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2020/09/19

クイズ!この終了点はどうでしょう?!

■クイズもいいのかも…?

終了点を見極めるのは、クイズでできるのではないでしょうか?

私はこちらに来てから、前の会の先輩と大体の岩場を回ったのですが、ちょっと小川山では見ないような、変わった支点を見ても、私自身に判断能力がなく、仕方ないので、長野の師匠にいちいち送って、意見を仰いでいました。

すると、必ず返ってくる答えが、

 もう1点追加して使え

でした。つまり、3点目です。しかし、大体の岩場では、”…と言われても…な状況”にある。

結局、よく分からないまま、とりあえず使い続ける、という結末に。

■ 正しい支点



打ち換えたらこうなる。正しいアンカー


■以下、ヘンテコ支点
  間違った支点

カットアンカー

現代の基準は 最低M10グージョン
オールアンカー 
正しくない支点 


現代の基準は、M8ではなくM10

8ミリでは強度不足です



ボルトがイマイチなルートに対して、どう取り組むべきか?

■ ボルトが、(現代基準で)イマイチなルートに対して、どう取り組むべきか?

という事例が石田さんのサイトに書かれています。こちら… http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.com/2020/06/blog-post_13.html?m=1

以下、まとめ。

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《例えば…》

5本の5.11代ルートがあるとします。

1)1ルートが8ミリのカットアンカー(アルミっぽい)、錆び無し。(5.11d)

2)4ルートが8ミリのオールアンカー、相当に錆び錆び。(5.11a、5.11b、5.11c、5.11c)


《取り組み案》

1)の5.11dは、本気トライが許せる範囲と妥協する 
   理由 → ・サビがない、
        ・硬そうな花崗岩、
        ・2本目以降のボルト間隔が近い
        ・1本抜けても大丈夫なボルト間隔
    反論 アルミ → ・ガルバニックコロージョン


2)の錆サビのオールアンカー4本は、本気トライしない

   理由 → ・1本抜けても大丈夫なセクションは、ごく僅か
        ・グレードと自分のクライミング能力
        ・落ちる可能性10%~50%とかのムーヴ
        ・他に沢山ルートがあるエリアなら、避けて通る
   反論 → ・何かあるのだろうか…


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《安全基準》
①カムが効く場所は、バックアップを取る
②ホールド欠損以外では基本落ちないムーヴだけで登る。落ちる覚悟のムーヴしか無かったら、敗退。
③トップロープ状態に限り、落ちる可能性のあるムーヴを繰り出す。

ーーーーーーーーーーーーーーー 引用終わり 


■ 現代の安全基準とは?


現代の安全基準では、M10グージョンが一般的です。オールアンカー<カットアンカー<グージョン

また、異種金属の組み合わせは確実に腐食をします。最低限がオールステンレスです。

サイズでは、8ミリは許容されず、10ミリです。 


■ どのような安全基準で登るか?


この事例は5.11代ですが、私は、5.10代で、これをやっています。


すべてのクライマーは、グレードが違っても、やることは基本同じです。


入門クライマー ナインアンダーでこれを実行

初級クライマー 10代でこれを実行
中級クライマー 11代でこれを実行
上級クライマー 12代でこれを実行


というイメージです。


■ 既存のグレードは信用できない


一般に、グレードは取り付いてよい課題を判断する目安にするためにあります。したがって、私は、5.10代は、取りついてよいはずですが…。普段、12を触っている先輩が、5.10bで落ちているのを見たりしたので、トポのグレードが目安として使える、あっているという前提は、この際、無視することに決定しました。白紙から取り組むことにしています。


■ ミニマムボルトに対応できるクライマーになるには?


ちなみに、小川山でも、例えば、ジャーマンスープレックスは下にカムを追加して登っています…



 出だしで2本カムを入れているのは、小さいカムは信頼性が低いからです。また私がまだ初級者で、このグレードで確実に落ちないスキルがあるとは言えないためです。


2020/01/10

オールステンで15kNの強度があれば、岩に穴をあけても許されるか?どうか?

■岩に穴をあけることの正当化

オールステンで15kNの強度があれば、岩に穴をあけても許されるか?どうか?

というのは、

カムが設置できる場所か?
しっかりした立木がある場所か?

ということに左右されるだろうと思います。

クラックがあればボルトを打つ必要はないし、上に歩いて行けるなら、トップロープで登ればいいだけで、岩を傷つけてまでリードしたい、というのは、クライマーのエゴかもしれません。

カットアンカーで強度が100%の15kN出ているか?というのは、効きが確かめられない以上、よくは分からないわけです。

■ カムのほうがマシ

まぁ、私はカム落ち練習もしましたが、

同じくらいの緊張感

で落ちるのが、ボルトでもカットアンカーの場合、適切かもしれません。

カムは慣れた人であれば見て効いているかどうか、判断ができる。私も大体判断ができる。

しかし、カットアンカーは外目から判断ができないし、増締めもできない。

100%強度が出て15kNで、20%しか強度が出ていなかったら、3kNしかない。いくら二つあっても…。体重60kgの人が3mから落ちれば9kNです。

なので、見て確認できるほうが、より信頼性が高いと言える。

九州ではカムを怖がっている人は多いが、どっちがより怖いか?は、精査が必要でしょう。

結局、知的怠惰、つまり楽して安全、というのは、ないのではないですかね?

2019/08/12

マズイビレイを受け入れる悪習慣を反省中

■ まずいビレイを受け入れる習慣

今回、私が思ったことは、ベテランに限らず、誰でも自己犠牲は辞めるべきだということです。

マズイビレイを受け入れる

ということを、ベテランは、自らの義務として課していると思いますが…、そう思うのは、私自身が、後輩を連れて行くときに、

”将来、この子にビレイしてもらうためだから”

”もうこのルートでは落ちないし”

我慢して、下手くそなビレイを受け入れるからです。

それは、自分も初心者時代にそうしてもらったんだから、という思いがありますが、別に私のビレイは最初から良かったです…。

人工壁で最初に正しく覚えた人は、外岩でも同じように良いビレイをしそうです。まずいのは、アルパインしかしない人のフリークライミングのビレイかも…?

ビレイは人工壁で覚えないと覚えられないです。

今回、Kowallに行ってビレイチェックを受けて、これらは

 悪習慣

だったのだ…と認識を新たにしました。

第三者によるビレイチェックですが、受けてみても、別に、悪い事とは感じませんでした…、そりゃそうよね~!というのが感想です。

自分も登るときにビレイヤー見れないですから、誰か見てくれると嬉しいですよね。

初心者の人にビレイさせると困るのが、

「ビレイはできますか?」と聞くと、
「できます!」と元気よく答えることです。

しかし、

「墜落をキャッチした経験はありますか?」と聞くと
「ないです!」とこれまた元気よく答えます…

じゃ、ビレイが習得できているかどうか、分からないじゃーん!と思いませんか??

私は思いますので、そういう人のビレイでは、落ちるところは登らない作戦にしています。

しかし、これは、あやふやなビレイでも登ってくれる人を作ってしまうということですので、非常に良くないということが、今回理解できました。

師匠の青ちゃんも、ぜんぜんビレイしてくれる人のビレイスタイルを確認していない…ということが観察していて分かりました…。オールドクライマーは落ちないところしか登らないのが前提なのです。なので、落ちないから、ビレイヤーは誰でもOKってことです。

それは、あやふやなビレイヤーが世の中にのさばる原因になっていると思われます。

今回、あるおじさんクライマーが1本目のピンから、ずいぶんと離れているところで、ビレイをしており、私と別のクライマーがツッコミを入れたことがありました。

すると… 「(登っているクライマーを指して)彼は安定しているクライマーだから、まぁ、大丈夫やろ」という答え…

そのとたんに2名のクライマーから 「そーゆー問題じゃない!」とツッコミが。

クライマーが安定してるからいい、という問題ではありません…(汗)。安定しているクライマーしかビレイできないビレイヤーだったら、ビレイしていないのと同じです。

これは、保科ガイドも同じで、アイスのビレイで師匠の鈴木さんのリードクライミングを始めてビレイするので、責任重大だと感じ、ビレイを教えてくださいと言って、参加したら、ただロープを持たされただけで、何も教えてはくれませんでした。アイスこそ、支点が微妙なので、ビレイテク要りますよね?

ビレイのチェックは、Kowall形式で、クライマーではなく、第三者がチェックするのが良いと思いました。


2018/11/30

岩場の安全についての認識の甘さを痛感中

リードを主体とするような外岩(フリー)をするようになり、これまでいかに岩場の安全について、認識が甘かったのか?さらに言えば、他人任せだったのか?ということについて身につまされています。

元々アイスクライミングが、クライミングの事始め、だった私にとって、いや、大体、冬を本番と位置付ける者にとって、無雪期の外岩というのは、非番の暇つぶし程度なことですから、”フリーで基礎力を上げる”程度にしか考えていなかった…ため、大したリスク認知も行ってこなかった…つまり、誘われたら行く程度だった…というのが、実のところ、正直なところです。

根底にはやはり、赤信号みんなで渡れば怖くない、という考えがあるのではないか?と思います。

しかし、誰か岩場を知っている人に、”混ぜてもらう”のではなく、”どういう岩場かしら?”という発見の楽しみのために行く、ということが、こちらへ来て、増えました。

これは成長であり、喜ばしいことです。しかし、どういう岩場か?ということに加え、リードする場合、

 1)アンカーは安全なモノか?
 2)ピン間隔は適切なモノか?
 3)グレードは適切か?

という3つの要素を、

 己で判断

しないといけない、ということです。これは、結構、見識が必要なことです。

それらの見識を持ち合わせているか? 

自分に問うと、大変困ったことに…(汗)。アンカーの強度や種類などは、問い合わせ、でなんとかなるものではありますが、2)3)に至っては、それらが分かるようになること、自体が、山ヤ修行の一つの目標…それも何年もかかるもの…であることでしょう…。

ということで、岩場における自立というのは、非常に難しいことであるのだなぁと最近、特に感じています。



2018/11/14

岩場における安全の重要事項

1) 限界グレードでのボルト間隔は近くないと危険

アダム・オンドラやクリス・シャーマでも、開拓中の限界グレードルートではボルト間隔は近い。

2)どれくらい近いかと言うと?

レッドポイントの時は、核心でクリップを3本中に1本にするくらい。

3)ボルト間隔が適当でない=迷ルート

普通の感性があれば、
 ・かかった時間
 ・便数

でグレードは判断できる。

4)岩場はジムのように会費を払って、安全が確保された所ではない。

5)初登者はルートの管理はしてない。

6)ボルトに不安を感じたら、リボルトする(されるまで)か登らざるべき。

7)クライミングや登山の安全を見守る統一された組織がない

8)グリップビレー瞬間両手離し持ち替えが流行中

9)ビレイの良しあしは、クライマーとしての業績に寄らない