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2023/01/08

みんなのセカンド?

今日は久しぶりにワインを飲んだためか、入眠に失敗中。明日山の予定なのに…。

中途半端な覚醒の中で、描きたい絵が見えたりして、あれ?創造性回復中?と思って意外な気持ちもしている。それだけ私にとって、マウンテンバイクで、森の中を駆け巡ったのが、楽しく、癒されて、素直な気持ちが出てくるということだ。

機関紙ヒマラヤだが… 横山さんはほかにも何人もメンバーがいる中での遠征だったのに、2名でのアタックだし、記録のトーンから、自分の山というより、なんとなくお国全体の使命感を背負っての遠征みたいな感じだった。

伊藤さんはジャンボさんを、”担いでも全然遅くならないんですよ”とか言って褒めていたし、ジャンボさんは、

みんなの共通財産のセカンド、

なんだろうか?とふと思った。みんな色々事情がままならない中で遠征するので、メンバー集めも大変みたいなんですよね…。黒部横断でなんで宮城さんなのかなぁと思ったのでチラッと聞いた時、その時空いている人みたいな人選だった。

だったら、40kgが歩荷できて、5.12がスイスイと登れる人は、みんな、トップクラスのクライマーと登れる可能性があるそうなので、男性クライマーは、意外と、あれ?俺、手が届くかも?みたいな目標じゃないかと思うのですが…?

例えば、大学山岳部だったら、40kgはそんなに大した重さじゃないです。なんせ私が25kg担げるわけですから、同じ筋肉当たり重量を拡大したら、普通の男性でも、40kgは担げると思います。

5.12スイスイも、今どきの高校生は5.12は、アップ、ということなので、そう難しい要求をしているとは思えませんし…。

後は、まだジャンボさんみたいな頼れる判断力がある先輩がいる間に、いかに自分の存在に気が付いてもらえるか?みたいな話だと思いますが… 。

それには、やはり、アルパインの記録で、光るもの、が必要かもしれません。

■ こだわりは大体、しっかりした山やは共通

中高年の山の世界では、 モラルの低下が激しく、例えば、富士山を登るのでも、一番簡単な吉田口から、最短距離で、登って登頂でお終い、というのが、ちゃっかり登頂コース、ですが、そういうのは、出来る山やって雰囲気が出ないルートの選択です。

例えばですが、”どうせ登るなら、0合目から”、とか言いながら、一番下から登ろうとする、などは、山やたる忸怩が感じられる良き選択肢です。(いわば、シットスタート)

数ある選択肢の中で、一番長い尾根を登ろうとする、のも、山やらしいなと思う。

もっとも顕著なラインというのも、アルパインらしいかなと思います。

そうですね…ラインのとり方に、その山やの姿勢が表現されているというか…。私はアイスでしか、ラインを自ら作るというレベルにはありませんが、私のアイスのラインは、自己表現としてどこにもイケイケ、はないと思います。仮にあるとしたら、すごい難しいところを行こうとしているはずですが、私のは、普通にこのラインを登ろう、と思ってそれを初志貫徹していると思う。

例えば、最初は、強点…難しいラインに取り付いたのに、2段目で弱点に戻ったとしたら、あれ?志半ばで辞めたのね、とみている側には分かります。そのためにロープが屈曲したりしていれば、もう!って感じですね… なら、最初から見栄張るなよ…みたいな(笑)。ラインに性格が出ます。

岩では、こんな風なことは、見えづらいというか、岩の道、ってアイスより、クライマー側に選択肢が少なく、岩がクライマーを限定してきます…。リーチが小さいクライマーはそれだけで、岩からは、あんまり歓迎されていない。それに、プロテクションの位置も岩の都合で限定されます。岩の方が、氷より不寛容です。が、その分、クライマーのクライミング姿勢は外から見えづらい。

ので、漠然と、登れた、登れなかった、という記録を書いても、あまり、外部にアピールしないと思います。

普通は、そのクライマーが行ったルートを聞いて、その人のレベルを想像し、自分たちの山に交じってもその人が楽しめるようだったら、誘いがかかる、というのが流れなのではないかと思いますが…。甲府では強いクライマーには声がかかるみたいでしたよ?

問題は、完登と言えないような消化不良の記録を、見栄を張ってそうとは書いていないケースです。それは、多少、問題あり、です。

技術的に、これは到達ラインに達していないという登攀も、登れた、みたいな感覚だと…爆弾を抱えるようなことになる。

山屋の世界は狭く、みんなが記録を監視し合っている、という、まぁ良くも悪くも、監視社会なので、正直に書いても、別に助けてくれると思いますけど…。

みな、能力主義に染まって、見栄っ張りだと、自分の失敗を隠してしまい、失敗から学ぼうとしていないかもしれません。

山の記録は、判断をどうしたのか、というのを見せるように書くのが大事だと思います。山での安全、非安全は、判断が分けるからです。

■ クラックとアイスのミックスクライミングの習得

クラックとアイスのミックスクライミングの習得ですが、これも九州でも南部ならできるかもしれないですよね。

そういう意味では、鹿児島黒稜会の若い方などは、ヒマラヤで登るのに、一番近い練習環境にあるのかもしれません。宮崎方面のアイスのゲレンデ情報、ロススノに出ていませんでしたっけ?あと、宮崎は行縢もありますよね。掃除が結構大変かとは思いますが。

クラックにアックスを突っ込んで登るのは、私はお試し体験クライミングしか、したことがありませんが…アックスに悪そう…、という感想でしたが、アックスジャミングですので、手は痛くないし、寒くないし、アリかもと思ったりしました。

映画の『アルピニスト』で、マークアンドレがフリーソロで、クラックの間に詰まった氷のような雪をアックスで登っている映像がありますが…登れるけど…プロテクションが…です。氷だったらアイススクリューバチ効きですけど…雪の固まったようなのって気休めですよねぇ?いや、あれはヤバそうな映像でした。

そんなこんな思うので、汚い掃除されていないクラックをアックスで試登したりしたら、良いトレーニングになるのかもしれません。ちょうど良く掃除にもなったりして(笑)。

■ 都合のいい人扱い…

振り返ってみれば、私も、”みんなのセカンド”扱いされたような気がします…。

都合よく使われてるって意味で、ジャンボさんは舞台がヒマラヤだからいいかもしれないけど、私は近所の比叡とかで、ちっとも私の好みの山ではないので嬉しくありません…。フリーで登れないとクライミングってただの作業なので、たのしくないですし…。ジャンボさんの記録を読んでいて、なんか~分かるわーただの作業だよね、これ、って思った。 

同じセカンドでも、台湾の龍洞では、タオのリードでマルチをセカンドで登りましたが、あれは好みのクライムだったので、楽しかった。インスボンも個人的な目標があれば、違ったでしょうが、インスリッジなど、私でもリードが取れそうなリッジもあるのに、3回も行っているけれど、一度もリードしていない…。そのうち、2回はお付き合いでした。1回分のお付き合いのお返しクライミングは貰っていない(笑)。まぁ、クラックはまだ初心者でリードが心もとないクライミングなので、自分のせいですが。

そんなこんな考えた、ジャンボさんの記録でした。

男性クライマーで若い方は、是非、アックスで登るクライミングとクラックをマスターして欲しいです。

基本中の基本、スラブで命を落とすような、もったいないことは辞めましょう。 




2021/01/07

間違ったことを間違っているのでは?と公に問うこと

 ■ JRで運転手居眠り

して、それをこれは居眠りではないか?と疑念を持ったお客さんに向かって、JRは、

「本人に言え~」

とか言わない。謝罪している。

 支点ビレイをリードでするのはアブナイ

とか

 2名のクライマーを一人がビレイするのはおかしい

とか

 座ってビレイする人がいる

とか

 この支点大丈夫なのか?

数々の不安な行為…を不安だと言って、言っている方を

 欠点を指摘して良い面を見ていない

と、咎めるのはやっぱりおかしいし、

 本人に直接言わないのは卑怯

と 咎めるのも、やっぱりおかしい、と思う…

今日のJRの対応を見て納得、得心しました…。

2021/01/06

”ビデオトポ”という言葉を知りました…

■ ”ビデオトポ”

オンサイトを重視するフリークライミングのスタイルからすると、

 登っている姿を見る=タブー

ところが、ビデオトポ、と言う言葉があるのですね。

岩のありかから、ホールドはどれを使うか?まで、動画、つまりYouTubeが発達しないと、

一人で岩場にたどり着くことも、正しいホールドで登ることもできない…

外ボルダーの世界。

クライミングしている動画を見る=トポ

だったんですね! 

目からウロコ。

http://www6.plala.or.jp/hurahuranikki/video.htm

■ スタイルの違い

チッピング問題を語る動画でも出てきましたが…

外ボルダーにおけるスタイルの良しあしは、

  マットの有無

のようです。初登スタイルの重視、となると室井さんの課題はマットなしで登るべきとされているようですが、そうなると登れる人、確実に少なくなりそうですね。 

■ 各クライミングにおけるスタイル

アルパインクライミング、
フリークライミング、
外ボルダー、
スポーツクライミング、

では、それぞれ重視していること(=価値観)が違うので、うかつにしていると、別のクライミングカテゴリーの人の価値観を侵略してしまいます。

例1)ボルダーでは、ビデオトポが普通。→ フリークライミングのクライマーのオンサイト重視という価値観を冒してしまう。

例2)フリークライマーがバンバン落ちるクライミングをする→アルパインクライマーの落ちてはならぬという価値観を冒してしまう

例3)アルパインクライミングでは当然のように許容されているランナウト→フリークライミング(特にショートのクラッギング)では、プロテクションは命を守るためにあるという価値観を冒してしまう

例4)フリークライミングでの”リードでの支点ビレイ禁止” → あるもので間に合わせて最大の安全を担保するべきだというアルパインクライミングの価値観を冒してしまう

例5)アルパインクライマーのPAS使用で2点以上から支点を取る冗長性の習慣 → フリークライミングにおいては1点の支点は中間支点=プロテクションとするのに十分な強度を通常持っているべきである、という価値観を冒している。

例6)スポーツクライミングの落ちるまで登る → アルパインクライミングの落ちてはいけないという価値観を冒す 

他にも色々あるかもしれませんね。

こうしてみていると、重視する価値観がそれぞれのカテゴリーのクライミングで異なるということが理解されていないのが、コンフリクト、紛争の原因かもしれませんね。

■ 世代間断絶

一般に、アルパインクライマーは、年配の人が多く、
次に、フリークライマーは、40~50代が多く、
最後に、外ボルダラーは、30代以下が多いので、

それぞれのスタイルの違いを相互理解できていないことが、

世代間断絶

につながっているかもしれません。

当然かもしれませんが、リスクと登攀技術と言う面からみると…


アルパインクライマー  死のリスクあり 5.11程度

フリークライマー   死のリスクは著しく少ない 5.12以上

外ボルダラー     死のリスクはほとんどない 段以上 

例外は、


エクストリームアルパインクライマー 死のリスク著しく高い 5.12以上

です。



2020/12/24

反社会的でなければ何をしてもいい

先輩たちが示してくれた山 を考えています…。

1)川上村 女山
初めての山岳会の先輩が示してくれた山は、マイナーな里山の雪稜。ずーっとラッセル。山を見つけるところから勝負。いかに地図を熟読して、駐車可能な林道をみつけ、余り歩かずに取り付けるか?が勝負。危険はないけど、雪と孤独はいっぱいある。体力はいっぱい必要。体力維持と山カン維持の山。


2)太刀岡左岩稜
易しい、半アルパイン半トラッド半フリーで、ボルトもあり、整備された5.6~5.9くらいの岩稜登攀。落ちたら大変ですが、このグレードならまず落ちない。2段を登り、ガイド資格がある若者のクライマーが、これが好きと言うのですから、意味することは重い。これが登れたら、登山ガイドはどこでも可能。


3)阿弥陀中央稜 体力測定の山
最初の師匠の鈴木さんの山。南稜を毎年登っていたそうですが、年を取り、グレードダウンして中央稜。なかなか良い尾根です。ゲレンデのアイスとか鈴木さんは、南沢小滝や大滝は決して行かない。混んでいる=危険、です。実際その通りでアイスの一番の危険は、上から人やアックスが降ってくることです。教え方は最初からリードでした。

4)インスボン
青ちゃんの山。とにかく30回も行っているんですから大好きなんでしょうねぇ…。私は一回行けば十分。私的には韓国はむしろアイスゲレンデが楽しいような気がする。教え方や考え方が合わず、全然リードさせてくれないのでストレスを溜めました。男子と行くとリードの取り合いになって、喧嘩別れするそうです(笑)。男子とじゃなくても同じかい!リーダー固定制度の山。


5)ラオス
新保さんの山。フリーで初めて楽しくなった。石灰岩という新境地が開けた。石灰岩よりも、世界のクライミング文化が好きになっただけなのかも?

行く以外、何もすることがないくらい手軽。行くだけで80%は、こっちのもの!みたいなところなので…。つまり登らなくても、何もしなくても、行くだけが価値があるので、みんなにも行ってほしい。日本でもこんな岩場が一つくらいあってもいいのに、と思う。

なんというか、西成区が岩場にあるみたいな(笑)? 昼間から飲んでるおじさんのクライマーバージョンが常駐中みたいな?(飲んでクライミングをする人がいるというわけではありません) 毎日遊んで許される場?

■考察

現代の社会状況下で定年した人は、基本、やりたいことをお預けにして、我慢して定年退職を迎えてきた世代です。その心理的ニーズは、”もうしたいようにしたいんだよ”、でしょう。

その、 ”もうしたいようにしたい”(不満) が 

1)不倫であるとき → 山岳会がセクハラの場になる

2)自分の山であるとき → 体力低下や力量低下に見合った後輩(多くは女性であることが多い)を探すようになる。一軍クラスの山は、その人が本当に望んだ山と言うよりも、世間に対する自己証明であることが多いのが男性の山屋としてのピーク期だからです。

3)リードだけ&特定の山だけ楽しみたい → 付き合ってくれる人(初心者であることが多い)をとっかえひっかえする

4)自由にしたい → バム?ラオスみたいな岩場?

5)人間的成長 → 岳連などの役職や後輩の育成

6)栄誉に浸る → 名誉職に安定

7)知りたい → 世界放浪?

となると思います。

”したいようにしたい”のが人間の本来なのですから、それでいいと思うのですが、問題になるのは、”したいようにしたい”の中身が反社会的な時です。

例えば、不倫など。セクハラや、例えばお妾さん、浮気などは、男の甲斐性というのは、いつの時代の話ですかと言うことなので、現在は犯罪です。

私が寛容に感じるのは、バム生活者の方で、経済的負担をどこにも掛けていないのですから、岩場に住んでいるみたいな状態でも、いいじゃないかと思います。若者も、いつでもビレイヤーがいるというなら、気楽に岩場に出かけて行けますし。物質的な豪奢をあきらめて、毎日クライミングという生活を選ぶ選択肢があっても、別に良いではないか?とすら思いますね。

故・吉田和正さんを擁護するわけではありませんが。

2020/12/14

岩場におけるフォール事例集を外岩に行く前に見ましょう

 https://www.instagram.com/p/CIq6Cdtj_6n/

こちらはインスタグラムのフォール動画です。

このような動画を、外岩にデビューする以前に、クライマー同士でたくさん見て、

1)どのようなフォールが危険で、

2)どのようなフォールが許容範囲なのか、

ということの合意を作っていかないと、今の状態では、

 落ちて行けないところで落ちるクライマー

という問題が解決できないだけでなく、

 落ちていいところでも落ちれないクライマー

という問題も、同様に出てしまいます。 

■ 初心者向きの課題を選ぶ能力

どこなら落ちてよいのか?というのは、経験による知識 です。経験による知識、というのは、経験がない人でも、想像力がある人にはカバーができる知識です。

ので、想像力の強弱で、結果が分かれてしまいます。想像力が欠如した人は、怪我をするにせよ、しないにせよ、偶然によって結果を得ることになってしまいます。

それを避けるには、想像力がない人にも事前に起きることの結果が予測できるように、こうした動画を事前に共有するしかありません。

そうすることで、

 初心者の自分に向いたリード課題を選ぶ目

 ビレイするときにクライマーに怪我をさせないビレイ

の2点が確実に得れることになります。

この2点がないまま、外岩に行くことが、基本的には、事故が減らない原因です。



2020/10/09

誤解を受けることと無理強いされること

私がクライミングで、特に少し前まで登っていた人との間で起きたことで嫌だったことは、

TR派だと誤解を受けて非難されること



すでに無理しているのに、もっと頑張れと、無理強いされて心がすり減ること&体を壊す方向に無理強いされること

の2点でした。

先日、私が連れて行ったアメリカ人クライマーは佐世保勤務の軍人さんで、33歳でごっついパワーの人です。その人、愛のエリアの5.9夢中歩行はオンサイトできなかったんですよ? しかも、デシマルが始まる前の2ピン目で退却。

私は念のため、彼が岩慣れできるように、別の5.9トップロープを張ってあげ、さらに5.10Aも登らせてあげたのに…。

私の日向神一本目は、この課題で、1ピン目はるか遠くです。降りて来たら、クライマーに、「これが遠いって文句あるなら、この岩場に来るな!って意味だよ」と言われました。男性です。

私は152cmなんで、同じスタンスに立っても届くところ違います。マスターとぬんがけリードはエライ差です。しかも、一回リードで落とされて、頭縫っています。血みどろの岩場になって救急車です。身をもって安全とは何か?学び中です。

■ 何を登るべきか分からない は真実だが…先に教えたらいいだけ

クライミングで、新人さんや、その岩場に詳しくない人は、何を登るべき段階か?分からないというのは真実です。

なので、これを登ったらどうお?というのは親切です。

私も大堂海岸で、スーパークラックはやっておいてよかったと思っています…。これは、なんで俺が…という感じで、しぶしぶ、後輩思いの先輩が登ってくれ、私は疑似リードで取りついた課題ですが… でも、自分で選んで登った5.8のほうが印象に残っているというか…。

登って楽しかったというか、何が課題か見えたというか… フィンガークラックは大堂海岸では辛い…。長いハンドのスーパークラックのほうが私向きと分かりました…。

ので登っておいてよかったですが、だったら、最初に来れは前に登って快適だったハンドだから、登れるところまで登ったら?と言ってくれたら、自分の意志で取りついたかもしれません。

■ ギリギリにトライしている気持ちは同じですよ、当然でしょ

ラオス行ったとき、13を目指しているヒロさんは、私が6Aでテンションして、スイマセンと言ったら、俺らも同じよ、と言いました。

体の性能は人それぞれですが、性能の限界にチャレンジしているときに感じている感情は同じです。ですから、ギリギリにチャレンジしているときのグレードは違っても、みな同じです。

私のギリギリが5.10Aで来ることは、クリップする余裕がなくて、ノークリップで抜けてしまう、ということからも分かると思います。大体の10Aではそんなことはありませんが、一本そんな課題があって、それは米澤さんの10Aだったので、多分10Aじゃないです…cとかだと思う… (あー、ホントあれは落ちなくて良かった…)

というので頑張っていない子呼ばわりされると、大変、腹が立ちます。

…しかも、その頑張っていない子呼ばわり、そもそも、そう呼ばわってくる人が、共感力低い、つまり、相手の身に立てない、という欠点のためなのですから…。

日本の岩場は、基本クライミングのエリートが作ったもので、エリートでないと楽しめないようにできていると、あの北山真さんも著書の中で述べています。

ので、私はすでに頑張って、心がすり減っただけでなく、右膝は、もう生贄に差し出した的な様相です…頑張りすぎ、です。

クライミングではまるでお荷物みたいな扱いを受け、なんだか頑張りを理解してもらえなかったので、納得がいかなかったです。

今、水泳で、他の人からみたら、ホントに初めてですか?と言われるくらい上手に泳げるので、クライミング、別に下手くそでないんじゃないかと、先日の米国人クライマーと比較しても思いました。

ただパワーがないだけなのです。私は握力17Kgなんですよ?握力65kgの人がクリップ飛ばすガバでクリップしたいのは当然かも?

2020/09/30

男の子の行動原理

・やりたいからやる

・飽きるまで辞めない

・命の危険ぎりぎりまでやるのがカッコイイと思っている

これは男性ではなくて、”男の子”ですからね、大人になっても同じ行動原理だったら、

 単純に子供っぽい

 世間の試練を受けていない、

のどちらかということです。



2020/09/29

ルートの記述に必要な要素とは?

1)入門用か、初級用か、中上級者用か?

2)人気の有無(=ボルト信頼度、ボルト新旧)

3)ホールドの分かりやすさ

4)ムーブの要・不要

5)ボルト本数

6)壁の傾斜、長さ

7)持久力の要不要

8)精神力の要不要

9)好感度

10)リードについて  ※初心者で取りついて良いか、ダメかなど

11)終了点の種類

12)下降とロープ長

13)ビレイ位置

小川山物語の解説がGoodな件の考察

 

これが、小川山物語の解説。

ーーーーーーーーーーーーー

貴重なフェース入門のスタンダードとして、常に順番待ちになるほど人気がある。

ホールドが途切れなく続き、単純に登って行けばいいように見えるが、なるべく基本に忠実に、腕の負担が少ないムーブで登りたい。


壁の傾斜が一様にきつくて長いため、中間部を過ぎたあたりから、じわじわと疲れ、精神的にもきつくなってくる。

初級者にとって学ぶべき要素が多い好ルートだが、この前にもっと短いルートでのリードの練習をしておきたい。

下降 50メートルロープなら、左上のテラスにローワーダウンまたは懸垂下降できる。同じテラスでビレイすれば、トップロープも可。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■考察

1)貴重なフェース入門 → フェース入門がないということがうかがえる

2)のスタンダード → 定番なら、誰もが通る道

3)として、常に順番待ちになるほど人気がある。→ 人気ルートならボルトは強度テストされていそう

4)ホールドが途切れなく続き、→ 安心感アリ

5)単純に登って行けばいいように見えるが、なるべく基本に忠実に、腕の負担が少ないムーブで登りたい。 → ムーブを使たほうが良いと分かる

6)壁の傾斜が一様にきつくて長いため、→ 易しくて長いんだ~と分かる

7)中間部を過ぎたあたりから、じわじわと疲れ、→ 持久力が必要らしい

8)精神的にもきつくなってくる。→ 精神力も必要らしい

9)初級者にとって学ぶべき要素が多い好ルートだが→ 登りたくなる

10)この前にもっと短いルートでのリードの練習をしておきたい。→ 安全配慮 初めの1本で取りついていい訳じゃない

11)下降 50メートルロープなら、左上のテラスにローワーダウンまたは懸垂下降できる。→ 50m以上必要らしいと分かる

12)同じテラスでビレイすれば、トップロープも可。→テラスに上がらないとトップロープ出来ないということですね

ということで、この文章は無駄がなく、本当に的を得ている。

■ 要素の取りだし

1)入門用か、初級用か、中上級者用か?

2)人気の有無(=ボルト信頼度)

3)ホールドの分かりやすさ

4)ムーブの要・不要

5)持久度

6)壁の傾斜、長さ

7)持久力

8)精神力

9)好感度

10)リードについて

11)下降とロープ長

12)ビレイ位置


2020/04/05

新しい教え方を模索

■新しい教え方を模索

すでに2段3段を登れるような人にルートを教える場合、今まで私が踏襲してきたような、アルパインと同じで、懸垂&ロープワークを教えるのと同じやり方ではない、良いやり方があるのでは?と思案中…。

というのは、ボルダラーは、ボルトを追いかけるような、ちんけな登りはしない。

というか、ボルダーにはボルトはない。

ボルトを追いかけないクライマーとして、一度、ボルトがないという前提で、ルートの既存ルートを見たら、どういうボルト配置になるのだろうか?

1)当人がハイボルダーであると感じられる高さ=1ピン目
2)2ピン目は1ピン目の総長より短くあるべき
3)3ピン目は、1+2ピン目総長より短くあるべき
4)以下続く

という範囲内で

・レストできるところにボルト そこからリーチが短い人のことも考え、ボルト位置は40cm手前

上に行くほど、他に要因がない限り、ボルト間隔は離れて行っても良いということになるはずなんだが。

(レスト位置からボルトまでの距離)は、普通、ルートセットするようなクライマーは、標準的なリーチで届く限界は知っていると思います。大体、男性が思っているより、だいぶ手前になる。

横はあまり変わらない。縦が変わる。

これは、オールドクライマーにはない視点だ。

古い人は、自分以外のクライミングの中身を知りません…古い人が奏でていたクライミング物語は孤独の歌。

2020/03/01

外ボルダーデビュー対策

■読了『みんなで子育て』くらし編

これは良書でした☆  https://japama.jp/chioichiran/

クライミング=遊び。

遊びの中にいかに危険を上手に持ち込むか?

という問題意識で読みました。

私は子供たちにクライミングの愉しみに接してもらいたいな、とも思うからです。

■ 危険は避けるものではなく、コントロールするもの

私は子供には危険を伴う遊び…遊びじゃなくても、例えば、

・ストーブに火をつける、
・包丁で何かを切る、

など…させるタイプですが、その際の注意は?

子育てのプロはどう言っているのでしょうか?

■ 大事なことだけを教える

何をしたら致命的なのか?

を教えておくということです。

子供の場合は、

それが定着するまで、大人が一緒にプレーする。

■ ビジョナリーカンパニーでも…

これは同時に読んでいた『ビジョナリーカンパニー4』で出てくるアムンゼンとスコットのエベレスト登山隊でも同じです。片方は成功して、片方は失敗するのですが、

戦略的悲観主義

というもので、

1)一番起きてほしくないこと、を想像して、備えておく
2)それ以外は何をやってもオッケー

という態度のことです。

■ 外ボルダーへも応用すべき

外ボルダーでは、一番起きてほしくないことは、

 着地で失敗して足を怪我する、
 頭を打つ

などです。なので、外ボルダーに行く際には

1)着地の練習

が、あってしかるべきでしょうね。

インドアでも、アウトドアでも、ボルダリングで、落ち方を最初に教えている人、いますかね?いませんね?

■ 故・吉田さんの教え方

ちなみに吉田さんは私にボルダーを紹介してくれた時は、

 最初にマントリングばかり

やってくれました…。マントルでの失敗が一番多いからです。

■ ボルダーは、スタイル不問=ちょっと、ずる??

ボルダーは、今のところ、登れたか?登れなかったか?の二者択一しかありません…が、もし、スタイルの優劣がありうるとしたら? おそらく
 どんどん、マットを少なくするゲーム、

が成立するのかもしれません。そうしたら、今2段の人も2段は登れないかもしれませんね。クライミングは伝統的に安全マージンの薄さに迫っていくゲームなので。

いまんとこ、ノーマットって言うルールは、一部のゲテモノ好きの人の嗜好とされていますが…(笑)、クライミングというゲームの正当な一面である、ということは否めません。

自分に取れるリスクは何か?そのリスクコントロールの兼ね合いが、だいご味、ってことです。

だいご味では合っても、ブイブイ言わせる、とは違うので、要注意です(笑)。

■ まとめ

1)外ボルダーのリスクマネジメントは着地
2)着地は熟練するまで、大人がついて練習する
3)マントリングも熟練するまで練習する
4)登る課題は自分で選ぶ (リスクテイキングのトレーニング)


2020/02/21

東さんの文章の分析から見る、クライミング界の理想へ向かう道、研究

■東さんの文章の分析から見る、クライミング界の理想へ向かう道、研究

以下、まとめ。
ーーーーーーーーーーー
クライミングエリア
理想は…
・クライミングエリアに人が少ない
・順番待ちは無い
・岩の磨耗が少ない
・チョーク跡もない
現実…
・自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利がある
・人口増
・クライマーとしての不文律を知らない人びとが多くなる
対策…
→ クライマーの世界へ上手に導くべし

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理想は...
・コンペのスポンサーはクライミング業界につながりのある会社
現実…
・現在では全国大会のスポンサーのほとんどはクライミングに直接関係のない会社
対策…
・スポンサーの方々がクライミングの理想を伝える

クライミングジム
理想...
・クライミングジムが増える
・ジムは当初、外岩のための練習場所
・トレーニング場
現実
・岩に行かない
・レジャー感覚
・クライミング意識に低い
・ジムで騒ぐ
・他人の登っている下を走り回る

対策...
しかるべきクライミング指導。 外岩への導入、指導。

情報
理想...
・手軽に情報が入手できる
・岩場のルートやアプローチ
・コンペの案内や出場登録、
・ムーヴの動画や最適な登り方

現実
・インスタ映え
・冒険的な要素がなくなる

対策
→ 情報は最小限で、HP等をあえて見ないで岩に行く
ジムと自然
理想
・自然の岩に触れる
・クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい

対策
→ 外岩導入

ーーーーーーーーーーー
と以上のような結果になり、クライマーが共通の理想を持つには、
1)インドアクライマーを安全に外岩に導入するアウトドアクライミングインストラクターが必要

ということがおおよその結論のようです。

アウトドアクライミングの価値をスポンサーたちにも訴えていくことが大事なことになるでしょう。

2)アンバサダー(渉外担当適者)は、対外交渉が可能で、クライミングの価値を語ることができ、アウトドアフリークライミングが可能な方。

3)実務者は、インドアクライマーを自立したアウトドアクライマーに指導可能な方、と言うことになります。

だいぶ東さんの文章を解析するだけでも、クライミング界が進むべき方角は、明瞭に分析可能です。

ちなみに私自身の余談や思想、思考だと思われないために、東さんの文章を拝借しました。東さんが言っていることなら、まぁ反論は少ないでしょうから…(笑)。

赤字は私の創作です。論理の飛躍があればご指摘ください。

ギアの部分は、端折りました…ギアに関しては、巷のショップは箸にも棒にもかからないからです。

東秀樹さんのFB投稿の写し

大変良いことが書かれていると思うので、消えてなくならないように転載。

ただし、私の実体験上、違和感があるのは、ジムやショップの店員さんが無知な人ばかりで、自分でカタログデータで買う方が正解だったことのほうが多いってことです(笑)。

赤字は当方です。


東 秀磯
我々の現実と矛盾
クライミングギア
クライミングの初心者にギアの使い方を身近で教えてくれるのはジムやショップです。
しかし経験が増えると出費を抑えようと、海外通販やネットショップに頼ることもあります。そのために国内の小売店はダメージを受けます。
個人的にはできる限り安く入手したい。それが多数になれば身近なアドバザーを衰退・廃業させてしまうことにつながっていきます。
やがては貴重なアドバイスをしてくれる人はなくなり、カタログデータだけに頼らざるを得ない時代になるかもしれません。
クライミングエリア
クライミングエリアに人が少なければ、順番待ちは無いし、岩の磨耗が少ないし、チョーク跡も抑制されます。そういう意味ではクライマーは少ないほうがいいのです。
ただし自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利があるということです。
クライミングがポピュラーになって行くと当然人口が増えます。そしてクライマーとしての不文律を知らない人びとも多くなるということです。我々には新しい価値観が必要かも知れません。
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当初、クライミングコンペのスポンサーはクライミング業界につながりのある会社でした。
現在では全国大会のスポンサーのほとんどはクライミングに直接関係のない会社です。大規模の大会を整った競技施設や機器で運営するために大きな役割りをしていただいています。
スポンサーの方々がクライミングの理想とは異なる方向に競技会を向かわせないことを願うばかりです。
ジム
クライミングジムが増えるということはクライマーにとっていいことですが・・・。
クライミングジムは当初、外岩のための練習場所でした。その後、コンペクライマーのトレーニング場になり、外岩に行かないジム専用クライマーも登場しました。
いまでは大衆化して、レジャー感覚でジムを利用する人も多くなりました。クライミング意識に低い人も増えて、ジムで騒いだり、他人の登っている下を走り回る人びとも少なくありません。
つまり大衆化ということはクライマーではない方もクライミングをするのです。
情報
インターネットのSNSやHPで手軽に情報が入手できます。岩場のルートやアプローチ、コンペの案内や出場登録、さらにムーヴの動画や最適な登り方の紹介まで見られるのは大変便利です。
ただし、岩に行くのは登るためではなく、インスタで披露するためというのは本来の目的と外れているような気がします。
さらに登る前に、必要以上の情報を得られるということは冒険的な要素をなくしていくことにもつながります。
ジムと自然
今やジムでクライミングを始める人がほとんどです。その中には自然の岩に触れることのない人もいるかもしれません。ジムは便利で快適ですが、暑い寒い遠いと言いながらも、自然の岩は格別の素晴らしさがあります。クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい方向です。
ただし、人口増・マナー・モラルなどの問題も生み出します。
我々は矛盾に満ちた時代を迎えています。願わくはクライマーの叡智で解決できていきますように・・・

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ジムやショップは素人さんばかりです。

事例1)
登山ガイド三〇ガイドに確保器を買うのに何を買ったらいいか相談しました。「確保器なんか使ったことねぇ!初心者には確保器は要らねえ!」が返事でした。え?!まだ肩がらみ?カムを見たら、棒フレンズでした(汗)。甲府幕岩は肩がらみで確保していました…(もっと汗)。
結局自分で研究して、ATC-XP ガイドを買い、師匠に褒められました。
事例2)
著名な登山家の主宰する登山学校に所属しようとしたら、”うちではまだエイト環”と言われて断念。沢装備で、フリークライミングはできない。

事例3)
グリグリとクリックアップで悩んでいた時、クリックアップの使い心地を実施で試させてくれたのは、近所の強つよクライマー君。決して、ジムのお兄さんではないです。

事例4)
福岡に来てすぐの時、一発目のジムに行って、ここムーブどうするのかなぁとジムのお兄さんに世間話程度を期待して話しかけたら、「僕、クライミングはできないんです…」と言われた(汗)。え?!と思って聞いたら、体育大学卒だと。

事例5)
福岡の超有名登山用品店に、ハーケンを買おうと思って、欲しい者の製品名を電話で言ってあるか確認しようとしたら、「すみません、うちでは取り扱いがないんです」と言われた。通販で買うべし。

事例6)
冬靴。買おうとしたら、どこにも女性用売っていないので、大阪、東京、甲府と渡り歩く羽目になった。結局最初に買った靴は、残雪期程度で、ダブルのブーツをアイスをするにあたり買いなおした。凍傷で爪が黒くなった後だった。

事例7)
ザック。80リットル以上の指定があり、探したけど、大阪、東京、甲府のどこにもなく、結局、安曇野のモンベルで60リットルを講習の日に購入することになった。会の先輩に「60リットル以上のザックは知性がない」と言われた。というか女性用で80なんて売っていないし、合っても担げない。あとで海外登山に行く女性に効いたら、その時しか使わないので、体に合っていないザックで我慢するそうだった。

事例8)
クライミングシューズ。甲府のI〇Iに行っちゃった人はもれなく5.10のスパイアを買わされることになり、結局新人は人工壁スタートなので、初日にこれじゃダメとなり、買いなおしになる。

事例9)
イボイノシシ、置いていない店が99%。

事例10)
アイススクリューも品切れアイテムで海外通販がベター。ヌンチャクも同じ。みんな安いから海外通販するんじゃなくて置いていないからするんですよね…送料のほうが高くて、全然安い買い物にはならない。

海外通販については、深ーい誤解があると思われます。

2019/03/11

英国式グレードの勉強

ロクスノ077号に英国式グレーディングが載っているので、勉強しています…

しかし、以前もこれ読んだけど、理解がとっても難しい…。

《まとめ》
1)とりあえずEグレードというのは、形容難度です。

HVS hard very severe
E=Extremely Difficult です。

2)現代のEグレードは E1から始まる。

3)とりあえず関係ありそうなグレードを転写します

E1 5a-5c   ーー> E1 5a,  E1 5b, E1 5c
E2 5b-6a      ----> E2 5b, E2 5c, E2 6a
E3 5c-6a   ------> E3 5c, E3 6a,
E4 5c -6b
E5 6a -6b
E6 6b-6c
E7 6b -7a

となり、 例えば、5c(5.9)が登れるとすると、5cのバリエーションとしてみると、

E1 5c,
E2 5c,
E3 5c

の3つの選択肢がある。もちろん、形容技術グレードの易しい順になれるべきだろうが、Eはプロテクションのセットの難しさとすると、

E3 5c よりも、E2 6a のほうが安全と言える状況が生まれるのらしい。つまり、プロテクションが悪くなるグレードにステップアップするには、今度は技術難易度を下げないといけない。

ここでも、(危険度)と(技術)がトレードオフになっているのである。

技術のほうが上になれば、危険度が高くても…ということだ。

4)Eが同じとき、技術難度が低いルート=危険
 
5)安全とは、その形容難度を登れるくらいなら、核心で落ちても一か月の入院が必要とはならない程度に十分な中間支点が取れる

6)足首の骨折くらいは勘定されない

7)端的には、5.8・5.9がトラッドでオンサイトできるクライマーならば、5.10は安全ならトライできるし、極端に安全であれば5.11、5.6ならフリーソロ出来るよね
という感覚

8)HVS(Eグレード未満)をオンサイト出来るクライマーは、屋内ならば5.11-は日常的にオンサイトしています。

9)英国人クライマーで、外岩は基本トラッドという人でそれですから、トラッドに熟達していない人ならば、さらにその差は広がるでしょう。

10)英国技術難度6cは、日本のボルダリングで1級から3段。

11)核心ムーブの難しさしか英国グレードは表さない

12)英国クライマー全体のリードの平均難易度が5.7程度とよくいわれる。ざっくり10年、月に2回ほど岩場に出かける人々の難易度がだいたいそれくらいに落ち着く。

13)HVSをリードできると仲間から尊敬のまなざしで見られる

■ 感想

うーむ。期せずして、私のグレード感と全く一緒。

つまり、日本のグレード感は、英国式だったのだろうか?日本のアルパインが忠実だったのかなぁ。

比叡のⅣ級は、ボルトが50mに1本~3本がマックスなので、つまり、野岳の5.11をやっとこさRPしているくらいのスキルが必要そうでした。

Eグレードが高くて、登攀が易しい、というケース。正直登攀はそう難しくなかったです。けど、すごく危ない!というのが感想でした。

日本人は危ないのがお好き、と思っていたのですが、それはイギリスを源流としていたのかも?

イギリス人とアメリカ人がお仲間とすれば、フレンチグレードでは、ボルト間隔は適正なのでしょうか…

私の登攀人生は、命がけとは無縁で過ごしたいと思っているのですが…(笑)。