■ 師弟関係の本質は、人づくり
今となっては失われてしまいましたが、本来、バリエーションルートを含む困難な山において、師弟関係は、人づくり、です。
その事例は、コンラッドアンカーとジミー・チンが出ている、『Meru』にみられますね。
私はアルパイン出身なので、とっても感動しましたけど…フリークライミングにおける師弟関係でも同じなのではないでしょうかね?
師匠と話すだけで、山人生が大きく変わるような、そんなメンターを得た人はとてもラッキーです。
■ クライミングで人生を良くする
人生において、取り組みから結果が出るのには長い時間がかかりますが、山登りと言うのは人生のメタファーであるので、短時間で問題解決ができます。
山の経験を実生活に持ち帰り、強くしなやかに生きましょう。
山頂と言うクライマー自身が決めたゴールを達成する道筋の中で、クライマーがより良い人になるために支援してくれる人、それが師匠であり、メンターです。
クライマー本人が、自ら課題を決め、ゴールへ進んでいくことを支援する。
その結果、より良いクライマーになることができる。
そんな師匠、そんな仲間こそ、クライミングを生涯の趣味とする醍醐味ではないでしょうかね?