■ 混んでいるルートは登らない
青ちゃんは、混んでいるルートは、登りません。
前のパーティが登るのが遅いから、という理由で壁でビバークする羽目になる、とか、普通に考えたら回避できるリスクです。
前のパーティが落石したから、当たって死んだ、怪我した、とか、
前のパーティが詰まっているから、ビレイ点から動けず、ハチに238か所刺された…とか。
■ 稚拙な判断がリスク
稚拙と言うか、それ、仕方ない事故、仕方ないアクシデントと言えますかね?
言えない。判断力で回避できるリスクです。
判断力でリスクを回避できるのがベテラン。できないのが経験不足の新人。
経験不足の人の結果論的事故みたいなの、ばかり耳に入るのが九州時代のクライミングでした。
■ 本当の素人さんには情報すら行かない
一般の人、クライミングジムにしか行かない人は、外岩での事故の実態を知らない。
なので、ロープをもって来ないクライマーがリスク管理不足の人だとは気が付かない。
というのは、結局のところ、本人があんまりにも新人さんでお上りさんなので、業界内の情報と接する接点がないからです。
情報が流れてこないので、私のような人が危険を指摘すると、
「ったくもう、大げさね」
というわけですが…
こちらの白亜スラブのような危険は、リスクであると認識すらされずに、延々と繰り返されているわけなので、結局のところ確率的には、ロシアンルーレットを回しているにすぎず、事故は、まぁ、時間の問題となってしまいます。
山梨時代は、事故の情報は私の知らないところで起こっていましたが、九州時代は、いきなり、初めての四阿屋でグランドフォールと腰椎骨折を目撃し、小川山でもソロクライマーのグランドフォールを目撃し、九州で最初に知った山岳会は、北鎌尾根で死者を出しており、アルパイン系の会は、支点ビレイなどの懐古調の技術であるし、かといってクライミングジムで登れば、グリップビレイから進化しておらず…いったい、どこに
ハッピークライミングがあるのかしら・・・?
な世界でした。
単に、日本クライミングの現状を知ったということだろうなぁ。