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2020/12/09

八面、七つの子&シティライン 

■ 八面

今日は八面を案内したのですが、中部エリアも初めてだし、上部エリアでは、私は2個しかオンサイトしていないので、基本ほとんど知らない岩場…ってことで、お客さんの方が登れるので、どっちが案内されているのやら。

上部エリアのシティライン 10c TRやけど、大変やったわ〜。中部の七つの子10Aですら、ワンテン…レイバックみたいになってしまって返せず…。アドバイス貰って、バックステップみたいなバックハンドを使ったら、登れた…これ、リードで取りついたのですが、マスターで行かなくて良かったです…。トラバースのところ、一部遠かった…。

よみがえる小川山の思い出…。遠いクリップはビビり入ります。

課題は、細かく足を拾うことと、立ちこみ…。今回は身体張力使って体もくたびれ…あざだらけです。

岩場に行ったら、若い男子のグループがいて、聞いたらノースのショップ店員たちのグループだそうでした…一本に5人も6人も登り、それぞれが登るのに、とても時間がかかる。

ロープがクロスしていて、昔一緒に言っていた先輩のことを思い出しました…そういうことを気にしないタイプの人だったよなぁ…。別の先輩に、お気をつけて、とか言われたんですよね。

今日はバムクライマーと登れて、経験値も増え、とても助かりました…。凹角はスリングを延ばさないといけないけど、そうすると結局、長さが出るので落ちれない…ないよりマシ、というランニングですね…。

八面はいい岩場ですので、上手いこと、リボルト進めばいいなぁ…。

ただ、なんで日向神から行っても、福岡から行っても、同じくらいの時間かかるのか、謎。

昨日は、八面の平日で、別パーティに会うのは珍しく、若い男性の5-6人のクライマーグループが来ていましたが、何の仲間なのか?と聞いたら、ノースのショップ店員のグループだそうでした。現代的ですね。

カプチーノと鯉の滝登りを全員やるまでには、長い長い時間が必要で、延々とやっており、そうだよなぁ…若い男子でも、最初は下手くそだよなぁと思いました。誰もが通る道…。

団体ではなく、個人で登るようにならないと、時間配分の面からも、一日1、2本しか登れず、5-6本は登らないとパワーがつかないです。

10ⅽがTRでも登れるということは、それなりに成長していることなのだと分かりました。


トポ
https://k1hut.yuki-mura.net/hachimenzancyubu.html

2020/11/30

地域おこしにクライミングを!八面の事例探求

■八面山トレッキング&ガストロノミーモニターツアー

これは、地域おこしの一例として、”クライミングによる地域おこし、も可能性としてありますよ~”、ということを、地域の方々に知ってもらう活動の一環として、参加しました。

”地域おこし”ということに、”クライミング”も視野に入れてもらいたいです、ということです。

■クライマー側の一般的事情

クライマー側の一般的事情としては、クライマーは、いわゆる観光からは、最も遠い存在です。

豪華な食事に興味もなく、温泉にも興味がないのが一般的クライマーで、その理由は、お金があるなら、クライミングギアにかけたり、一分一秒でも多くクライミングに接するために、生活をギリギリまで倹約しており、同じお金なら、倹約できない車代とか、高速道路料金、そういうものに掛けるからです。(私も帰りは高速ではなく、下道で帰りました。資金を体力でカバーするのがクライマー人種の慣例です)

【一般クライマーの価値観】
豪華なお食事1.5万円 < クライミングギア 1個1.5万円
宿泊費2000円 < 高速道路代2000円
温泉代500円 < ビール代250円 <コーヒー代350円 もしくは100円×5回
一泊1万円の宿 < 雪山遠征費

もちろん、クライマーにも色々いますが、
・基本的にテント泊で宿泊無料、
・道の駅での買い出しで食費一回約1000円、
・後は高速料金を仲間の頭数で人数割り、

というのがクライマーの伝統と相場感です。

一応、”現代初心者”という名前の伝統を打ち破るクライマー人種も、最近は台頭してきていますが…。その人種ついては、長くなるので、ここでは割愛します。

要するに 現代主流のいわゆる”クライマー”という活動をしている限り、豪華な温泉宿、というのはクライマーの行動圏にかすりもしない、ということです(笑)。

逆に見れば、そのような投資が必要な設備を求めてこない、謙虚で質素な人種、という風に見ることも可能だと思います。

■ 地域観光開発 … 八面山の魅力を考えるワークショップ

今回のツアーは、よくあるバラマキではなく、別名、八面山の魅力を考えるワークショップでした。

東京から招いたライターとコンサルタントが同席していました。コンサルタントは、九州でも調達できるのに、もったいないなぁとは思いましたが、東京方面のお客さんを呼び込む、東京的な都会である福岡都市住民を呼び込む、という意味では良かったかなと。(エンジョイワークスさんなど、コンサルに取り入れるのは、どうかなと思ったりしました。同じ会社を使い続けないのがコツです)

私は三井物産で地域の観光開発をしたこともがあるのですが(門司港レトロ)、やはり、東京方面の開発コンサルタントにプランを何社か出させ、コンペ形式で、プランを採用する、というのが王道でした。

こうしたコンサルを開発コンサルが答えを出すのではなく、お客さんそのものに考えてもらい、意見をもらっちゃおう!というのが今回のワークショップ。顧客目線で正しい戦略と思います。どんだけ考えても都会のコンサルからは見えない点がありますしね。

■ トレッキングコース

トレッキングコースは、金色渓谷から八面山を一周するコースでしたが、

 バリバリ働いている現役キャリアの女性層がメインターゲット。

つまり、山の歩き慣れはしていない層(そんな時間、どこにあるんです?)なので、いきなりの金色渓谷は、廃道ぎみの道、という意味での難路でしたので、みなさん、あたふた…(
笑)。

腐った落ち葉が滑ってころりん=あら捻挫、がありそうな路線の道でした。登山道の名前を金色渓谷(わんぱくコース)とでもすると良いかもしれません。

私は、和予石も行ったことがなかったし、パラグライダー発着場もスルーしており、クライミングで一回、ニッキーを連れて1回、他の方の案内で1回、と3回行っているだけではありますが、クライマーってホント、岩場に直行直帰だからなぁ…と思いました。

日本フリークライミング協会の井上さん(当時理事)を案内した時も、まったく彼、観光スポットは興味なかったですが…(笑)。

八面を案内するローカルクライマーとしては今回ツアーにも同行してくださった池田さんが適任者です。今回のモニターツアー参加で、さらに、日ごろクライマーとしてはかすりもしない高級宿の様子も分かったので、さらに適任化されたように思います(^^v)。

さて、歩き慣れていない一般市民レベルのハイカーにやはり受けるのは、歩きやすく、見晴らしが開けた場所でした。

バラグライダー発着所は、星空観察に最適な場所なのだそうです。別名:恋人の丘?

八面山でスルーしがちなのが山頂かもしれません。山頂や、岩のてっぺんがせり出している第〇〇展望台…というところよりも、人工の展望台が設置してあるところの方が安全で見晴らしそのものも良いので、山頂でヤッホーっていう定番の山登りの感じではないのです。

八面は、もともと宗教的な場所で、下にある神護寺に伝わる修験道の伝統が、山全体が

 和製エアーズロック

だったことを伝えているのですが…。神護寺当たりでは、ハイキングですっかり体力を使い果たした、同行者のみなさん…、説明も上の空、だったかもしれません。一応、この日の日程消化で、石舞台へも行ったのですが、すでに疲れて、”お家帰りたいよーモード”だったように思います。

石舞台では、口の悪い友達が、金属製しめ縄を、”クライマー避け”などと評していましたが…。

クライマー側は、登らないでほしいという地元の意思表示を受けたならば、それは尊重しないといけません。

ただ、伝統的なクライマーは地元との関係が大事だということを、とっくの昔に分かっている。

ので、迷惑クライマーは、いわゆる昨今の ”現代初心者組” かもしれませんが…。つまり、クライミングの伝統的コミュニティが補足していないユーザー層です。

現実問題、石舞台のてっぺんにゴミ放置、先日の日之影の仲組公民館でゴミ放置という問題があげられていましたが、犯人がクライマーというのは、クライマーのネットワークですぐに、こら!っと注意を受けるこの時世で、なかなか考えにくく…。クライミングのネットワークに取り込まれていない、新人層なのかもしれません???ということで、ますます、新人をきちんとしたクライマーのコミュニティに取り込む、ということが大事と思われます。つまり、昔みたいに、クライマーが特権階級意識丸出しで、「仲間に入りたけりゃ実力見せてみな」の態度で仲間に初心者を入れない態度では、Lose:Loseということです。

このように、クライマー界も、(クライミングどっぷり人種)と(現代初心者)で二極化しています。これは、ハイカー界(登山しかしない人たち)も同じで、(冬の剣登ります派)と(高尾山でいいです派)で二極化しています。

■ お宿 金色温泉

お宿の金色温泉は、お食事もおいしく、温泉も大分標準クラスということで、全国レベル以上…で、すっかり懐かしの

高度経済成長期

を味わいました。今となっては、1泊1万円でも、うわー高い!というレベル感のワタクシですが、花の商社OL時代もありましたので…、当時は、13000円くらいだと、”え?黒川温泉で?割安~”と思ったりしていたのでした…。



■ 都会のクライマーの皆さんのグルメ・クライミングツアーに最適

ということで、分かったことは、金色山荘宿泊でのクライミングツアーが可能だということです。(他にエコノミークラスの八面山荘もあり)

首都圏などのバリバリ現役キャリア世代のクライマーのご褒美クライミングツアーでのご利用などが良いのではないでしょうか。一泊2万円の高級温泉宿に泊まりながら登る、贅沢クライミングツアーです。日ごろ、家族サービスをしないクライマー一家が2組集まれば。

お父さんのクライマー2名はクライミングをして愉しみ、お母さんや子供たちグループは一日ハイキングしたり、神護寺、米軍機墜落の場所で歴史や宗教を学んだり、あるいは、温泉で日がな一日命の洗濯をして過ごせます。飽きたら、車から降りて徒歩〇〇秒、というようなボルダーで、ボルダリングしてもいいかもしれません。パパクライマーがクライミング指導して、頼りがいのあるところを見せてあげてもいいのかもですし。

そのためにはどんなサービスがさらにあると良いか?ですが、金色山荘は、由緒正しいお宿すぎるので、八面山荘あたりで、クラッシュパッドの貸し出しや雨の日ようのボルダリング壁設置があるといいかもしれません。

ただ壁は、長野の岩根山荘で設置していても使われていないので、ホールド入れ替えが肝なので、入れ替えできないくらいなら、設置はしないでいいかもしれませんが。

宿から徒歩で岩場まで行けるので、ある程度の年齢から上の中学生高校生レベルの外岩デビューに集中トレーニング合宿というのも可能性があるかもしれません。外岩デビューは、学ぶべき座学がけっこう多く、岩場以外にも、夜の時間帯に、講習会を開く必要があります。

事例として、雪崩講習会では、労山も日山協も、土合の家を使っていますが、これからは現代初心者のクライマーに外岩デビューしてもらうには、2泊3日くらいの集中学習が必要な時代のような気がします。これまでのように、山岳会の先輩について、何年もかけて学ぶというのは、その先輩の頭数が足りていない状況です。

次回予定されているリボルト講習会も、泊まり込みをベースに、近所で宿泊が不要の人に宿泊なしで講習会料金だけの2パターン作ると良いと思いました。

■ まとめ

八面山クライミングにおススメの顧客セグメントは

 バリバリ働いているパパクライマーの家族サービスとご褒美遠征クライミング

もしくは
 都会でバリバリ働いている現代初心者クライマー君のクライミングガイド同伴でのクライミング入門

もしくは
 都会でバリバリ働いている現役社会人複数人のご褒美クライミング
 
でした。

一般の質素な寝食のローカルクライマーにはないけれど、社会人現役世代の、年に数回の遠征で…なら、あるのかもしれないなぁ…などと思いました。

先行事例として、岩根山荘での豪華なお食事も、ガイド主催のクライミング講習会に参加する初心者クライマーたちには好評のようでしたし…(岩根でのアルバイト経験あり)。

クライマーの中でも増えている、いわゆる”現代初心者”の人たちにクライミングの敷居を下げながら、クライミングしてもらうには、いいのではないでしょうか。

《参考サイト》
土合の家 
土合の家における雪崩講習会の様子

岩根山荘 
岩根山荘でのアイスクライミングコンペの様子

上記、2例の
 
 ・リボルト講習会バージョン
 ・外岩入門クライミング講習

さらに、岩場清掃活動と組み合わせ

ができれば、大変良い取り組みかもしれません。

登山難易度



2020/08/11

八面山には17mmレンチをもっていきましょう

■ なんか魂胆がありそうな感じがしていたこと

中津、八面山の件ですが、元JFAの方には、何か月も、不作為の作為ではなく、本当の作為で当然知らされているべき情報を知らされず、何か月も裏切られていたことが分かりました…。

終了点の状況について、開拓者の竹下さんに問い合わせようとしたところ、別のローカルクライマーが終了点情報をまとめているのだそうです。その情報は、どこにも共有されておらず、ローカルクライマーのまとめ役をしている方すら、知らず。

もし、私に地権者を探す等の協力を依頼するとしたら、私はうんと前にそのことを知らされていないと当然、いけなかったわけですが、全く知らされていませんでした。失礼にもほどがあります。

要するに、何か月も私に対して腹黒いところがあると自覚がある人…だったから、なんか魂胆がありそうな雰囲気がしていたのでしょう…に、「地権者を調べてください」と言われて、気の毒だし、クライミング界に貢献している方だから…と、ホイホイ、善意で協力してあげていたことになります。うわ~私って愚か者…利用されまくっている…(汗)。

■ なんか一人でやってるみたいに書いて裏方無視?

彼がJFAを辞められた経緯はまったく分かりません。しかし、一緒に行動してみて、の感想では、私の案内や、私の紹介で行ったような場所や人との出会いも、そう書いておられず、なんか疑問でした…。

私は心が広い人材なので、まぁいいけど…、はぁ?って思う人も世間にはいるよなぁ…と。様々な人の様々な援助を得ての活動なのに、FBではまるで自分だけで活動しているように見える…。そのようなことも、退陣の要因の一つなのかもしれませんね…。

■ オールドスクールな権力、大勢はすでに崩壊を始めている…

まぁ、いいですが、私は、特定の上部の人が、情報を握って、下々の者は、それらの情報に右に倣え!するしかない…というトップダウン式の日本のこれまでの在り方には、非常に疑問が多く… というのは、いわゆるリーダーレベルのクライマーって、男性社会の基準では、登れる奴がやることになっているのですが、大体登れる奴っていうのは、脳みそまで筋肉というケースが多く…いや、どうなのかな?っていう事例が多いからです。

地元でも、心あるクライマーは困っているようです…。たとえば岩場を作るのにチッピングで作っちゃった人とか…。功名心がなせる業というのが周囲の意見ですが、名誉じゃなくて不名誉で有名になってそれでいいのでしょうか…?女性には永遠に分からない心理です…。

50代60代は自分が無料で教わったことをPayforwardせず、有償で教える世代ですし…。

しかも、現代の指導者レベルのクライマーたちの技術情報や知識は、勉強不足が20年積み重なっており、正確さに欠け、さも、えらそうだけど、海外の様子と比べたら、”え?!なんで、そんな程度のことを、さぞかしすごい情報みたいに言うの?”ってことが多いのです…。

例えば、以前、これは〇〇さんが開発した〇〇ノットって言うんだよ~と言われ、そうかと思っていたら、海外の教科書には、ふつーにSWOTアンカーとして書いてありました… あれ~?

そんな事例が、日本ではやたら多いです… 名誉ある会で教えている技術が…四半世紀前だったら、まだ新しいほうで、下手したら40年前です…腐っても鯛ではなくて、ただの腐った鯛になってる…。

ボルトの知識に関しては、いかんせん、世界の書籍に書かれたことが少なく、致し方ない気はしますが…、だとしても、FIXE社って日本にありますよね?

海外に行かない95%の日本人は知りませんが、日本は相当に世界的に見て、どの分野でも遅れ、非常に偏ったガラパゴス的な発展をしており、それは、大体の場合、原因が

リーダー男性の内弁慶

によるのですよ… 箔をつけるだけのための海外遠征で、ほんとに実力があるわけじゃなくなっちゃってる…のみならず、行っても、何も学んで帰ってきていない…。ヨセミテって地元では、高尾山と同じで、普通のハイキングの人どころか、バスツアーで豪華ホテルにお泊りの人も来ます…。

…というわけで、将来ある若いクライマーは、できるだけ早いうちに海外で、”外人”と登るべきです。

さて、今回の件は、私は、彼のやり方(古いやり方)では、決してうまく行かない、その結果が現在であるのかも?と思っていたので、上手く行かないと予見できる活動に参加する約束をして、悪いなと思う前に、予防出来て、よかったのかもしれません。

ただリボルト作業だけを純粋に黙々と進めたいのだそうで、それだと自己満足です。いくら内容が良くても、今までの開拓クライマーと同じで、開拓=マスターベーションですし、その開拓技術の内容が、リボルト職人として高レベルか、あるいは、日曜開拓クライマーレベルで、低レベルか?という違いだけです。やっていることは同じです。自己満足。

日本の全岩場がケミカルになったとして安全性は高まるでしょうか?疑問です。なぜなら、事故のほとんどが、支点崩壊ではなく、支点間隔が遠い(ランナウト)とか、グレーディングが適切でない、という別の問題に原因がある事故だからです。

これはクライミング文化の問題です。岩場の開拓発想が、自己顕示欲、であり、健全な市民クライミング、つまり多くの人の登ってもらいたいという思い、ではないためです。

したがってリボルトが進むのは結構なことですが、問題の核心ではありません。どんなに優れた施工であっても、20年持つのと、10年しか持たないのがお互いを批判し合っているのと同じで、目くそ鼻くそを笑うレベルのことのように思いました。

そうではなくて、もっと大きな視野で、クライマー界全体の問題として、とらえてもらえる普遍的な活動内容に昇華していくことが、今後の彼の課題なのでしょう…。

私も20年会社務めをし、上司も部下もそれなりに持ってきましたが、このような情報隠蔽がある相手とは、うまく行った試しがありません。仕事の捉え方が、陣地争いと同じだからです。

■ 八面山 リボルトについて

八面については、石舞台など、山岳信仰の対象となっている岩や岩場については、登攀自粛か、上部エリアは国定公園内なので、非公開岩場とし、中部エリアをリボルトのメイン候補とし、下部はボルトも古く、登攀危険なので、非公開でいいのではないかと思います。

すでに、中部エリアは、地元のクライマーが開拓とリボルトを進めてくれているそうなので、すでに出ている結論っぽい内容の繰り返しですが。

八面のリボルトですが、すでにローカルクライマーが、重要で人気があるルートはケミカルに打ち替えをしているルートもあります。

上部エリアや中部エリアは、玉石混交で、落ちれない古いオールアンカー交じりです。

17mmのレンチをもっていき、自分でボルトを見極める練習をするのに、最適な岩場(笑)となっているカモ???

2020/08/08

八面山 上部エリアアプローチで あわや滑落

■あわや滑落

昨日は、偵察で、あわや滑落、という、一シーンがあり、山慣れしていない同行者に対するリスク管理を配慮してあげる難しさを痛感させられました。

その方は、おそらく、パーティの2番目に、私の後ろで歩けば、そこをまったく問題なく通過することができたと思うのですが、私は強いリーダーではないので、”俺の前を歩くなんて無礼だ!オーラ”は、出していません。結果、民主的なリーダーの弱点が露呈した格好に。

また、その方はそこを通るのは2回目だったので、ご自身が疑問を持たずにトップを歩かれた際に、私も、それが危険行為とは思いつかなかったのです。

滑落しそうになったのは、フィックスロープが2本同時に出ている箇所で、下るときに、左に行かないように、とクライムダウンで注意した左を登りで使ってしまい(たぶんうっかりミス)、靴が滑ったようでした。明らかにフットスタンスないので、クライマーは、登りでそこを使わないですが…。フィックスロープが無かったら、滑落するところでした…。
 
事故防止のための活動で事故を起こしていたら、振出しに戻るどころか…となる(汗)。

フィックスロープが多発するようなアプローチ道は、アプローチでの事故が多いです。

下りが最も危険ですが、登りでも、リスク意識が希薄だと、重大事故になりうるというこ
とが分かりました。

クライマーは空荷ではなく、重たいギアを背負ってそこを歩くわけですが、今回は、空荷で偵察だけの人でも、滑落ヒヤリハットです。

現代のクライマーは、ジムあがりの人が多く、ハイキング慣れ、歩き慣れが不足している人もままいます。八面上部エリアのアプローチは、登山グレードでは難路に値しますので、十分気を付けて通行されてください。

■ レスキュー難度を書いておく

傾斜がある場所では、落ちればどこでもレスキュー出動の可能性があります。

そこはアプローチ10分程度ですが、だとしても、救急車を呼ぶとなると、

背負い搬送

になります。

ただ背負い搬送の場合、
自分の体重=背負えるマックス、

です。私は47kgなのでどんなに頑張ったとしても47kg以上の人は背負えません。男性で47kgの人はいないので、私はどのような人と一緒でも、誰も背負えないという意味です。

昨日の八面上部エリアの場合、背負い搬送ではフィックスが出ていたとしても無理なので、事故が遭った場合は、岩場から直接クライミングルートで、引き上げがいいのか、アプローチ道を何とかして、引き上げるか、となりますが、どちらにしても、相当のレスキューワークが必要な難レスキューになるかもしれないと思いました。

新時代のトポには、そのような記載も重要情報として必要かもしれません。小川山では、地蜂の巣を踏む程度で、アプローチがそこまで困難というのは、あまりないかもしれません…

ただクライマーになると、一般登山者時代の感覚はマヒして、悪路もこれくらいは、歩けて当然、という風になっているかもしれません。

その上、新時代のクライマーはジムあがりで、歩きのほうは全くダメ、つまり、アプロー
チでも事故を想定しないといけません。
今回の滑落の場合、最大の原因は、4級のアプローチ程度であっても、そこを自己判断で歩く用意ができていない人に自己判断で歩かせてしまった、ということです。そこをその人は自分の力では歩けないので、連れていくべきではなかったのです。

前回は私のリーダーシップがあったからこそ安全に歩けたところだったので、彼が自己判断で自分の安全を守れると思うのは時期尚早だったのです。

何事も起こらなくて良かったですが、ラオスで、同レベルの個所がどう扱われているか?

と思うと、やはり確実に安全性を高まる方法はなく、クライミングや山歩きには適性がある、ということにならざるを得ないグレードかもです。

私は大堂海岸では、自分の安全管理に、この箇所よりもやや危険なくらいの場所では、ザックをおろし、確保を取って、とまどこっこしいことをしていますが、この箇所はそこまですることはなく、靴が滑るということ(=ギア不足)は、行く前に指摘していたことなので、防ぎようがなかった、という感じです。

やはり、経験値順に歩く、という山の掟を知らないことがリスクだったかもしれません…。

■ 100岩場 記述は、貧弱で誠実さと信頼性に欠ける

これが100岩場の上部エリアアプローチの記述です 4級のアプローチです
足元に注意しながら5分で着く… 4級でフィックスロープが設置していある場所の記述としては、いささか

貧弱

で、

誠実さと信頼性に欠ける

と言わざるを得ません。