2022/02/28

【世界情勢】ロシアが大会から外れる

今日来た情報です

ーーーーーーーー以下引用(機械翻訳文)ーーーーーーーーーーー

PZAは、ロシアとベラルーシの連盟を国際的な登山団体から除外することを訴える!

ロシアの不当で残虐なウクライナへの侵略に直面して、私たちも、

クライミング環境の代表者たち、私たちは無関心ではいられない。 理解とともに

我々は国際オリンピック委員会の役職を受け入れました。

名前にちなんだもの。 ロシアとその協力的なベラルーシ、自由侵略

独立したウクライナ、オリンピック休戦に違反した。 2つの国際連盟が、全国登山団体を集めて、MKOLの足跡を追った。 UIAAとIFSCは、ロシアで行われていたアイスクライミングとスポーツクライミングの大会を中止することを決定しました。

しかし、スポーツ大会の中止は、ロシアの未曾有の攻撃に対応する多くの環境が取るべき第一歩でしかないと信じています。 UIAA、IFSC、ISMFにロシアとベラルーシの組織をこれらの連盟のメンバーから除外するよう訴えました。 想像できなかった

ロシアの登山家は競争で障害なく競争したが、同時にウクライナ人は祖国を守るために戦った。

この非常に困難な時期に、ウクライナの登山者とウクライナ国家全体との深い連帯を表したいと思います。

ウクライナに栄光あれ、友よ!

ポーランド山岳協会の理事会

ウクライナ語の発表は以下でも、こちらでも入手できます:

http://pza.org.pl/.../apel-pza-o-wykluczenie-rosyjskich-i...

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ウクライナにおけるロシアの不正で残酷な侵略の顔の前で、

ロッククライミングコミュニティの代表者たち、私たちは無関心ではいられない。 我々は理解者と共にいる

もの名付けられた国際オリンピック委員会の立場を受け入れる

彼らの名前に。 それに協力するロシアとベラルーシはオリンピックに違反した

休戦、自由で独立したウクライナを攻撃。 IOCのポジションは2つに続いた

全国山岳とロッククライミング組織の国際連盟。 UIAAとIFSCは、開催されたロッククライミングとスポーツロッククライミング大会を中止することを決定

ロシアで楽しい時間を過ごすために。

しかし、スポーツ大会の中止は最初の1つに過ぎないと信じています。

我々のロッキー社会が前例のないものに対応するべき一歩

ロシアの攻撃。 我々はUIAAとIFSCにロシア語と除外するよう訴えた

ベラルーシの組織はこれらの連盟の倉庫から。 その状況を想像できない

ロシアのアスリートが大会に参加し、この時のウクライナ人は戦っている

母なる土地の保護。

ウクライナのロッククライマーと皆さんと深い連帯を表したいと思います

ウクライナの人々は、この非常に困難な時期に。

ウクライナに栄光あれ、友よ!

ポーランド山岳連盟の管理

UIAA - International Climbing and Mountaineering Federation 

International Federation of Sport Climbing (IFSC) Федерація альпінізму і скелелазіння України 

Climbing federation of Russia

ISMF World Cup Ski Mountaineerin

2022/02/27

9Aをやっている動画


難しいものを登る能力と、未知の場所に挑む能力は、まったく別ものです… 

この9Aへのトライを見ても、未知の場所に挑むために必要な能力は、全く必要とされていませんよね(笑)
一方で、世界的レベルのアルパインクライマーは、みな読図は当然のようにできます。難しいものを登る能力としては、一昔前の5.11は全く不十分で、5.12は必要最低条件で、十分条件ではありません。

2022/02/26

ウクライナ情勢 クライマーバージョン


■ アダムオンドラ君の投稿

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I have always thought that I live in a country where all the wars in the world seemed to be very far away or a thing of the past. Unfortunately, the war is raging not that far from Czech borders and even closer to Slovak borders. Join me in supporting People in Need (Člověk v tísni), an organization that can quickly help the Ukrainian people suffering from war. They really need our support now.
At this link, you can pay directly by credit card: http://www.peopleinneed.net/donate/once?amount=1000...
Thank you all.
CZ:
Až dodnes jsem si myslel, že žiji v zemi, kde se všechny války světa zdají být velmi daleko nebo věcí minulosti. Bohužel, ne tak daleko od českých hranic a ještě blíže slovenským hranicím, zuří válka. Připojte se ke mně a podpořte organizaci Člověk v tísni, která může rychle pomoci ukrajinskému lidu trpícímu válkou. Naši podporu nyní opravdu potřebují.
Číslo účtu SOS Ukrajina Člověk v tísni: 0093209320/0300
Na tomto odkazu můžete zaplatit přímo platební kartou: https://www.clovekvtisni.cz/darujte/jednorazove...
Děkuju vám všem.
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何度も言うようですが,治験中。2023年5月になるまで死んでも自己責任

■ 同調圧力に弱い皆さまへ

何度も言うようですが、2023年5月までワクチンは治験中の扱いです。死んでも、自分のせいね、って意味。

”自己責任”というのは、クライミングでは、言い古された言葉ですが、その意味を実践している人はほとんどいない、という不思議な言葉です。

大体、基本的に、勝ち組の都合の良い特権保護のための言葉になっている。

九州ではショートでも2グレード下げて登りましょう

■ 今日のウィークエンドホイッパー

は、ユージさんもいたらしいクライミングでのホイッパーでした。

5.14を登るような人なら、墜落は慣れているハズです。それでもクリップ飛ばしとかしてしまうんですねぇ…

私も、福岡に来てすぐのころ、米澤さん開拓の10Aでクリップ飛ばしをしてしまいました。クリップするゆとりがなくて飛ばしたんですよ。あれ、絶対10Aではないと思います。
後から聞いたら、米澤さんの課題はかなり辛いそうでした。

5.14の高グレードを登る人がクリップ飛ばすくらいなんだから、低グレードしか登れない人が、追い詰められたときにクリップを飛ばすことに対して責めることはできない…

しかも、グレード付与が適切でない場合は、かなり設定者に問題があると言わざるを得ない。なぜなら、より高い次元で物事が見えているのは、開拓者の側であるからだ。

ということで、私は九州では、2グレード下げて登るのを、アルパインのルートではなく、普通のショートのルートでもお勧めします。

四阿屋も、2グレード辛いと言われていますが、その意味は、10Aが10cになるのではなく、10Aが11Aになるという意味だそうです。

2022/02/23

小山田さんのフィンガーボード 

 小山田さんの投稿を見ていて、非常に強く共感しましたので、記載します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、僕のフィンガーボードに対しての質問があったのでちょっと書きます。

いきなりですが、なぜフィンガーボードを使うのか?です。

僕の場合は単純に自分のクライミングに対して良い効果が得られると感じるから、そして、やっていて楽しいからです。

フィンガーボードをやってみて効果を感じられない、又は楽しくないと感じる人は無理してやらなくて良いと思います。

大事な事は、フィンガーボードがゴールでは無く、その先に自分の登りを見据えてボードを使うという事です。

そして、ここが一番重要。

何を何セット何分何秒とかに囚われない事、そんなん人それぞれです。

あくまでも対自分の身体、身体と対話しながらやる事が重要です。

自分で良く考えて、自分で良く感じながらボードと接する事です。

そうすれば、エッジにぶら下がるという単純な動作にさえ、非常に奥が深いという事が解ってくると思います。

細かく書くとキリが無いので、だいたいの輪郭というか、心構え的な事を書いてみました。

これから何回かに分けて僕がいつもやるようにしている基本的なメニューを動画で紹介していきたいと思います。

続くかな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー太字、当方ーーーー

■ 考察

1)効果がないことはやらない

2)楽しい=内発的動機、そのこと自体で満たされる

3)その先に自分の登り

4)自分の体、と対話

5)自分で考え、自分で感じる = 自分に問いを発し、自分から答えを貰う

■ 自分だけで延々と楽しめたアイスでの経験

私はアイスクライミングでの経験しかありませんが… アイスでは、中級者と言えるところまで行きましたので、私のクライミング経験の中で、もっとも豊かなのはアイスです。

■ 筋力アップから

さて、そのアイスですが、実は、私は、アックスを振る、というところの筋力から、なかったのです。え?!そこから!!です。男子は普通にアックス振れます。

なので、フィンガーボードをするのと同じことで、最初はビール瓶を振っていました。

振り方も、振りかぶるように師匠の鈴木さんに指導を受けたので、振りかぶり式です。うまく触れるようになるまで、アックスを振って氷柱を登っている自分をイメージしていたので、振ること自体は全く苦にならず。

これは効果があり、あっと驚くスピードで、登れるようになりました。女子は単純に上半身を使う運動の経験値が異様に低いためです。小山田さんの言っている1)、2)、3)、4)はここです。

とくに、4)。振る練習なんて、男子にはイラナイ人がほとんどですが、それは人の事。自分の体は自分にしか分からないのが当然です。

■ じぶんで自分の体に問い、自分で自分の体から回答を貰う

私は当然ですが、リードを目指すわけなので、そのために練習にどれくらいの量がいるか?洗練度があれば、本人が満足したリードができるか?

そういうものは、自分でしか答えを出せません。

あなたの基準を押し付けないでください。


2022/02/18

アレックス・オノルドのフリーソロ…その心は?いかに成し遂げられたのか?

■ フリーソロ=命知らず自慢、ではないですよ?

もうね、九州男児には、ホント言ってやりたいですがね… 


■ リラックスしすぎても死ぬ 集中しすぎても死ぬ

クライミングは、このようなメンタルを行ったり来たりする活動です。

リラックス状態‥‥ 易しい課題を登っているとき。リラックスしすぎると?うっかりして墜落死。

集中状態 ... 難しい課題を登っているとき。緊張しすぎると?パンプして墜落死。 



■ 両方のバランスをうまく採れるメンタルがアレックス君の勝因


適切な集中状態とは? 

 ・完全なる集中がその状況に対して出来る。
 ・周辺が見えなくなる、音が聞こえなくなる
 ・心の移ろいが無くなる
 ・パンプに気がつかない

たしかに~。落ちたクライマーを止めた時、そうなりました。あとは、初めての沢で、核心部でロープを解いて、エイトノットを結びなおした時、そうなりました。

2022/02/14

6級が登れても2級が歩けるようにはならないし、4級が上手にもならない

 宝剣の滑落に思う

アイスクライマーになり、どっかぶりも登れるようになった。

しかし、その技術と歩きの技術は全く違う。

グレードシステムは、難易度を表すため、どっかぶりの6級が登れれば、歩きの2級はたやすいのではないかと思わせる。数字がミスリードさせるのだ。

アイスでは2級での遭難が一番多い。ロープをつけないためだ。

結局、2級と3級と4級と5級と6級は全部別の技術なのだと思う。

ロープをつけるかつけないか?の判断は、易しいか易しくないかではなく、落ちたらどうなるか?なのだ。

オオカミの社会とボルトの不適切な配置

■ オオカミの社会



この写真の中で、先頭に歩いている三匹は、年老いたオオカミと病気のオオカミである。群れ全体の進行速度を調整して、誰も遅れないようにしている。

その後を追う5匹(赤色で表示された)は、群れの中で最も強く優れた若いオオカミであり、敵の攻撃があったとき、正面を守る任務を引き受けている。

その後の中間の群れ(11頭はメスと子ども)は常に外部からの攻撃からの保護を受ける。

群れの中の一番後ろのリーダーの前の5匹も強く、優れたオオカミたちである。後方からの攻撃があった場合の防御の任務を引き受ける。

最後に離れてついてきている(青い矢印)一匹が 、この群れのトップリーダーである。

誰も取り残されないようにすることが彼の任務である。群れを統合し、全体が同じ方向に行くように導く役割をする。

彼は全体の群れの「ボディガード」として全体を見守り、自分を犠牲にして群れを守るために、常にどのような方向にでも動ける準備ができている。

私はこの群れの、どこに属しているのだろうか?

翻訳:妹尾光樹

The rule of herd of Wolves walking. The very first wolves moving at the front should always be the sick and old ones, mostly wolves ready for sacrifice to give survive and clear the way for others.

Behind them there are 5 youngest strongest male wolves, for safety and security of the group. Then 11 female wolves following them, and been followed by 5 other strong males, where should be the fighters, to take care of the females.

At the very end is the head of the group, which moves with a distance to be able to observe the whole herd and make sure nobody lagging out.

■ 九州

俺は強いと思っている人が、強いんだから俺のために弱い側が働いて当然でしょ、と弱い側に強要する社会になっている…

= 不適切にランナウトするように配置されたボルト

開拓が著しい行縢

 ■ 開拓が著しい行縢

6ピッチ175m掃除と試登が完了とのことで、いや登攀が楽しみな行縢。誰でも登れる5.9のラインも作ってほしいなぁ。

■クライマーのゲストハウス@行縢

行縢がある延岡は、サーファーの町、日南が近く、インターナショナルで自由なクライマーのゲストハウスを設立するにしても、可能性がある町だよなぁ。気候が温かいから、自然農とも両立できるし。

行縢はルート数として、どれくらいの規模なんだろうか?

海外クライマーが来てくれる可能性があるとしたら、ルート数で1000くらいはあるといいんだがなぁ…。ルート数が少ないと、なんで海外からわざわざ来てまで、となるしなぁ。(まぁ、岩場が一切存在しないシンガポールみたいな町もあるにはあるが)

延岡は、土地が安く、老後は温かい土地に…みたいな発想ができそうな場所だった。しかも、サーファーたちが先駆者的にいるので、田舎の論理に縛られない、自由な空気というのも作り出しやすそうだった。

田舎の論理=よそ者排他で自分さえよければよい、という文化なので、これが強い地域だと、なかなか、田舎で快適に暮らすのは難しいのである。

北杜市なんて、ローカルと移住者で対立している始末であるのだし…。

2022/02/12

2ピン目でのたぐり落ちをビレイヤーが止めた事例


これで、落とされても、クライマーは文句は言えません。

手繰り落ちがNGなことは自明だからです。ビレイヤー良いビレイヤーで良かったですね!

2022/02/11

開拓者=ちやほやされる ではないですよ?

 ■ 登れる=ちやほやされる という構図

に憧れる男性クライマーが多いんだろうな~と伺えることが少し前にあった。

初心者は、分かっていないことが分かっていないので、誰にとっても荷が重いクライマーだ。分かっていない人に分かっていないことを伝えるのは、伝える側の労力が多大。

そんな、分かっていないことが分かっていない人にも、心優しいのが開拓者…。開拓という行為はホントに大変だから、ということなのだが…。

分かっていない人の側は、分かっていないだけに、開拓者のことを

「どうせ取り巻きやら、ボランティアやらに囲まれてちやほやされているんでしょ」と思っている訳なんである。

会ったことも活動の内容を見ている訳でも何でもないのに、それこそ、思い込みで…。

本当に残念な現象である。

が…結局のところ、こういう発言をする人はちやほやされるということが目的で登っているのだろうということもうかがえるのであった…。



ぺしゃんこになっていたりして…=これくらい用心して開拓者は安全を選んでいるわけで、3点で支えられている岩だったら、誰か見ている人がいれば、試しに触るくらいはできるかもしれない。

クライミング界に良い事=一つでも多くのルートをもたらす事、と思うのだったら、ギャラリーとして居るだけでできる貢献。

アルパインクライマー×林業?

■【第132回】若手プロスノーボーダーの林業家と見る全国5団体の先進事例報告会(休眠預金事業)

この自伐型林業の社団法人は、スノーボードのアスリートが立ち上げた団体みたいだったんだが、その中のアルパインクライマーって人を見たら、たぶん、アルパイン業界では無名の人で、アルパインの業績も出ていなかった…。

どうりで、うわさが聞こえてこなかったわけだ。それを裏付けるように、スポンサーもキーンで、こういっちゃなんだが、ちゃんとしたクライマーでキーンを使う人いない…ハイキングレベルの人ご用達ブランド…。キーンを履いていたら逆に、軽登山しかしない人とレッテル受ける可能性すらある。

でも、そんな心の狭いことを言ってはいけない!と心に念じた…。世の中の新しい息吹、新しい潮流だ。大事にしないと。

自分だって別に何の実績があるわけでもないしねぇ…単に耳年増なだけで… 

クライミングのあれやこれやで人に序列をつけるような愚かな心を起こさないようにしたいと思いながら、今日のオンライン視聴ラッシュ終了…。

クライマー業界は、ホント発想力に弱く、登って登って登りまくる以外の発想を持てない人が多い。

登って有名になる、有名になって著名企業がスポンサーをつけてくれるというアレックスオノルド君がやった偉業路線しか発想できない人が多い。

それをやった日本人は、おそらく、ユージさんだと思うが、ユージクラスでも、超めんどくさいことに煩わされているようですぞ?

それより、自分がやって気分が良いことをやり続ける、これが大事かなと思います。


アルパインクライマー×林業の元祖は、馬目さんだけどなぁ~ 馬目さんはアルパインのほうがむしろ有名で、林業では名乗りを上げていない感、あるよなぁ…。

2022/02/10

【自然農】耕さない畑の「春ジャガ」栽培 ただある喜び

■ そろそろ春

なので、ジャガイモ予習中。


島の農園さんの動画は、いつも”深いい”話です。
九州のクライミングには、”ただある喜び”がなく、”目的達成の喜び”しかなかった…(汗)。

■ クライミングの魅力

女性のクライマーは少ないので、クライミングの魅力は何か?ということを良く聞かれますが、

集中

だと思いますね。

今、ここ

つまり、”ただある”、ということが容易に達成できます。

先日もサチさんの岩との対話が楽しいという投稿を九州クライマーに見せたら、意味が分からないそうで、ハッキリ言って、どうやって登っているのかこちらが意味わからなかったですが…
5.12が登れるようになろう、とか、2段が登れるようになろうとか、目標達成だけの登り、をやっているから、

 岩との対話、

と言われても、なんのことだか?になっているんだろうなぁ…。

目標を達成する生き方は、野菜で言えば、栄養成長期、つまり、子供時代の生き方ですよ。

一体、いつ人生を楽しむつもりなんです?

2022/02/09

アイス・リード練習の裏技

■アイスリード練習の裏技

前提条件:
・ビレイヤーが確実
・氷が固い

段取り
1)後輩に、重くてかわいそうだから、という顔をして「君は今日はスクリュー免除だよ」と言う

2)すると、まもとも人なら、後輩は普通、持ってこなくていいと言われたとしても、最低限のスクリュー3本を持ってくる(持ってこないような後輩は失格として、またの機会にしよう)

3)氷瀑に着いたら、「やべ!スクリュー忘れた!」と大げさに言う

4)後輩は、「ありますよ!念のためと思って持ってきました」とか言うはずだ

5)先輩としておもむろに「しゃーねーな、3本でリードするか」とか言って、3本目を打ったら、1本目を回収しながら登る。

これで、めでたくスクリューに体重を預ける体験を積みながらリード練習できます。しかも、他人のスクリューで!



花崗岩=杉・ヒノキ美林

 ■糸島の100年生の森

を今日は見学に行っていました。まさか、福岡の糸島で、100年の森を見ることができるとは…まさに灯台元暗し。

福岡に来てすぐのころ、浮嶽にクラックのボルダーを探しに行ったことがあったのですが、その時、通った林道際が現場でした。

クラックがある=花崗岩=水はけがよい=良材の杉・ヒノキ、という法則のようで、行縢とかと同じです。行縢のあのデカい杉は400年とか500年のだったのでしょう…

        100年生の森(希望の林業) 
        近所の皆伐後再造林地 ほとんど絶望の林業

何故絶望なのか?補助金依存体質だからです。自主自立の精神ゼロ…寄生虫根性だけ。

■ 県有林×素材生産者(木こり)=成功

糸島の100年生は、県有林にあるそうで、素材生産者(つまり、木こり。自営業者)の方が運よく、10年に一回の間伐を繰り返すことが出来て、この美林が維持できているのだそうです。

つまり、森林組合にお願いしてしまうと技術不足により、本来もっと高い価格で売れる銘木クラスの大直径の木材も、残念ながら二束三文の価格で売りたたかれることになるのだそうです… それは、伐り出すときに材を傷つけてしまうから、なのだとか。

つまり高度な技術がない森林組合に任せると、山主は損をしてしまうってことですね。

森林組合も、中身はよりけりです。山岳会と同じですね。山岳会も中身は空洞化が進んで、山岳会に所属している=技術が伝授されているとか、全く法則として成り立ちません。

■ 架線集材

架線での集材は、研修で教わらなかったので、初めて見ました!これなら大型林道どころか、小型の林道すら、作らなくて済むのです。

林道がない=災害がない、の法則は成り立ちます。

■ 伐倒技術の高さ 

そして伐倒を見せてもらったのですが、あまりの早さにあっけにとられました…。

いや~私たちが研修でやった時は、ちんたらしたものだったんだなぁ~と。

おいづる切りだったのですが、いつ芯を切ったのか、それすら分からないくらいの速度でした。受け口追い口も一発で会合し、つる(ヒンジ)もきちんと残り、ものの5分もせず、100年生が、バッコーンと倒れました。しかも、伐倒方向が正確でかかり木にもならず。

明らかな技術力…つまり

・伐倒方向が正確

・会合が正確

・切り込みが正確

=早い&安全

まさに正確さがスピードにつながる、アルパインクライミングの技術力と同じ方式です。ロープもきちんとまとめられないくせに、ルートに出ようとする若い人が多すぎです。まずは、ロープをまとめる練習からですよ。登れるグレードを自慢する前に、確実な技術力が身についていることを自慢しましょう。セカンドでも、ロープアップされないとき、あるいはトップが動けなくなったときに自分で自分のしりぬぐいができるくらいの技術力は最低要りますよ。



■ 懸案の枝はらい

枝払いも見せてもらい、すごく参考になった。チェーンソーの歯を材と平行にするのが大事なのだそうです。


■ 安全対策が…皆無…これは真似できない

ただ安全対策は、昔からの人は、ノーヘルですし、防振手袋もチャップスもなく、あらー!これでは、誰かに雇われることはできないですね~!!でした。

そもそも、事業者は、保護服を義務付けられていると思います…さらに言えば、海外では、個人装備での防御は、ほぼ常識。

達人の場合は、そもそも技術がしっかりしていれば、アブナイことはやらない。

しかし、一般人の場合は、達人になる間に、死んだり怪我したりしてしまいます。良い子は、自分がどちらに現在属しているのか?冷静に考えて、自分の装備を選びましょう…

■チェーンソーはエンジンを優しく使う

大径木を伐ったことなかったのですが、玉切りというか、スライスをさせてもらい、チェーンソーをふかし過ぎてアブナイよ、とアドバイスを貰い、非常に参考になりました。

めいっぱい握って伐る必要がある場合はほとんどないのだそうです。言い訳させてもらうと、初めて研修外で使ったお借りしているチェーンソー、めちゃくちゃ切れ味悪くて、残念な感じだったんですよねぇ…。

■ 初めてのハスク

初めて、ハスクバーナで玉切りした… ハスクは、チェーンソー界のロールスロイスです。

私は体も小さいし、チェーンソー自体がとっても怖かったので、林業就業者研修では、なんと、”子軽”で、済ませたくらいです。子軽は、とても小さいチェーンソー、伐倒や玉切り用ではなく、枝払いや支障木の伐採などの、ちょっとした用途用)。

でっかい4.5kg級のチェーンソーで、え!こんな高級銘木を伐っていいんですか?!という直径60cmの位の材を伐りました…。

「やってみ!」と言われて、やってみた自分に感動しました…。人は成長する者なんだなぁ…。なんせ、研修では、”無理無理無理無理…”と完全に腰が引けていましたもんね。

今日は、なんというか、花崗岩がつないだご縁、でした…。

クライマーは、花崗岩Loveな人が多いと思いますが、アウトドアスキルを活かした職業に就きたいあなたは、木こりになりましょう☆

それも、超・達人レベルになることをお勧めします。安かろう悪かろうの薄利多売林業は、『絶望の林業』と呼ばれているくらいです。

2022/02/07

ダメビレイ

 いくらアイスクライミングでも、ダメビレイ事例です。


菩薩

■ 何がその人のためになるか?

ちょっと前に、自然農を紹介してあげた人がいるのですが、その人からは、とても感謝されました。子供のころから、ペースがのんびりで、現代社会のスピード感では、仕事しづらいという記事でした。投稿を見てピン!と来た。この人に必要なのは、田畑で土に触れることだろうと。ランチ食べて、畑を見せて、冷えたので源泉かけ流しの温泉へ行って、天然酵母のパンを買って帰っただけ…なんですが。

一方、根子岳行きたいアルパインクライマー志願者とか、3級しか登れないのに2段をノーマットで登るというボルダラー初心者とか、こちらが、どんなに説明してやっても、まったく理解が進化している気配がない。感謝も言ってくれるが礼儀の上、形式の上でのことだ。

ある時、私がそういう新人で別ん人に手をこまねいていたので、師匠に相談したら、一言、「そんな奴は、ほっておけ」。

他のベテランを見ていても、単純に総すかんで誰も相手にしない。

(でも、誰も相手にしないので、余計、相手にしてほしくて、無謀な行為をするんじゃないか?と私には予想できるんだが)

私が菩薩の心を起こした2つの事例だ。

前者はうまく助けることができ、後者は助けることができない事例。今後はうまく助けることができる人だけを助けることにする。なぜなら、自分の人生が足踏みを強いられることになるからだ。



2022/02/05

東秀磯さんの投稿 2017年

 FBは昔のシェアが見れる機能があるので、こんな面白い記事が今日回ってきた。

東さんの投稿。

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東 秀磯

2017年2月5日  · 

クライミング文化論・今日も幸せ

ちょっと幸せ

 どうせハングドッグするのなら、前に登った奴よりも少し高い位置で。^ ^

楽天家と悲観主義者

 2人がクライミングに行き、あるルートを先に登った方が夕飯をおごることにした。

 楽天家は「あいつに先んじるのは悪いな」と思い。

 悲観主義者は「夕飯代が高くつく」と嘆く。(-_-;)

成功するガイド

 ガイドは教え方が上手いより、お買い得のルートをたくさん知っていた方が成功する。(^o^)/

ビレイヤー志願

 新しいビレイ器を持ってニコニコしている奴に注意。使い方はほとんど知らないのに、早く他人をビレイしたくてウズウズしているのだ。(・ω・)ノ

選択肢

 ・新しい岩場はまだホールドが落ち着いていないのでボロボロ欠ける。

 ・数年たった岩場は人が多くて待ち時間が長い。

 ・数10年たった岩場はホールドが磨かれて滑りやすい。>_<

正当なグレーディング

 あるルートが2段か3段か論争になっていた。

 あるクライマーは「僕の登った感じじゃ3段はあると思う」と言うと。

 みんなが言った「あ~、お前が登ったんじゃ2段決定!」(=゚ω゚)ノ

人気ルート

 どんな内容かは関係ない。そのルートにクイックドローが掛かれば、その日の人気ルート。(╹◡╹)

カップルでクライミング

 付き合い始めた当初は人気のないエリアに行きたがる。親密な時間を過ごすために。

 つき合って長いカップルも人気のないエリアに行きたがる。ののしり合いを他人に聞かせまいと。(😭)

オブザベーション

 最後まで完ぺきにこなそう。ボルダーによっては登るより数倍降りにくいやつもある。(´Д` )

最近のクライマーは格好だけ

 見くびるな!オレは格好から入るタイプじゃない!格好で終わるタイプなんだよ・・・・。( ̄Д ̄)ノ

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なかなか核心をついた言葉みたいで、面白いですよねぇ。東さん、もっと投稿してくれないかなぁ…

太字は私です。登るより、降りるほうが難しいボルダーって言うのは当然あります。降りれない…クライマーが危険なジャンプオフをしていたのも、岸良で見た。

初心者向けにボルダーを教えるときは、降りることを先に教えましょう☆

2022/02/04

読了『ご老人は謎だらけ』

■ 読了『ご老人は謎だらけ』

クライミングしていると、年配の人と登ることは多い。アルパインを教えることができる知識がある人は、大体団塊世代で、団塊二世は、高校山岳部自体が消滅の危機にあった世代のため、山ヤ人口は究極に氷河期。

そして、人はすぐ年を取る。出会ったとき、63歳でも、あっという間に69歳。

■ 主観年齢

63歳くらいの人は自分のことを、”老人”とは自己認識していない。たぶん、55歳くらいのイメージでいると思う。ところが、69歳ともなると、70歳目前。70歳は確実に、”老人”、だ。

かくいう私も、43歳で師匠と出会い、23歳のO君と登っていた時は、自己認識は、38歳くらいのイメージで、さして体力的な衰えは感じなかった。

一方、福岡に来たのは46歳で、この時は明らかに年齢を感じた。登攀が難しく感じるというより、そもそも男性で24歳の人と同じモノサシで測られることに疑問を感じた。大学山岳部の生徒と同じ体力を期待されるとか、なんだか疑問だった…。

その期待値は、山梨で23歳の後輩と登っていた時は明らかに取り除かれていた期待値であったので、福岡の人…が大人の初心者、現代のクライミング初心者に対する経験値が浅いのだろう…と結論した。

つまり、「私が23歳と登っている」というと、「そりゃ、大変だね、困ったことがあったら手伝うからね」という態度が、ほとんどだった山梨時代なのだが、福岡では、なぜか、同じモノサシで測られる羽目になり、”お前はもっと頑張れ”となること…、それが謎だった。

普通は46歳と大学生は、同列に計測されることはない。最初から勝敗は見えているからだ。

これは、例えば、34歳でアルパインクライミングのために、ロープをスタートした現代初心者クライマーだって同じだろう。

さて、この本では、なぜ老人は〇〇するのか?という問いに答える。例えば、

なぜ運転に執着するのか?
過去の栄光に拘るのか?
なぜ男性は自治会会長になりたがるのか?
なぜ一対一の関係を結びたがるのか?

■ 退行したい

疑問が氷解したことの一つが、青ちゃんとのクライミングに、若い男子を連れていくと、なぜかいつでも、喧嘩別れに終わるということ…。

私のイメージは部活だったんだけどなぁ。私、マネージャ。青ちゃん、顧問。

老人ホームでは、男性は女性に1対1の関係を望み、女性はグループでの行動を望むことが多いのだそうだ。理由は、退化行動をとりたいから。

年齢に限らず誰でも、自分が気ごころを許した相手には、子供っぽい行動をとりたがるのだそうだ。その退行を男性はしたいのに、集団だと長、つまりリーダーをやらないといけなくなってできない…というのが理由。

たしかに、バタちゃんと菅沼さんとのクライミングに交じっている姿を見かけたときは、ちょっと意外だと思ったんだよなぁ…というのは、いつも登攀では、俺の言うとおりにしろ系で威張っているからなのだが…まぁ実際、経験値の圧倒的な差があるので、大体は言うとおりにしていた… ただ、登攀能力的に、実はオールドクライマーには、小川山はなかなか厳しい岩場なんだよなぁとは思っていた。日向神の比ではない。なので、本音は若い奴にロープを上げてほしいのだろう…。

Y澤さんは、その辺はもう枯れており、若い奴にロープを上げさせていた…もうリード欲はないというか、かっこつけるのを辞めたのだった。それができるかできないか?が老年期の楽しいフリークライミングを分けると思う。

私の考えでは、そんな上下関係に拘らず、ラオス形式で、誰かが毎週〇〇曜日と決めてさえいれば、勝手に部活が成り立ち、参加できる人が気軽な形で来れば、クライミングの技術は勝手に広がっていく… ので、私とあと一人定期的にクライミングを主宰できる人がいれば、クライミングの神様的には万々歳だろうと思っていたんだがなぁ…。

そうしたクライミングの伝統を後世に伝えていこう、という意図より、個人の都合が優先されてしまったのが残念だったなぁ…。 

新人男性だと、登攀力的に、というより、危険予知能力的に、リーダーはできないもんなぁ…。どっちかというと、こっちがロープあげてやる側だもんなぁ…。

自己防衛で、若い人とは登らないようにしないといけない、という状況にあるんだが、それは致し方ないかもしれない…なんせ、分かっていないのを分かっていないのが新人だからなぁ…。

例えば、九州では、トップロープノーテンで登って、「オンサイトだ!」とか言っている人に会った(汗)。全然分かっていない。

23歳、26歳と、みんなでやったプライベートレスキュー訓練…楽しかったなぁ。レスキュー訓練は、一緒に行く仲間とやらないと意味がありません。また、レスキューを共有することで、誰が技術力があるのか?判断力があるのか?そういうことも明らかになります。

ネイリングの練習方法(ハーケン打ち)

 ■ 山岳総合センターではハーケン配布されます

登る前に、懸垂下降を覚えるのと同じで、ハーケンが打てないのに登りに行くのは、行き詰まり、ゲームオーバーの元凶です。

登ったら降りれないといけないのですから、次に何が起こるか?予測していれば、懸垂下降ができない状態で登りに行くことがいかにアホな行為か分かると思います。

ハーケンも同じで、自然界にボルトはないのですから、支点を自分で打てるようになってから、山に出かけましょう。例えば、根子岳。

原則で言えば、”敗退から固める”というのが原則です。

■ 経験値の偏った人のアドバイスらしいですよ


このような雑誌の記事について、このようなベテランの批評があります。

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ヨセミテでいきなり練習?

シングルピッチのフリークライミングを十分していない人が、例えば瑞牆のマルチピッチでフリーの練習をしますかね?

国内でピトン打ちをしないで、いきなりヨセミテのビックウォールでネイリングなんかしたら大迷惑です。

そもそも、初級ルートでネイリングなんかするところがあるんですかね?

クラックをトップロープで登っただけでは、カムをセットし、それが墜落に耐えられるかわからないのと同じです。

また、エイドルートを経験者と同行しても、たいしたことはわからないです。ピトンは自分で打って荷重して効きを感覚として覚えるものです。トップロープでクラックを登っても、カムのセットや墜落したら大丈夫かは分からないのと同じです。

この回答者は自分でろくにハーケンを打ったことないでしょう。

”GWの奥穂にスニーカーにアイゼンを付ければ登れます”くらい、いい加減です。

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■ ネイリングは沢で練習するものです

私も初めて行った沢で、ルートファインディングを誤り、ハーケンを自分で打って降りてきたことがあります。合って良かった、ネイリング技術。

しかし、その日以降、私の技術的弱点は、ルートファインディング力がないことだと思ったので、慎重にルーファイするようになり、大体、登るところに、支点が出てくるので、一度もハーケンの出番になったことはありません。

ちなみにルートファインディングで最も易しいのは、クラックを登ることです。

クラックの場合は、ネイリングではなく、カムでの登攀になります。

2022/02/01

憑依されなくなってめでたし

■ 後輩は面倒をかけるもの

”3級しか登れないのにノーマットで2段登るとか言うクライマー”の頭の中って、どうなっているんだ?!と呆れてモノが言えない…と、思っていた。

写真はイメージです

それでも、奥村講習に来てくれたのが嬉しかったし、自分を振り返ると、私も、師匠の清高さんには、口答えいっぱいして苦労を掛けた。

特に、”5.11がインドアジムで登れるから北岳バットレス四尾根に行くとか言うクライマー”の相棒が、私を振り回していた時は、清高さんは、せっかく雪洞泊を教えてくれようとしたのに、叶わなかった。

私は、何とかして相方を思いとどまらせようと、そっちを優先した。これには、清高さんは面食らったようで、なんで自分が後回しなのか分からなかったようだったし、だいぶ、清高さんのプライドも傷つけてしまったようだった。

つまり、自分も師匠の目から見たら、私も

わからずや

だったということになる。私の方からすると、雪洞には、人の命、は、かかっていないが、相棒が四尾根をあきらめないということは、自動的に、私が殺される羽目になる、ということだった。私はそれだけ心理的に追い詰められていたという訳である。

まぁ、どんな形であれ、後輩というものは、先輩に、

面倒

をかけるものだ。私も清高さんはじめ、多くの人に助けられた。

■ クライマーの思いやりは、そこはかとないもの

というわけで、先輩はありがたいもので、私も恩送りをせねばならぬ。

先輩は後輩の面倒を見てくれるものだ。

私も先日、奥村講習では、それとなく面倒を見てもらった。

つまり、私がクリックアップで落とされた原因は、”カラビナが純正品ではなかったためなのではないか?”と、なんとなく、私に分かるように、ギアの紹介のところで伝えてもらった。

このようにクライマー間の思いやりのやり取りは、そこはかとなく、受け取りての感性次第なところがある。受け取れない人は受け取れない。感受性の感度が鈍くて、もらった恩にそもそも気がつくことができず、貰いっぱなしの人は多い。

一般的に言って、クライマーは、事故原因の究明が出来ていないと、次に安心の土台を何に築いていけばいいのか?分からない。

だから、いつまでたっても、ビレイに身を任せることはできない。

ビレイを信頼できなければ、伸び伸び登ることはできず、結果としては、上達しない。

■ 初心者は誰しもに愛されている

さて、このように、クライマー界は支え合いで成り立っているので、偶然とはいえ、自分が出会った初心者クライマーに対しては、大なり小なり、誰しもが、

気をかけてやる

ものだ。

後輩の面倒を見るうちの一環に、例のボルダラーを何とかクライマーとして、形が付く程度…山岳会一年目の新人さん程度…までにはしてやる義務はあるかなぁ…と思った…なんせ、出会っちゃったんだし…。これは神が下した私への試練かもしれん、と思ったのだった。

ので、別の男性初心者君とセットで、岩場に連れて行ってやろうかと思った。なぜなら、クライミングというものは、二個一がセット販売なのだからである。クリックアップとカラビナがセット販売のように、片方が無ければ、機能できないものなのだ。

…んだが…そっちの別の初心者君は、初心者とセットだと嫌だそうだった。残念。

その初心者も、根子岳行きたいとか言っていて、てんで分かってない…のは、同レベルだったんだけどなぁ…。

まぁ、アルパイン指向の人とボルダラーでは、そもそも相性が悪いのかもしれぬ。男性には男性同士の計り知れない相性があると思う…。私は女性だから、男性同士の相性の機微は、全く感知できないが、前に痛い目に遭っている。

■ マットがないのは誰のせいか?

さて、ボルダラーの人のほうは、”マットがないから登っていない”と言う。

うーん…なぞだ。

”マットがないと登ってはいけない(=公道でシートベルトなし運転はありえない)”ということを指摘したのは、私を通じた、小山田さんだが…。

普通に考えれば分かることだが、クライミングシューズがなくても、チョークがなくても、ボルダーは登れるが、マットがないと登れない。

私も九州に来てすぐのころ、1回目は、ジムでマットを借りてボルダーに行ったが、その後すぐ購入したけどなぁ…。普通、登りたい人は、人にマットは借りてでも、なんとかするものなんだがな…。

またまた、相手の行動原理が分からん!と思った。

まさか、マットがないから登れない!と嘆いていれば、誰かがマットを譲ってくれるとでも思った訳でもあるまい…。前に、俺には子供が6人いて大変!と嘆いていれば、気の毒に思った女性のファンが貢いでくれる、という期待をしていたガイドさんいたけど…どこが気の毒なんだか、意味が分からなかったんだよなぁ…。

まぁ、私には理解できない。

しかし、それにしても、この時期、つまり冬季は、ボルダーをやっている人にとってはハイシーズンで、登り時である。

ついでに言えば、子供と違い、年齢が高めのクライマーにとっては、1シーズンでも惜しいハズである。大人になると、与えられた時間が無限ではなくなる。今が全人生で最も若いのである。やりたいことはとっととやっておかないと時間切れで、できなくなる。金に糸目をつけている場合ではない。

ちなみに、私が2017年に1シーズン35回もアイスに行ったのは、この時を逃すと時間的資源も年齢的資源も、失われると分かっており、機会喪失を避けたためである。

ま、分からないものは、わからないものであるし、それ以上ではないのだろう。

そのあと、かわいそうだから、励まそうかと思って、サチさんが岩との対話が面白いという記事を書いていたので、サチさんのコピペを送ってやったら… 完全に意図を取り違えていた…(汗)。

■ 俺なんてという自動モード

どうも、有名クライマーの投稿を読むと、役立つところを読まず、自動思考で、”俺なんてモード”に入るようだった。

 サチさん → スゴイ人 → 俺なんて…(=すごくない)

そもそも、超人と自分を比べるなんて、そこが間違ってはいないか(笑)?

それに、サチさんの記事でハイライトした、強調したところはそこではなく、岩との対話には、グレードは関係ないことを説明したが、意味が分からないそうだった。

彼は、3級が登れても、ぜんぜん今まで岩と対話しないで登っているってことで、それだとどんなクライミングをしていたのだか、想像もできない…。

日本クライミングガイド協会のクライミングガイドの資格保持者でも、ジム課題は3級がせいぜい登れるだけなのに。つまり、3級というのは、なんら自己卑下する理由はない。

岩との対話にしても、ごく普通にしていても、これは登れそう!と思った岩に跳ね返されたりとかして、あーあ、と思ったりするのは、別にアンダー9程度しか登れないような人でも当然のごとく、起こることで、そういう風にやらないで、他に登る方法があるのか?私には全く想像がつかないな。

■ 憑依されるメカニズム

結局、私と彼は、水と油のようにそり合わない。

同じ言葉を使っても、火星人と金星人なのであるから、私は、彼に技術を教えてやるには

不適任

なのであろう。

個人的にこの人に必要なのは自己肯定感で、ボルダー2段のスキルで解決できる問題ではないように思う。段が登れても自分に自信がない、という点は改善されようがないだろう。原因は、おそらく、そこにはないからだ。

最近、大嶋信頼先生の著書を読んで、ミラーニューロンという仕組みで、脳が憑依されることが分かった。

理解できない相手に対して、なぜ彼はこういう行動をとるのだろう?と考えていると、脳が憑依される。

私の場合は、マットがないから登っていない、などと言われると、え?マットがなくても、登れるけど?と、問題を解決する思考が生まれてしまう。もともと、問題解決が得意だからだ。

つまり、本来は本人が解決しないといけない問題を肩代わりしないといけないような気分になって来てしまい、どんどんと、それが義務感に変わり、苦しくなる…のは、子供の時に、母が仕事に出ないといけないのに、弟と妹がギャン泣きして出かけられず、この事態を何とか収めるには、私が悪役を甘んじて受けて、弟と妹に嫌われてでも、捕まえておかないといけない、全体像を見て、何をしたらいいのか、分かっているのは、私だけだ…という自覚に基づく義務感…の再現による。6歳の自覚が再演されてしまうのである。当時は解決できるのは、私しかいなかったが、今見ている事態は違う。課題の分離、だ。

ボルダラー君は私の年齢以上の大の大人であり、世の中にはクライミング技術の本は山とあり、マットなんて5,6万も出せば買えるものである。

5,6万なんて弟が突然死したときに、大阪から実家まで当日に飛ぶのにかかった飛行機代程度の事で、この日本で5,6万がローンで払えない人は、実質存在しない。26歳で苦学生出身の私が払えた程度の額だし。まぁ、ロープで登れば、グリグリを入れても3万円でおつりがくるとは思うけど。

まぁ、そういうわけで、私が憑依されるメカニズムは分かった。分かったので、もう憑依されなくなった。

≪オマケ≫

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