ラベル 身体技法 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 身体技法 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024/04/30

【身体技法】肩甲骨と姿勢… クライミングは指導者動画が充実していない

■ セリカスイミング

セリカちゃんも肩甲骨から動かすことが大人の初心者スイマーにとって難しい課題だということは、指導者になるまで分からなかったらしい…

たぶん、今のクライミング界に足りていないのは、現代的入門の仕方でクライミングに入門したクライマーを安全で的確に外岩に導くための指導理論ですね。

俺は最初からできたから、わかんね!で終わりのクライミング業界。

思えば、杉野さんも、言語化がすごいクライミングガイドだったのでした。求められているのは、言語化、です。

さて、肩甲骨ですが、クライマーは、基本、肩甲骨マニア(笑)。

遠いホールド取りに行くには、当然ですが肩甲骨を動かさないと、とれません。

身長の高いクライマーより、身長の低いクライマーにより切実。なぜなら、クリッピングすら遠いからです。

クリッピングが遠い=危険。下手したら死んじゃいます。

したがって、すべからく入門クライマーは 肩甲骨の可動域を広げよう。

【水泳】泳ぐ時に肩甲骨を動かす方法!【スイマー必見】

■ 肩甲骨 × 重心バランス

水泳では、前重心なんですよ。それを理解したとき、一気に上達。

ちなみにバレエも前バランス。ステップをすぐ出せるように、だ。

余談だが、クライミングでは、スラブのムーブが前バランス。

実はテニスは、かなり前バランスで、すぐにダッシュできるようにしている。

もちろん、走るときも、前バランス。

ところが、アシュタンガヨガで分かったのだが、前バランスは、実は正しいというか、ニュートラルな体の使い方ではない。

スポーツにおける重心位置は、定位置ではなく、自由自在、がいいのである。

まぁ、基本は、丹田に重心が来るわけなんですが。

泳ぐとき、丹田に重心が来ていたら、当然ですが、進みませんね。なので、水中でバランスを丹田より前に持ってくる、っていうのが、水泳の一番大事な身体技法です。すべての泳法に共通。

当然かもしれませんが、胴長短足の人のほうが、前重心には有利なんですよ(笑)。クライマーも有利な体系は、胴長短足で標準身長、手が長い人。

で、肩甲骨に話を戻すと、アイスクライミングでは、アックスを垂直壁に振る。

これは、水平面にすれば、腕立て伏せ。したがって、アイスは、強度の高い腕立て伏せの効果があったと言える。

水泳では、プルの動作が匍匐前進と同じなわけで、結局、アイスと同じかもしれません。

あるいはフリーでリーチが遠いホールドを取ろうとしているとき。

元々、胃が開きがちであるという課題を抱えているのだが、たぶん、大事なのは、胃を締める、と意識することではなく、胃が開く問題は、結果であって、原因ではない、ということではないだろうか?

アイスでの経験を考慮すると…。ある程度、肩、腕の筋力が回復すれば、胃を閉じて使えるようになるのかもしれない。

今後、自分の体がどう変化するのか? 51歳からの水泳… 背中の痛みは、肩甲骨を久しぶりに使っている成長痛なのか?

あ、テニスも再開。どっちも上半身も使える全身運動です。

■ 指の変形

ボルダーって指が痛くなるので、体を作る基礎の時代で、根詰めるのは、お勧めできない気がする…微妙。

みんな指、変形していますよね?

あれは、無理をしたこと、を示すのであって、クライマーであることを示すのではない。

山梨時代も指を痛めていたので、全身に体重分散できるようになる方が、先がいいなと思っていました。

ちなみにクラックは、ハンドなら、指痛くないですよ。大堂海岸のスーパークラックみたいなのは、たぶん、万人が楽しめるクラックだと思います。

クラック用テーピング

2022/03/30

アレクサンダーテクニーク 骨による動きの身体技法

■ アレクサンダーテクニーク

12,3年ぶり。ブラッシュアップ。バレエは19歳から38歳で山梨に来て継続不可能になるまで続けました。バレエで最終的にたどり着いたのが、アレキサンダーテクニークでした。

筋肉ではなく、骨、で動きを作るので、無駄な力が入らないのです。

登山で役に立った。

■ 事例

筋肉ではなく、骨で動きを作る。

例えば、頭はどこから始まってどこから終わるか?という自己認識(マッピング)は、解剖学的な真実とマッチングしていない。

頭というと、なんとなく頭頂部からあごと思っているわけだが、実際には頭蓋骨は耳の当たりで終わりで、後は下顎はぶら下がっているだけであるので…頭蓋骨の終点となると、鼻の下端になる。

それを分かって動かすと、動かすときの、動きの支点と終点が変わり、腱やら筋やらに、無理のない動きを実践することができる。

■ あの筋肉を使うな、この筋肉を使うな では動けなくなるので‥‥

これは、元々バレエのアンチテーゼとして始めたんだよなぁ…バレエの伝統的な教え方では、これをやってはダメ、あれをやってはダメという禁止令で縛られて、結局、身動きとれなくなることが多いからだ。

ただこの体の使い方…骨による積み上げ式…をクライミングに応用するのは、なかなか難しそうである…。

というのは、クライミングの大多数の男性…トップクライマーではなくて、一般男性クライマー…趣味でスタートした人たちの主要なニーズは、基本的に、日常生活で、ほとんど出番がなくなった筋肉…マッスルパワーを100%使い切りたい、使い切るのが快感だ!というニーズだと思われるから。

■ 骨による登攀

アレクサンダーのような骨による登攀というのは、上級のトップクライマーで、筋肉低下をすでに体験している人が、このままの登攀グレードを維持しつつ、筋力依存なしで登るための技術ということになりそう…

そのような人は国内で一握りの人ということになりそうだ…

例えば、首をむち打ちをしたときにどう登り続けるか?とか…どこか、体に筋肉の拘縮があるような場合に、どう新たな体の使い道を作り上げていくか…とか、そういう場合に役立つと思う。

一般のレベルの人には、こんな繊細なレベルの身体感覚は、単に必要とされていないだけでなく、繊細な使い方ではなく、おおざっぱな使い方、パワープッシュによるオールアウトがそもそもの目的なので、まどろっこしくてやってらんねーなるだろう…

というので、必要とする人は限られると思うが、切実な人にはかなり切実という技術を思われるので掲載。

https://www.atdance-lesson.com/

クライミングも、パンプしてから上手に登れるようになる、と保科さんは言っていたしなぁ…実際、力が抜けたクライミングができるようになると、何十メートルも登っていけそうなハイな気分になるものであり、そういう気分は爽快だ…それに見合うロングなルートが国内岩場にあるか?というと、日本の岩場はロングではなく、みじかしい系が多いので、どうしても一気登りになりやすいんだよなぁ…

アレクサンダーテクニークは、疲れないで長く登りたい人向けです。