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2022/11/28

良い支点の実例 …見て盗む

 これはFBで回ってきた、ある方の支点の写真ですが…。

技術は盗むもの、ですよ…

というのが、分からない現代ジム出身クライマー男性のために掲載。捨て縄は、JDTあるいは、ADT、と呼ばれるもの、アメリカンデストライアングル、とか呼ばれるものの上に、現代の主流である支点が構築されています。

この支点の方式、関東では一気に普及したと思うんですけど…

九州までその波は、何年待っても来ない。

というのは、普及する人たちは、

・レスキュー隊の一員である

か、もしくは

・クライミングガイドである

か、もしくは、

都岳連などの講習会の指導者

であるからです。

こういうところに、

各山岳会のメンバーが一人か二人参加して、

「へぇ~、こうやるらしいぜ」というのが伝播手段…。

こういうのを知ってる方がカッコイイ、みたいな価値観です。

現代では、山岳会にいるより早く、クライミングガイドにつくことで、最新技術が学べます。

山梨では、外岩にいれば、誰かが作った支点を見て、へぇ~と思えば、それを真似するので、みんなに広まりますし、アルパインをやる人は、外岩ルートをしない人はいないです。なんせ、フリークライミングは、アルパインクライミングの基礎です!というので、基礎叩き込みの場、と認知されています。

ジムクライマーも山梨にも多いですが、大体のジムクライマーは、ピラニアだの、で、まっとうなクライマーからクライミングを教わるので、リードへデビューするときに、一通りのことは言われるのではないかと思います。この道は私は通っていないので、想像ですが。

つまり、5.12が登れるのに、この終了点を知らないとか、ありえないってことです。

まぁ、昨今では、一日で5.13登れてしまう男の子もいるらしいですから、ありえないことではないみたいですが、安全技術、ロープワーク技術=クライミング技術で、

登れること=クライミング技術が高いではない、

と奥村さんも言いきっていました。九州の指導者の技術レベルの古さというか、陳腐さ…例:動くものに道標付けておかしいと気が付かないレベル…は、救いがたしです。

2020/03/11

キンクしないトップロープ終了点

■ RI

本日のRIの記事です。

https://rockandice.com/climbing-gear-tips/kinks-be-gone-how-to-rappel-and-lower-without-twisting-the-rope/

上の画像がキンクしないトップロープ終了点。 下の画像は、カラビナが固定されてキンクする終了点。

余談ですが、トップロープは、自前のヌンチャクに掛け、終了点に自家掛けするのはやめましょう… 

カラビナが回転しないのでキンクする手作りハンガーの終了点。

こちらは

ハンガーを省略して、ボルトにチェーンを直付けしている手作り終了点。

チェーンがスイベルの役目をはたして、キンクはしにくいとされるようです。

2020/01/08

カットアンカーの支点は3点で…

カットアンカーの強度は15kN
■ 登山歴50年でも分からないなら

この支点は、強度が現代では十分ではない(15kN)と分かっているボルトの支点ですが、実は私は問い合わせをしたのです。回答は、

「不安だったらバックアップを取って使うといいよ!」

というアドバイスだったとしたら、要するに登山歴50年でも、このボルトがカットアンカーであるということが分からなかったということです。

ならば、登攀歴5年の私が分かるわけがないよな。

■ カットアンカー

カットアンカーというのは、2010年発行の『アウトドアクライミング』で

使用には注意が必要なボルト

に区分されています。信頼性の高いボルトに区分されているのは、

・グージョン、
・ケミカル、
・ケミカル施工された全ネジボルト


の3つです。

この情報は2010年時点で、現在は2020ですので、カットアンカーを2020年に使うのは、10年遅れの技術であり、勉強不足と言えるということになります。

UIAA準拠のボルト強度は、25kNです。

■ 15kN

15kNって、普通サイズのカムが14kNです(汗)。

カムとさして変わらない強度に、ドリルを持ち出す意義が感じられませんね。

ということで、カムは3点で終了点を取る、が基本ですので、このタイプのボルトも強度が同じくらいですから、

3点

で、つまり、バックアップを取る、というのは正しい所作のように思います。