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2023/11/21

【心理学】 クライミングはパートナーシップの修練の場

■ こんな関係にはまっているとき、境界線は赤信号!

1)相手にビレイを与えるばかりで、代わりにビレイを受け取っていない

岩場の事情があったとしても、対等にビレイを交代できない関係性は、パートナーシップは崩壊します。

例外は、まだ岩場のリスク認知があまく、いわゆるリード登りができず、デッドばかりで取るような、未熟で下積み中の新人クライマーの場合。

10年登っていても、リスクを避けて多めに見てもらうために、わざとデッドで取り続け、他者にお目こぼしで、トップロープにしてもらいたいようなクライマーも海外には良くいます。基本、ATC持ってこないクライマーとは、登るべきでなく、ロープを持ってこないクライマーも海外遠征中の例外中の例外とすべきです。

2)相手が請け負うべき責任まで、あなたが負っている

読図、運転、ロープの選択、レスキュー、行動食、リスク管理、ギアの選択(ロープを濡らさないなど)

クライマーとして一人前になるタスクを自分でせず、0.5+0.5=1人前、の発想の人は間違っています。それだと、片方がダメになったら、すべてダメになるということです。

正しくは、1+1=2 で、ゆとりをもって、登ります。

3)あなただけが危険を冒している

グランドフォールの可能性がある1ピッチ目をリード…、

あなたには難しい箇所を相手のためにリード…、

車をいつも運転している…、

怪我をしているのに家に帰してもらえない…、

自分だけがビレイが確実で、相手はビレイのチェックを受ける気がない…

すべて相手はクライマーとしての責任を担う気がない。半人前のまま進もうとしているということです。

4)いつも相手の意向が優先されている

相手が登りたいルートには行くが、あなたが登りたいところには行かない

5)相手と違う意見を言いにくい

グレードは身長により異なる

6)あなたの登攀が、ひたすら相手にかかっている

相手が機嫌よく登ってくれないと、こちらが登れない羽目になる。一蓮托生。

7)相手から命令されたり、人格を非難される

したくないリードの無理強い。怖がるとバカにする。

■ まとめ

2人一組で登るクライミング。リスペクトがある対等の関係性で登れる人と登れない人がいます。

日本では、戦争の歴史的経緯からアダルトチルドレンが量産されています。

アダルトチルドレン=境界線問題。

対等の関係性で、登れないということです。

特に男性クライマーは、息子命の母親によってママボーイ化し異様にエゴがでっかく拡大しているために、女性とみれば、ガマンや譲歩を強いる自動思考が作動している人が多いです。

こういう人は女性だけにそのような行為をするので、男性からはそれが見えない。

その場合、女性同士のほうが気楽に登れていいかもしれませんね!



2023/02/20

どんな人をクライミングの相方とすべきか??

 ■ ドキ!自分も入ってるかも?!

と思って見ましたが、別に入っていませんでした…。しかし…


https://www.youtube.com/watch?v=5-dnLgHejy8&t=525s より引用。

中学の時のテニス部の先生、ラケット折ってた… 付き合ってはいけない人じゃん!

  • 小学校の水泳の先生=竹刀で子どもをぶって泳がせる → トラウマ化
  • 中学のテニスの先生=ラケット折る         → 付き合ってはいけない人
  • 高校の美術の先生=美術部は無視して野球にご執心中 → 絵、教えろよ!


で、ことごとく、課外活動の先生に恵まれていない子供時代を実感しました(笑)。

競走馬のごとく、勉強と優秀であることだけにチューニングされた人生を送ったなぁ。おかげで、だいぶ早期に海外に出たり、外資に勤めることができて、視野は広がったな。

子どもは、巡り合う先生によって、だいぶ成長が違ってくるだろうなぁ。

■ あなたは良い相方でしょうか?

この表をクライミングに置き換えると

1)すぐに本チャン(マルチ)に行こうとしない

2) ピンチになると人のせいにする

3)ピンチになると固まる、問題解決に動かなくなる

4)すぐアドバイスしたがる

5)自分の好きなように登り、相手のニーズを考えない

6) 時間にルーズ

7)目標を持っていない

以外に、目標は大事な気がしますね~。目標がないと、内的動機ではなく、褒められたい、かっこよくみられたい、すごいと言われたい、とか、外的動機になってしまい、その結果、すぐ本チャンに行こうとし、うまく行かないと人を責める、ということになるような気がする。

悪い事例 シューズ投げて八つ当たりしている…こんなのを手本にしてはいけない。

 https://www.youtube.com/watch?v=4LoQ6u3gu4A

クライマーあるある、っぽいので、気を付けましょう。

2023/02/17

お前は、どんな男がいいんだ?理想の男性パートナーとは

■ どんな男がいいんだ?理想の男性パートナー

もちろん、クライミングの、ですよ。

1)私より高いグレードが登れる (一般社会なら私より稼げる)
2)危険認知が私と同等
3)ビレイが私と同等に確実


4)ビレイヤーとしてクライマーの道具になることが可能
5)私のギアを拝借しようなどという気を起こさない

■ 基礎条件

 日本の課題は、ボルトの間隔が男性の平均身長を基準にしています。なので男性クライマーに有利に出来ています。つまり下駄を履いています。

その状態なのに、私より登れないなんて、どんなヘタレですかね?

よほどクライミングの初心者の時期はともかく…高齢でスタートした女性クライマーの登攀力とか勇気に負けてしまうような人って…だれ(笑)? (一杯思い浮かびますが… 汗)

一般的な成長速度だったら、クライミング界では、もっともハンデがついている背の低い女性でも、1~2年もしたら、5.9はオンサイト出来ました。私の身長は中学1年生レベルで、握力は17kgしかないですよ?

それで、3年もしたら、普通はTRで10代を触っているはずです。このころはインスボンに出かけていました。

当時相方だった男性初心者クライマーは、私より2グレード上のようで、インドアでは5.11と最初から2グレード上です。

多少の個人差を認めるべきと思いますが、一般に20代のほうが当然40代より、習得スピードが速いハズなのです。

一般にクライマーは自己完結した登りを目指すべきなので、いつまでたっても、保護観察下状態にいたい人は…なんか、変、です。

自立しようとする、のは、クライマーとしても、一個の人間としても、当然の在り方。いつまでも、師匠、師匠、とへばりついてくるような人は…自立心が足りていないか、共依存関係にあるか、どちらかです。 問題は、日本のオールドクライマーはこのような人たちを依存させるために、わざと支点に関する知識を与えないようにしていることです。

相手がどう出るにせよ、私は自分よりヘタレな人…メンタル的に…と登っても、あまり得るものがないです。

ずっとレールの上を走るだけだったような人ですね…。

登攀力自体は、登れなくても構いませんが、最低限、精神的に自立しており、私が成長するのに、邪魔をしない人を求めています。それくらい最低限ですよねぇ…。

例えば、パートナーは相互の保険なのに、保険というより、僕、運転もできません、ロープも持っていません、確保器、使い方分かりません、懸垂下降できません、応急処置?分かりません、など…足手まといでは。1年くらいは、後輩にエリート教育をしたことがあります。教えてくれたのは、なんと蒼氷の先輩だから、エリート教育、と言いました。が、やはり、上手くは行きませんでした。どうも、教わった通りではなく見た通りしてしまうのが男性クライマーなんですよね…。

そういう初心者ゆえの無知はまだ理解ができますが、相方が怪我をしたのに、家に帰さない、とか、ほっぽり出して応急処置もしてあげないとか、人としてすでに終わっています。

それだと相方ではなく、ただの子ども、で足手まといって意味で、

 なら、単独で登るほうがなんぼもまし

 です。そういう人は困る。

1,2,3って、男性なら誰だってクリアできるような楽々条件ですよねぇ?

■ クライマーのギアになれる

「なんでお前はここで怖がるんだ?」っていう人って頭が、そもそも悪い。見れば誰でも分かることだからです。手が届かないからです! 

核心前にクリップできないということの意味くらい、クライマーなら誰でも分かって当然です。

ビレイで、私が核心に入ったときにきちんと待てる。

これって贅沢な条件とは思わないんですが…なんで、こんなに得難いのか(笑)??

ADHDの人とか、と登っていたからですね…。私は、心が広すぎた、ということです。

クライマーの私が核心に入ったのに、「ねぇねぇ、早くしてよ~」と邪魔する、とか、アホちゃう?

お前は今はギアだ!です。

私自身は、どんなに相方が時間がかかっても黙って黒子になり、アイスで凍傷になったとしても黙ってビレイしてやっています。

長ヌンがよさそうだったら、下から声をかけてやっています。

同じことを相手に求めます。

■ ギアの貸し借りは、アルパインの人の習慣でフリークライミングの人の習慣ではないですよ?

私は体重が軽いので、細くて伸びが良いロープを使っています。その代わり流れやすいのでビレイはガツンと止めていいよ、なんならグリグリでいいよ、と言っています。

ところが、男性クライマーでアルパイン出身の人って、ロープ代を相手に出してもらいたい、というセコイ節約精神があるんですよ…それは良くない習慣なので改めましょう。

ロープは自分の体重に合わせて、安全性を考慮して選んでいるものですよ? 

私は最初から、そのようなロープ選びをしているので、みんながそうではない、ということに長く気が付かなかったのですが、”安い×径が太ければ耐久性もいいだろ”、みたいな、いいかげんな選択ではダメですよ?

ロープやカムが会の共同装備、だったのははるか昔です。アイスアックスや靴も同じ。

貸してもらえるのは、最初の一度だけですよ?

前のパートナーはこれでした。彼、2度も私の新品のロープで自分の本気ルートをちゃっかりリードして、はぁ?って思いました。クレイジージャムと大堂海岸。どっちもクラックでロープ痛みますよね?新品なのに。3度目はないですよ、いくら私が仏でも。

■ 馬に惹かれる=強さに惹かれる

私が馬に惹かれるのは、本当は、単に、強い男性、が欲しいからかもしれません。というのは、なぜかアンダーアーマーのスウェットにも惹かれるから(笑)

私が最も自信がないのは筋力。フィジカルです。非力なのは、数字ではっきり分かります。

腕立て伏せとか、一回、2回で出来なくなりますし、鉄棒での懸垂は一回もできません。

いくら足があっても、オーバーハングでは、片手でクリップしないといけないんですよ?

その自覚があるため、何か力強いもの、に惹かれているような気がします。

パワーさえあれば、スキル的には、別に要らなくて、好きに登れる、みたいな局面に立っているからかも?

もちろん、馬を自動車代わりに乗る生活にも憧れているんですが…。

■ 結局、懸垂?

ということは、結局、懸垂したらいいのかもしれません。

懸垂下降のほうではなく、自分を引き上げる力の懸垂。

最近、テニスをスタートして、36年ぶりの、テニスをしています。

…私はそこらの本当の初心者と違って、当たれば速球、ナイスコース。当たらないと初心者と同等、みたいな感じで、これはクライミングと似ているかもしれないなぁと思いました。

特定の弱点が足を引っ張って、できない部分が拡大しているってことです。

クライミングでは、

一つは指の弱さ、一つは、フィジカルの弱さですね、懸垂とか腹筋とか。

大体、師匠が向こうから来てくれるクライマーなんて早々いません…ということは、私にはクライミングに適していると相手に思わせる何かがあったということです。

なので、欠点を克服することで、今のままのスキルレベルでもとれるグレードがあるでしょう…(たぶん、11ノーマル)

■ 非・アサーティブな文化出身の人は、Win:Win関係を築けない

出る杭は打たれる、沈黙は金なり、謙譲の美徳、口は禍の元、というようなカルチャー

 =日本の田舎のほとんど、

です。

いや、日本のスポーツ界の文化がそれ…。一般日本社会よりも、変化が遅れている業界がスポーツ業界…

そうではない、オープンで心理的安全性の高い文化にいることが、クライミングという活動の場合、

  生死

をも、決めます。

私は何度も、あなたのクライミング経験はどのくらいですか?と相方には聞いていました… 相方は自分がロープワークダメダメなのを知っていて、分かっていて、黙っていたみたいです。そうしないと、私がセカンドでついて行ってやらないから…。

それは損です。しかも、自分も後輩も危険です。セカンドはプルージック登攀などの自己確保でも登れるというのは、支点が確実な場合、だけです。

支点構築に問題があるクライマーがリードしている場合、”連れて行ってやっている”と言えるのは、セカンドの私の方です…。 支点がきちんと作れ、ロープがアップされている、滞りないリードをしていない限り、いくら相方のセカンドがちゃちゃっと登れよとか、文句を言おうが、連れて行ってもらっているのは、リードクライマーの方ですよ。

そこらの理解も、倒錯していない、普通の相方クライマーを望みます。




2023/01/23

クライミングパートナーは必要か?=不要なパートナーシップを解消して前進すべき

■ 友達って必要ですか?【精神科医・樺沢紫苑】

 

■ 一人でいるより、より安全になるか?

クライミングでは、基本的に 二人一組で登ります。

クライミングパートナーの 善悪、の判断は、スバリ

 一人で登っているときより、より安全性が向上ているか?

です。

例: けがをしたのに家に帰してもらえない → 一人でいるより安全性が低下している

   自分の課題を登らせてもらえない → 一人でいるより、相手のビレイに時間を食うだけ、リソースが自分に回らなくなっている

   自分のロープを課さないと相手は登れない → 上に同じ

   相手は運転できない → 上に同じ

   相手のクライミングスタイルを無理強いされる → より危険になる

   リードを無理強いされる → より危険になる

とこのような場合は、パートナーシップ解消、が 自分にとってプラスの選択肢です。

■ トップロープソロをしましょう

なにしろ、トップロープソロで、ハングドッグと同じ状態になります。自分でロープにぶらさがり、自己確保ができる能力(ギア)があれば、それで外岩でのムーブ解決は解消できてしまいます。 

■ 有効なパートナーシップ

自分一人でいるよりも、安全性が向上する。

例: ビレイヤーが、カムスタックしているよと教えてくれる

   自分のロープを濡らしてしまい登れなくなったときに、貸してくれフォローしてくれる

   そこは長ヌンではないかと指摘してくれる

   運転を変わってくれる 

   困ったときに助けてくれる

   クライミングのポリシーを互いに尊重し合える

   互いに向上しあえる

■ 弟子入りは二人一組が定番です

ベテランやクライミングガイドについてクライミングを覚える段階の時は、通常二人一組で弟子入りするのが良いです。

教えてもらったことを実践する仲間が必要だからです。 

■ 以上のようなことを総合すると、現代の教え方は

1)グリグリのビレイから教える

2)懸垂下降をきちんと教える

3)トップロープソロのセットに慣れさせ、一人で自己完結してトップロープ(ハングドッグでのムーブ解決)が可能な状態にする

4)トップロープソロが可能な岩場で、外岩のあれやこれやに慣れさせる(気候、日照、水分、外トイレ)

4)パートナーは、適したクライミングスタイルのもの同士のみを組ませる

5)適した相手が見つかった場合のみ、リードに進ませる (信頼関係の構築)

というステップでの指導が適していると思います。

■ 困ったときにいなくなるヤツ

= 自己中クライマーです。そんな人はさっさと去りましょう。

どのような人間関係でも、

   困ったときに助け合えるのが真の友情

 です。山でピンチ、岩場でピンチの時に、どんな人と一緒にいたいですか?

 

2023/01/10

クライミング界でもヤングケアラーをしてしまったこと

このような動画にヒットしました。それで、分かった。

クライミング界でもヤングケアラーをしてしまった…
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ヤングケアラーたちは健気なので、(育児放棄の母親を)クソババァと怒るよりは、むしろ助けてあげたいと思います。
頼られることの満足感・充足感もあり、自分のためにエネルギーを使うよりは、困っている家族を助けてあげたいと言う気持ちでいっぱいになってしまうようです。
でも周りの子供たちは、僕もそうでしたが、自分のことしか考えていません。
自分がいかに良い成績を取るのか、競争に勝つのか、自分の能力を上げていくのか、自分のキャリアをどうするのかといったことしか考えていないのに、自分は母親や家族の平和を考えたりしているという価値観のギャップに苦しんだり、自分はどう生きたら良いのかということに困ってしまいます。
ーーーーーーーーーーーー
 

→ これをクライミングに置き換えると?
 

ーーーーーーーーーーーー

ヤングケアラーたちは健気なので、機能不全家族と同じ状態に陥っている山岳会を、「何、この山岳会?」、「なに?この下手くそビレイヤー?」あるいは、「なんだ、このトップの登りは?!」と、怒るよりは、むしろ助けてあげたいと思います。
 

頼られることの満足感・充足感もあり、自分のためにエネルギーを使うよりは、困っている山岳会、現代新人を助けてあげたいと言う気持ちでいっぱいになってしまうようです。

 

でも周りのクライマーたちは、僕もそうでしたが、自分のことしか考えていません。


自分がいかに良い成績を取るのか、競争に勝つのか、自分の能力を上げていくのか、自分のクライミングをどうするのかといったことしか考えていないのに、自分はパートナーやクライミング界全体の発展‥‥事故防止や教育問題、を考えたりしているという価値観のギャップに苦しんだり、自分はどう生きたら良いのかということに困ってしまいます。


ーーーーーーーーーーーー 引用 終わりーーーーーーーーーー

引用元:早稲田メンタルクリニック https://www.youtube.com/watch?v=RMdAxzE24s8

このような心を見透かされ、便乗されて、良いとこどりで、ポイっと捨てられました(笑)。

しかし、正直に言うと、殺されるかもしれないという不安の源泉は、彼の無謀なクライミング行為だったので、一緒に登らなくなって、心が安定しました。無理していたんですね…

■ 相手の行為を常に親切心だと受け取る

私は、物事をポジティブに受け取るタイプで、甘えられると、相手がわがままだな、というよりは、きっと困っているんだな、助けてあげよう、と、考えるタイプです。

それは、自分が困っているときに助けられてきたからですね…。例えば、アメリカ時代、ちょっとお金に困ったことがあり、近所の古着屋で買ったコートを別の古着屋に持って行き、買い取ってもらって現金を作ったことがありました。

一世一代の大芝居を打ったわけですが…たぶん、買い取ってくれた人は、私が困っているのを分かって買い取ってくれたと思うんですよね…。そういう経験から、困っているときはお互い様、と思ってしまうのです。

私はこのように、他の人より高いハードルをくぐって大人になったのですが、その時の心象(思い込み、ビリーフ)から逃れられていないことが、クライミングという活動で明らかになったということです。

■ 利用されていたことを自覚

 パートナーがテイカーであり、ただ私を利用したいだけのことで、私と組んでいたことが分かったのは、彼がボルダラーとボルダリングばかりに行き始めてからです。

私は右の膝を脱臼して、それが再発が怪しくなっており、怪我に怪我を重ねることはできないにも、関わらずです。

しかも、そのボルダラーの人、彼と登りたい、と言ってきた人ではなく、私と登りたいと言ってきた人だったんですよね…。ところが、私を介さず、そのボルダラーに約束を取り付けて、私を後から誘い、私のことは混ぜてあげるよ、というスタンス。

はぁ?!です… そもそも、そのボルダラー、私のパートナーになりたかった人でしょう?

その人は、私から誘われるも、彼から誘われるも同じだと思って、OKしていただけでしょう…だから、その人には罪はないが…。

相方はチャッカリもいいところです。パートナー泥棒です。パートナーを探す努力すらせずに、私の力で得た人をかっさらって行ったのです。

私は、怪我にけがを重ねたくないので、ボルダリングは全部お断りしないといけません。

つまり、わざと私が自分で自発的に離れていくということで、相方は、罪悪感なく、私を捨てることができるわけです。これのどこが、心のつながったパートナーシップなんだ?!

というので、私は非常に腹が立ちましたが、このようなことが怒っていることが、外野からは、分かりません。お前が誘っても来ないじゃないか、と言えば良いだけだからです。怪我した時に、さらに怪我するようなクライミングに誘うパートナーって、どうよ?

私は、この相方は、郵便局にお勤めで休みが不定期であることが気の毒で、特別待遇で、どんな私には意味のないクライミングにも付き合ってやるようにしていました… あれはホント良くなかったと大反省中です。 

なにしろ、中央アルプスのアイスに行ったときは、高速代を半分持ってあげただけで、一回もアックスを振ることがないようなのに、付き合ってやって、何も文句を言わなかったんですよね… まぁ、空振りもあるよな…と。それが図に乗ってしまった理由だとこれも、男性心理の動画を見て分かるようになりました。男性というのは、女性に対して図に乗る、ものなのだそうです。

元が男性というのは、母親の愛に守られている=自信満タン、のものなので、文句を言わないと図に乗るのです。図に乗った結果が、白亜スラブの登攀、みたいなことになります。

この世は、私の考えるより、自分のことしか考えていない人で一杯、ということを学ぶのがクライミング界です。

相手の意図をより深く洞察する能力が、クライミング界でやっていくには必要です。それは、サラリーマン稼業でも同じですね。

私は、学生時代、OL時代を通じて、総じて、男性より、普通にしていても能力が高く、あれもこれも、と頼まれて、その成果の方は、何もしていない男性が横取りしていくので腹を立てていました…それは、

 弟に甘い

 親に従順

 自分に近づく人は、みないい人、善意だと思っている

のような子供時代の自動思考によるものだったということです。子供時代の我慢、努力、自責のストラテジーは、大人になってからは、むしろ邪魔です。

しかも、8歳~18歳という、才能が発達するゴールデンエイジに私が何をしていたか?と言えば、親の期待、先生の期待、など期待を満たすこと、だったわけですから…。

相手の”期待”は、楽に見えてしまいます。

ま、私はこのパートナー泥棒が起こった時、私に来てくれたボルダラーには悪かったけど、相方にそのボルダラーはくれてやりました。

なぜなら、この状況では、誰からも支援がなく、私が腹を立ても、誰からも何が起こったのか見えず、私が馬鹿のように見えるだけですし、そもそも、私とそのボルダラーの人が二人で楽しく登る、という状況は起こりそうになかったからです。

彼はボルダリングには詳しくても、ビレイの習得はまだで、怪我をした私は教える人としては不適切でした。落ち役はできないということです。

しかも、アルパインについては、当然ですが、かなり素人そうでした。スポーツルートですら、ボルトの知識などなさそうでした。(ボルトは九州では40年前のものです)

ので、私の指導力では、難しい。一般男性のクライマー集団に交じってもらい、一年くらいは、非・主体的な活動が、そのボルダラーには必要だ、と分かっていたのです。つまり、混ぜてもらうことで、リードクライミングって、へぇ~こんなことか~と分かる時期、って意味です。混ぜてもらっても、鋭くない男性だと、リードのあれやこれやが分かるようになるには時間がかかります… そのために、私は日ごろの相方とのクライミングにボルダラーを誘って連れて行ったのですから…。

さて、そんなこんなで、私は善意からボルダラーに良かれと自分たちのクライミングに混ぜてあげたわけですが、私の親切心は踏みにじられ、相方は、利己心から、私に来たパートナー候補を自分のパートナーに仕立ててしまい、私は、集客用の都合の良い人、として利用されていたことが分かったのですが…。(ちなみにチャッカリされたのは一回だけではない。私の新品のロープで自分の課題を登るなど、予兆は一回目のクライミングからあった。)

それが鮮明に分かったのは、相方が私に断りを入れず、このボルダラーと二人だけで、出かけ始め、ピタッと私を誘って来なくなったためです。

それまで毎週のように誘いがあり、それに合わせてあげるのが大変だったのに。

しかし、この時も私は、怒りを表現せず、スルーしました…。というのも、

 白亜スラブで凝り過ぎて、あんなクライミングに今後も付き合うのか… 反省もしている様子ないどころか、もっと自信つけちゃったしなぁ…どうしたものか?

と頭を抱えていたからです。あれじゃ、マジ、引率のお母さんです…。(記録はこちら

最近、ジャンボさんも、ある意味、”引率のお母さん”を彼のレベルでやっていることがうかがえ、なんか、私だけじゃないと思ったので、だいぶ心も癒されましたが…。

打開策、見えず、だったので、一体どういうことが、この白亜スラブで自信をつけてしまうような勘違いクライマーの理解を正常に戻せるか?想像もつかなかったのです。つまり、私は、”男の子の子育て経験”は、ないわけなので…(笑)。

師匠の青ちゃんがどういう指導をしていたか?というと?? コラっ!と大声で怒鳴るとか、下手くそロープワークを見て、けっ!って顔をするとか、思い浮かびますが…そんなことができる、上級クライマーが周囲にいないし…。師匠の話では、相方は、アイスで散々、懲りたハズだったんですが、ダメだったんですかね?

一般に、最近のベテラン(九州のベテラン)は、登攀力自体が落ちて引け目に思っているので、若いクライマーの失敗した登攀を叱ったり、何が良いスタイルなのか?を自分の身をもってクライミングで示したり、ということをすることができない…

ので、叱ってくれる、まともな師匠がいれば、まともに育ったかもしれないクライマーも、俺ってかっこいい~、イェイ、登れるぅ~という、大誤解が解けないまま、危険を自ら引き寄せているようなクライミングを続けて、デシマルのグレードだけが上がっていきます。

この仕組みがわかっただけでも、だいぶ進捗かな…(と思うことにしよう…)

■ クライミングのスタイル教育不在=かっこつけるための記録 

現代は、スタイル教育不在です。ので

  内容の良いクライミングをしよう、

というよりは、そもそも、

 俺がすごいことを示すためにルートに行っている

ので、失敗を自覚したり、反省することなく、行っただけでルートコレクションの中に、ルート名が入ってしまうのです… 

そのルート名を聞いた側の人も、問答無用で、すごい!って言ってくれるからですね…(環境による正のフィードバックが働いている)、今のクライミングカルチャーでは…。

内容は問われず、内容がしょぼくても…誰にも分かりっこない!で行けてしまう…

という状況にあるのは、何も相方だけでなく、

 ほとんどの若いクライマーがそうだ、

ということが、こちらの若いクライマーのアルパインクラブのHPに記載されている山行と、私が同行した山行の印象を比べて分かりました…(マスターズルーフ)。

相方だけでなく、男子みんなそんな感じなのです。恥ずべき失敗山行も、そうとは書いていない…。なんせHPにそんなことを書けば、新人、来ないですよねぇ?

なので、若い男性が書いた山の記録は、結構、眉唾もの、と学習したのでした。

■ 正直さがあったジャンボさんやユースケさんの記録

K7について書いた横山さんの山行記録は、情けない俺、も含めて書いてあったと思います。

山岳会が廃れて、先輩が書いてくれる山行記録を読まなくなり、どの程度の山でどの程度正直に書くか?みたいな、相場感覚も失われたのかもしれません。

何が自分のスタイルとして自慢になるか?もです…

さてと。私は、ヤングケアラーとしての自動思考(非合理的なビリーフ)を乗り越えなくてはなりません。

あー忙しい!



2023/01/09

良いスタイルで登ろう!

 ■ クライマーの9割は男性

クライミングという活動は、段々と女性も増えてはいますが、9割男性。

それでもって、日本社会は、我が家のように、親が離婚していなくても、お父さんは一般に影が薄ーい存在というか、家と会社の往復以外、何もない人生を一般に送っており、一般家庭でも、内実、母子家庭状態です。そうなると、母親というのは、大体、

 娘に厳しく、(→ 実力を低く見積もりがち)

 息子に甘く、(→ 実力を高く見積もりがち)

結果、息子は、実力以上に自己肯定感が膨らんだ人に成長してしまいます。

もちろん、人間の尊厳、として、誰でも生きているだけで存在価値があるのですが、それは、誰かを虐げて良いという解釈ではないです。

相手も生かされ、自分も生かされるのが普通。

このような社会の背景があるので、パートナー選びの要諦は、

 マザコン男を避ける

ことが、誰にとっても大事な要素になってきます。 

■ マザコン男の特徴

  1. 自信過剰
  2. 過信
  3. 女性を守れないのに、意識の上では男らしくて強いと思っている

うわ!まんま、ダメトップですね…。トップを登るクライマーの資質としてダメ系…。トップは責任重大なので、過剰ではない、適切な自信、が必要になります。

3においては、女性→セカンド、とか、パートナー に置き換えるといいでしょう…

■ 見極めポイント

やっぱり、ナルシズムが男性の心の成長には課題になるのではないでしょうかね?

「俺ってかっこいいなぁ」とか、「俺こんないいムーブで登ってんの?」とか…。

すごく写真を撮られたがるとか… 男性なのに、ファッションにこだわるとか…?まぁ、誰だってファッションにこだわってもいいのですが、適度な、というのがつくでしょう。

私が、アレ?変だな…と思始めたのは、パートナーが失敗した登攀をした(白亜スラブ)のに、そのことを反省するというよりはむしろ、自信を深めている様子だったことからです。

あれは誰が見ても、よろしくない反省点の多い登攀だったのに、それでも落ちていない、という点から自信を深めたのでしょうかね…? そりゃ、そこは最低限クリアしてくれないと…な点で、5.11のクラックなんて、カムエイドできますからね…。クラックってエイドで逃げたら、あんまり意味がない…。

現代新人クライマーは、登攀の良しあしを決めるスタイルについて教育を受けていないのかもしれません。登れさえすれば、どんな内容でも、OKを出してしまうのかも?

ポジティブシンキングは良いことなのですが、”底なしのポジティブシンキング”…は、

 失敗を反省しない心

につながっているようだ…、と分かったのでした…。登攀歴が十分長い人だったのでそのような解釈をするとは意外だったので…。

■スタイル教育

というのも、私はスタイルはかなり気を使って登っていたので、それが山梨クライマーは普通だと思っていたからです。最初の師匠の鈴木さんにそう教わりました。

例えば、ガマスラブ(5.9)は、初心者時代からオンサイトしようと思っていたので、ジャーマンスープレックス(10c)の後でも、見てもいませんでした…。わざと見ないようにしていたのです。ジャーマン登れたら、行けるな…みたいな感じでした…。そういう風に誰でもしていると思っていました。

ちなみに九州のクライマーはみなスタイル教育受けていないような気がします。私が出会った人がそうなだけかもしれませんが。(RPしか知らないような気がします。落ちるな教育もあんまりないです。ボルトとても悪いのに)

もしスタイルについて誰からも教えられていない、知らないとしたら…?

登れさえしたら俺オッケーというポジティブシンキングになるかもしれない…。

というのは、現代では、ボルダーはそんな感じのクライミングで、あんまりスタイルは問われず、ビデオでムーブチェック(驚き!)するくらいの勢いです。

それをルートにも持ち込んでしまうのかもしれませんね。

そういうことだと、アルパインクライミングってどれだけでも落ちれてしまうというか…。一億総、Ⅳ級Aゼロ、の過去に戻ってしまいます…。

美しいクライミングではない。なんのためにフリークライミングを基礎力として頑張っているのか?ってことになってしまう。

■ 反省力が大事

そのような考え方を採用してしまうと、せっかく登攀歴が積みあがっても、それに見合う質の登攀行動につながっていかない。

反省、というのは、クライミングにおいては生死を分ける分かれ目であると同時に、クライミングの質を上げる要です。

■ 佐藤さんの5.12オンサイトトライ記

昨日、回ってきましたが、読んでいたら…

ーーーーーーーーーーーーー

本来的な意味合いからすれば、トポからグレードを知ったうえでトライするクライミングもオンサイトとは違うはずだ。

「このルートは5.11aだからこんなムーブは出てこないだろう」とクライマーは違うムーブを探りなおせる。私が心の底から本当のオンサイトと思えるのは、アルパインの未登ルートでルートを切り開いている時に限られる。

「このラインは、本当に人間に登れるのか?」と不安にかられながらも突き進む時の別次元の真剣さを私は知っている。それが本当のオンサイトだと私は思っている。「このラインは5.12で登れます」と教えられて登るのとは訳が違うのだ。

ーーーーーーーーーーーーー 太字、赤字当方

と書いてありました。ですよね! 

こちらは海外のサイトからの、スタイル表記の事例ですが…

ボルトルートというのは、ボルトを追う登り、なのです。お習字で、先生の書いた字をなぞるでしょう?あれと似ています。

Tickと書いてあるのは、つまり、印付きってことです。(チェックマーク、をティックと言います)

余談ですが、アイスでまっさらの氷を登れば、どこをホールドにするか?から、自分で決めることができます。 

私は白亜スラブは、セカンドクリーンで登れず、ずっとエイド。ただビレイしに行っただけのクライミングなので、ジャンボさんのk7並みに、誰かほかの人が変わりに行ってくれないかな的な感想です(笑)。

アイスではトップロープオンサイト以外、TRでも登ったことないです。



元の記事: https://allnevery.blogspot.com/2021/03/blog-post.html

 佐藤さんのような記事や横山ジャンボさんのヒマラヤの記事などが、もっと広く読まれた方がいいと思うのですが、なぜロクスノに載せないのでしょうか?

2022/12/22

カルマを乗り越える

■預金700万円を残したそうです

当代の一流クライマー谷口ケイさんの亡くなった後の預金700万円が、若いクライマーがバリエーションに進むための基金の原資になっていると聞いて感動しました。

山に行くのは、お金がかかる、逆に言えばお金さえあれば俺だってと思って、子供が6人いる人が、おいらだって佐藤祐介と思っていたみたいでしたが、あれってホント情けないなと思いました… 子どもが6人って…普通二人目くらいで気が付くでしょう… ただ欲望に素直にしていただけではないの?って思うからです。

人の死は、今世の学びを終わったところで訪れるとすると、谷口さんは、十分今世で成し遂げるべきことをし終わったために亡くなったのかもしれませんね…

■ クライマー谷口けい 未知の岩壁に挑む

この動画はとても分かりやすいです。現代的なバリエーションは、モノポイント、クォークのダブルアックスで登るようですね。

私も山デビューしてすぐのころは、ほぼ毎日ロープまとめる練習していました…山岳総合センターでは、まとめていないとすぐ怒られます。フリークライミング…つまり、ゲレンデクライミングしかしない人は、ロープバッグがあるので、全然まとめる気配ないですが(笑)。

あれ悪習慣かもしれませんねぇ・・・。無理やり買わされましたが。

■ カルマ= 自分の壁

カルマこそが生命エネルギーだと知って、色々な人のカルマのことを考えています。

分かりやすいカルマの人…俺ってかっけーってカルマの人とか…分かりやすいけど、そう思っていると、全然かっこよくない羽目になっている…。そういう逆転現象を乗り越えて、すっかり、かっこいい俺、を成就するまで、生まれ変わるんだろうなぁ…と思ったりしています。

師匠の青ちゃんは、韓国の超ロングどっかぶりのアイスが…登りたかったけど、怖かったから、私を韓国に巻き込んだんだろうなぁ…とふと直感で気づきました…。そうすると、俺が頑張らねば!みたいなスイッチが入るから。娘さんが大好きで、でも娘は遊んでくれないので、私を身代わりにしたかったんですかねぇ… 

私にとっては師匠すら、弟、みたいな感じでした…。例えば、空港で入国審査に、韓国人のラインに並んじゃって、そっちじゃないよ、って言ったのに、ガンとして譲らず… もう勝手にしなさい!とほっておいたら、やっぱり私があっていて、文句言いながら並びなおしました… 変なところで意地を張って…。男の子は…みたいな感じです(笑)。

私は姉ちゃんキャラなので、男性からは分かりやすいハズです。どうして、いちいち反抗してくるんでしょうかねぇ? なんで私に向っていちいち、どーだ!俺!とやるのか分からない。最初から勝敗がはっきり分かり切っている、女に勝って何の自慢になるのか?なんの競争も成り立たないでしょう…
 
頼られると嬉しい = 頼られないと頑張れない のか?
 
私自身の業は、姉キャラ克服と思って、福岡の残り時間は、それに使うことにしようと思いました。

これを治さないと、基本的にイコールパートナーと助け合いの精神で登る関係性が築けない。
 
■ かっこつけるためにこの世に来たのか?

あるいは、成功するためにこの世に来たのか?
 
かっこつける、成功する、有名になる = 愛される
 
つまり、愛されることが善 ではなく、自分の今世の課題をこなすことが善です。

2022/10/21

パートナーは縁

■縁

縁さえ来たら、人はいともたやすく悪を行ってしまう…

悪人・善人がいるのではなく、人というものは、全員が、悪縁が来たら、悪を行ってしまうのだ、と言われています。

その縁とは、相方、パートナーの事、です。

最初の師匠、鈴木さんや岩田さん、青木さんなど、師匠クラスと登っている間は、自己確保の登攀など、出会う前から知ってはいましたが、全く使う出番がないスキルで、つまり、自らを助ける必要はなく、ただ普通にセカンドで楽しく登れば良かったんだが…

いわゆる”クライマー男子”と登り始めたら(男子って言っても30代、40代ですが)、もう、”あって良かったロープワーク技術!”という感じだった…。

天はみずから助けるものを助く、というキリスト教の教えが本当なんだな…、と思わせられることになった。

この場合の縁とは、

 パートナー

ということである。

そのパートナー選びにどうしても欠かせないのが、相手が登る原因、理由、である。

 自己顕示欲=実力以上のところに行きたがる心

だと、危険であるのは、当然の帰結だ。

実力以上のところに生きたがる心=グレード主義=悪縁=死に限りなく近いクライミング。

つまり、私は山梨時代に、縁がなかったから、悪を犯さずに済んでいただけで、私が特別善人である、ということではない、ということです。

(ジムで5.11が登れるから、北岳バットレス四尾根に行きたいという人はいましたが、その人を指して、あいつは危ない、一緒に行かなくて良かったですね~と言った人が、今度は、自分が敗退ロープなし、山行計画書なしの、白亜スラブなので、ミイラ取りがミイラというか、同じ穴のムジナというか…)

■ 縁=その人の中の意図 知り合っている時間の長さ、ではない

がどのようなものであるか?については、知り合っている時間の長さ(=情)に流されやすいのが、とかく人というものである。 こちらの教訓を読むべし。 

Intention (意図)

が大事だと仏教でもしつこいくらいに言われている。

グレード主義の人は、特に気を付けて避けたほうが良い。


2022/08/19

なんで旦那にビレイしてもらわないの?という指摘について

 ■ ついに触れます!

いやね、私も夫が一緒に登ってくれたら、どんなに心強く安心できるか?と思いますよ…

でも、元君(=夫)には、精神的負担が大きすぎる、ビレイの責任が大きすぎる、んですよ。

事例1) 積雪期の中山峠(八ヶ岳)が怖い

事例2) 飯山高原のラッセル程度が怖い

事例3)GW 仙丈で、フリーズ

事例4)クライミングに連れて行っても、スマホ見てる

事例5)落石注意で立ち止まって休憩してしまう

事例6)厳冬期ヤツに富士山に行ったときの靴で行ってしまう

事例7)私がクライミングで墜落し、頭を縫う大怪我しても、事態が理解できない

■ 現代初心者、お上りさん、まんまの夫

夫は、実は、少年時代からカブスカウト、ボーイスカウト、でアウトドアスキルは高い方なんです。火おこしとか得意そうです。

しかし… 初めて行く北アに…白出沢からの奥穂を持ってきてしまう感性…知らない人のために言えば、白出沢からの奥ほって上級コースです。大慌てで、私は、前穂へ変えさせました。もちろん、初心者向けのコースへの変更です。

一番、これはダメだ…と決定打になったのは、GWの仙丈が岳です…。ガスが広がるという予報だったのですが、ちょうど、小仙丈でガスが…夫に走るように指示すると、意固地に固まる…つまり、リスクとプライドでは、プライドが勝つ、というわけです。

夫は末っ子なので、駄々をこねる=主張が通る、という経験があるのだと思いますが、自分の思いがあるとき、地団太を踏む、駄々をこねる、頑として黙る、部屋に閉じこもる、ということを行います。

これらは、パッシブアグレッシブ、と言われますが、非常に屈折した自己主張のやり方で、これでは、相手が折れざるを得ません。Lose:Loseの道をどうやっても選ばさせられるという意味です。

もちろん、春でも山でガスが広がるようなら、早めに下山するのがベスト選択肢、それができないなら、ビバークになりますが…、夫はそこまで先が読めていたわけではなく、単純に、「急傾斜は俺は怖いんだよ!」ってだけです。しかし、怖いだけでリスクはないことが多いです。私は走れる場所です。(ちなみに春山の富士山も走っておりました)

■ クライミングのビレイ

クライミングでは、最初のころに人工壁に連れて行きました。もちろん、先輩が私をビレイしてくれる時、です。先輩にビレイされている妻を見ても、「お世話になっています」とか「(妻の命をあずかってくれて)よろしくお願します」とかがない…(汗)。つまり、彼の視点では、妻の面倒を見るのは俺の役目だ、という視点が、えらく欠如しているわけです。

できないなら、できないなりに、助力しようという人は、基本的には、よく見ているもの、だと思いますが…。ずっとスマホとにらめっこ(汗)。

というわけで、夫にビレイをしてもらうという妻という図は、夢と消えました。

その後も、クライミングの節目になるような活動の時…例えば、吉田さんのスクール初日など…は夫を連れて行っていますが、私が落ちこぼれ気味なのを見ても、「俺が彼女を支えなくては!」という発想はゼロで、ビリケツの私を見て、「何やってんだよ」(汗)。下手くそだから習いに来ているのよ、みたいな意味が分からないみたいでした…残念。

夫の中では妻は、なにもかも上手に出来て当然だと思っているみたいです。それだけ、優れた人だと夫に認定されているのかもしれませんが、ちょっと違う気もしますよね…?

一緒に登っていたモウアラさんは、ビレイヤー男子がジムで見繕った人はみんなダメで…旦那さんが、よっしゃ!とクライミングに参加してくれたという経緯がある女性クライマーでした…羨ましい。夫唱婦随の反対バージョンです。

仮に、妻を守るのが夫の役目なのだとしたら…モウアラさんの旦那さんは、それをきっちりやっていますね…

一方の私の夫は、私がビレイヤーに落とされても、「何やってんだよ」だったのです…

全然、愛されているようには感じられませんでした…

流産した時も、「なんでわからないの」で、介抱されているようには感じられず、責められているように感じました。 

クライミングを通じて、男の子ふたり兄弟の家庭に育った男性というものが、女性に著しく無理解である、ということは理解できるようになりましたが…。前の会の先輩荒木さんが、男性二人の兄弟の二番目で夫と同じ立場でしたので… ああ、これは女性経験がないから、知らないために男性ができることと同じことを女性に要求してしまうんだ、と思いましたが…。自分はすっかり私のビレイに安心して座り、時にはポンプアップも要求して来るのに、私には、ポンプアップしてくれたことは一回もありませんが? つまり、心の中に持っている女性像が、”母、一択”、みたいなんですよね…。

一方、私は、母、弟、妹、という女性が多い家族に育ったので、弟は、母、姉、妹、と360度の女性を知っているわけで、そのイメージで男性とお話しすると?男性の側の視野がえらく狭いことに驚かされます。

■結論

というわけで、一般的に、現代初心者の男性は、登山でもクライミングでも、

  知識が浅はか

なので、知識レベルの違いにより、パートナーは組めない、という点。

さらに言えば、

 女性への無知

により、パートナーは組めない、のです。

これまで、強い女性クライマーを色々紹介されましたが、100%恋人か夫をビレイヤーにしていました。ビレイヤー日替わりって人は見たことないです。選手クラスだと父親がビレイヤーです。

つまり、そこらの男子と組んでいる限り、クライマーにはなれないよ、っていう意味ですよ、逆に言えば。

女性どうしで組んで強い人、いたら、お目にかかりたいくらいだな~

私が夫と組まないのは、夫に対する愛の証明で、夫は夫がやりたくないと思っていることはしなくていいよ~ということです。たとえ、それが、周囲の人が当然のように得ている妻の権利、であったとしても、です。


 

2021/06/07

ザイルパートナーがいない場合の対処の仕方

 今日の仏教説話は、パートナーがいない場合

これがお釈迦様の回答。

マイナスになる関係は、時間の無駄ですので、断念しましょう…。誰かと群れていたいというのは、人間の本能のようですが、マイナスの人と一緒にいるくらいであれば、一人でいたほうがむしろ成長できます。というのがお釈迦様の真意で、これは、

一緒にいるべき友人を選べ、

という話です。良い集団に属すことが最優先で、それが叶わない場合は、一人歩め、です。


■ パートナーとの関係を選ぼう

高め合える関係 → ◎ プラスの関係

協力しあえる関係 → プラマイゼロの関係

足を引っ張り合っている関係 → × マイナスの関係

一緒にいる方が、一人でいるより、負担が大きく、成長できないのであれば、単独登攀のほうがおススメです。

トップロープフィックスで登れる岩場を確保しましょう(笑)。

2021/04/10

育てる価値がある人を ひとり見つけましょう

今日のメマガーーーーーーーーーーーーー

 【ノウハウ】

今日は、育てる価値がある人を

まわりに、ひとり見つけましょう。


ひとりに教えることができれば、

その人は、何人にも教えられるようになります。


あなたが得意なことを、

いままでの半分の時間で学んで、

身につけられるようになる人が増えれば、

未来は、どう変わるでしょうか?


【人を動かすコトバ】

「毎年◯◯億円が、◯◯を教えることに使われています」

たとえば…、

「米国では、毎年3000億円が、書く力を教えることに

費やされています」


※ 自分が得意とする技術には、

どの程度の教育費が使われているかと考えると、

あなたの力がもたらす価値を再発見できます。


【アクション】

辛抱強く教え、育てる価値がある人が

あなたのまわりに

すでに一人いるとしたら、

それは誰?

ーーーーーーーーーーーーーーーー

樋口先生の場合は、それが自分の子どもたちだったのではないかなぁ…

自分の子どもであれば献身が裏切りとなって返ってくることはありません。親切にして、しすぎるということはない…ので、

  親切にできる相手

です。


親切にあだで返す相手に親切にしてはいけない。

2019/10/25

どのようなパートナーが欲しいか?

■父との葛藤

両親の離別で、6歳から父は完全に人生から姿を消したので、私は父を知りません。が、別に父を恨んでいるわけではありません。

ただ子供には、教科書やノート、食べ物、と言った生活上のニーズは満たされる必要があり、そういうものが満たされない子供時代を過ごしたので、それは一種の

虐待

と同じことであったと今も昔も思っています。両親の離婚で起きたことは物質的な欠乏です。しかし、私自身はなぜか、そこで鍛えられて強くなりました。

一方、両親の離婚では、心理的には欠乏は訪れず、むしろ、不安定な状態から安定的な状態になったので、良かったと思っています。学業で私は優れていたので、父親代りを見つけることは難しくなかったためです。

父性的な男性に惹かれるというのは、アダルトチルドレンであった私にとって必然で、同年齢の男性だと、どうしても子供っぽくて、話自体が合わなかったのです。

私にとって初めての恋人デイビッドは、35歳、私は21歳でした。これでも、付き合ってみると対等で、私が期待した父性的な包容力、私を伸ばしてくれるというのは、期待できない感じでした。私に必要だったのは、私の才能を伸ばしてくれる父性のある男性でした。

■ 男性の人間的成長は女性の20年遅れであること

私にとって、クライミングという活動は、男性にとって人間的成長するのに、どれほどの長い時間がかかるのか?を垣間見れる機会でした。

仲間への思いやり、共感する力、そう言った力が、女性と同じ程度まで、大きくなるには、男性には、20年くらいの月日がかかるのだということが分かった。

つまり、父が私たち兄弟を母に産ませた、20代の男性なんて、ただの子ども、だったということが分かりました。

なぜ、父が子供を孕ませた女性を捨てたのか?という長年の問い…謎…も、納得がいく答えが見いだせました。

ただ、ただ、子どもだった、責任が怖くて、しっぽ巻いて逃げた、それだけです。

無責任男ではありますが、20代の男性に何が期待できるでしょう?

父でなくとも、多くの男性は社会的制裁を恐れて、家庭に収まっているだけで、社会が怖くなければ、父と同じことをする男性がほとんどでしょう。そうじゃない、人間的に成熟した男性を見出すほうが、難しい…と思います。

男性は、セックスにおいて、結果責任を全く想像していません。ただただ欲望の開放でしかない。食べる、寝る、遊ぶ、と同じです。ですから、節制(ブラフマチャリヤ)ということが言われるわけです。

自分を律する力、節制する力というのは、子どものころからできる子とできない子に違いがあり、マシュマロテストというので、結構有名です。

これは、知性の問題のようです。長期的損得を考えるだけの知性が必要というわけです。

■ 山は癒し、クライミングは男性の観察

私にとって山は、人間性を回復するための癒しの時間でした。オキシトシンの時間とでも言いましょうか?

一方、クライミングが主体になってくると山は、チャレンジや達成の時代に入りましたが、それは、男性たちの観察機会でもありました。

よく思い出したのは、弟です。私は、弟についても、強力な喪失体験をしています。

弟の急死です。夜普通に寝て、朝起きたら冷たくなっていた、という亡くなり方をしたそうです。彼が24の時の話です。私はまだ26でした。

弟とは私は年齢が近く、男の子というのは、本当に子供だなという印象で、ともに成長しましたが、思春期以降の肉体的な体力差が著しく、とてもかなわないという思いを持っています。体力差、腕力差は、弟には分かったようです。私は子供時代の延長戦にある体力で、弟のほうは、そうではなく、思春期に入って、指数的に飛躍的に伸びた体力でした。途中まで同じだったのに。

クライミングや本チャンでは、男性たちは、そのことが分かっていない、と思えました。私には、彼らが前提として当然のようにもっている体力がないということが、男性には分からないのでは?と感じていました。そのために、無理なルートに行きたがり、それについて行った場合、山に喰われるのは一番弱い、私ではないか?と。

それで一生懸命それを訴えることになりましたが、結果としては、男性たちが女性の体力について理解することを助ける、ということになったと思います。

私は男性の無知…何に対する無知かというと、女性の体力やパワー腕力に関する無知…のために、男性には許されても女性には許されないギリギリ路線に、相手はそうと知らずに、無理をさせられてツッコまされる羽目になるのを恐れていました。ベースが無知なので、相手を悪いと責めることができない。

そこで、欲しかったのが父性が発達し、男女の体力差も、山での事故も、すべてを理解できる経験値を持った、年配の男性です。つまり、師匠です。

若い男性に拉致されるという、私に襲い掛かりそうな不幸な出来事から、

守ってもらいたい

という気持ちがありました。それは、会で、「君たち二人には〇〇はまだ無理だよ」というような話です。会という枠組みで、別に構わなかったのですが、現実問題、会も、守ってくれる、も、なかったです。ので、個人のリーダーの方を頼りました。

こうした心理プロセスは、私の夫には見えていなかったかもしれませんが、私は庇護が必要だったのです。

そして、夫は私が必要とする庇護を与えられない人でしたので、クライミングになって以降、私の戦いは孤独の戦いでした。これが夫と心理的に距離が離れた理由です。夫は私の恐怖、私の体験、私の苦悩、私の成長、私の葛藤、そう言うものは一切理解していませんし、理解しようという姿勢すら、見せたことがありません。そのことについては、人生のパートナーとして不服に思っています。クライミングはしなくても、メンタルのバックアップをすることは可能だからです。

女性はおそらく、自分を守ってくれる男性を愛するようにできている、と思います。肉体的危険から、守られたいという思いが、非常に強くあります。払しょくが難しい。

私が一番求めていたのは、頼りになる男性、肉体的に私との体力差を理解しており、私を大事にしてくれる男性、つまり、、でした。

■ビレイについて

クライマーを守ると言えば、ビレイヤーです。私は、ビレイヤーとの心理的絆をもって登ったことは一回もありません。

師匠の青木さんですら、私が必要な心理的バックアップはくれたとは言えません。私がもらったことがあると感じているのは、トニーと登った6Aのフルメタルジャケットのみです。非常に励まされて登り、なおかつ、他にもクライマーが見守ってくれました。

落っこちながら、各駅停車で登ったのです。

このような登りを今後はしていく必要がある… となると、心理的距離感は、今まで一緒に登っていた青木さんとよりも近くなります。

私にとって心理的距離が近いことは少し怖いことです。

その怖さは、喰われるんじゃないか?みたいな怖さです。男性の節制心に期待したいですが、女性のパートナーであれば、その心配の必要がない。そのために、女性と登りたいという気持ちがあります。

私は母性に優れていて、自分自身が誰かの安全基地として、機能することには慣れがあるからです。アダルトチルドレンとして、私自身が長年、母の安全基地役、母の母、を務めたためです。

■ 私が母性を生かす場所

は、期せずして、クライミング、ということになりました…

子どもを持たない、というのは、時間的な失敗のためです。夫の精神的成長がなかった、私自身が自分の人生を子供が持てる生物学的年齢以前に確立する、ということの2点で失敗したからです。

母親本人に”自分の人生”がないと、子どもができれば、子どもが母親の人生そのもの、に成り代わってしまいます。それは母子ともに不幸なことです。私の母に起きたのは、それでしたので、同じ轍は踏むまいと私は幼いころから思っていました。

私の母は、私が生き甲斐でした。それは子供にとって不幸なことで、つまり、私は子供の自分を不幸な子供と位置付けていました。この気持ちは今も変わりません。

健康な卵子を生産することができる38歳のタイムリミットで、自分の人生を見つけられていない、ということは、子どもを持つ機会を永遠に逃した、ということです。

私は海外に暮らすという夢を持っており、その夢に最も接近したのが、32歳でのテレコムニュージーからのヘッドハンティング時でした。その後、35歳で夫の転勤により、永遠に労働市場からは姿を消すことになりました。すでに10年たっています。

今、労働市場に復帰しても同じように活躍可能だと思いますが、自分より判断力の劣る、知性に劣る男性に、使われる立場に立ちたいとは、全く考えることができません。

私がこの10年に自信を深めたのは、自分の知性と判断力リーダーシップと言った”男性性”についてなのです。そこらの男性より優れていることを、自分で自分に証明したと思います。

■判断力

私が登山、そしてクライミングにおいて自信をつけたのは、判断力においてです。私の知性は、ほとんどの人を上回って、良き判断が下せています。

私は、経験値による判断力には当然、経験自体が少ないので、論理的根拠がなく、判断力不足によるリスクを感じていました…。

しかし、ほとんどの経験値は、私の場合、地頭力、推測力、でカバーできるみたいです。

この推測力は、多くの人には、直観力、と傍目には見えるようですが、そうではなく、ちゃんと根拠があり、説明可能です。

私は、カウチサーフなどでは、賢明で、盗みを働きそうな人、トラブルになりそうな人、を避けています。客を選ぶというようなことですが…。それができないとトラブルで大変な思いをすると思います。

こうした力をさらに確信したのが、今回の韓国でした。推測力には、自信を深めました。調査力もです。

さらなる高みに自分を連れて行くには、信頼できるビレイパートナーが必要ですが、それは得難いものであると感じています。

何しろ、必要なのは女房役で、強いリーダーではないからです。

私自身のほうが、肉体的な強さという1点を除いて、リーダーであり、司令塔であり、強いリーダーです。ので、リーダーが二人は要らない、となります。

実は私は、父親自身を私の内に見出してしまった、ということです。子供がない、というのは、私のような、冒険を愛する女性にとって必然なのかもしれません。

とはいえ、私は男性と同じ、パワーを誇示する山をしたいとは思っていないので、別の価値を提示する、別のスタイルを模索しています。

まとめると

・達成感、グレード更新だけではないクライミングをできる人
・ビレイヤーとして、リードクライマーとしての私の心理的砦になれる人
・私自身がどこを登るか?などの判断するので、その判断に境界線の侵入を行わない人
・男女の体力差について十分、見地がある人

が求めるパートナー像です。 反対を書くほうが分かりやすいので、書いておきます。

・ジムで5.11が登れるから、バットレス4尾根行けると思う人 =NG
・これくらい登れるんじゃね?と思ってリードしなさいと命令する人 =NG
・カムエイドや疑似リードを飛ばす人=NG
・男性と同じ基準で私を判断し、ダメ判定を押す人=NG
私を落として、頭7針縫わせる人= NG

です。


2019/10/15

私のパートナー遍歴

基本的には、やはり”無知”ということに、”コミュニケーション能力”の不足で対抗できなかった歴史、ということになりそうです。

■ 登攀の出る山への入り方

私は雪の山で山を始めました。ので、雪山で一人で歩ける山は全部終わった後(つまり悪天候下の鳳凰三山の冬季縦走後)、いよいよ物まねでは済まないピッケル・アイゼン技術が必要となり、教えを乞う意味で、無名山塾を打診しました。その後、山岳総合センターのリーダー講習に応募したら、受かってしまい、受講。

■ パートナー遍歴

1)講習でのバディ
リーダー講習では、4人1パーティ、講師1名です。10班の内の10班目みたいな感じでした。5人いた女性は初日に3人に減りました。最初の”バディ”の人たちは、お粗末でした。講習では完全初心者向けに教えてくれるのに、エイトノット一度習ったの、復習してこない。雪山合宿では春山なのに、5cm厚のマットを持っていても文句言う。5人で6テンで狭いと文句言う。歩荷すら女性の私より弱い。最悪はタダのキックステップができない。何度教えてもできるようにならない。滑落停止、一番上手なの私でした(汗)。講師が私にほかの人を教えるように指示。講習では、先生たちが班分けを考え、良かれと思って、女性の私に体力が揃うよう、どちらかというと、軟弱目の男子と組ませてくれているわけですが、こんな程度の人たちと登ったら、一番大きなリスクを取って体を張る役目は、むしろ私になってしまう…と思って途中で辞めました。山を初めて3年しか歩いていない私が、一番登れて担げて歩けて結べるバディなんてレベル低すぎです。初心者なんだから、もう少し頼りになる人たちと登りたいと思いました。いや、敗退を重ねながら勝ち取るピークは好きですが、一度の無知による些細な行為が致命傷になる段階です。実際、講習生で死んだ人が出ました。

2)一番目の師匠
その後、一番目の師匠に会いました。ドラマチックな出会い。三つ峠で岩場で、たたずんでいたら、下からクライマーが登ってきて、私に「流動分散をしてみせなさい」と言いました。やってみたら、「あってる。けど、間違ってる。興味があれば、ここに電話しなさい」と言われました。それからこの方と2年近く登りました。ほとんどすべての技術は、鈴木さんからもらいましたので、すごく感謝しています。他会の会長さんです。

3)一番目のパートナー
私は夏山は知らないので、岩登りスキルは全くダメと自覚があり、師匠と行く山と並行でジム通いをしていました。ジムでめっちゃ意気投合した男子とザイルを結ぶように。毎日ハニームーンでしたが、「北岳バットレス四尾根に行こう!」と言われ、私はその目標が、”3年後のゆくゆくは…”という意味だと思っていたので、快諾。ところが、今年の夏って話でした。これは、他の人が太刀岡左岩稜で相方にロープワークの稚拙さを自覚させてくれて、今年は無理と理解してもらい、解決しましたが、相方は私より、美人で登れるもっと素敵な女子な女子が現れて、組みたくなり…、一方、私は相方とは別れたかったので、ちょうどよく渡りに船。この件が最も大きなリスク回避でした。”能力の過大評価”と”人に認められたい!”と思って選ぶルート選択、です。

4)一番目の先輩と2番目の先輩
私は人工壁はビレイの習得のために通っていたので、ひと夏捧げ、山梨アルパインクラブの先輩が付き合ってくれました。バンバン落ちる先輩=いい先輩。自分もこのころは平気で落ちていました。落ちるの、普通の会だったので。

5)家庭的会
個人主義の会では合宿経験が積めないので、地元の会にもいました。こちらの会で合う人たちは基本的には反面教師でした。でも、難しいことをしないだけ安心でき、合宿は楽しく、一人の先輩は、すごく渋くていいルートを考えてくれる先輩でした。信大の先輩。が先輩は仕事で載っている時期で、あまり山には時間を割けない。私の行きたいところ、行けるところのほうが、会が行けるところより、入会時から上で、会といくと、会が足手まといになってしまう…という関係にありました。会の人たちと行くには、山を縮小してあげないといけない。しかし、参加する人は、それがワカラナイ。参加してあげてる気になってしまうのです。だいぶ、この会では無料のガイド山行を行いました。厳冬期の金峰山、アイス、初級の岩などです。

6)クラブ蒼氷IW田さん
最初の相方を小川山レイバックに案内して会った。尊敬している。なんと山岸尚政さんにワイドを教えた人でした。感謝していましたが、雪山で骨折の怪我をされて、復帰では私のほうが登れるようになってしまいました…バツが悪くなり登らないように。

7)アイスの後輩
アイスフェスで、できた後輩。23歳。大学院生。初心者。賢くてもビレイを正しく覚えるのは、相当大変と理解。しっかり教え切らないまま、九州に来てしまい、後を先輩たちに託したのですが、「だめだよ、この手の子は」みたいな感想。そ、そうかなぁ…

8)2番目の師匠
後輩にアイスを教えていたら、会ったアイスベテラン。インスボンベテラン、31回目くらい。先日、口げんかして捨てられる。でも、この人、いつも、すぐ捨てる捨てると言うのが口癖で、たぶん年を取ると、いつ自分が捨てられるのかと寂しくなるのだろうと理解。気分屋なので、気にしていない。山友というより、酒飲み友達。リードさせてあげないと機嫌が悪い。

9)佐賀の先輩
山梨の初心者当時からのビフォーアフターを知ってくれてる先輩。九州の色々な岩場に探検気分で行くのが楽しかった。クラックに初めて連れて行ってくれた人でクラック友達。

10)米澤さん
屋久島フリーウェイの開拓者。家が10分。しかし、肉離れした後、歩くのも痛いと訴えているのに、二日も家に返してくれず、決裂。もう泣きそうでした。優秀な人は、そうでない人が理解できないのです。

と言う具合で、遠隔地(ハレの場)で一緒に登る人はいるのですが、近所で一緒に、地道なトレーニングを共有してくれる人がいないのです。普段着の登攀。

九州の岩場だったら、もう大体総なめしたので、案内は必要ないですが、楽しく背伸びせず登れると助かります。

今のところ、楽しく背伸びせず登れるのが、ラオスのみ。ほかの岩場では緊張しないといけないので、勢い、行きたい気にもあまりなれない。

グレードも、国際グレード6Aなら全部オンサイト、って程度のレベルです。日本だとグレード辛くて、5.9でも跳ね返されたりしています。日本の課題は、海外とは違う思想で作られている。開拓者と同行して理解しました。

私は身長が低く(152cm)リーチでお得がないクライマーで、パワーでも当然、稼げない。となると、長い間、このグレードに、とどまる見込みが大きいです。10台前半ってことです。

こう推論する理由は、昔はリーダーをしていたクラスの人たちでも、体力が衰えると(つまり、年を取ってパワーが亡くなり、もっている資産がリーチだけ)になると、5.11がいいところだからです。これは長年山岳会のリーダーであった、師匠1、師匠2がこのレベルで安定しているためです。リーチでお得がない私の場合、彼らが若い当時、努力して勝ち取った12と同じだけの努力が、私が11を勝ち取るには必要そうです。

その努力をしたいかというと?したくないので、万年10台で不服はないです(笑)。

先日180cmの人のクライミングを見ましたが、核心飛ばせるので、みたとこ、私の5.10Aでの困難度が、その男性の5.11Aの困難度です。ワンポイント程度ってこと。

まぁ、登攀に対する姿勢は人それぞれであり、楽しいと思うことをそれぞれ、楽しくやって行けばいいのであり、マルチに行くときは、リードできそうなピッチを交代するだけでも、相当にスピードアップに貢献するはずです。

クライミングは言うまでもなく、一人ではできない。

日本ではビレイヤーの地位が異様に低いです。しかし、ビレイヤーは、ただのセカンドではなく、それなりに技術も洞察力も、アシスタントとしての能力の高さも、必要です。アシスタント能力のない人を連れて歩くと分かる。ただのお荷物の人がこないだの外人さんです。5.11登れても何にもパーティには貢献していません。ムードメーカーにすらなっていない。運転の邪魔すらしていました…。アメリカ人は、基本的に共感能力が低いです。

同様に、登攀力があって登れるだけで、登る以外の技術の磨かれていないクライマーと登ると、セカンドはフリーでは登れず、自己確保で登ることになり、得るところがありません。

ので、一緒にどこかを目指そうというような感じより、日ごろのトレーニングで、末永く互いにサポートしあえるような関係がいいなと思っています。

ちなみに、私はアルパイン寄りで、沢もやれば雪も、アイスもやります。岩は、むしろ基礎力的な位置づけです。

海外に行くのは、ボルトの整備や岩登り環境が海外のほうが日本よりも良いからです。