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2023/11/20

【通山珈琲】やっぱ、クライミング界、いびつですよ

■ ”失われたご近所があるカフェ”通山珈琲

 最近、ヘビロテ中の通山珈琲さん。ここは、なんだか、私の理想が体現されている。

私の理想って? ”さりげないご近所づきあいでの、負担にならない程度の助け合い”、があるってことです。

いうなれば、「あ!お醤油がない!お隣にちょっともらってきて!」みたいな。

■ ”失われたご近所さん”があるカフェ

通山さんには、大体、何人か人がいて、お客さん同士で楽しくおしゃべりするのが普通です。

大人の社交場?

おしゃべりしないで、静かに本を読んでいる人もいるが、大体のお客さんは、おしゃべりしている。

それで他愛ない話をして、なんか人と人の接点が、面白い店です。

昔の日本は、こうだったんじゃないですかね?

■ ”インクルーシブなカフェ”

老若男女、いろいろな年齢の人がいて、

 それぞれの気持ちや意見を聞ける場・言える場

になっています。若い人の意見や状況が聞けて、興味深いです。

■ 単一層の弊害顕著なのがクライマー界かもですね…

日本ではクライマーと言えば、若い男性のことで、一つの年齢層、一つの性別だけが、クライマー界のすべてになってしまっていた時代が長かった。

だから、日本のクライマー界では、男性が既得権を守ろうという気持ちになって、サバージュ・ババージュの件みたいに、”初登者の権利”を持ち出して、禁じ手のチッピングもどきをしてしまい、間接的に、リーチが短い女性や子供を排除したくなるのかもしれません。

別に、女性が、男性しか登れなかった5.12を登れたり、子供が登れたりすることで、自分が何かを失うことにはならないのになぁ。

■ 海外の悪いところだけ取り入れちゃった日本

海外では、読書中の人に、”Would you keep eye on my child?”と言って、ちょっと煙草を買いに行くとか、で、子守りをしてもらうのは、当然、無償で、気軽にお願いしていい、お願い事、となっています。

私も勉強中に、子供を無償で預かったことが何度か…。(知らない子の時もある)

ベビーシッターとして、サンフランシスコでは、仕事はしていましたが、そのついでに自分の面倒見ている子じゃない、他の人の子供を、他のシッターがトイレ行く間、ちょっと見ている、なんてのは、別に普通なんですけどね…。

日本の人は、境界線の引き方が下手なんだろうなぁ。

■ 年配の人は若い人を助けたい

私の世代は、就職氷河期ですが、30代からみたら、バブル世代と見分けがついていない。

まぁ、私でもつかないくらいですから、仕方ないなと思います。バブル世代は、世間の見方が、とってもお気楽なところで初期設定されていますが、以降の世代は、微妙に何もしなくても世間が自分を世話してくれる、なんて納得感がありません。

かといって何が正解なのか?よく分からないし…。先人の知恵を聞こうにも、やたら成功譚を語られても、ビフォーバブルの成功譚では、役に立たないんですよね。だってバブル期って成功しないほうが難しいくらいの時代なんですよ。

エレベータの登りで駆け上がるのと、下りエレベータを駆け上がるくらいの違いがあります。

だから、若い人からは、人に拠っては、この人の成功譚を聞いても、もはや時代が変わって適用外になっている、と思って、あちら側扱い、されたりすることもあるかもしれません。

例えば、1社だけの株式を購入してそれを長年持っていれば10倍になる、とか…もう、そんな時代はとっくに終わった(笑)。

山で言えば、マッターホルンのヘルンリ稜を登って尊敬される、とかすっかり終わっているし、ヨセミテ行きました、も同じです。

行ったことではなく、何を登ったの?ってのが課題になります。行くだけなら温泉行ってきた、ってのと同じですよね。クライミングしない私も夫とヨセミテは行ったことがあります。

■ 若い人の中では、貧富の差が、拡大している印象

若い人たちの中では、自分の足で歩み始めたという実感を持って生きている人と、いまだに古い価値観に縛られて、親の言うとおりにしたほうがいいんだろうか?と揺れている人がいるように感じられました。

クライミングで、親の言う通りする…平均的な山岳会の言うとおりにすると、ひどい目に遭います(笑)。

いうとおりにするなら、ガイド協会が出しているガイド教習本の言うとおりにしましょう☆

そう…いうとおりにする相手をきちんと見極められないといけないです。

日本では親の言うことは、すべからく聞くべし!ってことになっていますが、親になったからと言って、人が急に賢くなることはないですから、親だって間違いますよねぇ。

例えば、えらい人に任せておけば大丈夫、とか、バブル世代の人は行ってきます。偉い人に任せた結果、失われた30年の結果責任を取っているのは現代のわれわれ。

先生も同じで、学校の先生と言うのは究極の世間知らずです。そりゃそうだ、社会に出る前に教師になるんだから…。

よくよく考えて、自分で見極めて、自分の人生のかじ取りをしましょう、っていうごく普通の、これまでも当たり前だったことが、より一層重要になっている気がします。

■ インスタントな選択肢

カフェ経営者になるってことは、インスタントな成功への道ではない。

最近、近所にバブル期の福岡で高値掴みして建てた戸建てが売れ残っており、路上キャッチセールスを若い人が何人もやっていますが…。

あのような仕事をしたいというのは、インスタントなお金を求めたせいではないでしょうかね…?

福岡の不動産市場は、10年前から徐々に上がって、今最高期にあり、バブルの様相ですが、そんなこと、ちょっと住宅市場のグラフをググればわかることです。そんな高止まりした不動産を売りつけるということは、どっちかというと、悪徳商法で、白い商売ではないので、そんな商売はやめて堅気の仕事をしたらどうだ、とそのキャッチのお兄さんに説教してみましたが、「やりがいあります!」と言う返事でした。やりがい詐欺にやられている…。

若さ=世間知らず、と言う意味なので、誰にも間違う権利はあるのだし、やりたければやればいいのですが…私をカモだと思っているみたいで、断っても断っても、何度も声をかけてくるんですよねぇ…

というわけで、なんか、

 若いクライマーが物ほしそーに近づいてきたこと

と同じ感じ…(汗)。

依存心一杯な君を救ってあげたいけど、その依存心が問題の核心なんで、救うの、無理なんだよ…を思うんですよね…。

カモ扱いされていることが分からないほどのバカじゃないですよ…(笑)。

■ 自己責任=無責任と転換されているクライミング業界…

クライミングは、自己責任…とよく言われますが、この言葉は、実際のところ、ボルトは開拓者が設置したのだから、一般クライマーは無償で登っていい、とか…”無責任”な意味合いに転換されています。

自分さえよければ良い、と勝手に自己責任を無責任に変換しているのは、日本国内だけです。

例えば、終了点に残っているカラビナを持って帰る、とか。それ、ただの窃盗ですから。

正しくは、自分がやりたいようにやる、それについて結果責任を取る、です。

人生は一度切り、生きたいように、楽しく行きましょう☆ 

仲間がいれば、つらいことも、なんのその。

通山珈琲に行けば、分かりますよ☆