2016/12/31

2016のまとめ

■12月のまとめ

12月をまとめていたら、11月のまとめがないことを発見した(笑)。ラオスに行っていて、すっかりまとめるのを忘れていたのだった。

12月 10山行 ・・・アイスがメイン
2016年 12月29・30日 城ケ崎
2016年 12月26日 アイス
2016年 12月22日 アイス リード練習
2016年 12月20日 アイス 
2016年 12月17日 蓼科山 雪山ハイク
2016年 12月14日 アイス ピンクポイント
2016年 12月8日  アイス 初アイス
2016年 12月3・4日 佐久の岩場

11月 3山行 ・・・ ラオス 10日間の集中クライミング 
5日 大菩薩ボランティア 
6日 小川山屋根岩1峰 初5.10b RP
13日 湯河原幕岩  カムセット練習
17~27日 ラオス ターケーク 初の海外遠征

■ 初の海外クライミング

11月は、何と言っても、初の海外クライミングに行き、日本の人と登るよりも、海外の人と登る方が、水が合ってしまい、上達して帰ってきてしまった・・・。

私にとっては、欧米人は、文化的コミュニケーション的に水が合っているのだろう・・・ということを感じざるを得なかった。

大体、普通の社会生活でも、日本の会社よりも外資のほうが体質に合っていた。

今後は、米国資本の会社で働くことをやはり基本に考えよう・・・と、この経験で思った。日本の企業って体質に合わないんだろう。

■ アイスシーズン

12月はアイスのシーズンで、岩ではなく、アイスをメインに活動して、氷結が悪い中、5山行。

これは結構なハイペースである。

なにしろ、通常、年間9山行、月一回稼げたらいいほう、という稼ぎ方なのだから。

稼ぐという表現が出るのは、本当に稼ぐというほうが適切だと感じるような、頑張らねばならない状況だからだ。

■ クラック

フリーが上達したことは、フリーのまとめの方に書いた。

今年2016年は、年初にクラックと決めたので、クラックについては、去年の今頃、吉田さんの講習を始めて受けていた頃に比べ、上達を感じる。

誰のおかげかと言うと、湯川クラックしてくれた人なんだが・・・ほんの二日だがだいぶ効いたようだ。

昨日の城ケ崎では、易しい課題であれば、安定していた。ただし、プロテクションに関しては、意識し出して、一年以上になるが、自分でセットする機会がすくなかったため、あまり上達していない。

これは、単純にトップロープしかしていなかったからで、私の貪欲さが足りなかったためである。

ただ、クライミング力そのものが不足している状態だったので、今考えても、プロテクションを設置するようなゆとりは全然なかったので、そのゆとりが出来てきたのが、今、ということだと思う。

結局、

1、登攀力
2、プロテクション

の順で、学ばざるを得ない。これは、男性は、いきなり2 プロテクションを学んでも良いか、私のように登攀だけ集中して学んでも、1年もかかると言うことなく、すぐに登攀力の部分はマスターして、プロテクション技術のほうへ進めるのだろう・・・憶測だが。

菊地さん、吉田さんのクラック講習から1年で、今のところまで来たので、結局、クラック5.8をゆとりを持ってリードする登攀力がつくまでに、1年かかったと言うことである。

アイスも同じ経緯であるような気がする。男性なら、1年でプロテクション設置まで行って良いと思うが、女性の場合、プロテクションを設置するような余裕ができるまでに、3年近くかかってしまうのかもしれない。基本的な保持、腕力(引付)による固定が必要だからだ。アックステンションするにしても、それだけゆとりが必要だ。

■ 全体の俯瞰

 1月 雪・クラック・アイス
 2月 アイス
 3月 クラック、アイス、アイスルート
 4月 クラック ネイチャーガイド、会入会
 5月 レスト、ハイキング 
 6月 レスキュー、 旗立岩中央稜、烏帽子左岩稜、会退会
 7月 インドアクライミングに集中
 8月 インドア ガマスラ オンサイト、カサブランカ、小川山レイバックPP 故障、吉田さん死去
 9月 インドア、グランドフォール、ボルダ―
10月 初のクラックオンサイト
11月 ラオス
12月 アイス

全体的に見て、夏・・・盛夏は、低成長というか、あまり体調も、気分も良くなく、バイオリズムは低いようだ。体質的に暑いのは苦手だ。

暑さを避けるため、去年は沢に行きまくっていた。今年は沢は縁がないのと、気持ちも沢に向けるゆとりがなかったと言うか、一度に一つのことしかしないと言う主義の為、沢ではなく、フリーを選択した。そのため、このような結果になっている。

大体、例年10月、11月が回復期になっている。今年も同じで、10月以降、正常化。

■ 取り入れたものと採り入れなかったもの

採用
・アイス
・クラック
・英語
・海外
・フリークライミング
・ヨガ
・個として生きる
・新しい世界

不採用
・ネイチャーガイド
・山岳会
・合宿
・キャンプインストラクター
・アルパインクライミング
・レスキュー
・集団に属す、看板を背負う
・古い世界

結局、ネイチャーガイドの資格、キャンプインストラクターの資格は取得しただけで、まったく活用に至っておらず、本人の興味もこちらに向いていない、ということが判明。

一方海外クライミングは、行って良かった。私にとって、海外は運気の上がる、エネルギーをたくさんもらえる場所なのかもしれない。

人との出会いも良く、単純に自信をつけ、パワーアップして帰ってきた。

■ まとめ

まとめると、やはり、グレード自体は変わっていないが、

 フリークライミングが上達した年

であると言えると思う。年初に立てた、New Years resolutionは達成したと言うことだ。

また

 人との出会いが忙しい年

でもあった。会を辞めたことによる。

 古い世界を去り、良き人との出会いがあり、個人的つながりで、楽しくフリーで成長した年

と言えると思う。

それはそのまま、アルパインのルートや冬山合宿は捨てる、ということにつながった。その代り、海外クライミングが入ってきた。

それでよいのだと思える。

■ To Do list

・足腰を弱らせないための活動

・体幹を強くする活動

・左腕の強化

・英語サイトの拡充

・クライミングギアのメンテナンスなどの充実

・ギアの安全面の知識強化

・登攀力アップへの集中

・女性の仲間

・フリーは垂壁を頑張る

・プロテクションはできるだけ多く設置練習を積む トップロープでも

・クライミング × ヨガ = 何か











女性クライマーの成長

ちょっと思いついて、記事にしたくなった。

女性クライマーと男性クライマーの成長の違いについて。

■ 身長と力

当然だが、男性は、女性よりも身長が高く、力がある。 この差は、歴然としている。

私には、身長180cm、筋肉隆々で、メダルをいくつも取っていたような、超逆三角体型の水泳選手だった弟がいた。弟とは2歳しか違わなかったため、お互いにライバル?弟にとっては、年上の兄弟は常に追いかける存在だと思われたが・・・こと体力に関しては、中学で最初から勝負にならなくなった。

同じことが、クライミングに言える。男性と女性のパワーの差は歴然としていて話にならない。

若い男性は、クライミングジムに来た初日から、たぶん、5級くらい楽勝で登れる。リーチと保持力で登ってしまうからだ。

まぁ、まったくムーブがゼロでも、リーチがあり、保持力があれば、登ってしまえるってことである。

逆に言えば、リーチも保持力もなければ、それを補うためのムーブが必要ということだ。

■ ムーブ

ムーブは誰にでも必要だ。だから、ムーブ不要で登れる時代が短いほうが、クライマーとしてはラッキーなのかもしれない。

リーチと保持力がなければ、ムーブを強いられるのは早い。だから、子供は最初からムーブがないと登れないということになり、ムーブの上に、保持力やリーチを積み上げていくから、強くなっていくのだろう。

最初からパワーで解決していると、ムーブの必要性がなかなか発生もせず、必要が分からず、結構長い間、ムーブなしで登れてしまうだろう。それはそれで不幸せなことかもしれないが、力があるのだから、それを使わない手はない、というところだろう。

ということが何に現れるかと言うと、最初から登れるグレードが高い。パワーとリーチがあれば、5.10Aくらいは、ムーブがなくてものぼれるだろうから・・・。

実際、私がみた外国人の、むきむきクライマーたちは、ぜんぶ正対で、それくらいは登っていた。

友人の話によると、かれらにとって、ムーブが必要になるのは、10代の後半に入ってから、なのだそうだ。

しかし、女性の私にとっては、外岩の場合だと、5.8がムーブなしで登れる登攀で、それ以上行くにはムーブが必要だった。

だから、男性クライマーが、何の苦労があるの?と登ってしまうところまで登れるようになるのに、苦節3年だ。

何も知らされず、丸丸三年をトップロープで登っていた女性を知っているが、下地の無い女性には・・・そして、一般的に女性には全般にクライミングの下地があることは稀だと思うが・・・、それくらいの下地作りの期間は必要なのかもしれないと思う。

■ 腕を信用する

私自身、自分が片腕だけでぶら下がれると、自分の腕の力を信用するのに、だいぶかかった。

体は変わる。けれども、体が変わるには、時間がかかる。

今、私の腕は、クライミングを始める前とは、ぜんぜん違う。上腕二頭筋がしっかりしているし、前腕は力強い感じだ。(左腕はまだクライマー化していないので、左腕は強化が必要だな~と思う)

この腕を見るたびに、「やっぱり前の腕ではぶら下がれる気がしないよなー」と思う。

雲梯が得意だった女性もいるだろうから、すべての女性が私のように、ぶら下がる力に自信がないのか?というとそうでもないとは思うけれど、統計によると、女性で、懸垂ができる人は非常に少ないそうだ。

私自身も一回も上がらない。特に腕が伸びきってしまうと、初動が大変すぎて上がらない。腕を曲げた状態で、なら、一回、2回くらいは上がるけれど、とても、男性クライマーのようにキャンパシングで、次々とホールドを掴む、なんてできない。

なので、やっぱり、腕立て伏せや懸垂が得意な女性と言うのは例外で、私のような人が平均像に近いと思う。

となると、いくらクライミングがパワーではなく、ムーブだと言っても、ムーブは2点支持で、一本の腕で体を支えなくてはならないのだから、基本的なパワーがつくまでは、自信がないのが当たり前だと思う。

最初からパワーがあって落ちる気がしない男性とは全く違うのだ。落ちる気がする。それは単純にムーブを身に着ける以前に、パワーがないからで、落ちる気がする、というなら、やはり、落ちるだろう。

だから、女性には特に、無理にリードを薦めてはいけないと思う。

ちゃんと分かっているクライマーならば、万年セカンドで登りたいとは思っていないだろうから。

そもそも、クライマーだったら誰でもリードが楽しいと思うハズだから。

■ 成長のプロセス

というわけで、女性には女性のステップアップがあり、それは、男性のステップアップより、前段階(下積み)が長い。

1) 全般的な体力をつける 

2) クライミングに必要な基本的な保持力を付ける

3) ムーブができる (正対と側体)

4) 指力

最初の頃は、ただたくさんクライミングをすればよいというアドバイスを受けたが、それはだいぶ違うと思う。

質の悪い体験をいくら積み重ねても・・・たくさんクライミングすればするだけ、疲れて雑になるようだったら、それはしない方がいいくらいのトレーニングだろうと思う。

私が成長したな~と感じたのは、ジムの、10級や9級が、ムーブ、側体で登れるようになったときだ。

これくらいのグレードだと正対でも登れ、実際初心者はみな正対で登っている。私自身もそうで、それで登って、何が楽しいのだろう?と思っていた。

が、側体で登れば、楽勝で、全然疲れない。そうやって洗練されて、やっとクライミングが楽しいな~と思えるようになった。

それ以前は、ただ疲れるばかりで楽しくはなかったのだった。特にジムでは、山のようにトップアウトする喜びがないのだから、余計だ。

今では、ムーブの成否がクライミングの楽しさの源泉なので、易しい課題でもムーブが楽しいのが楽しい。

そして、ムーブが楽しいと思えるようになったのは、やっぱり基本的な筋力が身についてから。

やっぱりある人が言っていたが、クライミングは、最初から向いた人が楽しいのである。

向いていない人にとっては、楽しくなるまでの、ながーい修業期間がある。長ーい修業期間を終えて、やっと5.9が快適登攀になってきたから、今は楽しい。

・・・が、これも長くは続かない楽しさだろうと言うことは分かる。

クライミングは、落としどころをあらかじめ考えておかないと延々と登れないところを登ることになる。


城ケ崎2回目

■ 2回目の城ケ崎

2回目の城ケ崎に行ってきました♪

城ケ崎は、ずっと上級者の岩場だと思っていました・・・が、行ってみたら、

 クラック初心者のプロテクション設置練習に最適な課題が一杯♪

ということで、楽しくプロテクションの練習をしてきました。

湯川でクラック登りをマスターしたら、プロテクションの練習に城ケ崎へ行くべきですね♪

■ 今面白いのは何か? 雪vsクラック

実は正月山行として、合宿形式で蝶ヶ岳を最初は企画していたのです。

が・・・どうしたことか、雪の場合、核心は天候であり、スキル的なチャレンジがないということが分かってしまい、面白さを感じられなくなってしまった・・・。

面白くないばかりか、不必要なリスクに自分を晒す必要もない、と感じられるようになってしまいました。

というのは、今熱中しているのはクライミングだからです・・・(^^;)

 今面白いのは何か?

 &

 先輩に付き合ってもらわないとできないことは何か?

と発想して、クラックの練習に付き合ってもらいました。

しかし、雪山の美しさに開眼して、山を始めたのに、雪ではなくクラックに楽しみを見出すようになってしまうなんて・・・。自分でもビックリです。

今日は、美しい朝で、雪山にいたらさぞかし美しい景色が眺められただろうと思いますが・・・あまり惜しくはない・・・のは、正直言って、昨日楽しかったからです。

■ プロテクションはまだまだ

・・・とはいえ、課題は満載。

プロテクションの設置は、まだまだ課題が多いです。リードして設置したプロテクションを評価してもらいましたが、6個のうちバチギキは2個・・・(汗)

まだまだ落ちられません。

 ・落ちないような課題で、プロテクションを設置しながらリード練習

 ・トップロープで、プロテクションを設置しながら登る練習

あるのみです。

カム、しっかり効くところとそうでないところ、微妙すぎて・・まだ法則が見いだせない。

やはり、カムエイドかなぁ。

■ 最適レベル

今回は、前回一個しかリードしなかった、ファミリークラックエリアで

ビギナーズクラック 再登
ベビークラック  リード
シスタークラック リード

翌日はフナムシロックに行って

無名課題 リード
ネッシー トップロープ (カムを入れながら1回、完全トップロープで1回) ここがギリギリレベル 
5.10b トップロープ (普通に。カム入れる余裕なさそうだった) アップアップレベル

易しいクラック リード
松の木の課題  トップロープ 楽勝
松の木の隣 5.10b   トップロープ  墜落1回

という結果でした。

クラックの5.10代は、まだ墜落しそう・・・。プロテクション技術が上達するまで、リードはなしですね。

しかし、やっぱりアクセクする課題のグレードは上がっています。去年の今頃は、5.8とかで、あくせくしないといけませんでした。

今は、5.7、5.8などの課題は、落ち着いていると言うか、ゆとりがあります。突っ込む前にプロテクションを先に取ろうかな~と考えるゆとりもあります。


■ 充実するグレード

やはりクライマーならば、

 易しくても自分で登れるリードクライミングできるグレードが、心が充実する

と思います。私の場合、それは、今は易しいクラックです。

10代に行かないクラックでは、ルートファインディングも易しく、フェイスも使えたり、ガバがあったりで、楽しくリードクライミングできる。

アイスなら、5級の80度くらいの傾斜とか、です。 

■ アクセクするグレード

一方、あくせくするグレードも成長のためには、必要です。

私の場合、

 クラックは 5.10代
 アイスは 6級

がアクセクするグレード。 もう、”なりふりかわまず” 登らないと登れない(笑)。

ただ外岩では、トップロープ以外は、なりふりかまわず登るわけにもいかない。

ということえ、ちょっと、なりふりかまわず登りたくなったら、ジム。

ジムでは、なりふりかまわず、が鉄則ですね~。

またベースキャンプ行きたくなってきたな~ 入間クラックでもクラックだしな~

■ 運転

しかし、城ケ崎までの運転は・・・ もうホント、とほほです。4時間かかります。

ジムで、朝霧高原経由で富士宮方面から行くほうが楽だと教わったのですが、富士山を越えると、有料道路が無料化されていて、ナビではICに乗れと指示があるのですが、ICはすでにない・・・。

今回やっと、何にも払っていないけど、これはかつての高速に乗っているのだと発見。

しかも、今回は、そう言う事情になっているというのが、やっとわかった段階だったので、東名のICが出てきたので、ついうっかり乗ってしまい・・・一区間、無駄に走行・・・

ちょうどその時間分遅れて到着しました(汗)。

しかも、三島で雨で、気分は萎え萎え・・・

城ケ崎までの運転は課題です。良い道をマスターしなくては!

今の経路は、

山梨→富士宮→三島→城山→城ケ崎 ですが、帰りは

城ケ崎 → 伊東 → 亀石峠 → 三島 → 御殿場 → 山中湖 → 甲府

どっちが早いのか研究の余地ありです。

2016/12/28

ペツルだって安心はできない

■ 快晴

今日は素晴らしい快晴だ♪ 

これぞ山梨の冬!気分も爽快だ。雲一つない青空が広がっている。山梨では、冬は快晴続き。冬こそが素晴らしいのに、誰も気が付いていない(笑)。 

外国の人もこぞって冬がいいと言っているのにね。

昨日、山の先輩から、メールがきた。後輩を気にかけてもらっていて、うれしい~。

メールの内容は、

 ボルトにぬんちゃくを掛けてレストしていたら、ボルトが抜けてグランドフォールした

というものだった。

 ボルト(ペツル)だって抜けるんだよ、

ってことだ。 最近ではすっかりペツルを信頼しきって、ラオスではテンションかけかけで登ったからだ。

ラオスは、きちんと整備された岩場なので、そこが快適クライミングの理由。

■ ラオスでのこと

ラオスで、日本の常識は世界の非常識、の一例をみた。

 中間支点のペツルにぬんちゃくを掛けてレストするのは、日本独特の習慣だと分かった。

外国人のクライマーに 「そんなことしてるの、日本人だけだよ」と言われた(笑)。

そうだったんだー。 「なんのためにビレイヤーいるの?」と言われたことも。

たしかに、そのためにグリグリがあるんだしね。

■ 緩んでくるんです~

しかし、私が外国人と同じ調子で、テンションもらっていると、体がどんどん下がってくる・・・(汗)

下のビレイヤーに「下げないで~」と声を掛けると、「支点にぬんちゃくかけろ!」と非常識だと言わんばかりの調子で、返事してきた。

まだ1分もぶら下がっていない・・・(汗)。 

5分ぶら下がる程度でも、ぬんちゃくセルフは必要ないだろう。そのためのグリグリだし。

10分なら、さすがにあったほうがいいだろう・・・。

2時間なら、もうビレイヤーに、ごめんなさい・・・だろう。その人は自分で上からラッペルして、自分だけでムーブを固めてから、登るべきだと思う。

ビレイヤーはクライマーの子分ではない。

クライマーはビレイヤーの精神的支えがあってこそ、自分の限界にトライできるのだ。

落ちても止めてもらえるのだという精神的支えを提供していないビレイヤーは、ビレイヤー失格だ。

このことがあってから、この人はビレイ中によそ見をしている人だと言うことが分かったので、限界には挑まないで、楽勝のところとトップロープだけをお願いすることにした。

■ 思いやり vs 我まま発露の場

クライミングとは、思いやりを学ぶ場だ。 最近、そう思うようになった。

我まま発露の場・・・と思っている男性クライマーが多すぎる。

女性と男性だと、男性は、女性にわがままを通しやすい。わがままを通しやすいから・・・という理由で、女性をパートナーに選んでいる男性は、ルート選択で分かる。

自分の都合だけで選んでいるからだ。その女性にとって無理だったり、肉体的に危険が及ぶと分かる、つまり実力以上の、一言でいえば、”無謀な”ルート選択をする。

より経験のあるクライマーが、二人のペアではそこはまだ無理だよ、と言ったとしても、譲らない。

なぜなのだろうか? 自分が行きたいから、としか考えられないではないか・・・。

これでは、時間の問題で、常に実力以上のルートを強いられる女性パートナーの側は、殺されてしまうではないか・・・。

これは考え方と態度の問題だから、こういう行為をする人と組んでいると永遠に危険は去らない。

山はルートを選ぶところから、山なのだから・・・。

■ 頼っていいよ~

当然だけど、クライマーは、ビレイヤーに頼っている。頼っていいよ~というのがビレイヤーの役目なのだ。

だから、核心部に臨むとき、クライマーは、下のビレイヤーに「頼むよ~」と声を掛けるのである。

頼り甲斐、それが一番大事なビレイヤーの資質である。

■ ボルト抜ける

頼り甲斐と言う意味では、ボルトは、

   ハーケン < リングボルト < ペツル 

の順で、頼りがいがあると考えられてきた・・・が、ペツルも頼れない、というのが、ペツルにぬんちゃくセルフしていての支点崩壊によるグランドフォール・・・。

最後の砦、ビレイヤーは何をしていたんでしょう・・・

どうも、手を放していたとしか考えられないですが・・・

要するにぬんちゃくセルフには、

 下のビレイヤーが油断して両手を離してしまうというリスク

があるようですね!

 ハングドッグをいれつつ登るようなスタイルでフリークライミングをする場合は、リードでも
 グリグリがベター

という理由がまた一つ増えたような?






2016/12/24

いきなりクライミング上達したことを考える・・・

■ いきなり上達 

クライミング・・・は、いきなり上達した。誰にでも、上達を褒められる。

どうしてなのか?

を考える。

■ 内的感覚

私自身の内的感覚としては、何も変わっていない。前もクライミング自体はこんな感じだった。

しかし、クライミングに対する姿勢が前向きになった、ポジティブになったということは言えると思う。

平たく言うと、

クライミングを楽しむようになった。

■ クライミングを楽しんでいなかった

逆に言えば、それ以前は、クライミングを楽しんでいなかった。

その理由は・・・

 他人の無知や不勉強で、命の危険にさらされながら登らなくてならなかったから

他人はコントロールできない。 人を変えることはできない。

■ 自分のために時間を使う

会を抜け、自分で自分のクライミングだけに集中するようになって以来、運気があがった(笑)。

他人の無理解や不勉強で、命の危険にさらされることがなくなり、幸福度が上がった。

■ 今、自分のために何が必要か? 

それを考えて、自分のためにクライミングをする。そのことを教えてくれたのは、トニーだ。

まずは自分が楽しむこと。

大事な所はそこだ。楽しめないことはしないこと。

学び: 楽しむ、が最初で、スキルがあと。




2016/12/21

ジムも行ってます

■ 褒められる(汗)

最近、すごく上達したらしく、皆に褒めらえる・・・ クラックも褒められたし・・・ アイスも。

褒めてもらえる=警戒・・・ (笑)

というのは、今まで褒めてもらっていないから~。

最近では、アイスもリードできるんじゃないかと言われてしまった・・・まじ~?!

■ 要因を考える

うーん、休息上達の要因は?ラオスに行ったら、突然、上手になっていたんだけど・・・

ラオスと日本では何が違ったのか?

別にラオスのクライミングが私の得意分野だったわけではないんだけどなー 前傾壁だし。

でも、得意分野でなかったから、良かったんだろうか?

ラオスは久しぶりの海外で、私の海外へ行きたい!という気持ちのはけ口となったのだろうか?

それとも、何か他の要因???

グリーンクライマーズホームにいた人たち= 私と価値観が似ている人たち・・・というのはあったかも?

最近は、初心者のアリと登っている。アリはまだ始めたばかりだ。でも、一緒に登ると楽しいので、レベルが一緒かどうか?というのは、あんまり関係がないのかもしれない?

山岳会に行ったのが、そもそもの間違いだったのだろう・・・
もうずっとクライミングと自分で歩ける程度の雪山でいいや~と感じてしまう今日この頃。

時に、そもそもなんで、苦しく、寒いアルパインなんぞに、血道上げていたのだろうと思う日さえあるくらい・・・

伊豆はあったかいし、クライミングは登れるようになってきて楽しい・・・

アイスも楽しいし、帰宅すれば、温かいお風呂とご飯、あったかいお布団・・・

幸せだな~と単純に思う。

寒いテントでシュラフにくるまっていても、それはそれで、自分が思うよりは、快適で、意外に平気だな~とも思うんだけど。

でも、”困難に打ち勝った!やったー!”じゃなくても、平気にもなった。

体力より、指力欲しかったりもするし・・・。いや体力も欲しいんですが・・・。

悪いアイスが前は楽しかったんだけど・・・フリーの悪いのは全然楽しくない・・・。易しく、ボルト間隔が近いと楽しい。





2016/12/19

山梨でクライミングするメリット

■ 私の家

色々考えると、我が家は、山登りやクライミングに最適の場所と設備だ。

実はしぶしぶ、甲府に来た。でも、ぶつくさ言っていても仕方ないので、解決方法を考え、一番メリットがある活動は何か?と考えて、クライミングをすることにした、というのが正直な所だ。

つまり、

 甲府にいるからクライミングしているのであり、
 クライミングしたいから甲府にいるわけではない(笑)。

が、与えれた機会は全部生かす方針にしている。

■ 甲府でクライミングするメリット

≪主たる立地のメリット≫
・マンションだと冷暖房費が安くつく
・小さいが裏山があり、トレーニングに最適
・甲府駅から、歩いて15分なので、東京方面からの来客も自力で到着できる
・甲府市内には、クライミングジムがたくさんある
・市街地に近いので、飲食店が多数ある

・降雪がないので、ランニングコストが安い
・晴天率が高く、屋外への活動がしやすい

・図書館が近く、山の本が充実している
・おしゃれなカフェがある

≪主たるアクセス≫
・特急停車駅
・東京まで中央線特急で1時間半

≪山へのアクセス≫
・甲府駅から徒歩15分
・八ヶ岳美濃戸口まで高速を使わず、1時間30分
・夜叉神峠まで、45分
・甲斐駒竹宇神社まで 1時間
・富士山吉田口まで 1時間15分
・上高地のさわんど駐車場まで2時間半
・大町まで2時間

≪岩場までのアクセス≫
・兜山 20分
・昇仙峡 30分
・太刀岡山 30分
・甲府幕岩 1時間
・小川山 2時間
・湯川 2時間
・瑞牆  2時間
・三つ峠 45分
・十二ヶ岳の岩場 1時間
・湯河原幕岩 3時間
・城ケ崎 4時間
・城山 3時間

≪ジムまでの所要時間≫
クライミングジムまでの所要時間
・ピラニアまで20分
・アクティバまで30分
・天まで30分
・シナプスまで20分
・グラッパまで20分
・小瀬 人工壁まで 20分

≪主たるマイナス点≫
・駐車場が有料
・車がないと生活が不便
・甲府の飲食店は県外者ではなく、近隣の公務員を対象にしているため、日曜には飲食店が閉まってしまう

・クライミングの本は図書館にはない
・温泉やスパ施設がなく、登山者やクライマーが立ち寄る場所がない

■ マンションvs戸建て

ときどき、マンションではなくて、戸建てに住みたいな~とも思うのだが、やっぱり、マンションで良いと思う・・・。

のは、戸建てだとメンテナンスが大変だからだ。 ベランダ菜園程度でも、マンションだと土の廃棄が大変。マンションにはマンションの暮らしがある。

マンションは狭いので、山のギアが部屋中にあふれかえって・・・あーあ~、という状態の中で、生活している(笑)。

例えば、玄関にいきなりアックスが登場している。郵便屋さんビックリ仰天。

でも、2階だから、冷暖房入れたことがない・・・いつもホットカーペット程度。それも、寒ければ、裏山を歩きに行けば、すぐにあったかくなるのである。

私が朝散歩しているのは、そうしないと、体が温まらず、寒いからです(笑)。が裏山をちょっと歩けば、ポッカポカ。

夏は夏で、薄暗くて悲しいが、涼しいということはいえる。

でも、戸建てが羨ましいときもある。やっぱり、土に触れると毎日やることが合ってよい。特に甲府なら、凍結がすくないので、冬の方が野菜が豊富なくらいだ。

■ 駐車場問題

甲府の市街地でビジネスを構える人にとって、みな共通数る問題点は、

駐車場

である。

甲府駅周辺に巨大な無料駐車場があれば、東京との通勤も可能になるし、近隣の飲食店にとっても、メリットが大きいと言うことは分かっているのに、駐車場問題は解決される気配がない。

いくら魅力(店)を作っても、駐車場代がかかれば、誰もわざわざ来たいとは思わない。

それくらい駐車場問題は、深刻である。










2016/12/18

Tateshina Mountain


 This blog is supposed to be about free climbing...

I started mountain in snow.

Then, moved onto hiking in green season.

I was not much into it.

I then started ice climbing.

Then, rock climbing.

Then, free climbing.

Now I mostly do free climbing and it is the source of my joy.

I felt climbing move is same as walking in the snow. You push your hip forward.

In ice season, I like to do Ice.

As long as I do Ice, I feel OK.

It was a big disappointment that I could not climb the last Thursday and was sad.

So this mountain in a bright sunny day, was make-up for the disappointment.

This mountain was soooo beautiful and it was great to have a new friend with me.



 My husband was a bit out of practice so I choose the mountain that is not too hard...

3 hours of climb and 2 hours of down hill.

It was so beautifull in the mountain.

I feel like I want to keep looking at the snow mountain and keep walking like forever.

 The fairy tale world came in real.

I was glad I could show the mountain to anybody for the first time climb.

Especially somebody from outside of Japan, since I can show the beauty of my country.

 On our way back, we of course had a good soak in Onsen(spa).

We also had Soba noodle, which was made from 100% domestic soba flour grown organic.

Soba 1600 yen,
Onsen(Kosai no Yu) 700 yen


I enjoy free climbing but in free climbing I usually don't walk long distance so my feet are getting weaker and I needed to walk for the winter mountain project.

This is my friends's Blog

http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/archives/51220959.html

World's Most DANGEROUS and Dramatic Sinkholes!

JAPAN - Where tradition meets the future

2016/12/17

ビジネスモデル比較

山梨は、クライミング王国である。

海外から、日本へきてクライミングする、という場合に筆頭になるのは、小川山だ。

小川山には、金峰山荘がある。またアイスでは岩根山荘がある。成功事例であるGCHと比較する。

正直、両者とも競争力があるとは思えない。

■グリーンクライマーズホーム

・ロープ等、ギアの貸し出しアリ
・クライミング講習会常時開催可能
・行けば、クライミングパートナーがいる
・岩場の使用は無料

■ 金峰山荘
・ロープ等、ギアの貸し出しがない

・クライミング講習会が常時開催可能ではない

なぜ金峰山荘はクライマーの宿になりえないか?というと、金峰山荘は、基本的にハイキング客を目的にしており、クライマーの長期宿泊を前提していない。

したがって、山荘の人たちは、クライミングをしないため、クライマーのニーズも分からないし、小川山の岩場が、日本最大の岩場であることについても、基本的に無知であると思われる。

おすすめエリアを解説したり、初めて岩場に来た人に、適切なルートを教えたりはできないだろう。

また山荘に行ったからと言って、パートナーがいるわけではない。

また英語でのホームページがないため、小川山が日本のクライミングのメッカである、ということ自体が、外国の人にとっては知りようがない。

■ 岩根山荘

岩根の問題は、クライミングをするのに料金がかかる点である。一日2000円もかかる。

これでは、クライマーは、岩根を”卒業”して行ってしまう。実際、タダで登れる滝がいっぱいあるのに、有料のアイスキャンディーに来る人は、初心者だけである。

GCHでは、クライミングそのものは無料だ。なので、日帰りで訪れたクライマーにとっては、岩場使用は無料。

ただし、そんな人は、まずいない。訪れるクライマーは基本的に世界中から、岩場だけを目的にしてやってくる。

ギアの貸し出しは、岩根もある。が冬季限定。

岩根では、単独で出かけても、パートナーがいるわけではない。したがって、一人で行けない。

■ まとめ

世界中からクライマーを呼び込むためには、

 ・クライミングそのものは無料

 ・一人で来ても、すぐにパートナーが見つかる環境が必要

 ・運営者自身がクライマーで、岩場の案内役が努められなければならない

 ・初心者講習は常時開催できる体制が必要

 ・ギア貸し出しが必要


核心は、どちらの施設とも、パートナーがいないから登れない、ということで、登れないところにクライマーが来るはずはなく、パートナーを連れてきている人限定になると、一気に市場サイズは小さくなるのである。

日本国内でさえ、パートナー問題が大きいのであるから。

クライマーの家 貧しくても豊かな暮らし

■ 元気な人たちが集まるところ

昨日は、山梨ワイン学講座に出てきた。

山梨はエピキュリアンな地方都市である。食に対する情熱とこだわりがハンパではない。

この講座は、山梨の叡智が集まる講座・・・といえば、大げさだが、知恵と知識が集まって、何かビッグなこと、革新的なことが生まれる可能性がある・・・ゆりかごのような場所だ。

インキュベーション・・・ゆりかごは何でもよく、たまたまワイン学ということになっているかもしれない。

もちろん、ワインを学ぶのは楽しい。

私も大阪では、普通のOLだったので、エノテカでワイン、パン、チーズを買うような、ちょっと生意気な生活をしていたし、大阪中央区は、パン屋激戦区で、ブーランジェリータケウチやコムシノワが競合店として、ひしめく中にいた。

ので、山梨に来てパンもワインもコーヒーもレベルダウンしてガッカリ。

したのだが、単純に庶民に手が届かないだけで、生産者のレベルは、突き抜けているのだった・・・。

それを知って、かなりビックリ仰天。

今回も、清里ミルクプラントのチーズが、醸造家と言っていいのだろうか?約1名の技術者に味わいが任されていることが分かってビックリ。しかも、美味しい。

■ 貧しくても豊かなアメリカの暮らし

私はアメリカに若いころ2年いたことがある。 お金は使わなかった。というのは、食住と労働を交換にしたのだ。

必要なものはレインボーストアというスリフトショップ(ボロ市)に出かけて、ボランティアをすると、1時間で5ドル相当の商品引換券をくれたので、それでコップだのナベだの、必要なものはゲットした。

時給5ドルというわけだが、当時のアメリカの最低時給は10ドル程度。だから、見方によっては搾取されている。

が、値付けもボランティア自身が行うわけで、欲しいものに自分で値を付けていたのだから・・・(笑)、このナベ12ドルと思っても、5ドルの値札でいいって話なのだった。

食住と労働の交換・・・も、時給に換算すると、2.5ドルとかになってしまう。これでは搾取だ。

しかし、実質は、家族の一員として、役割を果たしつつ暮らすので、お小遣いがもらえる下宿さんや書生さんってところ。

いわゆる市場経済には載らない。

■ 消費か収入か

しかし、私は、このやり方で、在学中に2年休学し、その2年を過ごして帰って来たら、TOEICは925点だった。初回でだ。

目的の語学力は、こうして無料で得られた。

これだけの語学力を得るために、一般的には、何百万円ものお金を掛ける。1年300万円と言われている。

同じ学力を得るのに、

 ・多額の費用をかけることもできる (=消費)

 ・ほぼ無料に近い出費でやることもできる (=価値の交換


帰国した時は、日本での生活を再スタートさせるのに5万円しかなかった。

が、これはアメリカで稼いだ収入なので、5万円の最終利益、とも言える(笑)。

物事は見方次第なのだ。

■ お金がないことが不幸なのではなく、生活の基本ニーズが満たされないことが問題

結局のところ、お金の有無が幸・不幸を左右するのではないらしい。

むしろ、お金を介在せずに、基本ニーズ(衣食住)を満たせるとしたら、それ以上楽なことはない。

例えば、お金を払って電気ガスを使うならば、必要なコストを賄うだけのお金を稼ぐ手段がないと、寒さに震えなくてはならない。

が、身近に薪が拾えるなら、例え自分の労働を使ったとしても・・・寒さという基本ニーズは満たされる。

現代では、何をするにもお金がかかる仕組みを巧妙に作り上げられてしまっているが、得をするのは、税金をもらう側だけである。

貨幣経済の話では、貨幣を媒介すると、何が問題って、税金がかかるのだから(笑)。

■ クライマーの家

さて、前置きが長くなってしまったが、私が作り上げたいクライマーの家は、

 クライミングをライフスタイルとしている人たちが生活コストを安く上げるために集まる家

的なものである。

アメリカには、日本のようなワンルームマンションは存在しない。だから、みなシェアして住んでいる。20代も、40代も、60代も、80代もだ。私が住んでいた家の最古老は85歳のジムだった。
ジムのおかげで、若い方は日中家にいなくても、荷物が受け取れるのだし、ジムはジムで独居老人にならずに済む。

日本では、もっとも安いワンルームマンションだって、3万円はかかるだろう。山梨の最低賃金は759円。 160時間働いても、12万円にしかならない。

一方、3万円しか出せなくても、3人集まれば、9万円。3万円では16平米のワンルームにしか住めなくても、9万円の家は豪邸である。

同じことで、一人12万円しか収入がなくても、3人家族で36万円の収入なら普通に暮らせる。

■ コストの折半

こうしたことは、クライマーの世界では、実際、普通に行われていて、城ケ崎に行くのに、一人で行けば4000円かかる。4人で行けば、一人1000円で済む。

量的メリットが出るのだ。ビジネスでは当然の話。

したがって、同じアクティビティを志向する者同士は、集まれば、集まるほど、コスト的には、量的メリットを受け取ることができる。

■ 空家対策

山梨県に限らず、日本の不動産市場は今後、空室が増えて行くだろう。

人口が激減しているのだから、必要となる家が少なくなるのは当然の流れだ。

人口の減少は今後のトレンドであり、大勢で見たとき、日本の不動産価格が高くなるということは、今後考えにくい。

これは、マイナスではない。

兎小屋と揶揄された狭い家が、今後は、2戸いちで売られたりして、どんどん広くなるのである。

空で放置していたら生み出す価値はゼロ。

たとえ、無料であっても、誰かが使えば、それは何らかの価値を創造している。

大事なことは、

 価値の創造

であって、

 現金収入の創造

ではない。もちろん、生きて行くのに現金収入は必要だ。だからといって、必要以上に大きな現金収入がある必要もない。

 足るを知る、

というのは、ヨガの教えである。いつから、必要以上の収入を得ることが、人生の至上目的になったのだろうか?

健康で、美味しく食べれて、頭の上に屋根があり、温かい布団で寝れたら、人間は、あとのことは万事OKなのだ。

幸福は貨幣の多寡によらない。

それは山やだったら誰でも知っていることだ。


2016/12/16

あったらいいな♪ クライマーの家

■ こんなのあったらいいな! クライマーの家

グリーンクライマーズホーム(GCH)へ出かけた。行く前から、GCHそのものに興味があった。同時にクライミングも、楽しく、楽しかったおかげで、上達して帰ってきた。

GCHは、クライミングに専念できるライフスタイルが可能となる施設。たとえば、日本では、

 ・湯治宿 = 湯治に専念できる生活が可能

で、すでに実績があるビジネスモデルだ。1)宿泊、2)食事に加え、

 3)アクティビティ 

この場合は、湯治・・・がついている。

最近では、

 ・ヨガのリトリート = 合宿型のヨガ集中トレーニング、宿泊食事はついてくる
 ・トレランの大会  = 同じく宿泊型、食事、滞在先は、トレラン出場のついで

などがある。海外では

 ・アートレジデント =芸術家のために、宿泊住まいを提供し、芸術家は制作に専念できる

も有名だ。

要するに、一般的な観光が魅力を失い、人を呼び集めるのに

 個性ある(人気ある)アクティビティを必要としている

のだ。

■ クライミング王国 山梨

日本でクライミングを中心とした生活をしようと思ったら、山梨がベストチョイスである。

・長野と比べ、雪に閉ざされることがなく、オールシーズン登れる。
・東京と比べ、生活コスト(土地、交通費)が安い。
・伊豆だと、冬のゲレンデ八ヶ岳が遠い
・山梨は、長野と比べて、雪が積もらず、生活コストが安い
・山梨なら、アイスクライミングと岩が両立できる(世界でもまれ)

・山梨は晴天率が全国No2
・長野と比較し、土地や施設が非常に安い (150万円で老朽化した戸建てが買える)

・クライミングジムが多数ある (人口80万人しかいないのに、5件もある)
・東京に近接している
・世界的に有名な富士山がある


とまぁ、デメリットは、ほとんどない。群馬や谷川へは遠いが、穂高方面へ出かけても、2時間半でさわんどについてしまう。

■ 考えられるデメリット

・生活に車が必ず必要
・訪問者にとって電車でアクセスできず、不便
・地元の不理解

■ 背景

・全国でクライミングジム総数、うなぎのぼり
・日本ではインバウンド(外国人観光客)増加中
・山梨はクライミング王国
・一例として、クライミング界のノーベル賞(ピオレドール賞)を受賞したような、つよつよクライマーが5人も住んでいる土地柄である(北杜市)
・有名クライマーもワールドツアーで来ている 例:昇仙峡、太刀岡山、瑞牆、甲斐駒
・わざわざクライミングのために引っ越してくる人も多い

・ラオスに出かけたら、グリーンクライマーズホームでは、世界中のクライマー(ヨーロッパ、アメリカ、シンガポール、台湾、韓国)が集まっていた 
・ラオス人はクライミングしないが、集まってくる人は世界中から。


⇒世界中からクライマーが集まる長期滞在型ゲストハウス&シェアハウス(クライミング中心の生活をするための家)はどうだろうか?

■ 期待できる成果

・国際交流 
・インバウンド観光収入(欧州系 北米系、台湾、シンガポール、韓国)
・山梨が日本のクライミングの首都化
・若者の貧困対策(シェアハウス)
・クライマーへの恩恵 クライミングに集中できる環境(岩場へのアクセス)
・ここへ来れば、常にパートナーが存在する
・世界中のクライマーが集まる=世界の岩場情報の情報交換
・情報発信基地とできる可能性がある

■ 空室対策 (悪天候でクライミングできない日の対策)

・複合施設化(簡易カフェ、英会話教室、ヨガ教室、ジム併設、マッサージ併設)

■ 資金調達

・クラウドファンディング

■ スモールスタート

・少人数のクライマーが集まりシェアハウス →生活コスト削減
・宿泊施設のアウトソーシング(ゲストハウス)?
・食事提供のアウトソーシング(近所の飲食店やコンビニ)?
・アクティビティ(クライミング)だけを提供する?
・登山ツアー提供?
・ハイキングツアー提供?

■ 参考: グリーンクライマーズホーム(GCH)の施設概要

・宿泊: ドーミトリー大部屋 簡易ベッド 男女混合 約600円/泊
・もしくはバンガロー(カップル向け)
・食事棟: 一食約400円 朝、昼、夜、バー併設
・シャワー・トイレ: 共同
・立地: 市街地から12km 
・岩場までのアクセス: ゼロ分
・滞在費: 10日間の滞在で、235ドル 旅費含まず
・旅費込みで約10万円 (これくらいが先進国の人でも出せる限界では?)
・GCHでも、洞窟ツアーなどがあったが、利用者は余りいなかった。あくまでクライミングをするための施設であり、食事や設備の豪勢さなどは謳っていない。

そもそも、湯治客やスキー客、ヨガ学習者、芸術家にとって、食住は、あくまでもその活動をするためのコストであり、食住に必要以上の豪華さを求めるのは異なる方向性であると思われる。

■ アウトソーシングの可能性

ちなみに、甲府市内のゲストハウスでは、宿泊客がいても、アクティビティ(甲府でやること)が不足しているという現状があります。

魅力がまず先にあり、その後に出来たニーズを満たすと言うのが、王道ではないかと思うので、そもそも魅力がないところに、施設を準備しても仕方がない。

山梨がクライミング王国である、ということが、成否を決める要素であると思われる。

2016/12/15

Live While you are alive!

■ 山が私に微笑んでいる

人が人として生きることの喜びは、振り返って、素晴らしいと感じることができる思い出を、いかに多く持つことができるか?だと思う。

山を始めて7年目になった。

山の世界は、これまで、本当に私に多くの素晴らしい思い出を与えてくれた。

多くは、山の先輩との出会いがそうだ。

吉田さんとの出会いは、そう長くない。正直、一瞬で終ってしまった。でも、吉田さんが残してくれたことは大きい。

でも、なんで吉田さんは良くしてくれたんだろう・・・

私は山の初心者である。クライミング力も、大したことがない。女性で、しかも中高年と言われる年齢で山を始めた。

要するに、登山者として魅力的な所はどこもない。

私を気にとめてくれた人たちは、どこを気に入ってくれたのだろう・・・。

吉田さんは、記録を持つ偉大なクライマーだったし、一緒に登ってくれている人達の中には、伝説とさえ言われている人もいる。山の初心者の私には、身に余る、もったいない人たちだ。

最近、こう言われた。

 熱く真摯に山に向かってるのは理解できる。応援します。

■ 情熱を生きる

要するに、私は自分の情熱を生きているのだ。能力の有無ではなく。

能力の有無を見たら、私なんて、山やの端くれにも満たない・・・。

吉田さんは情熱を生きた人だ。山やの先輩たちは、みな多かれ少なかれ、情熱を生きた人たちだ。

だから、今、山への情熱を生きている私を応援してくれるわけだ。

情熱の対象は、山に限定されないということを最近理解した。

 アートを生きている人ともつながれる

 ヨガを生きている人ともつながれる

 経営を生きている人ともつながれる

すべての情熱を基にした生き方には、リスクがある。だから、生きること自体が冒険だ。

情熱を生きると言うことは、冒険的な生き方をする、ということなのだ。

■ リミットを外す

情熱を生きるとき、人は、限界を越えて成長する。

山は、38歳で始めた。最初は、近所の茅ヶ岳程度の山でさえ、一人で行くと危ないと言われた。

なぜか?結局、ガイド登山をさせたい人たちがそうした”危ない”の大合唱で、個人が登山者として成長していくことを辞めさせ、自分の懐に利益を収めようとするのだった。

今では、読図5年で読図の必要な山を一人で歩く。

雪は厳冬期甲斐駒程度なら単独で行ける。

岩は3年で、岩には初心者を連れて行ける。

沢2年で、沢も初級の沢なら、一人歩き可能。泊まりの沢も問題ない。

アイスは4年目で、今年はシーズン2本目で小滝ピンクポイントできた。

フリーは1年で、ラオスで6Aをリードするまでになった。

トータル6年。

6年の経験で、今の私のところまで来る一般登山者は、おそらく10人に一人もいない。

始めから、安全な山しかしない、と決めていたら、絶対に、こんな展開にはならなかっただろう。

■ チャンスには前髪があっても後ろ髪はない

目の前にくるチャンスは何でも受け入れてきた。

リスクも受け入れた。

不利益には目をつぶった。

お金がかかって出稼ぎに行かなくてならなくても、登山の教えを乞いに、山岳総合センターのリーダー講習に出かけたし、アブナイと分かっているビレイヤーのビレイ(山岳会の仲間)も受け入れた。

ラオスがどんなところか?全く知らなくても、二つ返事で出かけた。

危ない橋を渡ったと思う。墜落して、頭は7針縫った。けど、翌日も登っていた。

だれも私のことをすごいクライマーとは言わない。実際すごいクライマーではない。でも、そんなこと、誰が問題にするのだろうか?

人生は楽しんだ者のものだ。This is your life. Who cares what you do?

情熱を生きよう!

自分の制限を外そう!

日々、与えられたものに感謝して、与えられていないもののことは忘れよう!


クライミングを生きた吉田さんの形見 情熱を生きよう!

- IT'S MY LIFE ( イッツ・マイ・ライフ ) -

It's my life
自分の為の人生だ
It's now or never
今しかないんだよ
I ain't gonna live forever
永遠の命なんてないんだから
I just want to live while I'm alive
今を精一杯生きる それだけなんだ

2016/12/12

Positive over negative

■ ポジティブパワー、パワーアップ中

さてと・・・、みなさんに、「パワーアップして帰ってきたね~」などと言っていただいているワタクシです。

まぁ、絶好調?ってわけでもありませんが、最近、ポジティブ思考の本質について、理解したことがあります。

■ 考え方次第は真実

どんな物事にも、2面性があります。意思が強い人は、頑固な人でありますし、心が優しい人は、優柔不断な八方美人でもあり得ます。

どのような物事であれ、人であれ、欠点がない、ということはありえません。

で、ネガティブサイクルに入っている人は、YesBut・・・になってしまっています。Butの後ろが真意である、というルールがあるので・・・

A: 自由だけど、お金がない
   きれいだけど、寒い
   
これを 反転すると、ポジティブになります。

B: お金がないけど、自由
   寒いけれど、きれい

つまり、フォーカスの違いなだけです。つまり、幸せな人というのは、Aではなく、Bで物事を表現しているだけで、受け取っている現実は同じなのです。

お金がない、寒い、を結論にするか、自由、キレイを結論にするか、だいぶ違います。

仕事は面白くないけど、安定している  → 安定している → 幸福な人
安定しているけれど、仕事は面白くない → 面白くない → 不幸な人

と、状況自体はまったく一緒です。が受け取る感情は、全然違います。

そこに気が付けるか?ということが、大事な分かれ目です。

■ 強みを生かし、弱みを克服する

例えば、ですが、”安定しているが面白くない”仕事をしていたとします。ということは、弱みは面白くない、ということなので、面白くする、ということが、安定の次に課題になります。安定と言う強みを生かして、どんなことができるでしょうか?

逆に、面白いけれど、安定していない仕事をしていたとします。次の課題は、安定させる、です。逆にするだけです、面白いと言う強みを生かして、安定していないという弱みを克服する。

どっちからスタートしても、辿り着く目的地は一緒です。

ただ道中が違う。道中、退屈だけれど安定している道を取るか、安定していないけれど面白い道を取るか?

そこは、個人の適性で選べばよいのだと思います。

すでに安定している職をもっていたら、退屈であるこということに注目せず、安定しているというメリットを最大限に生かして、次はどういう面白いことができるか?を考える。

逆に、面白く仕事していたら、どうやって安定させるか?考える。

面白くする=創造性の課題、だったり、安定させる=労働量をこなす課題、だったり、課題は色々です。

■ 強みを生かす

要するに、現在手に入っていることの強みを生かす、ということです。

どのような状況にだって、強みはあります。たとえば、失職した人には、有り余る時間という強みがあります。

田舎に住んでいるとすれば、自然環境という強みがあります。 

都会に住んでいるとすれば、文化資産という強みがあります。

強みが一つもない土地や、強みが一つもない人などいません。

与えられている強みを見つけ、それを強化する。

与えられていることそのものに注目することが、幸せな気分を作る大事な要素です。

■ 幸せには定義が必要

何をしたら幸せなのだろう?と自分に問うてはダメです。

   〇〇さえしていたら、自分は幸せ、と定義します。

小さいころ、私は絵本さえ読んでいれば幸せな子供でした。絵本を読むことによって、つらい現実から守られてもきたのです。

同じことを大人もしないといけないです。何さえできたら、幸せなのか、決めることです。

6年前、私は、山梨では山さえ行けたら幸せと決めたため、決めて以来、山に行けたらハッピーなため、他のことには目をつぶっています。

例えば、この6年間、化粧品やアクセサリー類は、一個も買っていません。ずーとノーメイク。

以前はシップスやザラで服を買っていましたが、今は買わないか、古着屋で300円で岩場で履くジーパンを見つけてきます。

■ 幸せ=気分に過ぎない

幸せ、とは、実際のところ、単なる気分のことです。

幸せとは、究極的には、単なる気分です。誰でも幸せな気持ちになることがあると思いますが、それは良く考えると、ほんの些細なきっかけで得ることができる、”気持ち”、つまり、”気分”です。科学的には脳内の反応です。

幸せの気分の反対・・・つまり鬱ですが・・・は、なぜ起きるのか?

鬱は最新の知見では、脳内のホルモンバランスの変化らしいです。要するに、肉体的な健康と同じことで、脳がホルモンを分泌する機能の衰えです。

要は、パブロフの犬と同じこと。

つまり、トレーニングできます。

ですから、幸せを作り出すには、自分に幸せな気分をもたらすパブロフの犬と同様の条件反射を作っておくことです。

例えば、おいしいコーヒーを飲んだら幸せ~とか、適当です(笑)。何でもいいのです。

大事なことは、自己破滅的な快楽を幸せの条件反射にしてしまわないことです。たとえば、ギャンブル、酒、薬物などですね。

山でも、例えば、欲望が強すぎて、気象条件が悪いにも関わらず、何が何でも登頂したいなどとなると、それは自己破滅的になります。

クライミングも同じで、登れれば何でもいい、とスキル不足のビレイヤーを受け入れるとなると、自己破滅的になります。

環境が変わると、以前自分を幸せにしてくれた活動ができなくなります。

私の場合は、バレエができなくなりました。そうなると、自分を幸せにしてくれる別の活動を作り出さねばならないです。それが適応ということです。

今では、幸せ条件の塗り替えに成功し、山に行けば元気になる自分に作り替え、さらにクライミングに行けば元気になる自分が出来上がってきました。

何さえすれば自分が幸せ気分になるのか?自分で、先に定義してしまいます。それが幸せのコツです。

■ 子供のころにヒントがある

私は子供のころから、

TV嫌い    バイオレンスがキライだから。時間を喰われるのがキライだから。
新聞キライ  悲しいニュースばかりが多いから
クラシック好き 
本が好き  
一人が好き
散歩好き
図書館好き
木が好き
こたつキライ  動かなくなるから
コーヒーが好き
絵画が好き     

・・・ということがはっきりしている子供でした。

家族の皆がTVを見始めると、自室に戻って本を読み始めてしまうのです。特にお笑い番組・・・8時だよ全員集合!・・・は嫌いで、人の頭をバシバシ叩いていて、下品だと思っていました。面白いとは思えなかったのです。

新聞については、本当にネガティブなことを拡大視するのが新聞なので、同様でした。

友達とだらだらいるより、一人で本でも読んでいる方が好きでした。これは子供のころから、選択の結果であり、友達がキライと言うことではありませんでした。ただ一人が好きなのです。

要するに好き嫌いがはっきりしている=幸・不幸がはっきりしている ということです。

こういう風に”自分らしい自分”があるにもかかわらず、もし私が、毎日一時も一人になることができないような仕事についたら、不幸になるのは目に見えています。

小さいころから、流血映画が見れないのに、外科手術など直視できるはずがないでしょう・・・(実際、外科手術の術書の翻訳で、立会わなければならないことがあり、苦痛でした・・・)

クラシックが好きな人が、パチンコ店の騒音に耐えられるでしょうか?

私はヨガを教えていて幸せですが、それは、教えるということについては、全権が私にあるからです。つまり、一人で作戦を練ることができます。そこが私がヨガを教えていて幸せで入れる理由です。

クライミングも同じで、一人でする活動です。これがバスケットボールなどとなると、一人で動けないため、ストレスに感じるでしょう。

自分のタイプが分かっていれば、「なんで私ってこうなの?」と自分を変えようと自己嫌悪に陥らずに済みます。

「昔から一人が好きなんだよな~」と考えれば済むことだからです。

そう言う意味で、問題を必要以上に大きくしないためには、自分を知っている必要があります。

■ 問題は、そもそも存在しない

雪崩事故は、下に人間がいて初めて事故となります。誰もいない斜面が雪崩れても、ただの自然現象。

雨・風も同じで、自然界には、悪い天気も、良い天気もありません。ただ変化があるだけです。雨が降って悪い天気と思うのは、人間の一方的な思考です。

お百姓をしていれば、雨の日は種まきチャンスです。

したがって、物事というのは、良い出来事、悪い出来事があるわけではない。それはその出来事を見た側の主観です。

じゃ、主観なんだから、見方を変えれば、全部良い出来事。

■ 不足ではなく、良い面に着目する

現代は、なぜか、物事の悪い面、不足している面に着目し、不足を補って完璧に近づける様な教育を受けます。

例えば、どこかで死亡率が高いとします。すると、医療不足ということで、医師を送ろう、という話になります。これが欠点を見つけて、欠点をたたく、という思考法です。

しかし、歴史的にみると、そうした思考法でなされたことは、どれも対症療法で、他に問題が遷移するだけのことになります。医師が十分いるようになると、未病の人まで医者にかかるようになったりなど。

結局、人間はあえて問題を解決しようとしなくても、いいのかもしれません。

その最たるものは、自然保護やエコ活動などです。最善の策は、人間そのものがいなくなること(笑)。

そのような活動は、終わりがない戦いなので、不毛です。取り組む人を消耗させます。

やってもやっても、解決しないような活動には、最初から、取り組まないことです。あるいは、枠を設けて、どこそこまでできたらOKと決めてしまうことです。

物事には善悪はなく、ただ起こっているだけだということは真実です。良しあしを判断するのは人間です。

■ 単純な喜びほど強い

一方、物事がうまく行っているように感じられるときは、もともと持っている、

   純粋で原始的な喜び

につながることが多いです。

原始的な喜び・・・というのは、誰かに褒めてもらったから、とか、宝くじが当たったとか、そういうたぐいのものではなく、

お日様がさんさんと輝いて、気持ちがいいな 
風が頬を撫で気持ちが良い
スピードを上げて、滑ったり走ったり気持ちが良い
高いところに立てて全貌を見渡す
ただの水が美味しい
お腹が空いて、お食事が美味しい
生まれたての赤ちゃんを見て、頬がほころぶ
子猫が遊ぶ姿を見る
咲いている路傍の花を見る

などです。

単純な喜びほど、基本的なので、価値が揺るがない。そのような、揺るがない価値に立脚することが大事です。

たとえば、人に褒めてもらわないと幸せになれない人は、常に褒めてくれる人を必要とするため、幸・不幸が安定しません。

クライミングも、そのような、単純な喜びの一種ですが、人にもよります。

こうした単純な喜びは、大きな前進力となります。

喜びが蓄積すればするほど、さらに喜びが大きくなります

■ ミッションなきスキル

現代の人は、私も含めてスキルフルです。教育のレベルが上がったからです。

ところが、それを活用する場は、過去と比べて増えてはいないので、スキルが余っているけれども、そのスキルを使って何をしたら、良いのか分からない、という状況に陥りがちです。

何をしたらいいのか・・・分からないと、人から、すべきことを与えられることになります。

人にあれこれ指示されて事に対して、自分のスキルを活用するわけで、自分にその成果が残るわけではないので、じきに不公平な感じがしてきてしまうでしょう。

こうなったら、必要なのはミッションです。自分自身の使命を何でも良いので決めることで、自分のスキルは自分のミッションと言う、より高い目標のために使っていることになり、やらされ感が減ります。

私は、もともとプログラマーなので、ITは楽勝です。

HPなどを作ることも、その辺の人よりは楽勝ですが、このスキルは、クライミングの喜びを伝えるというミッションに使っています。

そのミッションに沿わないことは、たとえスキルがあってもやりません。たとえばガイド登山のようなことは、できますが、やりません。山の世界に貢献する活動とは思えないからです。




日本の特殊性

■ スポーツクライマー宣言?!

最近、理解したことがあります・・・

① 日本の岩場は世界一難しい

これは本当です。なぜなら、日本の岩場は、上手な人に合せてボルトが打ってあります。

5.13が登れる人にとって、5.11は易しいため、「これくらい要らないだろう」と、ボルト間隔が遠い。

5.11登れる人にとって、5.9は楽勝なため、「これくらい要らないだろう」と、ボルト間隔が遠い。

5.9が楽に登れる人にとって、5.7は楽勝なため、「これくらい要らないだろう」と、ボルト間隔が遠い。

つまり、”そのグレードがギリギリの人にとって”は、永遠にボルトが遠い状況が続くわけです。


したがって、私が取った作戦は正解でした。

作戦: 5.9が楽勝になってから、5.7に取り付く
     5.10Aが楽勝になってから、5.8に取り付く
     5.10bが登れるようになってから、5.9に取り付く

    ・・・・延々と続く・・・ 

まだ道半ばですが、日本のフリークライミングとボルト間隔事情は特殊なので、このようなことになっています。

このことはラオスに出かけて、分かりました。適切な感覚で打たれたボルトルートを体験したからです。

適切でないボルト間隔でボルトが打たれているルートで、クライミング力が十分でない場合にリードが怖いのは、当然で、メンタルが弱いわけではないのです。

例えば、十二ヶ岳の岩場のカンテルートは、5.7程度ですが、上部で7mほどもランナウトしています。5.7がギリギリの人・・・多くの山岳会の新人・・・にリードさせられないのは、道理です。一方で大抵の人が、一回で登れてしまうというのも、道理です。

TRでは楽勝で登れるのに、リードは怖いという現象は、危険認知力の結果でさえあるかもしれません。

怖いという感情は、危険を知らせるものなので、きちんと怖さを理解しておかないと、ただの無謀になってしまいます。

②フィロソフィーが成長を阻害している

クライミングを楽しむ、という意味では、いわゆるフィロソフィーが邪魔をしている、という側面があります。

オンサイトの重視は重要ですが・・・時と場合を使い分けなければ、自ら死を招く最悪の事態を招いたり、成長の鈍化を招きます。

こだわりは大事なことですが、何のためにクライミングをしているのか?それは楽しむためであり、怪我をしたり、死んでしまったりしては意味がないことを、改めて再認識しないことには、優先順位の混乱をもたらします。

死んでもよいレジャーなど、レジャーではありません。

登れるルートを登っているだけでは成長はできません。登れないルートに取り組むためには、トップロープはどのようなグレードに取り組むようになっても、必要なものです。

③ガラパゴス化が進んでいるかも?

日本では、スポーツ化つまり、安全性が高まり、大衆化して行っているフリークライミングは、世界と同じ歩調では進化していないようです。

つまり、クライミングの世界においても、他分野の例にもれず、ガラパゴス化が進んでいるかもしれません。

世代交代が遅れていることと、新しいものを嫌う風潮、新しい環境への適応力の不足、というのが原因のようです。

しかし、フィロソフィーも、現実の肉体の衰えには勝てませんので、時間の経過とともに、安全なボルト間隔でのスポーツルートにニーズが高まってきそうです。

④結果としてアルパインクライマーが最強

このように、一般的なクライミングビギナーには厳しい、日本の外岩環境。

結果として、日本では、ある程度上手になってからしか、外岩に行かないという風潮が蔓延していますが、外岩でのボルト間隔の遠さや課題の辛さ(おなじ5.9でも長さがないため、その分難しい・・・を考えると、致し方ありません。

短くても落ちたら危ないからです。いや、短いほうが落ちたら危ない。

厳しい環境を潜り抜けるためか、ランナウトには強くなると思います。というのは、この怖がりの私でさえ、今回ラオスのルートでは、クリップ一個飛ばしてしまったことがあるからです。

日本では、ウエストに来る前に、頭の上でクリップしているような私がですよ?クリップ忘れただけじゃなく、ま、イラナイかな・・・なんて、そのまま行ってしまいそうになったんです(笑)。

しかるに・・・このような厳しい環境で育ったならば、強くなるに決まっています。普通なら、選抜されて、とっくに死んでしまったり、怪我してしまったり、向いていないとあきらめたりする環境です。

残った人たちが、優秀であるのは否めない事実でしょう。事実、私がみたラオスでの外人さんクライマーは、よほどの上手な人を除き、ムーブ知らないのかなぁ~的な、全部正対でパワーで解決って感じの人たちでした。

山岳会だったら、ずっとトップロープしかさせてもらえないかもしれないムーブの稚拙さで、ガンガンリードしていました。

彼らがムーブのニーズに気が付くには、かなりの月日が必要でしょう・・・・フィジカルで解決するのが楽しいしスポーツ的だし・・・

一方、日本では、短くとも落ちれないので、クライミング力のゆとりはシビアです。5.9は、実質ムーブ不要で登れるグレードですが、それでもムーブがあると楽ですし、そのため、ムーブが板につかないと、クライマーとみなされないかも?

というので、日本は強いアルパインクライマーやフリークライマーを育てるのに、最適な環境かもしれません。鍛えたい人向け?

・・・が、趣味でフリーを楽しむ一般クライマーにまで、厳しい環境を押し付ける必要はないわけなので・・・


結論:

・背の低い人は、ちびっこ問題がない課題を登りましょう
・腕力に自信がない人は、前傾壁ではなく、スラブを登りましょう
・指力の自信がない人は、垂壁のカチ課題ではなく、前傾壁を頑張りましょう
・落ちても安全な前傾壁は、意外に怖がりな人向けです
・トラッドも、プロテクションは自前なので、意外に怖がりな人向けです







First time Jyogasaki 初の城ケ崎

■ フリークライミング発祥の地へ!

I have gone to Jyogasaki for the first time in my life!

初めて城ケ崎へ! ここは吉田さんのマーズがある場所・・・城ケ崎は日本ではフリークライミングの発祥の地とされています。

I wanted to go there because of Yoshida san... Yoshida san had a very famous route called Mars(5.14a).

He passed away shortly after I met him and did his belay... I was a student of his climbing school and I was a beginner of the trad climbing, crack.

So I wanted to get close to where a legendary climber had started his climbing history...

でも、上級者の岩場っぽくて…いけないでいましたが、初めて行く機会をもらってうれしかったです。

Jyogasaki is know as the first place where free climbing in Japan had done.

■ The long drive

So we headed off to the south, to Jyogasaki, where 170km south of Kofu. where we live. Took us 4 hours to get there, partly because I did not know the road well.  But that was OK since this time I had a nice company, a female climber friend Ali.

The long drive has gone while we're finding out we have so much in common.

I had just ice climbed a few days ago and now in the 170km south, it was soooo warm. The crag was only a short distance walk and it was by the Ocean! Wow!

ただ伊豆方面の岩場は、甲府からとても遠くて、運転が大変。相棒がいるといいです。ホントは四人がいいんだけど・・・。今回は二人。Jetプログラムで日本の学校で、英語を教えているアリちゃん。JETの人は、みな賢い人が多いと思う。クライミングは、才能もあるけど頭をよく使うと思う。

アリはクライミング外岩が初めて。いきなり、城ケ崎~!

I had Ali, a climbing mate and for her it was a first time crag! At JYOGASAKI!! Cool!

■ Onsight 

There is a route called "Beginner's crack 5,7" and I did onsight this one. So happy!

But since it was the first one in the morning, I must have been a bit nervous, so I did put my protection too tight so it is almost impossible to remove... and for the worst thing, it was a brand new No.1 camerot, K san has just brought!!

He could be sooo sad if we have to leave it... but thanks to his skillful hand,  it did get out... so glad.

We tried other "Baby crack 5.8" and "Sister crack 5.9" and we all enjoyed.

鉄板、ビギナーズクラックへ!結構悪くて、緊張しましたが、なんとかオンサイト!やっぱりクライミング力がゆとりがあると、登るは登れる。ので、クライミング力を上げることが、クライマー1年生には鉄則だ。

が、プロテクションが・・・ 1本目の1番をキツキツで100%閉じた状態で入れてしまい・・・ ダメですねぇ。

2年生及第点ギリギリ… プロテクションの技は磨かないとダメです・・・


■ Sushi and Onsen

On our way back, we went to Onsen(hot spring) and had some Sushi, only paid 810 yen for tummy full.

On our way back it was another 3 hours drive but was OK with a friend who sang with me while a long boring drive.

伊豆はあったかかったのですが、日陰はやっぱり寒いので、16時には終わりにして、あったまりに温泉へ!

海が見える温泉で良かったです。400円。

その後は、浜すしで、帰りの運転に備え・・・満腹になって810円。

帰りの運転は、3時間、アリとBGMを歌って、楽しく帰りました。



■ まとめ

ビギナーズクラック 5.7
ベビークラック 5.8
シスタークラック 5.9

はま寿司 810円
温泉 400円
駐車料金 500円

伊豆交通費 220円 帰りは200円有料道

170km ×2 =340km 10km/L  @120 yen  = about 4080yen so per person 2000Yen



シーズン初アイス


■一週早いシーズン初アイス

シーズン初アイスへ出かけました。

今年は、ベテラン青ちゃんと一緒に行けるので、一週間、他の人より早く登れた♪

というのは、凍りたてほやほやアイスは、リードするために、使える、しっかり凍った氷のラインの見極めが難しく、大抵の人は、このくらいの凍結なら、あきらめて帰っちゃうからです。

■ 上達中

しかも、一本目から、割りに良いムーブで登れた♪

フリー、頑張った甲斐があったなぁ♪

■ 元気すぎるベテラン

ベテランと行くと困ったのは、簡単だと1本で飽きちゃうことで、右のドラツーも、無理くり登った・・・

ガンガン 登るぞー!

っていうのが、ベテランと新人の違いで・・・(汗)

私、まだムーブが下手くそなので、ガンガン登ると、腕がパンプして、終わってしまい、そんなにガツガツすると、トータル本数が出なくなっちゃうんです・・・

なので、今日行ったベテランと行くときは、正直な所、あと一人誰か来ないかな~って、思っているんですが・・・平日なので、誰もいないんですよね(汗)

だってね、二人だと回転が速すぎて、腕が回復しないんですよ。

かと言ってビレイばっかりだと寒いし・・・

食べたり飲んだり、もしたいし・・・

二人だと写真も取れないし・・・

今回はたまたま偵察にきたお兄さんに取ってもらいました。

ホントは、アルパインクライマー男子と行けば良かったんだよなぁ・・・

登れるラインの見極め方とか、ベテランから盗む技術はいっぱいありそうなんですが・・・

私は、今ごろ、やっと、

「ムーブ、やっと様になってきたね」

って、レベル・・・なんで、”アイスの見極め”している余裕なし・・・(汗)

しかし、フリー頑張った甲斐がありました。

シーズン初にしては、結構ゆとりがあった。

■ アイゼンの調整

パンプは、足が使えておらず、バーチカル部分で一回。

パンプしたのは、完全に足ブラになったから、です。

足ブラになったのは、アイゼンの調整ミス。

こんなんで良く登ったね~と言ってもらって、慰めてもらいました。

ビレイ位置に注目 かなり避けます
ギアの調整が難しいのも、アイスの特徴。

小滝6本、相方7本やって、飽きてきて、大滝へ。


■ 大滝の方が良かった

というのは、大滝の方が凍結が悪いだろう・・と、最初から、あきらめていたから。

しかし、行って見たら、大滝の方が良かった。

おおー!となる青ちゃん。

急に元気になっちゃったのです・・・(^^;)

そんなに登りたかったのかぁ~ 

しかし、時間がない・・・今日は一本で終わり、ということでしたが、大滝登れました。

大滝も、見る目があるベテランでも、取れるラインは一本のみ。

■ ビレイ位置

しかも、かなり、気を付けてもアイスが落ちるので、ビレイヤーの立ち位置もかなり用心が必要です。

基本的に、フォールラインから、外してビレイしてください。当然ですけど・・・。

今回は、下の段の4級のところは二人で上がり、かなり左にそれて、ビレイポイントを作り、私は完全にハンギングで、トップをビレイ。

登ったのは、右のラインです。その真下には、決してビレイヤーは立たない。

リード1本、トップロープ1本して回収。 私はローワーダウン中に、ビレイヤーのクライムダウンのためのスクリューを打って、トップは最後は4級部分はクライムダウンで降りました。

もう4級はノーザイルで登れそう・・・ですが、念のためもあるし、クライムダウンは、まだやったことがない・・・ ベテランでも一応、クライムダウンは一部分だけビレイしました。

アバラコフギア、持っていたけど、ザックの中だったりした・・・ 全部ぶら下げておかないとダメですね。

まぁとりあえず、シーズン初アイスは、とっても楽しかったのでした。暗くなるまで遊びました。











2016/12/07

ラオスのクライミングのこと

■ ラオスってどんなとこ?


雑誌社に記事を寄稿しようとしていて、ブログにその記事掲載できず・・・というので、英語の記事ばかりになってしまい、スイマセン。

ラオスのクライミングのこと。


英語記事

そもそも、ラオスってどんなところ?という素朴な疑問・・・私も持っていました。

一応、7年ほど前に、仕事で、ラオス経済セミナーというセミナーに出て、安い労働力を追い求める企業に、次なるターゲット、経済発展してきたタイや中国、インドの代替え地として、目されていることは知っていました。

世界の最貧国・・・でも、ラオスはとっても、素朴で、日本も戦前はこうだったのかな~という、のんびりとして、穏やかな時間が流れていました。

のら牛さん、のらヤギさんが、舗装路を町でも歩いています。

こんな国に工場は似合わない・・・あくせく、ガツガツと働くなんて、似合わない・・・そんな感じです。

まぁ、タイもアクセク、ギラギラしているのは、都市部のみで、以前の仕事では、通訳と車を一台借り切って、工業地帯を主に企業めぐりをしましたから、郊外で、のどかに牛が草を食む光景は、タイもベトナムも、ラオスも、それはそれは、似ていました。

でも、ラオスの街にも、空港にも、バーガーキングも、マクドナルドもなく・・・いわゆるチェーン店は皆無。

そこがラオスを気に入った点です。山梨では、チェーン店がありがたがられますが、大阪人や東京人は、チェーン店なんて、よほど困った時だけしか使いません。

私は都会から来たので、チェーン店のないラオスが気に入りました。

とはいえ、仕事では、お腹をこわすわけにはいかないので、素性の分かったものを出してくれるマクドにお世話になったこともありますケド。

■ クライミング

ラオスのクライミングは、 

 石灰岩
 前傾壁
 スポートルート(ボルト間隔が近い)
 長い
 
です。 石灰岩特有の特徴は、Tufa です。Tufa、トゥファと発音しますが、これは鍾乳洞でよく見る突起です。大小さまざまにあり、上から突き出ていて、ノブとして使えたり、大きなものだと、寄りかかってレストに使えたりします。

そして、前傾壁・・・ しかも、ガバ!

基本的にグレードは、傾斜とホールドの大きさで決まるようで、人工壁と同じ決まり方です。ただし、人工壁はホールド一目瞭然ですが、自然壁なのでホールドは探さないといけません。

スポートの岩場なので、30mでぬんちゃく15個とか書いてあります。つまり2m置きにぬんちゃく?

ボルト間隔が近いので、リードも怖くありません。ランナウト、なんのこと?な感じです。

一方、ぬんちゃくを20本もぶら下げて登ることなど、日本ではめったにないですが・・・ぬんちゃくの重さがシビアになる総数です。

軽いぬんちゃくが欲しくなりました。

そして、長い!37mなんて課題がありますから、80mロープが必要になります。80mロープなんて、日本では必要なく、せいぜい60mですから、60mを持って行き、自分が80mが必要な課題を登りたくなったとき、スポットでレンタルするのが良いと思います。

■ ギア

ギアは、ハーネスから、ロープ、シューズ、チョークさえも揃っており、身一つでOKです。

が、誰でも使い慣れた道具がいいものなので、まぁ、普通の岩装備を一式持って行きましょう。

ロープはマイロープが60mでもOKです。 長い課題ばかりがあるわけではないですから。

■ パートナー

ラオスでは、クライミングは盛んなわけではなく、単純にここにドイツ人の開拓者が目を付けてくれたから、前傾壁が登れる、というのが、実際のところ。

開拓の余地は、膨大ですが・・・ラオス人がクライミングするかというと、しないだろうなぁ。

なので、このクライマーの家に泊まり込んでいるクライマーは、みな外国人

外国人クライマー同士、皆、パートナーを求める者同士なので、パートナーはすぐ見つかります。

一度、エリアに行って、同室のジュマ、ニュージーランド人が、3人で岩場にいたのです。
「ここで登るの~?」と声を掛けられ、「そうよ~」と返事をしたら、こちらも3人だったので、「6人で3本のロープが使えて都合がいいわ~」と言われたのに、私の相方が無視して、先へ行ってしまい・・・ジュマが悲しそうな眼をしたことが・・・。

話を聞いていない相方さんなのでした・・・、コミュニケーション力は、必要です。

せっかく、3本垂らして効率よく登れるし、ジュマより、相方の方が登れるので、みなハッピーなところだったのに・・・。

クライミングの世界では、どうも、一番登れる人は、多少、愛他精神を求められるようです。

■ 人気者

そう言う意味で、人気者だったのが、シンガポールからきたチェン。 初対面で目が会い、にっこりとし合って、自己紹介に入りました。

東洋人の女性は少ないので、向こうも、あ!アジアの人だ!みたいな感じ。

シンガポール人は、アジア人の中の西洋人で、中身は西洋人のまんまです。

チェンは、頑張れば 8A(5.13)まで登れるそうで、ベテラン。お願いすれば、どんな課題でも登ってくれる。

誰もがチェンと組みたがるので、パートナーに事欠くことはないのでした。

私も、ビギナーズルーフはチェンにぬんちゃくを垂らしてもらって、イヴォン(フランスセユーズ出身の初心者君)と登りました。

私はビレイヤーとしては安心人材と目されていたので、初心者を任されることが、ままありました。

自分が登るときは、「パトリック、ビレイをお願いできないかしら」と言って、もっと信頼できそうな人にお願いしました。

パトリックはアラスカの人で、口数の少ない、おとなしい感じの人でしたが、一目で慣れていると分かったので。

指名があるとうれしいし、ホントにクライミングも5.11くらいまで登って上手で、パトリックやジュマとは、アルパインアイスの話でも盛り上がりました。アルパイン系の人は少数派。

仲良しが自然にできて、トニーとリアとは、登れるグレードが似ていたので、一緒に登りました。

■ 国際社会

国際社会と言っても、かなりヨーロッパに偏った国際社会でした。フランス、ドイツ、オーストリア。

私は仕事で、日本からソフトの開発で、エンジニアを20名ほど連れて行き、また現地で雇用した、初級のエンジニア20名ほどの総勢40名ほどのエンジニアを束ねて、仕事を割り振ると言う仕事をしたことがあるのですが、現地エンジニアは、インド人が多く、非常に優秀な印象でした。

日本から連れて行った人たちは、高卒くらいの人が多かったせいもあるのですが、いちいち指示がないと何を求められているか、ワカラナイ。

それと近しい感じを感じたのが、今回。ヨーロッパの人たちの中でも、クライミングをしたり、世界の放浪の旅、バックパッキングの旅に出かけるような人たちは、大学生、つまり、学歴の高い人が多いのかもしれません。クライマーは、みな、聡明な人が多そうでした。

なので、そう言う意味でも、色々と文化論、花盛り。ネパールに行ってきてから、ラオスに来ていた人や、台湾や韓国の岩場情報に詳しい人もいた。

各国のジム情報、たとえば、シンガポールに行くなら、オンサイトと言うジムが良いそうです・・・などなど・・・ お国の情報を教えてくれるので、とっても参考になった。

次の目的地は、こうしたところで情報収集して決めれば、また行った先で、別の出会いがあって、楽しく延々と世界を回りまわることができるでしょう。

実は、かくいうワタクシも、ラオスに行く、2日前に行った、湯河原幕岩で、外国人の男女に出会い、「実はラオスに行くのよ」と言ったら、なんと、その二人はグリーンクライマーズホームに行ったことがあり、「湯河原幕岩より簡単だよ」なんて教えてくれたのでした。

クライマーの世間は狭いです。

■ もっていくといいもの

 行動食スナック類  現地で買っも大して安くはない 買い物に行く交通費が1000円
 蚊取り線香ケース  現地で売っていない

逆に要らないもの・・・

 虫除け   現地の物の方が強力
 SIMカード 現地で売っている

あったらいいのは、ハンモック。のんびりできます。

■ 食事&宿泊

食事と宿泊費は別々です。 宿泊費は日本円で600円程度。60000Kipです。

食事も一食当たり、300円程度。大体一日予算が2000円程度でしょうか?10日いて235ドル支払いました。

その他、町に遊びに行く費用や、マッサージの費用、お土産代、空港間の交通費、空港での飲食費、などなどかかります。

格安航空券のスクートで出かけたので、飛行機代は35000円くらい。飛行機の乗り継ぎもスムーズで、東京に出張に行くより、楽チンなくらいでした。

まるまるで、9万円でおつりがきたくらいな出費でした。もちろん、お土産などは買っていないし、余計な贅沢は一切していませんが、きりつめもしていません。

なので、快適に楽しくクライミングして、10日で10万円というのがざくっとした印象

気候は温かく温暖で、一日雨が降りましたが、すぐに乾き、食べ物もおいしく、仲間もみな楽しい人たち。

グリーンクライマーズホームのホームページに書いていあることを信頼して、まず、間違いはありません。

必要なことはすべて記載されています。

大体、日本人は心配性で行く前にアレコレ詮索してしまうと思いますが、そうすると、旅の喜びの一部である、発見する喜びを失ってしまうので、あまり詳細な情報は、楽しみを削ぎます。

ホントに・・・。

どんなところかな~と楽しみにして行ってくる、というのがいい場所でした。

岩場としては初心者から5.13クライマーまでそろっています。年配の方には向かない岩場と思われます。

2016/12/06

The rest day in green climbers home

So, I talked about how to spend a climbing day in Green Climbers Home.

What would you do in a rest day?

■ Wifi is important!!!

The corner french cafe and the massage parlor
On a rest day, people often go to Inthira Hotel.  Since there is free wifi.

In the GCH, the radio for the mobile phone is only available in the nerd corner and camp2.

This is where to book Inthira Thakhek







So climbers want to send an email to the family and friends back home... some climbers are traveling around the world, like a world tour, so they had to contact to the family back home time to time when they can.

The wifi is very handy since you don't really need any SIM card if you have a wifi network.

SIM card is available in GCH and in the downtown.

In GCH, you pay a bit more but that is so insignificant, when SIM card itself is so cheap. You have to buy some data card to pay for the data download too.

Even with the SIM card, I can not send my emails as quickly as I do in Japan, and blog updates was soooooo slow so I prefered to do my email exchange all at once in the free wifi places.

In this entire trip, I was very comfortable to get a wifi, in any place. Narita airport had wifi, Dong Muang had wifi too. Even the River Hotel had wifi.

(Japan is so backwards considering the use of wifi. I know Starbucks let us use wifi.)

So on your rest day, No1 priority is A FREE WIFI!!

■ Free wifi in Thakhek

Free wifi is available at

 Inthira Hotel
 A corner French Lao Cafe
 The other Cafe on the other side of the street

We spend like 3 hours or so while having a lunch or have some tea time...

Everyone becomes so quiet since all of us are tapping our mobile tools and sending out our messages to the lines, to the facebook, to the blog, or just an emails... SNS is so widespread and we all use it.

■ Before & After

Before and After of those time, we visited

 Market
live crab
 Bank
 ATM
 Massage
 Mekong River

Everything is on the main street so the map is quit easy!

■ Market

I think I had more strong impression if I were a first time in Asian country... but I was already in Vietnam and Thai land on my business trip so the market was somewhat familiar to me... I get more excited when I visited a Victorian Market in Melbourne.

In the market, you can get anything you need, so it is worth visiting. There is a lot of fresh fruits and meat and fishes still alive, colorful eggs like blue and pink...  deep fried sweets, and things you need in life, soap, toothpastes, shoes...things like that.

I wanted to buy a Lao's traditional skirts woven by women but I could not find the one that seemed authentic... it looked like all machine made.

I think the fashion is so different from what we need in our home country, so I had nothing to buy, and that was same to Lea, a young girl from Austria, a developed country.

I brought Vietnamese traditional cloth once, when I traveled to Vietnam on business, but never wore the cloth again... it was sown for me but if I wear that in Japan, that will be so strange.

Anyway, the market is pretty interesting place to see.

By the market, there is a bank and you can exchange the money there.

I had bought some fruits in the market. Lea bought a toothpaste.  It is not that we don't have money to buy, it is more like there is nothing we wanted to buy.

■ Cooling drinks

Along the main street, we'd walk up to the Mekong River and we are soon so thirsty! It is so humid and hot under the sun and we tried to walk under the shade but that so scarce when the Sun is so high.

You don't want to walk in the mid day!
this is what I got snack for climbing

We found the drink booth so we got some smoothing drink like Maccha Latte or Water melon cooler..

■ Money

By the booth, we found ATM and Tony tried to get some money out and it took him a while to figure out how to use the machine.

It seems a large amount of money but Lao Kip has too many digits, so we all get confused.

In the downtown, you can use Thai bahts and Laos Kip, and USD.

The most important thing is

DO NOT HAVE TOO MUCH LAO KIP

since you can not exchange Lao kip to Thai bahts once you are out of the country.

■ Massage

The last activities is massage. There is a massage parlor in close by the Inthlar hotel and it is the same owner as the one in GCH.  You would pay extra but that is not as big as you pay to TukTuk to go to the town.

I do not like Thai Massage since it hurts... my leg had black finger print from the massage which was too strong.

I did not enjoy massage so much but I enjoyed foot massage.

The massage usually takes about 1 hour or so.

■ Transportation

So it is about the time to go back. You can pick up TukTuk around the Inthlar hotel anytime.

But if you have people to share the ride, that will be nicer since you can split the cost.

The one ride to downtown to GCH is about 100,000 Kip (400 THB, about 1000yen, 10USD) so what is most expensive is the ride.

Go back before it gets too dark, since the ride is 1.5 times more when dark.

When you get back GCH, it will be already almost a dinner time.













2016/12/05

Crag in Saku (too bad no ice)

no Ice yet
■ Suddenly...

We have gone to ice climbing for the first time in the season but the ice fall was not ready yet so we headed to the crag nearby.

To my surprise, I was suddenly climbing better! 

Climbing is so unpredictable and when you get better you get better so suddenly, without being aware.

This is a little gift I was given... being better at climbing.

The climbing in Green Climbers Home was tremendous fun for me but the emotion was built on the most welcoming friendly community they've got there.

I was welcomed there and that was the feeling I needed most... Here in Japan, you are no climber unless you are so good at it like climbing over 5.12 or something... people do not accept other climbers unless you are so good at.

So the ones like me who started out climbing at the age that is kind of too old to start...like over 40, and the one having a hard time climbing 5.9... are sort of looked down... and that is sad.

You won't get better in such a environment that you are constantly put down...

So what made me a better climber was a community there, and it was very international and friendly.

■ Openness

I am a very open person. I can talk to people without making a wall.

I feel most comfortable  when I am in an adventurous feeling to find out who I am talking to and what kind of person he/she is, finding out what is their passion and dreams.

My dream is creating something like GCH in Japan where climbers come from all over the world to climb Japanese craggs.

I think the dream is dream, it is ok to dream... I really think Japanese craggs are the hardest of all the world and if there is such place like a GCH, the place should be in Ogawayama.

There is Kimpusansou already there to accomodate hikers but those are expensive and not at all international nor ecological.

Internationalism and Ecology is very much what I liked there in GCH.