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2022/06/07

矢筈ラプソディ

■ 矢筈ラプソディ

ロクスノに矢筈ラプソディが発表されたそうです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーマルボーさん談ーーーーーーーーーー
9ピッチもあるのにルートのライン取りが絶妙で、各ピッチのムーブも面白い。
カラーページには載せてはもらえませんでしたが、開拓大賞ものの良いルートなので是非登りに行って欲しい。

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9ピッチは登りがいありますね~。前にマスターズルーフに行ったとき、山を見ながら、これは、ちゃんとした人が来れば、上まで行けるのでは?と思ったのでした。

トポも出ているそうです。

 

2019/03/12

白亜スラブ

■ 白亜スラブの記録がMissing!だったこと

白亜スラブの記録がないのは、たまたま当時Moveという会に所属しており、その会を抜けるときに会のブログから記録をこちらに移すのを忘れたためだ。記録はきれいさっぱり無くなってしまった(--;)。

白亜スラブは、私にとって学ぶことの多かった、意味あるルートなので、思い出せる範囲で、記録を書いておくこととした。

■ 「敗退なしで!」

「11のクラックがあるから難しいだけど、フォローやってくれないかな」と先輩が持ちかけてきてくれたのは、小川山のアルバイトから帰り、龍洞の遠征目前の9月。

行く予定の台湾・龍洞は、クラックの岩場なのに一人で行く。当然、誰だって心配だ。というので、できるだけ多くのクラックを触らせてあげたいという先輩のやさしい思いが見える、2泊3日の比叡行き。が、問題のクラックが…5.11と私の技量をはるかに超えている。・・・ので返事は保留(笑)。

初日は、台風一過の日之影へワイドクラックがあるボルダーを探しに行った。日之影は、とても美しく、楽しそうな場所で、何日も長居したい感じだった。ところが、台風で大増水中で、ボルダーは見つからなかった。ただとても美しい渓谷で、その美しさに満たされた。二人とも、別にボルダーが見つからずとも満足な感じだった。

翌日、マスターズルーフへ出かけた。5.12のルーフクラックだ。私は当然、ルーフには用はないのだが、下が5.9(と言われている10c)のコーナークラックなので、私にとっても勉強になる。この記録は割愛する。ただ、同行していたベテランが、もっとも行ってはならないと最初に教わった支点ビレイをしていて、肝を冷やした。ベテランたちのビレイが超怖いというのは、これで2例目だった。

最終日の帰宅日で、帰り間際にサクッと登ろう!と提案されたのが白亜スラブ。これは、私はクラックがやりたかったのと、最初の1P目と5P目はグレードが低かったので、私でもリードが取れるのではないかと思ったのだった。「行ってもいいですよ」。行って”も”、というところが、多少の譲歩感を出しているのだが、これは、自分のルートではないという意味だ。

先輩は、「じゃロープは一本で!敗退なしで!」という。振り返れば、この時に、よく事態を理解すればよかったのだが…。

最近とても強くなっている人で、上り調子だ、自信がある、ということに聞こえた。むしろ、問題は私がフォローで11のクラックを登れるかどうか?だと思えた。大体、登れなくなって、フォローもできないとなるのが核心のように思われた。

それで、一応ユマールを保険に持っていくこととし、目的は、5.11のクラック!という認識だった。2、3時間でサクッと登って早めに帰ろうね!ってことだ。宮崎は遠い。

5.11のクラックは、当然だが、まだ登れたことがなく、私にとっては難しすぎるチャレンジというのは明らかだったので、先輩は無理についてきて、とは言わない。でも、行きたいんだろうなぁというのは、感じられた。

いつも世話になっている先輩のことだし、ここはいっちょユマールを保険に頑張るか!と思ったのだった。

■ 当日

翌日も快晴でいい日だった。白亜スラブはとっつきも、簡単で、ほぼゼロ分だ。トンネルの上。それで、ルンルン気分で出かける。さっさと片づけよう~みたいな感じだ。

身軽に装備する。ロープ、最小限のギア、下山用の靴。水。まぁ5ピッチしかないしね!みたいな感じ。ランチは下山後でいいよね!ってことだ。セカンドがザックを背負ってリードする人は空荷だ。ずっと、これが標準スタイル。

ところが、最初の1ピッチ目を一目見て、私のリードはないと、先輩も私も瞬時に理解。

…というのは、確かに登攀は易しく段々なのだけど、斜め右に上がっていて、ピンは10mは先であり、地面は8m下であり、まったくピンの意味をなしていない配置だった。ゼロピン目を取りましょう~と言っても、そのゼロピン目は、ビレイヤーを守るだけで、クライマーには全く関係なし。たしかに人間は8mから落ちても死なないとは思うけど。

別の人だが、ずっと以前に雪の北岳で、下部岸壁のトラバースでフォローしていたら、全く中間支点がなかった。先行している先輩に「これ~、何のビレイにもなっていないよー!」と叫んだら、先輩から「すいませーん!!!」と返事があった…のを思い出した。あれは、先輩もアップアップで、中間支点が取りたくても取れないのだった。リードクライマーの先輩も危険だったし、フォローの私もノービレイと同じだった。ロープ、タダの邪魔。むしろあったほうが墜落した時、2名になってしまう。

 
しかし、これは違う。明らかにランニング(ボルト)を入れる手間を省いていて、ただ怠惰なだけなのだった。

私の目には、ただのバカっぽいピッチにしか見えなかった。

何も言わず、当然のように先輩のリード。まぁ、このルートは彼が来たかったルートなんだしね。

2ピッチ目は直上で素直なピッチで少しホッとする。しかし、ロープが上がらないので困った。しばらく待ったが、フリーは断念し、ユマールで上がった。今回は、いつも持っているロープクランプを持ってこなかったので、フリーで登れない。もし自己確保して登るとなると、自己確保に使える器具がユマールしかない。

上がったら、ロープが上がらなかったわけが分かった。カンテの屈曲でロープがスタックしている。カムの回収も、セカンドでも工夫が必要だった。少し振り子で振って回収。

■ ひん曲がったRCCボルト

その後が問題だ。3P目は、ルート名の由来になった、きれいな白いスラブ。

だが、先輩がなかなか離陸できない。 

私の見た目には5.10だし、普段ゲレンデのショート、フリーで登っている感じだと、そんなに考えるものでもなさそうに思った。ピンが右にも左にも見えた。どちらが敗退用なのだろうか?

連打されたRCCのボルトが困難を物語る。だけでなく、その支点がひん曲がっていた。

普段はもっと難しいグレードをゆとり付きで登っている先輩が、オブザベに長い時間をかけていた。

アルパインでは落ちれない。というか、落ちたら死ぬと思う。ここは3ピッチ目だが、スラブなので、落ちれば、大根おろしを免れない。しかも、敗退できないロープ配分だ。

オブザベ時間が長い。

どうしようか…。私は、敗退を考え始めていた。しかし、50mのロープ1本で来てしまったため、1P目が降りれない。2P目はギリちょんだが、まぁいい。スリングは120が一本、60が…と考えていた。最悪は継ぎ足しで降りるか。1P目が右上していたので、懸垂で降りると1P目の距離は正確ではないかもしれない?降りてみて、ダメだったら、フィックスにして回収に来るか?

考えている間に、先輩がスタート。スラブはだいぶ時間がかかった。

これは、セカンドは急いで登らねば…。セカンドで上がると、ランニングのヌンチャクにカムのビナが使ってあった…クイックドローが足りなくなってしまったのだった。ここナチュプロが取れるという話で、カムで支点を取りたいと、持って上がったので、その分、ノーマルのスリングやカラビナを節約したのだろう。

次は懸案の4P目。5.11のクラック。ここは比較的スムーズだった。しかし、ロープ一杯なんですけど!! ロープが足りなくなり、少し上がって、さらにロープを出す。

「ロープ一杯!」

と叫ぶが、リードクライマーには声が届かないようだ。しかし、このように少し登ってロープを出す、をいつまでも続けるわけには…。これだとコンテになってしまう。

ちゃんとランニングが取れているか、こちらからは見えないし、中途半端なところでロープが足りなくなれば登れないだけでなく、落ちるしかなくなる…。と思い、ロープを出すのを辞めた。ビレイヤーが少し上がるというのは、ほんのちょっと足りないときには、有効なんだが、ずっとは…。

コールを待つ。待つこと5分。ロープも動かない。もうちょっと待つ。動かない。動かないよね???と自問自答しつつ…ユマールを掛けた。コールが届かないのでは、アップもされない、と思ったからだ。ロープに全体重をかけて、ユマーリングで登った。最初の一歩に勇気が必要だった。まぁ、フリーで登れなかったことについては、もともと5.11は難しすぎると思っていたから、惜しいことは無い。

ユマーリングは宙づり登り返しと同じ方式で、足と腰に振り分けて、尺取虫のように上がった。途中カムの回収があるので、ユマーリングとはいえ、結構テクが必要だ。本来は、架け替えつつ回収するように教わったが、めんどくさく、まぁ、いいかと、フリー交じりに回収。途中から傾斜が緩んだからだが、足の側を抜くと、ロープテンションが無くなり、やり辛いのだった。やはり、ランニングが足りなくなったらしく、中間支点にカムのビナが使ってあった。

到着すると、相方は、テラスの一歩下、ほんの1ピン、終了点に足りないところにいた。立派なペツルに、二人でぶら下がっていた。(注:この時のボルトは、ペツルではなく、ペツルもどきカットアンカーである

以下は、こうすべきだった…という内容で、実際に起きたことではない。


「いいペツルですね~」(実際は1点にぶら下がっていることに、絶句してしまい、言葉にすることができなかった)


あと少しだったんだなーと見て思ったが、相方はバツが悪そうにしていた。支点は2個というのがクライマーの常識だからだが、この状況では、だれが見ても、それがベストであった…。

どうも4P目の終了点を見落として5P目とつないでしまったらしかった(これは後で、致し方なくやったのではなく、わざとであることが判明した)。少し3P目でオブザベに時間がかかったというのも、心理的に押された理由にあったかもしれない。

しかし、天気は良く、景色は素晴らしく、二人とも、少々の敗北感は忘れてしまいそうな大絶景だった。

最後は、終了点のあたりの座れるテラスまで2,3m上がるだけ。

そのテラスで、ビレイしたまま、並んでのんびり行動食を食べた。足が痛い。早くクライミングシューズを脱ぎたい。

なんだか、どういう感想を言っていいのか、この時点では分からなかった。(←ひどい目に合っているのに、びっくりしすぎて、怒れていない=怒りの内面化)

ただ、目の前の矢筈岳が絶景で、先輩も私も無事だった。

「いや~、ロープは60だね!」と相方の先輩が言う。「いや、そうか?」と突っ込む。「やっぱり、ロープは2本でしょう~」(実際は突っ込めていない。)

今回は、ダブルを二人とも持って行っておらず、シングルだったので、ロープは十分にあったのに、シングル2本は重い、というのが50になった理由の一つだった。誰もそうは言わないけど、二人とも分かっている。

実際、シングルロープをダブル使いすると、確保器から出なくて、ビレイヤーは大変なのだ。出さないとクライマーは、当然登れなくなるし。出ないのと、ダラリンでは出ないほうが困る。

ダブルロープであれば、二人とも60なので、たとえ60ダブル1本で登っても、最後の4,5ピッチは連結になったとしても、ロープは足りただろう。しかし、敗退となった時、やはり60一本では35mは降りれない。結局2本50もしくは60を持つか、1本なら70がいる。

また、いつものように最後はちょっとジャンプする(笑)? ちょっとロープが足りないというのは、実は時々あって、結局クライムダウンしたりとか、している。(こうした小さな予兆で、相手にOKを出してはいけない。厳しく諫めて相手の態度を改めさせないと大きな怪我や事故につながる)

しかし、ロープの相談をいい加減にしかしなかったからなぁ。それは、なぜかというと、デシマルグレードに引きづられ、一番辛いピッチの5.11以外は、楽勝!とか考えていたからだった。

私もセカンドだから、リードクライマーが考えることだという甘えが、どこかにあった。私の務めはユマールであっても、なんとしても上がることです!みたいな気持ちだった。上がれればいい、というザイルパートナーは、パートナーとしての最低限の要件を満たしているだけで、良きパートナーとは言えない。本来は、ちゃんと敗退用のことを考えて、何か助言をしなくてはいけなかったのだ。(自分ばかりが反省しており、相手は反省していない。それどころか成功体験になっている)

■ 難しかった

この白亜スラブは、私にとっては、少し挫折の山になった。というのは、5.11のピッチはともかく、ほかの易しいグレードのピッチでも、私がリードできるかという目で登ったが、私のリードは、この先何年もないだろうと自ら判断できた。

グレードをゆとりを残して登れなくてはならない、というのは、マルチやアルパインでは当然だが、そのゆとりの量が問題だ。

5.10のスラブをリードするには、5.10bのスラブがショートでリードできていればいいと思っていた。いや、5.11のスラブがリードできないとダメなようだ。プロテクションがプアなので、フリーソロするのと同レベルの技量が必要だ。

5.8のフェイスがリード出来るにも、5.11が必要みたいだった。つまり、ランナウトしているのでロープが保険になっていない。フリーソロと同じだ。

5.11のクラックは、5.12が必要だ。ここが一番易しいかもしれない。いざとなれば、カムエイドが可能だからだ。

要するに、ここを安全にリードするには、オールラウンドに5.12がギリギリ届いていないとならないという話だとセカンドでも理解できた。

5.12クライマーになるというのは、私の中にはない。

40の手習いのクライミングだ。5.11に届けば御の字と思っていたのだった。

それで、たぶん、日本中のクラシックルートは登れる登攀力だと思っていた。それが私のここ5年間の目標だった。しかし、このルートを経験して、ショートで5.11登れる力では、ほとんど選択肢が広がらないのだ、ということが理解できた。

クラシックルートは支点がプアなため、またランナウトしており、命綱であるロープの意味が全くなくなっているために、フリーソロと同じ技量を要求するのだ。

今の登攀力は、野岳の5.11だったら、もしかして登れるかも?みたいなところで、まだ5.11は届いていないが、見えてはいるくらいだ。しかし、その見えているゴールに到着したところで、ご褒美は出ない、ということがはっきりと分かった。

ニセピークだったのだ。読図でよく出てくるやつ。ここがピークだと思ったら、もう一個あった…ってやつ。しかも、到着時点でヘロヘロだから、次のピークに行く気力はもう残っていないパターン…。

これは、”クライマーあるある”なのか? それとも、敗北なのか…。

先輩はクライミング歴が私の倍くらいあり、しかもボクサー出身で、おしりはちんまりと小さく、肩はがっちりしている。いつも小さいお尻を羨ましく思っている。私は、と言えば、お尻がデカくて外側に引っ張られて重たい…つまり、お尻に一つ小さいザックを背負っているみたいな感じ。上半身は華奢で、筋力がなさそう…。これでも女性の中ではお尻が小さいと言われているけれど、しかし、中学のころから安産型と言われて下半身デブだ。お尻を削るのと、上半身を鍛えるのではどっちが早いのだろう…。

しかし、今までの経験では上半身が鍛えられる以前に、指が参ってしまう。全然、クライマーに適していない…。

■ 「それはすごい!」

帰りは仲良く、登山道を下った。二人ともプレッシャーから解放され、のんびりしていた。最後は竹林で、登山道を外して、適当に林道へ。帰りの林道も絶景だった。

帰りに、旨いと噂の鶏の南蛮だっけ?そういうものを道の駅で食べた。ランチの時間は終わりそうなギリギリの時間だった。

少し運転を交代したが、そのときも、このルートで受け取ったメッセージを昇華中で、少しぼうっとして考え事に頭が向かってしまい、運転があぶなっかしい…。

帰って、最近の師匠さん、キーボウさんに報告したら、「素晴らしいルートだったでしょう!」という答えだった。

素晴らしいルートだったのか?

それは、今もってよくわからない。分かるのは、あとで庵に行ったとき、比叡ではどこを登ったのと聞かれ、このルートをセカンドでも登ったと言えば、「それはすごい」と返されるってことだ。(ベテランの人たちも正常な判断ができていない)

もしかすると、ここはボルトを打ち替えたいのに、皆が年を取ってしまって、打ち換えられなくなっているのかもしれない。そのため、フリーソロするくらいの気合が必要なのだろう。そのことを地元は知っているが、来訪者は無知だ。

しかし、すごいという評価は間違っている。

それに、セカンドは基本的な知識があれば、スリングを2本持ってさえいれば、基本的にどこでも登れる。庵の人たちはそれを理解していないのかもしれない。

私はここをセカンドで登ったと”セカンドで”を強調しているが、庵では誰も意味を理解しようとしないようだ。クライマーはどんなに登攀力が低くても、セカンドなら、エイド交じりで、別にどこでも行ける。だから、セカンドで登ったルートは自分のルートではない。リードで登った山が自分の山だ。トップですらエイドを出して登れるようなルートがある。

というより、このボルトがプアなルートを行くか?ということなのだろうか?

■ もう登った

いつも都合よく自分が登りたいときに、最適なパートナーがいるわけではない。誰か行ってくれないかな~と思ったときに、「もう登った」と言われるのが、悲しい…。のは、クライマーなら、だれでも経験があることだ。もう登ったからって行かないの?って思うが、まぁ大抵はそうだ。(反省点としては、憐憫の感情を持たないこと)

今回の白亜スラブは、大体の強いクライマーは、”もう登った~”なんだろう。それで、お鉢が回ってきて、私も登ることになったが、私のクライミングではないし、”もう登った”ということにはならない内容だ。

しかも、もう一度行くということは、そうそうありそうでない。自分のリードで、ここに行くということは、おそらく未来永劫ないだろう。

■ 関連記事リスト(認知行動療法の経過)

https://healthycitizenclimbing.blogspot.com/2024/02/blog-post_22.html

https://allnevery.blogspot.com/2023/01/blog-post_2.html

https://allnevery.blogspot.com/2024/02/blog-post_37.html











2018/10/07

Yahazudake Mountain Master's Roof

 This is a record of October 6.

My climbing mates took me to

 "Master's Roof 5.12" 

in Yahazudake Mountain, Miyazaki.

Kyusyu's No1.Granaite climbing is this area, Hieai Mountain, Ookue Mountain, and Yahazu Mountain.

The 1st pitch to the master's roof is 5.9.

So I climbed the 1st pitch.

So, everyone got something to enjoy.

 The view from the anchor/belay point.

I did just 1st pitch, but it did worth trying, the view is great!

I will be so scared to climb the roof at this high.

You will have to hike a half an hour or so, the old abandoned trolley trail... it is pretty flat.

Then hike up the climber's subtle trails... steep and very much just the wild land.

you can find it if you are a climber... it starts from the end of tunnel. There is a red ribbon as a mark.

We tried to cross the river down there at first, but no way of crossing, too much water.

Be sure to bring your aid climbing gear, such as a skyfook and aider, etc.  Bring a 60m rope for top-rope or rappel from the anchor.

The 5.12 climber took almost 2 hours to get up the 5.9, seriously, it is harder than it says.

I don't trust grading at all... better not.

WE had a such a nice time there this day. Except the climb was harder than it seemed.

2018/04/21

雌鉾岳 スラブ登攀 長征ルート

 さて、翌日(4/16)は、大快晴での幕開け。

気分が嫌がおうにも盛り上がる。6時起床、8時出発とした。

鹿川キャンプ場から普通に登山道を上がる。岩場巡りの勘が、小川山での偵察山行などで、すでに培われていて、よかった。数年前は、岩場に行く前にその山の一般登山道を歩いて概要を把握していた。

ここは、雰囲気は、瑞牆のカンマンボロンを見に行く道と同じ感じだ。右に沢、樹林帯を行くと、だんだんと岩が迫ってくる、と思ったらもう岩の基部。

比叡も、雌鉾岳も、地権問題がなく、標識が整備されているのが良い。

30分の歩きで、すぐに美しいトラバースルートのとりつきについたが、不安だったので、もっと先に行ってみる。すると、鹿川の大滝に出た。

ぱっくり岩という岩があるところも近いらしく標識が出ていたので、しばし、遊ぶ。

沢がきれいだった。本当に瑞牆っぽい。

大滝は圧巻の眺め。岩場も大きな一枚岩のスラブで、本当にインスボンみたいだった…


 こんな風なおおーという眺め… 盛り上がる。

 いや~素敵な場所だー

新緑もすがすがしく、鹿川キャンプ場に、夫とハイキングでまた来よう!と思う。
 パックリ岩。
 こんな大きさ。
 すいません、これはもう山頂。雄鉾岳の岩は垂直で取りつくしまなし!
 山頂、終了点からの眺め。

雌鉾岩は、登攀しなくても、山頂に立てる。が、岩のマルチピッチで山頂に立った時の感動が大きい山だ。
 山頂の様子。
 これは、アケボノツツジ!とても可憐でかわいい花だった。
洞窟になっている!水も澄んで、まさにカサメリ沢みたい!

というか、ほんとにいいところだー














さて登攀の様子を書き留めておかなくては…。

岩場の基部で、とりあえず、リードしますと申告。なぜなら、1ピン目が見えたからであるが…その次が見えないくらい遠いので、まるで1ピン目の意味なし。

だが、スラブは寝ていて、これは、インスボンだったら、アプローチ扱いの場所だなと思う…。韓国のクライマーはザイルを出さないところ。もちろん、私は出してもらったが…。

ので、これくらいはリードしなくては…。去年になってしまうが、小川山スラブでは一皮むけていたんだしね!

というので、1ピッチ目で朝一リード。ロープが重かったので、ビレイしている人のほうが緊張していたに違いない。

が、怖かったので、すごく急いで支点まで行ってしまったのだった…(笑)

2P目は相方リード。強つよクライマーでも、やっぱりリードは真剣。易しいところでも手を抜かず、見直した。

3P目は再度私のリード。つるべは早いね~と相方うれしそう。3P目の出だしで、フレークに小さいカムをかませるが、フレーク自体が浮いており、あんまり役立った様子はない。でも、取れるところでとらないプロテクションはかっこ悪いので、とりあえず取る。

が、トラバース気味で、あんまり…大きな木の根元でビレイ。

4P目相方。トラバース。

5P目は大トラバース…まぁ比較的大きな負っとスタンスがあるのであるが、何しろピンが遠い。2本くらいしかない。しかも気休めちっく。

6P目相方。で美しい‥‥は終了する。

7P目は、大滝左とつなげるバンド歩き。ここのトラバースは、先ほどの大トラバースより楽だったので、ダブルの流れをヌンチャク2個賭けで流すことをしなかったら、流れず、セカンドのビレイが大変になった。自分のせいなので文句は言えない。

さて、8P目の大滝左を見上げると、5.6のスラブなのに、とてもそうは見えない。かなりピンが遠い。相方リード。

9P目は、5.7で出だしが核心、しかも屈曲も激しい…相方にリードを変わってもらう。ロープを裏返して、ビレイ体制へ。

10P目は、3の坊主の下から、2の坊主、1の坊主の間へ。トラバース。ロープが流れずピッチを切る。ロープをつないだまま、確認のため、1の坊主のほうへ行ってみる。岩角でビレイ代わりにする。

11p目は、岩のてっぺんへ登るクラック登り5.9だが、ボルトは一個しかなく、ほぼフリーソロと同じ。

粒子が荒く、手が二人とも血だらけに。

これで終わりだった。山頂は、金峰山五丈岩って感じだった。ところどころに穴が開いており、雨水がたまっている。

山頂で少しのんびりし、行動食を食べる。素晴らしい眺め!隣の雄鉾岳だろうか、岩の壁がすごい!

後ははしごを降りて、一般登山道で帰るだけだったが、これもまた不明瞭なところがところどころあり、たまに獣道へ。そのたびに、これは一般登山道の感じじゃないなと補正して戻る。

こういうのは、読図の山や、沢山行などで、培った、大地に対する感覚のたまものだ。

しかし、九州の一般登山道は、本州よりも、迷いやすいみたいだ。

途中に巨大なサルの腰掛などを見つけたり、美しいアケボノツツジを見つけたりして、癒されながら下る。

スタートは10:30.15:00トップアウト、17時30下山完了。

2018/04/17

比叡&ニードル

■ 比叡

■ 個人山行で

比叡という言葉は、本州にいるときから聞いていた。楽しい岩場らしい、ということで…。漢字もかっこいいし、一度聞いたら忘れない。それで、興味の糸口はあった。

その後、こちらに来て、比叡の岩場に行く機会があったが、寝坊敗退。恐怖もなく、トポも読み、食料品などいろいろ買って、用意も万端だったのに。

私は偶然を偶然とはみなさない。これは、しばらく待ちなさい、という神の啓示と思ったのだった。

今回、会山行ではなく、個人山行で行く機会ができて、あの時、行かなくて良かった、と思ったのだった。

というのは、私は未知を楽しみたいから。

会山行で、調べないで行くと、それは依存。
個人山行で、調べないで行くと、それは自信。

本当にやばい時…自分のスキルを上回る登攀で死ぬかもしれない、というようなときは、虫の知らせというか、行きたくないと直感で分かるものだと思う。今回は、それはなく、ただ楽しみにしていただけだった。

■ ニードル左岩稜

ニードル左岩稜については、フリーで5.12登る女性が気に入っているルートだという話だったので、これは、難しいルートでは?という気がしていた…ピッチグレードを見ると、VII級で易しそう(後日談:ピッチグレードⅦ級は大変難しいです。『宮崎の岩場』にはⅦ級=5.10cと変換表が出ていますが、RCCとデシマルの返還には大いに議論があり、この表をまともに受け取ることには疑問があります)だが、私がリードできるかどうか?というのは、行ってみてみないと分からない感じ…しかし、いつも一緒に登っている人で、私の登攀力を見てわかると思っていたので、あまり心配していなかった。何年間か、通してみてくれている人とだと安心感がある、ということもある。私が、5.9もまともに登れないで、人工壁3mで落ちている時代から知ってくれている人だ。

しかし、クライミングというのは、なかなか成長しないし、成長するときは、一気にプラトー脱出だ。一皮むけたね、と言われたのは、去年の城ケ崎、ラオスの後だった。が、そこから、まだまだ先があり、2度のインスボンとラオスでの自立したクライミングでは、1回目のラオスほどの、脱皮はしなかったのかもしれない…そこまで成長感、脱皮感はない。特にクラックは、接する機会が乏しく、スキル減退気味。

朝は、ひとっ走りだが、福岡を出るのに、だいぶ時間がかかった…トンネルの料金所(310円)を過ぎてからはすぐで、あっという間だった。今回は待ち合わせ場所ですれ違い一回。車は安全を見て、ガレージに入れさせてもらう。宿泊で、シュラフがいるよ、と声をかけておく…。

千畳敷へは運転は交互に。途中、コンビニによったり、道を間違えたり、と、いろいろあったが、無事、登山口へ。千畳敷展望所へ続く登山口には、トイレがあった。(がペーパーなし。)

ギアを支度する。私もカムを一式持っていったが、ワンセットでいいだろうということで、不要だった。

千畳敷からは、ニードルが、山のシルエットの内側に入り、ニードルらしさが減じて、重なって見えてしまっていた。

とりつきの位置を探すのに、しばらく岩を観察する…。うーん、登れるのかなぁ?見てもわからない。

とりつきへは、一般登山道を15分ということで、登山道を登ると、すっかりあったかくなる。しばらく山を歩いていなかったなぁ…。 健康に良い山歩きを再開しなくては。

虎ロープが張られているところを超えて、クライマーの踏み後を辿る。クライマーの踏み後は登山道よりも薄く、踏まれていないところより濃い。その加減を言い表すのは難しいが、確実に一般道ではない感じは確かだ。

すぐにフィックスロープが出て、メタボチェックのような岩の隙間を通ると、すぐにとりつき。一番左が、ペツル。真ん中がダブルフレーク。右はノーマル。

ペツルが魅力で、スーパーにとりつくことに合意するが、これはスーパーだけに、なかなか厳しいスタートだった。フリークライミングの力が必要。

ニードルは、ともかく風が強く、寒かった。ウィンドブレーカー的なものを二人とも来ておらず、寒い。私はクライミング用のザックにジャケットが入っているがビレイ中で手が離せない。

 ニードルの登攀は、やはり難しく、私のリードはない感じだった…。最近アップアップの登攀はあまりない…確実感で登っているので、久しぶりのアップアップ感がある登攀。

3P目ではコールが聞こえず、ロープも動かないので、しびれを切らせて、ロープクランプで自己確保して登る。





ニードルのてっぺんで、寒く、ロープをまとめず、1本で懸垂したら、ロープジャムを直すのが大変だった。懸垂そのものは、まぁ大丈夫だった。途中でステミングで隣の岩に飛び移る。3mほど横移動して、登攀開始。

Aピーク正面壁も3Pだが、これも難しかった。最終ピッチの出だしは、3回落ちて、あきらめて人工した。とてもV級-、5.5ではない。どう少なめに見積もっても、5.10bは最低あるムーブで、フットホールドはなく、薄いフレークにジャミングか、ガストンで足は外にステミングで突っ張らなくてはならない。

 フットフォールドがないので、腕力が必要で、これは疲れていなければ登れたかもしれないが、すでに最終ピッチで疲れていてダメだった。

合ってよかった、自己脱出技術という感じ。久しぶりに使った技だ。


 これはすでにAピーク終了点から。

終了点には、リングがあった。少し行くと、立派な松の木に残置のスリングがかかっていた。こっちはブッシュがない。

本峰はまだあり、踏み後が見えたため、歩いて行けそう、と提案するが相方は北面を懸垂で降りたいそう。

北面はブッシュが出ていて、とても降りれそうではない。

ので、元来た道を戻ることに。サマーホリディというルートの基部に降りるそうだ。

しかし、ロープを投げる方法は、ブッシュに引っかかってそれの解除が大変…

3Pの懸垂だったが、3P目は束ねていく…。やっぱり懸垂は、場慣れだなぁという感じだ。いろいろな方法を知っておくと、時間が節約になる、ということなのだ。

最後の懸垂は、もうスタートからブッシュ。途中で落石を踏みそうになり、ひやり。というのは、下で待っているトップはヘルメットをかぶっていないで腰にぶら下げていたからだ。

ブッシュのとなりには、なーんだ、岩が出ていたのだが…そこを降りるにはどうすればよかったのだろう…。

さて降り立つも、まだまだ先が。ここはサマーホリディのとりつきなのに、下は、みじかい懸垂が必要なのではないか?というくらいの傾斜。ふと横を見ると、踏みあと。

クライマーの踏み後が当然あるはずなので、それを辿ると少しで虎ロープに出た。ほっとする。あとは登山道を降りるだけだ。

ところが薄暗いのと、沢地形であることがあり、踏み痕を外してしまうこと数回…

やっと元のザックを置いたところについた。アプローチシューズをもって上がらなかったので、足の痛みが限界。

さっさと車まで戻り、下山報告を。

あとは、庵・鹿川まで行くだけだが、これがまた場所も連絡先もわからず、難儀した。

が、車中泊もできるので、まぁ。那須商店へ行くことを思いつき、向かったら、奇跡的に電気がついており、おばちゃんが店を開けてくれ、二人で3000円相当のお買い物。

隣が庵だった。

庵では三澤さんが待ち構えており、お風呂を沸かしてくれていた。五右衛門風呂。

少しお話もしてくださり、深謝。