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2023/01/12

ランナウト文化=アメリカコンプレックスと思考停止

■読了 『バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える。』

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偏差値38くらい?のヤンキーがカリフォルニア大バークレー校に進学した話です。

マザコン男にお勧め(笑)。

僕、自信ない…

というマザコンの日本人男性にお勧め。勇気が湧くこと請け合い。

中学で落ちこぼれ、高校は地元の最低ランクのヤンキー高校(私の弟が行ったようなやつ…笑)に行って、とび職になった男性(弟は土方)が、カリフォルニア大学バークレー校に進学した話です。

オモデレ先生、バークレー式をやっていたから、あの勉強量だったのね~と30年経って思いました。

私は調査会社に勤めていたので、調査自体が仕事で、一日10冊の本を読むくらいは楽勝ですが、それは、日本語だから…英語でそれをやれって…(汗)

大学時代に課題が毎週2冊の英語の本を読んでレポートA4 4枚って… それでディスカッションをするのが課題なのですが、課題が高度過ぎ、こなせる人がほとんどいなかったよなぁ(笑)。

それでも、人間は環境の動物…やらせられれば、なんとかやれるようになるものなんだなぁ、とこの本を読んで思った。

私はグロービスのビジネススクールに入った時、水を得た魚のようになったのですが、その理由もわかりました。

この本の著者は、グロービスに入社したそうです。

私のいる場所が間違っているんだなぁ…グロービスは、バークレー流というより、ハーバード流ですが。 

DDSが会社選びでも発病していたんですね。

■ バークレー、オークランド、そしてミッション地区

友達のマイケル牧師(ゲイです)がバークレーの教区で、教会長になったので、今、遊びに行けば泊めてもらえます。彼、わたしんちのゲストとして泊って行ったので、お返しに泊めてもらえる。

若いころ、サンフランシスコベイエリアのモラガとサンフランシスコのミッション地区を行ったり来たりする生活をしていました…。

恋人だったデイビッドの親の家がモラガにあり、そこに毎週通う…。ジョージとジュディ(彼の両親)は、常にヨーロッパ人の放浪の若者を家に泊めていました。息子のガールフレンドの私も似たような扱いでした(笑)。日本人ってだけでVIP扱い(笑)。

泊めてあげるお返しは、面白い話、です。行った先の写真を見せ、面白いネタを仕入れておくということです(笑)。

ですので、私も同じように、海外放浪している若者を家に泊めてあげるのが大好きです。

冒険の話が聞けるから、です。

福岡に来て以来、もう5人は海外ゲスト泊めていますね… マウンテンバイク好きのゲストとか、また来ないかなぁ…

■ 黒人の町 オークランド

私はアメリカ黒人文学(トニモリスンとか)が、専門だったので、アメリカでやりたいことの中に、

 黒人教会に行く、

というのがありました。

それをジュディとジョージに話したら、「よっしゃ!」ってことになったんですが…私からすると、はて?なんで ”よっしゃ”?

まず、車は、デイビッドの弟のボロ車を借ります。ジョージはきれいに剃っているひげを少しはやします。デイビッドは、まぁ、元からヒッピー風情なので、そのまま。そして、デイビッドの弟のマイケルと、デイビッドと父親のジョージ、の3人で、いざ黒人教会のあるオークランドへ!

オークランドは、バークレーのお隣です。私は、いつもバークレーをほっつき歩いており、普通にベトナム人学生と間違われ、SFSUと同じように、バークレーでも学生っぽさに便乗して、顔パスで授業を受けていました…

そんな調子で、アメリカ社会楽勝!とか思っていたので、事態が良くつかめていなかったんですね…。

初めて行くオークランドは、え?!と驚く廃墟っぽさが漂う地区でした…。黒人教会に入ったものの、奇異の目で見られ、まるで針のむしろ…

めちゃ怖かった…。私は、「アメリカ黒人女性文学を学んでいます」と言ったのですが、全く何も分かっていないのと同じでした…。彼らは日本人を憎んでいる!肌の色はリアルな脅威、差別問題は今も現存しているのだ、と思いました…。

ちなみに、車は、マイケルが居残りで守りました…。じゃないとボコボコにされて、車でお家に帰れなくなるリスクがあるからだそうです。

アメリカの黒人問題の闇を見たのでした。なんせカリフォルニアって、全米で最も差別問題が大きくないエリアということで、シティに住んでいると、南部からやってきた黒人さんが住みやすい、と言って喜んでいるのを知っていたからです。

しかし、日本にいると、同質文化でそんなことは分かりませんよね。なんせ、糸島とか鹿児島とか、40年住んでいても、よそ者扱い(笑)。 15代前のご先祖からここに住んでる!という世界だそうです。

■ ミッション地区

前に、ミッション地区に住んでいたと書きましたが、ミッションって、当時は、ヒスパニックの町でした。

ので、私は有色人種で全く危なくないのですが…デイビッドはうちに遊びに来るのに、何にもしていないのに、棒を持って追っかけられたそうです…。

まさに、縄張り争いのヤンキーの世界みたいなことになっていました…。

バカバカしいので引っ越したんですが、アメリカでの引っ越しとか、モーテル程度を選ぶのにも、結構、治安&人種的な配慮が必要でした。

あとで夫を連れてサンフランシスコに観光に行ったときは、住んでいた人間の強みで、観光地にも近いけど、安く泊まれる安全な地区を選びました。例:マリーナハイツ

実はパンハンドルにも3日くらい住んだことがあるんですよ(笑)。パンハンドルというのは、フライパンの取っ手という意味ですが、スラングで、ホームレスという意味です。パンハンドルという名の公園(取っ手が出ているみたいな形)があり、薬物売人の販売スポットとして当時有名でした。

ゲイのカップルの家で、3日くらいしか住まずに、とっとと出ましたが、その時、パンハンドルがそういう意味だと分かりました(笑)。その家の窓から、薬物の売人が来たのが見えるので、買いたい人に最適なロケーションでした(笑)。私は全く違うので、とっとと出ました。

■ 黒人さんは日本人が嫌い

私はある時カフェで、日本人同士だけど、無理して英語で討論しよう、という人と一緒に話していたのです。

議題は、”なぜ黒人さんはアジア人女性が嫌いか?”

そしたら、なんと、近くに座っていた黒人女性が理由を教えてくれたんですよ…

議論が聞こえたからって。

いつも勉強に使っているレズビアンのカフェでのことでした…

それで、彼女が言うには、

 私たちのオトコを奪っていくから…

だそうです。アジア人女性って、全米で大人気なんですよね。なんでかな?当時は、

 サブミッシブ = 受身的

と言われていましたが、別に日本人の女性は受け身でもないと思いますけど…。海外でも男は、家庭内で父親としてふるまう、という責任から逃れたいのですかね?

ま、そんなことがあった、ということでした。

結局、私は、黒人女性文学を大学で専攻したのに、アメリカでその恩恵を受けたか?というとまったく…、という話です(笑)。

■ 西部=パイオニア時代への郷愁

一方、大草原の小さな家が大好きで、ペンシルバニアダッチの生活に憧れ、パッチワークキルトを作っていたのですが、開拓時代の、足がついたフライパンをスパイダーと呼ぶのですが、それを知っていたりして、みんなに感心され、ピルグリムファーザーズとか、ボストン茶会事件とか、アメリカ史の基本を知っているので、そっちのほうが喜ばれました。

趣味はパッチワークキルトとベイキング、と言えば、アメリカの主婦の伝統…好きな料理家は? ジュリア・チャイルド!

映画にもなっています。https://amzn.to/3GXcCUb

■ カリフォルニアのクライミング

日本人はアメリカでのクライミングと言えば、ヨセミテ一色ぽいですが、私は小川山があるのに、ヨセミテ行ってもなぁ…とか思ってしまいます…。同質カルチャー。

すでに普通にハイキングでヨセミテには行ったことがあったので、クライマーになる前から興味がない…。

みんなヨセミテを過大評価していませんかね? だから、ランナウト自慢から、いつまでも抜け出せないのでは?

そんなに自慢するのなら、ディーン・ポッターレベルで、ウィングスーツ着てジャンプしたらいいのでは?

 というので、アメリカコンプレックスな日本のクライミング…

日本人が国際社会に交じっていない、という劣等感の裏返しのように思いますね。そろそろ卒業して欲しいわよねぇ。だって、韓国も同じ症状発病していますもんね。

日本人男性の俺っだってヨセミテというコンプレックスの裏返しで、リーチの短い女子供が危険な目に遭う羽目になる構図って意味です。

実際、福岡みたいな小さな地方都市にいてすらも、米軍の兵隊と登ったり、ドイツ人医師と登ってみたりしましたが、やっぱり変だと彼らの国際感覚でも思うみたいでした。 

フリークライミングでは、世界は、とっくの昔に、石灰岩時代に突入しているんですよ?

ま、花崗岩LOVEは、今は、リバイバル、です。リバイバルなんだから、リバイバル前と同じことをして自慢するのは、陳腐です。アレックス君だって、さらに上を行くクライミングで、有名になったわけで、前の人と同じパラダイムで登っているわけではないですよ?

パラダイムシフト が日本のクライミングには必要です。

登っているのは私で、ビレイヤーは別のデイビッド。海外はデイビッドだらけです。海外では一見さんが提供してくれる、確実なビレイ、は、日本では、何年一緒に登っても、しぶしぶ出されるくらい高値が付けられていますが、それはおかしいことです。確実なビレイは、マナー程度のものです。