夜の会はダメだ…と思った。歩いて帰ったらなんと帰り道を間違った(笑)。の上、夜中の3時まで女子会した。遠距離の国際フライトの人に悪い事してしまった…。とっても感性が似ている人で、古くからの友達に会ったみたいだったのだ…。

2/5

午前中: 道産子馬のハナちゃんの試乗会は、トキメキだった。すでに記述したが、移動が現代の石油文明の最も非効率な部分で、飛行機が悪い、大型客船が悪い、というよりなにより、一人一台の車社会の弊害の方が悪いと思う。

ハナちゃんは、人間の指示があいまいなのが、ダメなのだそうで、子供を育てるのと同じだと思った。葛藤=ストレス。指示は明確に。

私がしたいライフスタイルを、乗馬を教えてくれた小峰さんは、すでに実現されておられるかもしれず、ひそかに弟子入りしたいというか…どうしたら、同じことをできるか知りたい。

現代アーミッシュは、一般アメリカ人の普通の暮らしの人たちの中に、20~40世帯のアーミッシュが集まって暮らしているそうで、20~40世帯あれば、19世紀の馬車生活でも、とりあえず、暮らせるそうだ。日本でも、同じように自給自足を目指す人たちが、寄り集まって暮らせば、ちょっと旅行に行きたいときは、馬の世話を自分の家でもするついでに頼めるし、車の所有も各世帯で個別に持つのではなく、数世帯で一台で済ませられるとか、そういう風に協力し合えるかもしれない…。私はメルボルンで暮らしていた頃は、となりの家の子ども、良く預かりながら勉強していた。

私は、若い時、サンフランシスコの郊外に1年暮らしたのだが、結構、富豪の暮らす地帯では、山ひとつに牛を一頭放って、1年に一回とさつし、その肉を巨大なGEの冷凍庫(ガレージにある)で保管している家庭とか見た。BFのナジームのおじさんは、建築業で一代で身を起こした人だったが、自給自足の生活をして、子供を6人育て上げ、みなハーバードなどの一流大学だった。自然と触れ合って育つと賢い子に育つのでは?家は裏に畑があり、ハチミツも自家採取。アボガド、アプリコット、洋ナシ取り放題。

あのサンフランシスコの生活は、アメリカの開拓民の憧れ、ひとつの理想だったと思うが、北海道ではやれるのかもしれない。

どうも、ゲストハウスで出会ったケビンやマルコの様子から、アメリカ人…パイオニア…未開の地を失った人が、次に目指すのが、アラスカとか、北海道の地のような気がした。ウォールデンの世界というか、Homesteadを作るというか… アメリカは今、満員なのだ。

そこは、私も同じなので、いわゆる、日本の町おこしの人が思っている世界と、私が思っている田舎暮らし=アメリカンパイオニアライフ、とは、だいぶ違いそうで、早期に溝を埋めるのが良かろうと思われた…。

私が目指しているのは、ジョン・シーモアの『完全自給自足生活』みたいなライフスタイルです。

https://amzn.to/3JYF2Pw

馬に乗って集落のスーパーまで買い物に行けたら、ホントにすごい!

その後、ちょっと時間ができたので、クライマーで森林計画の担当官のSさんに初対面。実は福岡からお土産を持って行っていたのに(お礼で)、誘惑に負け、女子会で開けちゃったんだよなぁ…(笑)。それで、とても合わせる顔がない気がしていた…。Sさん、手ぶらですみませんでした…。

その後、名寄まで移住コーディネイターに送ってもらい…名寄駅から、今度は快速に乗って旭川着 16時頃。車窓からの雪景色がきれいだった。野辺山線みたいな、単線の一両電車で、違いは野辺山線ではだれも電車に乗っていないけど、宗谷線は結構乗っていること。

その後、旭川ライドに行く前に、ガッツウォールに行くが、これがまた最大の困難を克服系、だった…。これは別途詳述。吉田さんのゆかりの人に合わせてもらった。ガッツの店長さんに感謝したい。帰りはゲストハウスの前までクライマーの一人が送ってくれた。

2/6

翌日は、9:15のバスで層雲峡へ…下川まで電車で行って早出すればよかった。天気が悪かったせいもあるが、これも、あれまぁという廃れた温泉街でビックリした。このような本が出ているくらいで、闇は深そう。タイからの女性二人とタクシー割り勘にした。高橋さんという運転手さんだった。

『検証層雲峡は、いま―観光活性化』  https://amzn.to/3JOV8eE

層雲峡は温泉街全体として、アイスクライミングをプロモーションしたい意向があるそうで、それなら、行くべき場所を知っていると思ったので、後で資料を作成する予定だ。

層雲峡から、バスで旭川に戻り、旭川から、バスで札幌へ。着いたら、時計台前で降りて、雪まつりを見学した。無料カーリングで後ろに並んだインドのITエンジニアのご夫婦と対戦して勝った。バンガロールから来ているそうだった。

札幌にはすでに暗くなってからついたので、泊まれる女性専用岩盤浴で、ほとんど岩盤浴には転がりもせず、お風呂にちょっと入っただけで爆睡。

韓国のインスボンで覚えたお泊りスタイルだ。お泊りはスーパー銭湯(笑)。山梨の石和でも同じスタイルができて、東京方面のアイスクライマーはそうやっている。山とお風呂に入浴がついただけで山屋はハッピー。

お風呂があるだけで、冷えた体にはだいぶ違う。ゲストハウスではシャワーブースだったので結局使う気にならなかったんだよなぁ。旭川の日帰り入浴を次回は、ちゃんと調べておかねば。

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8時30にチェックアウトして、トータル3180円だった…。安い!

朝食においしいコーヒーを目指して、街中へ。サッポロは福岡より大都会だった。

その後、北海道と言えば、の秀岳荘へ。おしゃれな山道具屋でビックリした。HPはレトロで、昔の山屋さん風なのに。

店員の若い男性がアイスクライミング事情を色々教えてくれたが… 北海道のほうが、クライミング環境は九州よりいいのかもしれない。

九州では、時代錯誤感がかなり激しい…ということが今回の旅でも判明した。このことは、端的な指摘ができるので別途。

その後、16:10のピーチで福岡帰着。家無し子は疲れた。やっぱり車中泊で行き来するほうが楽だし、パソコンがなく、記録を吐きだせないのがつらい。

そのまま、バタンと寝て、本日。ピーチはあまり良いフライトではなかったので、もう使わないと思う。

■ 乾燥した土地

帰宅して、一番のハイライトを考えると、やっぱり 馬→車 だな…と思った。

アイスクライミングやフリークライミングもしたいが、そうしたことによる地域振興は、選手クラス、開拓者クラスの人の役目のような気がする。

43歳でクライミングスタートした私のような人は、趣味の範囲で良く、世界的な記録保持者とか、ピオレドール受賞者とかになりたいわけじゃない。

フリークライミングで、5.12が登れたと仮定して、私の人生に何かすごいインパクトがあるか?というと?

ないと思う。

英語が話せることは、私の人生の幸福に著しいプラスの効果をもたらしたので、英語は重要だ。

冬山に登るスキル、というのも、英語同様に私の人生へのインパクト絶大。幸福度は一気に上がった。滑落停止とか覚えておくと、ゆとりができますよぉ。

が、登攀の能力は…?そりゃ、登れないより登れたほうが楽しいけど、楽しさを求める分には、もう充分登れる。5.9で十分なのだ、愛好者となるには…。今からワールドカップの選手になるような練習したって仕方がない。

というので、やはり、自分がしたいライフスタイルの確立の中で、馬を移動手段とする、車の代わりにしている、というのは、ものすごくインパクトが大きい、大事な部分だと思った。

私は、八女の暮らしや和歌山の色川の暮らしは湿気の点でどうしても体に合わなかった。

山梨は合って、快適だった。違いは乾燥。私はカラッとした空気が好きみたいなのだ。