1)度胸だけで行動する (度胸は大事だけど、度胸だけの人は、ちょっと…)
2)危急時トレーニングの軽視 (クライミングに危険はつきものだけど、予想できる危険を対策しないのでは…)
3)安全手順への無関心
4)自己過信
5)他者のアドバイスを拒否
6)状況判断の甘さ
7)疲労や体調無視
■ 原因は2つ
■コミュニケーションのパワー
コミュニケーションにはスタイルによって、パワーの序列がある。
弱い方から… 暴力 → 脅迫 → 命令 → 説得 → 懇願 → 暗示&喚起
事例
強制=暴力: 勉強をしないと、ごはん抜きよ
強迫: 勉強しないとひどい目に遭うよ
命令: 早くしなさい!
説得: 運動したほうが健康に良い
懇願: お願い、学校に行って。
■ クライミング界に応用
これをクライミングに用いると?
もっとも強い暗示&喚起は?
友人の死であろう。
友人のクライマーの死が、物語ることは多い。
事例:
私がアルパインクライミングを始める前、環境問題の専門家だった友人の新井和也さんが亡くなった。新井さんとはボランティア活動で出会い、一緒に三つ峠の希少生物探索をした人だった。
新井さんは、登れて語れる希少な人で、劔でテント泊中に、机代の落石があり、その落石は無音だった。隣のテントの人は無事で、新井さんは亡くなった。当時、私は、小屋で働いていたが、ショックで下山して追悼で三つ峠に行った。
新井さんの遺体は、押しつぶされたために膨らんでしまい、最後は大変な姿だったそうだ。
事例2:
その後、山岳総合センターの同期が唐沢岳西尾根で亡くなった。ジャンでは落ちないで、普通に歩いていたのに、アイゼンをつけるのを、下山中、サボったのだろうか…、何でもないところで下山中に滑落。身重の妻を残した33歳。若手の講師が卒業生を誘っていった山で、その講師と一緒にいたとしても、事故が防げなかったということになる。
事例3:
女性の友人で、花谷康弘さんのヒマラヤキャンプに参加するほどの実力のあった人が、甲府の私のところに来てくれ、パートナー候補的な感じだったんだが…。一緒に小川山には行ったが。平松美和子さんも滑落した宝剣で滑落。九死に一生を得た。
小川山のクライミングでは、カサブランカに挑戦したんだが、やっぱりテンション入った。私はテンションを入れるほうが、予告なく落ちるより、いいという考えなので、そのことに何とも思わなかったが、今思うと、彼女は、背が低いことによるハンデをまだ理解していないところだったんではないだろうか?
というのは、縦走では女性はあまりハンデを感じることがない。私も雪をやっている間は、誰かに劣ると感じることはなく、20kgでへばっているおじさんを見ると、はてな?となっていた。女性で筋力がない私でも、歩荷で20kg担げるからだ。というので、リーチのない女性は、クライミングで、支点の場所で、相当に不利をこうむらないといけないのだ、ということが、なかなかピンとこなかった。彼女も同じだったろう…
事例4:
故・吉田和正さん。最後のプロジェクトのビレイヤーになってしまった…。 吉田さんはせっかく私に開拓を指南してくれようとしていたのに…。受け取れず、ごめんなさい。
事例5:
最近では知り合う前だったが、トラベリングクライマーの萩原さんが亡くなった。ラオスに誘ってくれた人だった。コロナ前で、誘いに乗って行っていたら、コロナで帰ってこれなくなるところだったんだが…当時、行かなかったのを後悔中…
人の命は短い。できる間にできることをしてしまうのが大事なことだ。
■ 悪影響… 自分の判断力に不信感
手を差し伸べてくれる人の、手を払う結果になってしまった…のは、実は、あまりに疑心暗鬼で、誰の手を助けの手と考えてよいのか、よくわからなかったのだった…。
それは、九州に来て以来、相方の善意(と思えること)が、全く善意ではない、ということが度重なり、何度も殺されかけるような目に遭っていたからだ…。
例えば、
・会を率いていて、メンバーにここを登ったらいいよと指南するような人が出してくるルートが、どれも、リスクが大きく初心者に向かないルート
・オリンピックのビレイを習得して、「私はビレイはできます」と言う。岩とスポーツクライミングのビレイの差を理解していないのだろうか…
・自分のセットしたカムに落ちろ → え?一個で?! いくらカムセットの自信をつけたいと言っても、一個って駄目でしょう…
・下部核心のルートを勧められる
・アイスに行ったら凍っておらず、岩に転進になり、初めてロープを組むのにいきなり私のリードで、しかも、2名のリードクライマーを一人がビレイするというトンデモスタイルだった…。カムも持っていなければ、ザックは大型ザック、それで登らされたので、グレード3つアップ。(カムがない、荷が重い、ビレイヤーが怖い)これが超有名山岳会。
などなど…。
基本的に、教える人のほうが、クライミングのリスク管理について、教わる側の私よりも甘い認識しかもっていないようだった。認識と言うか、クライミングに対する理解。
以上の理由で、相手の言っていることと行為が一致していなかった。言っていることは好意なのだが、やっていることは悪意であるように思われた。そのため、私は疑心暗鬼に陥り、自分の健全な判断力を発揮することができなくなった。
■ 喚起&暗示が大事
話を戻す。
いろいろと、私には、クライマー人生の最初から、
リスク管理を徹底しないと、奴らみたいに死ぬぞ!という暗示
が入っていたわけだった。大体のリスク管理がいい加減な人たちを見ていると、
過去の事故研究
がおろそかである。アルパインなら必須だ。
■ フリークライミングの世界は山の世界に輪をかけておろそか
しかも、フリークライミングの世界では、カッコよく登っているイメージ動画ばかりが流布され、肝心の事故情報…は、仮に事故があったとしても、アクセス問題があるが故に隠蔽されている。
だから、一般クライマーたちには、
喚起&暗示
によるコミュニケーションが全くなされていない。だから、
ビレイを確実にしましょう
ビレイを確実にしないと死ぬぞ
ビレイを確実にしろ!
ビレイを確実にしたほうが、いろいろといいですよ
ビレイをどうか確実にしてください
ロープワークを確実にしましょう
ロープワークを確実にしないと死ぬぞ
ロープワークを確実にしろ!
ロープワークを確実にしたほうが、いろいろといいですよ
ロープワークをどうか確実にしてください
などと、どれだけ直接的なコミュニケーションを行っても、全くコミュニケーションが成立しない。パワーが弱すぎるのだ。
■ 健全なクライミングを取り戻すための施策
ということで、日本に健全なロッククライミングをもたらすための最大の作業は、
・ロッククライミングの事故情報をまとめ、解析すること
・アメリカアルパイン協会並みの事故情報をまとめた冊子を毎年出版すること
・クライマーズ・ウィ・ロスト日本版を制作し、事故に限らず、また著名クライマーだけに限らず、できるだけ多くの亡くなったクライマーの追討記事の発表を行うこと
である。
喚起&暗示によるコミュニケーションがゼロの日本のクライマー業界。
■ 悪者探しを辞める
事故が起きると、誰が悪いか?っていう悪者探しになってしまい、どうすれば事故が防げるか?って話には全くならないんだよね…
そもそも、著名クライマーの死亡事故以外を扱わないという姿勢自体が、
差別的
で、階級構造を強化する暗示を行っている。つまり、
平民
クライマーには、
お前の命は、ロクスノに追悼記事が出るほどの価値はないからな!
と暗示によるコミュニケーションしてしまっているってことだ。だから、若いクライマーは
お願いだ…登らせてくれ…2段をノーパッドで…
ってなってしまう。俺の命に価値があると認めもらいたい、ということなのだ。だから、今3級しか登れないのに、2段をノーマットで登りたい、とか言い出してしまうのだ。
真実は
誰の命にも価値がある
そういうコミュニケーションをロクスノがしていない。そこに問題があるのだ。
■ チバスペシャルティケミカルズでの経験
私は、スイスの会社での就業経験があるのですが…アジア・オセアニア地域統括部長補佐、という立場ですが、ヨーロッパの会社は合理化が進んでおり、人員はかなり絞られているので、部長と言っても、その統括エリアに社員は本人一人です。営業も全部、本人がやるんです。
それは小さいからではなく、外資は経営合理化が進んでいて、莫大な金額を一人でコントロールするのは普通です。日本みたいに共同責任で責任の所在が不明確、みたいな、不必要なことはしないからです。会議もないし、会議があるとしたら、国際電話でした。途中からスカイプになりましたけど。
ま、正直言って私のポジションも要らない…みたいな感じなんですけど、とはいっても事業継続性の面から、彼の仕事の内容を共有している人は必要だから、人を置くことになりますが、要するに影武者ってことなので、売り先との価格交渉から、広報、まで営業に関することは全部やっていました。
で、化学薬品を扱う業界だったので、風評被害、というのが非常に大きなビジネスの障害としてありました。
私は石鹸抗菌剤部だったので、日本の消費者団体から、悪と糾弾される薬品を扱うことになったんですね。
■ プレスリリース1枚書くのに1週間
さて、こんなセンシティブな業界なので、プレスリリースという会社が発表する記事を書くにも、
一週間がかり
です。要するに、かなり慎重、ということです。
この1枚に、10回まではいかなくても、数回の国際会議があり、メールの応答は20往復くらいです。
■ 日本では気楽に返答しすぎ
おそらく、日本での就業経験しかないと、公的な場での発言、ということに、とてもカジュアルな印象を持っているのではないでしょうかね?
特に日本のスポーツ業界は、トヨタなどのグローバル企業の広報のテクニックを学んだほうが良いかもしれません。
失態続きというか、自分たちのスポコンに由来したパワハラ体質、モラハラ体質のブラックカルチャーが、そのまま世間の平均値である、という前提が、無邪気すぎる面があります。
クライミングは特にグローバルな活動です。
■ ちょっと検索したら出てくるバッド事例
過熱報道が続くスポーツ界の不祥事 広報は「現場力」と「質」が必要https://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201901/crisis-management-public-relations-2019/014885.php
ーーーーーーー【企業の事後対応・失敗例】
例えば2022年4月に起きた知床遊覧船沈没事故の社長の対応は、まるで他人事のようで、報道陣からの要請はあったと思いますが、事故発生から5日目にはじめて記者会見を開きとってつけたような土下座で、かつ、謝罪の中で「最終的には船長判断」「客の要望もあった」と責任を転嫁するような発言が目立ち世間の憤りを買ったかたちとなりました。
「このような社長のいる会社だから起きるべくして起こってしまったのだな」と世間に思わせてしまう象徴的な対応でした。
【企業の事後対応・模範例】
同じ事故でも名古屋高速バス横転炎上事故の社長らの対応は評価できるでしょう。
なぜなら、彼等は説明責任をしっかり果たしていたからです。この会社は事故発生の翌日午前中に記者会見を行うなど、素早く対応し、また記者の質問にもしっかり答えていました。恐らく日頃からこのような「万が一」に備えていたのかもしれないと思わせる程だったのです。
ーーーーーーーーーーーーーhttps://www.astorypr.com/news-all/crisis-management-pr-training より引用
事例研究をするまでもなく、
責任転嫁、言い逃れ = バッドケース
日ごろから備えてあるかのような素早い応答=グッドケース
です。
日本の一地方都市では、グローバル企業並みの見識を得るのはかつては難しかったと思いますが、現代ではそうではありません。ネットで出てきます。
具体的な文面は企業の謝罪集を探すと出てくると思います。それらのパッチワーク作業が広報担当者の作業で、私はこうした文面草案の作成者でした。広報責任者は、それがどうパブリックに響くか?ということの検討です。それには、複数の目が必要です。
謝罪は、謝罪すべきでない部分を誤ってしまわないように気を付けなくてはなりません。
そのうえで、反論文を出すことは必須です。悪くないもの、痛くない腹を探られ、謝罪してしまえば、悪かったことになってしまいます。
今回の小鹿野の件も、ボルト欠損は誤報、です。正確には、岩そのものの欠損です。
反論文は、こちらに弁護士が指南した者があります。
http://ooura-law.com/blog/entry-000112.html
相手方は、係争を望んでいるということなので、弁護士同士の弁論に任せるのが、良いだろうと思いますが、最低でも、
誤報は指摘
しておかなくてはなりません。でないと、本来味方してくれる人まで敵に回すことになります。
https://allnevery.blogspot.com/2023/09/blog-post_19.html
■ ロープなし、ビレイデバイスなしで岩場に行きたい?
というのが、7~8割のクライマー事情であることが分かった、海外クライミング事情。
日本の岩場が危険→海外で登ろうかねぇ…の転向も、リスク低減の意味合いからすると、効力ないだろうということが分かるテストケースとなった今回。
かといって日本の岩場のボルト状況は、にわかには改善しそうにないしねぇ…。
■ 安全で健全なクライミング活動はどこにある?
いやはや。
自分がクライミング初心者の時を考えても、ロープを持っていないのに岩場に行きたい、なんてことは、そもそも考えられなかったぞ?
まぁ、初心者だったことは認めるが。
クイックドロー2本って、どういう判断で、そういう装備になったんだろうなぁ…。意味不明。
彼女の装備を紹介しますと、シューズ、ハーネス、ドロー2本、プルージックコード、チョーク、長ぬん1本。
ロープが重たいので荷物から端折りたいのは分かりますが、私も海外出張経験豊富ですけど、ビジネスで旅行するときって、1か月とかの長期でも、数泊でも、荷物の総量、同じ量ですよねぇ?なんせ、別に洋服とか持っていくわけないんで。着替え数着で終わりです。
ロープの重さが課金されるのに耐えれないっていうのなら、ビジネス以外で旅行中だったら、全部持って行かないといけないので、本来のクライミングツアーには耐えられないでしょう。
まぁ、10歩譲っても、ロープは二人で1本で良くても、ビレイデバイスは、持ってくるのが筋でしょう。
■ モラルの欠如したクライマーを呼び寄せない仕組みづくり
しかし、もっと大事なことは、モラル崩壊した、このような海外クライマーを呼び寄せない仕組みづくりです。
今回は、岩場に持ってくる持ち物リストを指定したら、ロープもビレイデバイスも持っていないことを白状しました。
従って、登山計画書と装備リストを提出させ、不足がある場合は、指摘する、登攀させない、というのは、有効な方策であるかもしれません。
■ 管理者責任
もちろん、そのようなクライマーに対して、貸し出しを行う必要はもちろんありますね。
このケースで言えば、ロープの貸し出し、ビレイデバイスの貸し出しです。
貸し出しがあれば、管理者責任が生まれるかもしれませんので、借りたギアの使用で起こった事故については、利用者責任であることに、同意の署名などは、取りつけたほうが良いと思います。
■ 大衆化とモラルハザード
クライミングの魅力は、リスクを回避しつつ、高度な行為を行うことで、私自身もそこに魅力を感じてきました。
自分のリスク回避能力に自信があったということです。
しかし、白亜スラブを登って以来、自分のリスク回避能力(人を見極める目)に疑問を抱くようになりました。
思えば、最初のころから、
トンデモクライマー収集器
になっていたような気がしないでもない…。
なぜトンデモを集めてしまい、まともなクライミング能力がある世界に行けないのか?
それは、かなり深遠な問いのようです。
魂の傷か、誰か先祖の受けたトラウマを再演しているのかもしれません。
■ インドアクライマー(でなくても…)は、そもそも、ロープの出し方を知らない
のではないか?という疑問がわいたのは、白亜スラブの事例からです。
毎週のようにクライミングに行っている、と言っても、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ショートの岩場で、グレード向上を目指し、20mくらいのルートを、架け替えもせずローワーダウンで降りているというクライミングを繰り返しているだけ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
では、ロープの使い分け、などは、いつまでたっても分かるようにならないのが、当然なのかもしれません。
マルチピッチに行く人なら安全か?というと、そのマルチが危険だったりしたら…。
山には、順番がある、
と最初の師匠の鈴木さんは言っていましたが、みんな実力PRに忙しいので、「おれ、12RP」と言うためには、何が何でも、実績として、5.12をつかんでおかねばならず、勢い、それは、瞬間風速グレード、だったりしますよね。
つまり、山の順番を守っていない。守らなくてはならない、その理由が一般には分かりづらく、ただグレードだけを上げていきたい理由はいっぱいあるということです。自分に甘くなりやすいってこと。
一方で、他人には、自分を守ってくれる能力を求めたら、他人には辛いということになりますが、クライミングの場合は、どっちも辛辛でやらないと、危険かもです。
■ ダブル、シングルの使い分け
https://iwatosawa.com/doblesingleropetigai/
こちらのサイトに非常に良い画像が載っていました。これは分かりやすい。
高みへのステップも見ましたが、昔は大学一年生だった高学歴初心者向けだと思いました。
あれでは、普通のクライマーは理解ができないでしょう…
このサイトくらいかみ砕かないと、昨今のクライマーは理解できないんでは?というのが、身を挺して理解した内容です。
いや~、ほんとスレスレのリスクを通じて、得た知見ですよ。
https://iwatosawa.com/slingtukaikata/
この方の白亜スラブ
https://iwatosawa.com/hakuasurabu/
■ リボルト
2019年にリボルトされているようで、良かったです。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4334084.html
■ 積雪期登山ガイドステージⅡ & 5.10A~5.11
このブログ主は、私と同じ程度のスキルです。
私も積雪期登山ガイドステージⅡを持ち、現在の登攀グレードは、10A、頑張って5.11。
20歳からスタートして登山歴14年の人がこれで、私は41歳から登って、登攀歴3年、登山歴10年程度でそのスキルでした。
なんで、私がそんなに登れないヤツ、と馬鹿にされないといけなかったのか?意味不明…
ーーーーーーーーーー
登山ガイドステージⅡの資格はコロナの関係で手放してしまいましたが、一般人が受けれる資格としては一番難しいガイド資格です。
(今はガイド資格を返納したので、他の資格を取得中です!ガイド受験の内容は質問を受けても答えていけないことになっているので受けれません。あらかじめご了承下さい)
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クライミングでいえば、僕は5.10a前後をメインに登っています。
ボルダリングジムも特に通っておらず、クライミング練習は春と秋の週末の外岩だけです。
ボルダリングジムは遠くて通えないので、その代わり家ではクライミング向けの筋トレをしています。
子持ちの会社員などそういった方は多いと思いますので、数多くの方に届くのではないかなと思います。
最高グレートは5.11aですが、コンディションにかなり左右されます。
「めちゃくちゃ上手!」というわけでもなく「意外とヘタやん!(笑)」というわけでもないと思うので、多くの方の参考になるのではないかなと思います!
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20歳から登山を始め、地元の登山コミュニティーに入り、かれこれ登山歴は14年目に突入しました。
登山は、20代前半は縦走をメインに山を登って、20代の半ばからはクライミングや沢登り・雪山をメインに登ってます!週末は必ず山に行くほどの筋金入りの山好きです。
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https://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/details/12348/
からの引用です
■ こんなお粗末な遭難者にかける温情は無い
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警察での事情聴取を終え、テントを郵送で送ってくれないかと本人から電話が来たので、
「こんなお粗末な遭難者にかける温情は無い、自分で回収に来るまで毎日2000円のキャンプ代を加算するからな」と言った私はひどい人間でしょうか?
こんな記事が来た。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75801?page=3
クライミングで事故が減らない理由
は、これかも?
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1.5~5気圧程度のインパクトがあると、戸建ての家屋なら倒壊してしまう可能性が高い。
東北大震災など津波の折、高さ10メートルの津波が押し寄せるというのは、大気圧に加えてもう1気圧の水圧がかかるわけです。
0.7気圧程度でも柱が折れるわけですから、鉄筋のビルなど以外、まともでいられるわけがありません。
高さ15メートルとか30メートルという津波がどれほど恐ろしい破壊力を持つか、このような概算でも分かるはずです。
気の利いた高校生なら小中学生に自分の手で計算させることで、水圧の恐ろしさ、風水害や爆弾の脅威から潜水病の予防まで、幅広に教えることが可能です。
こういう理解がない人が非常に多い。
そしてそういう人物が企業経営に携わって深海艇などを作らせたりした場合、たとえその強度試算などに目を通しても、真のリスクなど評価できるわけがありません。
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■ Bepalに山岸さんの記事が載っています!
■ 男子同士で
私は別に、
どれだけ高いところから飛び降りられるか競うような無茶な行為
を男性が勝手にするのを否定しようとは思いません。
けど、私は違うんです。
一か八かをやって見せて、どうだ!とやられても同意しかねます。
たぶん、大多数の女子は、
「え?ただの子供?」
「え?ただの猿?」
と、内心思って、「…。」となるだけだと思います。
■ 頼りになるやつ
女性が本当に欲しいのは、
頼りになる男性
であって、無謀なので
女性のほうが面倒見てやらないといけなくなりそうな男性
では、ありませんよ?
たぶん、男性の側は、モテると思って、フリーソロしようとしていると思いますが…
「ロープいらねぇ!」
「まぁ!かっこいい殿方!」
ってなりませんから…。
1)アンカーの崩壊等 22%
2)ノーヘル 20%
3)ローワーダウンでのエラー 17%
4)不適切なプロテクション 抜け 16%
5)アンザイレンの失敗 16%
6)コミュニケーションのすれ違い 13%
7)単独登攀中 12%
8)すっぽ抜け 12%
9)懸垂 10%
10)ビレイエラー 10%
つまり、開拓者側に全責任があるもの 1)、4)、
ビレイヤーに全責任があるもの 3)、10)、
クライマー個人が全責任があるもの2)、7)、9)で、
■ 集落に突撃するよなーの図
この写真を撮ったのは、「牧歌的でいい景色だな~」というわけではなく、上の皆伐地で出た水は、集落に突撃することが誰が見ても分かるレベルなので、こんなに明らかなところで、皆伐しても住民から何も言われずに済むのか~と思ったためです…。
草刈りは文句言うのに、家が流される配置になるのは、文句言わないのか…。
私だったら豪雨が来たらすぐ逃げれるよう、避難場所確保かな…。
■ ベテランは明示的には教えない
沢で、寝場所を決めるには、ベテランの知恵が要りますが、小さい地形上の危険・非危険と、大きい地形上の危険・非危険は、大体同じなので、勉強になります。
ただベテランは寝場所を決める時、別に事細かく解説しない。教わる側がよく気を付けて見ておかないとダメです…。
さすがに新人がとんでもないところ…中州とか…に、寝ようとすると、制止すると思いますが…、そうでもしない限り、「寝場所はね…」などど明示的には教えられないです。
私が師匠についていたというので、よっぽどこと細やかに教わったのだろうと、羨ましがる人は多いようですが、師匠につく、というのは、俺から盗んでいけ、という意味ですよ?
■ ロックオン!されます…
最近、一歩前進というか、以前と異なる行動様式をとったことがありました。
私はアウトドアでのリスク認知に適性があり、全体を見てリスクを先取りして考えることができます。例えば、このペースで歩くと夜だな?とか(笑)。
一番これが生きたのは、深南部での鎌ナギという尾根を通行した時です。このままいくと、どうなるか?について、気が付くのが、普通の人より早いです。鎌ナギの時は、このままいくと、全員でワンビバークだなと分かりました。なんせ懸垂下降をしたことがないハイキングの経験しかない人7人を懸垂させようというのですから。それで、行ける!というリーダーと意見対立して、大変でした。この事件は、登山歴〇十年のベテランリーダーで、かなり良心的な人でも、アルパインルートでもなく、かといって一般ルートでもない微妙なルート…事例としては鎌ナギ…では、見積もりが正確でも、さらに期待値を下回る現代初心者なので、ゼロベースで考えなくてはならない、ということが分かった事例でした。
話を戻すと、その危険予知能力を社会に生かそうかね~と思って、子供のキャンプのボランティアをしようとしかけたのですが、途中でキャンセルしました。 その理由は…。
ただの一介のスタッフとして出た説明会で、二人も三人も、キャンプ責任者ではなく、私に援助を求める人がいたから、です。
公平に見て、その説明会は、あまりこなれておらず、保護者の不安に十分こたえるような内容ではなかったことや、参加者同士が互いに知り合うことで不安を除去できるようなことにはなっていなかった、ということは、一理あります。しかし、それらを除外しても…。
困った!誰か!と思ったときに、”最初に見る人”が、責任者でなくてワタシ…(汗)。
1人がきただけなら、その人が特殊なだけですが、2人も3人も来たなら、誰か!と思ったときに頼られてしまう人は、客観的に見ても、一番頼れそうな人、なのでしょう…。
しかし、本来の責任を負うべきなのは、私ではない。しかし、それを責任者に報告しても、その人たちに対して、必要アクションを取るという行動は取れないようでした…。責任の範囲がミニマムな人だった。必要最低限ということですね。しかし、社会の要求は、必要十分を求めます。
■ いつものパターン
そして、私の脳裏によみがえる、板挟み状態…。
責任を十分全うしてあげる権限は委譲されていない(=登山で言えばリーダーではない)のに、あの人もこの人も、「なんとかして!」と私を見る…
実生活に置き換えると、私は、”姉であって、母親ではない”のに、弟も妹も、母の代わりに”お姉ちゃん、何とかして!”と思っている…。
クライミングでは、私は、”クライミングインストラクターではない”のに、新人さんは、突っ立ったまま、”教えて!”と思っている…。
あるいは、私は、”海外に連れて行ってあげるクライミングガイド”ではないのに、相方は、”俺の飛行機券、予約して!”って思っている…。(しかも、建て替え)
あるいは、私は、自分の登りたいスタイル、今したいことは、たくさん易しいルートで経験値を貯めること、と分かっているのに、相方は、”俺のビレイをお願いね”とだけ思っているってことです…。
… というので、
いや~、これは無理ゲー参加の道だー
と思って、ボランティア参加、取りやめました。無償労働なのに、嫌なことをするのは不幸の元。
一歩成長です。
■ 100%自分原因説?
一般に、人は、
自分が思う未来を作り出している
と言いますが、私はこの説に不満です。
例えば、不安な保護者が、この人!と頼ってくるのが1人だけだったら、それは偶然かもしれませんが、3人もいるなら、これは、明らかに、この場合は、キャンプ責任者が頼りないということの傍証です。そのことは、私のせいではない。私自身は、何もそこに関与していません。
本格的登山での経験値に置き換えると、
鎌崩でメンバーの能力がなく、そのことについてリーダーが無自覚だったり、
自称ベテランのアルパインクライマーが支点ビレイをしている人がいたり、
伝統の格式がある山岳会でのビレイがひどい有様だったり、
と指導者クラスが、頼りない、と表現できる現象が起きているのは、私の原因ではない
です。
原因は、私とは関係がないところにあります。
クライミングで起きた様々な事件も同じで、教えるところがないので、ダブった入門クライマー候補者たちが、藁をも掴むの、藁、として、私を掴もうとするということでしょう…。
クライミングパートナーが私を頼ろうとするのは、本人が、しっかりリードを学んだり、あるいは、航空券のチケットくらい自分で取る能力を身につけない、あるいはサボり、といううだけで、私の側に原因があることではないでしょう。
私は、鏡のように映し出しているだけです…
原因は、どの場合にせよ、
100%自分原因説
は、適切でないと思います。という観察ができたのが、今回の学習でした。
念のためですが、”自分の優秀性を確認するために、わざとこのようなことを起こしているのだ”という目的論は、却下です。
そもそも、善意で助けてあげようか?というだけのことでした。その上、私が特段、優秀か?というとそうではないですので、私が優秀だというより、むしろ、世間の平均が下がっているということの方が、現実を良く表現していると思います。
このマザーチンクシャーには、”殺されそう!”という思いを癒す効果があります。クライミングで、心に傷を負った人へ…https://hometama.com/index.php?MTS_Korosare
■ コロナ禍
コロナもクライミング界では、あんまり関係ない話というか、アウトドアだから、密じゃないし、そもそも、クライマーは若年齢層が多く、年齢的に関係ないというのもあるし、高齢クライマーも、基礎疾患があるような人は、クライミング自体がそもそもできないから、クライミングに来ていない、ですよね…?
無理強いされたワクチン接種の害や、シェーディングと呼ばれる、打った人からの二次被害はあるかもしれませんが…。
・スパイク蛋白が、自己免疫機能を迷走させる。
・しかも、治験が終わる2023年までは、安全性が確認されていないもの。
そんなリスクの高いものを、リスクフリー大好き人間の日本人が、打つとは、思ってもみませんでしたが…。 しかも、9割も!
■ 宮沢教授
京都大学の宮沢教授がぶっちゃけトークをしていますが、要点は…
■ 梅毒の流行
コロナではなく、梅毒の人が急増しています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220817/k10013774861000.html
コロナ → 孤独 → することない → 鬱
→ セックス
みたいな人もいるんでしょうね…。 男性は、孤独を性風俗店で紛らわせる人が多いのかもしれません。
ま、クライマーにとっては、
することない → クライミング練習
が、一番 生産的と思いますが。
■ 山の世界=やんちゃな俺自慢、は時代遅れの価値観かも?
山の世界の男性は伝統的に、なぜか、精力自慢、をする人が多く、山小屋でバイトしていても、山小屋を居酒屋と間違っている人も多かったし、お尻を触ってくるオジサンとか、いました…。
”山が好き、酒が好き”、というTシャツが売れるときは、必ず、定番のように、”女が好き”と追加する人もいたしなぁ…。オヤジ文化というのは、山の文化の基調にあって、許容されていたような気がしますが…。
これらは、新しい時代には、イラナイと切り捨てる方がいいような文化ですね。
■ テント泊で青姦
ってのも、どこで仕入れるのか、男性の消えないファンタジーの間にあるようでしたが…。
私は、ふつーにテント泊男子としていますが(明神主稜、等)、山で女性とテントの中で、むっふっふ、ってありえないですよ?普通に合理的に考えて。
1)山には外的危険が一杯 例えば野生動物
2)テントは薄くて、外に丸聞こえ
3)必要な清潔が得れる装備がない シャワーとか
ま、1が一番大きいですね。
ツキノワグマに襲われた事例 https://bunshun.jp/articles/-/42467
上高地、ツキノワグマいますよね(笑)。
アメリカでは、食べ物は、ステンレス製のキャニスターに入れて木にぶら下げます。そんなくらい、リスクが身近って意味です。その辺がどうしても、
頭がお花畑の登山客 や 現代新人クライマー
には、分からないのでしょう。新しくできるアルパインクライミングの教科書には、しっかり、書いておいてほしいです。
クライミングジムで出会った女性と、初小川山 → よっし!女性と二人でテント泊するなら、ラブラブの夜に持って行こう!
とか現代初心者クライマーは思ってしまうのかもしれません。私の経験では、アルパインクライミングをきちんと教わっていない人ほど、男女の同一テントや車中泊で女性の横に寝るとか、を嫌がる傾向にありました。教わっていれば、当たり前すぎるので、意識に登らないです。
たとえ、私の性パートナーである夫と、二人で小川山にテント泊しても、二人で、むっふーん、とかありえないですよ(笑)? 別にいつでもできるのに、格別、条件の悪いところでしなくていいです(笑)。小川山でも、まず、ないな。青姦というのは、彼女いない歴〇〇年の人の発想のような? 女性は決定的に嫌がるでしょう。
例えば、谷口ケイさんと平出和也さんの登山が羨ましがられて、二人は出来ているのでは?みたいな話は必ず上がりますが… まぁ、山のリスクを感じられない人の世界かも?
あ、話がそれましたが、
サル痘 → コロナワクチン打った人は掛からないように
打っていない人にはリスクが増えることはほぼない
奔放なセックスライフを送っている人は、いつの時代も、性感染症リスク対象者です。快楽の代償は、高いということですかね?
■ パワハラ、ナルシスト上司に傷つけられた #自己愛性人格障害 #反社会性人格障害 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介 / The ...
ナルシストは、搾取、権力乱用に寛容、です。
これまでを振り返っても、俺一高から、始まって、赤信号無視に至るまで、ナルシスト揃いだったような? 女性は特にナルシシズムの被害に遭いやすいので要注意です。
闘病ブログとクライマーブログは似ていますよね…
更新が突然止まる=死亡
いくつ知ってるかなぁ…そういうの。吉田さんもそうだし。杉野さんもそうでしたよね。
面識のないアイスクライミングの山やさんもそうでしたね…
ブログ=安否確認、みたいな部分はありますね。
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■ 曲がった松は曲がった松とみる
今日の仏教説話は、正見でした。
現代のクライマーは、かっこつけたい気持ちと、クライミングそのものに対する理解の不足の2点で、正見、が出来ていない人が多いというのが、私の観察結果です。
そこで、きちんと見れていない事例をまとめておきます。
■ 偏見、悪見、邪見のリスト
1)ボルトルートは安全 → 40年前のボルトは、カムより危険
2)山岳会のベテランの意見を聞いていれば安心 → 人は年を取る 誰でも間違いはある
3)人工壁のビレイと外岩のビレイは同じ → 外岩はより難しい ミニマムスラック&ソフトキャッチ
4)自分はスゴイクライマーだと自己主張したいので、〇〇に登らなくてはならない
→ 趣味なので、そんなことをしなくてもいい
5)クライマーは常に上を目指すべきだ → 趣味なので、自分の好きに楽しめばよい
6)生死を掛けるのがクライミングだ → フリークライミングの時代になってからは、誰も生死を掛けることが正義だとは思っていない
7)初登こそが価値がある → 初登に価値があったのは事実だが、価値ある初登とそうでないものがあると歴史が証明している。現代に残されたのは、落穂ひろい、であると歴史が語っている
8)現代には価値ある初登はもう残されていない → スタイルを勉強することで、まだ埋められていないスタイルによる登り方はいっぱいある
9)この岩場には俺のレベルの人間が登るルートはもはやない → 課題を難しくするのは簡単。裸足で登ってみましょう
10)叫んでいる俺ってかっこいい → かどうかは価値観によります。怖がっている人に私からは見えます。
11)フリーソロしたい → 自動化が起こるまでの大量の登りこみが必要です。公共の岩場ではなく、自分で開拓した岩場でやらないと、業界中の迷惑になる可能性が絶大。
12)トップロープは安全 → トップロープは下部で落ちる量が大きいので、スタート時をタイトにしないと、下部で落ちたらグランドフォールになります
13)トップロープは安全 → かぶっている課題では振られて危険
14)リードは危険 → かぶっている課題ではリードのほうが安全
15)アイスは危険 → アイスではテスティングをしてからしか登らないので、そこまで危険なことはない。アイスで危険なのは、気温上昇 です。雪山と同じで気温が上がる日中は避けて登る。早朝と午後の遅い時間が安全時間帯です。
16)落は運 → 落があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル
17)雪崩は運 → 雪崩があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル
18)ビレイヤーは奴隷だ → ビレイヤーは、リードクライマーと対等 無いと登れない
19)セカンドはリードより劣る → 劣らない ジャンボさんの話を聞きましょう
20)マルチでは、事故が起こっても仕方ない → レスキューの訓練をしても使わず帰って来れるのが成功
21)ヘッデン下山はかっこいい → それは、上級クライマーがギリギリに迫った場合のことで、無計画な山で、不作為にヘッデン下山になったのは、ただの実力不足です。
22)ゆとりがないほどかっこいい → 上級クライマーへの憧れは理解できるが、そのレベルにない人がやれば、ただのアホです
23)より高いグレードが登れる方が上だ → なら猿が一番立派なクライマー