■ ひょんなことからラッキーボーイの話が出てきた
https://www.youtube.com/watch?v=pesRdfk1It0今朝、ふと出てきた動画。
この動画を私の経験を交えて、考察します。
この方の前半のライフスタイルですが、正解だと思います。そして、クライマーにとっては質素倹約は、そう難しくないライフスタイルなのではないかと思います。
私もクライミングを趣味にして以来、ギア代や遠征費に回したいので、化粧品を買うことはないし、ファッションも着た切りすずめ状態です(笑)。
収入の1割を貯蓄に充てるのが、世界標準なら、収入の3割を貯蓄に充てる日本人。
こちらのサイトには、月〇〇万円を××年積み立てるといくらになるか?のシミュレーションができます。
■ スタートアップ
三井物産OL時代は、新事業開発室というのにおり、福岡のスタートアップ支援事業で、ビジネスコンペの審査員をする上司の資料作りしたり、出資を願いにきた人たちをスクリーニングして追い返す役?をしていました。上司は忙しいので、全部には会わないのです。ベンチャーキャピタルの方とも、業務で日常的に接点がありました。
結論からいうと、スタートアップの支援や出資で成功することは、千三つといって1000回やって3回、成功すればよし、という非常に確率の低い世界です。
出資する側の立場に立ってくれれば、分かると思いますが…
「〇〇したい!」と言われても、お客がいないようなビジネス提案されても困ります…
儲からない、と分かっている事業に、お金を出すことはできない…。いくら、起業家がいい人でも。当然のことですよね。
個人で起業される方は、お客さんのことがすっぽり抜け落ちており、カフェしたい!とか、ショップしたい!とか、資金依頼があっても、それ、自分で作るのが筋でしょう、という案件がほとんどでした。
例えば、ハーブソルト事業の相談がありました。ハーブソルトを売り出したところ非常に売れ行きがいいというので、全国規模に広げるための工場を設立したいという相談でした。しかし、原料が安定供給できるのですか?と聞くと、天候で毎年違うし、確約できないというのです…。ならば、投資せず、小さく売れる範囲で売っていくのが適した製品ってことですよね?だってお客さんが買いたいと思っても、すいません、ありませんってことで…。
このように出資者と言うのは、起業希望者にとってのリアリティチェック、なのです。みなさん、夢見心地のことばかりいうのが起業家。
■ ラオスは呼ばれていきました
しかし、私も一度、出資者を紹介して成功したことがあります。
ラオスに登攀に行ったとき、偶然グリーンクライマーズホームで知り合った日本人女性は、現地の母子衛生の人道支援活動をしている方でしたが、ラオスは軍事政権なので、日本からの支援金がすべて賄賂として役人の懐に収まってしまうのが悩みの種でした。それで人道支援を、明細書ができる公明正大な事業にするために、株式会社化したい、そのために表向きラーメン店を出したいというのが希望でした。そこで、出資者を紹介しましたら、うまく出資することになりました。
この事例など、私の穴の開いた桶活動の成功事例です。私の人脈がなければ、ラオスの乳幼児の子供たちの死亡率低下に貢献する活動に、日本からの善意の資金が生かされることがなかったでしょう…
私は神主の家系のためか、なんか呼ばれ感があることがあります…。この出資は、一回目のラオスでのことです。2度目は普通に楽しく登って帰ってきました。
■ 貯蓄&分散投資 〇 スタートアップ投資 △
さて、このようにスタートアップへの出資と言うのは、かなり研ぎ澄まされたビジネス感覚が必要になります。
私なんかは、フルタイムの仕事として、このようなことをしていたので、まぁ、ちょっと話を聞いていたら、ダメかいいか分かります。
エレベータピッチと言って、1分、最大3分で自分の事業を言えないような人は、まぁ出資対象にはなりません。なったとしても、1000件に997件が失敗していくようなことなのです。
余談ですが、福岡にはスタートアップ福岡という市民から、起業者を募る仕組みがありますが、まぁレベル低いです。ここなら誰でも勝てるのでは?というレベルの低さです。我こそはと言う人はチャレンジしてみるのがおすすめです。
2年ほど前に、農業系ベンチャーの営業をしていましたが、学生起業でしたが、作っているソフトウェアは良いものでしたが、売り先が…。現代の農業では、数パーセントの大規模農業者が、98%の小規模農業者の売り上げをカバーしているというような具合です。例としては、クライマーにも有名な、川上村。これでは売る先が限定的なので、売れるにしても限界があります。
フィジブルテストはくれぐれも慎重に行いましょう。
余談ですが、クライマーのゲストハウスは日本では時期尚早です。なんせ、クライマー同士が、ルサンチマンと言う伝統で、嫉妬で足を引っ張りあっており、そんなところで助け合いや絆によるコミュニティを目指したところで、失敗は目に見えています。私自身がフィジビリティチェック行いました。
■ まとめ
億万長者の転機、ご本人も運、と言っていますが、スタートアップ投資は投機に類し、すでにお金持ちになった人の道楽に近いことです。
一方、前半の節約&投資信託による分散投資は、投資の王道です。真似しましょう。
■ お金=幸せではない
この成功者の話で、学ぶべきことは、いかにお金持ちになったとしても、その結果、やりたい生き方がはっきりしていなければ、幸福は遠いということではないかと思います。
逆に言えば、やりたいことをやっている生き方をしていれば、お金は特に問題ではないってことです。
クライミングしてさえいれば幸せ、のクライマーは、大丈夫と思いますが…。
お金を作るなら、やりたいことを作ってから、にしましょう。
お金自体は、長く続く金融緩和で、世の中に余っていますので、誰かが貸してくれます。借りるのは悪いことではなく、現代のお金はデッドベースですので、借りてくれる人は社会の貢献者です。