ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 読書 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022/12/21

おススメ書籍『アート・オブ・フリーダム』

 

https://amzn.to/3V9c5CA

 これは、すごい良書でした。

『高みへの憧れ』でしたっけ?

文登研の登山教科書がありますが…

 登山家の心のありよう

は、あまり触れられない書籍が多い中、この本のクルティカの言葉は、かっこいいです。

お釈迦様みたいな感じです。

お釈迦さまとお金の話は仏教徒には有名ですが…

ーーーーーーーーーーーー

 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」
 
お釈迦様に従って歩いていた弟子の阿難が答えます。

その会話を聞いた農夫が、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、まばゆい金銀財宝が、地中から顔を出しているではありませんか。

「昔、だれかが埋め隠したのが、大雨で洗い出されたに違いない。こんな宝を毒蛇と間違うとは、釈迦も、まぬけやろうだ」

農夫は喜んで持ち帰りました。

ーーーーーーーーーーー続きはこちらへ https://1kara.tulip-k.jp/buddhastory/2016121291.html

さしづめ、これを、名誉、あるいはヒロイズム、ナルシズムに置き換えると、いいですね。

ーーーーーーーーーーーー

 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」


 師匠に従って登っていた弟子が答えます。

その会話を聞いたクライマーが、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、新品で、残置のカラビナが、終了点からぶら下がっているではありませんか。
ーーーーーーーーーーー

とか…

ーーーーーーーーーーーー

 「そこに、毒蛇がいるぞ。かみつかれぬように」
「ハイ、心得ております」
 

師匠に従って登っていた弟子が答えます。

その会話を聞いたクライマーが、怖いもの見たさにのぞいてみました。

なんとそこには、大ランナウトしたルートがあるではありませんか。
ーーーーーーーーーーー

 そんな感じかなぁ(笑)。

まぁ、私が思うには、登攀能力と匹敵する範囲では、ランナウトというのは受け入れざるを得ないものですが、それでもランナウトを自慢する、というのは、大蛇と同じレベルの煩悩のような気がしますね… 負けてはいけない誘惑、という意味です。

冒頭にクルティカが、ピオレドールの生涯功労賞を辞退するところが出てきます。 誘惑に負けないように頑張るという感じが、よく表れている箇所です。

これだけ頑張っても、山が競争の世界になってしまう…グレードの弊害、ということなんだろうかなぁ…。

まぁ私はクライミングは、グレードではないというような教育を受けたのですが、かといって、アルパインのルート選択ではある程度のグレードの理解がないと、とんでもない不釣り合いなところに行ってしまう…という問題があります。

もちろん、きちんと敗退を前提に行くならば、どんな難しいところでも取り付いても構わないのですが…

その敗退を前提に行くならば…ってのが出来ないと? リスクですね…

敗退を想定しないロープ構成で行くなど、100年くらい早いのかもしれません。

 

まだ、読み始めですが、大変な良書なので、皆さんも是非読んでください☆

2022/08/05

フォースかパワーか?ホームレスへの見解の変化

このホームレスを”登れない奴”に置き換えてみたら、クライミング界では平和が訪れるのかもしれません(笑)

意識レベル  思い
20…浮浪者は恥さらしだ
30…自業自得だ、生活保護不正受給だ
50…絶望を見る
75…悲惨であり、孤独でわびしい
100…社会を脅かす厄介者だ
125…なぜ誰も何もできないのか?社会問題の象徴
150…暴力をふるうかも?なぜ社会にこのような問題があるのだろう
175…恥だ。彼にはプライドが欠けている
200…彼が必要とするのは仕事と済む場所だ 施設を調べよう
250…ホームレスがいてもいい。社会と共存共栄だ
310…彼を勇気づけよう。ボランティアをしよう
350…彼の話はきっと興味深くて誰にも理解できない理由でそうなっているのではないか?
400…徹底的に心理学や社会行動学を研究する良い対象だ
500…興味深く見るだけでなく、愛情や親しみも感じる。過去を見抜き、社会的な限界を超えて自由に気いる彼を年相応に叡智のある幸せな人物とみる
600…彼は私たち自身の一時的な表現であることが明確になる

2022/07/21

無敵神話…若い男性がエクストリームに挑戦して命を落とすわけ

■ 若い男性がエクストリームに挑戦して命を落とす理由
 

が分かりました。
 

2歳の赤ちゃんは、親の元を離れて、大観衆が見守るステージに上がって、恥ずかしがりもせず、ダンスを踊り、観衆を驚かせたりしますが、それは、赤ちゃんがまだ恥ずかしいという気持を知らないのと、親の庇護にあるために、絶大な自己愛=自信を持っているからです。この時期の子どものことを、”無敵神話を持っている”と言います。

それと同じことが若い男性…特に10代の…に起こるのだそうです。
 

一般に、子供の自己愛は、親の愛によって、必要サイズ、最適サイズ、よりは大抵は、拡大しています。

一般に、あれ、世界は俺中心に動いていないな…と、そのことに気が付いていくプロセスが、大人になるプロセスとも言いかえることができますが… そのプロセスで、男の子は、

 無敵神話によって、結果も顧みず、危険な行為に熱中する(P119)そうです。

喫煙、飲酒、ドラッグ、避妊しない性行為、エクストリームスポーツ、危険運転、犯罪…

 

成人に迫った彼らが自信を持つため

 

でエクストリームスポーツに挑むのだそうです…。 
 

なんだ…。クライミングの”挑戦”は、そんなしょぼい理由だったのか…。(ガッカリ…)
 

■ クライミングで自信をつける必要はないような人がクライミングをするのは、”楽しいから”以外、理由がないですよ?

当然ですが、一般に大人で趣味でクライミングを始める人は、クライミングでエクストリームに迫って自信をつける必要自体がありません…。人生を生き抜くのに必要な自信は、すでに他で持っているでしょう…。

38歳で雪の山をスタートした私が山を駆け抜けた理由は、そんなものではありません…。

ホメオパスの由井寅子先生が、レメディ用の水を求めて、各地の霊山を回っているようですが…すごく意味が分かります。

しっかし、それにしても、えらい残念な理由だったなぁ…結局のところ。

私も3歳のころ、親の目を盗んでパン屋にゆき、いつもは車で行くような遠いパン屋だったので、母親をビックリさせたことがありますが…。同じだったとは…。

この書籍に書いてありました。

『結局、自分のことしか考えない人たち』

https://amzn.to/3z3jc6K