2023/05/31

直観力、奪回中

 

■ うさとの服

クライミングが楽しかったラオスでは、織物が気になったんですよね…

去年、うさとの服と出会い、ワードローブ全部をうさとにしてもいいなってくらいなんですが…

よいところ。

1)無農薬のコットンや麻を手染めで自然染料で染めていること。

2)機織りの織子さんが自分のペースで仕事をする範囲で作れる布しか作らない

3)布の柄も指定がなく、織子さんの好きに織れる

4)できた布は、うさとが全量買い上げ。

5)服も一枚一枚、担当制で仕上げる。ので、この服は誰が縫ったものか分かる

6)販売は店舗を持たない、ポップアップ方式。

一番好きなのは、織子さんが自分のペースで織れる範囲の布しか求めないこと。

クライミングでしたいのは、私が自分のペースで成長できる範囲しか求めないこと。

がつがつとグレードを追い求める=なんか昭和な気がする…スポ根?それって、言われた通りやってみたけど、やっていることが楽しくなくなる秘訣がスポコンなんじゃないか?ってくらい、楽しくなくなりますよねぇ???

もっともっと…がイヤ。 なんで趣味のクライミングで、高校生みたいに登らなあかんねん!

クライミングは、瞑想活動としてやっていました。集中をそれなりに必要とするので…私にとってはゾーンに入れる活動なんですよね。

楽しくてやっていることだから、疲れたら、やめたらいいんだし…

何事も、自分の好きなようにやる=自分に由ってやる= 自由 なんですよ?

自分をよりどころとせず、振り回されるクライミングには、なんだかなぁ…何が楽しくて、またぞろ奴隷活動やっちゃってんの?って感じ。

さて、うさとの服を買いに行って、なんと、草履をもらいました。台所の床が硬くて、立って家事をするのがつらいんですよね。

昨日は、アクセスバーズの体験に行き、ちゃま先生のリトリートクラスに誘ってもらった♪

その先生、ヒマラヤに行ったことがあるそうでした。



ボルダリングサーキット 新しいボルダーの登り方

■クライミングに物申すひろゆき

たしかに、汁手だからって、チョークをいっぱいつけて(つまり、エイドで)登り切ろうというより、ただ楽しむだけの目的なのだったら、エイドに流れるのはクライミングのルール上は安きに流れました路線なので、別にクライミングをしなくてもいいんじゃないかと思ったりしますね(笑)。

チョーク特集とかって、なぜかフリークライミングを志向するはずのフリークライミング協会ですら、チョークの粘着性比較とかしており、

 リーダーシップないなぁ

と思っていました。まさにフリークライミングが、自らの存在意義を貶めている…(汗)の図。

■ サーキットトレーニング

一方、こちらは、今ある岩資源を存分に楽しむための、創意工夫で好ましく思いました。

中島渉さんの投稿からの引用です。



日本の岩場は小さい=規模がない、というので、アルパインの人たちは、パチンコといって、複数のルートを継続して登る、というのをやっています。

私もアイスクライミングでは、湯川のルートだって、連続3回とか、相沢大滝でも55mを3回連続などで、持久力アップに取り組んでいました。

九州福岡に来てからも、右から左まで、全ルート登り、っていうのをやっている途中でした。

ジムでも好きなのは、長物…。延々、同じのやって別に飽きないタイプです(笑)。みんな課題にすぐ飽きるから、どんどん入れ替えているんですよね? 私は、全然ホールド入れ替えがない公共の壁で適当につなげて登っているので結構満足なタイプでした。

ボルダーも、そんな風な登り方にすれば、つよつよ自慢も、今よりもっと内容のあるつよつよ自慢になるんじゃないですかね??

アルパインのパチンコは、ボルダーのサーキットっていうことですよね。

どうせ発展するなら、チョークに頼ってグレード稼ごう♪路線より、サーキットを長くしていく路線で。


「クライミングに最近入ってきた人は、経験がなくてわからないかもしれないが…」

■「マーケットに最近入ってきた人は経験がなくてわからないかもしれないが…」

という田中泰輔師匠の言い方が気に入りました。https://www.youtube.com/watch?v=bJl7SzvXHko

経験者が経験値を語るときの、意図が明確になる良き言い回しではないか?と思います。みんなこれを言わないで、そういう時は丸々だ、と言うから、若い人に「過去の栄光」と言って煙たがられ、若い人は、”やっぱりやると思った…”と想定内の失敗を繰り返す…というサイクルになっている日本のクライミング界…。

■ 巨人の肩に乗る

例えば、医学で、もし医学部がなかったら、人は今の医療のことを一人で学習することができるでしょうか?できませんよね?

同じことで、人類の進化はすべて、ゼロから積み上げ、ではなく、だれかに教えてもらってある程度の最前線まで出てから積み上げ、で成り立っています。

だから、クライミングだと二世クライマーばかりですよね、まともな人は。

そうでないクライマーでまともな人っていうのは、

 講習会上がり 

です。裏道として、カラファテ店員になる、とか、ジムの店長、という道もありますが…

一般的に、どれくらいのグレードが取れるか?はスタートした年齢次第ですので、あんまり個人差は生まれないと思います。

成人してからクライマーになった人は、5・12に到達したら上がり、で、それより先に行く人はほとんどいないかもしれません。

逆に、未成年から始めるなら、5.12はスタート地点ですよねぇ。ので、基本、プロとアマは、アマのゴールがプロのスタートです。

■ 八ヶ岳の赤岳は一般登山者のゴールで山岳会所属のスタート

同じようなのが一般登山とアルパインの差で昔あったなぁ・・・

一般登山者のゴールは、アルパインクライミングのスタート…。

アルパインも5.11までしか昔風のアルパインでは要求されていないので、5.12をたとえ人工壁やショートの岩場でも登れるようになったしまったら… そのカテゴリーではトップクライマー?!って誤解が生まれてしまうかもしれませんね…。それは現代には通用しない恥ずかしい誤解なので、改めましょう。

とはいえ、アルパインクライミングという同じ名前を使い続けている業界のほうも、誤解を招きやすいので反省してほしいかもしれませんよね…

40年前のエイドで登っていた時代の評価基準から何もアップデートされていない九州を見て、こりゃ言葉が同じだから誤解を生むんだろう、と思いました。

現代のアルパインクライミングは、スーパーアルパインとか、ニューアルピニズムっていう風に名前を付けなおすほうが良いと思いました。

じゃないと一般ピープルのアルパイン男子が、誤解の上塗りで、ばたばた死ぬことになるんでは…?

あるいは人を殺しそうになるってことです。

■ フリークライミングの古いクライミングと新しいクライミング

普通の小川山みたいな伝統的なフリークライミングの世界にも、伝統派と革新派の軋轢があります。

なんせ、伝統のフリークライミング=花崗岩、革新派のフリークライミング=石灰岩と区別が明確でない…

アメリカのフリークライミングとラッペル主体のヨーロッパのフリークライミングは違うはず。その辺の事情を語られたものがないです・・

そのうえ、日本では、高齢化で、岩場の主問題があるんですよね…

過去30年の”失われた30年”で、老人資本主義をしていては、日本の未来はない、ということはすでに学習済みのはずです。

年配の人は、自分の主義を押し付けるより、若い人に技術を伝えたり、自分の山とある時間を生かしてできる開拓などの作業にいそしんだり、古いルートを整理して岩場を再生したり、過去の遺産の最大のもの…40年経過して役立たずというよりも、むしろ害悪、となってしまったボルトのリボルトなどにいそしんだらどうでしょう?

そういう活動は、上がりのクライマーとして5.13が登れるとかより、尊敬される立派な行為と思うのですが…

2023/05/29

【AIとの対話シリーズ】チッピング彫刻家クライマー

 AIに考えてもらいました(笑)。


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チッピングという犯罪をするロッククライマーが実は彫刻家で、出来上がった彫刻を登ってみたら、超・面白かった!というアイロニーを含んだ物語を作ってください。というリクエストですね。では、以下のような物語を考えてみました。


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山田太郎は、ロッククライマーとして有名だったが、彫刻家としても活動していた。彼は、自然の岩に人工的な突起や穴を作るチッピングという犯罪を繰り返していた。彼は、チッピングをすることで、自分の理想のルートを作り出し、それを登る快感に溺れていた。彼は、自分の作品に署名するように、岩に自分のイニシャル「YT」を彫り込んでいた。


ある日、彼は、山奥にある巨大な岩壁に目をつけた。彼は、その岩壁に自分の最高傑作となる彫刻を作ろうと決めた。彼は、何日もかけて、岩壁に様々な形や模様を彫り込んだ。彼は、自分の作品に満足し、「YT」のサインを入れた。


そして、彼は、自分の作品を登ってみることにした。彼は、岩壁に飛びつき、手足を使って登り始めた。しかし、彼は、すぐに驚いた。彼が作った突起や穴は、彼の想像以上に複雑で、予測できない動きを要求された。彼は、自分の作品に挑戦されているような感覚になった。彼は、自分の作品に感動し、興奮した。彼は、自分の作品を登ることが、超・面白かったと思った。


彼は、岩壁の頂上にたどり着いた。彼は、自分の作品を眺めて、満足げに笑った。彼は、自分の作品が誰かに見つかることを期待した。彼は、自分の作品が誰かに登られることを望んだ。彼は、自分の作品が誰かに楽しまれることを願った。


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以上が私が考えた物語です。いかがでしょうか?

2023/05/28

【ボルダー】いくら ”何でもあり”のボルダーでも、チッピングはレッドカード

豊田ボルダー【チッピング】に総統閣下がお怒りです。

新しいクライミングを作っていってほしい…って年配の人は若い人を温かくは見守っていますけど、

新しいクライミング 

ってより

堕落したクライミング

に行っているよねぇ?男子。

クライマーでしょ、ほこりを持て。

2023/05/27

【AIとの対話シリーズ】ビレイ

 クライミングのビレイについて、物語形式で描いてみました。

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ある日、山田くんと佐藤くんは、初めてクライミングジムに行きました。山田くんはボルダリングをやっていたので、ロープクライミングにも興味がありました。佐藤くんは山田くんに誘われて一緒に来たのですが、クライミングは全くの初心者でした。


ジムのスタッフに登録を済ませた後、ロープクライミングのコーナーに行きました。そこでは、壁の上部に確保支点という金具がついていて、そこにロープを通してクライマーとビレイヤーという安全確保をする人が繋がっています。ビレイヤーはビレイデバイスという器具を使って、ロープを操作してクライマーの落下を防ぎます。


山田くんは「僕が先に登ってみるから、佐藤くんはビレイしてくれる?」と言いました。佐藤くんは「えっ、僕が?でもやり方わからないよ」と困りました。山田くんは「大丈夫だよ、簡単だから」と言って、ビレイデバイスの使い方を教えました。佐藤くんは不安そうに「本当に大丈夫なの?」と聞きましたが、山田くんは「信じてるよ」と言って、壁に取り付きました。


山田くんは順調に登っていきましたが、途中で難しいところにぶつかりました。佐藤くんはロープを引っ張って、山田くんの落下を防ぐ準備をしました。山田くんは何度か挑戦しましたが、なかなか登れませんでした。すると、山田くんは「もうダメだ、落ちる!」と叫びました。佐藤くんは慌ててロープを握りしめましたが、力が弱くてロープが滑ってしまいました。山田くんは大きく落下して、地面に激突しました。


佐藤くんは「ごめん!ごめん!」と謝りましたが、山田くんは動きませんでした。周りの人たちが駆け寄ってきて、救急車を呼びました。山田くんは重傷を負って病院に運ばれました。佐藤くんはショックで泣き崩れました。


この物語は架空のものですが、実際に起こり得る事故です。ビレイヤーはクライマーの命を預かっているということを忘れてはいけません。ビレイヤーになるには、正しい知識と技術を身につけることが必要です。また、クライマーも自分の安全確保をする人を信頼できるかどうか確認することが大切です。クライミングは楽しいスポーツですが、危険も伴います。安全に気を付けて、楽しみましょう。


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【AIとの対話シリーズ】子供向けクライミング小話を頼んでみた。

 マイクロソフトBeingのお試しです。ChatGPTより使いやすいかも?

何回か情報を与えて、このようなお話を作ってもらいました。やっぱりクライミングを理解するのは、AIには無理なようですが、間違っているところを人間が訂正して、使えばいいですよね。

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すみません、すっぽ抜け事故は致命傷になる可能性が高いことを考えていませんでした。ひやりとした程度のミスで小話を書き直してみました。

# ストッパーノットの忘れ物

「今日は初めての外岩だね。楽しみだな」
「うん、ジムとは違って自然の壁に挑戦できるのが嬉しいよ」
「そうだね。でも、外岩はジムとは違って危険も多いから、気をつけないとね」
「そうだね。ロープや確保器、ハーネスなどの装備はしっかりチェックしたよ」
「よかった。じゃあ、あの25mの壁にトライしてみようか」
「いいね。僕が先に登って、下から確保するよ」
「じゃあ、僕がビレイヤーになるね。ロープは50mあるから、大丈夫だよね」
「うん、大丈夫だよ。じゃあ、行ってくるね」

彼はロープを確保器に通して、壁に向かって歩き出した。壁は垂直に近く、小さな突起や凹凸が少ない。ジムで鍛えた技術と体力をフルに発揮して、彼は順調に登っていった。途中で何度か墜落するものの、ビレイヤーの友人がしっかりとロープを止めてくれたおかげで、大きな怪我もなく再挑戦できた。

やがて、彼は壁の頂点に到達した。そこにはアンカーと呼ばれる金属製の固定具が設置されていた。彼はロープをアンカーに通して、自分のハーネスに結び付けた。そして、友人に向かって叫んだ。

「オン・ベレー!」
「オン・ベレー!」
「ローワーダウン!」
「ローワーダウン!」

これは、下から確保する際の合図である。友人は確保器を操作して、彼をゆっくりと下ろしていった。彼は壁に足をかけながら、自分の登りを振り返った。自分の力で登った壁に満足感と達成感を感じた。しかし、彼は気づかなかった。自分がアンカーに通したロープの端に、ストッパーノットという結び目がないことに。

友人は彼を下ろし続けた。ロープは確保器からスムーズに流れていった。しかし、ロープの端が近づいてきたことに気づいた。

「あれ? ロープの端が……」
「え? 何?」

彼は友人の声に反応して、下を見た。そこには、確保器から抜けそうなロープの端が見えた。彼は慌ててロープを掴んだ。

「ストッパーノットを結んでなかった!」

彼は自分のミスに驚いた。もしもロープが確保器から抜けてしまったら、彼は地面に落ちてしまうかもしれない。彼は友人に向かって叫んだ。

「止めて! ロープを止めて!」

友人は彼の声に驚いて、確保器を操作して、ロープを止めた。彼はロープの端が確保器から抜けないように、必死に掴んでいた。

「大丈夫? 何があったの?」

友人は心配そうに尋ねた。彼は恥ずかしそうに答えた。

「ごめん、ストッパーノットを結び忘れてた。もう少しでロープが抜けるところだった」

友人は彼の言葉に呆れた。

「マジかよ。それは大変だったね。でも、よかった。無事で」

彼は友人の言葉に感謝した。

「ありがとう。助かったよ。もう二度とこんなミスはしないよ」

友人は彼を安心させるように言った。

「まあ、初めての外岩だし、仕方ないよ。でも、次からは気をつけてね」

彼は友人に頷いた。

「うん、気をつけるよ。じゃあ、もう一度登り直してくるね」

彼はロープの端にストッパーノットを結んで、壁に取り付いた。今度こそ、ミスなく登ろうと決意した。
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# ストッパーノットの忘れ物 修正版

「今日は初めての外岩だね。楽しみだな」
「うん、ジムとは違って自然の壁に挑戦できるのが嬉しいよ」
「そうだね。でも、外岩はジムとは違って危険も多いから、気をつけないとね」
「そうだね。ロープや確保器、ハーネスなどの装備はしっかりチェックしたよ」
「よかった。じゃあ、あの25mの壁にトライしてみようか」
「いいね。僕がリードするよ」
「じゃあ、僕がビレイヤーだね、あとからトップロープで登るね。ロープは50mあるから、大丈夫だよね」
「うん、大丈夫だよ。じゃあ、行ってくるね」

彼はロープを確保器に通して、壁に向かって歩き出した。壁は垂直に近く、小さな突起や凹凸が少ない。ジムで鍛えた技術と体力をフルに発揮して、彼は順調に登っていった。途中で何度か墜落するものの、ビレイヤーがしっかりとロープを止めてくれたおかげで、大きな怪我もなく再挑戦できた。

やがて、彼は壁の頂点に到達した。そこにはアンカーと呼ばれる金属製の固定具が設置されていた。彼はセルフビレイを取った後、ロープをアンカーに通した。そして、友人に向かって叫んだ。

「テンション」「テンション!」

「ローワーダウン!」
「ローワーダウン!」

これは、下から確保する際の合図である。友人は確保器を操作して、彼をゆっくりと下ろしていった。彼は壁に足をかけながら、自分の登りを振り返った。自分の力で登った壁に満足感と達成感を感じた。しかし、彼は気づかなかった。壁が25mもあるのに、50mのロープで登ったので、ロープがギリギリであるだろうことに。そういえば、ストッパーノット、むすんだっけ?

友人は彼を下ろし続けた。ロープは確保器からスムーズに流れていった。しかし、ロープの端が近づいてきたことに気づいた。

「あれ? ロープの端が超短い!」
「ちょっと待った!!」

彼は友人の声に反応して、下を見た。そこには、確保器から抜けそうなロープの端が見えた。彼は慌てて反対側のロープを掴んだ。

友人は慌てている。「ストッパーノットを結んでなかった!」

彼は自分のミスを悔いた。もしもロープが彼の確保器から抜けてしまったら、自分は地面に落ちてしまうかもしれない。彼は友人に向かって叫んだ。

「止めて! ロープを出さないで!」

友人は彼の声に驚いて、ロープの繰り出しを止めた。彼はロープの端が確保器から抜けないように、必死に掴んでいた。
慎重にストッパーノットを結ぶ。バルキーなノットでなくてはならないから結構大変だ。

「大丈夫?」

友人は心配そうに尋ねた。彼は恥ずかしそうに答えた。

「ごめん、俺、ストッパーノットのこと、結び忘れてた。もう少しでロープが抜けるところだったよね」

友人はいった。

「こっちこそ、ごめん。もっと早く気が付くべきだった。
でも、よかった。無事で」

彼は友人の言葉に感謝した。

「ありがとう。助かったよ。もう二度とこんなミスはしないようにしようよ」

彼は友人を安心させるように言った。

「まあ、君の取っては初めての外岩だし、仕方ないよ。リードした僕のミスだ。でも次からはお互いに気を付けようね」

友人はうなづいた。

「うん、いい勉強になったよ。じゃあ、次は僕の番だね」

友人はロープの端にしっかりとバルキーなストッパーノットを結んで、壁に取り付いた。
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ちなみに同じ質問をChatGPTでしてみた。
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コマ1:
キャラクター: レオ(新人クライマー)
レオは初めてのクライミングに挑戦しました。

コマ2:
キャラクター: レオ、ガイド(経験者)
ガイド: "レオ君、クライミングロープには必ずストッパーノットを結ぶんだよ。それが大事な安全対策なんだからね。"

コマ3:
キャラクター: レオ
レオはガイドの言葉を聞きながらクライミングロープを準備しました。

コマ4:
キャラクター: レオ
しかし、忙しい中でレオはストッパーノットを結ぶのを忘れてしまいました。

コマ5:
キャラクター: レオ、ガイド
ガイド: "レオ君、ロープのストッパーノットは忘れずに結ぶんだよ。それが安全に登るための基本なんだから。"

コマ6:
キャラクター: レオ
レオ: "あ、すみません。忘れてしまいました。もう一度やり直します。"

コマ7:
キャラクター: ガイド
ガイド: "ミスをすることは誰にでもありますよ。大切なのはミスから学ぶことです。次回は絶対に忘れずに結びましょうね。"

コマ8:
キャラクター: レオ
レオはガイドのアドバイスを受け、再びロープにストッパーノットを結び始めました。

コマ9:
キャラクター: レオ
レオは時間をかけて丁寧にストッパーノットを結びました。

コマ10:
キャラクター: レオ、ガイド
ガイド: "よくやった、レオ君!忘れずにストッパーノットを結べたね。安全第一です!"

この小話では、新人クライマーのレオがストッパーノットを結び忘れるミスをしますが、ガイドから学び、再度挑戦して成功する姿が描かれています。ミスから学ぶことの大切さや、安全対策の重要性が子供たちに伝えられます。

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うーん。マイクロソフトの勝ち!ですね!




2023/05/26

【新人クライマーは分かっていないことが分かっていない】ロープに使われるクライマー わかっていない人は何が分かっていないか?いまだに分からないのではないか?

 これは佐藤祐介さんの投稿で二日で85ピッチの記録なんですが…、

ーーーーーーーーーーー佐藤さんの記録より転載ーーーーーーーー

5月20-21日の2日間。
瑞牆でマルチ11ルート85ピッチを継続しました。
メンバー:山本、佐藤
目標は2日間で80P。
2013年に継続したカンマンボロン、大面岩、正面壁、左岩壁に加え、小面岩、奥壁、小ヤスリをリストに入れて80P以上のピッチを揃えました。(実際は小ヤスリを断念)
両日とも、5.12台が出てくるルート(アレアレア、太陽の塔)を1本含める。
結果は1日目に 4ルート34P(17時間)。2日目に7ルート51P(24時間)の合計85Pを登攀することができました。2日目(と言うか3日目の未明)の登攀を終え居眠りしながら駐車場に歩きついた時には、酷い全身疲労でどこが痛いのか不明なほど体中が痛いが充実した2日間でした。次はもう少しハードにしたいと思います。
登ったルート詳細等は以下の通り。
5月20日(合計34P) 3:45 駐車場出発
カンマンボロン
ワイルド・アット・ホーム 5.11b 7P
大面岩
左岩稜 5.10c 9P (1P目パスしたので9P分)
正面壁
アレアレア 5.12a 10P
9:50 スタート
15:20終了後 取り付き
7P目(5.11c)、フォロー時。スタートのデットを4回失敗。
秋一番 5.10c 8P
7P(5.10a)をグローブでフォロー中、フォール。
20:30駐車場下山
5月21日(合計51P ) 3:50 駐車場出発
カンマンボロン
太陽の塔 5.12c 7P
大面岩
フリーウェイ 5.11c 9P 荷物背負ってフォロー
2P目(5.11c) のスタート、フォローでフォール。
小面岩
一刀 5.11b 8P
正面壁
ベルジュエール 5.11b 10P
奥壁
一粒の麦 5.10c 6P
joyful moment 5.9 5P
左岩壁
カナトコルート5.10a 6P
正面壁取付2:30
駐車場下山 22日 AM3:45
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一般のクライマーだと、これが、一日で20ピッチがやっとこさくらいです。

初心者だと、5ピッチでもお腹いっぱいです。韓国でマルチを登っていたときは一日2ルート、つまり10~12ピッチ分くらいを登りました。

まとめると…

世界の一流 40ピッチ
一人前クライマー 20ピッチ
エンジョイクライミング 12ピッチ
初心者   5ピッチでアップアップ
入門者   3ピッチを丁寧に練習

という感じなんですが、一般のフリークライミングしかやってこないクライマーって、

入門者向けの3ピッチでロープワークの基礎を覚える。
同じルートをスピードトライアル的な登り方をして、スピードを高めるための技術的反省点をだめだしする
次は、5ピッチの初心者向けルートでスピードトライアル的な登り方をしてスピードを高めるための技術的反省点をだめだしする
エンジョイクライミング期を過ごして、頑張らなくてもスピードが出るようにする
ちょっと頑張ったら、20ピッチはこなせる程度になる

という、本来、5段階くらいあるプロセスをすっ飛ばして

  一般クライマーの20ピッチレベルと俺は同じレベルだ!

と勘違いしてしまうらしいんですよね…。

自分は5ピッチでもまともに登れないのに、グレードだけを見て、「ベテランは、5.11がやっとだけど、俺は5.12が登れるから上だ。〇〇さんから学ぶことはない」と思ってしまうみたい。

それが慢心なんですよ。 5.12が登れて気持ちよくなっていることは別に慢心ではない。だれだってグレードが上がれば素直にうれしいものです。

いくら、5.12がレッドポイントできても、登りが遅かったり、登りのスピードがあっても、長ぬんで伸ばすところが学習できておらずに、ロープが上がらないなどのミスをしたり、あるいは懸垂下降後にロープ回収でノットをほどき忘れるとか、テープで固めた末端が岩と岩の間に挟まってロープが回収できなくなるとか、そういうことが起こった場合どうしたらいいか?という学習なしに、先々に進もうとする、それが慢心なんだと思います。

その点に気づかずに、登れて当然の課題を登って、「慢心があるかも?」ってポイント外し杉ですよ。

慢心は、

  グレード一点豪華主義の弊害を知らない

というよりも、

 聞かれなければ、自分の技術的未成熟な点は伏せておいて、リスクがある行為に相手を巻き込む、

というどちらかというと、

 ちゃっかり

した精神によるのではないか?と思います。

ちゃっかりしていないんだったら、マジで自分はスキルあると思っているって意味で、かなり誤解が深い痛い人って意味です。

アルパインでもフリーでも、自分はこのくらい行けると思っているルートが若い人は高すぎます。

それは、
 
 ・だれも教えないから、

ということもあると思いますし、
 
 ・周囲に上記の佐藤さんの記録のようなのを見せてくれる人がいない、

 ・支点ビレイを普通だと思っているようなおじいさんクライマーの基準を現代に当てはめてしまっているから、

と、複合的な原因となっているのかもしれません。

自分の実力を測る手段、モノサシとして、

 グレード以外のモノサシを持っていない

持っていたとしても、

 体力

だけ、ということが、

 分かっていないことの証拠、

であると思います。

ロッククライミングは、

第一に、確実なロープワークの習得で身を守る
第二に、グレードで、登攀力のゆとりを作る
第三に、体力アップで、意識もうろうとしても判断力を衰えさせない

です。1をすっ飛ばして、2,3に行くことが、岩場の事故を増やしています。

フリークライミングのゲレンデで、自分にゆとりのあるグレードを一日、4,5本程度、登るだけでは、体力っていうのは、まったくいらない世界ですよ?

なにしろ、それが私がフリーに進んだ理由なのですから…

アルパインをやっていたクライマーが引退したら、体力が不要、リスクがほとんどないゲレンデのフリークライミングをする、って話になっています。


【クライミングの町おこし】クライマーの町〇〇をリスク認知なしにできない理由

 ■ 九州の問題点のまとめ

1)ボルトが40年もので、国際基準の強度を満たしていない

2)教育機関がゼロ

3)高齢化で個人的に指導できる人もいない

4)結果、若い人は指導者ゼロでもなんとかなるボルダーを志向中

5)ボルダーでも、わざと命を危険にさらすクライミングになってしまっている人もいる

です。

このままの状態で、”クライミングの町〇〇” をやると、町としては、

 「こんなはずではなかった」

という事態に陥ることが確実です。

■ ボルトが40年物

ボルトが40年物で国際基準を満たしていない点については、比較的解決が容易です。

ボルト代を行政が負担。行政の規模感で考えると、たいして費用は掛からないです。数百万円レベルを超えることはないのです。

施工する相手については、

・国際クライミングに慣れており、

・基本的に適正ミニマムボルトの感覚を正確に身に着けているクライマー集団

に、依頼する必要があります。

なぜなら、日本のクライミングルートは、自分以外の他者がそのルートを登るための配慮がいらない時代に作られたものが多く、地域外からやってくるクライマーつまり、事故などのリスクを背負えない人…海外で事故にあったら医療の手続きが大変面倒です… には、不適切なリスクテイク(クライミング専門用語で、ランナウトといいます)が大きく、多くのビジターに楽しんでもらうという目線では、不適切であることが多いためです。

国際的に普及している、一般市民が趣味として楽しむクライミングの主流は、

 落ちても死なない

前提になっています。もちろん、打ち所が悪いなどで、落ちて死ぬ場合もありますから、例外はありますが、一般的には、ちょっとしたケガ程度が許容範囲であり、わざと自分を死に追い込む世界観はプロのもの、とプロとアマは区別されています。

この区別があいまいな過去がありましたが、それを引きづっているのが九州で、時代の流れにより、昔はプロ級とされたルートも、今ではアマチュアが楽しんで登るようになりました。

そのため、初登者は命がけで登ったところを、現代では命を懸けずに楽しんで登れてしまう。そのことが気に入らない、悔しいという心情は理解できます。

しかし、観光資源としてのクライミングルートを考えた場合、そこは

 命の尊さ

が優先されるべき点です。もちろん、町にとっては、不名誉な事故はできる限り未然に防ぐ、ということが大事です。

そのための第一の安全策は、

 国際グレードが理解できる円熟したクライマーに適切なボルト再整備を依頼する

です。

この場合、海外登攀の豊富な経験値はマストです。

■ 教育機関がゼロ

私は、積雪期ガイドステージ2の資格を途中まで取って、危急時対策のあと一つ終了すれば終わりというところで取得を控えています。

それは、九州でのガイド活動には、身の危険を感じたからです。(お客さん自体もリスク認知が甘い土壌にあり、ガイドに無理な要求を押し付けがち)

しかし、取得している中で、

 九州にはきちんとした山の技術を教える学校自体が存在しない

ことがわかりました。

こちらをご覧ください。

九州最大の都市福岡の県岳連サイト

https://fukuoka-mscf.com/

実際に行われているのは、スポーツクライミング、つまりインドアの大会だけであることがうかがえます。スポーツクライミングをいくら教えても、アウトドア、つまり、本当の山や岩場でのスキルには全くつながりません。

こちらは大阪府岳連のサイト

https://sangaku-osaka.com/

非常に講習が豊富であることがわかるでしょう。このような活動が本来、普通なのです。

こちらは東京都岳連です。

https://www.togakuren.com/

九州での山や育成は、距離的な近さから、大阪府岳連に助っ人を求めるのが良いのではないかと思います。

これらの私立版もあります。プライベートで登山学校をしている人もいます。

https://greenfield.style/article/11817/

一番良いのは、佐賀の樋口先生がしているように、指導者を招聘して、講習を開いてもらい、手を変え、品を変え、入れ替えて、良いとこどりをすることです。

■ 高齢化

山の世界の高齢化現象も、大阪・東京の都会よりも、地方都市では著しく、指導者の発見自体が困難になっています。

一方、地方の行政は、地域おこし協力隊に、若さだけを求める性向性があり、それは、その行政が必要とする知見と、必ずしも結び付いていないことがあります。

必要な知見は何なのか、地域自身が規定できないと、ミスマッチが起こります。

結果、就任した地域おこし協力隊員にクライミングで町おこしを、いう気持ち自体があっても、当人にその知見がない、ということが起こりえます。ただ若けりゃいい(あわよくば定住)という人選が、ミスマッチの元なのです。移住するにしても、だれでもいいわけではないでしょう。互いがハッピーに暮らせるという視点が必要です。

人選してしまった後で、何とかクライマーに仕立てよう、としている自治体も知っています。

これらの事柄は、自治体自体に調査スキルが不足しているために起こります。その場合は、適切なアドバイザーを起用することです。

クライミングなんて、若い男子なら誰でもできるでしょ、という先入観もあります。肉体能力的に登れる人が、事業創造に向いているわけでは必ずしもありません。

その場合、適切なアドバイザーをそろえる必要がありますが、クライマーの世界では、大体アドバイザーとして適切そうな人は、すでに名前が有名です。

本を書いていたり、あるいは、東京、大阪などで、指導者として有名になっている方が多いです。何人かに打診してみて、比較することで人選は容易でしょう。合い見積もりと同じことです。

フリークライミングだと、第一人者は、平山ユージさんです。私もビレイを務めた吉田和正さんはなくなってしまいましたが、北山真さん、東秀樹さん、草野俊平さん、なども有名です。

アルパインのほうだと、ピオレドール賞を受賞した人を検索すれば出てきます。

日本では、ロッククライミングという括りが発展しておらず、フリークライミング陣営とアルパインクライミング陣営が、二大政党みたいな形で対立しています。どちらも、これこそがロッククライミングだ!という自負が経験の上に成り立っており、構造的に譲れないので、

 外の岩場を登るロッククライミング

という視点で安全対策を入れたい場合、両方から知見を得ないと、偏った知見になってしまいます。

例えば、アルパインクライマーにとっては、支点を自作するのは普通ですし、懸垂下降もできる前提でしか、山に行きません。しかし、フリーのクライマーは、支点を作った経験もなく、懸垂下降もしらないまま、世界の最高難度を登って栄誉を得る最年少組の人も現在では出ています。これはクライマーとしての評価の尺度が違うためです。

日本では、

 ロッククライミングという尺度で統合された資格やスキルが認知されていない

ので、技術講習に出た人でも、その違いの隙間の落ちてしまうことがあり、その典型は、懸垂下降や登り返し技術を知らないフリークライマーです。

懸垂下降、登り返しなどのエイド技術を教わっていないクライマーが各地の岩場で問題を起こし批判されていますが、現在の日本のクライミングの教育システムでは、教えられそこなう仕組みに構造的にあります。そもそも、登り返し技術はエイドクライミングなので、フリークライミングをするクライミング教室で教えないのは当然のことです。 結果的にフリーもアルパインも、横断的に登るクライマーだけが安全ということになります。(詳細はこちら

■ ボルダーの指向性

結果的に、指導者がいなくてもなんとかなる、ボルダー、に若い人は偏って活動することになっています。

幸い、ボルダーについては、一流の課題がそろっています。

海外のクライマーの受容もボルダーからスタートするのが良いように私には思えます。ボルトの整備がいらないからです。

この分野は、九州では、小山田大さんという巨人がおり、小山田さんにアドバイザリーになってもらうのが、最も良い施策であると個人的には思います。

ちなみに一般的に、ボルダーの安全対策は、ランディング(着地)です。

十分なランディング練習とマットの使用法の習熟が、ボルダーの講習会ではメインの要素となるはずです。

安全器具である、クラッシュパッドを、町が貸し出すことは、大変大きな、訪問クライマーにとってのメリットです。

海外には、ボルダーで非常に有名な町が多数あります。海外の情報については、ChatGPTに聞けば、大体のことはわかります。もちろん、裏取りは必要です。

■ わざと危険を冒すクライミング文化

クライミング文化として、

 わざと自分を危険な目に合わせることでアドレナリンブーストを得る

ということが、クライミング文化の基調に長く伝統としてあることは否めません。この分野では、ヨセミテのディーン・ポッターという人が、有名で、むささびみたいなボディスーツを着てジャンプするスポーツで、死亡しています。死を美化する伝統もクライミングの中にあります。

しかし、現代は、そうしたリスクを前提とするクライミング以外にも、市民の健全な趣味としてのクライミング、も当然ですが、並行的に存在しています。

 クライマーはすべからく命がけすべきである、そうでなくてはクライマーでない

という時代は、かなり昔のことになっていますが、日本では、その伝統をいまだにひきづっています。

 市民の健全な遊び、レクリエーションとしてのクライミング

は黎明期、といったところです。どう転んだところで、クライミングにはリスクがつきもので、たとえインドアジムであっても死亡事故は起こっています。

ので、リスクをゼロにしたい人は、クライミングをしない以外の選択肢以外ありませんから、ゼロを目指すのは適切な行為ではありませんが、わざとリスクに身をさらす、ということとはまた別の話です。

九州の場合は、指導者の不足もあり、若い人は全く無自覚に、さらさなくてよいリスクに命をさらしています。

たとえば、ボルダーの場合は、ランディングについての注意がゼロです。公に催されているボルダリング大会でも注意喚起ゼロという事例を見ました。つまり、大会主催者もリスク自体を認知できていないのです。

ランディングに十分習熟してから登るというのが、ボルダーの基礎講習です。

また、クラッシュパッドの隙間に落ちて、足をくじくというのが最もポピュラーなボルダーの事故です。

つまり、一人で登っていたら、下でマットを動かしてくれる相手がいないので、かなりリスク大です。ボルダリングこそ多人数で行き、各自がマットを持ち合うというのが安全対策です。

以上、クライミングによる町おこしへの提言でした。







2023/05/25

【クライミングによる地域おこし】北方地域ユネスコエコパーク準拠点施設 整備計画

宮崎県延岡市 北方地域ユネスコエコパーク準拠点施設 整備計画

https://www.city.nobeoka.miyazaki.jp/uploaded/attachment/14065.pdf

■ 情報ピックアップ

・来訪者数 1日20名

(2022 年 1 月 14 日~2023 年 1 月 13 日の 1 年間 =つまりコロナ禍中)

・お隣の高千穂町の滞在人口は年間を通して平日・休日ともに 8,000 人

・5割以上がハイキング、1割以上の方がクライミング(岩登り)を目的に来訪

■ まだ遠見の見物感ありのローカル自治体

一般的に言ってのことだが、地方の自治体は、自分たちが、地域の資産…この場合の岩場や山だが…をどのように使ってほしいのか、決める主権が自分たちにあるのだ、ということは、ほとんど自覚してない…。

つまり、人間に例えると、物心つく前の、幼稚園の時代にいるような感じなんですよね…

その結果、京都や大阪ではないが、地域にとって好まざる事態…ゴミポイ捨てだの、観光客が多すぎて地元民がバスに乗れない、だの、岩場の場合だと、死亡事故、などなど…そうした、え?!違うんですけど!っていう事態が起こって初めて、

 こんなの、頼んでない!

となる。本来はローカルが、主体的に、

”自分たちの山(岩場)は、このような使い方をしてください、あるいは、このようなタイプの人に公開します”

というビジョンを出していかなくてはならないのだが、いかんせん、日本人は、ビジョンがなくても、他の人が敷いたレールの上を走ればオッケーだった時期が長く、「どんな町になりたいですか?」と言われても、「って言われても…」と言葉に窮すのがオチなのである。

例えば、このようなビジョンを打ち出している岩場もある。


■ 公共の岩場であるという自覚

何もルールが存在しなかった時代を経て、大衆化の時代に向かいつつあるクライミングだが、その先行事例は、当然だが、欧米に既にある。

例えば、スコーミッシュやジョシュアは、クライマーなら誰でも一度は訪れることをあこがれる、あこがれの地だ。

参考:

https://i-love-banff.com/sub/squamish%E6%BB%9E%E5%9C%A8%E8%A8%98%EF%BD%9C%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%90%E3%83%A0%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

それは、みな、まっとうな社会人ではあるが、

 ひとときのバム生活

を仮想体験するために来ているのである。一生、サラリーマンの生活に縛られ、しがらみにからめとられた一般社会人クライマーにとって、バムクライマーというのは、

  自由の象徴、あこがれ

なのである。

その伝統はフリークライミングの伝統であり、似ているところでは、ワーキングホリデーにいそしむオーストラリアやニュージーランドでの若者の姿がある。違いは、若くない人も多分に交じっていることだ。

ただの安い旅行というわけではない…。そこらへんは、近年はやりの定年退職者の車中泊グループとは峻別されたい。

海外からのクライマーは、車がないので、その理想と現実の折り合いのところで、バックパッカーみたいな、あまりサービス過剰ではない宿泊施設に滞在するということになる。

■日本の旅館は日本人の幸せの具現化

昔の人は、上げ膳・据え膳、それに布団の上げ下ろしも自分ではしたくないのが、休暇のスタイル。つまり、高級旅館が、日本人の幸せの形だったが、現代のアウトドアブームの中心を担っている若い世代では、そういうことすら煩わしさに入り、できれば電源オフできて、自然の中にたっぷり放り込まれるような、ある意味、文明に背を向けたようなのが好まれている。

が…、ほんとのほんとに背を向けることは、もはやだれにもできない訳で…例えば、病院やレスキュー体制の整備など、まさかの備えは必要…

というところの落ち着きどころ…文明と自由な生活の折り合いの良い点を複数の解で見出せるのが、海外の岩場で有名な町、ってことになっている。

ヨセミテにも、実は一泊300ドルのキャビンがあり、10ドルで泊まれるキャンプ4に泊まる人とは客層は全く違う。私はヨセミテでは、エコなゲストハウス、ヨセミテバグズに泊まった。

岩場を持つ自治体の人が、自分たちの山(岩場)ってこんな風なんだよ!と価値観を前面に出していい、ということが、今一つ分かっていないことがうかがえるレポートだった。

でも、地域住民に聞いて回るというのは正解だと思う。地域は住民のものなのだから。

ただまだ受身的で具体的なイメージがつかないでいるということだ。海外の岩場を視察に行ったらいいのではないかと思う。

これでなし崩し的に客だけが来てしまえば、

 え?!こんなはずでは…

と思ったこととは違う可能性もある。

バラ色だけを夢見たければ、バラしか呼び寄せない土づくりが必要なんだが‥‥もちろん、これはバムを追い出せという意味ではない。

バムの中にも、社会性のある人はたくさんいるし、むしろ、お金出せば何をやってもいい、と思っているような人は、大金を旅行に使ってしまうような人たちの中にむしろいる。

■  ここにしかない恐怖体験?


もっぱら、日本の岩場が、海外に向けてオープンになるために必要なのは、

 40年経過したボルトの更新

である。通常、10年とか15年で更新になるところを、さぼりにさぼって40年っていうのが日本の現状なのである。

その解消に使えるのではないか?というのが、不動産の小口証券化、という仕組みだ。マンションなどが対象だが、岩場の再生にも国交省との交渉次第で使えると思う。

ボルトが40年ものとは知らない海外クライマーは、行政が集客を始めれば、知らずに、のこのこやってくるだろう…(クライマーの集客は簡単で、誰もがみるクライミングのサイトがある)

一般的にものすごくクライミングは海外では普及しているので、そのつもりで来てしまうと?

当然だが、事故が増えるだろう。

しかし、そうなるとボルトの脱落などで、事故が起こった場合の責任問題ともなりかねないのが現状の日本の岩場。

宣伝していなくても、毎年誰か落ちているのを必死に隠蔽している、というのが現状なのだから…。

クライマーの自己責任、の掛け声のもとに、設置者責任は放棄してきた歴史が積みあがってしまっており、義務を履行しないままに権利を叫ぶことが普通になってしまっている。

それは、一般社会の通念とはかけ離れた感覚なので、今までのようにクライマー同士しか知らないのならば、それで何となく押し通せてしまったが、エコパークとして整備するのであれば、そうした無理はもはや押し通せない。

これは、地元にとって、メリットか?デメリットか?

もちろん、それは地元がどういう人を歓迎し、どういう人を歓迎しないか…によるが、普通に見れば、メリットであろう。

なんせ山や岩場って、ここ以外にはないもの、なのだから。そうした大きな資産を使わずに、埋もれさせてきたことが、製造業から、内需主導のサービス業への転換に乗り遅れた大きな理由の一つである。

言っておきますが、日本はとっくの昔に内需経済の国なんですよ?

公共の岩場で、わざと危険が増大するように登る…例:ノーマットで登る…などという自己顕示欲のクライマーをどう処するか?そういったことも、実は地元が決めればいいのである。(例:ノーマットクライマーお断り、マルチならノーヘルクライマーお断り、敗退ロープなしクライマーお断り)

海外のクライマーのゲストハウスには

 ”いやな客は断る権利が運営者にはあります”

って張り紙がありましたよ。

結局そういうことなのです。人間社会で生きるからには、相手があってこその自分。好き勝手してよい、っていうのが自由だと思っている人はただの子供、ということなのです。

自由の本当の意味はそういう意味ではないのですから…

日の影がビショップみたいに、ボルダリングのメッカとなって栄えれば、ほんとに楽しい未来が待っていることと思います。 

それには、ローカル自治体の主体性が必要だし、ローカル自治体がリスクを回避する程度には、クライミングを理解する必要がある、ということは言えます。





2023/05/24

【トップクライマー】青木達哉さんの鹿島槍北壁

【北アルプス 鹿島槍ヶ岳2889m】冬のアルパインクライミング 鹿島槍ヶ岳北壁中央ルンゼ 厳冬期2023年2月17日

青木達哉さんの記録です。

甲府にいる頃、私より登攀できない若い男性クライマーに一緒に鹿島槍北壁に、と言われて、"はぁ?おとといおいで"って思ったことがあったよなぁ…

私は自分が管理できる、鹿島槍鎌尾根とかなら、ロープ合わせや足合わせの意味で行ってもいいんですが、いきなり北壁って…。普通の無雪期の壁が登れていないのに北壁???って感じです。

男性の皆さんは、大体、行きたいルートのレベルが、
 
   初めての一歩

が高すぎます。

小さい一歩を積み上げていくということをしないから、死んでいるとしか思えないのですが。

それは、そのルートに必要になる体力度とか、登攀の困難度とか、あるいは必要な判断力がどのような内容なのか?ということが、伝わっていないからだと思うんですよね。

これをみても、人工壁のスポーツクライミングで5.12が登れるとか、無雪期のショートでしか登っていない仲間とロープが組める、とかが、核心じゃないですよねぇ??

核心=山の経験を共有して判断をそろえる

  リスク= 天候、早出、生活技術、雪上でのロープのリスク判断(凍って滑るとか)、落石、アイゼンワーク、下山の安全性確保、体力 
  
九州でも、そもそも実力を客観視できていない事態…

 例:根子岳が登れるアルパインクライマーになりたい!→ 足元が崩れる山のリスクはヘッジできない

 例:3級しか登れないのに2段のボルダーをノーマットで登る!→ 2段がフリーソロで登れるためには3段を落ちても登っている必要があるがどうやってそこへ達するつもり?!

…とか、そんな人ばっかりでした。バカは休み休み言えって感じ。

昔の山岳会の在り方…つまり、行くルートのリスクを先輩にダメ出ししてもらえる…CMCは毎週ミーティングがあるそうですよ…に含まれることができなかった場合(昨今は、会といっても名ばかりで、相互助け合いや監視体制はなく、技術も教えられず、ただお荷物なだけです…)、男性は、基本的に、

 過信

に傾くと思われました。過信した人は過信と全く分かっていない。事例は白亜スラブです。

しかも、もっと悪いのは、過信に傾いた人をヒーロー扱いする傾向です。

ちっともすごくない記録をすごい!と言っていたりします…(汗)。周囲の人も、ばかは休み休み言え!って感じ。

事例はこっちの若い人の会の記録です。フリーで登ったみたいにエイドの記録が書いてある。

いくら私が過剰適応したよいこで、相手に寄り添う人でも、さすがに ばかじゃないの?とわかりますよ…

もう、表現としては世紀末的状況、というのが正しい表現なのではないか?と…



2023/05/22

【運の開き方】パソコンセットアップ中

■ PC関係の仕事

若い頃、大学(仕事)ではLinuxだし、パソコンのハードの方は全然興味ないのに、プログラマーになりたい!と言っていたら、回ってきた仕事が、セットアップ。

当時は、ウィンドウズ95搭載のデスクトップマシンに、メーラーとロータス1.2.3みたいなファームウエアを40台、50台とインストールするだけの暇-な仕事が、時給1500円くらいだったので、学生の頃、論文書きで疲れた体を癒やす、癒し系バイトだった。
 

エンジニアになったら、会社から一台パソコン渡されて後は勝手にしてね、って感じである。ロボットの開発部では、それが当然なので、そーゆーもんだと思っていた。(山岳総合センターでは懸垂下降はできて当然みたいな感じかね?)

ところが、次に行った携帯の開発部では、セットアップから何もできない人が多数だった。なんせIPアドレスって何ですか?って人が入ってくる時代だったのだ。(僕、懸垂初めてなんです、って人がセカンドでルートについてきてしまうって感じかね?)

今から考えると、私がプロマネに抜擢されるのは、上から見たら、放置プレイでOKな人=優秀な人、に任せようというわけだろう。(私にBMCトラッドフェス来ませんか?という人のような感じかね?)

わたしの母も同じ論理で、わたしに無理難題を持ちかけたのであろう… 親の自分がなんとかするべき、兄弟の学費を肩代わりさせようとか。(福岡クライミングの世直しを期待されるみたいな感じですかね?)

クライミングで起こったことも同じであろう…。

本人の実感よりは、上から眺めていると、すごくうまくやっているということはあるのだろう。

…いうわけで、やっている当時は、暇な学生バイトでしかなく、学生なのにスーツ来てこいとか意味不明なことを言われる、めんどくさいセットアップバイトだったし、別に、なんの学習にもならなかったのだが…つまり、プログラミングの仕事とは何も関係なかったが…、

 神様はこうして準備なされるのだ…

と思った。

セットアップの仕事みたいなの(クライミングなら、ロープワーク講習会かね?)を、俺かんけーねーと断っていると

運の女神様

がやって来ませんね(笑)

■ 再演

しかし…、クライミングバージョンにおいては

  18歳大学生男子

と同じ基準で、はい、この次はこのルートを登ってね!と昔のアルパインの基準(=現代ではボルトがボロくなって命がけ)を要求されたら、

 47歳女子では、死に至るのがオチ

だと、

  バカでも気がつくであろう。

開発部で、プロマネやるのとは大違いなわけである。

■ 受け取れない癖

…んでもって、開発部でも、ヘッドハンティングされたが。

その時も、受けれなかった。

これは、何による病なのか?そこんとこが今研究中。

長い長い暗いトンネルを最近抜けつつある…

 最近、長い長い暗いトンネルを抜けつつある…

今朝は、盛大にカラスが喧嘩している声で目を覚まさせられた。カラスの世界もいろいろあるんだろう。

二重拘束になっていた理由を色々と考えたら、やはり 18歳山岳部男子の体力前提で、私は色々と裁かれていたからだということがわかった。

そのことは詳細は別途書くことにしよう。

最近良かったことは、内なるつながりを回復中。内なる繋がりが断たたれことが最も、大きな混乱を招いた。

統合する自己は

・トレード(仕事)

・クライミング

・瞑想的活動

の3つかなぁ。

希死念慮=殺されかけた恐怖の別の形での表出、かもしれません。

2023/05/20

【FIXE社シリーズ ボルト知識】FixeHardware Bolting Series

5回シリーズのボルトに関する動画を発見した。数年前にFIXE社からボルトを購入しようとして検索したときには見つからなかったのに…。

YouTubeには10年前から置かれているらしい… 検索が非力だったってことだろうか?

これは、日本語訳があればいいのではないかと思ったりしたが、10年前からある動画なら、現在は、すでに陳腐化している可能性もあるよなぁ…

【FIXE社シリーズ】V1: Bolting Considerations for Rock Climbing

信用取引とはちみつ療法

■ 信用取引の勉強進まず

信用取引自体をまだ、「それって、投機的な取引方法だよねぇ‥」と思っている私がいるんだよなぁ… テクニカル分析は、随分勉強を重ねたが、結局、身についていないんだよな(笑)

移動平均線系のグランビル程度しかわかっていないから、テクニカル分析の海には浸かっているとは言えないのに… それは、先入観に囚われているからだろう…やっぱり。

驚いたことに、今では楽天証券が、利用者向けセミナーで、いかにも真面目そうな人に信用取引を教えている…。 https://www.youtube.com/watch?v=3wGoN_bNJ58

貸株は2%で、借りるほうはレバレッジ2倍、ロスカットは証拠金の10%ということなので、信用取引は、ある意味、富の再分配。年取って株式保有数がたくさんある人は、2%で貸せばノーリスクで2%入る。株を持っていないがまだ相場に興味があるような若い人は、リスクをとって信用取引で、富を築くことができる。

■ 肩こり ⇔ 本当の私

肩こりに思い余って、マッサージに行ったら、ものすごく凝っていたらしく、お姉さんが同情してくれ、めちゃ思い切りもんでくれた。

ほんと肩こりは小学生からで、背中に苦労という地球儀を背負っているみたいだ。 

この肩こりがなくなったら、本当の私になれそうな気がするんだよなぁ。

そもそも、私はシリアス系人材、ではないのである。

頭が良くなってしまったのは、幼少期にうっかり読書にハマったためだ。ほんと、勉強しなくても成績が良かったことは、私にとって悲劇の始まりで、母はお受験虐待(幼稚園から私はお受験しています)を始めるし、学校では先生の評価の駒に使われるし、ホント、人に利用されるという素質が、底からスタートしたと言っていい。

勉強しなくても別に勉強ができたが、それは、クライミングでも似ている。普通にするだろうこと… アルパイン系の本を読むとか…普通の人はしないらしいんだよなぁ。

『岳人備忘録』とか読んでいたら起こり得ないことが起こっている。

■ 体が弱い人にハチミツ療法

桑島先生の動画で学習したはちみつ療法だが、果糖はすぐエネルギーになり、エネルギー不足が根本原因だからということなんだが、まだ今ひとつ理論を理解できていない。

プロテインを飲まなくていいですよ、というのも、納得できていない。実際、筋肉痩せてしまったからなぁ… B群は確実にないと気分が悪化して何もできなくなるし。

とは言え、手をこまねいているわけにも行かないので、1kgのハンガリー製アカシアはちみつを購入。1本終わるまではやってみるつもり。2980円でできる健康療法なら、やすいものではないだろうか?

ハチミツ療法には筋トレが付随するので、今日から筋トレ。

■ リハビリに出たら、ふらふらと楽しそうに歩いている幼稚園の女の子がいた

んだが、ちょっとした石がきをへつったり、スキップしたり、踊りながら歩いている。

子供の頃、学校から帰るのは一人が好きだった。好き勝手に、歩けるからだ。

しかし、あのこの場合歩いているのが、福岡のまちなか…危なっかしい…福岡は車の運転が超荒いのであった。

しかし、あの子を見て、あれは、私の幼い頃の姿だろうと思った(笑)。一度、溝の脇の石垣をへつっていて、落ちたことがあるよなぁ(笑) 沢のへつりで、同じだ-と思った。

今年こそ沢登り行きたいものだ。

私はもともと、リスク認知が、甘々人種なんではないだろうか? 自覚があるから、リスク認知しているが。

クライミングでもそうだが、リスクリスクと言っている割には、一番危険な目にあっているのが私なのである。

白亜スラブでも反省したのは私一人であって、相方はむしろ自信を付けた。

大体殺されそうになっているのも私で、福岡山の会で私をビレイしたオジさんクライマーとか、あなたが危険、そのものの人なのに、私が危険にさらされている。メタボの阿弥陀北陵のおじさんも同じだ。

私を危険に晒した人は、全く反省も何もしない。そして、それが、自己正当化されている。話の流れから当然だみたいになっている。

人を一人殺しかけたということなのに、反省しないでいいのは、自分の間違いを公で指摘されたから、ということであるんだが、公に指摘しないなら、プライベートに指摘しても直さなかったから、それだけの年数…40年、改めないでそのスタイルでやっている、ってことなんじゃないだろうか… 支点ビレイも同じである。

結局奥村さんの講習とか呼んでもこなったしなぁ。

運転していると、アイコンタクトをしないドライバーが、たまにいる。おれはこの道を行くんだ、と決めたら、まわりが避けてくれることを期待しているというわけで、そんな感じだなぁと思う。コミュニケーション力がないのは、仕方がないが、

だからといって、

 間違っていることをしたら、間違っていること自体を直さないと何も良くならない

という事実は変わらない。

■ パソコンが死んだふり

信用取引を開始するには、PCにMarketSpeed2をインストールする必要があるんだが、やったら、パソコンが仮死状態になった。

死んだぶりがあまりにリアルだったので、Dellでニューマシンを購入することになった…

即納品を頼んだから、もう来たけど…ほんとびっくりしたなぁ。

突然バイオスが立ち上がるようになり、バッテリーが充電しないというので、再度交換かとガックリしきたら、もうこの機種のバッテリーは販売されていなかった。アマゾンでは売っているらしいが。

しかし、夜には普通に使えるようになった。色々ソフトを削除したからなぁ…

 パソコンって突然、死にますよね。それで疲れてマッサージに行ったんだった。

2023/05/19

Mt.Mukabaki On Trad New Route

Mt. Mukabaki

Route Name : Hideji

5.11d 6P 175m

Each pitch has its own unique moves.
At least 4 alpine draws are necessary.
Z4 or Master Cam is recommended for C0.75 or lower.

Details:
1st pitch: 5.11a 20m

B2 C0.2-3
This routes shares pitch with Yabu's Heartland.
Balancing and interesting from the hang.

2nd pitch  5.11d 40m

B12 Astronaut C0.2-0.4+C2

A patient pinch face and pumping legs.

3rd pitch 5.11c 30m

B5 C0.2-0.75+C0.5+C3

A ragged face to a hard hang over followed by and traverse.

4th pitch 5.11c 25m

B5 C0.1-0.75

Common pitch with Yabu's Heartland.

Various pitches with slabs, faces and cracks.

5th pitch 5.11a 30m

Astronaut C0.2-3+0.5

A concave corner after a simple staircase is tense.

6th pitch 5.10c 30m

B1 Astronauts C0.2+C0.3+C0.75-2
 

A long fall is intimidating.

--------------

Other route of Mt.Mukabaki 

Untranslated, but Young Yamanoi has climbed this mountain with aid climbing.

https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_27.html



【クライミング指導法】昭和のスポ根からの脱却

 こちらは、バレエの教授法の愛先生のポッドキャスト

https://youtu.be/xupGFajouLw

題して、スポ根からの脱却。

私が思うには、昨今の若い男性クライマーは、スポ根とは真反対のようである。

まず、血のにじむ努力して頑張る、ということはダサくて流行っていないような気がする。

■  

1)新人時代にまわりにサポートしてくれる人がいない

2)クライミングすることが自分を守ること

 ・失敗したら怒られる

 ・賞が取れなかったら怒られる

 ・泣いたら怒られる

 ・怪我をしているとバレたら自己責任と言われ、無能の烙印を押される

=PTSD

ということで、ダンサーには、自虐系トラウマを持つ人が多いそうですが、これってまんま、クライミングでは?

バレエは大人のレッスンに行けば、誰もコンクールで優勝!とか言っていません(笑)。

ジムでは、なんか知らないけど、しっかり競争社会を形作っていますが、そんなのに大人が参加しても…

■ 教師が加害者

バレエでは、まぁ大体先生が加害者ですね(笑)

というのも、先生がそういう風に育ったから…

  スポ根=成功体験=教え子にもスポ根

という流れで、次なるスポ根が作られる。

クライミングでも同じで、指導する側が加害者。

しかし、指導する側が前提にしている、

   18歳男子

という体力がすでに前提でなくなり、

   小川山レイバックは、入門ではなく、上級…という扱い(笑)

■ え?!上級?!

えーじゃ、小川山レイバックが1回目から、マントル以外は、登れていた私って結構上手だったって意味なんじゃないの?

昇仙峡のワイドも2度目でRPだし… ジャムジャム84の3p目核心だって、2度めには登ったんだけど…

というので、なんか… 色々、考えるよなぁ。

誰かが、四角い私を 丸い穴に当てはめようとしていただけだよなぁ?

 



【改革プラン】新人教育漫画(案)

■(案) 

研修医なな子 →  新人クライマー ケン

で転用してみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー
K大学医学部附属病院
ここでは春になると大学卒業したての研修医たちが、いかにも気負った様子でうろつきます。
「あ、山田先生」
「お、こりゃ石橋先生」
(お互いに先生と呼び合っているのは間違いなく研修医)
「あ、先生たち、ここ片付けてね」
「はいっ」
でも、まだ、ほとんど役にはたちましぇん。
シーン:先生っ!血圧が70に下がっていますっ わかったっ
「あ、先生たちー」「となりの患者さんの点滴見てやってねー(見るだけでいいから)」
「はい」
そして何の期待もされていましぇん
さて、医者の世界は完全な師弟制度。
「内田先生は、鈴木先生と山川先生をお願いします」
「…はい(ーー;)」
研修医は、まず最初人ベテラン指導医に振り分けられて、1から10まで習います。
研修医は、まだ役には立たないが、何をしでかすか分からないので、目は話せない
指導医にとってはうっとーしこったが
自分たちもそーやって育ったわけで…
 
ーーーーーーーークライマーバージョンーーーーーーーー
山梨県三つ峠山 
ここでは春になると、ロッククライミングに入門したての新人クライマーたちが、真新しいギアをじゃらじゃらと不必要にぶら下げ、いかにも気負った様子で先輩クライマーの後をついて歩いています。
 
「あ、山田さん!」
「お、こりゃ石橋さん!△△に入ったの?」 (←60代の人:最近の新人クライマーは、新人って言っても幅広い)
「山田さんは、○○会ですか、張り切りましたねぇ」 (ヘルメットに名前と会名が書いてある)
 
(ピカピカのギアをじゃらじゃら腰に下げて、アークテ○クスのウエアを着ているのは間違いなく新人さん。ベテラン山やは服にお金をかけない。ワークマンが定番)
 
「あ、君たち、ロープはループじゃなくて、振分けでまとめてね」(ループにするのは縦走用です)
「はいっ」
 
でも、まだ、ほとんど役にはたちましぇん。
 
シーン:あっ、リーダーっ!末端にストッパーノットが結ばれていませんっ わかったっ
 
「あ、新人さんたちー」「パートナーのハーネス、チェックしてやってねー(見るだけでいいから)」
「はいっ」
そして何の期待もされていましぇん。
 
さて、山岳会の世界は、完全な年功序列制度。
 
「内田は、鈴木と山川を頼んだぞ」
「…はい(ーー;)」
 
新人は、まず最初、先輩クライマーに振り分けられて、1から10まで習います。
新人は、まだ役には立たないが、何をしでかすか分からないので、目は離せない
先輩山やにとってはうっとーしーこったが
自分たちもそーやって育ったわけで…
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2023/05/18

【心理学】見捨てられ不安

 益田先生のライブが昨日は秀逸だったんだよなぁ… 

テーマは、”見捨てられ不安”、について。

インスボンなどで、パートナーが、明らかに心理劇を演じていて、私に”捨てる捨てる”と繰り返すので、なんかなーなことが度々合った。

振り返り。

■ ラオスで急成長… 日本では成長できない

一回目のラオスの後、2度めのラオスは、いきなりクライミングが急成長した。 

というのは、なぜか? ラオスのクライミングは、日本のど根性系クライミングとは話が違うから。

私は

 外岩で成長したい

と思っており、それが可能なのがラオスで、日本の岩場だと、全く不可能。というのは、日本の岩場は、

 多くの人に登ってもらいたい

という発想では作られておらず

 おれの課題、登れるもんなら登ってみろ、

と基本的に、挑戦&挑発モードで、人格に例えるなら、ジャイアンみたいな課題づくりが基本なんですよね。

クライミング業界に詳しくなり、なるほど、エイドクライミングがスタートで思考停止しているから、そういうボルトの配置になったんだね、と分かるようになったが。

で、ラオスで開花した私のクライミング。

■ アンハッピーな師匠

ところが、相方はアンハッピーだったんですよね、私がクライミングで上達したことが。

日本の岩場では、身長が物を言うわけで、そういう岩場では、男性はすべからく152cmの女性に対して優位に立てる。

だからじゃないかと勝手に憶測しているんだが、都合の良いパートナーがほしいんだろうと。

捨てる捨てると連呼されうんざりモードになってしまった… 

相方は、どうも、見捨てられ不安パニックになっていたようです。60代の男性でも、未だに見捨てられ不安が払拭できないというのは、たぶん、精神科にかかるくらいな出来事だと思うのですが…。本人は自覚がないようで、私が悪いと思っているみたいでしたが、後輩が楽しくラオスで登った程度のことで、見捨てられ不安パニックになるのは変。

そういう人の心はこうなっていたのか…というので、とっても参考になった。

■ 母

思えば、私の母は見捨てられ不安パニック型だったかも…。

というのは、母は、ASD受動型みたいだったんですよね…。なので、私は、たくましく育ちましたが、親が自閉症だと、子供は補填するような性格を、生育過程で身につけると思いますが、それは、その子の本当の自己ではない。

昨日、通りで、スキップしながらふらふら歩いてる幼稚園の女の子がいましたが、あらー私みたいな子がいる、と思いました。私も、いつも登下校は一人が好きな子供でした。かと言って、寂しいわけでなく、踊ったり、歌ったりして一人でいるのが基本楽で好きみたいな…

私も小さい頃はちゃぶ台で踊っていたそうです(笑)

すでに幼年期に人生の荒波が降りかかり、ちゃぶ台で踊っている場合じゃない!となりましたが、ちゃぶ台で踊る子供が、親を慰め、支える子供になるわけですから、ギャップ大きいですよねぇ?

ということで、大人になってピンチが去ったら、踊って歌い、遅れを取り戻したいわけです、私のインチャは。

そんなところに、おれを見捨てないで、みたいな見捨てられパニックの人が来たら、はぁ?ってなることが分かるでしょう…

こっちはやっと謳って踊って、楽しいー!みたいになっているところで、えーん!と泣かれたら…

アクセルか?ブレーキか?で言えば、ブレーキでしょう…。

しかし、そういうことも、付き合ってみなければ分からないわけで。

■ 基本 みんなで楽しく登るのが好き

私は、1対1だけでのぼり、他の人はいれない、みたいなのは、あんまり好きではなく、そこらにただいただけの人とも登って問題ないタイプです。

公園に行って知らない子とも遊ぶタイプでした。あんまり人を怖いと思っていない。

それで何度か痛い目に合っていますが、あんまり懲りていない。

子供の頃は、アフリカの難民問題など見て、日本に連れてきてあげたらいいのに・・・と思ったりしていました。

日本的な、家族だけは大切にするけど、公共のマナーなしみたいなのって余り好きでない。

家族って言うより、気の合う仲間を大事にします。

【本当にしたいこと】体力核心

 ■ ホメオパシーのレメディ適用書

 昨日は、レメディの処方相談を受けた。豊菌グルトの掲載をされていたブログに相談に乗ります、という記載があったので、ピンと来て、相談。
ちょっと前にも適用書を出してくれる人を探したけど、見つからなかったんですよね… 今回は、スムーズに繋がれた。

あんまり構えなくていい先生で、素直に話せたような気がする。

■ 海外バムについて

で、驚いたのが、なんにも制約がなかったとしたら、何をしたいか?という質問に自分が
 

 海外クライミングバムをしたい
 

と答えたこと。そうだったのか、私って感じだなぁ。

ただバムって言っても、あちこちに車で放浪して回るのは、私には合っておらず、一箇所に定点で登るのが合っているんだよなぁ…。

というのは、若い頃、カリフォルニアには住んでおり、レイクタホにデイビッドの父親がハウスボートを持っていたので、出かけたりしたんだが、アメリカって大きな国なんですよね。運転だけでクタクタ系です(笑)。

もともと、子供の頃から体力がない系なので、海外に行くにも同じところにずっと泊まっているってタイプの滞在法でした。だから、山が好きなんだと思うんだけど。

登山ってテント泊縦走でも、店じまい早いですよね、4時で今日は終わり、で。

■ 必要なのは用心棒

クライミングの定点旅行の大問題は、クライミングに行く先がアメリカやヨーロッパの先進国で価格が高いことです。


無料で泊まれるカウチサーフという仕組みもあり、私はホストはこなしており、ゲストを受け入れ経験は楽勝で貯まるが、不公平なのが女性の立場。自分がゲストになって女性一人で見知らぬ人の家に泊まるのは、さすがの私でもリスクが大きい…ので、一人で行くなら、そこはお金で解決せざるをえない。


一緒に働きながら海外放浪をやってくれる男性クライマーがいれば、やはり用心棒として便利なんだよなぁ。

しかし、英語も話せず、私に連れて行ってもらいたい、と思っている人だと、用心棒どころか、ただのお荷物だし…。

というので、相方は悩ましいものなんである。女性の同じような人がいたら最強なんだがな。

スコーミッシュは今年は足の回復が間に合いそうにないかもしれない。今円安だが、円高局面になるのかなぁ…少し待ったら。

どうしたもんだか。

ラオスは行きたいと思っているが、その後はスペインの友達のところに行こうかなぁ…。

どちらにしても、体力という資産を大幅に失っていると思われる今。体力戻ってこないかなぁ…

 はちみつ栄養療法、がんばります。

2023/05/17

クライマーの心を伝える文章とは何か?クワンデ北壁vs〝Romance Dawn〟5.14- FA

■ 若い人はアルパインもフリーも指導者がいない

最近のジム上がりの新人クライマーはクライミング技術といえば、ムーブのことだと思っており、クライミングを理解していない。

のは、クライマーが書いたクライミングのことを読まないからではないか?と思うんだが…

アルパインクライミングでは、山行報告書の習わしで、文章を書くのが当然の習わしになっているが、フリークライマーは、登攀そのものの時間的にも短いだけに、その登攀の

  個人的な価値

について書くことがすくない。そもそも書かれたものが少ないから模倣もし辛い。だから、若いトップクライマーも登攀について語らない。

だから、読む人も少なく、後進の人が登攀の実際のことが分かるようにならないんではないだろうか?

以下、一流のアルパインクライミングと一流のフリークライミングの記録を、事例として研究してみたい。

■ 事例1 アルパインクライミング クワンデ北壁

https://koyaken4852.hatenablog.com/entry/2016/11/30/165211  より引用

赤字当方。

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  翌日はお日様がすっかり昇り切ったころの出発となる。ここから第1の核心と思われる右上するジェードルに入っていく。僕がジェードルの入り口までロープを延ばす。双眼鏡で偵察したときはジェードルの下部がこれほど薄氷だということが分からなかった。登れると思えば登れそうだがプロテクションはほとんど取れないのでミスは許されない。傾斜は70~75度くらいだろう。相方が核心に入る。「悪っ」と言いながらジリジリと登っていく。カナダで鍛えた薄氷登りのテクニックを見せてくれる。“よくあんな所を登っていくわ”と僕にとってはひとごと。薄氷の部分さえ抜けてくれれば僕はそのあとの厚く張った氷をリードするだけだ。

 今日の行動食はスニッカーズだ。スニッカーズは何度食べてもうまい。3分の1を二口で食べ、3度に分けて食べるのが僕流の食べ方だ。こうすればたくさん食べた気になるし、身体にたくさん吸収されているような気がする。口から入れたものはなるべく吸収して出さないほうが効率がいい?

 “くそっ、あんな所で切りやがった”まだロープは余っているのに上部に見えるさらに険悪な薄氷の下でピッチを切った。僕がビレー点に着いたら一言、相方が「お前にも面白いところ残しといたで。」僕も一言「有難う。」“仕方がない、行くか”当然プロテクションは取れない。岩から1箇所と気休めにスカスカ氷に半分しか入らないスクリューを決める。

 ここからはピックが1cmほどしか入らないパッチワーク状の薄氷だ。クランポンを置く氷がミシミシと音を立てる怖くない。落ち着いている。5m、10m取れない。途切れ途切れの厚い氷になり、気休め2号を放つ。次第に氷は厚くなり第1の核心は抜けた。ジェードルは計4ピッチ、上部2ピッチは氷が厚く快適な登りだった。さらに1ピッチ延ばし岩の下にビバークをすることにする。登攀を開始するのが遅かったため6ピッチしか進むことができなかった。お互い「今日のピッチは難しかったからしゃあないわ。」と慰めあう。

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・オブザベして、そもそも、自分が登れるかどうかを判断するものだ、ということがわからないと文章の意味が味わえない

・下部のほうがより危険で落ちれないことが分かっていないと味わえない

・傾斜70度=初心者でも登れる=難易度は、リスクと無関係だと分かっていないと味わえない

・薄い氷=危険と分かっていないと味わえない

・ピッチを切る切り方にクライマーの考えが現れるものだと知らなければ味わえない

・悪い=リスク=面白い が分かっていないと笑えない

・ ピックが1cm=かなり入っている方…女性のわたしだとアックスを振り下ろす力が弱いので、1cm入れば上等です。もっと入らなくても登ります。

・5m、10mのランナウトが悪いと分かっていないと味わえない 

・気休め2号 プロテクションの意味が分かっていないと味わえない

・ 6ピッチしか 普通は20ピッチくらいが楽勝だと分かっていないと味わえない

大事なことは文章から、

 リスクテイクのあり方がリアルに伝わってくる=手に汗握る

ってことで、そのリスクが分かるには、ある程度、知識と経験が必要です。

トップクライマーでも5m、10mで緊張している=つまり、死を意識している

のに、一般市民クライマーに40mランナウトを期待していたらしいんですよね、九州では…(笑)。今は、20mランナウトくらいだそうですが、

 市民が、生涯スポーツとして楽しむのに適したリスクかどうか?

議論が待たれているでしょう。なんせ、

 ”1億総おれもいつかはピオレドール賞”だった時代

は、とっくに終わって、

 ”今どきの山や”は、結婚して子供も作る(驚き)

もとっくに終わって、”今だと、

 おれ、在宅勤務なんでジム行くことにしました。憧れはマルチでーす(はあと)

って人が新人なんですよ… その時代に

 お前も20mランナウトに燃えろよ

って(汗)。

■ 事例2 フリークライミング  Romance Dawn 5.14A

 Yuta KashikiのFB投稿より引用。赤字当方。

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 2023.4.27
8年前に自らボルトを打った地元広島:三倉岳のプロジェクトが登れた。
もともとリングボルトが打たれ、基部はキジ場と化していたこの壁は、フリーでまともに試みた人がいないにも関わらず長年プロジェクトと言われていた、そんなラインだった。
さこそ全長15m弱程度だが120°は優にある花崗岩のフェイスは日本では稀有な存在で、プロジェクトとして文句無しのビジュアルだった。
実際に上からチェックしてみると奇跡的にホールドは繋がっていてトップロープながら曲がりなりにもムーブを起こす事が出来たのでボルトを打つ事に決めた。
だがほどなくして仕事の関係で広島を離れる事になった。その片道500kmの現実に事実上通ったり、自分の好きなタイミングやコンディションでトライする事が難しい環境に、本当に終わらす事が出来るのか自信は全く無かった。だが、常に頭の片隅にこのプロジェクトはあった。
内容はショート系のハードルート
離陸した瞬間からボルダーグレードで2〜3段程度の動きから始まり、息つく間も無く縦に距離感のある人工壁のようなムーブが続く。そして、レストポイントを挟みラストはランナウトした状態でシビアなムーブをこなしてトップアウト。終了点は源助崩れのテラスにある木でよくみんなが荷物を広げている場所だ。妥協点は最小限、自分で言うのも憚れるがコンパクトながら素晴らしい内容だ。
しかし、その恐ろしく難しく感じていたこのプロジェクトだったが、登れる時はあっけなく、澱みなく終わった。月日が経ちどうやら少しは強くなっているようだ。思いがけず突然に終わってしまったのでグレードもはっきり言ってよくわからなくなってしまったが、これまで登ってきたどのショート系の5.13台よりも別次元に難しかった事ははっきりと言える。実際はもっと簡単かも知れない。でもこれから色んなクライマーにトライされ登られ、議論して色んな意見が出ればそれで良いと思う。
昔は自分のクライミングの為だけに通っていたこの山も今では仕事で訪れる事の方が多く、付き合い方も変わってきた。だからこそ、その逆境の中でどうプロジェクトと向き合っていくのか、チャレンジしていくのか考えさせられた気がする。そして苦労して乗り越えられた今、クライマーとしてまた少し成長させてくれたと思う。今も昔も自分のクライミングの原点であり、常に厳しさを教えてくれたホームの岩場、これからもお世話になります。だけど、この自己最難クラスの登攀がこれからのクライミング人生の夜明けであるように

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・フリーで長いこと登られていない、見捨てられたルートの発掘 

・長さより、傾斜や難しさ

・ビジュアル

・奇跡的にホールドがつながっている

・課題との付き合い

・登れる自信はなくても頑張る

・ハードかどうかが問題で大きいかどうかは問題ではない

・いろいろなクライマーにトライされ、登られることが価値

・人的成長

・厳しさ、苦労 でも 自己最難

■ アルパイン&フリーの比較とまとめ 

アルパインの価値          フリークライミングの価値

大きさ&悪さ              難しさ&見た目

ピッチ数                 NA

スピードの速さ           見ているだけも含めた長い付き合い 

リスクによって山と向き合う      難しさによって課題と向き合う

核心は悪さ              核心はムーブがつながるかどうか 

隔絶                 みんなに登ってもらいたい

逆境はスノーシャワー         逆境は仕事

本当に向き合っているのは自分     本当に向き合っているのは自分

おれはこのリスクを取れるのか?と向き合う おれはこの難易度が登れるのかと向き合う

■ まとめ

いかがでしょうか?

フリークライミングは、特に前提知識がなくても、クライマーが向き合っている対象がわかりやすいと思うのですが、アルパインクライミングになると、ある程度の知識がないと、そもそも書かれている文章を読解することができないのではないか?ということが伺えます。

そもそも、文章を通じて、

 自分が何と向き合ってきたか?

ということがよく分かる文章が、クライミングに関する文章としては良い文章と言えるのではないかと思いますが、そこには、

 価値観

が当然現れており、アルパインクライミングとフリークライミングでは、価値観は全く違います。

アルパインの人は、壁がデカくないから、と言ってバカにしたりしますが、小さくても難しい壁は、日本にはいっぱいある。

一方、フリークライミングの人は、ムーブがつながる、の意味が理解していなかったりします… チビにはムーブ繋がりませんよねぇ? 

余談ですが、小鹿野で初登と違うホールドだからって岩のホールドが加工された事件が合ったようですが、初登者の自分に使えないホールドを女性や子供を含む他の人が使えることは普通のことで、リン・ヒルの著作にも、手の大きいクライマーが使えないホールドを使ってリンが登ったことが書かれています。

つまり、課題の岩が奏でる歌は、身長別だったり、手のサイズ順だったり、ってことです。

そんなのビレイ中にクライマーを見ていれば、分かるようになると思うんだけど…。

人工壁をクライミングと教えてしまうと分かるようにならないかも知れませんね。

 

一般の人バージョン

ジャム中のわたし

 

フリークライミングは、ボルトルートで覚えるより、トラッドで覚えるほうがやっぱり安全と思う…



【行動プロテクション】5.13登れても、トラッドの5.9は登れない=Ⅵで落ちる

 こちらの記事の内容からすると、

 5.13が登れるクライマーはめったなことでは、Ⅵでは落ちない

は、

  過去の認識

であり、最近のクライマーについては、

 現代的認識 = グレードで、行動プロテクションは判別できない。

が正しい認識のようですね。

もちろん、若いアルパインクライマー志望君が、5.13をまずは目指す、というのは良いことだと思いますが。 

高校生を見て、子供は子供だ、と思わない大人はいないと思いますが、ジム上がり新人男性は、高校生と同じです。

★★★ジムクライミング時代の、クライマー三段論法!★★★

 1)高校生は、まだ子供である

 2)ジム上がりの新人クライマーの行動様式は、高校生と同じである

 3)したがって、ジム上がりクライマーは、何歳であっても、まだ子供と同じである。

 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

基本的に、まず危険から身を守るすべを身につける前にグレードだけ上がっていって、

 ちゃんとした自立したクライミングの理解ができる前に、みないっちょ前気取り

になっている、っていうのが問題だと思う。


 

2023/05/15

【行動プロテクション】注意義務 …新人にも、高校生にも

山岳部新人高校生と同じ扱いをクライミングジム上がりの初心者クライマーにも適用すべき

なんじゃないだろうか?

■登山事故の凡例

https://www.jpnsport.go.jp/tozanken/Portals/0/images/contents/syusai/2018/text/text1-2.pdf

より引用  赤字は当方。

高校生と同じ扱いを、

 クライミングジム上がりの初心者クライマーにも適用すべき

のような気がするんですよね。基本、自信のほうが過剰のような気がします。

それは

 年齢によらず、男性新人全員に適用できる法則

のような気がする。 

 ジム上がりクライマー=大人だから自己管理できる、という前提事態が間違っている、

のでは?

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(2)指導者が負う注意義務の内容
高校の山岳部の指導者が負う法的な注意義務の内容
は具体的な状況に応じて異なる。以下に裁判になった
ケースをあげる。
① 1952 年(昭和 27 年)北海道の芦別岳で高校の山
岳部の顧問教師が6人の生徒と登山中に,登山ルート
を間違えて傾斜が 50 度以上ある岩場に直面し,そこ
を登ろうとして2人の生徒が滑落して死亡した。
裁判
所は引率していた教師に,危険を察知して引き返すべ
き注意義務があったと述べた(札幌地裁昭和 30 年7
月4日判決,判例時報 55 号3頁)。
生徒に岩登りの経験がなく,教師は「岩場を登るの
は無理ではないか」と考えたが,「大丈夫だ」という
生徒の意見を尊重してその判断にまかせたことが事
故につながった。教師が生徒の意見を尊重した点は,
2017 年の那須の雪崩事故の状況に似ている。那須の
事故では,尾根に出たところで引率教師が引き返そう
としたが,生徒が「登りたい」と言い,教師がそれを
容認したことが事故につながった。
生徒が登山の意欲に溢れている場合には,生徒の判
断は危険性を軽視しがちである。
安全管理については,
判断を生徒に任せるのではなく指導者が判断をしなけ
ればならない。指導者は,常に自分が安全管理できる
範囲を自覚し,判断に迷う場合や判断に自信がなけれ
ば,行動を中止すべきである

② 1983 年(昭和 58 年)高校の山岳部の沢登り中に,
部員の生徒(1年生)が徒渉に失敗して溺死した事故

がある。この登山は,教師が同行せず,生徒だけで企
画されていた。沢のレベルはやさしかったが,亡くなっ
た生徒が疲労し,沢で転倒して流されたことが事故に
つながった。裁判では,計画段階の安全管理に問題が
なく,顧問教師の注意義務違反はないとされた(京都
地裁昭和 61 年9月 26 日判決,大阪高裁昭和 63 年5
月 27 日判決,判例タイムズ 672 号 203 頁)
この種の事故は,登山計画の段階の安全管理だけで
防ぐことは難しい。縦走登山中の登山道からの転落
故なども,登山計画の段階の安全管理だけで防ぐことは
難しい。この種の事故を防ぐためには,指導者が登山
に同行し,登山中の生徒の疲労の程度や現場の状況に
基づいて事故の危険性を判断し,適切に対処する必要
がある。指導者は生徒の部活動に常に立ち会う義務は
ないが,事故を防ぐ観点からいえば,危険を伴う登山で
は指導者が同行して現場で安全管理をする必要がある。
指導者に生徒の登山に同行して安全管理できるだけの
自信がなければその登山を実施すべきではない。指導
者が同行せず,生徒だけで実施する登山は,危険性の
低い登山に限るべきである。
③ 1994 年(平成6年)7月の朝日連峰での山岳部
の登山中に生徒が熱中症で倒れ,死亡する事故が起き
た。引率教師は,登山中に動けなくなった生徒の冷却
措置をとり,テント内で休憩させたが,すぐに救急搬
送の手配をしなかった。裁判所は,引率教師が熱中症
の生徒を直ちに救急搬送しなかった点に注意義務違反
を認めた(浦和地裁平成 12 年3月 15 日判決,判例時
報 1732 号 100 頁,判例タイムズ 1098 号 134 頁)
登山計画を立てる段階で熱中症の可能性を想定し,
安全管理計画を立てることは必要だが,それだけでは
登山中の熱中症を防ぐことはできない。引率指導者は
生徒一人ひとりの登山中の状況を観察して,適切に対
処することが必要である。
登山に同行する教師は,「定期的に水分補給や休憩
をしているので熱中症になることはない」「この程度
の気温では通常は熱中症になることはない」などの思
い込みを捨てて,現実の生徒の状態を観察し,熱中症
の兆候がある場合には速やかに適切に対処すべきであ
る。まして山の中では,すぐに病院に収容できるわけ
ではないので,疑いを持った時点で対応を開始し,悪
化する前に救急搬送の手配等を行う必要がある。結果
的にはそこまでする必要がなかったというケースが多
いと思われるが,特に学校での活動では万一の事態に
備える考え方が必要である。
④ 1985 年(昭和 60 年)山岳部での活動ではなく,
高校の学校行事として行われた登山中の事故のケース
であるが,生徒が六甲山を登山中に登山道で生じた落
石を受けて死亡した事故がある。この登山は教師が同

行せず,生徒らだけで実行されていた。裁判では,教
師が負う注意義務の範囲が問題になったが,高校生は
一定の体力や判断力があり,教師は登山道で生じる落
石事故を予見できなかったとして,教師の注意義務違
反が否定された(神戸地裁平成4年3月 23 日判決,
判例時報 1444 号 114 頁,判例タイムズ 801 号 208 頁)
高校の山岳部の活動でも,登山道で生じる落石事故
を計画段階で防止することは難しい。指導者が登山に
同行していても落石事故を防止することは難しく,指
導者に注意義務違反が認められないことが多いだろ
う。ヘルメットを着用しても,すべての落石に効果が
あるわけではない。落石事故を確実に防ぐ方法はない
が,落石に対する警戒を常に怠らないことが,事故の
リスクを低くすることにつながる。