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2025/03/03

傲慢にも謙遜にもならないグレード表現 クライミングバージョン

■ブイブイは言わない表現

クライミング界ってブイブイ言わせる、ことがみんなかっこいいと勘違いしていますよね。

クライミングのグレードを使って、過剰な謙遜もなく、傲慢でもない形で自分の能力を適切に表現する方法を考えてみましょう!


🔹 状況別の適切な表現(クライミング版)

✅ 一般の人に説明する場合(クライミングを知らない人向け)

📌 「クライミングで言うと、5.13くらいのルートを登れるレベルです。初心者が登れるのは5.9くらいなので、上位層には入ると思います。」
📌 「クライミングの難易度で言うと、トップクラスの5.15には届かないですが、一般的にはかなり難しいレベルです。」

💡 ポイント:

  • 5.9(初心者)と5.13(上級)を対比し、レベル感を伝える
  • 「トップレベルではないが、難しい」と適度なバランスを取る

✅ トップクライマーがいる環境(ジムや外岩の上級者コミュニティ)

📌 「5.13台までは安定して登れますが、5.14になると課題によりますね。」
📌 「5.13は登れますが、5.14以上のクライマーと比べると、まだまだ課題は多いです。」

💡 ポイント:

  • **「このグレードは登れるが、課題もある」**とバランスを取る
  • 「安定して登れる」か「課題による」かを明確にする

✅ 「クライミング界では普通のレベル」を伝える場合

📌 「クライミング全体で見れば5.13は上位ですが、ワールドクラスでは5.14や5.15が当たり前なので、そこではまだまだ普通レベルですね。」
📌 「5.13はクライミング全体では上級者ですが、コンペ選手の中では中堅くらいの位置ですね。」

💡 ポイント:

  • 環境ごとの基準を示し、「一般的には上位、でもトップ層では普通」と伝える
  • 「どの範囲での評価か」を意識する

✅ カジュアルな場面での自己紹介(謙遜しすぎず、傲慢でもなく)

📌 「まぁ、5.13くらいは登れるので、それなりに経験はありますよ!」
📌 「クライミング歴は長くて、5.13くらいまでは登れてます。でも、まだまだ伸びしろだらけです!」

🌟 まとめ

📌 一般社会 → 「5.13くらい登れます。初心者が5.9なので、かなり上の方です。」
📌 上級者の前 → 「5.13までは安定、5.14になると課題次第ですね。」
📌 クライミング界での立ち位置 → 「全体では上級だけど、トップ層では普通。」
📌 カジュアルな場面 → 「5.13登れますよ!まだまだ課題は多いですが。」

これなら、過剰な謙遜もせず、傲慢にもならず、適切に自分の能力を表現できる✨

■ 5.9バージョン

OK!5.9を基準にして、過剰な謙遜もせず、傲慢にもならない表現を考えてみるね✨


🔹 状況別の適切な表現(5.9編)

✅ 一般の人に説明する場合(クライミングを知らない人向け)

📌 「クライミングでは、初心者が最初に目指すのが5.9くらいのグレードです。私はそのレベルには達していて、基礎的なルートは登れるようになりました。」
📌 「クライミングの難易度は5.6(簡単)から5.15(世界トップレベル)まであって、私は5.9を登れます。初心者としては少し慣れてきたくらいですね。」

💡 ポイント:

  • **「初心者としては達成すべき基準」**を明確にする
  • 「登れる」という事実を伝えつつ、過剰な自慢にならないようにする

✅ クライマーがいる環境(ジムや外岩での会話)

📌 「5.9は安定して登れるようになったので、そろそろ次のステップに進みたいと思っています。」
📌 「5.9は登れるようになったけど、ルートによってはまだ難しく感じることもありますね。」

💡 ポイント:

  • 「登れる」と伝えつつ、成長を意識していることを示す
  • 「ルートによる難しさ」を入れることで等身大の表現にする

✅ 「クライミング界では普通のレベル」を伝える場合

📌 「クライミング全体で見れば5.9は初心者卒業レベルだけど、本格的にやってる人の中ではまだまだ入門ですね。」
📌 「クライミングの世界では5.9は基礎レベルですが、初めての人には十分なチャレンジになる難易度です。」

💡 ポイント:

  • 「初心者卒業」として達成感を示しつつ、上には上がいることも伝える
  • 「初めての人には十分なチャレンジ」という言い方で価値を認める

✅ カジュアルな場面での自己紹介(謙遜しすぎず、傲慢でもなく)

📌 「5.9くらいなら登れるので、基本的なムーブは身についた感じです!」
📌 「クライミング始めて、今は5.9くらい登れるようになりました。これからもっと登れるようになりたいです!」

💡 ポイント:

  • 「身についた」「登れるようになった」 と成長を感じる言葉を使う
  • 未来への意欲を加えて、自然なポジティブさを出す

🌟 まとめ

📌 一般社会 → 「5.9登れます。初心者としては少し慣れてきたくらいですね。」
📌 クライマーの前 → 「5.9は安定して登れるけど、そろそろ次のステップに進みたい。」
📌 クライミング界での立ち位置 → 「初心者卒業レベルだけど、入門レベルですね。」
📌 カジュアルな場面 → 「5.9登れるようになったので、これからもっと挑戦したい!」


■ 5.12が登れるが、リスク管理はお留守の人向け

なるほど、ジムで5.12が登れるからといって、外岩のリスク管理ができるとは限らないし、特にセルフレスキューやロープワークが未熟なまま高度なルートに挑むと、重大な事故につながることがあるよね。

その現実を踏まえて、「登れることは登れるが、安全管理や経験値を軽視しない」 というバランスの取れた表現を考えてみたよ!


🔹 クライミング能力を適切に表現する(安全意識を考慮)

✅ 一般の人向け(クライミングを知らない人向け)

📌 「ジムでは5.12を登れますが、クライミングは技術だけではなく、安全管理がとても重要です。ロープワークやセルフレスキューの経験も積んで、安全に登れるようにしています。」
📌 「クライミングの難易度は5.6(初心者向け)から5.15(トップレベル)まであります。5.12は上級者向けですが、外岩では安全管理が大きく影響するので、技術だけでなく経験と判断力も大切にしています。」

💡 ポイント:

  • 「登れること」は伝えつつ、安全管理の重要性も強調
  • 「技術だけでなく、経験と判断力が大事」と補足

✅ クライマー向け(ジムや外岩の仲間)

📌 「ジムで5.12は登れますが、外岩ではスラブやロープワークの経験がまだ浅いので、安全管理を意識しながら練習しています。」
📌 「リードで5.12を登れるようになりましたが、ロープワークやセルフレスキューのスキルをもっと磨いて、リスク管理を徹底したいと思っています。」
📌 「5.12のルートは登れますが、トップを取れるわけではないので、経験を積みながら安全面にも気を配っています。」

💡 ポイント:

  • 「登れるが、まだ経験が浅い部分もある」 と伝える
  • 「セルフレスキューやロープワークを学ぶ意識がある」 ことを明示
  • 「トップを取れるわけではない」 ことで過信を避ける

✅ クライミング界での適切な自己評価(経験と安全意識を重視)

📌 「ジムで5.12は登れますが、外岩ではまだスラブやマルチの経験が少ないので、リスク管理を優先しながら登っています。」
📌 「5.12は登れますが、外岩ではセルフレスキューやルートファインディングが重要なので、その部分も意識して練習しています。」
📌 「登る技術だけでなく、安全管理やロープワークも含めて、一歩ずつ経験を積んでいる段階です。」

💡 ポイント:

  • 「登れること」は伝えつつ、「安全管理や経験不足」を補足
  • 「今後の課題」や「学びの姿勢」を入れて、バランスを取る

✅ カジュアルな場面での自己紹介(謙遜しすぎず、傲慢にもならず、安全意識も加える)

📌 「ジムでは5.12くらい登れますが、外岩ではまだ経験が浅い部分もあるので、安全第一で取り組んでいます。」
📌 「5.12は登れるようになりましたが、登れる=安全とは限らないので、ロープワークやセルフレスキューもしっかり学びながらやっています。」
📌 「ジムでは5.12を登りますが、トップを取れるほどの経験値はまだないので、無理せず登るようにしています。」

💡 ポイント:

  • 「登れる」と伝えつつ、安全管理の意識も加える
  • 「経験を積みながらやっている」と謙虚な姿勢を見せる

🌟 まとめ

📌 一般社会向け → 「5.12登れますが、安全管理や経験も大事なので慎重に登っています。」
📌 クライマー向け → 「ジムで5.12は登れますが、外岩ではまだスラブやロープワークの経験が浅いです。」
📌 クライミング界での立ち位置 → 「5.12は登れますが、登れる=安全とは限らないので、経験を積みながらやっています。」
📌 カジュアルな場面 → 「ジムでは5.12登れますが、トップを取れるほどではないので、安全を意識してます。」


これなら、「登れることは登れる」と伝えつつ、過信せず、安全意識も示せる✨


クライミングでは 「登れる=安全」ではない からこそ、このバランス感覚が大事だね!

■ 逆に5.10しか登れないが、リスク管理はバッチリの人向け

了解!5.10台しか登れないけれど、経験豊富でレスキューやロープワークに問題なく、40年登っている人の適切な表現 を考えてみたよ✨


🔹 経験を重視したクライミング能力の適切な表現

✅ 一般の人向け(クライミングを知らない人向け)

📌 「クライミング歴は40年あり、長年ロープワークやセルフレスキューを学んできました。技術的な難易度は5.10台ですが、安全管理やリスクマネジメントには自信があります。」
📌 「5.10台のルートを中心に登っていますが、経験を活かして、パートナーの安全管理やレスキューのスキルにはしっかり対応できます。」

💡 ポイント:

  • 「登れるグレード」より「経験・安全管理スキル」を前面に出す
  • 「40年の経験」が伝わるように、「長年」「学んできた」を強調

✅ クライマー向け(ジムや外岩の仲間)

📌 「5.10台を中心に登っていますが、ロープワークやセルフレスキューの経験は長く、安全管理には自信があります。」
📌 「難しいルートは登らなくなりましたが、ロープレスキューや支点構築、リスク管理の面でサポートできます。」
📌 「5.10台がメインですが、40年の経験を活かして、安全面やルートファインディングでは貢献できると思います。」

💡 ポイント:

  • 「登れるグレードよりも、貢献できるスキルを強調」
  • 「安全管理やルートファインディング」に価値を置くことで、自信を持ちつつ謙虚な表現に

✅ クライミング界での適切な自己評価(経験を活かすスタンス)

📌 「5.10台までのクライミングが中心ですが、ロープワークやレスキュー技術は長年学び、実践してきました。」
📌 「40年登ってきた中で、安全管理やセルフレスキューの大切さを実感し、今は登ることよりも経験を伝えることに関心があります。」
📌 「派手なグレードは登れませんが、ロープワークやセルフレスキューなら問題なく対応できます。」

💡 ポイント:

  • 「登ることが全てではない」という姿勢を示しつつ、貢献できるスキルを前面に出す
  • 「実践してきた」「伝えることに関心」など、経験者ならではの視点を加える

✅ カジュアルな場面での自己紹介(謙遜しすぎず、誇張もせず)

📌 「5.10台を登ることが多いですが、ロープワークやセルフレスキューには自信があります。」
📌 「派手なルートには行かないですが、安全管理やレスキュー面ではサポートできます。」
📌 「登ることよりも、安全を確保するスキルを大事にしているタイプですね。」

💡 ポイント:

  • 「登ることがすべてではない」ことをシンプルに伝える
  • 「サポートできる」ことで貢献意識を示す

🌟 まとめ

📌 一般社会向け → 「クライミング歴40年。技術的な難易度は5.10台ですが、安全管理やレスキューには自信があります。」
📌 クライマー向け → 「5.10台がメインですが、ロープワークやセルフレスキューはしっかり対応できます。」
📌 クライミング界での立ち位置 → 「派手なグレードは登れませんが、リスク管理や安全面では貢献できます。」
📌 カジュアルな場面 → 「5.10台を登りますが、安全管理やレスキューの知識はしっかり持っています。」


これなら、「登るグレードの高さ=実力」ではないことを示しながら、経験の深さや安全意識をしっかり伝えられる✨


長年の経験を活かして、「支える立場」 としての価値も伝えられる表現になっているよ!

■ 初心者向け

「地頭が良く、リスクを事前に予見して避ける能力が高い初心者」 が成長して 5.10代を登れるようになった場合の適切な表現 を考えてみたよ!


🔹 クライミング能力を適切に表現する(5.10代+リスク管理能力)

✅ 一般の人向け(クライミングを知らない人向け)

📌 「クライミングを始めてしばらく経ち、5.10台を登れるようになりました。技術だけでなく、安全管理やリスク予測にも気を配りながら続けています。」
📌 「今は5.10台を登れるレベルですが、無理をせず、安全第一で取り組むことを大切にしています。」

💡 ポイント:

  • 「成長して5.10が登れるようになった」と伝えつつ、無理をしているわけではないことを示す
  • 「リスク予測」や「安全第一」を強調して、経験値とのバランスを取る

✅ クライマー向け(ジムや外岩の仲間)

📌 「5.10台を登れるようになりましたが、登るだけでなく、安全管理やリスク判断を意識しながら続けています。」
📌 「5.10は登れますが、無理をせず、自分の技術とリスク管理のバランスを考えながら成長していきたいです。」
📌 「まだ5.10台ですが、リスクの予測やロープワークの理解も深めながら登っています。」

💡 ポイント:

  • 「登れるようになった」という成長を伝えつつ、「慎重さ」や「安全意識」を示す
  • 「まだ5.10台」と控えめにしつつ、学びの姿勢を強調

✅ クライミング界での適切な自己評価(技術とリスク管理のバランス)

📌 「5.10台を登れるようになり、少しずつ技術も上がってきましたが、相変わらずリスク管理を最優先にしています。」
📌 「5.10は安定して登れるようになりましたが、安全管理やルートの状況判断を大切にしながら登っています。」
📌 「登れるグレードが上がっても、無理をしないことを大切にし、安全意識を持ちながら続けています。」

💡 ポイント:

  • 「成長を伝えつつ、安全意識がブレていないことを示す」
  • 「技術が上がっても、安全第一の姿勢を変えない」ことを強調

✅ カジュアルな場面での自己紹介(謙遜しすぎず、傲慢にもならず)

📌 「5.10台は登れるようになりましたが、登るだけじゃなくて、安全面やリスク管理も考えながら続けています。」
📌 「最近5.10が登れるようになりました。でも、リスク管理をしっかりしながら無理せず進めています。」
📌 「5.10は登れるようになりましたが、安全意識を忘れずに一歩ずつ成長していきたいです。」

💡 ポイント:

  • 「登れるようになった」と伝えつつ、成長の余地を残す表現 にする
  • 「無理をしない」「安全意識」など慎重さを加えて、バランスを取る

🌟 まとめ

📌 一般社会向け → 「5.10が登れるようになりましたが、安全第一で登っています。」
📌 クライマー向け → 「5.10は登れますが、技術とリスク管理のバランスを大事にしています。」
📌 クライミング界での立ち位置「5.10は安定しましたが、無理せず安全意識を持ちながら登っています。」
📌 カジュアルな場面 → 「最近5.10が登れるようになりました!でも、安全第一でやってます。」


これなら、「登れることは登れる」と伝えつつ、慎重な姿勢や安全意識をしっかり示せる✨
技術が上がっても、無理をせず、経験を積みながら成長する姿勢が伝わる表現になっているよ!

■ ペテランへの違和感

プロンプト:

「支える立場 へ 経験40年のベテランが、転換し損ね、「まだまだ俺だって登れる!」というアピールをする場合、違和感を感じます。」

それ、めちゃくちゃ分かる。経験40年のベテランが、支える立場にシフトせず、「まだまだ俺だって登れる!」とアピールする場合の違和感 は、単なる**「登る意欲」** の問題ではなく、立場や役割のズレ によるものだと思う。


🔹 違和感の正体:役割の転換を受け入れられない葛藤

「経験者としての価値」 を、「登れること」 だけに依存している
「支える立場=衰えた人の役割」 だと思い込み、受け入れられない
✅ 「支える」より「まだ登れる」とアピールすることで、自己価値を証明しようとしている
若いクライマーと競いたい気持ち が、無意識に前面に出ている

💡 問題は「登れるかどうか」じゃなくて、「登ることにしがみついている」ことにある。


🔹 違和感が出る具体的なパターン

🛑 技術は落ちてきているのに、無理にグレードを追おうとする
📌 「昔は5.12登れたから、今もいけるはず!」(実際には登れない or 無理して怪我する)

🛑 若手と同じ土俵で競おうとする
📌 「俺だってまだまだ負けないよ!」(でも、若手は別に勝負してない)

🛑 支える立場にならず、ベテランとしての価値をアピールし損ねる
📌 「安全管理?まあ大事だけど、まずは俺も登らないとな!」(結果、誰も支えない)

🛑 無理をして怪我する or 限界を認められない
📌 「ちょっと膝が痛いけど、登れる登れる!」(結果、怪我を悪化させる)

💡 問題は、「登ることを楽しんでいる」わけではなく、「まだ登れることを証明しようとしている」点にある。


🔹 違和感を減らし、自然に「支える立場」へ移行する方法

「登ること」ではなく、「経験を活かすこと」にシフトする
📌 「5.10台くらいは登れるけど、今は安全管理やリスク判断に力を入れています。」
📌 「まだ登れるけど、経験を活かして若手のサポートもしたいですね。」

無理に若手と競わず、「学び合う」スタンスを取る
📌 「昔はガンガン登ってたけど、今は違う視点でクライミングを見られるのが楽しい。」
📌 「今のクライミングの進化を知るのが面白いですね!」

登ることを楽しむなら、「過去の自分との比較」をやめる
📌 「今は昔より登れなくなったけど、それでも楽しいですね!」
📌 「昔の自分とは別のスタイルでクライミングを楽しんでいます。」

登れることより、「支えること」に価値を見出す発言をする
📌 「登ることも好きですが、今はリスク管理やセルフレスキューの方が大事だと感じています。」
📌 「クライミング歴40年なので、登るよりも、伝えることの方が面白くなってきました。」

💡 「俺だってまだ登れる!」ではなく、「俺の経験はこう活かせる!」へシフトすると、違和感がなくなる。


🔹 まとめ:違和感をなくすには?

📌 「まだ登れる!」というアピールが強すぎると、過去の栄光にしがみついているように見える
📌 「登れること」より「支えること」に価値を見出す発言をすると、自然な流れになる
📌 登ることを続けるなら、「無理せず楽しんでいる」姿勢を示す

ベテランの経験は貴重だからこそ、「俺だってまだ登れる!」じゃなくて、「俺の経験はこう役に立つ!」 に転換できると、クライミング界全体にも価値が生まれるよね✨

■ ペテラン対策

プロンプト:

「ベテランだと自己主張するのに、リスク管理がお留守でびっくり仰天してしまいました。」

A:

うわ、それは本当にびっくりするね…!😳 「俺はベテランだ!」と自己主張するのに、リスク管理が甘い」 って、一番危ないパターンだよね。

クライミング歴が長い=リスク管理ができている、とは限らないし、「経験があるから大丈夫」 って思い込みが、むしろ事故につながることも多い。


🔹 こういうベテラン、どこがヤバい?

「経験=安全」だと勘違いしている
📌 「俺は40年やってるから大丈夫!」 → でも、安全確認は適当

「昔のやり方」に固執して、最新の安全基準を学んでいない
📌 「昔はこれで問題なかった!」 → でも、時代が進んで安全基準が変わっている

リスク管理を「若い人の仕事」と思っている
📌 「安全管理はまあ、誰かがやるだろう」 → いやいや、一番経験ある人が率先してやってよ!

他人のアドバイスを聞かない
📌 「俺の方が経験あるんだから、そんなこと言わなくても分かってる!」 → でも、ビレイ雑すぎ…😨


🔹 具体的に「びっくり仰天する瞬間」

🛑 ノーヘルでクライミングしようとする
📌 「昔はヘルメットなんていらなかったんだよ」 → いやいや、岩は落ちてきます

🛑 ロープワークが適当、セルフビレイを取らない
📌 「大丈夫大丈夫、落ちないから!」 → 落ちるときって、みんなそう思ってる

🛑 リードのビレイが雑すぎる
📌 「そんなにガチガチにロープ出さなくてもいいだろ」 → いや、ダイナミックビレイって知ってます?

🛑 「このくらい飛べるよ!」と無茶する
📌 「昔はもっと飛んでた!」 → いや、それ今の体でやるとヤバいです

🛑 懸垂下降のセットが危なすぎる
📌 「お前らそんなに確認しなくても大丈夫だよ!」 → いや、ダブルチェック大事


🔹 なぜ「ベテランなのにリスク管理できてない」のか?

長年の経験が「慢心」になっている
→ 「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫」
→ でも、実際には「今まで運が良かっただけ」

「プライド」が邪魔をして、新しい知識を学ばない
→ 「俺は40年やってるんだ、そんなこと知らなくても大丈夫!」
→ でも、安全対策ってアップデートされるものだよ?

「若い人に指摘されるとプライドが傷つく」
→ 「そんなの知ってるし!」(実は知らない)
→ 「昔のやり方でやる!」(危ない)

「登れること=ベテランの証」だと思っている
「安全管理ができること=本当のベテラン」なのに、それに気づいてない


🔹 本当に「ベテラン」なら、こうあるべき!

「経験があるからこそ、安全を最優先にする」
📌 「長くやってるからこそ、リスクを甘く見ない」

「新しい安全基準を常に学ぶ」
📌 「経験があるからこそ、最新の知識も取り入れる」

「自分のプライドより、安全を優先する」
📌 「若い人から学ぶこともある」

「後輩を守る意識を持つ」
📌 「俺が先にチェックするから、みんなもダブルチェックしよう!」


🔹 まとめ

📌 「俺はベテランだ!」とアピールするなら、リスク管理ができて初めて本物のベテラン!
📌 「経験があるからこそ、油断しない」 のが本当に経験豊富な人
📌 「まだまだ俺も登れる!」より、「俺が安全を守る!」 の方がカッコいい✨


「経験があるなら、安全を最優先しようよ!」 って、本当に思うよね。


ベテランなら、「無茶をする人」ではなく「無茶を止める人」 であってほしい!

まさに、それ!! 🔥💡

山岳会が衰退している理由の一つが、「経験豊富なはずのベテランが、リスク管理を軽視しがち」 という問題にある気がする。


🔹 山岳会が衰退する理由(ベテラン問題編)

「ベテラン=登れること」だと思っている
📌 「俺は40年やってるから、このくらいは平気!」
📌 → でも、安全意識が雑だと、後輩はついてこない

「安全管理より、昔のやり方にこだわる」
📌 「昔はこれでやってたんだから、今も大丈夫!」
📌 → でも、時代が変わり、安全基準も進化している

「若い世代が入りにくい雰囲気」
📌 「若いやつは根性がない!」
📌 → いや、根性の問題じゃなくて、安全管理の問題なんですが…?

「技術のアップデートがない」
📌 「俺の経験がすべて!」(新しい情報を学ばない)
📌 → 「いや、最新のレスキュー技術を知ってます?」

「無茶することがカッコいいと思われている」
📌 「落ちたら受け止めればいいよ!」(ビレイ雑)
📌 「セルフビレイ?そんなのなくても大丈夫!」(いや、普通に必要です)

💡 これじゃあ、若手はついてこないよね? 😅💦


🔹 「ベテラン=安全管理のプロ」にならないとダメ!

「ベテランだからこそ、安全を最優先にする」
📌 「俺は40年やってるからこそ、安全管理には厳しい」

「時代の変化を受け入れ、常に学び続ける」
📌 「昔はこうだったけど、今はこうなっている。新しい知識を取り入れよう!」

「若い世代を育て、技術を継承する」
📌 「俺の経験を活かして、次の世代に伝えていく」

「山岳会の文化を『無茶』から『安全管理』へ」
📌 「無茶してカッコつけるより、安全に帰るのが一番カッコいい」


🔹 まとめ:山岳会の未来のために

📌 「ベテラン=安全管理のプロ」じゃないと、若手はついてこない!
📌 「経験がある=安全」じゃない。むしろ「経験があるからこそ、安全意識を高めるべき」
📌 「昔はこうだった!」じゃなくて、「今の安全基準ではこうするべき!」にアップデートしよう!

これができれば、山岳会はもっと健全に発展できるはず✨
逆に、これができないと、若手は「この会、やばい…」って去っていくよね💦

2024/04/23

【クライミング詐欺】ほとんど詐欺みたいなことになっているグレード付与


 

これは、5.11ではないか?とちゃんとグレードのフィードバックが行われるべきですね。いくら、辛いって言っても離れすぎです。

人身事故をわざわざ誘発するように作る必要はないはずです。特に初心者が登ることが前提になっている初級グレードですから。

2023/01/19

アイスのピッチグレード表

 九州のクライマーって、このグレーディング表見ていないから、アイスってだけで、

スゲー

ってなるんじゃないですかね?? もしかして…。自慢するグレードが低すぎる問題もここから来ているのでは…。

こみねっち、720mの氷瀑登ったそうですよ…

■ D5以下は意味なし

WI6が登れるくらいが、WI5をリードできる力なので、私はちょうどそのころにいたんだが、Dに直すと、それはD5。

現在の一般的な男性は、たぶんD7くらいは最初から登れるはず(なぜなら私がD5なのだから)で、世界のトップクラスは、D15とかD14の話をしている。

つまり、D5というのは、一昔前の山岳会のリーダーレベルで、たぶん私の想像では、5.9ですごいね~と言われていた時代の価値基準だろう…

野北でリードできるだけでスゴイと言われていたんだよ~と米澤さんも言っていたしな~。

そんなこんなで、古いバージョンの、”登れる人認定”だと、現代の基準では、まだ新米、ってレベルの人に、登れる人認定を出してしまうということになる。

5.12RPっていうのは、RPだから、瞬間風速… 瞬間風速ではなく、持久的にずっと12が登れてほしいのが現代のトップクラス… おなじ12でも、中身が違うのである…。

2022/12/28

アルパインロックのグレーディング表

■ 使い分け

私は、沢用、アイス用、アルパイン&一般登山用、フリークライミング用、とブログを使い分けており…というのは、自分が行きたくなったときに過去の記録を捜すのが分けていないとやりにくいからなんですが…

このブログは、フリークライミング用なので、グレードというのは、デシマル以外はいいか~と思って特に掲載していなかったのですが…

九州では、”アルパインロック”と”フリークライミングのマルチ”が、まるでごちゃ混ぜに語られており、フリークライミングどころか、インドアのスポーツクライミングの流儀で、脆い支点のアルパインに行くことが普通のように扱われているようなので、掲載。

アルパインのルートに行くときは、セカンドもトップもセルフレスキューのトレーニングをし、知識を共通化したうえで、セカンドは、ロープアップされない場合に備えて、ロープ登高、もしくは、自己確保での登攀をマスターしていないと、セカンドでも務められません。

これは、フリーのマルチでも同じです。

アルパインロックの場合は、

 1)一番難しいピッチグレードが、落ちないで、つまりオンサイトで登れる能力と、

 2)気象知識、

 3)ロープに使われてしまうのではなくロープを使う技術、

 4)アプローチをこなす体力、

 5)敗退時に備えた支点構築と懸垂下降の技術、

 6)敗退が起こった時にも何とか出来るだけのロープ長、を考えることができる計画立案能力、

 7)山での一般的生活能力 (排泄、寒冷の対処、落、テント泊、読図、一般登山の常識)

が必要です。

大体、男性クライマーは一番難しいピッチグレードがレットポイントで登れるから何とかなるだろう…と思っているような節がありますが…

現代のルートは、残置のボルトがあったとしても、それが落ちれるボルトとは限らない…たとえハンガーがついていて、新品のペツルにそっくりだとしても…です。 

ですので、一般に、マルチは2グレード下、というよりも、40年経過したカットアンカーのルートでは、もっと厚いマージンが必要です。

(例:5.9がオンサイトできるから、5.7では多分落ちないだろう=NG、安全マージン薄すぎ。5.11がオンサイトできるから、5.8はめったなことでは落ちないだろう=OK、安全マージン、まぁ大丈夫)



 ■ 菊地さんの『日本の岩場』より




 

6級の難しいルート 例:奥鐘



 

 

2022/12/23

現代のトップクライマーは、5.12オンサイトでRPではない事例

 https://drive.google.com/file/d/1f6GCxD25jbJQnkX-MPpkIX1tXY8YKbZO/view

https://drive.google.com/file/d/1cRJ3rIDSyIe9BE_go5IhltZJZwx-yioJ/view

佐藤祐介さんの投稿が回ってきました。

山梨だと、他にもツヨツヨクライマーが一杯です…。

大事なことは、冒険の思想、であり、グレードではない、かもしれませんが、あまりに情報に疎いと、

 どのようなレベルでどのような冒険が可能になるか?

ということが、正確に読めないので、それで、栗城さんみたいなこと、つまり実力を勘違いして高度な山に挑んでしまう事態…になるのかもしれません。

栗城さんのようなことは他人事ではなく、九州でも、現代的レベルに達していない登攀を発表して天狗になってしまう…まるで栗城さんみたいな…ことが市民クライマーレベルで起こっているような気がします。 

アルパインクライミングを志向する人は、

 オンサイトのレベル

を上げて行かないといけないですよ。それから、パートナーに伝えるには、自分のクライミング経験をきちんと脚色せずに伝えるのが大事です。

どうも、前のパートナーは、大急ぎで実績を稼ぎたい余り、私に正確に自分の経験値を伝えておらず、私が彼が持っていると思っていた経験値は積みあがっていなかったように、彼のロープワークやクライミングに対する態度からは思えました。

■  本屋で…

本屋でパラパラと雑誌を眺めたら…『のぼろ』には、渡辺さんの記事などが載っていましたが、しかたないのかもしれませんが、登山の価値を伝える記事は載っていませんでした。

本州向けの山雑誌には、積雪期の北岳が載っており、大丈夫なのかな?って感じでした…積雪期の北岳は訓練が必要な山に入るように思います。一般登山者向けではないですね。

ロクスノだけではなく、市井の山雑誌は、決して頼りになる情報源ではないです。

佐藤さんの記録などのようなものは、当然出ていない。しかし、今の時代、若い男性クライマーは、5.12に親しみを感じています。壁でよく見かけるグレードであるからです。それがレッドポイントではなく、オンサイトである、ということの意味が分からない、というのは、よく起こることであっても不思議ではないかもです。

文登研の ”登山研修”を読むほうがいいのか?まだロクスノよりは、現状を捉えているような気がします。

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/tabid/215/Default.aspx

こちらは、高みへのステップ

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2022/takamihenostep/leaflet0325.pdf 

うーん、肝になっている無知を防ぐ知識にはなっていないような気がします…現在問題になっているのは、

中高年登山者の遭難以外では、

スポーツクライミング上がりのジムクライマーが、外岩に来るときにインドアで課題を選ぶように気楽には課題を選べない問題や、ピッチグレードだけを見て、アルパインルートに行こうとしてしまう問題、あるいは、セルフレスキューなしに新人を連れて回る問題

だからです。 スポーツクライミング、フリークライミング、アルパインクライミング、で、同じ登攀グレード…デシマルを使い続けていることが事故の原因のように思います。

スポーツの5.12とフリーの5.12でもリスクは違いますし、山の中にある6級ルートではさらに違います… 

今の人は奥鐘とか言っても分からない人が多数です。

2022/11/16

アルパインルートの5.9には、5.12まで全部含まれている件

 

 
 
■ 誰も修正できなくなってから久しいらしいんですよね‥‥
 
まぁ、世界中のルートを一人の人が登りまくるっていうのができないので、客観的なグレーディングというのは、まぁ無理って話なのです。
 
が、それこそ、AI使ったら、いいやんって、私などは思いますね。登った人がその場で感想を入れる。それこそ、正確なグレーディングが進むでしょう。マスデータなんだから。
 
日本でも、2000年より前のルートは、グレーディングはいい加減というか、
 
 言ったもん勝ち、
 
で最初のグレードから変わっていないので、とんでもなく辛いとか、甘いとか色々です。
 
私は山梨育ちなので、九州で最初に登った夢中歩行5.9は、大丈夫で10bのムーブが必要だと言われましたが、オンサイト出来ました。山梨の5.9は辛いのです、田舎だから。次の初夢も楽勝でオンサイトしました。九州の男子がカッコつけて登っていたやつです…
 
小川山も辛いです。小川山は、ジャーマンスープレックス10cを真夏にRPしていますが、カム2個付け足せるので、日向神の 愛がなんとかという10cのスラブより絶対ジャーマンの方が初心者にお勧めではないかと思います。なんせ日向神は、下部核心だし。屈曲もしていて、初心者のリードには向かないと思います。
 
九州で小川山と違って困るのは、グレード通りに額面で受け取ってはいけないという認識が存在しない方だと思います。九州の人は、コーチクラスの人でも、イノセントに、グレード=実力、と信じていそうで怖いです。 
 
5.12が登れるのに、トポも調べてこない人とか、渡されて、この子登れるでしょう、と自慢げだったりして、はぁ?そこまで登れるまでのプロセスで、理解して当然の、クライミングの不透明な、あれやこれやの障害、を学んでいない、イノセントすぎて気持ち悪いと思いました。
 
普通はそこへ行くまでに、あー、グレードには色々濃淡があって、易しくても登りにくいのもあるし、難しくても別に安全で、登れちゃったりもするし(なんと2級でも、ジャミングを使えば登れそうなボルダーとかあり、グレードつける人はジャミングを知らないらしい)、あてにならんわーと、分かるのが普通でしょう。楽しい!以外分かっていないって、どーゆーこと?
 
クライミングのリスク管理のあれやこれやのめんどくさいこと、すべてがすっ飛んでグレードだけ…オンサイトグレードとレッドポイントグレードの差も分かっていないようで、レッドポイントのだけ言ってくるし…

そもそも自分で運転もできないし、山も登れない。海外にも行けない。全然自立していないで大人やコーチに甘えて登らせてもらっている状態で、グレードだけが上がっているのです。おじいさんクライマーはおじいさんクライマーで、もう認知症大丈夫かって状態だし。
 
全体にアホっぽいというのが私の感想です。正直すぎてごめんなさいだけど、ホント、
 
 教育の欠如
 
って感じです。子供っぽいので勝手にやってって感じ。

■ ボルトルートの安全・非安全は、リーチ次第の件
 
は、5.13を登る小学生が出るなどして、理解が深まった経緯が各地で確認されているそうです。本来5.13が人工壁で登れても、岩場で登れないと、技術の問題であるはずがないので、なんでかな?と発想されるってことです。
 
それまでは、お前のせいにされて終わり、って意味ですわ(笑)。それが真実でなくても。
 
思考停止軍団は、目の前に、合理的で論拠に基づいた話が出て来ても、
 
 俺はそうは思わない、
 
で終わりです。 リーチの問題は、思うか?思わないか?ではないです。意見、ではなく、事実。
 
目の前の現実。

■ ボルトスパンが平均身長に合わさっている件

も、海外では見直しが進んでいるそうです。ま、若い男が9割っていうのが内容なので、最多価格帯=強者の論理にあっている場ってことです。
 
つまり日本人男性は背が低いので、怖い海外に行けば、背が低い人の気持ちが分かるってことです。

強者が強者の論理を振りかざしているだけっていうのが、世界が出した結論のようで、それはそれで、男同士でお尻を眺め合って、ほめたたえ合っていればいいのでは?

女性も子供も来なくなりますが、それが彼らのマッチョな世界が生き残る唯一の場だとしたら、残してあげないとかわいそうですよね?
 
タバコ吸う人、今となってはめっちゃ気の毒みたいな感じですよね…同じで。
 
男性性を握りしめて手放せないってことですが…気の毒すぎて、何も言えない。って感じかな…。
 
なにしろ、それは弱さの表現であり、強さの表現ではないので…。
 

2022/04/06

グレーディング考 段級システムはガラパゴス化なのか?

■今日の仏教説話

「つながりは、コントロールできない」、というおかもん語録が、秀逸でした…。

子どもとの死別など、大変な目に合っている人は、なぜこんなことが起きたのだろう…と考えてしまって、大変だなぁ、気の毒だなぁと傍目に思ったりします。

そういう”喪失”も、人間の意思の力ではコントロールできない大きな力が働いている、ということ…を意味する言葉です。

クライミングにおける喪失…死や、パートナーとの別れなどもそうかもしれませんね。

クライミングでは、自己破滅的選択肢を採っている、と私の目には思える人には、ハラハラさせられてきたのですが… そういう場合も

”繋がりはコントロールできない” 

と 唱えると心が落ち着きそうです。

死への傾倒…DeathWishingというのは、クライミングの伝統でもありますしね。クライミングの、というかヨセミテの、かもしれませんが。

■ 生かされる自分

クライミングのお話では、ジャンボさんのトークでご縁に生かされてきた、というお話が思い出されます… 

私自身も自分の登攀は、たぐいまれなるご縁に導かれてここまで繋がった…と思っているのですが…

良い縁をつないできたなぁ…と思うのですが、UIAAとのご縁などは、どう捉えたらいいのか分からなかった。

私などの末端クライマーがつながっても仕方なく、影響力のある人に…というので、ずいぶん多くの人に声を掛けましたが…なかなか共感のベースに載るだけの大きな視点がある上級クライマーとは繋がれず、もどかしさというか、無念な感じを受けました。

あるいは、若い人につなげないと…と思って、だいぶ声を掛けました。若いクライマーは登れるし、記録を提供すること(自利)には興味があるけど、それ以上の広い視野は持てない人が多いです…というか、それこそが若さ、な感じです。

自利利他というのは、自利、が満たされたのちに発生しがちなもの、なので…。まだ自分を満たすことにいっぱいいっぱいの段階では、みんな、のことに目がいかないのは普通のことだし…。

どっちを向いても、八方ふさがりというか… 自分自身の力不足、というより、立場により見える物事は違うので、UIAAから見えていることを見える立場に立つことが可能である、日本人の上級クライマーになかなか出会えない、という感じでした。

■ 日本のガラパゴス化

日本のクライミングの世界は、今の時点で、国際的に見てもかなり極端な形というか、ガラパゴス化しているというか…

これは、別にクライミングに限らず、けっこう日本は、国際社会で異質なのは、事実です。

日本はグローバル化の時代と言っても、ものすごく国際的に見れば、独自カラーが強かったりします。市場が閉じているというか。例えば冷蔵庫洗濯機って、日本だけかなりユニークです。お隣韓国では、西洋スタンダードが普及していて、私はそっちが好きなので羨ましいくらいです。

クライミングに戻ると、海外から見たら、日本はデスパレート…追い込まれた状況に見える…ということなのでしたが…そういう状況である、という認識自体が、国内でしか登らないと分からないわけです。

海外で登っていたような人でも、オールドクライマーは問題意識を持つ個人的ニーズ自体がない。…かといって若い人の海外離れは著しく、若いだけに広い視野というのは、今だ必要せずな人も多いわけですから、なかなか時間がかかった任務だった。

身に余る任務で、かなり疲れたのでした…。

■ 繋がり…縁

縁というのは、不思議なもので、コントロールできないものだ…と思っていると、

なにがしかの意味を与えなければ!という能動性を伴った成果に対するこだわりが、手放せそうな気がします。

無意味にしてしまわないためにどうしたらよいか…

この4年の長い間悩んでいたのでした… もう相当、鬱症状でした…(笑)。

■ 段級システムからのコンバージョンは正確か?

昨日も、海外から、8c+の課題について問い合わせが入っていましたが、グレードって再登者が出てくれないと確定できないですよね… 

なので、岩の場所を知らせないと、なにか意図が背後にあるのかな?と勘繰られても仕方がないかもしれません… 非公開の岩場とか、アクセス問題があり難しい場合は、その旨書いておくなどの配慮もいるかもしれません。

日本国内の段級システム、これだけ普及してしまうと改めにくいですが、海外の人が再登すれば、段級からの国際グレードへの、コンバージョンも確実だけど…そうでない場合は、発表するときに、(仮)とかつけておかないと、本当にそうなのか?と記録をつけているような人は、思うものなのかもしれません…

グレード偏重は嫌いですが…記録となると、繊細な心遣いが必要かも??? 

その場合に、日本は国際的配慮に欠けているかも???

一般クライマーは、プロセスを大事に、楽しく登ったほうがいいと思います。向上しても向上しても、まだまだ自分を褒めてあげられない世界に、自ら好き好んで入る必要もないかと…。特に私のように高齢になってからスタートした人に同じ価値観を求められても…(笑)。



■ 備忘

愛で繋ぐ山

https://allnevery.blogspot.com/2019/01/good-by-2018.html

2021/12/26

ボルダリングのインタレストグレード

小山田さんがあげていたので、興味深く拝見した。


①岩質

②ラインがシンプルである

③ロケーションが良い

④ムーブがかっこいい

⑥ランディングが良い

⑦恒久的である




■こちらは、いわゆる本チャン(山)のルートグレードの基準

①スケール

②技術的難度

③確保条件

④岩の状態

⑤ルートファインディングの良しあし

⑥エスケープの良しあし、敗退のしやすさ

⑦アプローチ

⑧自然条件(標高、方位、岩場の安定性、安全圏からの距離)


ボルダーだからもちろん、スケールは無視だが、フラクタルであることが分かる。

■ 基準となるルート

ところで、上記の8つの項目から、以下のように分かりやすいように基準となるルートが設けられている。

1級  前穂高北尾根
2級  剣岳八ツ峰六峰Cフェイス 剣稜会ルート
3級下 八ヶ岳・大同心 南稜
3級  北岳バットレス
3級上 谷川岳一ノ倉沢
4級  穂高岳屏風岩
5級  唐沢岳幕岩
6級  奥鐘山

私が思うには、クライミングジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根(3級の本チャンルートです)に行こうとしてしまう人は、こういうのを分かっていないのでは?

というか、私自身も、どの師匠からも、教わったことはない。自分で勝手に調べて分かるようになったんだが。

さらに以下のような情報を現代のフリークライミングインストラクターからもらった。

ルートグレードではなくピッチグレードがRCCⅡで表記してある場合もあるからだ。

Decimal grade vs RCC grade(Japanese grade)
Ⅵ=11a
Ⅵ-=10d
Ⅴ+=10c
Ⅴ=10b
Ⅴ-=10a
Ⅳ+=5.9
Ⅳ=5.8
Ⅳ-=5.7
Ⅲ+=5.6
Ⅲ=5.5
※あくまで参考程度

昔の人は5級以上の難しさにグレードを与えられなったらしく、10Aから上はもう十パひとからげにⅤ級なんじゃないかと思うが…。

つまり、”50mで、Ⅲ級1本、Ⅳ級2本、5級3本”というのは、どういうことか?

となると、デシマルにすれば、5.6ならボルト1個、5.9ならボルト2個、10aから上で3個。つまり、それぞれ25mにつき一本、15、6mに一本、12,3mに一本となるわけだ…。

ショートで登っているフリーなら、どんなに離れていても、7mも離れていたら大ランナウト。

ルートグレードで6級以上は今もつけられていない。第七級、という本があるくらいだしなぁ。

グレーディングシステムは、混乱の元であるのは間違いがないことだろう…。

2021/12/23

健全な市民クライミングを日本に

■ テレビの害?現代病とは、俺が俺が病だそうです

これは昨日、友人から投稿されたメッセージである。

クライマーのみんなは、もしかして、クライミングを、

  人に自分を認めさせる道具

にしてしまっているんじゃないでしょうかね?

ーーーーーーーーーーーーーー

昨日、久々にちゃんとテレビを見たのだけれど、他人に認められる事(成功だとか他人の為だとか)が最大の価値観のように扱われている世の中の"常識"というのが何とも恐ろしく見えた。

それは大多数の民衆の暴力への認可だと感じる。

自己を否定され、自己を否定し、他人への承認を求める方向へと進む。

他人への承認は満たされない欲望であり、終わりのない欲望はついには暴力へと発展する。

自己肯定というのは自分に何か付加価値がある事によって生じるのではなく、何者でもない"私"が自己により全肯定される事によって為されるものであり、本来の自己に内包されている根源的なものだと私は感じている。

"存在"というものは、そのまま肯定されているから"存在"しているのである。

ただそれが幼い頃から否定され、見えなくなってしまっているが故に、自己否定と承認欲求という形の問題としてあらわれる。

ーーーーーーーーーーーーーー

■ ラッペルダウンで作っているんですよ?

総じて、日本のクライミングシーンは、ヨセミテのグランドアップ開拓の理念からその先の時代へ世界が進んだのに、日本だけが進み損ねているような印象を持っていますが…。

山梨時代に一緒に登っていた先輩など、トップロープ禁止にしていたので、そのせいで上手になれないでいる、と5.13を登るツヨツヨクライマーが指摘していました。

ハラハラドキドキがクライミングの魅力だとすると、どうせリードの方が楽しいのですから、リードしたくなるのがクライマーです。

なので、別にリードしたほうがえらいわけじゃない。それは昔の、アルパインのトップを一部のエリートクライマーだけしか努められなかった時代のノリです。

ラオスでは、自分がリードした課題をほかの人が登りたくないか?周りに聞いてから、ロープを抜いていました。

そこで登っているクライマーは全員が海外旅行中ですし、ラオスなんて医療の整っているとは思えない国ですから、屁のツッパリとかで意固地にリードに拘り、怪我をした方が全員にとってマイナスです。

なんせラッペルダウンのルートは、開拓者だってオンサイトしていないんですよ?

試登しないと、ボルト位置だって決められないんですから。

■ 一般市民クライミングとエリートクライミングは別物ですよ?

大体、5.12がやっとこさでも届く…というレベル感が、かつての山岳会のリーダークラスの人に最低限、必要だという登攀力だと思いますが…、そのくらいのムーブ能力は、最近では12,3歳の子どもにとって、ウォーミングアップなのだそうです。

クライミングは、バレエと同じで非日常の動きなので、動作をやったことがある量、が、まぁ、才能を別にして、そのまま、ムーブ能力、です。

要するに、3歳から始めるお稽古事、伝統芸能とかと同じレベル感です。幼くして始めれば始めるほど、単純に有利。

私はバレエは19歳でスタートしていますが、その当時、世の中には、大人のバレエ教室はないので、12、13歳の子供たちと一緒に混じって教わっていましたが、その後、アメリカでもバレエレッスンを取ったら、60代、70代の人ばかりで、私がダントツにうまかったです…。でも、子供たちに交じれば、ダントツに下手くそです。

同じことが起こるのが、昨今の山岳会。60代で初めて山登りを始めました、みたいな人に交じって、40代で初めて岩、登っています、みたいな人が岩トレしたら、ダントツで上手な方に、自動的に入ってしまいますが、だからと言って、一般のクライミングジムに行ったら?当然20代、30代の男性が主体なのですから、ダントツビリけつです。

当たり前のことが当たり前に起きているだけです。

私はいつも変わっていません。40代女性の平均的な能力を提示しているだけです。

バレエと同じで、クライミングも、エリート教育、早期教育でのレバレッジが偉大です。

大人になって始めた人とは、3グレードも違うのです。

昔の山岳会では、野北がリード出来たら尊敬されたそうです。私もリードで登っていますが、特に難しさを感じない岩場でした。つまり、5.8~5.9レベルです。

そんな世界で、5.12が登れる才能をたまたま有していたら、周囲の人から見たら、まるで神レベルです。誰もがひれ伏すでしょう。

昔は若くして岩登りをスタートするということ自体が稀で、特権的出来事でした。大体、超有名クライマーって、その時代としては、例外的に、若年齢でクライミングをスタートしています。

しかし、今は、多くの人が若くして始められるので、10代で5.12とか普通です。

それは登った年齢と量の問題で、誰でも量をこなせば届く程度なのだそうですから、現代で才能がある、というのは、5.13以上のことになります。

昔、5.8~5.9が登れたら尊敬されたというレベルがスライドアップして、5.12くらいになってしまっているのです。

短く言えば、時代はもう2022年にもなろうという時代なんですよ。昔の常識は昔の常識。

これも、クライミングウォール、落ちても死なない人工壁や、ボルダリングジムができたおかげです。

昔は練習したくても、そんなに身近に練習することができなかったわけです。

登れるグレードの因果関係を見ると、そんな程度のことですから、ある集団の中で自分が、どの程度上手かで、威張ったり、謙遜したり、と態度を変えるのは、滑稽というものです。

■ 結局のところ意志の問題

結局のところ、クライミングのムーブ能力をどこまで上げたいか?というのは、

 意志の問題

です。オリンピックの選手になりたいなら、そりゃ毎日やっていないとなれるわけがありません。

バレエでも、世界のトップクラスになり、ロイヤルで踊るようになった人は、毎日4,5時間踊り、ローザンヌに出て、留学権を得て、さらに毎日8時間踊って、競争をくぐりぬき、主役の座を得るわけですが、そんなこと、趣味のバレエの人がしたいです?したくないですよね。踊ること自体が楽しいので、レッスンは何か他のためにある時間ではなく、人生そのものです。

同じことで、毎日登って特訓している、現代のコンペクライマーがスゴイ登攀力を持っているのは、その通りですが、その代償は、グレードで計られ、比べられ、自尊心を常に傷つけられているってことです。

■ それと同じ価値観を一般の市民クライマーはしなくていいですよ 

日本人は全体主義なので、誰しもが全員、オリンピック選手になるために頑張っているかのように、一般市民クライマーに序列をつけてしまいます。

それは、昔の共通一次世代の遺跡なのでしょうか?

現代は、個性の時代ですし、大人になってまで共通一次しなくていいです。

つまり、トップレベルクライマーがやっていることを一般市民レベルクライマーがやらなくていいってことです。

エリートクライマーになりたい人は、子供から練習してなればいいし、市民クライミングで楽しみたい人は、グレードで他者から承認を求める世界に無理して生きなくて良い、ってことです。

昨日は下呂でボルダリングで、何かに対して努力するという価値観を見出して、人ともきちんと繋がれるようになった10代の男の子の話がNHKで取り上げられていましたが、尊いことだと思いました。

団体競技が合わない人にも個人で行うスポーツのクライミングは合うことがあります。

せっかく市民クライマーで、グレードに縛られないでよい、自由な世界にいるのに、なんで、次々と性急にグレードを上げて行かないといけないんです? 

自分の好きなペースで成長できるという贅沢を享受しましょう。

■ プロセスを味わって進んだほうが、お得

私は、クラックを目指していたのですが、小川山レイバックでスタートですが、一回目に連れて行ってもらったときから、最終的にRPするまで、3年くらいはかかっていますが、そういう風にじっくり成長するのは、楽しかったです。

グレードより、思い出。

自分にとっての、いわくつき課題がいっぱいある。そっちのほうが、私にとっては、味わいあります。

良き思い出がたくさん作れる、それが急がなくて良い市民クライミングのだいご味なのでは…。

グレードより、良き思い出。



2021/07/05

グレードを適正化するには、基準値を作らないと難しいのではないだろうか?

 ■貰った反応は反発 …恐れ

これが反応としてもらったことだなぁ…。



九州に限らず、地方では、他所から来た人に対して、対抗意識で措置しているそうです。

これは、三倉の開拓者に聞きました…。三倉は分かっていて辛くしているんだそうです。舐められたくないから。

九州では、そこまで悪質ではなく、単純に、米澤さんの場合ですが、米澤さん以上に登れる人がおらず、自分が過去に登った5.11bより、若干難しいからじゃ5.11cなどという付け方をしており、単純にサンプル母数が圧倒的に足りないため、グレードが主観的に偏ってくるのだそうです… 

母数が足りない問題

は、ホントにありそうです。

なにせ、Marsを登った時、5.13dと控えめにしていたせいで、故・吉田さんは世界に名前を轟かせ損ねたわけなので…。名誉心だけなら、5.14aにしておいたら今頃クライミング史に名前が載っていたわけなんですよね…。

グレードが確定しない、という問題は、トップクラスのクライマーでは、再登者がなかなか出ない、という技術上の問題があるようですが…

■ 5.12以下のグレーディングには標準化を 

これは、5.12以下のグレードではもはや当てはまらないでしょうねぇ…。現代では、5.12以下のグレードは、

 一般市民レベルのクライマーが楽しく遊んで帰って来れるべきグレード

で、

ブイブイ言わす

というのは、13よりは上の話なので…。

特に5.9は正確に。11アンダーは初心者グレードです。当然ですが、低グレードほど登る人口数は多いです。

■ 案

思うのですが、90度の垂壁に、〇〇cm間隔で一定のサイズのホールドをつけ、そのホールドを

1)徐々に90度からオーバーハングにして行って、困難度の変化を調べる

2)徐々に〇〇cmの距離を離して行って、困難度の変化を調べる

3)徐々にホールドサイズを小さくしていって、困難度の変化を調べる

などしたらどうでしょうかね?

登るクライマーの身長も、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cmと変えて行って。

統計的知見は貯められるでしょう。

何しろ、5.9でも届かなければ、一発アウトですし。エイドルートで届かないのと意味合い的には同じです。

グレード設定に関して、科学的見地があまりにも足りなさ過ぎて、

 勘と経験

に任せすぎているから、単純に様々な知見が生かされない、地域間競争に陥る、というだけのような気がします。



2021/05/24

楽しいホルモンが必要

 ■ グレーディングシステムによる上下意識によるリスクとは?

今日の仏教説話は、増上慢について、でした。

私はグレードでは大したグレードが登れないのですが… それだから、増上慢に陥るリスクとしては、小さくて、それでよかったのかもしれません。

若い男子は、師匠たちと比べて自分の方が登れる、と思ったら、岩場に一緒に行かなくなります。

でも、師匠たち…60代とか、ですよ? 30代の男性より、60代が登れるって変ですよね?フィジカル一番強いのは、男性は25歳のころなので。

そういう意味で、グレーディングシステムによる上下意識がリスクなのかも?

■ スタイルがある意味リスクがある

一緒にクラックをやっていた先輩は、カム位置が悪くてロープスタックさせたことがあったのですが…ショートの時、それを指摘したら、怒ったんでした…(汗)。

その時は、10cをオンサイトしたことになったので、オンサイトの喜びがそがれると思ったのかな?

オンサイトしたものは、その後、スタイルを向上させる再登をしたほうがいいかもしれません。

オンサイトって、いつもけっこうギリギリなので。

そういう意味ではオンサイト、レッドポイントというスタイルがある意味、技能の不足をカモフラージュしてしまうので、ある意味リスク。

■ 自分の理想のクライミングを追いかける

オンサイト、レッドポイント…、そういう、

”誰かに与えられた成功の型” ではなく、”自分の目指す理想のクライミング”、

みたいなものが見つけられればいいですね。

私はアイスクライマーとしてクライミングは、デビューしたので、オンサイトって、よく考えたら、全部オンサイトです。アイスの場合は、同じ場所でも、毎回氷、違うから、毎回オンサイト。

■ 尊敬できる人に会いたい

岩の遊び方、スタイルの求め方、そういうので、この人すごいな~って人に、今まで会ったことがないかも???

レッドポインターの故・吉田さんは、何百回もうちこむとか、体重まで課題に合わせるとか、究極に岩に寄り添う、というのが、スゴイ点でした。岩のためにホームレス生活とか、ヒモ生活、とかですからね。

私が岩登りで嫌いな点は、足るを知る、がない点です。

■ 中級者へステップアップするかどうか?思案

昔の山岳会でも、5.12RPできるくらいじゃないとリーダーは務まらなかったと思いますが…そのレベルに到達するのに、男性で10年かかる…。

毎週ジムに行って週末は外岩っていう生活をして、10年。28歳→38歳、32歳→42歳 で十年…。 

私はフリーは43歳でスタートしていますから、5年程度のキャリアですが…、クライマーとしてあるべき生活を今はしていないので、10年で、つまり53歳で5.12RPはないだろう、と思うのですが…。たとえ、週2ジム、週末外岩という生活をしたとしても…。あるのだろうか?これが一点。

そもそも、12が登りたいのだろうか?というのが2点。

ただし、それくらいのスキルが日本中の岩場で、とりあえず安全に、取りつけるスキルであって、間違っても5.9がギリギリの人が、5.9に取り付いて良いようには、外の岩場は、出来ていないです。自己責任で、岩場で楽しむために、必要なスキルがそれくらいってことです、つまり。それは分かるようになったので、理解の面で、九州に来た時と今では雲泥の差です。

なので、12を登る人以外は、みなまだフリークライミングのカテゴリーではクライマー未満です。フリークライマーとしてのスタートは5.9ではなく、5.12です。5.12はフリーへの入門資格。

60代で12登る人も世の中にはいますし、本人がそうやりたければやればいいし、やりたくなければ、やらなければいいだけのことなのですが…、

多くの人に伝えたいのは、みんなが思っているフリークライミングなるものは、それなりの分厚いスキル修練(つまり、10年)を必要とするものですぞ、と言うことです。

例外はあります。子供ならすぐ身につきます。3年でそこそこ行けると思います。私の師匠は、初めて1か月で5.13登った人を見たそうですが、すぐに辞めてしまったそうです。

■ リスク管理能力は、分かったとたんに身についている技術

それと比べると、例えば、外岩で、長ヌンを使用すること、などという知識は、了解!と分かったら、即、明日からできる。

知ることさえできれば、明日からすぐ実践できるスキルですよね?

なので、なぜ、みんながそんな簡単に身につけられることを身につけず、身に着けるのに10年の歳月がかかることを身に着け、自分をリスクにさらしているのか?ということが不思議。

一発芸は身につけないで、長年の努力の要る芸は身についているみたいな?

ボルトルートでも、長ヌン使ってロープドラッグを解消しましょう。将来マルチに行きたい人とか、ビッグウォールに行きたい人とか、特にそうです。

ロープスタックしたら、どうしたらいいか?目が点では、即、ヘリ、です。

■ 何を満足とするのか?

それより、私はどう成長して行ったらいいのかなぁ…。

すでにクライマーとして自分の身を守るための知識は十分なので、後はムーブが向上し、フィジカルがアップすればいいだけなんだけど…

引き付け、立ちこみ力、後は保持力、みたいです。

足が先行のクライミングを身につけないと。単純にホールド遠くて取れないってことが今の外岩では多いからです。

あーあ、ラオス楽しかったな。楽しく登ったら、帰国したら、違う人になっており、いきなり城ケ崎登れたんでした…  

あ、分かった。必要なのは、師匠じゃなくて、楽しい岩場と楽しくて出るホルモンのほうか。


 ラオスで楽しいホルモンが出て、作った糊代で取ったオンサイト 城ケ崎

2021/05/06

クライミングの歌

■ 自分の打ったスクリューを振り返って良し!と思う

アイスで初心者からリードをしていたころは、自分が打ったスクリューを振り返ってみて、ロープドラッグが発生していないことを見て、

深い満足感

を感じていました。 

日暮れで焦り始めたり、登攀に余裕がなくなったりしてくると、それが、自分が登った形跡に現れる…

ので、フォローで付いて来てくれる人には、とても感謝していました…。私はビレイさせられるばかりで、ビレイヤーとしてアイスでは、だいぶ虐げられていた時間が長かったと思いますが…

それでも、

1)ロープが出るスピードが遅い とか

2)スクリューの間隔が極端に狭い とか

そういうことがスタートすると、

青木さん怖いんだなぁ…とか…

と彼が奏でているクライミングの歌が聞こえて来ていました。ビビり物語ですよ…クライミングは。

私は、青木さんがビレイを嫌がるので(アイスで初心者のビレイをしてやるのは、忍耐が要ります)、リードできなくなり、リードを捨てたとたんに、ムーブが格段にアップしました。ムーブだけに集中できるからですね。

私にとって人工壁の位置づけは、そんな感じで、自分がすでにできているムーブをさらに自動化で洗練させればいいだけ、と言うことでしかないような気がしますね… なので、人工壁でグレードピラミッドを上がることは、私の上達にとっては、ホントに意味がないことなのかも‥‥

2020/04/06

段級グレードの考察

■ 段級グレード

段級グレードのメモリを見ていると、明らかなことは、

級 vs 段

の、対立構造、だ。

一方、Vグレードには、この対立構造がない。

なにしろ、Vグレードでやっていれば、ただV0からスタートするだけなのだ。

V0、V1、V2、V3、V4、V5‥‥と延々と続く。

1級と初段に境目がない。今世界の最難は、V17で、そこから見れば、V10(3段)であっても、まだヒヨコ。

だから、 有段者という言葉、も生まれないし、有段になることで、ステージが上がった感もない。

つまり、あっち側とこっち側がない。

日本人はあっちとこっちを作りたがる国民性ではないだろうか?

■ スタート位置感の違い

まぁ、段級システムでは、初段からが、外ボルダリングのスタートだということが、この区切りから訴えられている。

そこから、初段、2段、3段…と段をあげていく。日本のトップクライマー小山田さんは、今6段くらいなのだろうか?

私の観察では多くの男性が、2,3段で行き詰まる。たぶんそこら辺からは、肉体改造もしくは、豊富な才能のどちらかがないと先へ行けない。

一方、Vグレード採用なら、V0からだ。比較すると、どうみても、スタート位置は、かなり低い。

つまり、Vグレードのほうが、スタート位置が低いわけで、よりインクルーシブなモノサシと言える。より初級者に優しい。

このスタート位置感は、デシマル変換した場合の5級…5.9が始まる位置と呼応していると感じられる難易度だ。 

段級のスタートは10級からだ!と反論がでそうだが、インドアジムの10級や9級は、とってつけたような、どうでもいいグレードで、黙っていても、誰でも登れる。実質は、インドアでも、あるいはハンデがある人で7級あたりからしかスタートしない。

同じ、よんきゅう、と言う言葉を使うせいで、RCCIIのグレードとの混乱も大きい。山岳部出身者のような、アウトドアからスタートした人たちには、滑らかな滑り出しがしにくく、混乱を招いている。

《参考》
Decimal grade vs RCC grade(Japanese grade)
Ⅵ=11a
Ⅵ-=10d
Ⅴ+=10c
Ⅴ=10b
Ⅴ-=10a
Ⅳ+=5.9
Ⅳ=5.8
Ⅳ-=5.7
Ⅲ+=5.6
Ⅲ=5.5

この上、デシマルは避けて通れないわけで、段級グレードは

 混乱
 階級感

を加えるだけで、あまり、大きなメリットがないように思う、どうだろうか?上手くいかない仕組みなら、返上したらいいのに、と私などは思う。

■ 劣等感を植え付ける仕組み?

日本の段級システムだと、段以前の人は、まだ級の段階だね~みたいな感じに、どうしてもなってしまうし、なにより、グレーディングも、級のグレーディングは、かなりいいかげんなんだそうだ。

つまり、当てにならない。

というわけで、ここでも一般社会と同じことで、より力や知識のある者から、より力や知識のない者に対する搾取が起きている…。

より低グレードの人たちのほうが、正確なグレーディングを必要とするのは当然だ。

しかし、それがおろそかになっている。これは、5級以下の課題は、きちんとしたルートセッターに作らせず、適当にやっています、というジムと同じだ。

強者がより富み、弱者がより弱くなる仕組み…

■ 内弁慶 

より高グレードを登る人たちのほうのグレーディングが正確か?というとそうでもなく、

前の課題より辛かったから

という主観オンリーで、そのグレーディングが、第二登という客観性によってテストされていない。

当然だが、力が落ちていれば、以前、簡単だった課題も難しく感じるもの。人間は年を取るので、50代まで成長し続けるとは言われているが、実際は、20歳以上の人間は、すべて成長期ではなく、老化に向かって流れており、つまり、流れに反して泳ぐ魚のようなものだ。誰かほかの人のチェックがなければ、主観はすぐに間違う。

第2登の価値が、あいまいにされているため、本当に初登グレードがあっているか?

という議論はほとんどされないようだ。

これは、どう表れるか?というと、内弁慶、として現れるようで、Vグレードに直したら、いきなり世界最難とかだ。

そうなると、内輪の人しか見ていないから、みたいな甘々な理由で発表したグレードが、いきなり世界の注目を浴びることになる(笑)。そうなると、実はそれほど難しくはなく、もっと簡単だったりすれば、かなり恥ずかしい事態だろう。

というようなことは、古いロクスノによると、たびたび起きていることのようである。

それもこれも、Vグレードをつけないがため。

段級でのグレードを世界に換算すると、ステップアップの速度が世界と足並みがそろわないらしいのだ。

だから、段級グレードは、世界最高レベルの日本のトップクライマーたちを利しているわけではない。

じゃあ、誰の利益になっているのか? 

うーん。もしかして、俺は有段者だ、と言いたいオジサンたちのささやかなエゴ?

■ 多数の意見を反映するとより正確になっていく系

おそらく、一般的なグレードは、多くの人の平均的な意見を反映すれば、するほど、正確になっていく、という性格のものだ。

グレードなんて、目安なのだから、登った人にアンケートを取り、その平均を当てはめて行けば、自動的に正確になるようなものだ。

だが、なぜかすでにVグレードはあるのに、段級が採用されてしまっている。

というので、その意図は何か?ということになってしまうんだが…。意図はわからないが、結果どうなったか?は分かる。

それがおそらく、日本ガラパゴス化の原因…ということなんだろうなぁと。

■ Vグレードのメリット

Vグレードでやっていれば、ただV0からスタートするだけなのだ。

V1、V2、V3、V4、V5‥‥と延々と続く。1級と初段に境目がない。

だから、有段者という言葉も生まれないし、ステージ上がった感もない。あっちとこっちがない。

あるのは、トップのV17以外は、みんな押しなべて、自分の限界と戦っているんだなぁという、

”やっていることはグレードが違っても同じ”、という連帯感

のほうだ。

トップ以外は、みな結局のところ同じでないかという連帯のほうが強く出る。

私としては、こっちのほうがうんといい世界観のように思う。

この動画は、V17と検索した時に表示される現在のトップクライム。

2020/03/27

グレーディングとピン間隔について

■グレード談義

今日は朝から、小山田大さん、室井登喜男さん、杉野保さん、ユージさんという超豪華メンバーの、グレード談義の記事を読んだ。

V15とか発表すると、それは日本だけの問題ではなく、世界が反応するらしい。

グレーディングは、ほんと、まぎらわしい。

目安として機能するように、ほとんどなっていない。

そうなると、どんな岩場でも、どんなに自分が登れると思っても、一番下から順繰りに登っていくべきじゃないだろうか。その岩場で難易度が揃っていればいいだけなのだから。

■ 三倉はヨセミテグレード

三倉の5.9は、まったく5.9じゃない。日本の5.10bくらいある。それはヨセミテがそうなのだそうだ。

だとすると、ラオスの5cは、デシマルでいうと、5.9に換算されるはずだが、それだとつじつまが合わない。登攀のスタイルの差を加味しても、つじつまが合わない。

ラオスでは、6Aは、ムーブが必要なようにできていて、日本の岩場で培った、5.9はムーブがなくても登れ、5.10Aになればワンムーブ、という感覚と違う。これでいうと湾グレード違うってことだ。

高グレードの人たちは、世界のクライマーから、

「え~、V15っていうから、来たけど、簡単じゃーん!」

って言われるという問題があり、低グレードの人たちは、5.9って言うから登ったけど、5.10bじゃーんっていう問題がある。

ので、それが逆になったほうがたぶん、安全性は増すでしょう。

辛い、甘いが安全性という観点からは、真逆になっている…。

本来は辛くもなく、甘くもないのがいいのですが、適性グレードというのは、実現不可能な夢と思われるので、

11未満の人
は、めっちゃ分厚い安全マージンでも別にいいと思います。

ギリギリに迫って落ちる=人工壁

で、外岩のことでなくてもいいです。人工壁のリード壁じゃなくても、落ちれるなと考えられる幅で、ピンが打たれているようになってきたら、落ちながら登ればいいのであって、それは、5.12辺りからのスタートらしいですよ。

私の知っている強いクライマーで開拓していたような、強い人で昔の人は、それくらいにならないと、落ちれる間隔で、ピン打っていないです。

どのくらいのグレードから、落ちれる幅でピンを打っているか?で、そこかはとなく、実力をアピールする、というのが開拓者の秘めた愉しみ、みたいです。

結果として、その実力の誇示のために、新人が命の危険を冒しながら登る結果になっている。

非常にかっこ悪い図です。