2022/06/29

無知が相手を殺してしまう可能性がある…ということ

■ リーダーは ”大自然そのもの”

私は、人間に従う、のではなく、自然界のことわり、に従うのが、登山であり、アルパインクライミングという活動であると思います。

■ 相手のピンチが分かる人間である必要がある

私の両親は、6歳で離婚しているので、私には、ほとんど父親の記憶がありません。

覚えているのは、父が私をプールに突き落として、溺れかけたときに、水面越しに、笑ってみている父のにやけ顔です…(汗)。

3歳の幼女が溺れかけているのに、そのことが分からない…そんな人間がこの世にいるのです…。

この時、父は、26,7くらいの年齢でしょうか?

大人の男性であっても、子供を守る能力がある、なし、というのは、人によるということですね…。 

父性の有無、ということです。

■ クライミングで起こったこと

大人になって、クライミングという活動で男性と関わる機会が多くなり、女性とクライミングした経験が全くない男性は、女性の体力がどのようなものであるか?とか、体力差であるとか、全く理解していない、ということを理解するようになりました。

例え、自分より明らかに体力がない人…幼児や女性…が、命の危機にさらされていても、そのこと自体にも気がつかない人がいる…、いや場合によっては、大半の人がそうだ、ということです。 

このことから、パートナーを組む場合には、性差がある場合は性差への理解が必要です。

■ 担げる重さは筋肉量

例えば、アルパインの場合は、山によっては、担げるザックの重さ=行ける山のサイズを決めます。

というので、女性だから免除、という訳にはいかない場合があります。

特に宿泊を伴う雪山では、いくら年齢が上とか、いくら女性だからと言って、自分の冬山装備一式を担げない場合、危険なので、その特定の山に行くことはできないです。

(別にそこに行かなければよく、昨今は厳冬期の山小屋大人気です。これも体力が下がっている登山者が大半になったことの証です)

とはいえ、昨今は、装備がえらく軽くなって、アイスクライミングの装備一式を入れたとしても、私の装備を計ってみたら、トータル23kgくらいでした。

23kgが担げない山やって誰?ってレベルの軽さです。

担げる重さは、男女とも筋肉1kgあたり出せる筋力は同じなので、同じ体重だとしたら、筋肉の比率の40%と大きい男性が、23kg担ぐのと、30%しかない女性が23kg担ぐのでは、当然ですが、男性の方が楽勝感が出ます。

ま、その分女性は分厚い皮下脂肪で、寒冷からは守られているわけですが、末端の冷えは、女性が大きいので、やっぱり凍傷で死ぬのは女性が先かね?

それでも、厳冬期に私はソロテント泊を赤岳でやっています。その私より、ひよられても、困るな~って感じ。数人で泊まれば、テント内気温はソロより温かいから、です。

■ 私が強いのではなく、男性が、か弱くなっているという現実

私は女性の中でも背が低い152cmしかない=筋肉量少ない、のですが、それでも、17kgくらいまでは、特に問題なく担げて歩けます。

山岳総合センターのリーダー講習で、春山講習の時に、同じ班の男性3人が全員私よりラッセル遅く、普通に講師の後ろを歩いていたら、3人がはるか後方になってしまい、私はトレースを外して、歩かされる羽目になったことがありました。

講師は意地悪しようとしたのではないかもしれませんが、イジワルされた、と私は感じました。 

他の男性は、20kg、19kg、18kgを担いでいましたが、全員私より遅かったです…。

リーダーコースって言っておきますけど、誰でもは入れない講習会ですからね。一応ではありますが、選抜があります。

こんな弱い人たちと、安心して、雪の山、行けますか? 

一般に、関東では大倉尾根を男性30kg、女性25kg担いで3時間というのが、アルパインをしたいと望む人に必要とされる体力だとされているそうです(無名山塾談)

体力がないだけでなく、体力をつけないと山は危険、というのが基本認識に必要です。

大きく見積もりすぎてビビってもいけないし、小さく見積もりすぎて、天狗になってもいけません。 

さらに言えば、行きたいからと言って体力なしに突っ込むのは、無謀行為、です。

■ 無防備すぎないこと

子どものころ、母に「あなたが淹れたコーヒーはホントおいしいわ~」と言われ、なぜか私が日々母の帰宅時にコーヒーを入れるのが義務化したことがありました…。 
 
仏教では、思っていないことを言うのは、綺語とされています。子供のころ、言われた、あれは綺語?母から娘へのコントロールなのか?それとも本音なのか?とふと思い、いつも適正な判断力だな~と思っている、おかもん先生のジャッジメントを聞いてみたら、「いいんじゃないですか?」でした。
 
最近、分かったことは、毒親じゃない生まれの人は、人を疑うことを知らないので、騙されやすく、毒親生まれの人から見ると、え?!という無防備さだったりすることです。
 
逆に言えば、毒親生まれの人は、それだけ用心という心のエネルギーを消耗して疲れる人生=消耗するとうつになる…という意味ですね。
 
ナルシストという人種は、自分がちやほやされることに関して、力を使います。
 
クライミングでは、男性のナルシストが多いことが良く起こります。筋肉フェチとか、自分の登攀の写真を取られたがるとか、雑誌に大した内容でもない記録を自分のために載せたがるとか、用心したほうが良いかもしれません。
 
雑誌には皆に知ってほしい内容を乗せるのが良き事だと思います。
 
■ ナルシストと一緒にいると、用心深くなります
 
いつも自分のことを優先するナルシストだったパートナーが、ある日、岸良海岸で、私が怪我をしているので『〇〇さん(私の事)は、ザック免除でいいよ』と言ってきたことがありました。
 
でも、そこ、別にほとんど歩かないところだし、そのザック、別に全然、重くないし、こんなところで恩を買ったら、後でどんな大きな恩返しを求められるか?と思って、内心、”ありがとうと言ってはならん!”と思いました…。
 
たぶん、自分が登りたいことろを優先させてもらった恩を、ザック免除で返したかったのかもしれません。
 
そこ、本来私が行きたかった岸良のクラックを、彼がめんどくさがって、自分の行きたいところを先に行ってはだめか?と聞いてきたので、「いいよ」と答えたところでした。
 
どこを先にしても、結局どっちも登るならいいかと思ったためです。
 
そのあと、私が登りたいところを登る番になったら、私の番は来なかったです。
 
その人には大変ガッカリしました。私はかなり親切に対応してきたつもりだったからです。
 
しかも、他の2人も、誰も、私のビレイを申し出る人がいなかった。行く前に、岩場のトポを渡していたにもかかわらずです。
 
■ ビレイは代わりばんこが普通です
 
ビレイ代わりばんこ、登りたいところを登らせてあげあう関係なんて、基本中の基本です…。
 
ラオスでも、台湾でも、当たり前のようにやっていて、それで問題が起きたことがない…。
 
ラオスや台湾で、初対面の男性とすら、普通に登れているから、私の問題ではない、ということは切り分けられますし。
 
これは、やはり、男尊女卑が身についており、男性が女性の意思を軽んじて、何とも思わない日本文化の表れ、のような気がします。
 
■ 芽を摘んだのかもしれません
 
この件は、女性に結果平等を求めると、体力面で明らかに上の男性が有利になり、弱者を虐げていることになると気が付いたのに、芽を摘んでしまったのかもしれません…。
 
だとしたら、申し訳なかったと思いますが、それまでの行動と首尾一貫しない行動をとられると、こちらも警戒してしまいます。
 
日本社会では、西洋社会で起こらないような、え?と驚くことが起きるというのは、このようなことです。 

■ もし自分に娘がいたら
 
このような人たちと組ませたいと思うだろうか?と自分に問うのが、コツかもしれません。
 
大事なものとは? もちろん、一人一個しかない命、です。
 


2022/06/28

Altar of mine

This is altar of mine, which I collected from the mountains and sea. Is this considered aminism? 

I think my wish is worshiping the nature not a human. 



慢が課題なのでは? 私には合掌した手に見える 

 ■ 合掌vs一番になりたい

以前カイラスに登りたいという山やが、とがっているピークに立ちたいというので、私とは全く違うなぁと思ったことがありました。

岩のてっぺんに立ってヤッホーしたい!というのは、人間の根源的な、原始的な願いの一部のような気がしますが、だからと言って、その原始的=子供っぽい感情が、ありとあらゆる環境で優先されてしかるべきというのは、人間優先の傲慢な気持ちのような気がします。

その無邪気な気持ちのコントロール、抑制こそが山との駆け引きのような?

まぁ、登山の歴史は、基本的に、人間活動が、自然界を制覇、してきた歴史なので、その傲慢さを内包するのが山なのですが…。 傲慢さが一歩の限界を超えると死に至る。 

■五体投地の変形として

これは両方、ジミーチンから来た画像なのですが、この画像が心を打つのは、ジミー・チンが東洋人で、あるからかもしれないと思ったりします。

私には、ピークは合掌した手に見えるんですよね。鳳凰三山でもそう思っていました。ですので、ピークを見ているときに感じる気持ちは、征服欲、ではなく、五体投地のようなひれ伏す感覚です。

実際、山登りというか、アルパインで何に服従して登るか?というと、自然、に対する服従であり、リーダーに対する服従ではないです。そこのところを間違って山の遭難をリーダーシップの失敗にする思考法が多いですが、そうではなく、リーダーを含む全員が、山という大自然の、自然の理(ことわり)に服従し損ねた結果だと思います。

クライミングも同じで、18歳ができることが48歳にできないのは、自然のことわりなので、出来ることをできるようにやるのが自然なことで、それを48歳に強いたら、そりゃ遭難=怪我=死、するでしょう…


■ 慢


夫は運動能力という意味では、自信がないのに、いつもやるのが、
 
いきなり長距離マラソンとか
いきなり富士山、とか
いきなり白出沢から奥穂に行こうとしたり、
 
なんですが…。
 
いきなりすぎる人の心理というのは、慢、があるように思います。
 
 俺だってやれば出来るんだ、
 
と言いたいのだと思いますが、普段、運動習慣のない人がいきなり10㎞マラソンとかするから、余計くたびれて変なことになる。
 
男性だったら、何もしなくても、私よりは体力あります。普通に読図で回るゲーム性の高いナビゲーションゲームをやると、夫の方が張り切って、チームでやると私が足手まといで負けるから、各自で参加しよう、と提案が来るほど…です。
 
一方で、普段、私の山の時は、彼が足手まといで、それは、体力不足を見せびらかしているんですが、実は体力ではなく、私が行くような山は体力がいるんでしょう…というメンタルブロックだけであり、本質的には、体力の問題ではないということが分かります。
 
登山で私の成果を妬む?人もいましたが、
 
・昇仙峡で、故・吉田和正さんのビレイヤーをする、とか
・ラオスで、海外のクライマーとバンバン登る、とか
・阿弥陀北稜を初見でソロで行く、とか
・ミックスの入門ルートにセカンドで行く、とか
 
普通にベビーステップを3年程度重ねていれば、ジムグレードで5級しか登れなくて、外岩で5.9がオンサイト出来るという程度しか登攀力がなくても 出来るということです。
 
みなが、普通に リスクに向き合えば出来ること  をしてこなかっただけではないかと思います。
 
入門程度のアルパインクライミングの成果が、体力の問題ではないことは、私が証明しているような?
 
つまり、アルパインクライミングが廃れてしまったのは、心を教えそこなっているためで、最近の若者がレベルが下がったとかいうような話ではないということです。

2022/06/27

参政党 吉野敏明 野中しんすけ 個人演説会 福岡 2022/06/25

インスボンで逢った友人に教えてもらった。

クライミングにおける悪平等

■ せっかくの親切を受け取れなくてごめんね

いつも男尊女卑系のナルシストだったパートナーが、ある日、私が怪我をしているので『あなたは、ザック免除でいいよ』と言ってきたのですが、そこ、アプローチほぼゼロで、別にほとんど歩かないところだし、そのザック、別に重くないし、こんなところで恩を買ったら、後でどんな、大きな恩返しを求められるか?と思って、ありがとうと言ってはならん!と思いました…(笑)。

あの件は、弱い者には親切にしないと俺はヤバい男だ、と多少自覚したのに、芽を摘んでしまったのかもしれません…

すいません。日ごろの言動から総合判断して、せっかく親切にしようと思ってくれたのに、その親切を受け取りづらかった。

■ クライミングにおける悪平等

合理的に考えて、体重60kgの人にとっての10kgと、体重50kgの人にとっての10kgは、全く意味が違います。

平等=みんな同じ重さを担げ、だと不平等って意味です。悪平等。

グレードも同じで、背が低い人にとっての5.9は、高い人にとっての5.9より高難度です。

危険度も同じで、クリップ(支点)に手が届かない人にとっての危険度100%は、届く人にとっての危険度0%。これはオンオフ系です。なので届かない人がクリップできないで逡巡しているのに対して、何やってんだよ、ということは、リスクテイクの無理強いです。無知が原因だったとしても。

■ 無知が相手を殺す可能性がある

まぁ、女性と付き合ったことがない歴〇〇年とかの人だと、女性の体力度とかもわからず、男性である自分と同じことができるはずだと思うわけだし…

無知に殺される前に離れるべし。

同じことで女性とクライミング経験がある人とない人では全く対応が違います。

女性クライマーと言っても往年のベテランみたいな人(例:遠藤由香さん)は、一般の女性クライマーを代表する例にはなりません。むしろ、男より男らしいカモ?な頼れる背中な感じなので。

大半のクライマーのひそかな願いは、クライミングで嫁を見つけるというものだと思いますが…自分の力を見せつけて、ステキ!と魅了する作戦は、大抵あまり女性の関心を買うことがないです。

そこは男同士が惹かれ合う点だからです。

女性が好きなのは、頼りになる男性、です。

ピンチの時、頼りがいがあるってことですよ。

     これは別に頼っているわけじゃなく、当たり前の助け合いです。

世間ウケより自分ウケ

■衝撃の『毒になる母親』

もしかして、私の母は、ナルシストだったのかもしれないと思って、手に取ってみた本…衝撃の事実が発覚…。

母は自己愛マザーでした。

■ やってもやっても上を目指せって無理

私のフリークライミングへの抵抗は…、”やってもやっても、まだガンバ!”と言われるってことでした…。

41歳でクライミングを始めた身からすると、43歳で5.9がオンサイトでき、46歳でインスボンでセカンド、ラオスで自立、台湾でトラッド自立っていうのは、素晴らしい成果に思えるのですが…?

世間はそれでは許してくれない。なんだ、お前はまだ10ⅽかよ、みたいな感じです…。

11ノーマル…、つまり、11なら大抵は落ちないっていうのは、5.12をRPしている人の話ですよね? 現代では5.12をRPしている若い男性でも、OBGな5.9もとい10cでエイド出すくらいな実力のこともあるようですが…?

なので、私の中では、もはや11も一本は登れている(目標は到達した)ことだし、これ以上グレードを上げて指皮を減らしたり、減量作戦したり、筋トレしたりする意味が、そもそも感じられないのです…。

クライマーってのはね、指が曲がってなんぼだよ…とか、そうでないと世間が許してくれない感がありました…。

はぁ~?なんで~? 

私が5.9を登っていたころは、10cをしている人は、オンサイトの持論を展開したりして超偉そうな感じでしたが、自分の番になったら、手綱を緩めることすら、許されないんだとは??

この、”エンドレスに努力せよ感”って、受験勉強の時代のノリでは…?

確かに10代のコンペクライマーなら、私だって今のうち頑張っときな、と思いますが。

41歳からコンペで優勝を目指すってないですから…。せっかくだから出て見ましょうか程度の参加の岩根コンペで5位で、そんなに悪い成績には思えない。

そもそも、グレード競争は、破綻しており、現代のトップは5.17くらいになっているんじゃ?

そんな愚かな競争になんで最初から負け組の私を巻き込みたいのか、意味不明でした… 自分がトップになってから言ってくれ…

おとなの登山は最初から自己満足。ナンバーワンじゃなくて、オンリーワン。

■ 自己愛パートナーのおかげ

母の自己愛性に気が付いたのは、自己愛性が強いパートナーと組んで、行動様式に類似性を感じたため…

え?この人、うちのお母さんみたい…?という出来事が起こるのでした…。

だから、病気やケガはありがたいというのと同じですね。私に気づかせてくれるためにある、ということです。

この本を読んでまとめてあり、納得。ワークやります

2022/06/26

弱さに打ちひしがれて体が重い

𝐆𝐞𝐥𝐬𝐞𝐦𝐢𝐮𝐦 ゲルセニウム

“I’m so weak and heavy.”

-衰弱
-だるさ、霧がかかったような
-瞼がたるむ 眼が半分開いたような感じ
-頭重感
-脅えるような弱さ
-熱があるのにのどが乾かない
-1-3日の発熱 ゆっくり
-黄色い舌苔


-寒さが、背骨を行ったり来たりする
-頭痛
-寒気から発熱へ

https://amzn.to/3A9p0NZ

岸良 実際に起こったことvs起こってほしかったこと

■ 岸良での肉離れ

3年前、岸良にクラックを登りに行ったら、一本も登る前に右足のふくらはぎを肉離れしてしまった。根性で3本、筋断裂した足で登った。 その後私に起きたこと…。大怪我をしたのに、介抱もされず、ロープとカム一式が詰まった重たいザックすら持ってもらえず、家にも帰してもらえず、何度「立っているのすら辛い」と訴えてもダメで、二日間、迷路のような悪路の林道で、運転手を強いられた挙句、やっと宿について相手を置き去りにしても大丈夫そうだったので、一人で家に帰ると言ったら、相手がやっと事態を理解したものの、謝罪の内容は、「大した怪我でないと思った」。年配の父親のようなクライマーだった。

■ 起きてほしかったこと

「どうしたの?足を見せて見なさい」

「ああ~これはダメだね、筋断裂しているね。そこに沢があるから冷やそう」

「包帯してあげるね」

「これは温めるとダメな怪我だから、君は温泉なしね」

「明日、私が運転後退するからすぐ帰って医者にかかろう」

そういう風になってほしかった。

これが私がもし負傷者にあったら、しなさい、と教わっている内容です。

日赤救急救命は3回も受けています。


 

フリークライミングでは山のリスク感性は身につかない

 

 

■ 乾徳山 

ここは関東のクライマーにとっては、アルパインの入門ルートです。3P。

■ 山には順番があり、飛び級はない

今どんな体力がある人でも、自立したアルパインをやるなら、5.12登れようが、5.7しか登れまいが、18才だろうが、38歳だろうが、誰でも同じ順番で、習得するステップとされている山があります。

なぜ順番があるのか? それはアルパインクライミングが、だんだんとリスクを大きくしていく活動だからです。小さいリスクをコントロールできないで、大きいリスクがコントロールできるわけがないです。

リスクコントロールの失敗=死です。

■ コントロールを身に着ける前に死ぬ若い人

山には順番がある。それを端折っていくと、死ぬ。現代の若い人は、グレード、特に

・ショートのピッチグレード(ルート全体のルートグレードではないという意味です)

と、

・ジムで登るジムグレードと外岩の差が理解できない

の2点において、

アルパインとは何をしていく活動なのか?山とは何なのか?

を理解しておらず、5.11がインドアジムで登れたら、北岳バットレス四尾根に行けると思っています。この理解において、山という大自然は、単なるステキな背景程度の扱いなので、かっこいい俺を引き立てる額縁くらいの扱いになっています…。

これは、そこそこ山をやっているように見える人も同じで、九州でフリーしかやっていない=寒冷に対するリスク感性は育っていない、とか、大なり小なり、ほとんどの人が、

リスク不感症

に陥っています。例:5.12登れますという男子でも、OBGルートで10cで二時間半とか

私自身も、そのような時が振り返ればありました…。

この山は自分のカムでは行っていません。カム全セット購入以前の山です。一個か二個持っているレベル。(ハーケンは打ち方知っていました)

■ 小・中学校で何も勉強しなくても、1番か2番だった

私は、小中学校の頃、クラスで1番もしくは2番に、特にがり勉しなくても成績が良かった…ということは、大体のリーダーをやっている日本人の男性よりも、

 自分の方が合理的解を持っているケースがほぼ100%だ

ということです。 

日本人の男性は、思考能力という点で女性に劣っていたとしても、社会に出たらリーダーとなる、つまり、思考をつかさどるということになりますが、そうなると、頭が悪い人に頭が良い人が合わせるということになります。平たく言えば。

なんせ、大体大学行くときまで、大方の傾向として、女子のほうが賢いですよね?医学部ほっとけば、女子だらけと言われていますし、外大も8割女性です。

そんな状況が平地なら、別に命の危険はないので、”男を立てる”に問題はないんで、やりたい人はやればいいんですが、山だと即座に命の危険… 

命は一人一個なので、さすがに、あいよ、と差し出すわけにはいきませんね?

というので、女性は女性のリーダーが必要だといつも思っています。

女性の体力で合わせたベストな行動と男性の基準でベストな行動は違います。

そもそも、標高300mを1時間で歩けない人をバリエーションに連れていくことは、間違いですが、女性だと、山の場合は、ずっとゆっくり歩き続け、男性だとダッシュして休憩ながーい。弱者である女性にとっては、体力消耗になるパターンが定番です。

男女が協力しないといけない場面では、より体力のある側が、より体力のない側に合わせるのが、安全性の面から、良策です。当然ですが…。

父性が発達していない男性には、これができない。父性が発達していないと若い男性に行っても、そりゃ仕方ねーべ、ということになりますから、将来発達してもらうとして、若い間は男女の体力格差が激しいので、女性は女性の体力でのベスト行動を行うのが良いと思います。

年齢が上がって行けば、男性側が人間的に成熟し、弱い者に合わせる心のゆとりが出てきますし、自分の体力もそもそも落ちて、女性にすら負けるようになって、傲慢さは減じていきます。

ちなみに、私は41歳の時の西穂沢は、65歳の師匠よりも強かったです。

九州人のお花畑ぶりを示す事例 

 


こんな状況で、温泉入って、独泉とか言っている場合ではないよな~

と見ながら思った事例。

九州の豪雨は、死者が出るくらいなんですが、豪雨慣れもしていて、みんな、逃げないんですよね…。

沢登りでは、水路を外して、寝床を高く作り、脱出用ロープも垂らして、周囲の様子が分からないテントではなく、脱出容易なタープで寝る、という念の入れ具合で、逃げ足前提の宿泊をします…

そういうのは、九州でも学べるはずだけど…。教えられているのかなぁ。

沢登りは、後藤真一さんと東沢釜の沢に行った楽しい思い出があります。あとは和唐さん、お元気かな?桃農家です。 

この状況で決壊した時にすっぽんぽんだとすっぽんぽんで逃げることになる(笑)。

運よく決壊しないで温泉入って、成功体験を作って、さらに山をなめる人間を作るという結果になっていそう。

ハインリヒの法則です。1つの重大事故の陰には、300のヒヤリハットがある。


2022/06/25

九州ではアルパインは理解が困難

■ 荒船昇天 

https://iceclmb.blogspot.com/2019/02/syouten-arafuneyama.html?fbclid=IwAR0EuN81Y7T_ejBTRnRbocX48N66bzUHji6OcmVxIczLPQs5_Ke_9q0o2u4

これは私が行ったクライミングの中で、もっとも高度なクライミングの記録です。

ミックスM5のルート(マルチピッチ)で、荒船山です。

これのおかげで、これを標高5000とか6000mに持っていくことが、ワールドクラスの記録的登攀、ということが分かるようになった。私のは当然ですが、標高500とかです(笑)。

九州には、この荒船山のように、ミニチュアレベルで本格登攀を経験することができるルートがないので、若いクライマーは、ショートの登攀グレードでしか、登攀の価値の判断ができず、ジムで5.12登れるから、俺すげえ!と思ってしまいます…が、5.12ニアイコール1級って、その日初めてボルダーした20代前半男子が、頑張れば、なんとか登れちゃうレベルの事です…。男子なら誰でもそこがスタートライン。

瞬発力なので一瞬のパワーで解決。つまり、持続時間1,2秒。それを5時間とか10時間とか、あるいは3日間とかやっている人たちが世界クラスのクライマー達なんですよ… 

九州人に分からないのは仕方がないと思いますが…。

”若い男性の出来て当然”は、当然ですが、他の年齢層には当てはまらないですからね…

昨今の”新人”は、クライミングジムで趣味としてクライミングを始めた人で、18歳ではなく36歳だったりします。それでも高齢化した山岳会では、”若い奴”であり、往年クライマーは、18歳のころの俺ができたこと、を その新人に期待します。女性でも同じです。

18歳男性が出来て当然のことを、49歳女性に期待して、期待を満たすことができないからと言って、その女性がダメな奴であるはずがありません。誰が考えても当然の結末。

しかし、山は人をそのように区別できませんから、最初に山に喰われるのは、弱い順です。

私が観察したところでは、60代以降の体力の衰えた男性と40代女性は同じくらいの体力度です。

50代の男性でも、前穂北尾根では、当時40代前半の私の方が強かったこともありました。

体力の質も違い、女性は持久力で男性を勝ることが多いです。南アルプス深南部へ行ったときは、バテバテのオジサンを休ませて、私が沢へ水を取りに行ってあげる担当でした。

九州では規模が大きい山がほとんどないし、雪も降らないので、山のリスクということは、ほとんどお留守。山をなめている人が、舐めていない人を馬鹿にすることが出来てしまうレベル感ですが、北ア、北海道などのちゃんとリスクがある山での遭難を見ていていると、九州の人の無知が露呈している事例が多い。

まぁ、山のリスクがない山しかない九州ではリスクがないのが山なので、理解しがたいとは思いますが…。山やと言えるレベルになる前に、根子岳で落ちて死んでいる人の名前がずらーと書いてありますが… マッキンリーをガイド付きで登るとか、デナリでもガイド登山で登るとか、そういうのは、もはやアルパインの成果とはみなされず、

高所遠足

という時代ですよ。 そんな遠足に大枚払うより、昇天に登ったほうが現代クライミングの意味が良くとらえられるでしょう。

2022/06/24

罪悪感と弟

■ 自因自果…弟の死が手放せない

弟の死が手放せないというか…適切に悲しめないというか…、グリーフケアの勉強をしても、自分はどこにいるんだろう…?そんな感じでした。

それは、私が、彼の死ぬ前8年間会ってなかったということがあって、罪悪感があったのかもしれません…。つまり、クライミングで私に起こったことは、自因自果でした…。

 罪悪感から、私にパートナー候補で近づいてる若い男子には、特別に親切にしてしまうのです(若い男子だけでなく、年配の人も子供っぽい性格の人には)。しかし、ごく普通に言って、親切には、親切のお返しがあるのですが、それがないどころか、仇で返されるというか、命まで取られそうになるというか…。おかしいな~となっていました。

 

それは、神さまが繰り返し、

”この人たちは弟じゃないよ!”、とか ”罪悪感から好意を寄せても人は返礼してくれないよ”、

と教えてくれようとしていたのだと、今朝、仏教説話を聞いて、改めて気が付きました。 

弟への愛は、ただの執着になっていたということです。弟の安らかな死を祈念するほうが、弟に見えてしまう若い男性に親切にするより、正しい行為でした。

愛=執着とは私の事でした。
 

自因自果のことわり・・・どういう通りで、そうなってしまったのか…また一つ理解が増えました。

■ 理性的で正確だと思われる私がクライミングで殺されかけた理由(因)


・クライマー本人のビレイスキルがなかったこと 30%
・クライミング教育が不在であること 20%
・グレード偏重 20%
・死に一番近い男?俺?かっこいい~ 10%
・男性は自分を客観視できない 10%
・がつんと言われないと分からない愚かさ 10%


■そういうやつらから離れられなかった理由 (縁)


・弟への気持ち 60%
・無知を教えたい 30%
・休みが不定休で気の毒 10%
 

■そういうやつらが来た理由 (縁)


・男尊女卑に便乗して俺が優位に立てそう 60%
・ちゃっかり 30%
・パートナーに困っている 10%


 

俺様思考とはなんぞや?

 ■ 本人が気が付いていない

俺様思考が板につきすぎて、本人が気が付いていないことが多いんですよね、重症者は。

とくに九州男児は、世間が狭すぎて、世の中が進化しているのに気が付けない環境というハンデがあり、ずいぶん前の話で恐縮ですが、東京に進学した友人が、誰も立ててくれない現実に直面してショックを受けていました。俺、九州に帰りたい…と電話先で泣きついてきたなぁ…。

九州にいると、優遇されている男性の側は優遇されていること自体にも気が付けないです。

女性がそのあおりを受けている。

■ 事例

道を団体で歩いていた。 

私が右を歩いていたら、おじさんが、「左を歩いてって言ったでしょ!」と言ってきた。

その前に、右を歩いている別のおじさんがいたから、そこを歩いていたんだが…。

注意してきたオジサンは、その右を歩いている別のオジサンには注意しない。

男尊女卑。 言いやすい女性にだけ服従を強いるってことです。

 ■ 出典

https://amzn.to/3NcRmcZ

 

2022/06/23

『俺ら外岩さ行ぐだ 』 《 岩行蔵・いわいくぞう》

■面白い替え歌

 こんな面白い話を東さんがアップしていました。高齢クライマーの本音が聴ける?

若い人はグレード依存、高齢者は天井界に居すぎて、仏法聞けない(=利他お留守)… 

自己責任を標語にするとそうなるよなぁ…起こっていることは、因果の結果なのだなぁとまた新たに目撃情報が増えた。

ーーーーーーーーーーー 以下引用

『俺ら外岩さ行ぐだ 』
《 岩行蔵・いわいくぞう》
ハァ ビジョンも無え ポリシーも無え
ホールドもそんなにいかして無え
傾斜も無え 強い奴も無え
いいジム探してぐーるぐる
バッグ持って 会社出て
2時間くらいのトレーニング
磨耗して チョーク載って
年一回だけのルート替え
俺ら こんなジム嫌だ
俺らこんなジム嫌だ
外岩さ行くだ
外岩さ行ったなら
いいルート選んで
魂のクライミングをやるだ
アソレ アヨイショ
ハァ ハリボテ無え ボリューム無え
ホールドシェイプがいかして無え
発想も無え プランも無え
ラインもまったく一直線
初心者と初級者が
ホールド握って上がらない
マナーが無え 配慮が無え
常連同士の大騒ぎ
俺らこんなジム嫌だ
俺らこんなジム嫌だ
外岩さ行くだ
外岩さ行ったなら
空と大地の間で
最高のクライミングやるだ
アソレ
そうしましょ そうしましょ
そうしましょったら そうしましょ
ハァ

ワイドクラック=スキマ産業が基幹産業になりそう?!

頑張っていますね~ 好感。ワイドは難しいです…。体幹が必要。

不動の拳って、すごいなー 。でも、個人の夢は自分で叶えるものかも?って思いました…

ま、そのための映像制作なんですね!若い人の情報不足が解消していいのではないでしょうか?

2022/06/22

2018年1月28日の行動記録

 今年のラオスから帰ってきました。

ささっとまとめ。

■ラオス

























1/31 LCCのピーチで関空へ行く予定が、乗務員がそろわないという理由で、まさかの欠航。空港に行ってチェックイン後に分かる。なんと次の便は9時間後。それじゃ国際便に間に合わないので、急遽、踵を返して、博多駅まで。新幹線に切り替え、一番早い新幹線にとび乗る。1万5千円くらいかかる。早々にお金のありがたみを感じる。なんとか夕方遅い便だったタイドンムアンまでの国際線に間に合う。ピーチは払い戻しの電話が関空にいるときにかかってくる。

この日はドンムアン泊。到着が遅いため、関空で、同じ飛行機を待っている大学生の男子グループと顔見知りになっておく。これはタクシーを捕まえる間くらい、味方になってもらうため。男子グループは大学生で5人で来ていた。アイスの写真を見せたら、岩根に行きたいそうだった。クライミングは人気がある。

飛行機に乗ったら、隣の席の人が日本の女性で、一人旅。しかも、発想が同じで、この日は遅い到着のため、空港近くのゲストハウスに予約しており、同じ宿だった。この時点で大学生男子らのことは忘れ、二人でタクシー代割り勘で、ゲストハウスへ。300バーツくらいだった。近いが、歩くと高架をくぐるのが大変なので、タクシーがベター。タイは、なんでもタクシーで楽。タクシーが安い国は楽だ。ただ、ぼられることはあるので、要注意。

ゲストハウスはきれいで申し分なく、また使ってもいいなという感じ。女性専用ドーミトリー。私は男女混合でも平気なタイプではあるが、女性用があれば女性用を犯罪面から選ぶ。

2/1 いよいよラオスへ行く日。朝、無料送迎で空港へ。昨日の同行者のお姉さんが、のんびりしていて、私のフライトに間に合うか、ちょっとハラハラする。お姉さんは行先の案内を聞き出そうとしていたが、マイナーな場所で行き方が判明しないようだった。

国内線のノックエアで、ナコンパノムへ。案の定1時間くらい遅れる。ナコンパノム空港から、バスターミナルへ行こうとすると、でっかいザックの西洋人男女がいたので、聞くと、やっぱりグリーンクライマーズホームだそうだったので、タクシーを一緒に乗る。ドイツ人カップル。バスターミナルへ着くと、もう次のバスが出るところだった。そそくさとバスに乗る。ドイツ人はなぜかモタモタしていた。私はスムーズだったのに。

ここからは、国境越えで時間がかかる…。距離としてはそうないが、審査で乗ったり下りたりが激しいので。去年の経験もあり、エアコン聞きすぎで羽織るものを用意。

バスで友好橋を渡り、懐かしいターケークのバスターミナルでは、車がまちかまえておりい、GCHへ。ドイツ人がラオスキップで払いたがるので、建て替えてもらう。実はタイバーツでも払えるのだけど、ドイツ人に合わせる。あとで彼女にラオスキップを返す用事ができてしまい、ちょっと面倒が増える。ターケークは、キップもバーツも使える。

GCHへは16時ごろ到着で、今から登っても1本だなぁということで、パーティメリーへ行ってみる。いろいろエリアを歩いて、日本人ヒロさんを探す。基本的に見知らぬ人なので、どんな人かなぁという感じ。今日は、一緒には登れない。

皆がいる、どっかぶりのハングルートに彼を発見したら、どーんと落ちていた。そのヒロさんを見て、韓国人?まるで、私の旦那さんみたいな、小泉元首相みたいな爆発頭のクライマーが上裸になり、同じ個所を完登。なんか競い合ってる?

後はヒロさんに挨拶をし、周囲にいた関西の山岳会のメンバーに紹介を受ける。会のメンバーは、口数少なく、私と仲良くなってくれたのは、石川さんという方だった。部屋もドームで隣で、夜はヨガを教えたりして、近所にいた長身のイギリス人ゲーリーも交え、楽しかった。

2/2 実質、初日。ヒロさんらに登ってもらう。去年と同じく、ビーガン〇〇から…5.8ってことです。どんどんステップアップし、6Aをテンションかけかけでも登るまで。ビレイに徹してくれて、先輩のありがたみを感じる。そう、今日頑張っておかないと、明日からは自立だ。この日は8本で、だいぶ登らせてもらった。手皮がやばい。

石川さんに手のクリームなどを見せてもらう。来年は手の皮膚再生クリーム持参だ。彼らは全員帰国で、さみしい。

2/3 スイス人のイケメン オスカーと朝ヨガ。エリコさんを待つ。現地の人道支援をしている方。去年あって意気投合。昼頃到着。一泊するそう。クライミングよりも、キャッチアップ。

2/4 結局、ビレイを習得するのは、まだ心の準備ができていないそうなので、クライミングを辞め、街へ。鍋を食べる。寒かったので。ラオスは意外に寒く、ダウンパンツがありがたい。みなにうらやましがられる。

2/5 7Aを登れるオスカーが6、7人をまとめ連れて行ってくれる。ドイツ人女性のコニーをビレイヤーにしてみるが、コニーは全く初心者でオスカーが監視役してくれる。トップロープで、コニーのビレイ習得のために落ちてみる。イギリス人ベテランのスーが来てくれ、6Bをリード、私はビレイ。どうするか聞かれたので、ヌンチャクは残してロープを引き抜き、リード。そう、できそうな気がしたんだよな。私はすごく楽しいが、コニーが登るための5cに、誰もロープをかけてあげていないので、コニーのためにリードする。と、スーをビレイする人がいなくなり、スーは動き続けていないと寒いらしく、スーはエリア移動。コニーは、2本くらいしか登れなかったのでは…私は、結構登って満足の日。

2/6 タイ人とカナダ人のご夫婦で、赤ちゃんがいるデイビッドが一緒に登ろうと声をかけてくれたのでコニーと一緒に参加。登っていると、コロラドのベテラン、ヘンリーが、ビレイヤーを求めて探しに来てくれた。私が5cをリードして、それをコニーがトップロープし、ヘンリーが回収という流れになる。コニーは5cは難しいみたいで、登れなかったようだが、そのころは私は別の6Bをトップロープしているか、デイビッドのビレイをしていて、見ていない。うまいこと登れる人が先にリードして、登れない人はトップロープ、で回っている。コニーの先輩役でリードさせてあげる。4から。

2/7 ヘンリーと朝から、二人で登る。行きたいところへ、代わりばんこでビレイ路線。しかし、ヘンリーの話が長く、登れて1日5本で、もっと登りたい。体重差ありすぎ。80kg。後ろにビレイを取る。

2/8 この日は私の登りたいところへ行く。なかなか登りだめする。ヘンリーは、体が悪く、膝が悪いので、かぶりは無理そうなのに、かぶりをやりたがる。この日は、私の希望で、垂壁やケーブマンへ。

2/9 5日も連続して登ったので、いい加減、レスト日。ちょうど日本の相方の誕生日なので。自転車を借りて街を往復、15km。みんなに、それはレスト日ではないと言われる。国道で自転車に乗っている女性は珍しいらしく、現地の人の注目を浴びる。市場で、買い物。あまり買いたいものはなく、フルーツ程度。インスラーホテルのWi-Fiで、ネットで日本の家族に生きていることをやっと報告できた。ここ以外は報告できない。

2/10 ほぼ最終日。ヘンリー爺さんと登る。マルチに行き、ルーファイミス。回復しているうちに時間切れ。日中暑く、涼しいエリアへ。ヘンリーは、タイへも行きたいそうで、新保ガイドとパートナーとして合いそうだと思う。二人ともベテランで、ギアが古く、技術も古い。ヘンリーはダブルブーリンでアンザイレンの人。

2/11 GCHのミスで宿泊の予約がないというので、昼まで登り、午後は、ターケークに移動。インスラーホテルに泊まる。初インスラー。きれいだったけど、バスタブなし。明日の朝が早い。余ったラオスキップなどを使い果たす。デイビッドと夕食。

2/12 朝6時にチェックアウト。チェックアウトでパスポートを返してもらい損ね、それにバスターミナルで気が付き、1本バスに乗り遅れる。大枚はたいて連れて帰ってもらう。次のバスは1時間半後なので、かなりやばい。昼の飛行機だが、ノックエアはいつも遅れるので、遅れるほうに掛けてみる。結局、タイ側でトゥクトゥクを飛ばし、間に合う。おじさん、去年と同じ人だった。チップを少し弾む。

空港で、超過荷物の重さをカードで払おうとしたら払えない。どのカードもダメで、両替もなく、現金もない。ので、無理やり手荷物に重さを移動して、手持ちの900バーツで払い終える。結局、安くついた。

ドンムアンについたら、することなし。余ったバーツを消費しようと思い、空港内のレストランを探すと、ちょうど、西洋人の巨体の男性がレストランに入ったので、相席させてもらう…紳士でパースの人だった。私が来たのがうれしかったらしく、乗り継ぎまで10時間あると知ると、空港直結のホテルのショートステイを勧めてくれ、ホテルまでエスコートしてくれる。1700バーツは高いのだが、せっかくの好意なので受ける。結局、バスタブがなくて残念。ラオスやタイでは、バスタブに入れないのが悲しい… 乾燥していて、なんとなく、現地の人のような、爪の間が黒っぽいような、そんな皮膚で、クリームを塗っても意味なし。なんとなく清潔感に欠ける。

夜00:30のフライトへ。21時ごろ移動。深夜便。帰りは、成田早朝着で、誰の同行も必要ないので、ひたすら寝て、次の行程に備える。

2/13 成田着。温泉に入りたい一心。成田から、なんとか安くという発想で、1200円のバスで丸の内まで。朝なので渋滞を嫌い、電車を避け、バスで。丸の内でバス停を降りたら、目の前が、そば屋さんで、そばを食べる。たぬき290円。

久しぶりの丸の内。むかしはPCを持って、スーツで闊歩していたのに、今は、バッパー風情。東京駅へ歩いていたら、新幹線の格安チケット屋があったので、疲れているし、明日はアイスだし、というので、新幹線で長野へ。12時半ごろ、長野着。早い。早速、回転ずしへ連れて行ってもらい、源泉かけ流しの温泉に入り、1時間くらいかけて、体の垢を落とす。ほんとに垢落とし。日本の温泉は本当にいいなぁ…。すっかりきれいになり、日本人のお肌に戻ってご機嫌。

夜は、酢ごぼうなどの家庭料理でもてなしてもらう。お土産がないので心苦しいが、ここは、韓国アイスから帰ってから、山梨でおごる予定…。タイやラオスでは、日本の人の心に響きそうなものがあまり見当たらないのだ。自分にすら、お土産がないくらい。去年もアメくらいしか買わなかった。実は免税店で、お土産にウイスキーを、と思ったのだが、電話したら、免税店のほうが高いと言われてしまったのだ。

2/14 湯川アイスへ。なんだかじゃんじゃん登れる。ラオスの3Dと湯川白髪エリアは似ている。ほめられて、うれしい。近くにいた山岳会の人が写真を撮ってくれる。相方と私の登りをほめてもらう。みじかめに終わり、温泉で締める。

相方が私の嫌いなところをリードしては、と提案。でも、今回はスクリューも、フィフィも自分のを用意していないので、リードは…。私のリード課題は南沢大滝だと彼は知っているのに…。湯川は下地が危ない。初心者のリードには向いていないと思う。ビレイはダラリン以外ありえないからだ。

その後、明日のバスの予約。予約なくても乗れるが一応。ネットにつながらない環境と繋がる環境の利便性の差が大きい。

夜中の4時に少し喧嘩する。というのは、初日のホテルのラマダホテルまでの行き方が分からないらしいのだ。深夜着だし、タクシーで、というと気に入らない様子の相方。

2/15 成田へ。夕方遅い便なので、昼間からうどん屋で一杯やる。1500円。相方、バスに乗る前にスモーキングエリアを見つけられず、不機嫌に。が、実はバスの乗り場のすぐ前にあった。私はスタバで一息。一息付けられるカフェに入らないとなると、都会では行き場が選択肢が狭くなる。荷物もあまり日本では気にしなくても、目に入るところにあれば大丈夫。もちろん、金目のものが見えているとかは論外。我々のは小汚いザック。

深夜23時、仁川。相方、疲れている。空港wifiで、仁寺洞、ラマダを出して、写真に収め、タクシーの運ちゃんに見せる。Wi-Fiがいろいろなことの核心になっている。空港のタクシーはシステム化されており、英語・韓国語の人もおり、安心。チェーンのホテルは同じ名前のが、たくさんあるため、運転手に名前だけ告げても、連れて行ってもらえるとは限らない。海外出張で、以前タイにいったとき、ラマ14世とラマ16世が分からない人が運転手で、まったく違うところに連れていかれた…そういうこともあるので、住所を見せる。案の定、うんちゃん場所を知らなかったが、やっぱりグーグルマップで解決。

ホテルは一般的なビジネスホテルで、予約者が本人でないので、予約がないと最初言われたり、カード番号を要求されたり、スムーズでない。しかも、やっと部屋に入ったら、お湯が出ない。ストレスフルな一日。お部屋はくたびれたビジネスホテルだった。が、格安。

2/16 アイス初日。河原のアイスへ。朝暗いうちにホテル前でピックアップ。お腹もすいているので高速のパーキングで朝ごはん。いろいろ新鮮。アイスは楽勝で登る。
この日はリードはない。中国の人と、あと一人若い男性のクライマー君と、合計5人で登り、ランチは韓国のラーメンで楽しい。滝見学の人がチョコをくれる。

2/17 韓国アイスのハイライト。すごいところへ行く。120mのゲレンデ。でも、120mをリードするには、事前の申請がいるそうだった。今年から。それで、60mエリイアで。相方は当然リード。中国人の彼のビレイをしたら、大感激してくれた。彼のビレイパーカを着たら、ダウン3枚重ね。

韓国のアイスは寝ていて楽だった。ビレイが、地面スタート(笑)。だからダラリンなのは当然というか、最初から地面に10mくらい接地しているのだ。

この日、翌日の宿をどうするか?で、相方ともめる。前に一緒に来たときは、協力して乗り越えたのに。

宿なしは不安なので、私はゲストハウスで2泊抑える。相方もそこでいいというので、個室を抑える。1泊のみ。きれいなゲストハウスだった。ここでスウェーデン人アイスクライマーと友達になり、ドライツーリングの壁を教えてもらう。ビレイヤーがいなくて行けない。ウイドンのアイスはこの日はしまっていたそうだ。ウイドンの人工アイスも行きたいがビレイヤーがいなくては意味なし。

2/18 予定がない日。韓国の友人に地下鉄出口で待ち合わせてもらい、お茶しながら、街歩き。おしゃれなエリア。女性が行きたいところを一緒に行ってもらう。観光しても良かったが、名所にそう興味がないので…行きたいところを研究して、次回、夫と来ようと思う。

相方は体が調子がよくないらしく、銭湯に行くそう。それぞれで過ごす。

2/19 アックス購入の必要を感じ、チョンノオングの登山道具屋へショッピング。相方もそこにいる。ランチを一緒にして、帰りは、それぞれの宿へ。相方は温泉泊が気に入ったようだ。私は、明日の早朝便に備え、空港内のスパに宿泊予定。だが、空港に着くと、なんと改装中…で、予定外に空港ビバークになってしまった。あったまって帰る予定だったのに。

2/20 成田への帰国日。日本人は温泉に入らないと休まらないので、相方には悪いが、石和に帰してもらう。石和には泊まれる岩盤浴があり、成田からのバス停から徒歩10分。これくらいなら、重いザックも平気だ。一晩ゆっくり過ごす。レディースデーで1550円で泊れ、岩盤浴して、あったまる。

2/21 もっとゆっくりしたかったが、相方の都合で、早朝の電車で茅野へ。茅野から美濃戸口へ。美濃戸口では、角谷ガイドに会う。靴と携帯を忘れ、友人から連絡してもらう。時間があまる。考えたら、この日にテント泊すればよかった。が、疲れていて歩く気になれず。またお風呂を貰う。お風呂とティラミス。

2/22 鉱泉泊。テント泊でも夕食が食べられるそうだった。歩きは、夜と朝を抜いているため、力が出ず、快晴の山をのんびり歩く。かかとの皮がずりむけ、やばい。テント泊で来たので、小屋に入るのは悪いので、アイスキャンディーを登る若い人とお話しして過ごす。ジョーゴ沢を案内したりする。懐かしいジョウゴ沢。フリーソロして怒られたんだっけ。

ステーキの夕飯で、一緒になった男性二人と楽しく9時まで。9時就寝。意外に寝れた。鉱泉はこの日は比較的暖かかった。前に2月なのに雨が降った時より楽勝。だがテント内は朝は、凍っていましたが。テントポールのつなぎ目が凍っていて、たたみづらい。

2/23 下山日だが、時間が余っているので、南沢から、小滝、大滝、美濃戸口の滝を偵察して、11:20のバス。茅野で立ち食いソバし、13:30頃、勝沼で友人に会う。17:00 国母でピックアップしてもらい、城ケ崎へ。すてきな保養所。お風呂が温泉で感動した。

2/24 城ケ崎、一日目。リード練習させてくれる、ありがたい友人たち。 カメノテ。
おいしい鍋と拾ってきた貝と、オリンピックのカーリング。

2/25 ファミリーで去年の続きのリード。朝一リードで体が硬いが、なんとか。どっかぶりはビビってリードできず。でも、5.9ならリードして満足。

城ケ崎は難しく、アイスとラオスでの自信はすぐに玉砕。門脇南に移動し、友人たちに会って、久しぶりの再会を喜ぶ。新しい人も来てくれて、来年への期待が膨らむ。

夜、夜行バスで富士宮から大阪へ。ラーメンを一緒に食べてくれる人がいて感謝。バス停近所のホテルがコーヒー無料で出してくれ、ロビーに座らせてくれて快適に待てた。

2/26 早朝、大阪着。事故だそうで、梅田で降りる。地元だとこういう判断が早く済みラク。おいしいコーヒーが飲みたくなり、行きつけのモーニングの店へ。モーニング380円。 ランチはアラ煮定食。地元の商店街で電子レンジを買って、自分で運んで腕がさらにパンプする。夜は暇で、ちょっと地元民が多いタイ料理の店へ。タイのビールで乾杯。一人だとお酒を飲まない… 

2/27 15時に池田に約束があり、それまでは、いろいろと家を掃除。池田に行ってカレーを食べ、楽しい人たちといろいろな話をする。女子登山の夢を広げる。楽しく飲んで午前様になり、梅田からタクシーを使ってしまう。梅田から歩けるが、1時間だしなぁ。

2/28 早朝便で関空へ。5:15に難波。徒歩で。LCCピーチは遠い。しかも、ザックを宅配便にする予定だったのに忘れてしまう。2200円とられ、送ったほうが安かった。7時のフライトで、9時半には福岡に帰ってきてしまう。あっけない。

福岡は、雨模様で、振り出しそうで降らない…と思っていたら、夕方から尋常ではない雨降り。春一番だ。

まとめを書くのに忙しい。送っておいた荷物を受け取るのが最優先だった。お風呂に入って、リラックスし、そのお湯でお洗濯。今回は、少ない荷物で生きることが大事だと思った。

モンチュラ大活躍。アイスの人はモンチュラを着るべし。

ペツルロッククライミングに行こう!2022

https://www.alteria.co.jp/sport/petzl_2022_enjoy_rock_climbing/?fbclid=IwAR2P-YnrdFbysEml4RwSjsObb00lyu_cWx-Fw6FVH1GMB-fN-6tjAG9I1gw

いや~ うれしい!ペツルのカタログを渡せば済んでいたものがそうできなくなり、超不便にしていたんですよね!

九州のロープクライマーは、指導者に金魚の糞して自学自習が進んでいない人が多い。特に会の会長さん任せの人が多い。 ビレイも超いい加減で、国体レベルの人でも片手でやってたりする。

かといって長年やっているオールドクライマーは、外だけでインドアクライミングの経験がないので、逆に立ち位置が超遠くて危険。

そういう人たちに自覚を促す資料もなかった。

■ アメリカに2万円持って行って、500ドル持って帰った話


 https://docs.google.com/presentation/d/1DC8vTMA6R6bBFwqNuEhxxSIsNjf6sTB4XNGPD_rkBBE/edit?usp=sharing