ビレイヤーの位置に注目!!
フリーソロで有名なクライマーでも、ちゃんとしたビレイヤーで登ったらこんな立ち位置ですからね。
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スポーツルート |
たぶん、日本のロクスノの画像では、クライマーを上から取っている写真が少ないので、クライマーとビレイヤーの位置関係が移っている画像がほとんどなく、それで、初心者は立ち位置を学ぶことができないのかもしれませんね。
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コーナークラック |
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アルパインのロッククライミング |
ビレイヤーの位置に注目!!
フリーソロで有名なクライマーでも、ちゃんとしたビレイヤーで登ったらこんな立ち位置ですからね。
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スポーツルート |
たぶん、日本のロクスノの画像では、クライマーを上から取っている写真が少ないので、クライマーとビレイヤーの位置関係が移っている画像がほとんどなく、それで、初心者は立ち位置を学ぶことができないのかもしれませんね。
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コーナークラック |
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アルパインのロッククライミング |
チェックポイント | 質問例・観察ポイント | Yes/No |
---|---|---|
① 安全意識はあるか? | 「最近、ビレイ講習とか受けた?」「落ちる可能性を前提にビレイしてる?」 | ○ / × |
② 実際にビレイしてる姿を観察済みか? | まずは他人をビレイしているところを見る。急所で目を離さないか?キレ落ちにどう対応しているか? | ○ / × |
③ 自分の力量・限界をわきまえているか? | 「無理なリードやってない?」「グレード上げたくて焦ってる?」 | ○ / × |
④ 相手の態度に“俺が見てやってる感”がないか? | 上から目線、指導者っぽさがないか?あなたの判断を尊重してくれるか? | ○ / × |
⑤ ロープワークや安全確認を一緒にしてくれるか? | 「ダブルチェックしようか?」「リードのクリップ位置、確認しておいてもいい?」と言ってくれる? | ○ / × |
⑥ パートナーとしての対等性があるか? | 「Kinnyはどう思う?」「一緒に決めよう」と言ってくれるか? | ○ / × |
⑦ あなたの感情(不安・違和感)を受けとめる姿勢があるか? | あなたが「今日は少し怖い」と言ったとき、ちゃんと耳を傾けてくれるか? | ○ / × |
⑧ 失敗や反省を言語化できる人か? | 「あのとき○○が危なかったと思った。次からはこうするね」などが自然に言えるか? | ○ / × |
⑨ クライミング後も清々しい関係が残るか? | 変な依存・マウンティング・愚痴っぽさがなく、ただ「楽しかったね」で終われるか? | ○ / × |
⑩ 「命預けてもいいか?」という直感にYesと言えるか? | 言語化を超えた最後のセンサー。違和感があるならNo。 | ○ / × |
ビレイは、ただロープを持つことではありません。
クライマーが落下したとき、その命を「止める」ための行為です。
そしてその責任は、たった一度の失敗でも、大怪我や命を落とすという結果につながります。
私はこれまで多くの現場でビレイをしてきましたが、ある時期──
「落ちる練習」を当然のように私に求めてくる人たちと登ることになり、恐怖体験を経験しました。
ロープは、命をつなぐ道具です。
「自分で登りたい」と思ったその日に買うのが当然であり、
しばらくやってから買う、という考え方は命に対して無責任です。
▶️貸し借りが信頼の上で起こるのは、お互いに準備をしている者同士に限ります。
自分の体重などの特性に合わせてロープは買います。重い人は伸びないロープが良く、狩る人は伸びの良いロープが良いです。
ビレイは初心者1人に対し、2人以上の経験者が必要な行為です。
教える側も命がけで支える準備があり、その体制がない場所で「教えてください」と言うことは、
「あなたが万一落ちても責任取れません」と伝えることと同じです。
▶️練習台になることを当然のように要求するのは、誰かに命を張らせる行為であり、礼儀を大きく逸しています。
ある人は、古びた、すでに廃棄すべき状態のロープを平然と持ち込み、
「まだ使えるから」と自信満々に言いました。
でも、そのロープで落下が起きていたら、命が守られる保証はなかったのです。
▶️ロープの点検もできない人が「ベテラン気取り」をすると、本当の事故が起きます。
「登りたい」と思ったその日にロープを買う
どんなロープを買うべきかきちんと考えて買う
自分のロープを大切に管理する
教えてもらうことに感謝と覚悟を持つ
落ちること・落ちたクライマーをキャッチすることをセットで学ぼうとする
パートナーの命も自分の命と同じくらい大切にする
自分のロープを持ってこない人とは、登らない
安全にお金をかけられない人とは、ロープを結ばない
体制が整っていない場では、教える役を引き受けない
信頼関係のない状態で、落ち役は引き受けない
これらの判断は、冷たさではなく、命を守る文化への誠実な態度です。
クライミングは、ただ登るスポーツではありません。
命を預け合う、誠実なパートナーシップの芸術です。
だからこそ、あなたがビレイを学ぶときには、こう問いかけてください:
「私は、誰かの命を守る準備があるだろうか?」
「誰かに命を預けるだけの責任ある姿勢を持てているだろうか?」
その問いに誠実であればあるほど、
あなたは安心して迎えられ、育てられ、
やがては誰かを守れるクライマーになるでしょう。
あなたの命が、山の中でも、つながるすべてのロープの中でも、
いつも敬意の中に置かれますように。
構成や表現など、さらに調整したい箇所があればお知らせください。ZINE用にビジュアル展開やリード文の追加も可能です。
コンペビレイと、外岩ビレイは全く違うというだけでなく、
コンペのビレイを外岩でしたら危険
です。
ビレイ講習会に誘ったら、
オリンピックで習ってきたから
というので、ビレイを教わる必要はないという返事をもらったことがあったんだが…
その返事を聞いて…えー分かっていなーい!と思って青くなったワタクシ…
なんで、みんなが分からないのか?謎。
外岩のビレイはホントに悩ましい問題で、新人さんはもちろんビレイは信頼できないし、かといってベテランは、新人より言うこと聞かない分たちが悪いくらいなレベル感でだらりんで…座ってビレイする人もいるくらいで、
かといって、人工壁なしでは、ビレイの練習はできない…という悩ましい問題なのです。
結論、一人で登ります~になる人もいる。
あの小川山でリードソロをしていて墜落したおじさんは、大丈夫だったんだろうか…
事故を起こしても、普通のクライマーなら報告しないよなぁ…
だから、実際に報告されているより、実態の事故数は多いはずだ。
■ バレエでは、パドドゥに当たるパートナー制度
昨日、バレエで、パドドゥを組む際の注意事項を網羅した動画が流れてきて、
パートナーを組む際の注意事項がクライミング界には欠如している
ということに気が付きました。
体重差くらいしか言われていない。英語では、Partnering です。
■ クライミングでのパートナリング
1)クライマーはビレイヤーがいい加減だと、登れる場所も登れない。(しっかりした愛着関係、信頼関係が築けていることが大事)
2)クライマーはクライミング中は、ビレイヤーのビレイを確認することができない。第三者が確認することが必要
3)クライマーは無理強いされると、登れる場所も登れない。
4) 大きい人と小さい人が組む場合、小さい人が危険にさらされる
5)大きい人と小さい人が組める最大値は、小さい人の1.5倍の体重まで。
6)リーチ=安全
7)ビレイヤーはビレイ位置が不安定な場合、セルフビレイをとる
8)ビレイヤーは足場がない場所では、ハンギングビレイとなる。
9)クライマーは、ビレイヤーと積極的にコミュニケーションするべし
10)クライミングは、クライマーとビレイヤーが相互協力で作り上げるもの。
11)ハングドッグ中にロープが緩んで下がってくるとクライマーはとても不安になる
12)核心部に入ったのにロープがたるんでいると、クライマーはとても不安になる
■ 信頼関係の作り方
1)ビレイ中にビレイヤーを見たら、必ずこっちを見ている
2)クライミング中にピンチがきたら、必ずレスキューしようとする
■ ビレイの稚拙さ、上手さについて
ベテランからのアドバイスが得られるラッキーな人は、もしかして、あまりいないかもしれないので、転載しておきます。
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クライミングが上手いなんてそれほど重要ではないです。重要なのは、クライマーが、どこでも、いつでも、突然にでも、墜落した場合に、そのポイントで怪我をさせないビレーができるかどうか?でしょう。
リードして登って行けば、ルートの状況は、刻々と変わります。ポイントポイントで、ビレーのやり方は変わります。
ビレーは、奥が深いですし、それを詳細に解説した文献は見当たりません。(注:奥村さん辺り、書いてくれないですかね…)
自分のビレー体験と試行錯誤の積み重ねと、常にもっと良いビレーはないか、考え続けるのが自動化してなければいけません。
私は自分が堕ちるのが大嫌いなので、危険な所で安易に墜落を繰り返す人のビレーは精神的に疲れます。
信頼性の高くないビレーヤーだと、リスクを取りたくないので、テンション癖がついちゃいます。確実に登れると思うときでないと突っ込めません。
Aさんだと登れなかったルートが、他の人(初めてビレーしてもらった)だったら、あっさり登れたとか、ビレーヤーとして恥ずかしいとは思わないのかな。
同じ所で墜ちて墜落距離が、かなり違うって、どうなんでしょう?
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■ ランナウトについて
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先週、城ケ崎で5.10Cの20メートル強のルートをカム3ヶで登った人がいました。プロのインストラクターで、毎年10回以上×20年の人でも、その2倍以上のプロテクションをとっています。こんな登り方をしていたら、いつか痛い目に遭いそうです。
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■ ヌン掛けリードについて
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甲府幕岩で、5.11後半を幾つかレッドポイントしている60代の女性は、いつもパートナーの男性がヌンチャクを掛けてくれます。
クライミングで成果はでますが、それ以外は初心者のままでしょう。男性と登りに来ている女性で、ヌンチャクを掛ける人を見ることは稀です。12が登れてもそうです。
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ヌン掛けリードって、日本人だけでしか見ない習慣のような気がします。ラオスで、誰かがヌン掛けしてくれるっていうのは、なかったです。
ラオスでは、傾斜が強いので、回収もトップロープ回収で、セカンドの担当なので、リードよりは、リスクはないとはいえ、回収の手間があるので、完全初心者向けのトップロープ(上の終了点からぶら下がっているだけ)とは違いました。
日本でも、リードした人がかけたヌンチャクは、セカンドで登る人が回収しながら登ったらいいのでは?
これ以外に、日本だけの不思議な習慣っていうのは、壁の途中のセルフです。そんなのしているの、日本人だけでした。
ラオスでデイビッドのビレイで登っている私■ 誰が危険か?
この写真を見てください。 ここでリスクにさらされているのは誰でしょうか?
答え)下のビレイヤー
このビレイヤーは、自分の命を危険にさらしても、上のクライマーを守ろうとしています。
体重とロープの柔軟性にも寄りますが、この状態で上のクライマーが大きな墜落をすると、下のクライマーは必ず浮き上がります。
その際に下部のハングの岩に頭をぶつけてしまうリスクがあります。
この場合、下のビレイヤーは上のクライマーより、極端に軽くない人が良いです。通常、軽いクライマーは衝撃を浮くことで吸収できるので、ベストマッチと言えますが、このように浮くことでビレイヤー事態にリスクがある場合は、
・下にセルフビレイを取る
・ヘルメットをかぶる
という2重の安全が必要です。
いつも、私はこのような状態でビレイしているのですが…誰も私が背負っているリスクを分かってくれないので、非常に寂しい思いをしています(笑)。
クライマーは、だいたいの人が、墜落を当然の権利だと思っている節がありますが、この状況でバンバン落ちるクライマーは、ビレイしてくれる相手のリスクを正確に評価できていないので、お互いに、ビレイヤーの方が、大きなリスクにさらされていることを共通理解にしておく必要があります。
なぜなら、一般的なビレイヤーとクライマーの関係は、ギブアンドテイクの関係なのですが、これだと、体格によっては、ビレイヤーのギブが大きすぎるからです。
小さいビレイヤーにとっては、このビレイは、ほとんど自己犠牲的ビレイです。ギブアンドテイクの量を誤って計ってしまいます。
このような場合は、比較的重たいクライマーを起用するべきです。そうすれば、ビレイヤーが怪我をするリスクは軽減されます。
このような、
・落ちる位置が地面に近くて、
・下にハングが出ている場合
は、正しくビレイしても、危険があり、その危険はビレイヤーの方が大きいです。
・グリグリを使用する
というのも、安全対策になりえます。ガツンと止めてほしいケースだからです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー■ ビレイできます、というのはどういうことか?
こういうのが、ビレイできます、という中身で、ただロープの端っこをもっているだけってのは、ビレイできるに入らないんですよ。
ちなみに次の写真は、ダメ事例です。
グリーンのジャケットの先輩が登っている様子ですが、ビレイが非常に危険だったので、指摘しましたが、ビレイヤーは涼しい顔をして治そうとしませんでした… 私以外にも二人も別の人が同じ危険を指摘したにも関わらず、です。
直さなかった人は33歳の背の高い男性でしたが、会の新人ということで大事にされていました…平均的な人ときちんと考えている人ではこれだけビレイのスキルに差があるということです。ちなみに私は最初からビレイは良かったです。ですので、最初が肝心と思います。最初に離れているビレイを当然と目視してしまうと、人は
言われた通り
ではなく
周りと同じように
やってしまう生き物なのです。周囲に、下手くそビレイヤーばかりでは、本人も下手くそになります。
お上りさん時代の記録 https://iceclmb.blogspot.com/2014/12/blog-post.html
の冒頭に
ーーーーーーー
トップロープと違い、リードのビレイには様々なテクニックが必要となる。最初に声を大にして言いたいのは、確保器は絶対に体に取り付けるということ。
どんな頑強なビレイポイントがあろうとも、これに直接確保器をセットしてはならない。確保者の体はフォールの衝撃を軽減する重要なショックアブゾーバーなのだ。
ーーーーーーー
です。
私は、初めてビレイを教わったのは雪上でしたが、その雪上ですら、支点ビレイはダメ、というのが山岳総合センターの先生が最初の一言で言ったことでした…
ただ実際にみたことがないので、それをされている様子が全く想像つかなかったです…。
ので、これがダイナソーレベルと言われている、あれ?かどうか、調べるのに一苦労…。だいぶかかって、そうらしいと分かりましたが、男子は一生分からないみたいでした…。
自分がどんなビレイをされているか?なんて知らないで、登っている人ばかり…それが依存的クライミングと気が付いていない…みたいですね。
この文章が一番最初に出てくる文章で、ホント、まるで大御所から援軍をもらったような… 大村純忠が7人で籠城して1500人に囲まれているときに、時間稼ぎをしていたら、援軍がきた、みたいな… そんな気持ちです。