やっぱり夜中に目が覚めてしまう… 現在夜中の2:40。足首が痛くて目が冷めた。
目が冷めたついでに、なんとなく気がついてしまったのだが…
もしかして、日本のクライマーって
アルパインクライミング → 昔のエイドクライミング時代のままのアルパインクライミング
フリークライミング → 昔のハードフリーのままのフリークライミング
なんじゃないのだろうか?
ピオレドール賞を受賞するようなクライミングの内容をきちんと追っかけていれば、現代のアルパインクライミングが、普通みんながクラッギングで、岩場でエライ時間かけて…例えば何日もかけてレッドポイントで登っている5.12を、全く時間をかけず、まるでかつての5.7か5.8みたいに、フリーソロでスイスイと登ってしまうのが、現代のアルパインクライミングなんだなーと分かるような気がするんだが…
たぶん、そういうふうに時間が何分かかったとか、一撃で5.12の箇所も突破したとか、記録には、書いていないので、昔のクライマーは、俺の時代感覚のまま、どうせエイドしているんだと思っているのかもしれない。
そうでなければ、俺だって結婚して子供さえいなければ佐藤ユースケだったのに…と思ってたりしないよなぁ。
なんせ、古いクライマーの米澤さんは、トニー・コールドウェルが、ドーンウォールを登る姿を映画で見せても、なんと「初見じゃない」と言って、侮蔑の眼差しを送っていたんですよね。
でも、今、どこにも初見で、記録的に難しい場所なんて、地球上にはないです。もう登り尽くされて100年近くたっているんで。
未知の場所が、もうなくなったから、困難を追求する時代になったんですよ。
そんな歴史の流れを教えてやらないといけないのでは?と思えるような、米澤さんの反応だったんですよね…
米澤さんはご高齢とはいえ、一度は九州のトップライマーだった人です。
そのような人で、この解釈だから、結局、他の人は押して図るべしで、
現代のトップレベルのクライミングの凄さ
が、全く咀嚼できていないので、世界のトップクライマーのトニーですら、
なんだ、たいしたことないやつ
と思えてしまうのです。トニーと米澤さんだったら、勝負にならないほどトニーが登れるはずです。同じ年齢のときの能力で勝負したとしても。
でも、トニーのドーンウォールを見ても、そうとは思えないから、けっ!と思ってしまうわけなのでしょうから、そもそも、
5.13以上の困難さ
をアルパインのクライマーは、感知することが不可能なのかもしれません。
5.13というのは、米澤さんの限界は、かつては5.12くらいにあったのではないか?とボルト間隔の観察から思えたからです。
■ 適正ボルト
大体、開拓者って、自分の限界グレードで適正ボルトになってきます(笑)。
つまり、適正なボルト間隔って、そのグレードがギリギリの人にしか、設定できないもの、みたいです。
5.9しか登れない人が、ここにボルトが必要だ、といえば、それが適正なボルトでしょう。
日本の岩場の場合は、大体は、エイドルートの置き換えなので、適正ボルト間隔、というのは、永遠に絵に書いた餅でしょう。
エイドルートの置き換え=ランナウト
なので。なんせ、エイドで登っているときは、落下率2のときのロープストレッチは考慮されずに、手が届く限り遠く、って論法でボルトが打たれているからです。
エイドでスタートした岩場ではなく、普通にフリークライミングでスタートした岩場で登るほうが、安全です。
岩登りとしては楽勝の阿弥陀北稜 5級はないと思うけど、落ちれない。これが外界にあれば、登る人は超少ないはずだ。