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2021/07/27

ピオレドール賞受賞者だらけの山梨県北杜市

■谷口ケイさんと花谷康弘さんのこと

私は谷口ケイさんは、全く個人的に面識はない。

ロングトレイルの加藤則芳さんに会うために長野の講演に出かけた際、たまたまケイさんがゲストスピーカーで、それで知ったくらいな程度…。加藤さんは、当時すでに車いすで、末期であり、かなり体調が悪い中、ロングトレイルの話なのになんで、環境庁がいなくて、経産省がいるんだ!と語気を強めていた…ほんとにそうです。山の世界も売らんかなの世界。

実は、私は山の世界からクライマーの世界に入った(雪山⇒アイスクライマー)ので、まぁ流れとしては頂点は、田部井順子さん、谷口ケイさんみたいなところに、当然落ち着くべき流れ…アルパインクライミングの流れ…にいるんだが…登山界のアカデミー賞を取った谷口ケイさん…私と同い年のハズだが…になりたい!とも、なれる!とも、とーぜんだが、勿論思ったことはない。

なんだが…、この辺のレベル感の差は、社会人山岳会でどこもレベルがどんぐりの背比べ状態だった時代を知る古い山ヤには、図りがたいみたいで…知り合いの三〇ガイドは、本気で俺だって運が運なら、花谷康弘みたいになれた!佐藤祐介になれた!と思っているみたいだった…。それは事実誤認で、山梨ですら、解かれていない事実誤認は九州ではなおさら説きにくいのみたいだ。

その時代錯誤した山ヤ三〇さんから教わった名前が、谷口ケイさんと言う訳だった…。

三〇さんは、佐藤祐介さんとも知り合いで、やはり俺だって運が運なら佐藤祐介、と思っていたようだった(念のため、佐藤祐介も花谷康弘も谷口ケイも、ピオレドール賞受賞者)。

そして、その考えをサポートしてくれる人を求めていそうで、それで私に白羽の矢が立った?ようだったんだが、あいにく、私は山岳総合センターに行ったりして、レベル感の差が理解できる人になってしまった…。

お笑い芸人のイモトですらマッキンリーとかマッターホルンとかに、カネに任せて登る現代に、ノーマルルートつまり金で買えるピーク、を踏んで、ちゃんとした山や(=ピオレドール賞の審査員?)から、尊敬がもらえると思います?思えませんよね???

当の三〇ガイドが、

・棒フレンズで
・ちゃんとしたクライミングシューズも持たず、
・甲府幕岩の5.9が登れていない…
・確保が肩がらみ…

というのが…痛かった。これは、数年前の当時、自分の実力を誇示するために行ったみたいだったんだが…5.9では実力誇示ではなく、実力がないことの誇示になってしまう…まぁ登山靴で登るってかなりすごいんだが。

ただ三〇さん、ATCも使わないで、いまだに肩がらみ確保とかなんですよ?いや~(汗)。

縦走で出てくる岩場レベルだと、確かにカラビナで確保する程度で十分なんですけど…甲府幕岩ってフリークライミングのレベル感ですけど!ま、たしかに太刀岡左岩稜を登山靴で登るってのはスゴイですけど…。そのすごさって、スマホでちょいちょいで済むところを、黒電話で長話みたいなすごさですからね… 時代遅れの道具で登って自らハンデつけて困難にしてるってこと…。

しかし、高校生から登っている山ヤでも、1980年代~2010年にかけての登山の世界の進化は著しく、ダブルアックスで中山尾根を登る世界は、ピッケルで中山尾根を登っていた人から見ると、ズル、だそうでした。

残念ながら、もう私は最初からダブルアックスの世界の人ですので、言っていることの意味が、わかりません(つまり、最初からスマホの住人ってこと)

そんなこんなで、谷口ケイさんというのは、私にとって、ま、かんけーない人…なのに、現代的事情が理解できない古い山ヤが、”お前もめざせよ!”とか、意味の分からない理由で投げつけてくるロールモデルって意味です。

他に、田部井順子さん、遠藤由香さん、も。難波康子さんもかなぁ。エベレストで死んだ人です。

登山に詳しくない人は知らないだけですが、エベレストは北岳山頂みたいに100mくらい大渋滞みたいなことになっています。クライマーとは名ばかりで、金を積めば、基礎体力があればだれでも登れるようなことになっており、心ある山やからは、高所遠足、と揶揄されています。

逆に高所遠足にしないで、ちゃんとした山をするとなると…?

これがまたエライハードルが高く、レベル感の断絶は、日本海溝より深く… 必要となるスキルと体力がけた違いになってしまいます。さっきまで市民草野球レベルだったのに、一気にオリンピック選手レベルみたいな???です。

谷口ケイさんは、パートナーの平出和也さんのおかげで登ったんだとか、二人は出来てるとか色々悪口言われていました…女性のアルパインクライマーはそうした陰口にも耐えないといけないらしい…。

平出さんは、サバイバル登山の服部さんをレスキューしたことでも有名で、地味ですが、真の実力者なんじゃ?と感じさせる存在です。

特筆すべきは、ピオレドールを取ったら大抵の山やが、命がかかるような山から足を洗うことです… 山野井さんが例外。花谷さんとか顕著。

どこかで、自分の限界の見極めと、ピオレドール賞というフリーパスというか、ワイルドカードというか、そういうものを感じるわけでしょう…。

しかし、それにしても、38歳で山をスタートして、40代からアルパインを登っている人に、与える目標としては、ハッキリ言って桁が違いすぎ、正直、あんまり参考にならないっていうか…。大学山岳部でも、参考にならないですよ‥‥昨今。

もう子供からトレーニングを積んだフリーのクライミング(5.12はフリーソロしたり、アップで使ったりする)を、5000~6000m級に持っていく時代なんですよ。

なんで、その辺の里山にハイキングに行っているおばちゃんも、フリーで12落とそうとしている男子も、ボルダーで級のレベルの人も一律、一般登山者、一般クライマーです。

もう最初から競争の土俵にも載らないって意味です。

私は元々逍遥派ですので、普通に、今西きんじとか、北ヤツ彷徨とか、そういうのを読んで憧れを温めています。

現存する山やで尊敬しているのは、米澤さん、後藤真一ガイド、内田榮一さん、南アルプス深南部の著者、あとは柏瀬さんです。

女性がいないのは、単純に女性の著者がいないからです。両股小屋の星さんが女性では好きだなぁ。両股銀河というお酒が出ていたような???

また山の世界に近くなれそうで、最近やっとワクワクしています♪昨日は沢登りに行っていました。

クライマー谷口けい 未知の岩壁に挑む