2020/02/29

ボルト基金のためのクラウドファウンディング情報収集

■ 寄付型クラウドファウンディング

ボルト基金に適したクライウドファンディングの調査です。

とりあえず、リストアップ

まとめサイト
https://cf-hikaku.net/kifugata/

https://readyfor.jp/

https://readyfor.jp/projects/hatukaichi_2014-8-20

https://readyfor.jp/projects/aladdin

■ クライミング系&実績

ガマスラブ
https://otsucle.jp/cf/project/2156.html

岸良ロックフェス
https://camp-fire.jp/projects/view/206765?fbclid=IwAR2UdXFoEDF_30FIoSO1O-PIyNUIlqxsfzoFkgEgZhYJ15clcQou0rEa-yc

笠間
https://camp-fire.jp/projects/view/220818?list=search_result

パラクライミング
https://camp-fire.jp/projects/view/78239?list=search_result

スピード壁
https://camp-fire.jp/projects/view/91900?list=search_result

■ キャンプファイアは 実績多数

ガマスラブで使ったOtsukleさんより、Campfireのほうがなんとなく、クライミングを再度説明する手間が省けそうな気がしますが…。

両方に、相談を持ち掛けてみると、色々はっきりはするか。


悲しみの岸良海岸

■ 世代間格差

世代間のことを考える。

岸良海岸のクラックは、現在の私の登攀力に適した易しいクラックで、カムの設置も難しくなく、素直なパラレルクラックが、そう長い距離は続かないため、現在の私のスキルで、ぜひ全ルートオンサイトを済ませておきたいような場所である。

まぁ、ビレイヤーがいないので、去年は一人でも行く予定だった。

その当時、師匠であったY澤さんが来てくれることになったんだが…。Y澤さんは九大山岳部の顧問をしており、本州の山に大学生の遠征で、いつも一人で運転手だそうだった。「運転どうしているんですか?」と聞くと「交代はさせられないから一人で運転している」と言う… なんと気の毒な。 

去年の岸良は、一人で行く予定で、そして、Y澤さんがついてきてくれた。クラックをやらない人にとっては、岸良に価値はないだろうが、私には、長野の湯川に代わる岩場であり、カナダのスコーミッシュに代わる岩場だ。

去年ここを登ってから、スティーブに誘ってもらっていたBMCロックフェスに行くか行かないかを判断する気でいた。せっかくクラック本場イギリスに行くのに、クラックが登れないでは、悲しいだけだからだ。

クラックは、ラオス帰りに後退して帰ってきたクライミング形態だ。クラックの特徴は、何といっても、ホールドが縦に一直線のこと…。 ラオスの石灰岩は3Dクライミングなので、アイスの氷柱登りが、なんと上達して帰ってきてしまった…。 湯川の難しい氷柱をスイスイ登ってしまい、一同唖然。あれま!やっぱり形状が似ているんですね~と相成ったがクラックは…。

というので、岸良が、まぁ私には最もご近所の岩場という訳なんだが、Y澤さんが来てくれると言ったものの…、”?”な点もあった。どうも、宴会が目的らしかったのだ。

予定した日は、雨の予報だったため、実はリスケしたかったのだが、宴会があるため、リスケもできず、初日の1日以外は、どうも宴会日まで雨で、雨なら登れもせず、私は観光することには、興味がないので、山の本とDVDをどっさり車に積んで出かけた。日がな山の本を読んでいれば、私はハッピーに過ごせるからだ。

でも、人を宴会に送り届けてあげるためだけに、3泊を投資か…高くつくクラックだな…というのが私の側の事情だった。

まぁ、そんなこんなで、宴会と言われて、ちょっと最初から嫌な予感がしたんだが、そこは、まぁ仕方ない…と飲み込んだ。

大体、私は易しいクラックのリードを済ませるだけに足かけ5年… 小川山レイバックで、ビレイの怪しい人を連れて行ってしまい、カムエイドで降りてきてからの長年の便秘課題だ。

ということで、まぁ、やっと便秘解消の機会だもんね、ということで。

ところが、これは、1本も登る前に足を肉離れしてしまったのだった。3本は根性で登ったが、みるみる黒くなり腫れる足…。

それを見ても、Y澤さんはなんとも思わないみたいで、あそこに、これがある、あれがある…というのだが、私は立っているだけで苦痛で、それどころではないのだった…。

ギアを担ぐのも苦痛だが、道路までは上がらなくては…というので大変だった。その後2日間も、痛みを我慢して、何度も、”歩くのすら痛い!”と訴えた続けたが、分かってもらえないまま、やっと、ご老人を捨てることができそうな湯治宿に連れて行き、そこで別れて、私だけが福岡に帰宅する案を提案した。あと二日、宴会まであり、どうせ雨だし、その宿で、2日すごせば宴会に彼は行けるわけなので。ところが、一緒に福岡に帰るという…。

シンドバッドの冒険で、川を渡れなくて困っているおばあさんを負ぶって川を渡ってやったら、川を渡ったあとまで、あそこに連れて行け、ここに連れて行けとシンドバッドが追い回され、疲れ果て、機転を利かせて、ブドウ畑に連れて行き、おばあさんが発酵したブドウのワインで、よっぱらって、ようやっとのことで、開放されるというお話がある。

まさに、シンドバッドの心境…。私の喫級の課題は、開放されること…ということだった。

その岸良での肉離れは、歩けるまでにベッドに縛り付けられる生活2か月。その後、ゆっくりクライミングは再開したが、膝の亜脱臼で、再負傷。

膝の脱臼のほうが怪我としては深刻。肉離れのほうも、7cm×7cmの大きな瘢痕がふくらはぎに残っている。感覚としては、つる感覚だ。

膝の靭帯のほうは、一度ゆるくなったものは、固まるまでに半年から1年はかかるそうで、日向神で会った年上の女性クライマーに、今が正念場と教えてもらった。治ったと思って無理をすることが一番悪い。

右足はルルベできない。ルルベというのはつま先立ちということだ。ようするに足を突っ張ることができない。下りで重たい荷の荷重に膝が耐えることはできない。ので、下りは歩きでも、特にロープに頼らないと危険だ。登りは、重たい荷を持つくらいで、ちょうどいいのだが…。

というので、結局のところ、岸良で分かったことは、どんな優秀な人であっても、人は年を取れば、言葉は悪いが、お荷物になるということだった。

あとで謝ってくれたが謝り方が…「経験から大丈夫と思った」

経験があることが価値だと分かっている人が、その経験を盾に、無理強いして、完全にベッドに縛り付けられて、全治2か月という怪我をさらに悪化させるなら、そんな経験値は糞ってことだろう…、と悲しかった。

私は怒っていたというより、悲しかったのだった…。すでに知恵でも何でもなくなってしまっている経験値、とやらが…。

他にも似た経験があった。福〇山の会と言う山岳会…重鎮と言う人が「あなたが望むなら連れて行ってやってもいいよ」という態度なのだが、”連れて行ってやる”のは、たぶん…むしろ私のほうになるみたいだったのだ…。

そりゃ、どこで集合するかとか、そういうローカル情報はありがたいんだが、その情報の価値は、連れて行ってやるよ、と高値で売れるほどじゃなくなってしまった昨今。

…というわけで、岸良は、私に負の遺産としては多大なものを残し、将来のクライミング人生に禍根を残したうえ、さらに、日ごろのトレーニング人材も事欠くことになった…。しかし、これ以上お荷物を抱えるわけには…。損切は早いほど良いというのが論理だ。

さて、めぐってきた2度目の岸良遠征。

今回は、外ボルダーのフェスとセットと言うことで、ロープはちょっとだろうが、まぁ易しいし、1日あれば登攀は済ませられると思っていた。

クラックにデビューしたいと言っているボルダラーを連れていたので、その人をビレイヤーにしていればいいかと思っていたんだが…。まったく興味なし。なら、来なきゃいいのに…なハナシだった。

1本も自分が希望したクラックは触れず。

私がこの岩場で経験したことを共有している人もいたので、そのことが悲しかった。

自分のニーズが優先することが当然の人ばかりとつるんでいる私が悪いのだが…。私のニーズは、当然のように後まわしって意味だった。

まぁ、若い男性&すでに前回のパートナーと同じ程度の年配の男性なんだから、まぁ仕方ないと思った。

日本の男性は、総じて相手のニーズをおもんぱかる能力は世界最低レベルだ。

その上メンタル習慣として、すべからく、女性のニーズに自分のニーズを優先しても、それが変だと気が付かない。お母さんを引っ張って、遊んでいる小さな男の子と同じことで、お母さんにもニーズがあるってこと自体に意識が希薄だ。

そういえば、師匠も、二人の子供がいる人だが、子どもを育てたのは、俺1割、嫁9割って言ってたもんなあ…。自分は、子育てについて、フリーライダーだと、分かっていても、それが変だと思わない人たちなんだったよなぁ…。普通はそのことに、多少の後ろめたさを感じて、負い目を償おうとするものだろうが、その負い目はないようだった…。

ので、そのセリフを聞いて奥様にいたく同情したのだった…。娘を愛しており、お父ちゃん、と呼ばれると目を細くして喜ぶ師匠だったが、どう見ても、山岳会でもお荷物になってきているらしかったし…。

それが気の毒で、別の平日クライマーで超有名なフリークライマーを紹介したら、二人は全然、合わなかったんだったが…。遊び友達は誰でもいいってわけではなくて、自分を立ててくれる人限定、なのだと、後で分かった。ので、吉田さんには悪いことしたな、と思った。

というわけで、結局のところ、岸良のステキなクラックを登る喜びを分かち合う人はいない。

ボルダーのほうで、見ていたら、ボルダラーで上手な人も、クラック触らせたら、超下手くそだった…ので、ボルダラーであっても、易しいクラックから学ぶところがないクライマーは、いないはずだ…と分かったのが、せめてもの今回の収穫か。

クラックがホールドとして使えるということは、2級などの難しいボルダーをサクッとクラック登りでオンサイト可能だ、ということでもあった…。

まぁ、そう言う学びがないわけでもなかったが、岸良は苦渋と悲しみの岩場となったわけだった…。


2020/02/28

安全軽視の価値観=カットアンカー

■ カットアンカー

カットアンカーではだめだということが、やはり、現代のクライマーには理解しがたいことのようです。

カットアンカーのボルトで落ちた、ということも、考えが浅かった事例にはなっても、武勇伝にはならないので、〇〇で落ちました、と言うときは、気を付けないと、自分の勘違い路線を露呈することになってしまいます。

カットアンカーでいいんじゃないか?と考えてしまう理由は

1)他の若手開拓者も資金の都合でカットアンカーで妥協している人がいる
2)つまり、周囲と同じレベルなら自分もそれでいいんじゃないか=他人軸
3)価値観: 例、ボルトにはお金を掛けれなくても、ウエアには掛けれる

です。

例えば、私たち夫婦は、一人4万円もする労山の雪崩講習に出ていますが、夫と雪の山に行く限り、それは必須だという価値観でした。セルフレスキューは、一緒に行く人と共有しないと意味がないですし、雪の山を独学するには限界が。でも、原資には限りがありますから、そのためにウエアなどは辛抱しなくてはなりません。

どちらを優先するか?というのが価値観となり、現代では、ウエアはお金を出しても、講習会にはお金を出さない、と言う価値観が主流で、そのために、遭難者続出です。

が、それは、まぁ物事の当然の帰結ですよね…。難しい言葉では、原因と結果の法則と言われています。

おしゃれにお金を出しても、安全にはお金を出さないのですから(笑)。高額ウエアに身を包んでお亡くなりになる、が帰結となってしまうのは、想像力の範囲で、予想できてしまいます。

同じことで、ボルトに関しても、ボルトの設置講習や現代の最新の知見を貰うことなく、見よう見まねでカットアンカーを仕込むことは、基本的には時限爆弾を仕込むことと同じですし、それでは、貢献、ではなく、公害、です。

たとえ、それが周囲の皆さんがやっていること、であっても、それに流されるか、流されないで、

自分の良心に従い、知性が教えるところを実践することができるか?できないか?

が人間力ということです。

現在のボルトがあまり信頼できない実情が広がっているのは、設置された当時の知見では、正しいと思われたことをしていたためで、それが覆った現代でも、情報不足のためにそれが正しいと思い込んでいる人に対しては、それも人間だから致し方ないね、と言うことになるわけですが、

現代の最新知見を聞いたうえで、

金銭的にボルト費用や講習費用は妥協して、なぜかウエアだけは立派、


では…。トホホな事例成立と言わざるを得ません。

2020/02/27

25kN

■25kN

現代のボルト強度は25kNと確保理論で教わり、ペツルハンガーがついているボルトは、みな25kNの強度があるものだと思っていた、あの頃…。

うぶでした。九州に来て、あんな支点やこんな支点を見かけるようになり、見慣れない支点で微妙に自己評価に自信が持てず、師匠に写真を送っては、「これってどう思います?」と聞きました…。きっと、今までそんなことをしていたクライマーがいなかったんだろうと。

開拓者に会ったときは、素晴らしい出会いだと思い「ボルトを提供させていただきます」と言いました。ボルト提供案は、なんという妙案だったことか…。

さて、ボルトですが、25kN出ているのは、M10グージョンとケミカルアンカーだけです。

M10カットアンカーは、正しく施工され100%強度が出ても、15kN。プアな施工だと5kN出るかしら?

でも、カムってレギュラーサイズ、14kNですよねぇ?スモールカムで4kN。

懸垂用途には、基本的に静荷重しかかからないことになっているので、中間支点よりも強度が落ちることは問題がないらしく、それでどうも、九州の支点は、立木でとることになっているらしいですが… 立木で支点を取るのはいいけど、その場合、木の上に生えた立木の強度は…?何kNなのか、評価不可能。

そして、懸垂は失敗が許されない。
中根穂高さんが、立木は抜けて落ちた事故報告があるけど、ボルト2個もろとも、抜けた記録はないと言っていました。ただし、そもそも、事故報告自体が上がらないので、報告にないと言われても、信用ならないですが…。何事も100%はない。

ちなみに70代で、まだ生き残っているクライマーは、トップロープソロ時は、ダブルストランド。ビレイループすらダブル。

現代の若者は、JFAですら、シングルストランドでぶら下がっていますが、1本だと1本が切れた時終わりですよねぇ?

オールドクライマーは、冗長の法則をかたくなに守っていました。それが生き残りの秘訣なんではないですかね??

2020/02/26

事故報告の一元化

■ 岸良で骨折事故?

湯の沢温泉のおばちゃんが

岸良にロープクライミングに来た東京からのお客さんが、骨折して帰った、と言っていました…

事故報告も、報告場所が明示されていないので、JFAのフリーファンに載っている以上にあるんだろうなぁ。

は少なくとも載っていないですし…。

事故は、”報告するな!”という圧力が働いているので、実際よりも非常に小さく報告されており、たぶん、フリーファンに載っているのは、

報告を避けれなかった

という事故になっていると思います。事故報告の扱い方でも、

登りたいエゴ

のほうが

安全対策(のための情報収集)

より、勝っているかもしれません。なぜなら、本気でクライミングの事故と向き合うのであれば、

 まずは実態把握から

が、論理的帰結だからです。それが行われていないのは、つまり、

お前が事故ったせいで、俺らが登れなくなるんだよ!

です。その事故った人に瑕疵がなくても、責められる。…という現状なのは、

同情心の欠如

で、

自己愛&自分さえ良ければ、ほかの人はどうでもいい

という態度のことであり、やはり人間としては改めたほうが良い態度だと思います。

それが積もり積もって、現時点で、事故が減らない、という現状を作り上げているんですし。

2020/02/25

Is your Brain Sabotaging you?

易しいものをいかに難しく登るか?

■ ボルダー
易しいものをいかに難しく登るか?というのが、
ボルダリングの本質

なんだなーと、いうことがとりあえず分かった今回。

アルパインクライミング=弱点を登る活動
フリークライミング=強点を登る活動
外ボルダー=さらに強点を登る活動

ということなんだ!と分かった。

今は、私は弱点を見出すということをテーマ…岩のルートファインディング…初めての沢でハーケン1本で敗退して以来、反省中…にしているので、私の個人的テーマとちょっと合わないので、ボルダリングは、そんなに響かない。

けれど、若者が若さであふれており、その若さを昇華するほどは、日本のアルパインの岩場は規模がなく、また易しすぎる、ので、できるだけ登れない、突破できない、難しさのをやりたいのだ、ということは分かりました(笑)。
若い時は誰だって、オールアウトして、自分の能力精いっぱいのことをしたい。

ボルダーも、一つの岩にこだわり、すべての登れるラインを登って、完登としたらいいのではないですかね?

登山道でも、ルートAとルートBとルートCがあるとき、一番カンタンなルートAだけを登って完登とはしないでしょう…今の人は、一番難しいルートCを登ったら、完登としてしまいますが、それでも、やはり、その山のすべてを知ったことにはならないように、一番難しいラインを登り終わって、その岩一個のすべてを知ったこととはならないような気がするな。

岩との対話をしたいわけではなく、まぁ、自分の能力はどこまでなのか?を皆、見極めたい、のだろうというのは、共感はできますが…。若い時は、誰しもそうですし…。

でも、A岩のAラインだけを登って、A岩は分かった、と言われたら、A岩としては不服だろうなぁ…

今回のフェスを振り返って

■ 今回のフェスを振り返って

以下の、”東さんヒントのクライミングの理想”と距離を測るとする。PDCAサイクルの一環で、A、のアセスメント。

今回のクライミングフェスでは

新人さんへのクライミング導入について安全対策の指示
クライミングの不文律の伝達


などは、非常に手薄感というか、全くなしでした…。クライミングの価値を伝える部分、と言う意味です。ただ楽しいだけ、お金をかけて解決するだけということです。例えば、オンサイトの重視などは、まぁ、ボルダラーと言うのは、基本的にはオンサイトはどうでもいい人たちなんだな~と。

ボルダーで強くなった先に、リードがあるか?というのは、なかなか厳しいだろうと想像できました…

やっぱり逆のほうがいいかも…。

ーーーーーーーーーーー
環境
理想

・クライミングエリアに人が少ない
・順番待ちは無い
・岩の磨耗が少ない
・チョーク跡もない
ーーーーーーーーーー

これについては、大勢が集まるフェスでは、一時的に、目をつむる。

ーーーーーーーーーー
権利
・自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利がある
ーーーーーーーーーー

これは、開拓者特権のようになっており、望ましくない方向に発展している。他者の登る権利は、制限されていいという思想が強くなっている。

ーーーーーーーーーー
・人口増
・クライマーとしての不文律を知らない人びとが多くなる
ーーーーーーー

これは全く対策されていない。ボルダーで対策することもできると思うが、安全管理不在。

ーーーーーーーーーー
スポンサー
理想は...
・スポンサーはクライミング業界につながりのある会社

ーーーーーーーー

クラウドファンディングでは、クライマーがパトロンなので、理想は実現できている。

ーーーーーーーー
情報
理想...
・手軽に情報が入手できる
・岩場のルートやアプローチ
・コンペの案内や出場登録、
・ムーヴの動画や最適な登り方

現実
・インスタ映え
・冒険的な要素がなくなる
ーーーーーーーーー

今回はトポは公開されているのは、ネット上でフェス参加者のみ。紙の印刷したものを参加者に手渡し、PDFは無料公開があるべき姿と思う。 情報を淫靡しないといけないような、特定の有益情報は、フェス参加者にはなかったため、ただフェス管理運営側が情報を支払い特典にしたいだけのようです。

ーーーーーーーーーー
理想
・自然の岩に触れる
・クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい
ーーーーーーーーーーー

これは実現できていたようです。V0スタートなので、6級からスタートです。6級未満はないので、ジムで6級の人から?

外環境になれるという、アウトドア慣れ的なものをテーマにするのは、いいのかもしれません。インドア派の人は一日外にいるだけでも疲れるものですし…

外ボルダリングにもデビュー前に知らないといけない安全対策があるはずで、その辺の情報提供が希薄なため、このままいけば、いずれ事故になる路線でした。

■まとめ

5段階評価で…

環境 ☆ゼロ
他者の登る権利配慮 ☆ゼロ
クライミング価値の伝達 ☆ゼロ
スポンサーの在り方 ☆5
情報提供 ☆4
外岩原則 ☆5

結局のところ、

一部の既得権獲得集団(=開拓者)が、既得権を上からかざして、一部の人だけに金銭提供などとの対価で交換するものの安全対策は不在

というアルパインの世界でも見たことがある風景をそのまま受け継いでいるだけになっているということが分かりました… 

ゴミ拾いだけでなく、

きちんと安全管理の方法を提供していくべき

です。

・1パーティあたりの、マットを持ってくる枚数を規定、あるいは、チェックするとか、
・その課題を登るにあたり必要なマット数を参考マット数として提供するとか
・グレードの評価を違うと思った人から、再評価を受ける仕組みの確立

とか、色々、改善点はありそうです。

日本男児は若くても老いても、日本男児ということです…残念な現実ですね。

世界では、

1)グレードの評価は、評価する目が多ければ多いほど正確
2)登るために必要な安全対策はあらかじめ教育してから登る
3)マットは自分が登るのに必要な数は自分で持ってくるよう、あるいはグループでその数も調整する

のが定番と思います。現実問題として、遠方からの遠征の場合、マット持参は厳しいので、大会側はレンタルを検討するのが筋かなと思いますが…

色々な制約上難しいのであれば、マット持参可能なクライマーのみ、参加可能とすべき。

最低限の自立は必要ということです。まぁ、うちらは4名でマット2枚ということになったのですが(笑)。それでもそれで登れる課題に登ればいいので、非自立と言うことにはならないですが、マットゼロというのは、要するに落ちないところしか登れないという意味です。




岸良遠征&クラウドファウンディングの偵察

■ 読者?

文章家の常套手段として、”読者を想定する”ということがあるのですが…、今から書くこの文章、一体だれを想定していいのか?よく分からない今回の岸良遠征…

うーむ…。現在の師匠、クライマーKさんと、今回岩場で新星のごとく登場した水O君を読者想定しましょうか…

■ クラウドファンディングの岩場への応用、可能性

参加したのはこちらのクラウドファウンディングを利用した外ボルダリングフェスです。

https://camp-fire.jp/projects/view/206765?list=search_result

今回は、クラウドファウンディングの利用について勉強するのが目的です。私は、現在の日本のリボルト問題を解決し、世界のクライマーが日本に登りに来てくれるようなのがいいな!って思っています。

私自身の登攀は、去年3月の右足肉離れ&9月の右足膝亜脱臼により、本気モードは当然なし、です。つい頑張ってしまうので気を付けないと。

さて、120万円の目標額にたいして、118万円の達成度。ぼぼ100%。168名の参加者があったそうです。参加者はパトロンと呼ばれますが、まさしく、パトロン。

こちらでイベントの様子が想像できそうな、画像が上がっています。
https://www.instagram.com/akira_climb_0825/

■ 遠方からの参加者が呼べる

今回印象に残ったのは遠方からの参加者。岸良なんて、九州内のクライマーを誘っても来てもらえない岩場です。私には最適の5.7~5.10bまでのクラックがオンサイトし放題なのですが、そういう易しいクラックを登る段階にいるクライマーと言うのは、ボルダリング天国九州では限られ、パートナーに事欠きます。

まぁ、5.7のクラック、有段クライマーでも、きちんとしたスタイルでは、登れないかもしれないです。たぶんパワーでごり押ししたクライミングで、プロテクション無視で登ってしまい、プロテクションの設置を確実にするというテーマはおざなりになって終わってしまうでしょうな… そして、どんどんグレードをあげて、終に落ちて、カム3つ飛ぶ系の成長スタイルとなることでしょう(笑)。私が避けようとしているシナリオ。

ハナシはそれましたが、クラウドファンディングでは、

・多人数を集めることができる
・寂しくない
・遠方から人を集められる

というメリットがあることが分かりました。岸良は誰からも敬遠される岩場で、それでも164名、120蔓延の実績。

すごい。経済波及効果もそれなりにあったのでは?地元への貢献という意味ですが。

■何もない岸良海岸

残念なのは、岸良海岸側って、全く何もないことです… 地元の商店街にお金を落としてあげたいと思っても…何も買い物するところがないという(笑)。受け皿なし。

今回使ったお店はこちらです。

1)道の駅錦江 
一通りそろう道の駅。野菜激安。神川キャンプ場前。ローソンが隣にあります。
http://kinko-nishikinosato.com/

2)味どころ栄
なんかエライ流行っている店でした。定食あり。1000円前後。
https://www.google.com/maps/place/%E5%91%B3%E5%87%A6%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%88/@31.2445159,130.7883768,16.12z/data=!4m8!1m2!2m1!1z6aOf5LqL!3m4!1s0x0:0x1599bd72edbeaf5f!8m2!3d31.2455581!4d130.7887012

3)根占館 ネッピー館
http://neppikan.com/ 温泉330円。塩水で傷が染みる~ タオル200円。

入浴330円

4)湯治湯の郷 湯の谷温泉
https://kankou-kimotsuki.net/archives/1800 温泉300円 食事焼き魚定食 850円

5)マルチョン ラーメン
http://www.maruchonramen.co.jp/
埼玉のクライマーにコンビニで出会っていくことになった。フェスでおすすめされていたそうです。

行き損ねたのは、地魚三ぺい。 ここはおいしそうだったので、Joyfulで妥協せず、運転頑張るのが吉でした。

■ 宿泊

神川キャンプ場で泊まりましたが暴風…トイレ横はすでに取られていたので、誰もいない地下道がよかったかもです。しかし、すごい風でした…。テントを張るの、一苦労。

二日目は、岸良シーサイドパークにPキャンしましたが、漁師さん達の朝が早いらしく、4時半くらいから騒々しく、意外に都会でしたので、ロードサイドで、水とトイレが外にはなるものの、去年泊まった場所が良かったかもです。

野宿と言うのは、クライマーはできれば押さえておきたいところ…。ミニマム装備の原則、を守るため。

■ ミニマリズム

ミニマムに済ませる、ということはクライマーだったら押さえておきたいところです…

もっともっと、ではなく、いかに

より少なく済ませるか?

ということです。ということで、今回は暴風でしたが、宿泊がテント泊で良かった☆

■ 装備

ボルダリングフェスなので、近所に一緒に登るボルダラーは一杯ということで、マット2枚でもシビアさがないかなと期待していましたが、なんかなー。 

ボルダリングは、マットの数、勝負

っぽく、身一つで登るというスタイルの割には、シンプルさに欠けることが分かりました。

一人で4枚もマットを持ってきた、つわものもいた…おかげで助かりました。

一人で4枚も持てません、と言うセリフには、?と思いましたが…。あれ、誰かを見繕う気でいたのかな?と。

今回はクラック装備は最小で、マットを犠牲にしないように、という狙いは当たっていました。

予想以上にシンプルでないのが分かったのが、個人装備。

アルパイン出身でも、ザック一つに寝食まとめる習慣は、いともたやすく崩れる…ことが分かった(笑)ので、自分も含め反省です。

装備表は送らないと、みな余分なものを色々持ってきてしまう。ボルダリングのマット意外に必要なのは、スリーピングマットとシュラフ、ヘッデンくらいでしたが…。

行く先の様子が分からないと、色々持ってきてしまいます。今回も食事を作る装備があった上、素材も道の駅で買ってあったのに使わずじまい。

■ クライミング

さて、クライミングのほうですが、今回のメインは、いるか岩と言う岩の左上するワイドクラック 1級でしょうか?オンサイトで登れた方は、クラック慣れの方でした。

ボルダームーブだと非常に大変… ワイドムーブでもそれなりに大変そうでしたが、あまり苦労していなかったのは、ワイド慣れでしょう。

クラックができるというのは、クライミングにおいては、かなりなアドバンテージであることが今回判明。

クラックができない=指力やフィジカルに頼る部分が多くなる

ということです。

私は6,5,4と級をあげて、とりあえず登れていますが、グレードも当てにならないし、私が登れるのは、5.9レベルです。グレードの差は、怖さの差。

なので、充実感一切なし。私は、リードでも落ちていませんから…落ちない登りしかしていない。

その落ちない人が落ちた数少ないケースで、グランドして頭を縫っていますケド(笑)。ビレイヤーは勉強になったそうです(笑)。

と言う結果で、クラウドファンディングによるクライミングイベント開催の偵察、という趣旨の遠征でした☆
今回一番勉強になったムーブ 水平ヒール

下から日焼けするので日焼け対策を万全に

岸良シーサイドパークのにゃんこ。

えらい人懐こい猫でした…







2020/02/21

東さんの文章の分析から見る、クライミング界の理想へ向かう道、研究

■東さんの文章の分析から見る、クライミング界の理想へ向かう道、研究

以下、まとめ。
ーーーーーーーーーーー
クライミングエリア
理想は…
・クライミングエリアに人が少ない
・順番待ちは無い
・岩の磨耗が少ない
・チョーク跡もない
現実…
・自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利がある
・人口増
・クライマーとしての不文律を知らない人びとが多くなる
対策…
→ クライマーの世界へ上手に導くべし

スポンサー
理想は...
・コンペのスポンサーはクライミング業界につながりのある会社
現実…
・現在では全国大会のスポンサーのほとんどはクライミングに直接関係のない会社
対策…
・スポンサーの方々がクライミングの理想を伝える

クライミングジム
理想...
・クライミングジムが増える
・ジムは当初、外岩のための練習場所
・トレーニング場
現実
・岩に行かない
・レジャー感覚
・クライミング意識に低い
・ジムで騒ぐ
・他人の登っている下を走り回る

対策...
しかるべきクライミング指導。 外岩への導入、指導。

情報
理想...
・手軽に情報が入手できる
・岩場のルートやアプローチ
・コンペの案内や出場登録、
・ムーヴの動画や最適な登り方

現実
・インスタ映え
・冒険的な要素がなくなる

対策
→ 情報は最小限で、HP等をあえて見ないで岩に行く
ジムと自然
理想
・自然の岩に触れる
・クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい

対策
→ 外岩導入

ーーーーーーーーーーー
と以上のような結果になり、クライマーが共通の理想を持つには、
1)インドアクライマーを安全に外岩に導入するアウトドアクライミングインストラクターが必要

ということがおおよその結論のようです。

アウトドアクライミングの価値をスポンサーたちにも訴えていくことが大事なことになるでしょう。

2)アンバサダー(渉外担当適者)は、対外交渉が可能で、クライミングの価値を語ることができ、アウトドアフリークライミングが可能な方。

3)実務者は、インドアクライマーを自立したアウトドアクライマーに指導可能な方、と言うことになります。

だいぶ東さんの文章を解析するだけでも、クライミング界が進むべき方角は、明瞭に分析可能です。

ちなみに私自身の余談や思想、思考だと思われないために、東さんの文章を拝借しました。東さんが言っていることなら、まぁ反論は少ないでしょうから…(笑)。

赤字は私の創作です。論理の飛躍があればご指摘ください。

ギアの部分は、端折りました…ギアに関しては、巷のショップは箸にも棒にもかからないからです。

東秀樹さんのFB投稿の写し

大変良いことが書かれていると思うので、消えてなくならないように転載。

ただし、私の実体験上、違和感があるのは、ジムやショップの店員さんが無知な人ばかりで、自分でカタログデータで買う方が正解だったことのほうが多いってことです(笑)。

赤字は当方です。


東 秀磯
我々の現実と矛盾
クライミングギア
クライミングの初心者にギアの使い方を身近で教えてくれるのはジムやショップです。
しかし経験が増えると出費を抑えようと、海外通販やネットショップに頼ることもあります。そのために国内の小売店はダメージを受けます。
個人的にはできる限り安く入手したい。それが多数になれば身近なアドバザーを衰退・廃業させてしまうことにつながっていきます。
やがては貴重なアドバイスをしてくれる人はなくなり、カタログデータだけに頼らざるを得ない時代になるかもしれません。
クライミングエリア
クライミングエリアに人が少なければ、順番待ちは無いし、岩の磨耗が少ないし、チョーク跡も抑制されます。そういう意味ではクライマーは少ないほうがいいのです。
ただし自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利があるということです。
クライミングがポピュラーになって行くと当然人口が増えます。そしてクライマーとしての不文律を知らない人びとも多くなるということです。我々には新しい価値観が必要かも知れません。
スポンサー
当初、クライミングコンペのスポンサーはクライミング業界につながりのある会社でした。
現在では全国大会のスポンサーのほとんどはクライミングに直接関係のない会社です。大規模の大会を整った競技施設や機器で運営するために大きな役割りをしていただいています。
スポンサーの方々がクライミングの理想とは異なる方向に競技会を向かわせないことを願うばかりです。
ジム
クライミングジムが増えるということはクライマーにとっていいことですが・・・。
クライミングジムは当初、外岩のための練習場所でした。その後、コンペクライマーのトレーニング場になり、外岩に行かないジム専用クライマーも登場しました。
いまでは大衆化して、レジャー感覚でジムを利用する人も多くなりました。クライミング意識に低い人も増えて、ジムで騒いだり、他人の登っている下を走り回る人びとも少なくありません。
つまり大衆化ということはクライマーではない方もクライミングをするのです。
情報
インターネットのSNSやHPで手軽に情報が入手できます。岩場のルートやアプローチ、コンペの案内や出場登録、さらにムーヴの動画や最適な登り方の紹介まで見られるのは大変便利です。
ただし、岩に行くのは登るためではなく、インスタで披露するためというのは本来の目的と外れているような気がします。
さらに登る前に、必要以上の情報を得られるということは冒険的な要素をなくしていくことにもつながります。
ジムと自然
今やジムでクライミングを始める人がほとんどです。その中には自然の岩に触れることのない人もいるかもしれません。ジムは便利で快適ですが、暑い寒い遠いと言いながらも、自然の岩は格別の素晴らしさがあります。クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい方向です。
ただし、人口増・マナー・モラルなどの問題も生み出します。
我々は矛盾に満ちた時代を迎えています。願わくはクライマーの叡智で解決できていきますように・・・

ーーーーーーーーーーー

ジムやショップは素人さんばかりです。

事例1)
登山ガイド三〇ガイドに確保器を買うのに何を買ったらいいか相談しました。「確保器なんか使ったことねぇ!初心者には確保器は要らねえ!」が返事でした。え?!まだ肩がらみ?カムを見たら、棒フレンズでした(汗)。甲府幕岩は肩がらみで確保していました…(もっと汗)。
結局自分で研究して、ATC-XP ガイドを買い、師匠に褒められました。
事例2)
著名な登山家の主宰する登山学校に所属しようとしたら、”うちではまだエイト環”と言われて断念。沢装備で、フリークライミングはできない。

事例3)
グリグリとクリックアップで悩んでいた時、クリックアップの使い心地を実施で試させてくれたのは、近所の強つよクライマー君。決して、ジムのお兄さんではないです。

事例4)
福岡に来てすぐの時、一発目のジムに行って、ここムーブどうするのかなぁとジムのお兄さんに世間話程度を期待して話しかけたら、「僕、クライミングはできないんです…」と言われた(汗)。え?!と思って聞いたら、体育大学卒だと。

事例5)
福岡の超有名登山用品店に、ハーケンを買おうと思って、欲しい者の製品名を電話で言ってあるか確認しようとしたら、「すみません、うちでは取り扱いがないんです」と言われた。通販で買うべし。

事例6)
冬靴。買おうとしたら、どこにも女性用売っていないので、大阪、東京、甲府と渡り歩く羽目になった。結局最初に買った靴は、残雪期程度で、ダブルのブーツをアイスをするにあたり買いなおした。凍傷で爪が黒くなった後だった。

事例7)
ザック。80リットル以上の指定があり、探したけど、大阪、東京、甲府のどこにもなく、結局、安曇野のモンベルで60リットルを講習の日に購入することになった。会の先輩に「60リットル以上のザックは知性がない」と言われた。というか女性用で80なんて売っていないし、合っても担げない。あとで海外登山に行く女性に効いたら、その時しか使わないので、体に合っていないザックで我慢するそうだった。

事例8)
クライミングシューズ。甲府のI〇Iに行っちゃった人はもれなく5.10のスパイアを買わされることになり、結局新人は人工壁スタートなので、初日にこれじゃダメとなり、買いなおしになる。

事例9)
イボイノシシ、置いていない店が99%。

事例10)
アイススクリューも品切れアイテムで海外通販がベター。ヌンチャクも同じ。みんな安いから海外通販するんじゃなくて置いていないからするんですよね…送料のほうが高くて、全然安い買い物にはならない。

海外通販については、深ーい誤解があると思われます。

2020/02/18

ジム通いの検討

■ 前回のピラ通い 

「ジムに通わないと強くならないよ!」と、切実な願いっぽい感じで言われたので、ジム時代を振り返っているが…。

37回通って、どうもラオスになったようで、ラオスに2週間行くほうが、ピラニアに37回通うより、効果があったらしい…(笑)。

https://allnevery.blogspot.com/2016/11/blog-post_9.html

 1700円×37回=53140円
 ラオス2週間=約9万円

たぶん、ラオスでは、リード三昧だからなんだろうな。人工壁だと、ボルダリング壁なので…。

人工壁については、すぐ退屈してしまうので、福岡でも月会員には、2か所のジムでやっては見たが…充実感が得れず、お金の無駄と思えた。

大阪なら、OL生活にジム生活を組み込んで、部活化、できそう。クライミングは部活化しないと上達しない。アイスも上達したのは部活化したとき。

しかし、畑の仕事と自然農が決まったので、今大阪に行くという解はない。

福岡では環境が整わない。というのは、基本的に部活化できない、と言う意味だ。まぁ、近所の油山川にトップロープソロで登りに行けばいいわけだが。

トップロープソロであっても、事故は起こりうるので、何かがあったときに、やはり誰か同行者がいるか、山行管理されている必要がある。近所のゲレンデでも、岩は岩。

以前の記録を読んで、当時は熱いな~と今さらながらに思う。

ラオスから帰って、城ケ崎に行ったら、女性の先輩に「上手くなったね」と言われ、それは、”岩が怖い”という私のメンタルブロックが取れた、ということだったんだが…。

楽しい~というドーパミンが出るためには、易しい自分が確実に登れるのをガンガンリードするという経験が必要で、それはいまのところ、野北。野北は、今寒くて行けない。

■野北

野北は、支点のボロいシークリフだが、登攀は易しく、カムが使いこなせれば、別にボルト支点はいらない。ので、クラック初心者の友達と行けたらいいなと思っている。

フリーで強い人でも、九州ではカムの信頼を作るところで躓いて、易しい課題でカムの経験値をあげて、徐々に限界的なクラックにも登れるようになる、という活動をしていない人ばかりで、それじゃ、ボルトレスのルートは登れないじゃないか…と思っている。

ボルトルートしか登れない=誰かが引いたルートしか登れないっつー意味なんだが。

ちゃんとしたクライマーだったら、カムは3つで支点を作ればいいのだし…。

初心者のころは玉切れが怖いので、きっちりサイズを見極められるようになるまでは、カムは2セットもって上がる必要があります。

そうすれば、足りないという不安からは、だいぶ開放されます。ので、二人組だとすると、それぞれワンセットずつ持ち寄れば、互いに助け合える。

やっぱり、私はボルトのルートでレッドポイントしながら上達するという方法論はあんまり好きでなく、ラオスでも、ヒロさんと登った一回目の6A以外は、中間支点のボルトにテンションしたことはない。

ので、結局、ゆとりある5cをノーテンでオンサイトしかしていないので、その登り方が好きなんだと思う。

レッドポインター的な登りで登ったのは、今回の大堂海岸のおまかせクラック5.8だけっぽいです。

やっぱり自分に合った課題の見極めじゃなくて、グレードを気にしているようで、反省。

5.8のシンクラックより、5.9のハンドバチ効きのほうが楽だった(笑)。


2020/02/17

Odou Kaigan Sea Cliff Crack Climbing

■ Odou Kaigan Sea cliff Crack Climbing 3 days 2 nights

We had gone to Oudou Kaigan Sea Cliff Crack Climbing, 2 night 3 days.

Oudou Kaigan Sea Cliff is in the East edge of Kouchi Prefecture, in Shikoku.  I wanted to go this place since it is known for good hand jam crack problem. It's been 2 years since I wanted to go, and this time my dream came true so I was very happy.

We took a car ferry to Yahata Port from Beppu port. Cost was about 16000 yen with a car and two people.

Check the location here.  大堂海岸 is spelled Odo Kaigan, pronounced Oh-do-woo.

This is local town link. https://www.town.otsuki.kochi.jp/kanko/info/kashiwajima.php


■ Place to stay

We stayed in local hostel, called Hatago.  http://hatago.boy.jp/

2500 yen without dinner. Dinner is served with additional 1500 yen.

Also you can stay in a camp for free if you like.

There is a camp site,  Kashi nishi Camp site. This place is beach site in summer.
https://www.jalan.net/kankou/spt_39424cb3490059782/

It takes 40 min by bus from Sukumo city.


you really need a car to get by in these area. There is a local super market "Michi no eki Otsuki" and for the bathing, there is a hotel Bayleaf Otsuki, let people use their facility for 600 yen per person.

So if you have a car and camping goods, it is pretty comfortable to stay there.

Wifi is avairable at Michino eki Otsuki.

■ Summary

Oudou Kaigan is really a crack climber's crag there is no fixed bolts what's so ever. So if you are unsure what to do without bolts, you 'd be better off not bothering with this crag.

Topo is here:
https://www.climbing-net.com/general/%E5%A4%A7%E5%A0%82%E6%B5%B7%E5%B2%B8/

You need to log on.

Day 1, we had gone to Roof crack area, in Kashiwa jima, and the approach is kind of difficult to explain, you'd better to have someone who has gone this place before.

You need to rappel down and better to leave the rope where it is, just in case. Bring your prusik cord or rope cramp or other devices to ascend in case you are too tired to lead climb. There is a easy 5.8 climb but still you have to lead and need a follow climber to clean up.

The monkey area is one place you can approach with out rappel.

■ Photos
 Beautiful water! Tons of fishes!

 Kashiwa jima Area is hard to approach.
This is Monkey area. There is a fixed rope.
















Dinner at Hatago!Cheaper than Taiwan!

















■ Route image 11a roof crack

A long comfortable 5.9 crack



me Climbing 5.8
■ Bolts
This is a cut anchor M10 but no way of knowing its reliability... in the below situations... rappelling is needed to get to the climbing area... so bring your extra rope and cams for anchors. 
we had two 60 meters and each of us(2 people)  had 2 sets of cams. 



There are a lot of trees to make them anchor.  So long slings will help.



大堂海岸2泊3日

■大堂海岸2泊3日

やっと時間ができて、記録を書くところまで来ました。いや~、初日から結構スリルとサスペンスでした(笑)。

1日は雨でしたが、まぁ、なんとか。初めて行ったので、たくさん登るという感じではなく、様子見、でした。


■ Place to stay

お泊りはクライマーの定番 幡多郷さん。 http://hatago.boy.jp/


■ まとめ

初日に行った柏島のルーフクラックエリアは、お帰りもクライミング力、必要。今回は、案内者がいたので、本当に助かりました。というか、いないとたどり着くこと自体が不可能を思われ…(笑)。お帰り用にフィックスを張っておく必要があります。糸島の野北の岩場と一緒ですね。

大堂海岸の各エリアをアプローチ偵察しましたが、モンキーエリア以外は、そもそもアプローチにプチ・ボルダリングが必要で(笑)、カム1式+ロープの重さで、チビだと、そもそも、アプローチにお助け紐が要る困難度です。雨だとすることがなくなる土地柄。

3日目は、モンキーエリアとハーバーエリアでしたが、ハーバーエリアは波高すぎ!課題の下にたどり着けず…。

モンキーエリアは、スーパークラックが快適で驚いた!この日はリードしたし、ムーブのアドバイスをもらってうれしかった!快晴でした。もう少し長居できたら、もっと良かったな。

■ クライマーのそこはかとない連帯

いつも助かっています(笑)…を今回も、感じました。

初日の柏島エリアは、案内者がいてくれないと、たどり着くことすら不可能(笑)。しかも、お帰りもクライミング。モスキートは、ビレイエリアすら、たどり着けない(笑)。

ので、別の人がパートナーをビレイしてくれましたが、そこルーフなので、セカンドがフォローしないと回収もできないです。

ちなみに、台湾龍洞の岩場でセカンドがフォローで回収するのは、経験済み。屈曲したルートなども同じでした。上に歩いて抜けれるルートなら、終了点が要らなくなります。

初心者のころ、小川山で、フォローでプルージックしていたら、隣のフリークライマーに嫌味を言われたけれど、プルージックでもいいから、上がってくれないと困る。

なので、私は自分の務めをきちんと果たした良いクライマーだったんだなーと、5年後に納得。

ここは帰りの登攀が必要で、一番易しいラインをリードフォローで、あげてくれたので、安心が増えた。そこならリードできるので、なんとか帰れる。

雪山ですが、ツルネ東稜は下山路ですが、他のバリエーションへステップアップしたかったら、最初に登っておかないといけない。阿弥陀の御小屋尾根とかも、そんなルートで、それをやらない人が多いのが遭難の火種であるのと、岩でも話は一緒なんだなーと理解。

まぁ、プルージック登攀ができれば、どこでも登り返して帰れます。

二日目は雨だったので、レスト日のアクティビティを探しましたが、大堂海岸は、それがネックかもです…することがない(笑)。映画でも見るというのがいいんですが、Wifi核心ですかね。

とりあえず、四国の道を偵察で歩きに行きましたが、アプローチは、城ケ崎との比較で3倍くらい大変ですかね…。

お座敷エリアなど、そもそも巨岩の飛び石です…。空荷で行っても、大変で、行けるけど帰れなくなる可能性あり(笑)。

プチボルダー連続って感じ。荷物を背負うと体が重くなるので、ジャンプの飛距離が短くなります。それで去年は着地で傾斜地に降り立ってしまい、肉離れしたので、今回は危険は取らず。となると、お座敷エリアなども、そもそもクライミングエリアまで行けない。

3日目、モンキーは行けましたが、ハーバーエリアは、エライ高潮で渡れず。

■ 上級編な岩場です

というので、シークリフのタイプとしては上級編で、台湾の龍洞の岩場が人気になる理由が分かった。龍洞の岩場以上に玄人向けで、懸垂できない、プルージック登攀できないクライマーはお呼びではないです。あと、ザックを担いでプチボルダーできない人も行けない。

今回は、4年前ほど前に小川山の宴会に呼ばれたときに会ったクライマーさんと再会…あれ?どこかでお会いしましたよね??みたいな感じでした(笑)。

実は、私は別の女性とあの宴会、呼ばれたんですが、なんで宴会一緒にしないといけないんだろうなぁ…って感じで、会の新人でもないし、ただおいでって、呼ばれて行っただけなのに、なぜかパシリはさせられるし、一緒に行ったS野さんと、”あたしら、なんで呼ばれたんだろう?貧乏くじ?”と言う感じでした…が、その時会っていたおかげで(?)、今回、色々と情報を貰えてとっても感激でした。

大堂海岸は百岩場にも載っているけど、だいぶ上級者向けな岩場です…ローカルグレードがイマイチ信頼できないのは、どこの岩場で同じでしたが… やっぱり、日本の岩場が閉鎖的なのは、

ベータが核心

です。

海外のトポはベータが充実しています。日本のベータが数10行、せいぜい400文字程度なのに比べ、海外のベータは数ページ。ベータが充実しないと、そもそも、自分のスキルにマッチした岩場を選択することすら、できません。判断材料がないので。

今回は、そんな岩場で、旧知の人に出会えたのが勝因です。

情報が欠如している中、クライマーが何とかなっているのは、みんな同じように、狭いコミュニティなので、誰かが誰かとの知り合いで、ああ、あの時見かけた〇〇さん!みたいなネットワークで、親切の恩送り、で何とかしているから…と思われます(笑)。

今回も、その恩送りネットワークに助けられた格好でした☆ 

 初日のルーフクラック

このエリアは私は登るものがない。
 海、きれいでした。
モンキーエリア

5.8のおまかせクラックをリードしました。

5.8のぐいの実クラックを疑似リードで、ノーテンでした。とりあえず、登れた。

その後スーパークラック 5.9をTRで登り、最後に5.8のおまたせクラックをリード。

岡山ルートをやった先輩もレイバックに入ってしまい、ワンテンだったのですが、
私も、5.8のおまかせクラックで、レイバックに入ってしまい、テンション

クラックに正対して登るのがよかったらしいです…

二人とも、課題はシンクラック。

参考サイト
https://yama2013.exblog.jp/21481614/

http://mino-climbing.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/5secret-agent-m.html

https://crazyjam.exblog.jp/21466464/

http://teamrocks.doorblog.jp/archives/cat_10016178.html

https://widecrack.exblog.jp/28196283/

http://kbt1235.hatenablog.com/entry/20121231/1357308637

レッドポインターという生き方の限界

■レッドポインターという生き方の限界

結局のところ、カットアンカーは、オールアンカー同様、落ちれないわけなので、レッドポインターと言うスタイル自体が、不可能ということでしょう…(汗)。

フリーのルートであっても、アルパインと同じく、

基本、落ちれない

ってことです。前の師匠の青ちゃんは、「おれ、すぐ落ちるクライマーは嫌い!!」と公言していましたが、私は、なかなか落ちないクライマーでしたので、互いに上手く行きました。

上手になるには、あまり粘らず、体力腕力をセーブして、回数を多くして、レッドポイント狙いのほうがいいよ、と大阪で別のクライマーのおじさんに言われましたが、それも課題の質に寄りけり、です。下部核心のルートでは落ちるのはリスクです…

結局、一度目に、オンサイトで登れないと判明したら、宿題として、ジムに持ち帰り、ジムでうんと実力をあげて、次回は一撃狙い、がいいのではないでしょうか?

オンサイトは、2度目は、もうないので、一撃と言いましたが、やっているほうは気分はオンサイトと同じくらいなもんだと思います。

クイズ カットアンカーの安全性はどう判断したらよいでしょうか?

■ クイズ

このボルトの安全性は、どう判断したらよいでしょうか?

答え
1)引っ張ってみる
2)体重をかけてみる
3)落ちてみる
4)叩いてみる

正解

 ボルトを開けて、中身を開いてみる

■ 開けてみないと分からない

これはカットアンカーです。それがステンレスか鉄かや、メーカーなども外してみないとわかりません。効き具合いも、抜いてみないとわかりません。

アンカーの状態はハンガーを外してみないとなんともいえない。


参考情報
写真は昨年末に伊豆の海金剛の下降点にあったハンガーボルトです。 外からの見た目は同じですね。 しかし、中のアンカーは鉄だったので、電解腐食でネジ山はほとんど無くなってしまっています。 抜けるのは時間の問題という状況ですね。

■ 非現実的

一回一回、全部のカットアンカーのボルトを外して、内部を確認して登るというのは、非現実的です。

■ ブランクセクション以外はカム

ということで、ブランクセクション以外はカムを用いて登るのが、もっとも

  自己責任論 & 安全性

ともに、満たしたプロテクションの解、ということになります。

■ ブランクセクションをどうするか?

1) スキルを上げる

落ちるリスクを受け入れ、100%落ちないスキル(つまりフリーソロ可能なレベル)になってから、取りつく

2)一か八か

落ちるリスクを受け入れ、一か八かの賭けに出て、掛けに勝つ。

3)TRによる試登

トップロープリハーサルを繰り返せば、自動化で、落ちるリスクは、かぎりなく0%にちかく下げることができます。

トップロープリハーサルを10回やって10回落ちなければ、確率論的に、次に落ちる可能性は、かなり低いです。

その上、トップロープリハーサルの数は、本人が好きに増やせる。

試登は、アレックス・オノルド君が、エル・キャップフリーソロに成功した手法です。

4)TR限定

とは言っても、何十回も試登してまで、その課題にこだわってフリーで登りたい!って人も、かなり少ないハズです…先に飽きちゃう…

ので、現実的には、

一般人       → 4)の解。TR限定で登る
エリートクライマー → 1)の解。ゆとり(安全マージン)を増やす。

自分のRP限界グレードが5.14なら、5.12では落ちないだろう、ということです。

5.12が登れる人だと5.8で落ちるということは、考えにくいので、ソロイストなどのソロシステムで登ることも可能になります。

5.8がギリギリの人が、ソロイストで5.8を登ると、ソロイストの信頼性は低いので、非常にリスキーな行為になります。

(5.12)- (5.8) = 4 

で、4グレードの開き。 

一般にアルパインルートでは、2グレード下が適した安全マージンと言われています。

しかし、ランナウトやブランクセクション、では、4グレード開きが要るかもしれませんね。

■ 日本の岩場のボルトの現状について

カットアンカー=外してみないと安全かどうか?が確認できないボルト、です。

つまり、以下の見識では、クライマーは自分を守ることができません。

ーーーーー
日本の岩場の今の現状では、リボルトも、なかなか進まないだろうし、クライマー自身が知識を持って、自分の安全を守ることが大切だと思う
ーーーーーー

この”思想”は、現在、一般クライマーが共有している、マジョリティが持つ思想だと思いますが、この思想では、安全性を確認した、とクライマー本人が思ったところで、まったく確認は取れないということです。

つまり、もはや、この思想が通用する時代ではない、ということです。残念ながら。

何度もいうようですが、

カットアンカー=開けてみないと外から分からない

です。私はレンチを持って行きましたが、今回、六角レンチを持ってきたクライマーは何人いたのでしょうか?

つまり、カットアンカー= 時限爆弾と同じ、です。

この、クライマー自己責任思想、”思う”のは個人の思想なので、思いたけければ思えば、それは自由であるのですが、それがあるべきクライマー像だと人に強要するのは、無理がある、ということです。

現実は、カットアンカーのルートが9割、JFAが認定したグージョンのルートは1割もあるかないかでしょう。

つまり、JFA認定のグージョンでない限り、そのボルト自体の安全性をクライマーが自己責任で受け入れるためには、ボルトを外してみて、中身を見ないことには分からないということです。グージョンですら、レンチで回して、効きを確かめる必要があります。

自分自身が知識を持って、自分自身を守る

というのは理想論ですが、それはハッキリ言って、実現されていないどころか、その理想論の裏を掻くような、ボルト事情です。つまり、その理想論を地で行けば、

カットアンカー引っ張ったり、いろいろしてみて、まぁ、大丈夫そうだから登ろう!

ということになり、

落ちてボルトが外れても自己責任、

となります。外からでも分からないし、引っ張っても分からないのに。

つまり、現在通用している、流布している、クライマー自己責任論をあまりに強く言いすぎることはクライマーの間に事故死を増やします。

現実的に、クライマーが自己責任を取ることが不可能な現状が広がっているからです。

開拓者の人たちには、いつ、だれが、どういう材質のボルトをどのような技術で設置したのか?を明らかにしてもらわないといけません。

それだけ開拓者は責任が重い、ということです。いったん設置したら外目には分からないのですから。

さらに言えば、自分で打ったボルトを開拓者は登っていないことすらあります。開拓者はオンサイトと言うことは一切ない人たちです。開拓をするということは、すべての登攀が、トップロープリハーサル、ということです。

なぜ、開拓者たちがそうしているのか? 誰にも指摘されないですが、それがもっとも安全だから、なのではないでしょうか? ボルトを打った本人ですら、信用しないボルトをほかの人が信用する必要はないのでは?

■ 法的見地

法的見地からは、日本のボルトの実情は、自己責任を取ろうとしても取れない状況です。

なぜなら、国際的に最低基準とされる25kNが出ているボルトはほとんどなく、材質も明らかにされず、トポにも誰が、何年に打ったボルトか記載もされず、判断の根拠が全くない、からです。

このような状況下で死亡事故が遭った場合、”自己責任で登ります”というクライミングジムでよくある一筆があったとしても訴訟では負けること確実だそうです。

つまり、

カットアンカーのボルトを量産しつづけること=クライミング界に単なる登れない負の遺産を量産し、リボルト負担を増やし続けること、

にほかなりません。
単純に開拓者の人は、情報弱者に陥り、このことを知らないだけだと思います。

ぜひ、この知識が開拓者も含め、多くの人に広まることを願っています。

そういえば、リボルト職人の検定を受けた、トシゾーさんも、感想で、よくこんなボルトでバンバン落ちていて死ななかったものだ、運がよかった…と言っていました。

祐介さんらと登る強いクライマーです。


2020/02/15

応力腐食割れ(SCC)

応力腐食割れ(SCC)

ステンレスボルトは安心か?というと、それも違うよ~という情報です。

それはSCC応力腐食割れのためです。目で見えませんし、外側から確認することも不可能です。クライマーは3点でアンカーを作るくらいしか自衛手段がありません。

316、304(ステンレスの材質です)でも、SCC(応力腐食割れ)に事故報告が出ています。

フランスペツルによると、テストしたボルトのうち20%で、1~5kNしか強度がなかったそうです。5kNでは体重を支えられません。

岩質ではカルストが最悪だそうです。平尾台の方には連絡したいです。

気温は関係なく、20度でも、それ以上温かくても起こるそうです。

また雨に濡れないところはむしろ危険だそうです。

UIAAでは、SCCが確認されたボルトは、チタン製ボルトへの転換を推奨しているそうです。

資料必要な方は、差し上げますのでご一報ください。シェアしたいのですが、資料しか送られていないです。

2020/02/10

独善と良きスタイルの切り分け

■ 楽しい一日

今日は久しぶりのクライミングデーでした。

黒木のクラック。実はてっきりボルダーだと思って、気軽に言ったら、クラックだよ、なんて言われて、あら!とうれしい驚きの日でした。

5.10dのボルダークラックなのですが、ロープを掛けて先輩は、サクッとRP。これくらいの高さのはリードです。吉田和正さんのクラック講習でもロープ掛けてありました。ボルダーでも、上手にロープを掛けるには、それなりに技が要ります。

私は、というと、フレイル化していて、5.10dはまったく離陸から登れない…。 いや~、ジャムは効くのですが、足があげられないのです。立ち込みも、腕力と分散しないと立ち込めないので、フレイル化の影響か?それでもなくても、普通にしていても、クラックの5.10dは、難しすぎるのか、かなり四苦八苦でした…。

下のボルダーを冷かしに行って、初段、触らせてもらいましたが、初段って…。離陸から無理。でも、

コンプレッション

という体の使い方が味噌だと分かった。やっぱり肩の筋力アップと体幹の使い方は、ボルダーはボルダーで、別の技術として、使い方の習得が必要なのだ、と分かりました。寄せる力、です。

■ あるもので間に合わせるということ

今日はクラッシュパッドはなく、リードの装備だけだったので、2段のクラックを触るためにボルダーにトップロープを掛けたら、偵察に来たボルダラーがあきれた顔でした。

様々なスタイルを知らないと、自分のスタイルだけが絶対と思ってしまうんだな~と理解できた。

ボルダーの装備で登れたら、そりゃ、それが一番だけど、その時に装備を持っていないこともあるし、

 基本的に初登者はオンサイトはしていません

試登=ロープで確保

です。

1)あるもので安全に登る
2)試登

を知らないと、ボルダーにロープを掛けている=非常識な人たちになってしまいます。

■ 目的のために手段を選ばず

人間は、人類の様子を見ていると、目的のためには手段を選ばず、ということになってしまい勝ちです。

ボルダーのスタイルで登るためにすべてを注ぎ込む、ということに人間はなりがち…。たとえば、今日もボルダーで強つよのお兄さんたち、”本気チョーク”とか、言っていましたっけ(笑)。そんなのあるんだ~と微笑ましいのでしたが、数年前に、FBの投稿で、効きの良いチョークがエイドだと非難されていたのを思い出しました。

エイドを憎む必要はないわけです。段階を踏めば。すべてがプロセス、というわけですね。

でも効きの良いチョークで登った後は、ちゃんとフリーで登らないとね。それは、まぁズルというのはその通りなのですから…

こちらは、吉田さんが私にグローブを大きくして登らせた記録

■ 真の自由

5000mや6000mでの高標高で、スーパーアルパインをやっている人たちは、必要ならユマールで上がるし、そんな高標高の山の山頂で、じゃんけんしてボルダリングしているし、しかも、冬靴でやって落ちたりしているし(笑)、とっても楽しそうで自由でした。

■ 檻に自ら入る

こうであらねばならない、という檻って自分で入っていくもの、なんだなぁって思いました。結局、そうした檻に入っていくのは、若い者も年寄りも関係なく、自分のスタイルだけが善という、独善という名の視野狭窄に陥っている、ということなんだろう…。

■独善と良きスタイルの切り分け

独善と良きスタイルの切り分けが難しいこともあります。

私が思う良きスタイルは、

・岩をできるだけ傷つけず、
・そのためにはクラックを使い、
・岩との対話でもっとも合理的なラインを登り
・肉体的に妥協せず、
・心理的な恐怖よりも岩の導くラインの合理性を取り、
・ランナウトも程度問題で節度があり、
・自ら危険に突っ込んでいくようなことはしないけれど、
・必要な時には勇敢で、
・無謀を賛美することなく
・つまりバカっぽくないく
・知的で肉体的にも優れた人でしか登れないラインを登る

…というものです。

もちろん、私はそこに達していませんが、そうでない人はその人なりの肉体的限界で楽しく登れるルートがあると思うから、それを登れたら良し。

そして、ルートの価値や意味が理解できる人であることが大事だと思っています。

価値あると思えるルートを登っている人を、尊敬でき、応援できる人材であれば、アマチュアクライマーとしては上出来だと思っています。

一言で言えば、クライミングの価値が分かる人。

それになれたら、アマチュアクライマーとしては十分と思います。

それだけでも、相当、知的努力を傾けないと、独善&視野狭窄、に陥ってしまうから。


2020/02/06

クライマーのゲストハウス まとめ 2020

クライマーのゲストハウスで、目的としていること


クライマーのゲストハウス構想 現在地

です。

空き家にみんなで寄り合って住んだら、パートナー問題も、生活苦も改善だし、いいんじゃない?と思っただけなんですけどね~

ポイントは、これは私だけがメリットがあることではない、ってことです。

私にとっては、今の現状でもあまり不満があるわけではなく、私の不満の解消だけなら、これを続けていく理由にはならないってところです。






クライマーのゲストハウス構想 現在地

■現状 

と言う訳で、やっと現状のところまで来ました。

ゲストハウスを作ることを山、作り終わることを登頂、としたら、現状は、ルートA、ルートB、ルートCのうち、どれが良き道か?を選定し終わったくらいの段階で、スタートも切っていません。

ルートA = 自分で、物件購入ルート 
       最短だがハイリスク、敗退は死。シェア発想ではなく、独り勝ち発想。
ルートB = 地元でコツコツルート 普通にクライマーとして知られるだけ  
ルートC = コミュニティ作りからルート 三方良しの可能性があり

クライマーのゲストハウスを作るには、最初に賛同して、シャア住居状態で住んでくれるクライマーが5人くらい必要です。増冨(今の候補地)に住んでくれる独身クライマー(家族持ちでもいいのですが、たくさんのクライマーに囲まれて子供を育てたい家族でないと無理)が最低でも5人くらい必要です。

一人は私として、もう一人はすでに候補の男性がいます(笑)。あと女性も候補が一人います(笑)。他に2名くらい必要だなぁ…。

と言う訳で、コミュニティづくりが大事になります。場所は、仕事の具合によっては、遠くなったりして、不便になったりもするのを寄り添って住まう賃料の安さとか、コミュニティの心地よさとかで、補えるとその個人が考えてくれないと難しくなります…

ので、ある程度、コミュニティづくりと、物件の選定は、協調して進めないといけないです。

岩場から遠くても意味がないし…。

とは言っても核心は、全員がそこそこ持続可能に住める場所と環境を見つけること、になります。

というので、色々考えてはいますが、現地の方との接点がないので、今のところ、福岡でできることは大体やりつくしている感じです。

ので、時間つぶしにならない選択肢として、他の方のコミュニティづくりを手伝うことで、コミュニティ作りを学ぶ、ということを考えています。

これは、畑を学ぶついでに、マキイさんで実現できないか?と考えています。


クライマーのゲストハウス 妄想 シェアハウス×拡張家族 

■ 拡張家族

というわけで、クライマーのゲストハウスは、ローカルクライマーのシェアハウスを基盤にするので、

 拡張家族的な概念

が必要になります。

シャアハウスは、まだ日本では取り入れられて間がなく、若い独身の間だけ、というのが手軽な解です。

シャアハウスのメリットは、誰かが常に家にいるにも関わらず、誰も家に拘束されていないということです。

84歳のジムおじいさんとシャアハウスにサンフランシスコでは暮らしていましたが、ジムにとっては若い人の感性に触れることができるし、学生らにとっては留守の間に郵便物を受け取ってもらえて便利でした。

メルボルンでは私は学生で、勉強していましたが、ちょっと見ておいてと言われて、赤ちゃんの監視と犬の監視を両方していました(笑)。どうせ勉強しているので、まったく負担ではありませんでした。

子守りもそんな程度なのです。海外では、まだこのような助け合い精神が残っていますが、日本では都会では特に、失われています。

それを復元させる仕組みが、多世代にわたる拡張家族的なシェアハウスと言うわけです。

シェアハウスで、家賃分かち合いで住むことで、家賃は払えるわけですので、ゲストハウスでの収益性に依存しなくて良くなります。

住んでいる人たちも元々住んでいる家より安く住める、岩場に近いなど、メリットがあれば、大家さん良し、住人良し、地域良し、の3方良しになる可能性があります。

私はベテランの年配のクライマーがシェアハウスの一員として一人いると、アルパインの指導の拠点化もできると考えています。

例えば、ボルダリング用にクラッシュパッドの貸し出しをすれば、都会のクライマーにとってはメリットが出るかもしれず、情報のハブになることもできるかもしれません。

クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

■クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

エンジョイワークスさんの手法は、大変すばらしい手法です。

クライマー人種の貧乏さは、ある種、芸術家人種と似ています。とにかく、クライミングだけしていれば幸せで、世俗の幸福をあまり求めていないクライマー人種。とにかく、絵を描いてさえいれば幸せで、世俗の贅沢と無縁な芸術家人種。

エンジョイワークスさんの手法で、いいな~と思ったのは、アーティスト向けの倉庫の改装です。

これは、まず、困っているアーティストたちがいます。アトリエがなくて困っている。

そこにEWさんがヒアリングします。

「いくらなら出せそう?」
「月額2万円ならだせそう」

とアーティスト達が言ったそうです。そういう人が15人、集まったそうです。

2万円×15人=30万円です。これなら、大きな倉庫を30万で借りることも可能です。

まずテナントがいて、その人たちに必要な物件を探す。

これなら、入居者がいない、ということが起こるはずがありません。

クライマーが15人集まるのは大変かもしれませんが、5人は確実にできますよね。2万で住めたら、クライマーだってしあわせでしょう。5×2=10万円です。

田舎では、立派な古民家でも、月額5000円/家賃で、おつりが来ます。

5000円でレンタルした家を、残りの95000円で改築すれば、少しは家の状態も良くはなるでしょう…

運がよければ季節が良い時期には客人も泊まってくれるでしょう。無料で泊めても、その人が宣伝してくれる効果が計り知れないです。

5000円の家賃でも、年なら6万円で固定資産税1万円を毎年垂れながしにしているよりは、大家さんも5万円のプラスで、なにもしないで得れる金額としては、普通預金よりうんと有利でしょう。今どき、5万円の利子くれる貯金あります?ないですよね?

大事なのは家を買わないことかもしれません…特に取り壊し費用が膨大なぼろ家屋。

古民家調査士という仕事をしようかと考えたこともあるくらいのリスクです。下手を打つと、取り壊すのに400万円とかかかります。もうそれだけで、関わる全員ババ引いたも同然です。

とくに個人でこのようにリスクを取って物件を購入できるのは、購入費用全体をどぶに捨てても、まぁ余剰資金だからいい、と考えられる富裕層だけです。つまり、自分の生活に影響がない人。身銭ではなく、余剰資金で、全体に無駄になっても、かまわない人だけが取れるリスクです。


クライマーのゲストハウス×イベント

■役立った経験×クライマーのゲストハウス

ここまでのところ、私にとってクライマーのゲストハウスを作りたいという夢への戦略立案に役立った経験は以下です。

1)5年にわたる不動産の監視と勉強
2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加
3)建築不可物件再生セミナーへの参加
4)地域おこし協力隊の理解
5)八女のゲストハウスでのアルバイト
6)岩根でのアルバイト
7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(移住経験者)
8)エンジョイワークスさん


とくに、今年1月に不登校の子供たちへの無料クライミング体験を実施させていただいたのですが、お母さんのまさみさんはすでに地方移住を経験した身で、都会からの移住者が地方で直面する課題を教えてくださり、やっぱり私の予想は合っていると思いました…。

田舎の人は、自分たちの地域にプラスになることでも、Noと言ったらNOと言う人たちです。逆に害になることでも、例えば太陽光パネルとか…すぐ騙されてしまいます。

それをうまく解決しているのが、次郎さんで、八女のゲストハウスを運営されている方です。彼は生まれ育った村でゲストハウスができるので、最初から、部外者でないから、空き家を譲り受けることも簡単で、周囲の人からのサポートも受けやすい。その上、運が重なり、たまたま部外から来た地域おこし協力隊の人が地域貢献するための実証ケースになっていて、そういうめぐりあわせが勝因です。協力隊の人も地域の一員として認められるし、次郎さんもゲストハウスが開業でき、村もそのゲストハウスのおかげで国際化して、まさに三方良し、です。

また、4万円程度、講習費用は掛かりましたが、エンジョイワークスさんの手法は、とても役立ちました。イベントを起こして、地域の人を巻き込むことで、

「なに?あの人たち、なんかやってる」(意味:おれらに無断でけしからん!)



「一緒にやろう」(へぇ~頑張ってるね~)

に変えていくことができます。ので、”クライミング&清掃”などのイベントを実施したり、地域の人たちを巻き込んだ、餅つき大会とか、障碍者支援とか、老人支援、環境運動、そういうイベントをしていくことは、かなり意味がある行為です。

■ 社会性がない

が…クライマー人種は、伝統的に人とコミュニケーションすることに興味がありません。

ただクライミングだけしたい、というエネルギーが強すぎて、社会性一切なし(笑)。

まぁ、そうじゃないと世界レベルのクライマーにはなれません。

でも、この世に、ほかの人が要らないのか?というとそうではなく、”観客”は必要なのです。自分がすごいことをしている、命がけのクライミングをしている、ということを分かってくれる人類=観客、です。

クライマーが岩場がある地元に興味がないのは、地元の人が観客ではないからです。自分のすごさは分かってくれない(笑)。

結果、双方の根本的な 無関心、が現状であり、伝統です。そこにアクセス問題の種があります。

無関心=愛の正反対、ですから…。互いに好き合っていないのに協力しようって言ったって無理つー話です(でした)。

そこを変えるのがイベントの力です。

空き家×クライマーのゲストハウス

■空き家×クライマーのゲストハウス

空き家については、山梨時代に内覧も含め、かれこれ5年程度、見ています…。福岡に来て、再建築不可物件などを再建築可能にする手法なども教えてもらいに行きました。

ただ、私が空き家を購入して、民泊でゲストハウス化するのは簡単だけど、なんか違う気がするんですよね。

というのは、田舎では、コミュニティが大事コミュニティが先、だからです。

知らない人がいきなり土地家屋を買って、住み始めるというのは、地球外生物がやってきて住み始めるのと同じように田舎の人には感じられるようです。要するに、そこに住み始めるだけで、

侵害

なんですね。なんで、

違うと本能的に感じていました。

だから物件を買わないのです…。物件だけの問題だったら、甲府はバカ安物件がたまに出て、150万円で明日から住める家が買えます。それくらいだったら、無理をすれば誰でも買えちゃいます。

家賃より安いくらいの損な物件を、なんで誰も買わないか?というと、そういう家は朽ち果てそうな古屋で、建て替えもできず、壊して更地にしても駐車場にもならないからです。ただ固定資産税を払うだけになってしまいます。ずっとボロ屋に住む決心があれば別ですが、固定資産税が1万円とすると、150万払った上に役に立たないものに、毎年1万払うことに。

住むならボロ屋に住む覚悟が必要で、その分、家賃は安く上がります。が現代的な生活を求めるとなると、修繕費のほうが高いくらいになるでしょう…

一時的にでも、カフェとかで運営利益が出ればいいですが、たぶん人口と集客の関係で、出ないと思います。民泊は、消防法の関係で許可が出ない可能性が高い。

北杜市にある、廃業したペンションが1800万円などで売られていたりして、往時を思うと格安感あるのは、分かりますが、往時ってバブル期でしょう?バブル期の価格はバブル価格で実態価格じゃない。1800万円でいま売り出し中のは、ざっくりした感覚でいえば、バブル期は1億円、実体価格は3600万円、その半額にいま下げ止まって1800万円って思います。実際、ソロバンが合う収益はもたらさないと思いますので、こんなの買ったら、もうそれこそババです。絶対一生身を粉にしても返せない借金を背負う羽目になるだろうと。買ってもらった人は一生に一度のラッキーですが。その辺、空き家だらけなのに。北杜市は都会から近いですが、いくら東京から近くても、営業利益がそんなに取れる土地柄じゃないです。バブル時代を基準にしてはいけない。

色々と調査した結果、やはり、田舎の人たちに、

請われて来て!と言われて行く

のが大事で、”請われて行く”には、どういうことが考えられるか?というと、その土地にメリットをもたらすと考えてもらえるということです。

ほとんど田舎の移住に成功した人たちは、最初に家をぽーんと買った人ではありません。最初は行くところないから困っています…ということで移り住んでいます。

そうしないと、田舎の人は、現金収入の当てがないので、助け合いスイッチではなく、めったにない現金収入のチャンスが来たスイッチが入ってしまうのです。

一反5000円が相場の畑に5万円払いました・・・(笑)。

1を学んで10を知る人でありたいと思っています… ので、一番大事なことは、

クライマーのカルチャーを増冨にもたらすことで、増冨地域の活性化になる、と増冨の人に実感してもらえること、だと思います。

実際、ラオスでは、ターケークで唯一に等しい観光目玉がグリーンクライマーズホームでした…

ので、どんなに不便で閑散としていても、

クライミング三昧

ができる環境があれば、世界の果てへでもクライマーは頑張って来てくれます。

■ これに役立った経験

1)5年にわたる不動産の監視と勉強
2)空き家プロジェクトIn福岡でのセミナー参加
3)建築不可物件再生セミナーへの参加
4)地域おこし協力隊の理解
5)八女のゲストハウスでのアルバイト
6)岩根でのアルバイト
7)不登校の子どもの支援をしているまさみさんとの出会い(移住経験者)
8)エンジョイワークスさん

私のクライマーのゲストハウス 第一の候補地

■増冨

私のクライマーのゲストハウス構想では、第一の候補は

瑞牆(増冨)

です。理由は、

・英語トポがあり、
・瑞牆が世界的クライマーもそこで訓練しているという岩場

だから。

■ パイロットテスト

瑞牆が良い場所かどうか?とか、外国人のクライマーがどう感じるのか?とか、パイロットケースが必要です。

その人材はすでにいて、アメリカのヨセミテで訓練を受けたタイ人のクライマー君で、私と龍洞で一緒に登ってくれたタオくん。彼は車がネックで、去年、瑞牆での登攀は、断念しました…。

英語が話せそうな人にタオを振ったりもしましたが、自信がないとか、タオのほうも信頼できるクライマーじゃないと無理、とかで… なんで私はオッケーだったのか?ってなりますが、まぁ、易しいところからしか登っていないからなぁ…。

青ちゃんにも降りましたが、英語がネックでダメ、ということでした。ので、タオがもしまた5月などに瑞牆チャレンジしたいとしたら、もう私が車出すしかないかな…と思っていますが、福岡から瑞牆まで運転48時間で、交通費6万円…(汗)。しかも、自分は得るものなし…。タオが瑞牆は世界のクライマーも楽しんで来れそうだよ、と言うか、いや~これだったらお金払ってもヨセミテだね、というか分かりませんが…。

というので、まぁ今の時点では、タオはいい人材ですが、私の環境が許さず、タオを瑞牆に案内したいなーというのは、クライマーのゲストハウス構想にとって、プラス材料になりそうなのですが、停滞中です。

今度、大堂海岸も行くので、可能性ありそうか調べてこようかなと思っています…

2020/02/05

クライマーのゲストハウスで実現したいこと3

■クライマーのゲストハウスで実現したいこと3

さらに 地域活性化、です。

これは、地域活性化が後で岩場の活性化が先です。ごめんなさい。


何しろ、日本では地域活性化を求めている地域はごまんとあります。その中で岩場があるのは一部です。

今過疎化で苦しんでいる地域では、岩場は、資産ではなく、迷惑施設と同じ扱いです…(汗)

それが資産だと気が付いていない…のを転換するのが私の目的です。

それは、昨年、八女のゲストハウスで成功事例を学習しました。地域が限界化し、誰でもいいから助けてくれ!となったときに、外国から若者たちが留学生やWooferとして来てくれたら…宿は無償提供です。

間違っても川上村みたいに、国際条例違反になる強制労働をさせてはいけない…

今ある富…空間や美しい景色を今あるもので分かち合う、と言う姿勢が大事です。田舎で何もないと思っても、銃撃されない安全と毒の入っていない水があるだけでも日本はすごい国です…

ので、ここでも国際化というのは、活性化のカギだと思っています。

クライマーのゲストハウスで実現したいこと2

■ クライマーのゲストハウスで実現したいこと

次に、エコロジカル面です。

自然と共生することを目的にする、岩とお友達になることを目的とする、

ということで半農半エックスの世界を目指しています。(ので、畑のバイトを入れました)

雨の日は登攀はできないので技術講習。瑞牆なら冬はアイスと岩の選択肢があります。繁忙期の夏は、実は岩は閑散期なので、富士山ガイドでもしていればいいのでは…。夏山で普通のクライマーにガイドレスで登れない山はほぼありませんので、ガイドしてもらうなら、日本ならではの登山、



がいいと思いますが。瑞牆周辺をベースにするなら、奥秩父の沢が近いです。まぁ沢専用に、丹沢に小屋ができれば言うことなし(笑)。

あ、すでにチェーン店展開すら見えてきました(笑)。大西さんあたりが宣伝カーになってくれないかなぁ…

瑞牆では、祐介さんが宣伝カーになってくれないかなぁとも思ったり…ジャンボさんのほうが有名ですかねぇ。。。

とりえあず、妄想です。


クライマーのゲストハウスで実現したいこと

■したいこと

クライマーのゲストハウスで実現したいことは、アルパインクライミングへ進みたい、と考えている若い人を助けることです。具体的には登山学校的なものです。

・ロープワーク講習
・ビレイ講習
・レスキュー講習
・クライマーのペアリング
・メンター制の取り入れ。

今は昔の育て方…いきなり岩場…では、たぶんダメで、人工壁と外岩のハイブリッドが必要です。

年配の人は人工壁嫌いだから、ビレイが教えられない。

ビレイができない新人がそのまま岩に行くから、キャッチした経験がない人にビレイされなくてはならない。

あぶなくて落ちられない。

落ちないところしか登らない

上手にならない

若い人も同じ路線で成長を強いられる
上手くなれない

となっている?? 

どっちにしろ、”ついに落ちる時”が、遅かれ早かれ来るのですから、岩場へ行く前に落ち方上手になっていた方がいいです。

・人工壁でビレイは確実なってから岩場へ行く
・人工壁で5.10Aくらいは楽々になってから岩場へ行く
・岩場でルートファインディング力を磨きつつ、人工壁でもトレーニング(平日は人工壁、週末は岩場)

というライフスタイルをスタートしないといけないです。そのための仕組みを作りたい。現存する仕組みでは機能していないからです。具体的には、ソフトウェアを考えています。

その上で、本チャンはご褒美です。

本チャンに行くのが憧れで夢である人にとって、

・週2半年の人工壁通いと
・3年程度のフリークライミングの基礎、そして、
・3年程度セカンドで経験値を貯め、ショートで登攀力を貯める

のは、必修科目です。

これを実現するには、今、減りつつある本チャンクライマーの年配の人たちが引退する前に、なんとか若い人との橋渡しをしないといけません。

本チャンで積み上げたベテランの経験値は、一緒にいるだけで、賢い人なら盗めます…が、昨今賢くない人が増えているかもしれません。

言ってやって、見せてやり、やらせてみなければ、身につかない時代かもです。そうした人のための座学が必要、価値観を伝える映像や分かち合いの場が必要です。

つまり、分かりやすい物語形式で教科書を書き、『メルー』みたいな映画を一緒に見て価値観を共有し、一緒に山に行く機会を増やすということです。

山のベテランたちがまだ存在するうちに、できるだけ多くの若い人に接してほしいものです…その機会を若い人は持てるチャンスが…どんどん減ってる!

橋渡し、ということが自分の役目と思っています。

突き詰めるとしたいことは、アルパインの初期教育です。失われつつあるベテランと若い人をつなぎたいということです。阿弥陀北稜程度までなら、私でも、指導できると思っています。それ以上になれば、ベテランやプロが必要です。間に入る秘書的な役割が私に適していると考えています。

クライマーのゲストハウスで、目的としていること

■ 目的

クライマーのゲストハウスで、目的としていることは

1)日本の岩場の安全化
2)そのために国際化
3)国際化の結果、若返り

です。日本という国は、自ら変わることができない国、というのは歴史が証明しています…。残念ながら。

日本の岩場のボルト事情が超悪い、お隣韓国と比べてすら、整備が遅れている、という事実は、動かしがたいです。38年前から設置されて朽ちるにまかされているケービング用ボルトで落ちたら、ただのロシアンルーレットです…

この現状を変えるには?

まぁ、黒船かなぁ…と思いました。しかし、海外のクライマーにしょぼいボルトではおもてなし、どころか、その正反対ですので、連れて行くならクラックの岩場がいいと思います。今なら瑞牆なら英語トポも出ているし!

外国の人が来る
→ 日本人の若い人もクラックいいかも?となる

ということになるのでは? その上、日本の国際化と多様性を持った社会の実現というおまけもついてきます。

もしかすると、若者が田舎に帰ってきてくれるきっかけになるかもです。

すでに山梨には、全国から、クライミングに人生を捧げたい!という若い人がたくさん集まっていますし…

2020/02/04

価値観の違いを垣間見る岸良ロックフェス

■ 若い人と年配の人の価値観の差

今度ロックフェスに行くんですが…
https://camp-fire.jp/projects/206765/activities/114625

フェス主催者
ーーーーーーーーーー
世界に誇る美しいボルダーエリア
ーーーーーーーーーーー
vs
往年のトップクライマー
ーーーーーーーーー
鬼岳南西岩稜を登るのは有益だと思います。ついでに、岸良等を回れば4~5日楽しめます。
ーーーーーーーーー

岸良は、完全に、”ついで”です(笑)。つまり、年配の人にとっては、大きいこと=マルチ=価値があること、なんですよね。

知らない人のために言うと、南西岩稜は、10Pのマルチです。屋久島フリーウェイの登竜門とされています…。

価値観の差、見えてきます(笑)???

端的に言えば、

年配の人にとって価値がないもの=若い人にとって価値があるもの

です(笑)。

 現代は価値観の転換の時代、と言われているゆえんですね。

■ 感動

マルチが不人気の理由は、ボルトではなかろうかと思います。誰でも高いところに登れば、感動します。これはユニバーサルな現象ですので。

その感動がリスクの面から、却下となると、次に若い人が価値を置いているのは、

美しいボルダリングエリア

というわけで、

美しさ

です。

抽象化して、まとめますと

初登(未知)→ 高さ(大きさ)→ 困難 → 安全 → 美しさ 

と進んでいるようです。 

”安全”のところ、フリー化時代に一度は確立したんですが、リボルトで躓いて、若い人はリボルトが必要なルートや課題は、すっ飛ばし、手段がボルダーに変わり、”美しさ”を求めていますね。

リボルトは、最初に打った方のライフワークとするにふさわしい感じかもしれません。現代の基準に見合ったルート整備をすれば、じき若い人も戻ってくるでしょう。

結論: 岩場の美化に努めましょう!
    若い人が求めている岩場の美しさ=環境問題の解決、です。

岸良

鬼岳

2020/02/03

福岡でレスキュー講習をしたい

■私の夢

私の夢は九州で、私の山岳総合センター時代の講師で、八ヶ岳の遭対協の村上習平先生に、『八ヶ岳遭難の現実とその対策』という講習名で講習とレスキューをしてもらうことです。

八ヶ岳は、冬山バリエーション初心者の課題となる山だからです。冬山縦走が自己完結できるようになったら、次は八つです。

■ 読図力ゼロじゃアルパインクライミングへはステップアップできない

九州に来て一回目の山は、脊梁山脈縦走でした。連れて行ってくれたのは想山会会長。彼の様子を見て、最後の一尾根を読図へ変更しました。ただの縦走では、その山行から学ぶものがないからです。

読図はどんぴしゃで降りれて、自分の読図力が落ちていないのを感じて、”しめしめ”って感じでしたが、会長さんのほうが…彼自身の道の選択力もダメだったし、「うちの会でこれはできないな…」 だそうです。みんな顔面蒼白になるそうです。そんなんじゃ、一生冬山は無理です。

■ レスキュー&うぶな選択

では、というので、アルパイン系の会のピナクル…。福岡の一流クライマー、田嶋一平さんにも勧められていた会…に行きましたが、たまたま見学がレスキュー講習の日。見学には行ったんですが、講習日にレスキュー出しそうでした。初心者に階段で懸垂下降を教えていましたが、その人にヘルメットをかぶせていなかったため、転倒して頭を打ち、にぶーい音がして一同、固まりました…。

その上、ロープワークではトップが落ちた場合の、仮固定の練習でしたが、落ちたトップ役がぶら下がってるカラビナが、レボルバー…滑車です…(汗)。そんなの、使う意味なしな上、使うほうがこのシチュエーションではやりづらくなるでしょう…。ぶら下がっている役をやってあげたのですが、怖かったので別にセルフ取りました…(笑)。

そして、意気揚々と冬合宿、塩見に誘ってくれたのですが、塩見、冬は林道が。やはり、雪山の情報は、知らないんだろうと思いました。ういういしいというか、うぶな選択。

行くなら木曽駒裏からのほうが確実だし、林道問題ないです。案の定、転進。で、赤岳だそうで…。山梨県民は日帰りの山です。参加しなくてホント良かったと思った。どうも、山の選択にセンスがない…。のは、情報から遠いから仕方ないのか。

冬山、ちゃんとしたのをやっている人たちと繋がっていないから、アドバイスも、もらえないんだろうと想像しました…。何しろ頼りにしている山の会の人たち自体が、燕山荘レベルですから。

ということで、この出会い系と化している福岡の会に必要なのは、冬山ステップアップがちゃんとわかっていてレスキューバッチリの、スペシャリスト、ってわけで、私が知っている人は村上先生。

NHKで北岳ガイドにも出ていたし! 山岳会の重鎮、というのは、もはや頼れません…。情報が古すぎて、すでに置いてきぼりになっている人たちです。山梨でも、福岡でも。

しかも、情報を与えようとすると、その方たちのほうから、逃げていきます。

その点、

・日本山岳ガイド協会の所属の方で、なおかつ
・遭対協

なら、

 第一線で活躍中で情報はガイド協会から最新、

って意味です。

福岡に来て数か月の時、村上先生に助けに来て~ってメールを打ちました…(笑)。先生快諾。その時は実現しませんでした。何しろ、福岡で知り合い、といえば上記の会の会長ら2名のみです(笑)。私の自腹で先生の飛行機代を持つ以外ない。

今度ある、JFAのリボルト講習とセットにできたらいいなって思いがありますが… 

3月は遭難多発時期だから無理かね…


※ このお写真は下記サイトより引用しました。先生らしい笑顔で映っています。

http://yoko87.blog74.fc2.com/category11-3.html

2020/02/01

クライマーのゲストハウス進捗 2019年は足踏みです

■クライマーのゲストハウス進捗

ボルト腐朽問題があるため、海外のクライマーに日本に来てもらうのは、時期尚早、という結論で一時棚上げしていましたが、

クラックの岩場なら可能性あり

という可能性が見えてきました(笑)。

去年、BMCのトラッドフェスに招待してもらっていたのですが、色々と探し回りましたが、去年は誰も一緒に行く人がおらず、スティーブロングさんに会うために、イギリスまで一人で行くことに意味が見いだせない…と思っていました。スティーブさんに会うだけの話なら、彼が日本に来ているときに会いに行けば良いからです。

イギリスなんて怖い岩場、私の愉しみで行く場所ではなく、完全にお仕事モード

だからです。私はリーチが短く、上半身のパワーがないクライマーなので、ランナウトはただ怖いだけです。イギリスと最も向かないワタクシ。

なのに、私が負担できる痛み(金額)を超えていました。飛行機代高すぎます。

いくら私がクライミング界に貢献してあげたいとしても、私が払える年貢を超えていました。

ので、ハードプッシュすることには疑問がありました… 

痛みが大きい=するべきでない、なので。時にはハードプッシュは必要ですが、この時は違った。

ので、負傷が起きたことで、正当化されたようでホッとしました。

■ 代償は大きい

しかし、今、負傷は1年経っても全快に程遠く、力をマックスで出すことができないだけでなく、そもそも、筋力を失っている気がします。

落とされて頭を切って7針縫ったときはメンタルでカバーしましたが、足はメンタルでカバーできない…無理したら悪化します…ので、苦戦中です。

ので2019年は目標と照らし合わせた場合、足踏みの年でした。