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2024/05/03

【クライミング動画】ユージさんのクラッククライミング


なんかお知らせ機能が働いて、さっき見ていたところなのに、また来た!

これを見ながら、グレードは違っても、私が見てきたクラッククライミングと一緒だな~と思いました。

フリークライミングの領域になったら、グレードは違っても、全クライマーやっていることは、みんな同じです。

プリクリしたら弱虫!とか、なんか私にはカンケー無いルールを課されて嫌だったわー。

しかも、九州では、カラビナ直掛けがローカルルールとか… は?!って感じでした。

誤解だらけの九州クライミング…世直しは自分でやってね!あたしゃ、知らんがな…。

ちなみにグレードですが、小さいクライマーにとっては意味がないですよ?どっちにしても届かないんだから。5.9って書いてあるのが、一般の背の高いクライマーにとって5.9ではなく、10cだったりするのとは、全く別問題です。

2024/04/19

【動画】ヘイゼルからのアドバイス グレードは平均身長の人のためにある

How to be a short climber – 10 tips from Hazel Findlay

■ グレードは平均身長の人のためにある

小さい人にはグレードは全く意味をなさない…って世界のトップクライマーも言っていますよ?

いや~ほんとに。

しかも、小さいとダイナミックムーブを起こさないといけなくなり、それは、

 日本の腐ったボルトでは禁止

です。

私が殺されそうだ!というのは、幻想ではない。事実です。

背が低いことに対するリスクに無知な、日本平均身長男性クライマーは、無自覚に背の低いクライマーを殺そうとしていますよ?

さらに言えば、

 たぐり落ちリスク倍増

もうわかっていないクライマーばかりで嫌でした‥‥

2023/09/16

【動画】ユージさんと大西さんのデイドリーム 

こんな動画が10か月も前に出ていました☆

ユージさんのピンクのリード見てくださいよねぇ…ちゃんとテスティングしているし、追加のカムも入れている…。どこにも、あやふや感ないですけど??

なんで、保険なしで、いちかばちかでエイヤー!ってやるのが、クライミングっちゅう話になったんだろうなぁ…と思いました。

平山ユージ、デイドリーム (5.14b)

2023/08/21

【二子山】 YUJI HIRAYAMA 新ルートへの挑戦

ユージさんの動画が出ていた☆  

普通に優れた人の登攀の様子に同席していないことが、たぶん、現代の普通のクライマーの、超へんてこりんな登攀スタイルにつながっているんじゃないですかね?



【リーダーシップ】リーダーシップ不在&ビジョン不在

■ 問題を抱えた集団がとる行動について解説(リーダーとグループ)#心理

これが、日本のクライミング界に起きていることなんじゃないかね?

■ 誰が日本のリーダーか?

最近、ナショナルジオグラフィーがジミー・チンからの招待でインタビューに答えていましたが…

結局のところ、現代日本クライミングで、海外から認知されるきちんとしたクライマーって

 ユージさんとユースケさんで決まり

なんじゃないですかね…? 山野井さんは別格で。

お二人が、ロッククライミングの指導者向けマニュアル…どういう風に指導するのが良いか…という指南書を書いてくれたら、全国の指導者が助かりそうです。

■ 山岳総合センターの教え方

山岳総合センターの教え方は、伝統路線です。

1)まず、講習会に参加するのに、雪をやっていない人は入れません。

つまり、自分で雪の山をある程度(八ヶ岳なら、ピッケルがいらない山のうち、最高のもの…天狗、等)をすでに登っていないと、参加すらできません。山歴を最初に提出します。

雪の山のテント泊、計画の立て方、衣類など、大体のことは、すでに一人で出てきている人が対象です。

ここが、一般の山岳会とは、全く話が違います。山岳会は誰でも入れすぎるので、依存的な人が来てしまいます。

2)雪訓がスタート

開校式の日にギアの説明があり、生徒はそれを全部揃えるように指示があります。持ってこないと講習にならない。ATCや細引き、ヘルメット、ピッケルなどです。人によっては冬山用の大型ザックも必要です。ロープは共同装備ということで貸出です。

九州の人は、山が小さいので、大型ザック&パッキングの技が身につかないですよねぇ…。 私はこの時点で、5,6泊の無雪期テント泊縦走は、単独でやっていました。

さて 講習は、懸垂下降からです。私は全くクライミングを通過せず、いきなりリーダー講習だったので、初めての懸垂下降は雪上でした。雪上の後、人工壁から17m降りるというのをやりましたが、こっちのほうが怖かったです。

二度目はGWの雪訓で、これは、ビバーク訓練を兼ねています。生徒は、遭難時のビバークを講習会の中で経験します。ビバーク適地の指導もあります。例えば、雪の上より、枯葉の中のほうがあったかいとか。講師とテント泊しますので、そこでいろいろと理解が深まります。

つまり、雪を経由していないアウトドアクライマーというのは、山岳総合センターの教育システムの中ではありえない、ということになります。

となると九州では誰も入れないですね…

3)沢での危急時講習

その後は、自覚も深まったことだし、各自、研鑽してねーということで野に放たれます(笑)。この時点で、班分けで上のほうの人は、北岳バットレス四尾根にソロイストを用いてソロで行っていましたが、私は大町の人工壁で、3mしか登れなかったのがトップアウトできるようになり、拍手喝さいを受けていました(笑)。つまり、それくらいばらつきがあるということです。このころはエッジというクライミングジムに通っていました。甲府から3時間かけて大町まで通っていました。

夏に危急時と称して、沢での講習があります。これは完全にレスキュー講習です。斜張りなどまでやります。ツエルト泊になるので、習った技はすぐ使えます。初めてのハーケンもここで打ちます。

これは安全上の理由ともはやハーケンを打つ、打ってもよいルートが日本アルプスに存在しないというか、沢くらいしか打てるところ、ないためです。当然ですが、ハーケンを打ったら回収です。このころは、私は打てるリスと打った時の音を効いたか効いていないか、見分けるということにひと夏ささげた感じです。

これをやっていたおかげで、自分のリードで初めての沢に行ったとき、登れると思った滝が登れず敗退したんですが、ちゃんとハーケンが打てたので降りれました。簡単そうだと思ったけど、近づいたらコケでぬめぬめだったんです。技術が身を助けた事例です。

ハーケンを打たせるか、カムでプロテクションを取らせるか?講師間で議論があったのではないかと思います。

余談ですが、沢では、ATCではなく8環です。双方向にすぐ流せるからで、一方向しか流れないATCで滝の中で確保されてしまうと、水流に釘づけにされることになり、溺死リスクが高まります。ゴルジュなどは流されたほうがむしろ安全です。(ライフジャケット着ておく)

4)合宿
冬になると合宿が企画されます。これは、班のレベルによって、内容はまちまちです。担当講師が、その班のレベルにあった内容を提案する感じです。

以前、山岳会の先輩が、「登れるところを登ります」と恥ずかしそうに言っていましたが、それは、講習会でも同じです。ケガや命がかかるようなチャレンジは、すでに登れるところは登りつくした人がやるものです。

たぶん、この辺の考え方も、山の世界では伝え損ねられており、登れるところを登りつくして、さらに実力をアップさせるためにやるのではなく、実力があるように見せかけるために一発逆転のお買い得ルートを登る、というあさましいやり方が、今のクライマーのやり方になっているので…。

これは競技人口が少ない今が参入チャンスという考え方にも表れています。例えばスピードとか。 

アルパインやマルチでは、下手したら敗退したルートですら、行った、登れた、ということになっているようです。

そうなると、同じAというルート名を聞いても、意味する実力がだいぶ違うということになっています。なので詳しくどのように登ったかを聞き取りしないと真の力は分かりません。

こうしたことがなぜ起きるのか?というと…

ルートをどうやって選んでいるか?というリーダーの姿を見たことがないクライマーは、自らにも正しく実力に合ったルートを選ぶ能力がないかもしれません。勢い、ジムでいつも会うあいつがAを登れるのなら、俺だって!となります。

というので、私が川俣尾根に行ったら、別の会で川俣尾根に行って「さすが〇〇さん」と言われていた方がいた…ということがありました。その方に川俣尾根を教えたのは私でした。

川俣尾根ほどマイナーなルートでなくても、誰かがヤマレコに明神主稜を上げたら、みんなが明神主稜に行く、など、そういうことが起こっています。それで準備不測の人がルートへ出てしまいます。

あれは、日本登山体系を読んだり、山の地域研究と言われるもの…一つの山のすべての谷と尾根を歩きつくす…が不足しているために起こる現象のようです。

また、合宿をすることで、山ヤの実力と言うのは、大体明らかになります。ごっついシュラフを持ってきている人=実力低め。過保護タイプ。です。大体いらないもの、みんないっぱい持ってきます。

ちなみにフリークライミングは、車でギアを運ぶので、いらないものを持って行っても余裕です(笑)。椅子とかテーブルまで出してくるクライマーは、結構、普通にいます。

5)目標ルート

一応山岳総合センターでは、目標到達度、と言うのを定めています。

縦走コースでは、積雪期八ヶ岳の全山縦走です。登攀コースでは赤岳主稜のリード。

現実問題として、誰も八ヶ岳の全山縦走に申し込む人はいませんでした(笑)。私とあと一人くらいしかいなかったので、教える都合で、登攀コースになりましたが、登攀の仕方を教わることは、あんまりなく、センターでも見て盗む系です。

担当の村上講師が、私を連れてリードしてくれたので、私はその時リードを覚えました。

その後、冬に突入して、私は保科さんのところで会ったクライマーと小滝とか登って遊んでいました。ので、けっこう危ない目にも合っています。が、周囲のクライマーたちが用心してみていてくれた気がします。アルパイン出身のクライマーは大体が、体重が重く、登攀は得意でない人が多いですし、私が小柄で軽いので、ビレイで私のほうが危険になります。

■ 後日談 会も教え方が分からない

と言うような状況だったので、山岳会の門をたたいた時には、すでに私はいろいろ知っている側でした。

なので、先輩たちは、どちらかというと、私と相方がルートに出るためのサポートをしてくれるという感じでした。例えば、前穂北尾根です。

先輩たちは、どうやって新人さんに、

 山には地図をもっていかないといけないんだよー

ということを教えるか?悩んでいるようでした。そもそも、地図が読むつもりがない人ばっかりが会に来るので、会の指導者層のほうは、丸抱えでしんどい、みたいなことになっています。

これは、日本の山岳業界が、
 
 読図知識を教える代わりに、道標を整備したため

ではないかと思います。安きに流れた、ということですね。

最初のところで躓いているので、ステップアップしても、永遠に課題になる感じですね。

■ フリークライミングの教え方

縦走→読図→雪→沢→アイス→岩→フリーというのが、たぶん、昔の習得の流れなのですが…

これをやる人って今時いるの?くらいの希少人種です。

現代のクライマーは、

インドアクライミングジム → ボルダリング→ リード → 外岩 → マルチ → ヨセミテ(ビッグウォール=エイド)

という謎のステップアップになっています。技術的根拠があんまりないんですよね、昔のステップアップ法と違って。

というのは、縦走をしていれば、読図はするので、雪の準備になり、体力もつきます。前のステップが、あとのステップの準備になっているというのが昔の山の学び方なんですが…
今の在り方はどこでも、ぜんぜん準備にならないんですよね。

つまり、歩きの要素は最初からゼロです。登攀のグレーディングだけ、つまり、突破力だけが突出して優れている、ということです。

現に、2段が登れても、30分も歩けないクライマーとか存在します。

アウトドアの要素が、ハイキングレベルの山の段階からすでに欠如しているので、外岩に進んだ時点でのカルチャーショックと言うか、常識の差が、ものすごく大きい、ということになります。

昔流のやり方で教わっている人は、落は落とさないように歩く、とか、落石物が通りやすい真ん中を通らないとか、すでに習得している段階で岩デビューです。

私も、クライミングシューズはもっていないのに、アイゼントレの岩登りはしたことがあり、岩場を初めてリードしたときは、アイゼンで登れたんだからクライミングシューズなら当然楽勝のはず、と唱えつつ登りました。

というので、

アウトドアへ出るための準備が不足しているにもかかわらず、登攀力自体はある

ということになると思われます。ひろゆきに、クライマーは山には登らない人たちなんですよ、と言われるわけですね。

そのような現代クライマーに向けて、どうクライミング、特に外のルートに起こりうるリスクを教えていいのか?どのような導入が、現代の人に受け取りやすいのか?というのは、
全世界レベルでまだ解明されていない

ことのような気がします。というのは、アメリカの事故報告書でも、5.13が登れるというクライマーがヨセミテのトラッドルートで落ちて死んでる、なんて載っているからです。

■ ボルトルートの後は、スラブではなく、トラッドを教える

たぶん、現代の一般的なフリークライミングの入門コースは、スラブと決まっていると思いますが… 

問題は日本のスラブは大ランナウトで、落ちれないということです。40mノーピンとか、初心者に登らさせられますか?できませんよね?

しかも、ジム上がりのクライマーだと、どうしても、色のついたホールドを追いかける癖がついています。

つまり、ルートファインディング力ゼロ です。

ルーファイは、経験がいります。岩登りで最もルーファイが楽なのが、クラックで、基本的にはクラックをたどればよろしいです。

それより先にボルトを追いかけるクライミングを覚えてしまうと…山でリードできないです。よくあるフリーしかやっていないクライマーの問題点は、支点がないところ、取れないところに、直上して行ってしまうってものです。なまじ登れるから、ルートファインディングしないで、まっすぐ登っちゃうのです。

これは、クライミングの喜びにも通じる重要な観点で、クライミングの面白さの半分くらいは、登れそうと思ったところが本当かどうか?みたいな点になります。

トラッドから登れば、まぁ今社会問題になっている、古いボルトは課題にならないので、とりあえず問題を先送りすることもできます。

とはいえ、トラッドは、岩場があるかないか、が問題で、各地にクラックがあるとは限らないという問題がありますが…。

たぶん、ジム上がりクライマーをどう外岩で安全に登れるクライマーに仕立てるか?というのはノウハウがまだたまっていない分野なのではないしょうか?

私が蓄積したノウハウは…以下です。

 ・敗退を学ばないで岩場に来る
 ・懸垂下降を知らない
 ・自己確保での登りを知らない
 ・エイドを知らない
 ・ロープの種類や使い方区別がついていない 例:濡らしてはいけない
 ・長ぬん使用法を教わっていない
 ・ビレイがおろそか
 ・ルートファインディングがおろそか
 ・ロープドラッグですぐ登れなくなる人が多い
 ・落があるところにピクニックシートを広げてしまう
 ・ボルトを無批判に受け入れる
 ・ボルトの間隔を無批判に受け入れる 人工壁と同じ感覚で取りつく
 ・グレードと課題の困難度が一致すると思っている
 ・ヘルメットの軽視
 ・ビレイが分かっていない 人工壁の落とすビレイと同じだと思っている
 ・体重差を理解していない
 ・体力差を理解していない 新人=18歳男性 の前提が消えていない
 ・すぐにデッドで取る
 ・車がない
 ・運転免許がない
 ・コーチにビレイしてもらって当然だと思っている
 ・自分はビレイがきちんとできない
 ・登る以外の登攀の価値を理解できない 登れさえしたら何もできなくてよいと教わる
 ・自分自身のミスに気が付くことができない
 ・エイドクライミングとフリークライミングの違いが学習されていないのでチョークに頼る
 ・スタイルの教育がないので、分からなかったらすぐ動画を見る
 ・すぐ落ちて腕力をセーブしようとする
 ・マルチピッチのトポを見て、ロープの計画立てることができない
 ・トポを見て、必要なギアを計算することができない
 ・スムーズにいかなかった場合を想定して、計画を立てることができない 例:ロープアップされない








2023/08/15

【パロディー】めっちゃ面白いクライミングパロディ


海外では、こんな風に、彼女見つける場、みたいになっちゃってるんですね~(笑)

英語が分からなくても、楽しめること請け合い。

2023/08/14

【現代クライマーのレベル感】今の人はこんなレベル感なんですよ vs ベテランの期待の差

【後進に向けて伝えたいこと。86歳 登山界のレジェンド 雨宮 節氏の話を聞くⅢ】FINAL

ヒマラヤでは、無酸素&縦走しましょう☆

というレベル感ができるはずないよなーということが分かる、現代クライマーのレベル感。

原因をコミュニケーションのミスに帰結していますが、そもそも、登山計画書、作ったのかなぁ。チャラすぎて脱力系な人々…

雨宮さんの期待と、現代クライマーの現実…

この距離感、分かります???


■ あなたの登山計画書にダメ出ししますサービス

があれば、少しは未然に遭難が防げるんじゃないですかねぇ…

ヤマレコやヤマップの記録を見ただけで、自分にも行ける!って思う、同調路線の人は多いです。

大体、65歳以上の高齢者は、山岳会にいても、地図持ってこない、ので、地図を持たない人がいた時点で敗退にします、と宣言して会山行したことがあるくらいです。(御坂山岳会)

大体、山岳会は、会員が辞めるのが怖くて、地図を持ってこない会員に強く言えない。
プライドがあるなら、それなりの内容のことをしてほしいですね。

現代の山岳会は、プライドだけで、それに見合う中身はすっからかんです。

福岡の老舗の会(山の会)でも、二人のクライマーを一人がビレイするとか、そんなレベル感。

それもこれも、教え方が分からない、から。

それで、ヒマラヤが縦走できる人、育つと思います???

2023/08/09

【提言】トップクライマーのYouTubeチャンネルを! その2

ユージさんのYouTubeチャンネルができないかな~と、ひそかに夢想しています。

ユージさんは、若いころ7年ヨーロッパで登っていますよね。その時、ヨーロッパの文化が気に入ったんじゃないかな…。

私が見た、ラオスの楽しいクライミングの世界も、ベースがドイツ人ですから、ヨーロッパ文明のクライミングです。


同じフリークライミングの世界でも、アメリカのヨセミテ系の古いクライマーの、命知らず自慢レベルで、日本のフリークライミング文化は歩みを止めていると思われ、「俺、ヨセミテ行ったことある」が、いまだに水戸黄門の、印籠みたいになってる。

それで、「ははー」ってひれ伏しちゃうのって、日本人クライマーだけですよ。余談ですが、”ヒマラヤ”もアルパインで同じことになっていますよねぇ…。

ヒマラヤもヨセミテも、普通の観光客、でも行けるところなのに…。

日本で一番高い山は富士山ですが、富士山に登れました!って人が山岳会に来て、ははーってひれ伏します?しませんよね? え、富士山?山のド素人さんが登る山、ですよね?

だから、場所の名前で、その人の実力を連想するのは、無意味です。特に、ヨセミテ、とか、ヒマラヤとか、漠然としすぎている場合。

ヨセミテのなんてルート?まで聞いて、そこを何時間で登ったのか?まで聞かないと、正確なことはわかりません。フリーなら、Aゼロしたのか、ちゃんとフリー貫徹できたのか、帰りでロープスタックしたりしなかったのか…

さらに、日本フリークライミング界の慣行の謎が、”フリーで5.12登れたら、ご褒美がヨセミテビックウォール”ってやつ…。 

ビックウォールってエイドクライミングですよね?だからフリーが登れることのご褒美には、全然ならないでしょう…。

日々、エイド技術を磨いて、20ピッチくらいは、一日で登れるようにピッチ数、稼いでいますっていう人が行くのなら分かるけど…。

フリーでRPで5.12が登れる、が努力の結果だと仮に仮定したら、ご褒美は、どこかの海外の岩場で、女性の初心者に僕が登ってあげるよーとやって、女性に感謝され、うまく行けば、彼女ゲット、というのが、定番ご褒美なのではないでしょうかね…? 男子の動機がモテ、なんだと仮定すると、の話ですが。

まぁ、女性には、もてなくても、男性同士で、わいわいと登って、楽しいクライミングをすれば、それは、その人のフリークライミングの努力に対して、ご褒美になるんじゃないですかね?

ふつーに誰もバカにされない、楽しいクライミングがヨーロッパ社会の人が海外で楽しんでいるクライミングですよ? みんな普通に楽しく登ってる。太っていても、なんのその、です。4歳だって登っています。

そーゆーノリが分かるYouTubeチャンネルって、ユージさんなら作れそう…だって7年も、遊んできたんですからね~ 

私みたいに2週間を2回行っただけで、日本式のクライミングなんてやーめた!と思っちゃう人がいたほど、日本と海外のクライミングカルチャーは違います。

日本のクライミング= 年功序列の忍従クライミング ビレイヤーはドレイヤー
海外のクライミング= みんなでワイワイと楽しく登るクライミング 誰も犠牲にならない

何の差?かと思うと、誰がえらいかっていう競争意識だと思います。

なんで競争心が湧いてくるのか?っていうと、現実認知能力が低いからではないかと思います。

もう、トップクライマーと趣味で登っている一般クライマーって、実力差ありすぎなんで、プロクライマー以外は、5.12も5.10も、目くそ鼻くそなんですよ?目くそが鼻くそ笑ってどうする?ってフツーに分かると思いますけど…

ボルダーで有段者でも、別にリードでは全然登れないとか、ですしねぇ…。リードは別の能力です。

そういうことが、日本にいたら、分からないみたいなんだよなぁ… 

ぜひ、ちあこチャンネル、フリークライマーバージョンみたいな、海外クライマーとフツーに交流する様子を描いてほしいです。人類皆兄弟。

ロッククライミングの良いところは、別に英会話なんぞできなくても、クライミングシステムの理解自体が、国際共通言語なところ、です。

ま、それが日本人クライマーが身に着け損ねているところなんですけど。

懸垂下降できないとか、ローワーダウンができないとか、自己確保の登攀方法を知らないとか、ロープの長さがたりない、とか、クライマーとしてあり得ないです。それらはマルチに行く前に身に着けるものです。

そういう人はフリークライミングしかする気がなくても、山岳総合センターか、都岳連の岩講習にでも行くしかありません。っていうか、行ってください。

ユージさんがYouTube動画作ってくれたら、全部英語・日本語交じりでっていうので、いいんじゃないですかね?

能力のある若い人は、とっとと海外でましょう。

おすすめ海外就職サイト:https://www.kaigai-shushoku.com/

日本の岩場は、ボルトが40年経過したカットアンカーなので、危険なだけでなく、アウトドアロッククライミングの適切な指導者自体が、ほとんどいません。指導者自体が間違ったクライミングをして墜落したりしています。

エイドクライミングによるアルパインの経験は、アウトドアロッククライミングで行う、フリークライミングの指導において、まったく十分と言えません。

結果、間違った観念を植え付けられている可能性があります。

AMGAインストラクターから教わるほうがいいですよ。何事も最初が肝心だし。

【動画】プロクライマー 平山ユージが語る「崖っぷちからの挑戦状 with ジミー・チン」| ナショジオ

【提言】トップクライマーのYouTubeチャンネルを!

■ トップクライマーのYouTubeチャンネルを

なぜなら、日本の男性社会は、いまだに年功序列型だからです。

「トップクライマーが情報発信していないのに、それを差し置いて、若い自分が情報発信してはバッシングされるのでは?」

という配慮が働いていると思われます。でも、そうやって、きちんとしたクライマーが情報発信しないでいることによる、

間違った情報伝播の弊害のほうが大きい

です。

アルパインでは、勘違い事例は、栗城さんです。栗城さん以前にも、全然アルパインクライマーとしては認知されていない、登山家・野〇健さんとか、いろいろ登山界には、実力が分かりにくいという問題がありました。

そもそも、アルパインのベテランの人たちも、地方の山岳会の指導者レベル程度の人は、エイドで登っているはずだと、勝手に現代のスーパーアルパインを誤解しているので、佐藤さんたちみたいなスーパーアルパインの記録を見ても、その世界のすごさが分かっておらず、スルーしています。

つまり、エイドで登っていないと明記していなければ、ベースはエイドだと思っているんですよね。

エイド=昔のアルパイン、チームオンサイト=現代のアルパイン、ですよ?

フリークライミングの世界は、グレードがあるので、分かりやすいのか?と思って、アルパインは、もういいや~安全なフリーを生涯スポーツにしよーと思ってきたら…フリーのほうでも、問題山積だった(汗)。

正しい教育が広がっていない。というより、めっちゃ勘違いした文化が広がっていた。それが幅を利かせているので、自分が間違っていることが分からない人が増えちゃって、その結果が、

 瞬間風速系グレード自慢

みたいな感じ。

本来は、カウンターバランスになる女性側からの抑止力も、全然、働いていない…男みたいな女性ばかりだから、と言う事情による。

本来は、海外のフツーの人がフツーに余暇に楽しんで登るフリークライミングって、
 
 どのグレードであっても、人それぞれ自分の限界にチャレンジ中なんだなー

ってことが分かるクライミングですよ。

「は?なんで5.9で登れねーんだよー」っていうような、心無い言葉を吐くパートナーは、パートナーではない。

5.9で登れないのは、5.9と題してある課題が、ホントには5.9ではなく、10cだったりするから、というのは、クライマーなら知っていて当然のこと、です。

参考:昔のグレーディングは辛い https://allnevery.blogspot.com/2019/01/old-school-grade.html

そのような意識しか持てないのは、現実を見れておらず

 ”クライミングをカッコつけるためにやる”

からでしょう。

自分がクライミングでカッコつけれると思うのは、現代レベルのクライミングについて無知だから

でしょう。

ちゃんとしたトップクライマーの実力を見れば、自分も頑張れば、30歳スタートの今からでもトップクライマーになれるという気持ちは、湧かないと思うのですが…。

なんで湧いちゃうか?というと、

 5.13なら俺だって

と思うからでしょう。

師匠の青ちゃんも、若いころ、ダイエットしたりなんだりして、やっとこさで、5.12登れたそうです(当時の12=今の13)。それでこんなの楽しくない!と納得して、フツーにショートでは、クラックとかアイスとか登って自分のクライミングを楽しんでおり、自分がカッコつけたいがために、人の命を危険にさらすようなカッコ悪いことはしていない。

体形が、アルパイン系で、歩荷が強く、体重が重い人は、指力とのバランスで、フリーは上級者になるのは難しい、ってことです。

かといって、体重落とすと、今度は、山で持たなくなるし…。

そうなると、妥協点が、比叡とか、白亜スラブみたいな、担がなくてよい、山岳地帯のフリーのマルチ、みたいなことになりますよね。あくまで妥協で、自慢するような話ではない。

寒さにも耐えなくていいし、ポータレッジもいらず。基本、お手軽コースだけど、登攀は楽しめる。

基本、岩のマルチは、アルパインみたいなチャレンジモードではなく、クルージングモード、みんなの使う言葉で言えば、エンジョイクライミング、で登るものです。

しかし、それも、ちゃんと知力が備わっていないと、登る前から遭難している登山と同じことをしてしまいます。


そんな”お気軽”ルートで、誰かの犠牲を伴ってまでして、カッコつけたいというのは、性ホルモンの働きだそうです。

が、それだけに、男子同士はよく分かっていて、自分がその過剰分泌されたテストステロンの犠牲にならないように、パートナー選びには細心の注意を払っているようです。

自分は組まないで、私に問い合わせが来ます(笑)。私は避けられている人の、順番繰り下げで、私に順位が回ってきて、一緒に登ることになったらしいのですが…。

弱り目に祟り目、みたいな感じでした。ほんと振り切ってよかった…。命拾いしたかもしれん。今でも、押し付けてくる人います…(汗)。

いや~、もう一回組むって、よっぽのバカじゃないとしないと思うよ?

あなたなら、組みたいですか? おんなじ程度のテストステロン過剰なら、いいのかもしれないですが、私は勘弁だな。

いやはや、ほんと、山岳総合センターで、総合的な実力をつけていてよかったです。あの登攀、ほんと、私がセカンドでなければ、やばい事件に発展していたかも、です。

佐藤裕介が語る「崖っぷちからの挑戦状 with ジミー・チン」| ナショジオ

2023/07/15

【クライミングの着地点】コンペで勝つ=一人以外は全員敗者になるゲーム

■ GOLD HORSE ROCK FESTIVAL 小山田大さん&今泉結太さんトークセッション <ダイジェスト>

動画が回ってきました☆ 

着地点というから、ランディングのことかと思いきや… どこを目指すのか?って意味でした。

■ ほとんどの人が負けるゲーム

コンペって、100人出場したら、優勝者以外の99人は負けるゲームなんですが、そんなのに出て楽しいですかね? まぁ、楽しい人は、それでいいと思うけど。

大体の選手の手記って、いかにつらかったかと言う話だったりするよなぁ…

他の価値を示してあげたいと思ったりしますが、難しい…。

海外で登れば、コンペやグレード主義なんてつまらない遊び方だなぁと気が付くと思いますけど…。

でも、日本人はフリークライミングでも、極地法(つまり団体様の身内主義)で登っているから、現地の人と交流がなく、結局、海外のカルチャーに接することはない…。

■ 北鎌尾根で上がり

そういえば、天野和明さんも同じようなこと言ってたなぁ… 残念と言う口調で。

山登りをスタートした若い人…山ボーイとか山ガールと言われる人たちですが…の着地点が、

 北鎌尾根を登って上がり、大体5年

って言っていましたね…。知的ゲームを楽しむ山登りではなく、自己顕示欲の山登りだとそうなるよなぁ。

私は38歳で山をスタートして、3年は個人で登り、41歳で山岳総合センターに参加し、フリークライミングは43歳からですが、そこから3年で、ラオスやインスボン、韓国のアイス、4年で個人で台湾の岩場に行けた。

だから、こういうクライミングをするのに必要なのは、フィジカルやスキルの問題ではないですよね。

ついでに、余力でUIAAのアルパインサマーの出版につながる契機を作った。これは穴の開いた桶理論です。ご褒美でBMCフェスに誘ってもらったけど、行きませんでした…。

すいません。なんか私なんかが、行ってもなぁと思ったんですよね。だって、各国代表者って、グレード自慢の人ばかり来ていそう。私なんて行っても、カルチャーが、そもそも合わないですよねぇ?

…というわけなので、まぁ私自身は、良い内容の山を選んで、やってきたんじゃないかと思います。事務局長の誘いを断れる人間はそういませんね。

■ 指力は天賦のモノ

ただボルダーは全く、適性、感じませんねぇ…。いや~、指、痛そう。ボルダーに必要になるフィジカルを私はもっていないと思うんですよね。

そのフィジカルを作れますよ、と、どこかの超有名トレーナーが言ったとして、やりたい!って思うかと言うと… 思わないかもしれない…。

のんびりピクニックしている場所に、たまたまボルダーがあれば、登って遊ぶのもいいかなって思うのですが、そのボルダーのために世界の果てまで旅しようという気にはなれない…。

まぁ、それは岩場も同じですが…。フィンランドのアイスクライミングに誘われたことがありますが、行ってもいいなって思いました。

好みのクライミングは、人それぞれですね。

■ 40代、50代クライマーは文化を作る世代

小山田さんは、最近、パーソナルレッスンを始めたそうです。

海外では、アメリカでもイギリスでも、アレックス君とか、エミリーとか、名だたるクライマーがオンラインコースを作ったり、いろいろと取り組んでいます。

日本のクライミングガイドは、自分がクライミング活動をする資金源としか、お客さんをみなしていないので、どちらが与えられている側か?というと、実はガイドのほうなんですよね。

トップロープを張って、こんなのも登れねぇのかと、顧客を見下して、終わり。

それじゃクライミング文化が栄えるはずがないですよねぇ?

もちろん、誰だって食べていかなきゃいけないので、仕事をしてお金をもらうのはOKなのですが、まぁ与えようと思って仕事している人とそうでない人は、仕事の仕方、記録の書き方でわかるよなぁ…。

ジムで小山田さんが教えてくれるセッションがあるそうで、技術中心のセッションだそうでした。

テーマは、一回目は保持、で、二度目はヒールフック。 

そういえば、ピラニアでも、金曜夜にやっており、時にユニークな課題があったなぁ…

私は仕事でほとんど出ていなかったのですが、数少ない出れたときに、反対の足から始めないと登れなくなる課題があった… とりつきの足をどっちから出すかが核心で、数手先を読んでおかないと、反対を出しただけで行き詰ってしまう課題でした。

あれ、気に入って、行ったら触る課題、にしていました。

ピラでは、そんなにコロコロ課題変わっていなかったけどなぁ…。というか、むしろ、自動化するまで登りこみたいので、変わったら困るっていうか…。

今のクライミングジムの人は、ルートセットに追われて大変なのだそうです。

一回登ってもう終わり、っていうのが最近の人は好きならしい。

私とは全然違うなぁ… 私はスキル習得志向なので、バレエでも、プリエとは何か?エレベーションとは何か?ってだけで20年も遊んでしまいました…

クライミングは、フリークライミングは今からってところで、福岡に来たので、私のフリークライミングの歴史はまだ始まっていない…(笑)。

始まらないで終わるかもしれん… ま、それもそれでよいかと思っています。

クライミングは遊びなので、遊びで死ぬわけには行きませんね。

そういえば、吉田さんが、軒先貸して母屋取られるなって言ってたよなぁ…

2023/02/22

指導者が優秀でないのかも?

クライミング界も反省したほうがいいかもしれん…。  

吉田さんは、ジムに行く時間を短くしろって言って、実際私はうまくなったんですよね。

■【武井壮】時代遅れの根性論暴力指導者はクソ【切り抜き】

2023/02/20

ずいぶん昔のアイククライミング練習動画

多分、古典的スタイルのアイスクライミングとは、少し登りも違うんじゃないかと思うんですが。現代でスタートした人は皆こんな感じの登り方ですよね。

2022/12/19

サチさんの動画 グレードについて

 

安間サチさんの動画です。私はゾーンのために登っていたので、共感。クライミングくらい強度がきついことをしないと集中できないという人は現代では多そうだけどなぁ…。ADHDの人でも、多動の人でも、命がかかるとなるとちゃんと集中しますから。特にスラブだと集中力の勝負っぽいクライミングです。 

 

発音が間違ってる。ドスエイジではなく、ドーセッジ、つまり、用量って意味ですが…。https://www.merriam-webster.com/dictionary/dosage 

海外に行きたい岩場を見つけるのに、良い動画だそうです。ご参考に。

■ グレード

グレードについて、最後に言及があります。

グレードはグラデーションに過ぎないという風に説明しています。プライドやエゴと絡めると、グレードってめんどくさくなりますね。

山野井さん動画集

 

 ■ 今世の課題

仏教的には、今世は、肉体という制限を得て、その制限の枠の中で何ができるか?ということを確認しているのが人間界の在り方なので、失敗しても次ちゃんとできればいいか…と捉えて、命に執着していないことは、非常に仏教的なことのような気がしますね。クライミングで阿羅漢になったのかなぁ…山野井さん。

私は、男子の粋がり、とか、クライミングについての無知、とか、こちらの親切心に付け込んだ俺さえよければパートナーはどうでもいい、というような低レベルの感情で、私の命が絶たれる羽目になるのは、今世の命の無駄遣い、だと思いました。命への冒涜、です。

そんな無駄遣いをしたら、仏教徒の場合は、次は人間界には生まれないかもしれないです。 例えば、初めて三つ峠に行って、いや簡単だというので、ロープ出すのを端折って、落ちて死んだ、という若者とか、人間界に生まれないかもしれません。一方的に喰われるだけのもの…動物…に生まれ変わる可能性が強い気がしますね。

阿弥陀北稜に大学山岳部で行って遭難して死んだとか…は、次の生では、執念深く記録的登山に向う人に生まれるかもしれませんが…。死んだときの気持ち次第ですかね…。業、カルマというのは、量子力学的なエネルギーで、念と言ってもいいかもですが、人が持って生まれるものです。

 

  

ジョン・ロスケニーさんは、こちら。 https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roskelley 

https://youtu.be/H7YRGyc58-k

■ 喜びが半減

単独行について、誰かと行くと喜びが半分になるとおっしゃっていましたが、私の台湾単独クライミングとかはそうですね…。大体の人が海外岩場に連れて行っても、こちらが世話を焼く側になるので、自分の山の喜びが削減されちゃうので、誰かと行きたくないって感じなのです。

最初は連れてってもらっってホントに良かったなって思ったインスボンも、なぜか最後は引率のお母さんみたいな感じでした…(涙)。アダルトチルドレンであることで自己責任率200%になってしまうのは、私の精神的な欠落かなと思っていましたが、山野井さんも同じような半減するのが嫌だという気持ちになることがあるそうなので、人間力で劣る私がそう考えても、仕方ないよねと思いました。 

シルヴィア・ヴィダルさんはこちら。https://youtu.be/5SHphKS2ILs

 沢登りでルートファインディング力をつけるというのは、あっているみたいですね。

 

 

■ 質問力があるインタビュアーがいない

Q)若い人を応援したい気持ちはあるか? → A)応援しなくていいんだと思います、やりたいクライマーは突き進むんです。

無理やり登らせなくていいんで、応援っていうのも、どうしたもんかと思いますよね…。

”大体、登りたいです、教えてください”とか言ってくるクライミング歴2年で5.12登れますっていう新人クライマーが、トポも見ていないって、どういうことなんでしょうかね? ほんとに登りたいのか!?って感じだよ。

この動画では、せっかく偉大なクライマーに質問ができるのに、なかなか的確な質問ができる人がいないってことが分かりました。

■ リスクに敏感=集中力

偉大なクライマーが偉大たる理由は山の様子(リスク)に気を配るのが、ものすごく得意だから、ということでした。

私も同じで、このまま歩くと夜になるとか、おかしいなホントは左から沢の音がしないといけないのに、なんで右からするんだろう?とか、みんなより早く気が付いてしまいます。

山野井さんは集中力と言っていましたが、私も一人で歩くのが好きなのは、そういうリスクに集中を途切れさせないで、気を配っていれるからで、おしゃべり登山者とかと行くと、おしゃべりに付き合わされるので、アブナイ… 道を踏み外す。

オジサンと行くと一方的に聞き役しながら、あ、こっちですよ、とか言わないといけなくなるので、これもなんだか…というので、一人で歩くのが好きです。体重の重たいおじさんが私の後ろで転ぶと私は突き飛ばされる可能性があるので、男性は登りは私の前で、下りは私より先行でお願いしたいです。

ともあれ、集中力があるという言い方をすると、ポジティブに受け取ってもらえそうですね(笑) 。

■ 山野井さんらしい山 = バフィンアイランド

またバフィンアイランドのほうが山野井さんにとっては、かなり重要な冒険だったことがうかがえました。 

ピオレドール賞を受けても、フランスへ招かれて行っても、なんかインタビューに答えないといけないというのが、ノルマちっくで、ちょっとお気の毒な感じもしました。

 

2022/07/01

クライマー目線で見ても「ん?」となるような異次元の登りの『アルピニスト』

■『アルピニスト』
 
大分出身のワールドカッパーのギンちゃんが、こんなコメントしていたので、ほっとしました。
 
ーーーーーーーーー世界のギンちゃんのコメントーーーーーーーーーーーーー
カナダ人クライマー マーク・アンドレ・ルクレールを2年間密着したドキュメンタリー映画
彼の生き様に憧れと、どこか羨ましさを感じた。
 
登攀映像はクライマー目線で見ても「ん?」となるような異次元の登りをしています。
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そうなんですよねぇ…。
 
ミックスのフリーソロしていたりして、いや~と思ったりしました。私もM5ミックスの昇天まではセカンドで行っていますが…(2P目は楽勝でリードで来そうでした。アイスだったので)
 
ですが、ミックス部分になると…アックスをハーケンのように打ち込んでいる部分では
 
「確実性ありで、よし、よし。」
 
と思ったんですが、後の方の画像ではオーバーハングに足ブラミックス…。いや~やばい感じ。
 
■ 異次元の登り
 
私が九州に来て思うのは、この 異次元の登り、を知らないから、
 
  異次元でもない一昔前の登り
 
を自慢してしまうことになるのでは?ということです…。
 
日本人でも佐藤祐介さんなどは、異次元の登り…されています。(例:スーパー赤蜘蛛フリーソロ )

5.12RP出来るレベルの人が、5.9のスラブを40mランナウトして威張っているというレベルではなく、5.14が登れる人が、パワーバー半分しか食べないでも、5.12のルートをフリーソロ出来てしまうというのが、自慢できる基準になっている。
 
昔の基準のままだと、すごくない記録をすごいスゴイとほめそやす羽目になるかもしれません。まぁ、そのことに気が付いていない場合は、それで幸せと思いますが。
 
■ 一般のアイスクライミングは比較的安全性が高いクライミングです。
 
一般の氷柱ではない、スラブ上のアイスクライミングは、氷がしっかりしている限り、一般の人の思うよりも確実性が高いクライミングで、別に、いちかばちか?ではありません。

基本、アックスバチ効き、になるようにテスティングしてからしか登らないです。

しかし、氷柱レベルになると、アックスバチ効きにいくらしようと思っても、氷柱自体が縦に切れやすく、外れたり、モノポイントのつま先が抜けたりすることは頻繁なので、
 
 スラブ状態のアイスvs氷柱 
 
でのレベル差は、アルパインの入門ルート(日和田みたいなの)とフリークライミングの入門ルート(小川山みたいなの)くらいの差があります。
 
海外のクライマーが恵まれているのは、日和田から小川山が一続きに提供されているので、段階的成長に切れ目がないということです。
 
日本の岩場は、落差激しいです。
 
■ミックス
 
現代アルパインをやる人は、ミックスと沢は避けて通ることができないと思いますが…
 
九州では、ミックスへ至る道のりは全くゼロ。
 
沢も本格的な沢はないそうです(米澤さん談)。

ので、なかなか、”本格的”という形容詞が付く登山形態に進みがたく、その結果、山への認識が、本州から見た場合、”山をなめている”と言われる状態に陥りやすいです。
 
熊への対応も間違っていたり、深い山への対応法知らなかったり。
 
フリーでも、
 
例えば、九州から来たクライマーが小川山で、
 
「終了点直がけが九州ではローカルルールなんで~」
 
とか言って同じことやっていたら、いや~、目も当てられませんね。
 
でも、それが、”特殊”なケースだと九州の若いクライマーは、山岳会で教えられていないとしたら、間違っているのは誰なんだろうな?
 
■ 結論、独学
 
間違った知識を伝授されるくらいだったら、適切な書物を読んで、独学したほうがマシですよ、というのは、このような現実がある場合です。
 
まぁ、人間誰しも老いますし、教えてもらえないと愚痴るより、自分で色々な書籍で勉強するのが良き事でしょう。
 
ちなみに、『アルピニスト』 ここで無料視聴できます。
 

2022/06/14

『The Alpinist』

 https://www.documentarymania.com/player.php?title=The%20Alpinist&fbclid=IwAR1LpBBY6Jwar1UWK7gLBRBbT4FhH_3qe2XcZtkS8F189StLYJxHmzXFAD4

ここで見れます。

私はドライのルートは、1ルートしか行ったことがありませんが、アイスは落ちないクライミングなのでフリーソロも理解できますが、ドライは… アックスが引っかかっているだけ(フッキング時)など、も多く、イチかバチかの要素が格段に増えるので、フリーソロはないなーという感じです。

ので、ビックリしました。しかし、マークアンドレが、山に喰われたのは、クライミングではなく、下山時の雪崩でした。 

やはり、フリーより、山のほうがアブナイ。