2017/01/10

一年のまとめ 年間128日

■ 年間山行数と年間入山日数

去年2015年は108日でしたが、2016年は128日でした・・・(汗)。遊びすぎてスミマセン!128日って・・・去年より、20日もパワーアップしているではないですか・・・。 今年はラオスに行ったので、ラオスでの10日間が効いていると思いますが・・・。

I have gone to the climbing and mountains 128 days in last year! 128 days is a lot! Total, 87 tours, 128 days. 

365日ですから、35%。年の三分の1強は山に行っている。2016年は、フリーしかしていないので、それでも、足が弱くなって、心肺機能も弱くなっている気がします。

1月 7 11
2月 8 10
3月 11 13
4月 11 15
5月 8 10
6月 8 9
7月 4 6
8月 7 19
9月
10月 9 10
11月 4 13
12月 10 12
87 128
 
  16年度 128日
 15年度 108日 
 14年度 76日 
 13年度 59日 
 
 ・・・・・ここからアルパイン・・・・ From here climbing started
 
 12年度 64日      
 11年度 22日 
 10年度 26日 

The year 2015 was 108 days... so it has grown 20 days bigger.  

In the beginning I was going only about 20 days/year, I think it is a good pace for a beginner since outdoor is so tiring.

The next two years I was concentrating on getting a training, alpine training, including avalanche and rescue, days of mountains developed triple of what of hiker's.

Then I got more serious about mountains and started to climbing. Climbing needs training so days got developed even bigger, but I was still going to hike and creeks.

Ever since I quitted Alpine Club, my tour has improved. I was thankful that I could go out to the mountains with any partner. Some partner stayed, some has left but this was the time I understood what makes a good mountaineer.

In the year 2016, I started to go out with only a few partner so I can concentrate on developing my climbing skills.

Now I have a few steady people to hang out with.


■ 2016年のまとめ

2016年は、フリーに注力したので、成果の多い年でした。

・5.9のオンサイト取溜め
・6Aのリード
・クラックの初リード
・クラックのプロテクションの練習

アルパインでは、入門ルートにリードで取り付くことができました。

 ・無雪期 旗立岩中央稜
 ・厳冬期 阿弥陀北稜

フリーの成果が大きいですかね~

■ 単独について

私は山は単独で始めました。

主たる転機となった単独行・・・

 16年度 厳冬期 阿弥陀北稜
15年度 厳冬期 甲斐駒 
 14年度 厳冬期 天狗岳テント泊
 13年度 厳冬期 茅ヶ岳東尾根 初の単独藪ルート
 12年度 無雪期 後立単独テント泊縦走 4泊5日     
 11年度 無雪期 八ヶ岳テント泊縦走   
 10年度 無雪期 北岳
       厳冬期 大菩薩嶺  

単独行を一切しない(できない)人とは、なんだか話が合わない・・・山ヤではないような気がする。

いくらセカンドで、支点の整備されたマルチピッチのバリエーションルートなどをたくさん行っていても、道なき道を歩くことに恐怖を覚える人では・・・。

道なき道へ行ってみたい!というその衝動が、アルパインの魂のような気がするからだ。

初めて北岳に行った時は、山切れで、どうしても、いてもたっても、いられなくなり、出かけた。

厳冬期の鳳凰三山は、赤岳横岳の誘惑を蹴り、今ある技術で行ける最大の山、ということで出かけた。

当時の私には、厳冬期のテント泊のスキルはまだなかった。テントも持っていなかった。体力と雪上講習のいらない程度の厳冬期の歩行スキルはあったので、鳳凰三山を選んだ。鳳凰三山だってガイド登山で行くと、5万円の山。

雪上訓練を受けていなかったので、赤岳横岳には、リーダーがいないと行くことができない。金でリーダーを買うような山はしたくなかった。

この時のガイドさんは、良い人だが、札束で頬を撫でられて、本来その山に行くべきでない人を連れて行っていた。この時、赤岳横岳に登った人たちで、それ以上の山に行くようになった人は、一人もいない。

赤岳横岳を蹴って、自分で行ける最大の山に行った私の方が、現在、困難な山に継続して登っている。

ソロで出かけて良かった山には、かならず夫を連れて行った。これで復習山行になる。夫を連れて行った北岳は、暴風雨での悲惨なテント泊デビューだった(笑)。

テント泊で生活技術を一通り身に着けたら、次は読図とルートファインディングの番だった。

タカマタギと言う山で、雪をしたいのだったら、読図の必要性を痛感した。

3年かけて、読図を勉強。これは、その辺の藪山を歩けばいいだけなので、独学。初めて茅ヶ岳東尾根を単独で歩けた年、師匠には厳冬期の甲斐駒に連れて行ってもらっていたが、標高1700mの茅ヶ岳のほうが達成感があった。

山は高さではないし、サイズでさえもない・・・注いだ努力の量で、感動が違うのだ、と思った。

もし、山に行く理由を、

 感動するため

とするならば、連れて行く山、連れられて行く山ほど、山をつまらなくするものはない。

安易になれば、なるほど、感動は薄れる。カンタンに登れてしまった山には、印象がない。

同じ山でも、ロープウェーで登り、ほとんど歩かずに登ることもできるし、標高差500mで登ることもできるし、標高差2200mで登ることもできる。

どの方法で登っても、山頂にあるのは同じ景色だ。その同じ景色を、どう感動で色づけるか?

そこが問題だ。

■ 愛情の山

山の感動は、単一色ではない・・・。連れて行ってくれた人の愛情が感じられる山もある。

私にとって、ツルネ東稜は、アルパインってこういうことだよ、ということを三上ガイドが、なんとかして、紹介したいと思って、発案してくれた思い出のルートだ。私が川俣尾根に行きたいと言ったから。

アイスで行った広河原沢左俣は、師匠となってくれた鈴木さんが選んでくれた、初のアイスアルパインだった。パートナー候補者さえ連れてきてくれたのだ。

鈴木さんには世話になった。甲斐駒も西穂高沢も思いやりが作った山だった。

前穂北尾根は、山岳会の先輩たちが、アルパインに憧れる後輩のためにハッスルしてくれた山だ。

でも、先輩たちにとっては無理がある山だった。11mmのロープは確保器に入らない・・・クライミングから遠ざかってどれくらいたっていたのだろう・・・悪かったなー。

旗立岩中央稜・・・フォローでついてきてくれた先輩に感謝。

■ アクシデントを許容できるかどうか 

私は、どの山にも感動してきた・・・感動がない山なんてない・・・と思っていた。山は多少悪いくらいが良いとも思っていた。うまく行きすぎると、仲間との連帯感が薄まるからだ。

山の良さは、仲間との助け合い精神の発揮にある。

しかし、単独では違う。

不測のことが起こってしまえば、単独行では命取り。不測のことが起こらなかった、ということが単独の喜びだ。今のところ・・・。

■ 自分で何とかできるという自信が大事

例えば、私は海外出張には慣れているので、出張中に不測のことが起こったとしても、大抵のことには、対処できる自信がある。

が、山ではどうだろうか・・・?山で起こる不測のことに対処できる自信は、まだない。

例えば、300m滑落したら・・・?

だから、単独では不測のことが起こってもいいような山、しか選べない。具体的には近所に山小屋がある、ヘリが飛ぶ、というような山・・・八ヶ岳はそう言う山である・・・である。

どんなに小さくても、自分の力で行った山のほうが、連れて行ってもらった山より価値が大きい。

それは誰にも頼れない、ということを、人生と同じ法則を、山で学ぶからだ。

■ 2017

2016年は登攀力を上げることをテーマにした年だった。

さて、2017年はどういうテーマで登ったら良いのだろうか?

私にはラオスでのクライミングは、非常に大きな開眼経験だった。海外でのクライミングは、私にとって、良い影響がある。

私自身の中身は、日本の人よりも国際化してしまって外国人とフィーリングが合う・・・読む本もほとんどが外国人の著者の本であるし・・・

ということで、海外での活動へ、目標を移動する、というのは良い視点のように思う。

日本の山は、とても難しいから(笑)。



2017/01/05

クライミング好調&カムメンテナンス

■ ホームvsアウェー

このところ、クライミングは好調で、皆が驚く上達ぶり。

クラックでも褒められたし、アイスでも褒められた。

嬉しいけれど・・・、なぜなのだろうか?と自問すると、メンタルではないだろうか?

ラオスでは、大勢の人から「アレ!アレ!」と、励まされた。

終ったらみんなが、「ナイスクライミ~ング」と声を掛けてくれる。

腕力には積極的に自信がない。ので、前傾壁は、苦手なタイプのクライミングだ。だが、それでもボルトの近さもあって、声援を浴びながら、6Aがリードできた。

西洋人の集まりの中でのクライミングは、なぜだろうか・・・英語環境は、日本語環境より快適で、完全に”ホーム”環境だった。

ラオスでは、初対面のクライマーたちとも、何の問題もなく、楽しく登ったのだった。

■ スポーツクライミング

アウェー感がある場所で、成長できないのは普通のことだ。

私にとって発見だったのは、外岩であれば、スポーツクライミングの岩場であっても、楽しいと言うことだった。

・・・今アイスもクラックも楽しいのは、実はラインが読めているから。

アイスは、氷の歌を聞かないといけない。

岩は岩の歌が聞こえなかったから苦手感があったのだろう。何しろ雪だと何も怖くないのだし。

■ フリー的なクライミングとアルパイン的なクライミングと

吉田さんは、レッドポインターだから、完全フリー派のクライマーだった。

が、アルパインの人を応援していた。アルパインにも理解があった。・・・ので、全然アウェー感がなかった。

もしかしたら、フリーしか知らないクライマーだと、クライミングを教わっても、感じが違うかもしれない?

同じクライミングも、フリーしかしない人の登りと、アルパインでスタートしてフリー化した人の登りでは全く違う。今は見れば分かる。

正直、車から降りて10分で、課題に取り付けてしまうフリークライミングに慣れてしまうと、これはこれで、山じゃないけど、とっても楽しいなと思う。

・・・のだが、実はフリークライミングの方もイバラの道で、今フリーの世界は高度というより、極度にスポーツ化してしまっており、動的ムーブが進化。もうビックリ仰天のクライミングが常態化しているのである。

■ 落としどころは?

となると、落としどころは?と言うことを考えないといけないのだが・・・。

 (持って生まれた身体条件  身長、保持力、柔軟性)
  
   +
 
 (正対&側体の基本ムーブ)

 で、こなせる最大値

が目指すところではないか?と思う。

で、それをグレードに変換すると、たぶん11A辺りでいいのだろうと思っている。

■ コソ錬が楽しい!

この考え方を逆にしてしまい、グレードを追いかけだすと、道中が楽しくなくなる。トレーニングがノルマになってしまうからだ。

もちろん、私も過去にビール瓶を振ったりとか、トレーニングしているわけなのだけど・・・。

トレーニングはしてもいい。というより、フリーにも、アルパインにもトレーニングは必要だ。しない人は行くべきでない。

より正確に表現するとすれば、知識の習得やギアのメンテナンスを含め、コソ錬と言われる、トレーニングが楽しくない人は、アルパインにも、フリーにも、向いていないってことなのだ。

■ 楽しく成長する

なにより大事なことは、

 道中を楽しく過ごす 

つまり、よく言われる言葉で表せば、プロセスを大事にすること、ことだ。

■ 冒険の再発見

実は、もう今年の冬は、ずっとフリーでいいや~と思っていた。

プライドや目標達成で、山に登っているわけではないからだ。

山に登っている様子を見ても、もう知っているから、羨ましいとも、そう感じなくなった。

要するに、フリーでも満たされている

冒険好きな人はアルパインが好きだ。冒険や探検が目的だから、困難でなくても、発見があれば、楽しいものだ。

■ 久しぶりの友達

久しぶりにアルパインの友達にあった。所属する山岳会がフリー化してきて、アルパインに行く人がいなくなってしまったのだそうだ。

現代人の忙しさが、フリー化を後押しする。

フリーをしているだけなら会はいらないし、会の外の人としか山に出かけないということになると、会はただの足手まといとなる。

ということで、退会・・・が、視野に入ってしまうという訳だ。

私もフリーしかしないなら、会は必要ない。

一般登山なら、会の人と行くくらいなら、一人で行った方が楽しいし、安全性も高い。

■ カムのメンテナンス

今日は、エイリアンのメンテナンスをしていたのだが、お湯は、あまり汚れ落ちが良くないようだった。

アルコールに浸るほど漬けて、汚れ落としを頑張ってもみたが、あまり成績は良くない。

CRC556を流れるほどつけて、綿棒で落とすのが良いらしい・・・。

黄色のエイリアンは、とても動きが悪いので、なんだかな~。