ラベル クラウドファウンディング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル クラウドファウンディング の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020/02/25

今回のフェスを振り返って

■ 今回のフェスを振り返って

以下の、”東さんヒントのクライミングの理想”と距離を測るとする。PDCAサイクルの一環で、A、のアセスメント。

今回のクライミングフェスでは

新人さんへのクライミング導入について安全対策の指示
クライミングの不文律の伝達


などは、非常に手薄感というか、全くなしでした…。クライミングの価値を伝える部分、と言う意味です。ただ楽しいだけ、お金をかけて解決するだけということです。例えば、オンサイトの重視などは、まぁ、ボルダラーと言うのは、基本的にはオンサイトはどうでもいい人たちなんだな~と。

ボルダーで強くなった先に、リードがあるか?というのは、なかなか厳しいだろうと想像できました…

やっぱり逆のほうがいいかも…。

ーーーーーーーーーーー
環境
理想

・クライミングエリアに人が少ない
・順番待ちは無い
・岩の磨耗が少ない
・チョーク跡もない
ーーーーーーーーーー

これについては、大勢が集まるフェスでは、一時的に、目をつむる。

ーーーーーーーーーー
権利
・自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利がある
ーーーーーーーーーー

これは、開拓者特権のようになっており、望ましくない方向に発展している。他者の登る権利は、制限されていいという思想が強くなっている。

ーーーーーーーーーー
・人口増
・クライマーとしての不文律を知らない人びとが多くなる
ーーーーーーー

これは全く対策されていない。ボルダーで対策することもできると思うが、安全管理不在。

ーーーーーーーーーー
スポンサー
理想は...
・スポンサーはクライミング業界につながりのある会社

ーーーーーーーー

クラウドファンディングでは、クライマーがパトロンなので、理想は実現できている。

ーーーーーーーー
情報
理想...
・手軽に情報が入手できる
・岩場のルートやアプローチ
・コンペの案内や出場登録、
・ムーヴの動画や最適な登り方

現実
・インスタ映え
・冒険的な要素がなくなる
ーーーーーーーーー

今回はトポは公開されているのは、ネット上でフェス参加者のみ。紙の印刷したものを参加者に手渡し、PDFは無料公開があるべき姿と思う。 情報を淫靡しないといけないような、特定の有益情報は、フェス参加者にはなかったため、ただフェス管理運営側が情報を支払い特典にしたいだけのようです。

ーーーーーーーーーー
理想
・自然の岩に触れる
・クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい
ーーーーーーーーーーー

これは実現できていたようです。V0スタートなので、6級からスタートです。6級未満はないので、ジムで6級の人から?

外環境になれるという、アウトドア慣れ的なものをテーマにするのは、いいのかもしれません。インドア派の人は一日外にいるだけでも疲れるものですし…

外ボルダリングにもデビュー前に知らないといけない安全対策があるはずで、その辺の情報提供が希薄なため、このままいけば、いずれ事故になる路線でした。

■まとめ

5段階評価で…

環境 ☆ゼロ
他者の登る権利配慮 ☆ゼロ
クライミング価値の伝達 ☆ゼロ
スポンサーの在り方 ☆5
情報提供 ☆4
外岩原則 ☆5

結局のところ、

一部の既得権獲得集団(=開拓者)が、既得権を上からかざして、一部の人だけに金銭提供などとの対価で交換するものの安全対策は不在

というアルパインの世界でも見たことがある風景をそのまま受け継いでいるだけになっているということが分かりました… 

ゴミ拾いだけでなく、

きちんと安全管理の方法を提供していくべき

です。

・1パーティあたりの、マットを持ってくる枚数を規定、あるいは、チェックするとか、
・その課題を登るにあたり必要なマット数を参考マット数として提供するとか
・グレードの評価を違うと思った人から、再評価を受ける仕組みの確立

とか、色々、改善点はありそうです。

日本男児は若くても老いても、日本男児ということです…残念な現実ですね。

世界では、

1)グレードの評価は、評価する目が多ければ多いほど正確
2)登るために必要な安全対策はあらかじめ教育してから登る
3)マットは自分が登るのに必要な数は自分で持ってくるよう、あるいはグループでその数も調整する

のが定番と思います。現実問題として、遠方からの遠征の場合、マット持参は厳しいので、大会側はレンタルを検討するのが筋かなと思いますが…

色々な制約上難しいのであれば、マット持参可能なクライマーのみ、参加可能とすべき。

最低限の自立は必要ということです。まぁ、うちらは4名でマット2枚ということになったのですが(笑)。それでもそれで登れる課題に登ればいいので、非自立と言うことにはならないですが、マットゼロというのは、要するに落ちないところしか登れないという意味です。




岸良遠征&クラウドファウンディングの偵察

■ 読者?

文章家の常套手段として、”読者を想定する”ということがあるのですが…、今から書くこの文章、一体だれを想定していいのか?よく分からない今回の岸良遠征…

うーむ…。現在の師匠、クライマーKさんと、今回岩場で新星のごとく登場した水O君を読者想定しましょうか…

■ クラウドファンディングの岩場への応用、可能性

参加したのはこちらのクラウドファウンディングを利用した外ボルダリングフェスです。

https://camp-fire.jp/projects/view/206765?list=search_result

今回は、クラウドファウンディングの利用について勉強するのが目的です。私は、現在の日本のリボルト問題を解決し、世界のクライマーが日本に登りに来てくれるようなのがいいな!って思っています。

私自身の登攀は、去年3月の右足肉離れ&9月の右足膝亜脱臼により、本気モードは当然なし、です。つい頑張ってしまうので気を付けないと。

さて、120万円の目標額にたいして、118万円の達成度。ぼぼ100%。168名の参加者があったそうです。参加者はパトロンと呼ばれますが、まさしく、パトロン。

こちらでイベントの様子が想像できそうな、画像が上がっています。
https://www.instagram.com/akira_climb_0825/

■ 遠方からの参加者が呼べる

今回印象に残ったのは遠方からの参加者。岸良なんて、九州内のクライマーを誘っても来てもらえない岩場です。私には最適の5.7~5.10bまでのクラックがオンサイトし放題なのですが、そういう易しいクラックを登る段階にいるクライマーと言うのは、ボルダリング天国九州では限られ、パートナーに事欠きます。

まぁ、5.7のクラック、有段クライマーでも、きちんとしたスタイルでは、登れないかもしれないです。たぶんパワーでごり押ししたクライミングで、プロテクション無視で登ってしまい、プロテクションの設置を確実にするというテーマはおざなりになって終わってしまうでしょうな… そして、どんどんグレードをあげて、終に落ちて、カム3つ飛ぶ系の成長スタイルとなることでしょう(笑)。私が避けようとしているシナリオ。

ハナシはそれましたが、クラウドファンディングでは、

・多人数を集めることができる
・寂しくない
・遠方から人を集められる

というメリットがあることが分かりました。岸良は誰からも敬遠される岩場で、それでも164名、120蔓延の実績。

すごい。経済波及効果もそれなりにあったのでは?地元への貢献という意味ですが。

■何もない岸良海岸

残念なのは、岸良海岸側って、全く何もないことです… 地元の商店街にお金を落としてあげたいと思っても…何も買い物するところがないという(笑)。受け皿なし。

今回使ったお店はこちらです。

1)道の駅錦江 
一通りそろう道の駅。野菜激安。神川キャンプ場前。ローソンが隣にあります。
http://kinko-nishikinosato.com/

2)味どころ栄
なんかエライ流行っている店でした。定食あり。1000円前後。
https://www.google.com/maps/place/%E5%91%B3%E5%87%A6%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%88/@31.2445159,130.7883768,16.12z/data=!4m8!1m2!2m1!1z6aOf5LqL!3m4!1s0x0:0x1599bd72edbeaf5f!8m2!3d31.2455581!4d130.7887012

3)根占館 ネッピー館
http://neppikan.com/ 温泉330円。塩水で傷が染みる~ タオル200円。

入浴330円

4)湯治湯の郷 湯の谷温泉
https://kankou-kimotsuki.net/archives/1800 温泉300円 食事焼き魚定食 850円

5)マルチョン ラーメン
http://www.maruchonramen.co.jp/
埼玉のクライマーにコンビニで出会っていくことになった。フェスでおすすめされていたそうです。

行き損ねたのは、地魚三ぺい。 ここはおいしそうだったので、Joyfulで妥協せず、運転頑張るのが吉でした。

■ 宿泊

神川キャンプ場で泊まりましたが暴風…トイレ横はすでに取られていたので、誰もいない地下道がよかったかもです。しかし、すごい風でした…。テントを張るの、一苦労。

二日目は、岸良シーサイドパークにPキャンしましたが、漁師さん達の朝が早いらしく、4時半くらいから騒々しく、意外に都会でしたので、ロードサイドで、水とトイレが外にはなるものの、去年泊まった場所が良かったかもです。

野宿と言うのは、クライマーはできれば押さえておきたいところ…。ミニマム装備の原則、を守るため。

■ ミニマリズム

ミニマムに済ませる、ということはクライマーだったら押さえておきたいところです…

もっともっと、ではなく、いかに

より少なく済ませるか?

ということです。ということで、今回は暴風でしたが、宿泊がテント泊で良かった☆

■ 装備

ボルダリングフェスなので、近所に一緒に登るボルダラーは一杯ということで、マット2枚でもシビアさがないかなと期待していましたが、なんかなー。 

ボルダリングは、マットの数、勝負

っぽく、身一つで登るというスタイルの割には、シンプルさに欠けることが分かりました。

一人で4枚もマットを持ってきた、つわものもいた…おかげで助かりました。

一人で4枚も持てません、と言うセリフには、?と思いましたが…。あれ、誰かを見繕う気でいたのかな?と。

今回はクラック装備は最小で、マットを犠牲にしないように、という狙いは当たっていました。

予想以上にシンプルでないのが分かったのが、個人装備。

アルパイン出身でも、ザック一つに寝食まとめる習慣は、いともたやすく崩れる…ことが分かった(笑)ので、自分も含め反省です。

装備表は送らないと、みな余分なものを色々持ってきてしまう。ボルダリングのマット意外に必要なのは、スリーピングマットとシュラフ、ヘッデンくらいでしたが…。

行く先の様子が分からないと、色々持ってきてしまいます。今回も食事を作る装備があった上、素材も道の駅で買ってあったのに使わずじまい。

■ クライミング

さて、クライミングのほうですが、今回のメインは、いるか岩と言う岩の左上するワイドクラック 1級でしょうか?オンサイトで登れた方は、クラック慣れの方でした。

ボルダームーブだと非常に大変… ワイドムーブでもそれなりに大変そうでしたが、あまり苦労していなかったのは、ワイド慣れでしょう。

クラックができるというのは、クライミングにおいては、かなりなアドバンテージであることが今回判明。

クラックができない=指力やフィジカルに頼る部分が多くなる

ということです。

私は6,5,4と級をあげて、とりあえず登れていますが、グレードも当てにならないし、私が登れるのは、5.9レベルです。グレードの差は、怖さの差。

なので、充実感一切なし。私は、リードでも落ちていませんから…落ちない登りしかしていない。

その落ちない人が落ちた数少ないケースで、グランドして頭を縫っていますケド(笑)。ビレイヤーは勉強になったそうです(笑)。

と言う結果で、クラウドファンディングによるクライミングイベント開催の偵察、という趣旨の遠征でした☆
今回一番勉強になったムーブ 水平ヒール

下から日焼けするので日焼け対策を万全に

岸良シーサイドパークのにゃんこ。

えらい人懐こい猫でした…