2022/04/30

弱点系と強点系

■自然農のPRの嘆き

自然農はすごく簡単なのに、その簡単さを分かってくれないという嘆きがあった。

自然農をやっている人の中にも、2タイプいて、

 簡単にやりたい系の人

 苦労してやりたい系の人

に分かれる。それぞれ作るものも違う。

 簡単にやりたい系の人=適作適地。作れるものを作る

 苦労してやりたい系の人=作りたいものを手を掛けて作る

となります。自然農は、というより、たぶんどんな作物でも、だと思いますが、土地と季節があっていたら、ほとんど手を掛けなくても、できるんです。なので、あるものを食べる。とそう、苦労しないでも作れます。今の時期だと、エンドウばかり食べていないといけないですが…

一方作りたいものを作るのは、なかなか大変です。土地に合っていないものを作りたい場合がほとんど…現代の野菜の品種なので、手がすごくかかる。

なので、自然農が簡単というと、手を掛けている人は、反対すると思います。

  簡単にやる自然農、

という新ジャンルを誰か確立してくれないか?と思ったりします。自然農、いい農法ですが、広まらないのは、手を掛けてやる自然農の人のほうの声のほうが、大きいから、と思います。作りたいものを作るとなると、ハウスもない、トンネルすら使ってはダメ、と色々使えないので、季節の調節ができないため、すごく難しい。季節のような大きな影響要素をコントロールしようとするのは難しいです。

エンドウなんて、花さか爺さんのように、バラバラ撒いて、そのまま何もしなかったようなのが、今一杯取れています。支柱も立てていない奴のほうが成果が良いようで… 古代ムギとの混植で支柱にしようと思ったところより、ただカラスノエンドウと絡まっているところのほうが成果が良いです。

クライミングでは、

 弱点を登る=アルパイン
 強点を登る=フリー

ということになっています。



2022/04/29

春野菜の収穫 


えんどう収穫期 真っ最中

                   柿の葉茶

■ 人間に自然を合わせるのではなく、自然のほうに人間が寄り添う

自然界の摂理を克服することが、人間社会…という西洋的在り方で突っ走った経済成長期の在り方…をクライミングに例えるなら、やっぱりラッペルのクライミングということになりますかね…

強点を行くクライミング。

反対に、弱点を行くクライミング、は、自然界のほうに、人間が寄り添う力を大きくして行けば、登れちゃったよ、ということです。ただ、人間のスキルレベルがアップしたため、辱点を登るだけでは、楽しめない、というのが、ラッペルのボルトルートの話かもしれませんね。

私は自然界を克服したいと思ったことは一度もなく、自然界に寄り添える力をつけたいと思っただけなので… やはり、向かうべき方向性は、クラックだろうと思います。

なにせ、クラックというのは、自然界が、こっちだよ…とまるで、いざなっているかのようだからですね。

■ 農に置き換えると

人間の側が植えたいものを植えるのではなく、その土地の土壌に適したものを植える適地適作、が、人が自然界に寄り添った農の在り方です。

となると、春は、エンドウ豆のシーズンです。ほとんど花さか爺さんのように、ばら撒いただけでも、エンドウ育ってきます。もうそれは簡単。

ソラマメも同じで、本当に丈夫で強健なので、手間いらずです。そら豆のシーズンはもうそろそろかな?

4,5月は端境期で畑からの収穫は限定的ですが、自然界からの恵み、タケノコとか、ふきが一杯取れるシーズンです。

 

2022/04/28

スポーツ、スポート、アルパイン、フリー、トラッド、アイス、それぞれのクライミング様式と安全管理の違い

たぶん、クライミングの一言で、全部を一緒くたにしてしまうのが、事故の元であり、外岩に出るインドアクライマーが分かっていないことなんじゃないですかね?

スポーツルート = 人工壁。プロテクションが1mおきに打たれ、グレードはセッターによって設定されて比較的信頼がおけ、人為的に難易度が管理されたクライミング。プロテクションが頻繁で、どこで落ちても死亡に至らないように管理されている。なので、限界まで迫り落ちるまで登るのが上達の秘訣。屈曲していても、ヌンチャクを伸ばして屈曲を取り除きながら登るということをしない場合が多いので、屈曲が大きい外岩に対応力が付かないことが多い。

スポートルート= 外岩のボルトルート。プロテクションの距離も開拓者次第。グレードの正確さも開拓者次第。難度が管理されておらず大きく外れることもあるため信頼してはいけない。ボルトも外で何年も放置されているため、管理をしっかり知るまでは、テンション程度にして登り、3ピン目を取るまでは決して落ちてはいけない。落ちないように登るルート。人工壁のスポーツルートと同じ登り方をしてはいけない。屈曲がある場合はヌンチャクを伸ばし、被っている場合もロープの流れに配慮する。競技のビレイは、流すように指導されることが多い。

トップロープ=支点が一点である場合が多いので意外に危険。また落下するとロープの伸びが大きいので、下では危険で、上に行くほど、落ちても安全になる。かぶっている壁では使えない。

リード=3ピン目が取れるまでは、人工壁でも外岩でも気楽な墜落は推奨できない。トップロープでクライミングに慣れた人でも、クリップ体制や、レストタイミング、屈曲や、テラスに当たらない、など、考慮する要素が増えるので、負担が大きく、リードへのステップアップは慎重さが必要。下のビレイヤーのビレイ技術に確実さが必要。

そうでない場合、リードはしないほうが良い。しかし、止むを得ずリードせざるを得ない場合は、2グレード下の絶対に落ちない課題を選んで登り、ローワーダウンはせず、懸垂で降りる。

アルパイン=山岳に地帯にある。遠隔地で事故が遭った場合のレスキューが大変なので、決して落ちることがないように登る。ロープは墜落した場合の遺体の喪失を避けるためのものであり、落ちても大丈夫という意味ではない。プロテクションは自分で打ちながら登るものだが、適宜残置が出てくることが多い。残置は、基本信頼してはいけないが、利用価値を見極めて使う。アルパインのルートに進むには、山の天候などの基礎知識や読図などの知識が必要になり、万が一のために山行計画書を提出し、緊急連絡先を記載する。生活技術などが必要になることも多い。山の形状にあったルートであるため、屈曲が多いのでダブルで登ることが多い。

ビッグウォールは、フリークライミングのカテゴリーに入るが、よりフリークライミング寄りだが、アルパインルートに準じた安全管理が必要と思われる。信頼できない相手のロープワークで登るのは心もとない。体重が有利になる。

フリークライミング=道具に頼らないで登るクライミング。本来は、どこで落ちてもビレイに守られるはずだが、現実的にはそうなっていないことが多い。脆い岩を登るアルパインと比べ、脆い岩は志向しない。フリークライミングはクライミングそのもの、ムーブなど…の困難さを楽しむために行う。つまり登頂のために手段を択ばず、エイドも使う、というわけではない。一般に、フリークライミングでは、スタイルにこだわりがあり、オンサイト、が最も良いスタイルとされる。

トラッドクライミング=自分でカムやナッツでプロテクションを取りながら登るクライミング。トラッドは危険であるという誤解が米国では根強い。イギリスでは違うらしい。私の考えでは、背が低いクライマーには、トラッドによるクライミングが最も安全である。なぜなら、自分に必要な場所にプロテクションを入れることができるため。また登り終えたら、プロテクションを回収するので、クリーンクライミングが志向できる。究極に自然界の造形を利用するため、自然に寄り添ったクライミングと言える。

アイスクライミング=危険であると誤解の多いクライミング。アイスはアックスがバチ効きと言われる、ぶら下がっても大丈夫な安定な状態でしか前進しないので、落ちることがほとんどないクライミング。一番大事なのは、登る対象の氷が、登るに適した氷の状態かどうか?を見極める目であり、トップクライマーのトップ足る理由はその見極めが正確であることによる。

ほとんどの人が脆い氷を登るゲームだと誤解しているため、リスクが不当に高く評価されているクライミング。プロテクションも使い道をよく習熟していれば安心できる。ツインで登ることが多いがショートはシングル。氷も大きいことが多い。

マルチピッチ=複数のショートを登るクライミング。ショートしか登れないと思っている人が、異様にマルチへの憧れを深い意味も理解せず、温めていることが多い。単純にショートの繰り返しであるが、懸垂下降ができない人が取り付くと、帰りに困ることが多いし、敗退したくなったときに、敗退できないので、懸垂下降と自己確保での登攀くらいは、ピンチ策として用意してから行くべきである。その準備がなく行き、急場をしのげないとヘリレスキューになる。山頂を目指す、アルパイン要素が強いマルチと目指さないフリークライミングの要素が強いマルチがある。一般に女性に人気。女性以外には、年配のアルパインクライマーがアルパインに行けなくなったときに、アプローチが短い、フリーのマルチで安全にアルパインの雰囲気を味わう手段になっている。

アイスにもマルチがあり、トラッドにもマルチがある。一般に上に行けば行くほど、墜落は安全になる。

ドライツーリング=アイスクライミングのフリークライミング版。アイスのアックスバチ利きという確実性を排除したクライミングで、フリークライミングの要素が強い。人工のホールドを登る。不確実性が高い分、ボルトは壁面に1mおきについていることが多いが、外岩のドライもある。外岩のドライはかなり難易度が高い。体幹の強さが必要とされるクライミング。

■ 脆い支点への対応

バックアップを取る。バックアップとは2点目のことではなく、3点目のこと。カムで支を作る場合も、2点ではなく3点で作る。

■ 懸垂下降のオーダー

重たい人が支点にバックアップがある状態で先に降りて、支点の安全性を確認し、軽い人はバックアップを回収して最後に降りる。

■ ロープシステムの選び方

まっすぐなルート=シングル  屈曲が多い自然なルート=ダブル

■ 帰りが懸垂になる場合

ロープの長さの半分しか降りれないため、一本で行くと敗退ができないことがある。大抵は、2本のロープを持っていく。

まっすぐなルートの場合、ツインで登れば、セカンドがロープを担がなくて良くなる。



2022/04/27

電気・ガス・水道無し“その辺のもので生きる”・・・ 注目集める究極エコ生活とは【山口豊アナが見たSDGs最前線】(2019年2月)

■ これが私が作りたい生活です

その辺のもので生きる… その辺の石ころで生きましょう(笑)

マグネシウム欠乏と突然死

■マグネシウムと運動について知っておくべき3項目

 1)マグネシウムは、運動後の疼痛の原因となる乳酸を減少させる。

 2)マグネシウムは運動中に失われる。

 3)マグネシウム欠乏は健康な運動選手に突然、心臓死を起こさせることがある。

トレーニング中のスポーツ選手は、体重1kgあたり6~10mg(1日量)のマグネシウムを摂り、運動・発汗・ストレスによる損失分を補うべきである。

 体重70kgの男性ー420~700mg。

 体重50kgの女性ー300~500mg。

(奇蹟のマグネシウム)

■ 対策

エプソムソルトのお風呂に入ります。

■ 弟の突然死

弟は、身長185cmの逆▽体系の水泳選手でアスリートだったんですが…中学の時、バレンタインデーにチョコ20個くらい貰って帰ってきて、お返しのクッキー作るのが大変だったんですよねぇ…

弟もマグネシウム不足だったのかもしれません。

私は、クライマーは好きだけど、クライミングのアスリート(選手)は、気の毒で見ていられません…大会運営者のおじいさんのエゴに振り回されて、登らさせられているようにしか見えないのは、弟がそのような選手だったからです。

全国を回遊して回っているような、マルボーさんみたいなクライマーのライフスタイルが、いいなと思います。なんせ日本の岩場だと、グレードピラミッド作りにくいっていうのがありますから、回遊して登って回るのが、一番合理的。

でも、上級者になると課題が無くなるらしいので、そこまで回遊し続けると買いたくしかないですねぇ…

国外岩場へ行けなくなって、国内岩場の再整備が進んだことは、

 コロナでよかったこと

ではないでしょうか?
  小川山…白いのは、マルチで、雪ではありません…



2022/04/25

男子のガラスのハート

■ ボルダラー事例

しばらく前に、3級しか登れないボルダラー君が2段をノーマットで登るとか言うんで、2段をノーマットで登れる実力というのは、マットアリなら4段、5段が登れるという意味だと知らないんではないかと思った…

日之影ボルダーと言えば、小山田さんが開拓の話をアップしてくれている。ので、そういうのを見ていたら、マットこうやって敷くんだな~とか、色々周辺の情報が拾えるものだと思うんだが…

そういうのを、「えー、どうせ取り巻きやら何やらがうようよいるんでしょ」とか言うのである。

…。

そんなの見たことないぞ?

つまり、ジェラシーで狂いそうになるから、見ないという意味なのだろう…。

なので上級クライマーが成果を発表すればするほど、正しい知識から一般クライマーは遠のいて行ってしまい、グレードだけを求めるようになってしまう。

突き詰めると、誰が一番強いか競争を、誰だって勝てないよ~なレベルの相手にすら、してしまって、それを自分の力では、手放すことができないでいる…惑業苦にハマっている…のが、並みの男性クライマー君なのだろう、と想像ができる。

だって小山田さんですよ?対抗するほうがアホらしいのでは…?

トップクライマーの投稿を見ないのはいいけど、

含まれる役立つ情報、まで捨てている

ので、

ノーマットで登る、ということの解釈が、てんでさかさま

になってしまっているのである。3級しか登れない俺が2段をノーマットで登ったら、みんなが愛してくれるだろう、と思ってしまうってこと…。

なんでこうなるか?というと?? 羨ましい心、を捨てれないからだろう…。

■ 繋ぐ壁

知り合いのクライマーに、「繋ぐ壁、良かったよ!」と言ったら、見る前から、世界クラスクライマーの自慢話だろうと予見して

ーーーーーーーーー

いや、ジャンボ&倉上の屋久島話を聞くといたたまれなくなりそうなので、情報シャットダウンしてます

ーーーーーーーーー

とのこと… 

またもや、男子のガラスのハートを感じた瞬間でした…

繋ぐ壁って、5.3の壁のことなんですよね(笑)

彼は屋久島でローカルの人に、ばかにされた経験から、見返そうと頑張っていますが…別にもういいんじゃないかと思うんですが…。

なんせ、私の知る限り、彼のほうが世界でトップクラスの人たちと登っており、すでに実力自体も上なんで…。

しょうもないエゴのぶつかり合いにそこまでこだわらなくてもいいと思ったりしました…

俺のほうがスゴイというドラミング活動に、こだわって勝たなくても…もうとっくに勝っている。

私自身は、グレードを上げるために登れ、というのにどうしてもなじめず、九州では全然クライミングやる気になれない。それどころか、シラケ切っています。

あのヒドイ 白亜スラブ以来…自分のために岸良クラックは行きましたが、私の登攀を手伝ってくれる相方は誰もおらず、なんだ都合の良い女扱いされていただけだったんだ、と目が覚めた瞬間でした。

■ 年齢も性別も問わずできるのが、クライミングの良さですよ? 

世界のトップに立った人たちが感じる、

クライミングっていいな♪

っていうのは、私がラオスに行ってクライミングっていいな♪と思ったのと同じ部分ってことです。

誰も 

”トップクライマーにならなきゃ、お前を愛さない!”

とは言っていないのに、一人で勝手に俺だって!と思っているのが、男子なのです…

男子って言っても、50代と30代後半の人ですが、前のパートナーは40代だし、その前は師匠なので60代、その前も50代の人ですから、男性はいつまでたっても、尊敬されるために登っていて、自分のため、つまり楽しいから登っている訳じゃないみたいなんですよね。

なんだかなぁ…。

■ 尊敬されるために登れるヤツになろうとしているのに…

だから私のように、5.9しか登れないのに愛されるクライマーが出てくると…?

ずるーい、ということになるのであろう…

と、想像…女性でも競争心が強い人はそう感じるようです。何度も納得した珍事件でした。

クライマーとして尊敬できるか?とか、そんな基準で自分を計っていると、どんどん弱い自分を許せなくなります。登山もそうでしたが、クライミングは遊びなんですよ? 人生を良くするためにやっているのがクライミング。

自尊心を掛けるから、変なことになります。日本で起こっている毒は、グレード偏重、とそれに紐づいた、ピラミッド式尊敬システム、です。

人は人であるだけで、すべからく存在を肯定されるべき存在です。


ヌンチャクで作る担架

2022/04/24

太れないタイプの人の栄養補給

 ■ 5.12スイスイ × 40kg 

昨今のアルパインクライミングは、40年前とは様相が違い、

セカンドでも5.12がスイスイと登れ(RPではないですよ!)、40kgの歩荷が普通に遅くならないでできて、当然

で、そのような超人的な人たちが、

5000~6000mという標高で、マルチピッチを登る

というのが、現代流のまともなアルパインクライミングです。

…というので、5.12がスイスイレベルのフリークライミング能力は、あって当然の基礎力、にすぎません。

私はといえば、そんなことはアルパインスタートして1年後には理解できる、幸福な環境にいたので、さっさと冬壁は捨て、アイスクライマーになったのでした。

…というのは、冬の山しか、全く興味がわかないので…。

グリーンシーズンは、”トレーニング”、の位置づけでした。なので、海外クライミングに言っても、”三昧してトレーニング”に行くわけで、一般のフリークライマーのように、”○○って課題を落としたい”とか言うのがあるわけではなかったのです。とにかく、登攀をシャキッとトレーニングできていれば文句なかったわけで。

さて、前置きが長くなりましたが、現代のアルパインクライマーに要求されるフリーの基礎力が高くなったことから、フリークライマー君といえば、スキニーなマッチョ君、と相場が決まっています。細マッチョ君ですね。

歩荷に強いタイプ…がっちりしていてでかい人…は、おおよその人たちの経験則だと、歩荷にはいいけど、登攀は下手くそで、両立しないと思われています(ジャンボさんは稀有な例外)。私も思い当たる人たくさんいます。やはり、クライミングの傾斜になると、体重はマイナス。

かといって、スタミナということになれば、体重がある程度ないと…体が弱ってしまいます。

というので、この両立しがたい面を両立させるには…?ですが、体が細くて、食べても食べても太らない人は、

胃がん検診を受けて、胃酸の出を見る (ペプシノーゲン)

と良いです。

胃酸が十分出ていないと、タンパク質を採っても、ぜんぜん消化も、吸収もされておらず、栄養は、スルーして体外に排出されている、ということなのです。

■ 異化

入院などで、床に臥せると、筋肉がごっそり減る、という経験は、みながあると思いますが…、タンパク質の異化が進んだということです。

タンパク質は、タンパク質からしか合成されない…糖質を採っても、エネルギーとして燃焼されるだけで、筋肉を構成するアミノ酸にならないのです。

体重50kgだったら、タンパク質を50g取って、異化と同化が釣り合うと言われていますが、普段の生活でも、そんなに取るのは、ほぼ無理ってくらい多い=困難な量です。

そこで、プロテインで補給でも…となりますが、プロテインも消化力がないと、吸収できない…

ので、そういう人は、吸収しやすい形態である、ボーンブロスでの補給がおススメです。

細マッチョの人は、吸収する力が弱いんですね…だから、細いともいえますが…。

■ 病み上がりに限界に挑戦はない

しかし、病み上がりで、筋力がないのに、限界グレードに挑戦するのは、さらなる怪我を重ねる元です。

しっかり食べて筋肉を戻してから、限界にチャレンジしましょう…

以前、前穂北尾根でグリサードして骨折した先輩がクライミング復帰したら、なんと、私より登れなくなっており、彼のショックを受けている様子が伝わってきました…

いや~、あれは気の毒だった…

どんな強い人でも、ベースになる筋肉がないと、そりゃ登れません。


鶏ガラ74円分で約1リットルのボーンブロスが取れる


2022/04/21

登る阿呆に、見る阿呆

今日は為末動画づいています(笑)

■楽しめないのは何が原因ですか?【為末大学】


■ 一番楽しかったころ…

ヨシーダさんと青木さんの両方がいたころですかねぇ… 後はラオスと龍洞。いいやつばっかりだったからなぁ…。

登る阿呆に、見る阿呆… 楽しく登ることが一番、って価値観で登れたからなぁ…。

■ グレードで一緒に登る相手を選ぶ =楽しくない

九州に来たら一発目に受けた質問が、「どのぐらいのグレードを登るのか?」でした…

要するにハイグレードを登らないなら、来るなって意味。

いや~ この人たちとは登りたくないと思いましたね…。

■ 10cでスゴイ!と言われる = 楽しくない

逆に驚いたのは、別の科医の人ですが、自己紹介で、5.10cしか登れないと言ったときに、すごく登れる人扱いを受けたことです‥‥

山梨では、

 10cでふがふが言っている=そんなに登れない人

という意味なので、誰も脅威には感じません。…が、その人には脅威に感じられるようでした…

■ 登れても登れなくても楽しくないんじゃ…?

じゃ、一体何が登れたら、相手は満足、なんでしょうね? なぞだ…

■ 10本ノックの会 = 楽しい

ベテラン開拓者と登っているときも楽しかった… 私はたくさん登りたいだけだったので、トップロープフィックスにして、各自が10本ノックの会…

でしたが、そんなのでちょうどよい訳なんですよね… 別に何か目指している課題があるわけじゃないんで。基本的に、部活とか、毎日の筋トレのノリなんで…。

なんせ、

 量 = 質

という転換を目指しているわけですから…

最近読んだロクスノの中で、一番共感したのは、横山ジャンボさんが、長野のしょぼい岩場で、あれこれ工夫して登っているという寄稿でした…。私も初めての岩は、アイゼン履いた岩だったからなぁ…。九州にはアイゼンで登っていい岩がない…。

■ 湯川アイス

私もアイスは湯川育ちで、湯川のアイスは、非常に高さが短いので、下まで降りずに連続で登って、距離を稼いだりしていました…

遊びつくした感、湯川アイスではありました…

トンデモビレイをまだしている後輩のビレイで、リードするように師匠の青木さんに言われ、大抵抗して、大喧嘩したことがありました…

こんな ビレイで登れます?


これじゃ、グランドフォール確実ですなぁ… 壁から5mも離れている。

師匠の青木さんは、ビレイが重たい、というのが苦痛なクライマーでした。このグレードでは落ちないからですね。

しかし、短い壁=落ちることが許されない壁、ですので、こんな短い壁は別にリードしなくていいと私の辞書では思います。裏から歩いてトップロープ張れますし。初心者のリードに適した課題は上が核心で下は簡単で、決して落ちないようなのです。

一方これが私が提供しているビレイ。 壁から10cmも離れていない…

これじゃ、あまりにアンフェアなトレードなので、ちゃんとしたクライマーとしか登る気になれなくても、まぁ仕方ないですね… 

命は一個しかないからなぁ・・・ 



危険なビレイを受けたクライマーには、心理学的なトラウマケアが必要

■ 医療過誤=トラウマ

今日の仏教説話は、医療過誤で、視野を失った人の話が印象的だった。

人のミスで失明…どうしても、許せないのだろうと思う。

クライミングで相手の無知のために、

 ビレイの制動手を離した、とか
 2名を同時にビレイしていた、とか

で 落とされる、というのは、医療過誤よりも、うんとしょっぼいミスで落とされるということを意味していると思う。

その人の命はどれだけ軽んじられているんだろうか…

■ トラウマ化する 

ということは、トラウマに対するケアが必要なのと同じケアが必要だと思う…

人に起こった出来事は客観視しやすい。 自分に起こった出来事は、出来事の重要性、インパクトを軽視しやすい。

トラウマを活性化させないためには、変なビレイをするかもしれない可能性がある、新人とは登らないことですね。

確実性がある人と登るのが一番です。

■ 人の傷は軽く、自分の傷は重たいのが人間

経験がない人も、なんだ、それくらいのことで、と言いやすいので、

 誰に話すか?

というのは、非常に重要なことです。 くれぐれも、それくらいのことで…と軽視しない人に話すのが大事です。大体の男性クライマーは、それくらいのこと、と思っているので、NGかも…

クライミングの場合、登りたいしか言わない人は、生死が関わる活動ということが、すっぽ抜けていることが多いです。

登りたい登りたい、という人が一杯やってきて、ああ、疲れたなぁと甲府でもなりがちでした… 

登りたい盛りの人には、誰もトップロープフィックスを教えてやらないのは、何で何だろうなぁ…教えてやれば、一人で勝手に登りに行くと思うんですが。

一人でもクライミングはできます。ジムも一人で行けばいいのだし… 仲間がないと登れないという場合はクライミングが好きなんじゃなくて、別のことが好きなのかもしれないし、

それこそ、

 一本独鈷

を座右の銘にしないと、落とすようなビレイヤーと登るくらいなら、一人のほうが安全かもしれません…
          一流クライマーがやっているリスク管理

勝ちたい!ではなく、勝たねばならない 

■ 勝負強い選手を育てる叱らない教え方【為末大学】

■ 叱るの前提は、”期待” 

期待が子供を殺すってことなんですね…

なんだか、思い出したのは、野口選手なんですが… スポーツクライミングをやる人ってホントに大変そうだな~という印象でした…

子どもたちには、叱らない、指導をしたいですね。危険行為以外は。

2022/04/20

Difference between Indoor Gym and Outdoor Crag

Her is the difference. If there is any more to add, let me know. 


Indoor GymOutdoor Crag
Grading credibilitytrustworthy 5.9 could be 5.10c 
order of grademeant to be honesthard to know if 5.8 is truly 5.8
easy one can be difficult to someone, vise versus.
who puts grade?Professionalanybody can FA
Bolt distanceEvery 1 m5 bolts for 15m, sometimes 1 bolts in 50m
Bolt strengh25Kndepends on many thing, how old, bolt type, who puts it....?
Bolt maintenancedone by gym40 years outside in rain and shine, perhaps snow, never able to tell
Who's responsible?The gymYou
fallen objectnevernorm. any small animal can make fallen rock
Holds are...attached firmly so it won't come apartcome apart by nature
shape of the wall a lot of times overhangslab, face, overhang, wide, crack so many
your belongings stay in a rocker in the gymshould stay where there is no fallen rock
belaylet it fallminimum slack & soft catch
airconditioned too heated or too cold
sunis not the problemis a big problem
bugsnonea lot 
weatheris not the problemis a big problem
route findingfollow the rad onesyou find it by yourself

1)Never fall before you take 3 pins
2)Don't pull off a climber from a wall
3)practice how to use the belay station and anchors before you go to a crag
4)Belay is within 1m from the wall, never too far
5)Don't speak while you are belaying,  the distraction means you are not attentive. 
6)Belay with thinking of what will happen if a climber fall now all the time...
7)Do your homework with bolting in that specific crag
8)Do not trust old piton and bolts in the mountain
9)Prepare for failure and accidents, before going.
10)5.9 could be 5.10c, be prepared.
11)Sport route(=bolt route) can be runnout, without saying R.
12)Who made the problem? Do your research. or develop your eyes for it.
13)Crag made after 2000 are relatively safe. 
14)2 grade below should be climbed in multi-pitches. naver fall. can be fatal.
15)Check wire.
16)  Rappel and prusik is a must.
17)Be picky on your belayer. 

クライマーにできていない正見のリスト

 ■ 曲がった松は曲がった松とみる

今日の仏教説話は、正見でした。

現代のクライマーは、かっこつけたい気持ちと、クライミングそのものに対する理解の不足の2点で、正見、が出来ていない人が多いというのが、私の観察結果です。

そこで、きちんと見れていない事例をまとめておきます。

■ 偏見、悪見、邪見のリスト

1)ボルトルートは安全 → 40年前のボルトは、カムより危険

2)山岳会のベテランの意見を聞いていれば安心 → 人は年を取る 誰でも間違いはある

3)人工壁のビレイと外岩のビレイは同じ → 外岩はより難しい ミニマムスラック&ソフトキャッチ

4)自分はスゴイクライマーだと自己主張したいので、〇〇に登らなくてはならない

 → 趣味なので、そんなことをしなくてもいい

5)クライマーは常に上を目指すべきだ → 趣味なので、自分の好きに楽しめばよい

6)生死を掛けるのがクライミングだ → フリークライミングの時代になってからは、誰も生死を掛けることが正義だとは思っていない 

7)初登こそが価値がある → 初登に価値があったのは事実だが、価値ある初登とそうでないものがあると歴史が証明している。現代に残されたのは、落穂ひろい、であると歴史が語っている

8)現代には価値ある初登はもう残されていない → スタイルを勉強することで、まだ埋められていないスタイルによる登り方はいっぱいある

9)この岩場には俺のレベルの人間が登るルートはもはやない → 課題を難しくするのは簡単。裸足で登ってみましょう

10)叫んでいる俺ってかっこいい → かどうかは価値観によります。怖がっている人に私からは見えます。

11)フリーソロしたい → 自動化が起こるまでの大量の登りこみが必要です。公共の岩場ではなく、自分で開拓した岩場でやらないと、業界中の迷惑になる可能性が絶大。

12)トップロープは安全 → トップロープは下部で落ちる量が大きいので、スタート時をタイトにしないと、下部で落ちたらグランドフォールになります

13)トップロープは安全 → かぶっている課題では振られて危険

14)リードは危険 → かぶっている課題ではリードのほうが安全

15)アイスは危険 → アイスではテスティングをしてからしか登らないので、そこまで危険なことはない。アイスで危険なのは、気温上昇 です。雪山と同じで気温が上がる日中は避けて登る。早朝と午後の遅い時間が安全時間帯です。

16)落は運 → 落があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル

17)雪崩は運 → 雪崩があるところを見極めることができる目を養うのが本来はスキル

18)ビレイヤーは奴隷だ → ビレイヤーは、リードクライマーと対等 無いと登れない

19)セカンドはリードより劣る → 劣らない ジャンボさんの話を聞きましょう

20)マルチでは、事故が起こっても仕方ない → レスキューの訓練をしても使わず帰って来れるのが成功

21)ヘッデン下山はかっこいい → それは、上級クライマーがギリギリに迫った場合のことで、無計画な山で、不作為にヘッデン下山になったのは、ただの実力不足です。

22)ゆとりがないほどかっこいい → 上級クライマーへの憧れは理解できるが、そのレベルにない人がやれば、ただのアホです

23)より高いグレードが登れる方が上だ → なら猿が一番立派なクライマー



2022/04/19

外岩とインドアジムの壁の違い

 違いをまとめました


インドアジム 外岩
課題グレードの信頼性 信頼できる 5.10cに5.9が付けてあることもある
並び 易から難に並んでいる 本当に5.8が5.8かはわからない 
易から難にはならんでいないかもしれない
課題の設定者 プロのセッター 素人の開拓者、誰でもなれる
ボルト間隔 1mごと 15mで5本が相場 ひどい時は50mで1本
ボルトの強度 25Kn まちまち
ボルトのメンテナンス されている 野ざらし40年モノなどザラ
由来不詳ざら
誰が責任を取るか 施設運営者 自分
上から物が降ってくるか こない 落がある
ホールドは外れるか? 外れないように取り付ける 外れることは自然の掟
形状 安全のためハングが多い スラブ、フェイス、オーバーハング、ワイド、クラックと多彩
荷物を置くところ 施設のロッカー 自然の中でラクが来ないところ 自分で探す
ビレイスタイル わざと流して落とす ミニマムスラック&ソフトキャッチ
空調 管理されている 暑いと登れない 寒いとかじかむ
日照 屋内 日焼けで大変
虫などの問題 ない よくある
お天気 関係ない 大問題
ルーファインディグ ホールドを追うだけ 岩を見極める

1)インドアでも外でも、リードでは3ピン取る前に落ちてはいけない
2)わざと人を落としてはいけない(ロープを出さないなど)
3)結び替えを練習してから、外岩にいく
4)ビレイ位置は壁から1m以上離れない 1ピン目の15度以内
5)ビレイ中におしゃべりしない
6)落ちたらどうなるか、常に考えてビレイする
7)外のボルトは、基本的に信頼ができない 調べてから行く
8)山の中のマルチでは残置を信頼してはいけない
9)敗退を確実にしてからチャレンジするなら、どんなにチャレンジしても良い
10)5.9でも、10cとしてあることが多い
11)外の課題は、開拓者によっては大幅にランナウトしていることがよくある
12)開拓者の特徴は普通はトポには載っていないので、事前に良く情報収集するか、自分の目で見極められる力をつける
13)2000年以降に作られた岩場は大体まとも
14)マルチは、2グレード下を登る マルチでは落ちてはいけない
15)ケータイが入らない岩場では、怪我は命取りになる
16)シークリフでは懸垂下降が必要
17)初心者のビレイヤーと登る場合は落ちないルートだけを登る




We need to watch each other, care for each other. We are only human

On ageing climbers 

https://www.summit-guide.com/summit/?page_id=20

This is the guide who had the accidents, he was 66. International climbing guide. The cause was loose rock. (Uncertain yet but...)

I was trained in Nagano in Sougou center alpine school, and where I was, Yamanashi were a climbing mecca in Japan, so there were a lot of "great climbers" like Yusuke Sato and Tokio Muroi and ofcouse Yuji Hirayama.  I was a belayer of Yoshida, who climbed the world's first 5.14a crack in 1987 prior to Lin, but he put 13d so it is not on the record...and also "famous" guides... like this person.

When I came to Fukuoka climbing, I met Mr.Yonezawa, I felt honored to meet him. 

I always respect great climb. 

However, I felt age is the main risk factor and he was loosing his skills...  he is the developer of Aburayamakawa , Miharahashi, etc... the suburb crags in Fukuoka. Also my neighbor.  Kyusyu's the most renown climber.

Mr.Yonezawa was my 3rd mentor. He was going for his mid 70s.

I felt I was his insurance than he is my insurance so I stopped climbing with him... he was sometimes mentally confused.

More over, he overlooked my injury... and took me 2 days before I see a doctor,  as a result this is taking so much longer to recover. I can not go with someone if going with that someone is more riskier than going alone. 


Most climbers care for each other, watch each other. It's a good habit.


But as you age, you will loose mental power, you attention span gets shorter and you will not notice...take it for granted... even a greatest climber can not beat the age. 


We are all same, we are human.


So what partner should do is always asking me, questioning me, and double checking on me, I don't think it is rude.

It is the opposite,  I appreciate your support, that is the kind of support I need from the partner.

On male ignorance

Also, men does have a hard time understanding women. 

I am much vulnerable than you. Accidents and injuries has more impact on me. Takes more time to heal. My body can not take the same impact force your body can accept. I need you to understand.

If a tall 2.3m man said this is easy, since there is a jag at 2.3m high, and you can not grab it, you will never consider it is your incapability, but when it comet to woman, you will say so. And you will bring up Lin, or a kid that comes high grade even your self can not beat.

On too much competition 

Here in Kyusyu, climbers are a way too much eager to earn credit on how strong he is.. "I can climb 5.13, see how great I am! " is the main thing for them.  As a result, people are seeking easy 5.11 or easy 5.12 or easy 5.13 even... It is ok with a young man under 18... because everyone has a time like that. 

But how long are you going to keep doing it? 

In Yamanashi, no one was competing like in Kyusu, because we got so many "too great to be human" climbers.

Yusuke can free solo 5.12 and we met all the time in the gym, Tokio climb V9 high boulder without mat, Yuji you know him...,  so no regular citizen climber were competing each other in the low grade like 5.10 or 5.11... that's nonsense.

My point is

  "everyone needs to be watched each other, cared for each other " ,

  "no competition on how bold you are".


魔王 吉田海岸での事故 …反省の仕方が間違っているのでは

■ 魔王 吉田海岸での事故について

問い合わせが入り、その後の事故原因の究明はどうなったのかな?と思ったのだが、どこにもまだ出ていないのだろうか?

■ 米国では…

海外のクライマーからの問い合わせで、やはり、アメリカでは、事故原因についてAACが一年に一度本を出しているほどなので、事故の報道があれば、原因についての解説がクライマー団体から出ているのが普通だと、海外クライマーは考えるようです。

日本に足りていないのは原因究明。 

原因については、あいつもやっちまったか…というのが一般的で、巻き込まれの死亡や事故も、自己責任だからの一言で片づけられ、その後、ほかのクライマーに対して事故経験を生かす、ということには、全くつながっていない…。

ので、この岩場のケースだと緩い岩が原因のようだが、それが共有されない…

…ので、緩い岩の岩場に行きたがる初心者クライマーが後を絶たない…

(こういう人はアルパイン系の人が多く、ガイドさんもアルパイン出身の人が多い。フリーのクライマーは脆い岩を好まない)

クライマーにとっての”緩い岩”の基準と、現地住民にとっての基準が大いにかけ離れすぎていて、そこは突き詰められていない。

本来は、クライマーの中で権威ある団体が事故原因の究明をきちんと書面で出すべきだろう…誰かの意見程度の取材に回答を頼るようでは、クライマーの自立、はなされていない。

つまり、マスコミの取材頼み、ということだからだ。


■ 人間は年齢には勝てない

私は年配のクライマーと登ってきた…年齢が上がると、どうしても、物忘れが激しくなる。

青ちゃんもそうだったし、米澤さんも同じだった。経験豊かな年配のクライマーは、頼りにするべき相手というより、こちらが温かく見守ってやるべき相手である。もちろん、経験値に基づいた意見は聞くべきだが、体力やリードなどは依頼できるはずもない。(もちろん、プライドがあるので、本人は認めがたい)

その辺の現実的な、バランス感覚が日本人には欠如している。

40~50代、壮年期、つまり、脂がのっている年齢のクライマー… リードもそれなりに任せられ、判断力も信頼でき、体力も相応、予備体力も豊か…という年齢は、社会でも求められている年齢で、仕事も忙しい訳なので、趣味のクライマーの中には、そうそういない。

男性クライマーで、事故死がもっとも多いのは、20代、30代なので、リードは出来ても、危険を顧みず、無理に突っ込むリスクが大きく、やはり安心人材とは言えず、見守り人材であるし…。

…というので結論的には、どこにも、

”まかせっきり、こっきりで、安心人材” 

は、

いない

のだから、相互に見守り合い、相互にチェックしあって安全安心を作っていくしかない。

そういう関係性が、日本では大変得難い。

会に入っていたらそれは免除されると、会員になった人は信じているし、コーチの下で登るだけのクライマーも同じだ。

誰かが200%の責任をおうことになっていて、誰かが50%…つまり、親と子の関係、コーチと生徒の関係ばかりになってしまう。

つまり、日本人の苦手は、権限移譲であり、相互助け合いの精神で登る、というフラットな関係性だ。

海外クライミングでは、100%と100%の関係で登れるので、ホントに楽だった。

事故を経験に生かすということもなければ、相互助け合いでも登れないとなると、どこに安全の根拠を求めていけばいいのだろうか?

これでは、若い人が、当面ボルダーから出れなくても、それは仕方ないのではないだろうか?





ぶなの記録

動画
https://www.youtube.com/watch?v=CyD9fcj5r_8

2022/04/18

命は一人一個しかない…きちんとしたクライマーのメンターを持つのが大事

■ 間違いを指摘する

今日の仏教説話は、間違いを指摘されたら、

人格攻撃ではなく、「あなたの言っていることはわかりました」と受け取ろうという話でした。

■ 事例

会の代表者であるような年配クライマーに

「ビレイの立ち位置が間違っていますよ」

「そのビレイは間違っていますよ」

というのは、なかなか難しいです。

どうしても、クライマーは個人攻撃と受け取り勝ちなんですよね。

でも、一人のビレイヤーが2名のクライマーを同時にビレイしていたなんていうトンデモビレイをしていた人って、名門、と言われていた山岳会の重鎮、と言われていた人とかなんです…

支点ビレイとか、もう技術的に大昔過ぎて陳腐化、っていうのもあった。これは、単純に不勉強でついて行っていないということなのでは?

そういう人が、ベテランが多かったというか…調べた人の中では、全員がそう…みたいなことになっていました… 佐賀県の樋口先生以外。

■ 成功事例 樋口先生

樋口先生は、私が山梨時代に登っていた青木さんと同じような感じでした。

ビレイ激まずの年配クライマーとの違いは、もっと若い現役のクライマーできちんとした人との接点を維持しているかいないか?だったように思います…

例えば、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長が、メンターになっていました。

年配のクライマーはメンターを持っていないのが、問題なような気がします…。

いくら会を率いるような人でも、何もかもが分かっている訳はないので、現代の流れを教えてもらう意味でも、より上級のクライマーと繋がる、というのは必要なことのように思います。

例えば、倉上さんのポットキャストサイトでは、そういうトークが聞けますよね。草野さんとか、ジャンボさんとかの。若い人のを聞いても、自分がすごいことを語っているだけなので、仕方ないと思いますが、一流の人のを聞くのは意味があると思います。

現代の技術と接点が無くなってしまった年配のクライマーは、気の毒と言えば気の毒ですが、いっくら気の毒でも…

クライミングの欠点というか、間違いは、うける側にとっては、自分の命が危険にさらされるということです。

  命は一人一個しかない

ので、

  いいよいいよ、と妥協することは、なかなか難しい

です。

つまり、

 ボロいボルトのルートにリードで登れと言われて、大丈夫、怖くないから落ちれ、

と言われても無理。です。

大事なことは

 外岩では、3ピン目取る以前に気楽な墜落をしてはいけない

 外岩では、登りたくない人にリードを強いてはならない

 外岩では、初心者にリードに適した課題は、下部核心ではないもの

 3回落ちたらハイ交代、などと自分ルールをほかの人に無理強いしてはいけない、

 やるなら合意を取ってから

 長すぎるハングドッグをビレイヤーに強いるものではない、やるなら合意を取ってから

 どんな風に登って成長していきたいかは、クライマー本人が決める…4本10を登ったら、はい次などは強要

 外岩のビレイはインドアのビレイとは別物

です。 なにしろ、男性クライマーは、相手の立場に立つ共感力という意味では、だいぶ女性に劣ります。

2.3mの大男が取れるホールドを取って登り、自分にそれが届かないとしたら、自分の登攀能力が低いから、と思います? 誰も思いませんよね? 

そういう発想力がないです…。一生懸命こちらが間違っていることを証明しようと頑張ってくれますが、基本的に何が怖いかというと、その分かってくれなさ、なので逆効果です。

人の無理解に振り回されて、死んでしまっては、目も当てられませんから、いくらお人よしでもそのようなことはできません…



2022/04/17

年配者に間違いを指摘してはいけないというメンタルブロックを外す

 ■ 経験豊富なクライマーが安全なクライマーであるとは限らない

というのが、私がこちらで経験したことの総括、です。

 事例1)リードクライマーを支点ビレイしていた、”経験豊富なクライマー”

 事例2)座ってリードクライマーをビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例3)2名を一人でビレイした、”経験豊富なクライマー”

 事例4)2mも壁から離れたビレイをした、”経験豊富なクライマー”

 事例5)いまだにカットアンカーでボルトを打っている、”経験豊富なクライマー”

その”経験豊富なクライマー”に、盲目的に従ってしまった結果が…若い人の行為に現れていました。

 事例1)支点ビレイをされていても危険だと分からない…怒ることができない

 事例2)終了点はロープを直接かけてくることが、非常識だと知らない

 事例3)ATCなのにグリップビレイをして正しいと思ってしまう

 事例4)ボルトラダーの単なるうち替え

 事例5)40年前の価値観で自慢をしてしまう

 事例6)スキル未満で実力以上のルートに出てしまう

 事例7)安全意識を持たないで、自己顕示欲の山をしてしまう(昔はそうだったから)が、そのPRが現代ではまったく”成功”の基準から離れているいることに気が付けない

 事例8)間違ったビレイを見て、それがそうと気が付かないので真似してしまう

でした。

   適切な教育がない、

というのが、原因なので、若い人の原因だとは言えないかもしれません。

現に、佐賀県の樋口先生のところでは、非常に良い教育がなされていました。

対策の第一歩は、

「年配の人には、間違ったことでも指摘してはならない」というメンタルブロック(あるいいは世渡り術か?)を解除することではないかと思います。

経験があるクライマーが神のように何でも知っていることは期待できません。知識というのは、当然、陳腐化していきますし、長年トップを走り続けるというのは無理です。

人は弱いもの、時代は流れていくもの、なので、基本的に、若い人のほうが自分たちの実力とスキルに見合ったルートをどんどん主体的に作っていく、という世界のほうが、生産的です。

歴史の流れを見れば、何が歴史を前に押し出すことができる行為なのか?は見たら分かると思いますが、そのような取り組みをしている人はどこにいるのかな?という感じです。

本州ではギリギリボーイズの方たちは、そういう方たちだったようです。今、ユースケさんが沢でネパールにいるようですが、沢というのは日本だけで行われている登山行為ですので、それを世界に持って行けば、あっという間に一等賞です。

以前、知っている中では、海外遡行同人、が一番、活気ある、山やの集いでした。これも、若いクライマー皆誘いましたが、来なかった…メンタルブロックなのではないでしょうか?

ということなので、メンタルブロックの外し方…

■メンタルブロックの外し方

1)「年配の人の間違いを指摘してはいけない」とどれくらい思っているか?10点満点で評価する。

2)大きな声で3回言う

3)客観的に自分を見て、「そう思っていたんだなぁ」という。

4)主観に戻り、「やっとわかってくれたんだな!」という。

これを、10点満点評価が非常に小さい値になるまで繰り返す。

  現代的在り方。若い人のほうが事情をよく分かっており、年配の人が教わる側。


苦を明らかに見る…日本のクライミング教育に欠けていること

■ 被害者排除の世の中

今日のおかもん仏教説話では、被害者救済されない…と苦しんでいる人が気の毒でした…。

現代社会が、「やったもん勝ち」みたいな世相になっているので、被害者排除というか、納得できない勝者が続々と生まれていたりするので、その陰に、なんだか理不尽な思いを抱きながら、え”ーと思っている多数の人がいます。

例えば、クライミングでも、私には、たった4級程度のナメ滝登攀でしかない雌鉾岳の大滝アイスが4ページ(だったっけ?)で、歴史に残る二口渓谷のアイスピラー‥‥どう小さく見積もっても6級…の記録が、なぜ同じロクスノに2行なのか? はぁ~??って感じでしたが…。

この矛盾を突き詰める…苦の原因を突き止めると…?

 ロクスノ編集部の登攀の記録を見極める能力が、過去最大級に低下している

としか思えないのですが…。

きちんとした記録が評価されておらず、ただなんとなくかっこよさげに聞こえているものを取り上げたとしか思えない…。

つまるところ、無明…、普通の言葉で言えば、無知、ということにしか思えないです。

■ 無知こそが敵だが、ちゃっかり組がそのままなのは、いただけないねぇ…

まぁ、そういうわけで、その被害者…上記の事例では、二口渓谷の記録的な登攀をした方…ということになりますが…、には、私は同情的です。

同じようなことで、会社でのいじめとか、色々理不尽な目に合って救済がない…という世界がよくこの世では起こります。

■ 過去の試練

私の場合は、親がしっかりしておらず、大学に行くのが大変だった…という試練が最初にありました…全額自腹で大学出ましたけど…救済も別になかったですが… なんとなく、この試練では、試練が逆に私を良くしたような気がしました…人生万事塞翁が馬と思えた。

一方、最近経験していること…”相棒のエゴを満足させる道具に利用されているのでは?”という気持になる出来事…例えば、白亜スラブとか、大堂海岸での出来事…私のロープで自分のオンサイト課題をオンサイトするとか…は、微妙に、人生万事塞翁が馬、つまり、自分にも得るものがあった…と、そのように思えることがなく、気が付かず、うっかり悪の手先になってしまったような…そんな苦々しい思いが、私を苦しめています。

つまり、最初に 

 ”「敗退なしで!」と元気よく言われたときに気づけよ!自分”、

みたいな後悔とか、

 ”ロープを気軽に相棒に貸すもんじゃない!自分”

とか、自分の脇が甘かった…お人よし過ぎだぞ、自分!とか…それは、なぜ起こるのだろうか?原因究明が出来ていないと、次々とこのまま起こり続けるのではないだろうか?という

 自己疑念

です。 自分が信じられなくなるというのは、なかなか手ごわい敵です。

人に利用されたのでは?という思いが消えないのは、なかなか苦しいものです。

■ 命の耐えられない軽さ…

苦しめるようなちゃっかりした人は、ちゃっかりしているだけに、そのことをラッキー、得した~とくらいしか考えていないと想像されるのも、なかなか苦しいです。

それは、突き詰めると、

 相手にとっては、ワタクシのこの命、軽ーいってこと

ですから…。 いくら男性の精神的成熟が遅く来るという、現実的な事情を考えて納得しようとしても、
  
  自分の命は一個しかない

ので、あーいいよ、いいよ!とはなかなか言えませんね。

日本のクライマー業界では、あーいいよいいよ!お前のポカで死んでも…っていうのは、アリなようですが(横山さんの事例から)…私のは、ポカではなく、ただのエゴですからね…

二人ともダブルロープ60を持っていたんで…。ちゃんと企画段階で突き詰めていたら、避けれた非常事態なのでした…

というか、企画段階でロープを相談するというステップを知らない人だった…つまり、私の方がカバーしてあげないといけなかったという事例と念じていますが…。

ほんと、用心に用心を重ねているつもりでも、躓いた、という、

かなり強固な用心…別名、不信感とも言う

を作る経験になっています。

なんせ、5.11がインドアジムで登れるから、北岳バットレス四尾根にいきなりマルチ1本も行っていない段階で挑戦すると言ってきた以前の相方を、「あれ行かなくて良かったですね」とか、言ってくれた人なので、油断してしまいました…

このようなスキ、が私の欠点だというのが、分かったのが良かったのかよくなかったのか?
かなり考えるのに時間を擁しました…

他に、相手が余りクライミングの安全について理解していないことがうかがえる事例がたくさん、私の経験の中にもたらされていたのにもかかわらず、私はどんなエゴに負けたのでしょうか?

色々な岩場を訪ねたいというエゴ? あるいは、弟をどうしても重ねてしまうという過去の傷?

言葉の端々にすでに表現されていた、そのシグナルから、読み取るべきことを読み取れずに過ごしたのではないか?と思うからです…

■ パートナー次第

クライミングは、パートナーシップ次第で、花咲きもし、枯れもします。

私のインスボンは、完全に青ちゃんからのプレゼントです。マルチで、ロープアップがされないとか、そんな変なことが起こらない完全安心人材でした…。もちろん、こちらも、そう言うことがあったとしても、対応できる力はつけてから、行きましたが…。

自分が恵まれたクライミング環境にいたことをつくづく感じる九州クライミングでの経験です…。(九州の人と登ったわけではないにもかかわらず)

ボルトが40年前の者であるのとは、別にして、根源的に日本のクライミング教育に欠けているのは、敗退を確実にしてからチャレンジをする思考回路を教えること、です。

 古いルートでは、5.9と書いてあっても、5.12Aであることが海外の雑誌にも書いてある

 日本の雑誌はこういうのを書いておくべきですね。

ウクライナ情勢

 ■ 海外に行って大変なのは…

どんな時事問題にも、意見、を求められることです。自分には関係がない、アメリカ国内政治にすら、模擬投票、という授業があり、候補者の各主張を分かりやすくまとめた資料が手渡されます。日本では、誰が何という政策を主張しているのかすら分からないのとは大違いの透明性でした…

各国の事情を海外で、様々な国の人とお話ししていると、世界の中の、日本の立場、が良く見えてきて、国内でやっている、ちまちました競争が、井の中の蛙だなぁ…とよく分かって、けっこうどうでもよくなります。

低グレードの人たちのグレード争いとかもそうですね…5.13以下の人は、みんなエンジョイクライミングしたらいいんだなぁと普通は思います…。がたいのいい青い目金髪の若い男性が、10Aでひいひい言っていますから… それでも、みんな仲良し、です。ツマラナイ見下しなど、あんまりないです。

■ ウクライナ情勢 

こちらは、オリバー・ストーン監督の、ウクライナ・オン・ファイアーというドキュメンタリーです。


ネオナチが、民主的政府を転覆させ、ウクライナ政府を乗っ取り、その乗っ取られた政府をアメリカ資本が支援してしまうことになった、コトの経緯、がよく分かります。

ぜひおススメ。これは、普通に国際ニュース見ていた人でも、因果関係が分からなくて仕方ないなという感じです。

クリミアなんて、侵攻、と報道されていましたもんね…全然、侵攻ではなく、ネオナチによる乗っ取り、でした…。

乗っ取った側は、全然正式な民主主義的な経緯を経ていないです… なので、トンデモな人たちが政治家になっている…。

■ 世界は何でもあり、なんだなー

私がアメリカに2年暮らした30年前でも、日本と比べて、けっこうなんでもアリな世界がありました。

日本では、やっていい、と言われたことしかしてはいけませんが、普通の国は、してはいけないと言われていること以外は何をやってもいい、ということなのです。

クライミングも、してはいけないこと…を守っていれば、何をしてもいいです。例えば、敗退できるロープ構成で行ったならば、どんなチャレンジをしてもOKです。

日本人の考え方は、どうやって俺の実力をPRするか?に偏っており、そのエゴのせいで、例えば、敗退なしのロープ構成で、それだけの実力を身に着ける前に行ってしまう…という思考回路になってしまいます。そこには、原則、というのがなく、あるのは、どうやって他者に自分の実力をPRするか…です。残念なことに。

そうではなく、やっていけないビレイ、やっていけないランナウト、やっていけない危険行為を避けたら、後は自由にチャレンジをする、という考え方のほうが、自由度が大きいです。

■ その他、ウクライナ情勢を考えるのに有効なサイト

長州新聞  米国の狙いは何か?


非常に血なまぐさいので、グロイのがダメな人には、要注意のサイト

オデッサの虐殺

UN(国連)のオフィシャルニュースが聞けるサイト (一次ソース)

プレスリリース

日本のニュースサイト

■ クライマーは平和ボケ…

世界的クライマー、トニー・コールドウェルが拉致されたことは、ドーン・ウォールで描かれていましたが…

普通にアメリカにクライミングで行くようなことでも、空港で難民の人たちを見かけたり、など、色々、学ぶことは多いです…

どうも日本では、若い男性は、世界的な視野を持つよりは…女性のお尻を眺めてうっとりしたいようで…

ボルダリングは最強のデートツールだ!みたいな本が出ているのだと、昨日東さんから、シェアで回ってきました…

20代で恋愛が重要なのは、生物の掟だから、まぁそれはそれで良いことというか、その通りなのですが…それだけってのも…

女の人にモテたかったら、叫んで登るハイグレードが登れる男性は好まれず、ビレイが確実で、女性に向かって自分と同じ能力を期待しない、弁当作ってくれとか要求してこない、頼れる、紳士的な男性が好まれると思いますよ…

2022/04/16

お金のあるクライマーなんているんでしょうか?

 ■ 再開発

私は三井物産九州支社の新事業開発室というところに勤めた経験があるのですが…山梨に行く前のことです。

山梨に行ったら、大阪や福岡で可能となるような企業のコーポレート機能に属する仕事は丸ごとないので、山梨のハローワークの人にも、「あなたの仕事はありませんので東京に行ってください」と言われました…

当時は、『里山経済学』などでおなじみの藻谷さんなどを読みつつ、イオンが地域の商店を廃業に追いやっているのではなく、地域の商店街が地元の人々のニーズに答えなくなった結果、需要はあるのに、売ってくれる店はない、というので、イオン進出すると、熱狂的に迎えられる、ということになっているよなぁ…とか思っていました。

物産時代に携わった再開発は、門司港レトロ、あとは博多駅前です…九経省やら、九州経済の上の方の方たちとタイアップで進むわけです。当時まとめた資料には、九州の銀行と特色一覧とか…

■ クライミングによる地域振興

地方行政は、今、必死で、都会居住者を ”地域” と呼ばれる過疎地に獲得しようと必死なわけですが…

私も、「大村には一杯耕作放棄地があるんだから来たらいいのに」とか言われますけど、耕作放棄地はいっぱいあっても、仕事がないでしょう…仕事が。

なので、仕事もなく、生きるためならなんでもしないと!みたいに見境なく、職業を選ばないといけない場所を、無責任に将来のある若者に進めるのはどうかなぁ…と、私個人はそのような無責任なことはできないなぁという感じです。

若い人が出て行ったのは、そもそも、なんでか?そこを地方行政は忘れていて、一人ゲットすれば、自分の成績、みたいな考えだと、不幸な人を増やすのみです。

しかし、現代のクライマーは、クラッシュパッドも買えないで、ノーマットで登ります、みたいな懐具合なんですよ?

若い人からお金を取ろう、というのは、どうも無理そうですよね?

ネットで人気のYouTubeタレントは、東京方面にお住いのようですし…。

海外に若者がいかない、とか文句を言っても、海外にお金を使えるのは、定年退職者だけ、という社会の実情がつかめていないだけかもしれません。(ラオスなどは2週間10万円でおつりがでますが)

なにしろ、夫のおじさん、私の義理の叔父ですが、私と夫の月収二人分を合わせよりも多い月額年金額がありました…。叔父は、残念ながら、そのような年金生活を満喫する前に亡くなりましたが…推測できることは、退職者の生活レベルが上がりすぎているということですが、だとしても、仕方がないということでしょう…

地域で、どのような対象の人が地域経済をけん引するほどの、お金を落としていってくれているのか???

福岡市の場合、それは、インバウンドでした。

物産時代、日本経済は停滞を極め、どっちを向いても閉塞感の時代でした…そこで経産省が出してきたのがクールジャパン… なんだかなぁと思いつつ、お付き合いしていましたが、10数年たって、同じ福岡に来てみると、福岡経済はインバウンドでウハウハ状態でした。

福岡で儲かっているのは、インバウンド向けのホテル、ゲストハウス、免税店、観光バスなどの特定のインバウンド業者に癒着しているもので、主たるお客さんは、中国中産階級、韓国、などのアジア圏。

インスボンに行っても分かりますが、日韓の経済格差が大してないんです…韓国全然、物価安くない…

■ 日本でお金があるのは65歳以上だけ

でも、65歳以上で何にたくさん払いたいです? 人生100年かもしれないというときに月収27万円の年金があったとしても、年金をため込んで貯金にしてしまいそうな国民柄です…

若い人は、その半分で生活しているような時勢…消費の主軸となりうるか?というと?

推して図るべきでしょう…

となると、やはり頼みの綱は、海外のお客さんと思いますけどね… 台湾で食べたレストランで、白身のお魚1匹の塩焼きが3600円くらいだった時はショックでした…3人で分けて食べたけど、それでも1200円は高いなぁと思います。

なんせ今日、鯛を塩焼きで食べましたけど、一匹200円だったんですよ?

クライマーから金を取ろうと思うこと事態が間違っているとは思うけど、日本の経済的地位が高くて物価が高いから、海外クライマーが来れない、というのは幻想です。

日本の物価と経済的地位は急落しています…

           高かった台湾のシーフードレストランのお魚・・・




2022/04/15

血液検査の値の見方

 1)LDHは、乳酸を分解する酵素

・ LDH 180が理想

 http://www.sahoko.com/ldh-488

高め=解糖系が良く働いている

2)B6不足があるかどうか?

ASTとALTの値が大体同じくらいで差がないほうが良い 

ASTとALTがともに一桁または10台前半であればたんぱく質やビタミンB6がかなり不足

ASTとALTがともに一桁または10台前半であればたんぱく質やビタミンB6がかなり不足

5.5くらい

手足にあざができやすいクライマーは鉄分不足ですよ!

 ■ 女性ばっかりあざができる

これは、ラオスで、クライマーの間で話題になったことですが…

同じところを登っても女性クライマーばっかり、あざになっている(汗)

これはなぜなのでしょう?

例の『アスリートのための分子栄養学』に記述がありました。(P42)

■ 男性アスリートも無縁ではない!

パワーリフィングの選手が気が付いた異変が、ヘビーリフティングの時だけ、顔にあざができる、ということだったそうです。これは毛細血管のコラーゲンが弱くて出来るのだそうです。特定の動作の後に、頭痛がする、というのも、同じ事情で毛細血管が壊れている、ということ。

これの対策には、練習前にヘム鉄4㎎とビタミンc1000㎎を取るようにしたところ、あざはでなくなったそうです。

■ 鉄不足=コラーゲン不足=筋や筋の断裂、疲労骨折

体内の鉄というのは、貯蔵鉄から少しづつ亡くなっていくので、鉄不足の症状はステージ1~4まであり、医学的な意味での

 貧血

と診断される以前にもかなり、鉄が理想的な量を保てていない、という可能性は濃厚です。

ステージ1 → 貯蔵鉄減少

ステージ2 → 上記に加え 鉄血清減少、総鉄結合能の上昇

ステージ3 → 上記に加え、赤血球遊離、プロトポルフィリン上昇、

ステージ4 → 上記に加え、組織鉄減少

貧血と診断されるのは、ステージ3と4でだけです。ヘモグロビン測定だけでは、貧血状態を見つけることができないということです。

ヘモグロビンは血中の鉄とくっついている約3分の2の鉄だけだからです。例えるなら、生活費が足りているかいないか?は分かるけれど、貯金が減っているかどうかは分からないということですね。

鉄欠乏の原因は以下です

1)偏食

2)鉄フライパン、鉄鍋を使用していないこと

3)農業で堆肥ではなくなり、化学肥料になったこと

4)インスタント食品・加工食品

5)吸収が悪い… プルーン不可、コーヒーなどのカフェインも鉄の吸収を妨げる

6)胃腸障害 ピロリ菌 井戸水、沢水を飲む人は、胃にピロリ菌がいる可能性が大

7)ストレスによる吸収力低下

8)怪我による鉄需要の増大

9)持久系スポーツ マラソン、水泳、エアロ、自転車など

10)足の裏に振動が多いスポーツでの溶血 格闘技、剣道

11)その他内出血、鼻時、生理、など

■ 何もしなくても1日1mg出る

ので、1㎎は絶対に入れないと出ていく一方になります。また鉄の運搬にタンパク質が必要になります。

■ B6 と C

網状赤血球が赤血球になる際に代謝で必要。 ビタミンcは、鉄の吸収を高めます。

■ フェリチン値

貯蔵鉄は、フェリチンを調べないと減っているかどうかわからないです。

フェリチン値は、最低でも100は超えていたいところです。

■ 赤血球の数(血液内の数)

 参考基準値  (単位:万/μl)

男性 : 430 ~ 570

女性 : 380 ~ 500   http://www.bestmeditec.net/kessan/rbc.html

が基準値ですが、アスリートの場合、低めだとパフォーマンスに影響が出ても不思議ではありません。

ちなみに私の36歳時の赤血球カウントは417で、貧血気味だということが分かります…

■ ワイドクラックの後は…

鉄補給で決まりですね! 


2022/04/14

ランナウトしたスポートルート? 語義に反した言葉

■ アメリカ人クライマー

と、今、ロープを組もう!と言ってお話中ですが…

一緒に台湾で登ったヨセミテ育ちのタオと違って、カム持っていません、クラック、やったことありません、僕ボルトルート専門です…という感じで、なかなか彼の”トキメキポイント”、が見つかりませんが…

マルボーさんのくれたクラックボルダーを見せたら、喜んでくれたので、一安心…

■ 現代のクライマー

前に佐世保の米軍に来たクライマーを日向神に案内しましたが、”5.8しか登れません”と自己申告だったのに、私がRP中の5.10cの核心部によし!とやる気満々で、とりつこうとしたりして、やはり、女性がいるとやる気になるんだな~と思いました。が、愛のエリアの初夢5.9はやっぱり、怖いらしく、まだ下部の4級しかない3ピン目で敗退していました…。

一般に海外クライマーは、グージョンどころか、ケミカルと普通のハンガー系ボルトの見分け方も、教えないと知らないくらいな感じでした…。完全に知っているか知らないかの問題です。海軍の人だから、体力、パワーが課題で登れない訳がない…。ジムからいきなり外岩にくれば、誰だって共通に、分からないことは、分からない…のです。

「そんなことも知らんのか!」と言って、「俺はそんなことは教わらなかったぞ」とか言う態度を取るのは、非常に初心者に不親切な態度であり、傲慢、ということです。

なんせカットアンカーだって、私のクライミング歴40年の師匠ですら、見て、これはカットアンカーなるものだとはよくわからなかったくらいです…なんかいつも見ているのと違うな~くらいは思ったと思いますが…、それだと、クライミング歴2年で九州に来た私と大して変わらないわけです。

日本の怖いスポーツクライミングのランナウト…日向神の場合ですが…は、米軍クライマーすら追い返す、怖さってことですね(笑)。

こちらに目指せ!低脂肪というブログがあり、一見して大変経験値の高いクライマーが書かれているようです。

https://lowfatclibmer.blogspot.com/2022/

こちらがアメリカの歴史的帰結の引用・・・・

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アメリカのスポーツクライミング発祥の地であるスミスロックでは、ランナウトが善とされた時代が確かにあったようです。それに対して、当地のlegendary local crewの一人とされるTedd Thompsobは、今になって考えるとバカみたいだと言っている…

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どうも、初期の開拓者は、ランナウトしないとルートじゃない!くらいな思いだったらしいですが、グランドアップの課題で、Rをきちんとつけていれば、それでも許せる気がします。

■ 小川山でも事情は同じだが、違うのは、教えられ方

例えば、私が小川山で初期に練習に使っていた「春の戻り雪3P」は大ランナウトが核心、と最初から教えられていったので、当然ですが、2グレード下です。

一方、ジム上がりの現代クライマーの場合

1)大ランナウトが核心、という言葉が何を意味するのか?分からない時点で取りつく

2)大ランナウトが核心の場合、どういうアクションを起こすのが対策になるのか…2グレード下で落ちないことしか対策はない…ことを明示的に教えられていない(=アドバイスを与えられていない)ので、分からない

の2重苦があります。教えられてもいないし、自覚できもしないということです。

ランナウトしたスポートルート問題は、日本の岩場に普遍的な問題です。特に低グレード。

ナインアンダーは特にそうですし、クライミング人口が最も多い、10代を登るクライマーが取り付くような課題は、ほほほぼ、

 ランナウトしたスポートルート化

しています。

結果として、5.12の中級者となる以前に事故によって岩場に行けなくなります。例外は

・ものすごい無理を重ねるか、

・よき指導者に巡り合うか、

・課題選びが非常に卓越であるか、

・あるいはボルトの無いボルダーへ転向するか

…しか、若い人には選択肢がありません。なので、ボルダーが人気にならざるを得ないわけです。それに乗じて、改善をサボっている、というのが現状です。

ちなみに、私の師匠は、私がインスボンをリードするまでに5年ほど見込んでいたようです。年に一回毎年行って、5年です。セカンドでは初回からほとんど落ちていません。

若い人の知識不足も確かにありますが…例えば、2年もフリークライミングの外岩に会で連れて行ってもらっていても、新しい岩場に連れて行ってもらう際にトポも調べてこない場合、それは誰の責任なんでしょう? 本人?会?

クライマーなら出来て当然、やってきて当然という登る前の宿題…情報収集…や予習…が、2年経っても出来ていない…。

これは、両方の怠惰だと思われます。私の師匠は、そのような新人を相手にしないでしょう。

■ お前だってそうだったでしょ

もちろん、私も、初心者時代には、え”ーと言われていました。特に小川山に日帰り装備で行ったときは、東京方面のクライマーに、文句言われました(笑)。

というのは、山梨クライマーにとっては、小川山は、”近所”で、”遠征” ではないからです。

長い事、カムを買うお金がなく、師匠を悩ませましたし… 登る課題についても、相手が登りたいものを登って、自分が登りたい課題を自分で見出すことは、フリーでは、なかなか起こらず…常に登ることがマルチピッチや山の練習という位置づけなので、これを登りたい!っていうのが今でもないです。

いつだって、登れそうと思ったから登りたいだけで、課題にほれ込むっていうのは、ないので、「どれを登りたいですか」と聞かれたら困るかもしれませんし、自分がリードできないのに、登りたいという発言をするのは、非常識ですが…、それでも、トポを用意して、どれを登ろうかくらいは、先に目星をつけていきます…岩場の偵察も含めてです。

相方がいたときは、登りたいというより、登れる課題、裏からロープが張れる課題ですね、まずは初心者時代は…を探して、目が血眼でした。

なので、リードで登ったあとの、ロープを貸してくれる人には大感謝でした… この辺の事情は誰でも同じはずです…自分の力だけで苦労して岩場に行っていれば…

なので、初心者時に登れないことは当然のことなので恥ずかしいこととは思えませんが、もっと恥ずかしいこと…残念なことは、何年たっても、自立したクライミングができるための自立のレールの上にセットされていない、基本的なことを伝授されていないということなのではないかと思います…

■ 初登者にはオンサイトはない

開拓者の米澤さんが言っていましたが、開拓者というのは、基本、オンサイトがありません…開拓している限り、トップロープによる試登が必須になってくるからです。

つまり、グランドアップでボルトが打てたのは、よっぽど易しい課題です。それも、トップクラスの登れるクライマーが開拓を担うことがこれまでの流れ。最低でも、5.12がスイスイレベルの人が、これなら落ちない程度の難易度だからと言って取り付いて作るのが、グランドアップの課題。となると、その開拓者が開拓した当時くらいの登攀力がないと、登るには危険ということです。

以前、ソロイストで登っている友人がいましたが、彼は、5.12が登れましたが、ソロイストで登るのは、5.7まででした…。推して図るべしです。

 春のもどり雪 5.7 3Pをリード中の私です。この時は小川山2度目くらいの初心者です。一度マルチに連れて行ってもらったら、2度目からリードしています。2年登っていて、セカンドの確保のセットを知らないというクライマーは会にいなかったと思います…

この時の私のオンサイトグレードは、西湖の5.8ですから、5.7といえども、かなりギリギリグレードです。5.12の人がリードするのとは意味が違いますね(笑)。

参考:記録 https://stps2snwmt.blogspot.com/2014/05/blog-post_27.html


カットアンカーです。これは、もうとっくに使われないボルトです。カムと同レベルの強度しかないです。それも最大でベストの設置で、ということです。九州では残念なことに野岳のような、きちんとしていると思われる岩場でもこれです。



2022/04/13

ジャムジャム84 続報

 ■ ヨシーダさんの講習生課題だったジャムジャム84 3P

これは最後が核心で、1回目はテンションかかってしまい、2度目で登れたのですが…吉田さん握手してくれたんだよなぁ…

当時の様子だと、「えっ?!これくらいも登れないの?!」という感じで、登れないといけないっぽい感じでしたが… そのことを考えると、1P眼だけだったのかもしれません。

トータル3回登攀したけど…。

世界のユースケさんの記録で、後日談というか続報が出ていたので、転記しておきます…

ーーーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーーーーー

昨日、甲府近郊の岩場にてジャムジャム84と言うマルチを初めて登ってみました。オリジナルのラインからスタート。

1ピッチ目は講習でもたまに登るエリア1番左のワイドの左のとても簡単なチムニー状部分から。バリエーションルートとなっている5.10aの凹角からスタートも無理なく合流できます。

2ピッチ目は2つ並ぶクラックの左を選択。チキンウィングを効かせながらノープロでチムニーを上がる。キャメ8番?サイズかな?短いけど立派なチムニーで楽しい!

3ピッチ目は、40mの堂々としたハンドクラック。最後が少し難しくジャムジャム84オリジナルの核心となっている。

岩はまだ上に続いているが顕著な摂理は終わっていて、ジャムジャム84は終了。やはりマルチは岩の終わりまで行ってみたい。頑張って上に抜けてみようと開拓してみました。

リングボルトのビレイ点から左に5m程トラバースして松の木からスタート。木登りと沢登り的な登りで壁に突き出して生えている松に到達。ここまでも結構大変(木と硬めの土が落ちない事を祈る感じのロシアンルーレット的な内容なのでその部分は、登った後フィックスしました)。ここまで来ればあとは快適かなと思っていたが。。。

そこから立派な凹角続いている。しかし根っこがクラックに挟まっていてプロテクションは取れないので小釜で地道に根っこを掘り出し1つプロテクションを決める。ここからが長い戦いの始まり。仕事でやったガイド史上1番のリードだったと思います。と言うかプライベートでもあんなに攻めたこと最近あんまりないかも。あんなに吠えたの何年ぶりか覚えて無いくらいでした。個人的には先日オンサイトした現人神より価値のあるクライミングだった気がします。

ランナウトした状態で落ちなくて良かった。そしてグランドアップ開拓の厳しさと素晴らしさを感じたクライミングでした。

何度も掃除しては力尽きクライムダウンかエイドダウンしてレスト。最後の部分はフリーで抜けたんだけど、写真のタイム見ると多分リードに1ピッチ3時間もかけたらしいです。

グレートはよく分かりません。掃除(後日やります)ちゃんとすれば5.10台の楽しく?結構難しいワイドになると思います(問題は落ちるとテラス的な緩斜面に当たりそう)→「やはり掃除しても相当難しい気がしてきました2022.2月 記載」。厳しいチキンウィングとステミングで必死にコケをブラシで掃除するのが核心でした。顔の全部の穴が真っ黒になり辛かったけど諦めなくて良かった。

寒い中、辛抱強く開拓に付き合って頂いたお客さんに感謝です。

真っ暗になって下山しました。

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2022/04/12

読了『体がノーと言うとき』 ガボール・マテ 

■ 読了『体がノーと言うとき』 ガボール・マテ 

膝の亜脱臼はくせになる、という以外は、治療も安静程度で、複雑なことはなく、特に大きな手術などは要らない怪我です。

なのに、寝ていて目が覚めるほどの痛みが続く… 

指にできたイボを取ろう!と思ったら、取れました…というので、

  心因性ではないか?

と思ったので、この本を読んでみました。膝こそ、早く治ってほしいなぁ。

■ 無意識の思い込みの事例

1) 私は強くなければならない → 全身性エリテマトーデス

”意気地なしは嫌だ”という思考。

「もし本当にあたなが、”強くない”のだとしたらどうですか? もし私が5000kgの重りを持ち上げようとして、誰かに『君はそんなことができるほど強くないよ』と言われたら、あなたはその通りだと思うでしょう」

「私なら、そんなことをする人には、『あんた馬鹿じゃないの?』と言いますね」

「そこですよ。強いか強くないかという問題ではなくて、そもそも無理な要求だということもあるんです。だとしたら、強くないことのどこがいけないんですか?」

クライマーはすべてツヨツヨでないとクライマーでない、とか、そうとは全然思えません。そんな文化もハッキリ言って嫌いかもです(笑)。なんせ私が気に入ったのは、ロープさえ付けれ入れば、そうそう死ぬことはないだろうという保証のほうです。

そもそも、私は趣味で楽しむために登っているのであり、自分を仲間に認めさせるために登るなんて、小中学生みたいなことはしたくないんですよ…。

他者に認めさせるために登る人は、拒絶の傷、無力感と繋がっているそうです。仲間外れにされたトラウマでもあるんですかね?

2)怒ってはいけない → 慢性関節リュウマチ

心が通い合わない人と別れることができない。

「疲労でくたくたで、午後三時にはすでに横になっていると、夫からは『お前は何もしないな』と文句ばかり言われていました。ただで養ってやっているんだ、なんていうんですよ」

「腹は立たなかったですか?」

「もちろん立ちましたよ」

「その怒りを表面に出していましたか?」

「いいえ」

→ もうとっくの昔に、頑張っていて、怖がっているのに、パートナーからは『こんなのも登れねーのか』と文句ばかり言われること。何回かありました。言った後で、撤回のセリフを言ったとしても同じですね…。

例えば、は?5.9も登れないのか!と言った後で、指力がいるね、この課題は、とフォローしたところで同じです。しかも、その課題、40年前のボルトだったので、非常に悪い課題で、大墜落ではなくテンションくらいにしておかないと危険な課題でした…当人も、その課題が危険課題とは知らなかったようですが…。しかも、九州の5.9は、5.9ではない可能性が濃いです。入門課題と位置づけられてはいないかもしれません。

不適切だと感じている関係を断つことができない…という、これが起きていた可能性が一番濃いです。

風邪ひいて寝ている妻に俺のご飯どこ?という夫、という常套表現がありますが…日本人の男性は女性に立ててもらうのに慣れ過ぎていて、女性の自己犠牲を当然と勘違いして、要求して来ます。これは、不適切な関係の要求ですので、断らないといけないです。

それは、行動の端々に現れます。例えば、ご高齢の奥さんが食事作りが負担だと愚痴をこぼしているときに、代わりに2回に一回は僕が作るよ、と言う代わりに、「なんでもいいよ」と言うとか…。なんでもいいよ、は、食事は君の仕事、を前提にしている。

あるいは、恒例の母親が息子のために食事を作ってくれる時、息子に食事を作ってあげるのが私の幸せ、と言った言葉をそのまま受け取るとか。そこはねぎらいが必要です。

沢に行くのを断ったら、えらい剣幕で怒ったりとか、女性をあるいはセカンドを所有物のように考えていたとしか思えません。

3)怒ったら、愛してもらえない → 食道がん

「今はしょっちゅう腹を立てています。今はそのことについて前よりずっと話し合っています」

4)何もかも自分のせいだ  → 潰瘍性大腸炎 

「最初の妻との関係には苦労しました。彼女は自分から何かやろうという気がなかったんです。とてもパートナーという感じじゃありませんでした。彼女のために何から何まで考えてあげなきゃならなかったんです。二人ですることを私が一生懸命考えるんです。頭がおかしくなりそうでしたよ。妻はあれがやりたい、これがやりたい、なんて絶対言わないんです。ふらりの好みに合いそうな、不利で行けそうな、二人で楽しめそうな映画を見つけるのは、いつも私の役目だったんですよ」

「その役目に腹が立つことはなかったんですか?」「もちろん、腹は立ちましたよ」

「その怒りはどうされたんですか?」「飲み込んだ…それしかないでしょう?喧嘩するわけにはいかないし、喧嘩になれば、妻は『この結婚は失敗ね』と言うんですから。ちょっと口論しただけでいつも気を使っていなくてはなりませんでした」

完璧主義。救世主。見捨ての傷。→ 世の中の人をひとり残らず救おうとする。

これも、可能性ありました…。新人さん対応では、なにもかもこちらが考えてあげないといけないのが疲れました…。

有効なマントラ:私は指導者であり、神ではない。

5)私は何でも自分でできる → 慢性ストレスによる大腸がん  

仕事に忠実すぎる。誰よりも多くの仕事を誰よりも早くやってのける。

6)私は望まれていない  …絶望

右手の質問、左手の答え 右手「がんはあなたの中にいるお母さんなの?」 左手「母は私の存在を望んでいなかった」

7)私は何かをしなければ存在できない。私は自分の存在を正当化しなければならない

→ ぜんそく

「人に求められたことをやり遂げない限り、自分は存在することを許されないんじゃないかという恐怖。はみ出し者。子供扱い。」

8)重い病気でなければいたわってもらえない → 子宮がん、アル中、拒食症、過食症、うつ、結合組織炎

「大嫌いで不向きな仕事を辞めるのに、どうしてがんになる必要があったんですか?」「私は、ほとんどいつも、鬱状態で、ほかに選択の余地はないような気がしていたんです。17歳の時から働いていました。他の職業では、これほど病気をしたら、続けられなかったと思います。」「どうしてがんになって良かったんですか?」「がんになって、自分の気持ちや自分の生活を見つめてごらんなさいって言われたんです。それで、自分が望んでもいないものに自分を無理やり合わせようとしてきたことに気が付いたわけです」

「私は、ガンと聞いた時、すぐに仕事だと分かりました。12年間ずっとメッセージを受け取っていたのに、私は無視し続けてきたんです」「私が聞きたいのはそこなんです。どうしてがんでなければいけなかったんですか?」

「がんなら実体があるから。みんな、心の病気は病気じゃないと思っています。あれこれ避難されてしまう。私の中では、抑うつ状態とだか、具合が悪くなるというだけでは足りなかった」

がんになって通うようになった支援施設で「今までかんじたことがないくらい、ほっとしました」

■ 診断

すべての疾患には、無意識の思い込みがもたらした過度のストレスが大きく影響している。

治癒のメカニズムをたどりたいならば、思い込みのメカニズムの革新に踏み込む旅をしなければならない。

■第一プロセス

ポジティブな考え方に固執しない。無理なポジティブ思考は、抑圧として働く。

「何がうまくいっていないのか考えてみよう」「バランスを乱しているのは何だろう?」「私は何をないがしろにしてきたのだろう」「私の体は何に対してノーと言っているのだろう」

・このような問いかけをしないことがストレスの原因になる

・ポジティブ思考は、自分には現実に対処するだけの能力がないという無意識の思い込みを前提にしている

・自分の置かれた状況に対する重要な情報が欠ける=ストレス

・自律的にコントロールできるようになるにつれてストレスは減っていく

自律を脅かすもの:力関係、罪の意識、愛情への飢え、成功への渇望、脅え、退屈への恐怖

何かに突き動かされている限り、自律はありえない。(つまり、情熱は不要ということです)

脳は、からだのすべての期間とシステムの活動を支配し、統括すると同時に、私たち人間と環境との相互作用も調整している。この調整機能は、種々のネガティブな作用、つまり、危険を知らせる信号や、心の中にある苦悩を伝える合図の影響を受ける。

自分が自己主張できないのは、子供のころの経験によって自らが選択した生き方のせいだ、というつらい真実を受け入れるしかない。

苦痛や痛みについて話すときに微笑んではならない。

他の人の情緒的欲求を満たそうとして、自分の欲求をないがしろにするようになる。自分の痛みや悲しみを、自分自身の目からも隠そうとする。

症状:怒りの抑圧、自分の傷つきやすさを認めないこと、「代償としての過度の独立心」

■第二プロセス

・自分はどんな環境で育ったのか?
・どうその環境を認識したためにこれらの行動特性につながったのか?
・精神的に消耗させられるような関係は、ほとんどすべての疾患のリスク要因
・他者を責めることではなく、健康に害を及ぼすことが証明されている誤った思いこみを捨てる
自分の対人関係に責任を持つ
・自分の情緒的欲求を認識する
・自分は自分が思うほど強くないと認める。自分が強いというイメージにしがみつこうとするのは、弱さー大人と比べた時の子どもの弱さーを隠すため。
・ほんの少しだけ、~かもしれない、という言葉を使って過小評価しない。

以下を問う

1)私は心の底から、自分に正直に生きているだろうか
2)それとも誰かの期待に応えようとして生きているだろうか
3)私が信じていたこと、してきたことのどれだけが自分のためで、どれだけが、他者を喜ばせるために必要だと思い込んで自ら作り上げた自己イメージのためだったのか
4)罪悪感と恨みをもつことでは、罪悪感をえらべ。 例:たとえ、善意でされていることでも、自分のことであれこれ口出しして欲しくないと誰かに言う、など。
5)もっと深いレベルで、真のポジティブ思考を生きる

■ 7つのA
1)Acceptance 受容
2)Awareness 気づき
3)Angwer 怒り
4)Autonomy 自律
5)Attachment ふれあい
6)Assertion 主張
7)Affirmation 肯定

2022/04/11

希死念慮、恐怖による副腎疲労、トラウマの再発の三重苦

 ■ 最近、やっと自分に起こったことが正しく評価できるようになってきました

これは今日の仏教説話です。


この7つの習慣ならぬ、8つの習慣に倣えば、クライミングといういばらの道も安全に進んでいけるかもしれません。

■ パートナーに殺される可能性

一つの可能性は、当然ですが、ビレイで落とされる、というものです。

別の可能性は、したくないリードを強いられ、したくない墜落をさせられ、落ち方が不味くて、怪我、もしくは事故になる、というものです。

さらに別の可能性は、マルチに行って行動不能となるということ…。事例としては、ロープアップされない。敗退不能。敗退を想定しない、まずい山行計画によるもの。

そのどれも全部が、起きたのでした。

頼りにしている経験豊富なクライマー=一番頼りにならない、という図、でした。

そのプロセスを用心していると思っている中でも、踏まねばならず、しかも、コントロール可能だと思っていたことがコントロール不可能だったので…

■ 恐怖の長期化=副腎疲労=希死念慮

おそらく私は、長年の恐怖による副腎疲労に陥って行ったのだと思います…何しろ、希死念慮が起こるようになっていました。

これはおかしい…と気が付き、どれほど、精神的負担にクライミングがなっていたのか…気が付きました。

というのは、クライミングをしない、行かない、ということに決めたら、かなりスッキリしてきたからです。

膝の怪我が良くならない…ということは、栄養学的な理由以外にも、ありそうでしたが、私の本音としては、本当に、怪我している体で、限界をプッシュする登りを強要されなくなってホッとしたというか…。

■ 子ども時代の再演

誰かの見栄のために、”登れるヤツ”にならないといけないなんて…、親のメンツのために、”成績優秀な子供”を演じさせられて疲れた子供時代の再演、です…。”自分のための人生”なのですから、それだけは避けたい。…のに、コントロールを受ける側に立っていました。まさに再演。

断っておきますが、強要、というのは、言葉で明示されなくても可能です。子供時代も、”良い子にならないと愛さない”と言葉にする親は稀です。そういうことをしなくても、自分の登りたいと言っていないルートを当然のようにロープを渡されるとか、隣のクライマーと比べられて、テンションを入れたら、ため息つかれるとか、はあ?と言われるとか、そういうことが、すべて、強要、なのです。

ただし、そう他者に対してする人は、されてきた人ですから…。相手も気の毒で、これは連鎖なのです。ですので、相手の恐れていることは、意気地なしであるとけなされることです。

■ 弟のこと…見捨てられない

しかも、その構造からもがいても、もがいても、脱出できない…というのは、弟のことがあったからです。

私は若い時に弟を亡くし、弟を守り切れなかったという後悔が残っています…。見捨ててはいけない…みたいな感じ。

さらにその上に、男尊女卑の思想の強固さへの衝撃的な目撃事件が重なりました…どうも、こちらでは、男性は女性が自分の欲求のために人生を捧げることを当然視しているようなのです…。

私自身はどう考えても、夫の食事を作ることが妻の幸せとは思えないし、夫の定年まで自分のしたいことができない人生が妻としての女性としての当然の生き方とは思えないのです。

残念ながら…。というわけなので、クライミングを捨てる以外は、この自己犠牲の道から逃れる方法がないような感じでした。

死をもってして相手に間違いを示すまで、誰も愚かさに気が付かないどころか、たぶん、死をもってしても、気が付かない、そこまでクライマーの死は軽くなっていそうでした。

最近、この構造がすっかり理解できたので、段々と心も軽くなってきました…。いや~恐怖体験でした…誰も私が恐怖で悲鳴を上げているのに、それが分からないどころか、それを笑ってみているのです…。

■ トラウマ

それは… 父親のにやにやした顔です。

3歳のころ父親に”子供は教えなくても泳ぎ方を知っている”という理由で、プールに突き落とされ、溺死しかけた私を見ている父親の顔です… わざと私を瀕死の危機に着き徒としているのに、助けるどころか、にやにやしながら見ているのです…。

まさにこのトラウマの再演が、私の九州クライミングで起きたことです。



2022/04/09

自分の人間関係に責任を持つ

 倉上慶太さんのこちらのサイトより引用…

https://anchor.fm/rainymonkeysradio/episodes/16-a-k-a---33-e1952ll/a-a6og0b9


登ったほうの感激というのはそっちの方が大きいんですよ…というセリフが聞けます。

私も、きれいに登れて初めて完登と感じて、ロープがスタックしたりしたら、登れていても満足は得られない…

自分の人間関係に責任を持つ…ということで、一歩前進だと感じました。

2022/04/08

クライマーのゲストハウス…の進捗

■エココンシャスでインクルーシブなクライマーの宿

ラオスで見た、クライマーのゲストハウス… 半年先まで予約が取れず、地元経済に貢献している…を見て、日本に必要なのはこれだ!と思ったわけなのですが…、それを実現したい夢として、活動してきましたが、現在どのような具合か?ということをまとめておきたいと思います。

九州では踊り場です。やれることはやりつくし、問題も出尽くしたかな…ということです。

八女 → 近所にあるゲストハウス『天空の茶屋敷』さんに日向神が九州クライマーにとってはホームベースであることを伝えてある。地元クライマーの会もできた。ベータをまとめたサイトも出来ているので、後は地元行政の意思と、マーケティング次第だが、今のボルト状態で、あまり人が増えてしまっても、事故が増える。…と、問題がこじれると思われるので、現状で働きかけはしない方が得策と思える。海外に売り出すなら、リボルト後、ボルトの適正配置がなされた後、にしないと、現代クライマーはスポーツクライミング出身なので、クライマー本人の過失に起因しない事故ばかりが増えて、多分、問題のほうが多く出てしまう…

八面 → 地元の主体的な活動が始まって良かった。地元観光協会の人たちもクライミングに対する理解ができた。規模が小さい。

大村 → 野岳の岩場は土砂崩れで当面、登攀禁止だが、野岳湖公園に人工壁移設は可能になりそう。議員さんがかなり力強い助っ人。当面、動きなし。今、マーケティングしても仕方がない。

日向神と同じで、こちらもカットアンカーのボルトなので、リボルトは必須。ただ東さんの開拓なので、ボルト配置などは、適性であると思われる。規模が小さいため、国際的な広がりには満たないかと思われる。

全体を通じて、昔のように、クライミングがコソコソと行われるもの、非常識なスポーツという一般市民の認識、ではなくなっているのではないか?と思いますが…世間の認識は変わっても、もっと変えるのが難しいのが、ローカルクライマーの認識、のほうのような気がします。

繋ぐ壁…でプロモーションされていたのは、地元と世界的クライマーの繋がり…まで、であり、それでも相当大変そうでした。

老若男女、それこそ、多人種だったり、LGBTだったりするわけではない…ラオスでは、なんと僧侶まで興味を持って、登りに来たんですよね(笑)。登る坊主、ですよ(笑)。おかもん先生、頼んだら、やってくれるのかなぁ?

みんなが登って、みんなが楽しんだら、素晴らしいなって思うのですが… 

そうなると私が打ちだしたらいいのは、多様性、かもしれませんねぇ…(遠い目)

クライマーのステレオタイプである”若い男子”以外のユニークな人材求む!かな?!

ある意味、自分が、非・ステレオタイプであるような気がしますが(笑)

■ 上手にはなりたいけど、グレードは上がらなくていい

最近、新しい仲間ができそうになり、ちょっとお話ししてみましたが、私の登りたいところって、今は野北とかなので… それを思うと、やはり

丁寧に登攀経験を積み上げていきたい!

というのが、私の一番強烈な願いなのだということが分かりました。それが尊重される世界がすき。

間をすっ飛ばして、いきなり上手に登れるということに、嫌悪に近い、なにか避けるべきリスクというか、そういうことを感じます…。

小さな一歩を積み上げる 

一歩が小さければ、小さいほど堅牢

そう思っていそうです。それは私の信念であるように思います。

■ ローモチベーション

今日みたいに晴れた日は、ロープにぶら下がって登るだけでも、戸外で登っていたら気分いいかな~とは思いますが、やっぱり重い腰は上がらないんですよねぇ…。

膝の痛みがあるので、歩く気にすらなれない… 

モチベーション、ひくーい感じです。たぶん、誰か一緒に行く人がいたら、重い腰も上がりそうですが、そもそも、誰かといないと行く気になれないのであれば、行かなくていいという意味かもしれぬと思いました…。

なにしろ、湯川のアイスですら、一人で行った日があり、青ちゃんに、”言ってくれたら、つきあったのに…”と言われたくらいだったので、一人で行くのが怖いから、という理由ではなさそうです…。

それだけ、身体的なダメージというのは、私にとってローモチベーションってことですね。

頭を7針縫っても、翌日ボルダーしに行ってしまったほどなのに、膝の脱臼が再発するかもしれないと思ったら、もう全然、リスクを取る気持にはなれません。

歩いて治す、というソウルでやった自主的治療も意欲、湧かない…。

■ 自給自足と無料物件ゲットと伐採技術…

夢の実現に必要そうな技術ということでは、自給自足の自家菜園を作る能力は、身に着いたように思います。

自然農はタイミングです。稲作も2年で分かるようになったし、畑作も大丈夫なので、こちらの方面でも、意欲を失いつつあります。分かってしまうと学ぶ意欲にならないんだよなぁ…。

チェーンソーによる伐採の技術も身に着いたと思うので、これも終了。もちろん、プロの技はありませんが、女性が身に着ける分としては十分な技能があると思います。ギアも。刈払機もあるしね。

後は、物件が取得できれば、というところですが、物件取得は、もうかれこれ6年くらいは横目でにらんでいますが、後になればなるほど、無料取得に近づく感じで、20年くらい前に私が立てた市場予測と同じです。少子高齢化で家余りなので不動産価格は下がる、というもの…です。

大事なことは、大きな岩場がある地域が過疎地であるということです。岩場のそばが過疎地であれば、観光資源としての岩場もありがたがれ、歓迎され、物件も、そんなことなら無料で差し出すよ、となることが見込めます。

そうでないと、あまり価値を感じてもらえないです。特に人工のクライミングウォールだと、ランニングコストがかかるので、費用対効果、という話になってしまいます。

自治体が過疎化で追い詰められているほど有利ということです。ただ、岩場がある多くの自治体は、岩場が世界的な観光資源になるということ事態に気が付いていないことが多いので、AIDOMAの法則で、気が付く、というところからスタートなので、かかる時間が長い、ということがあり、その事例は、五木の天狗岩、ですね。町役場などの自治体の認知が育っていないということは、非常に不利で、都会のほうが分かっていたりするので、トレードオフになります。

地元行政の理解が進んでいない場合、あまり性急に事を進めるのは、逆効果、です。無理強いされて喜ぶ人はいない、という道理です。

…という以上の理由で、私はこちらでは、やれることはやりつくした感があります。

■ メッカで…

日本全国を見渡した時に、やはりGCH日本版ができるとすれば、それは、小川山周辺であろう…とは思います。

金峰山荘や岩根山荘は、すでにクライマーの宿、となっていると思いますが、長期滞在ができるような形にはまとめられていないかもしれないですね…そこは、既存の施設で、すでに成り立っているという場合は、マーケティングの方角を変えたい、という意思が、働らかないかもしれません。

最近、グリーンクライマーズホームを作ったターニャが、ドイツに新たなクライマーの宿をオープンしたというニュースが流れてきました…

こちらです。Tullis Climbers Home https://tullis-climbershome.com/

クライミングインストラクターによる手ほどきも受けれる。

https://tullis-climbershome.com/kletterkurse/

いいなぁ!と真っ先に感嘆符が出ました!

こういうのを作れたら、ホントにいいな!と思いますが…日本では諸般の事情で…道のりは遠そうな気がします。

私のライフタイム以内での実現は難しいと思うので、自分の周りにダイバースなコミュニティを作ることで代替え案とする以外ないと思います。

それには、グレード偏重の九州は環境的に不向きなので、思案中です。

 町の人とクライマーの分離…クライマーは一目散に宿へ。交通費1000円


【訃報】村上周平先生

 ■訃報  村上先生

山岳総合センターのリーダー講習で、私の班の講師をしてくれた村上先生が、突然亡くなられていたことを昨日、知り、ショックです…


■ 引っ越してきた人はメンバー集めができない

パタゴニアで講演会があったので、その機会に、七倉沢での雪訓を提案しようかと先生にメールを打ったら、返事がなく…お忙しいんだな…と思って断念したところでした…。

去年もチャレンジし、去年はコロナで講習シーズンの先生の予定が空いていたので大チャンスでしたが、有効な数のメンバーが集まらなかったんですよね… でも雪上訓練なしの冬山なんてありえないし…。

というのは、こちらの若い人の会を毎年見ていますが、会の最大のイベント冬山合宿がなかなかきちんと催行できないでいるからです… GWの雪訓が無ければ、誰だって本格的な山には踏み込めませんから、仕方ないよな…と見ていて気の毒だったのです。

その前の年も、危急時講習を開いてもらおうとしたら、講師料は無料でいいよ!と先生は言ってくれたのでした…

しかし、残念ながら人を十分集めることができそうな見込みがなかったのです… 引っ越してきた人というのは、知り合いゼロなので…

■ いわゆる”登り返し技術”などは、”危急時講習”で教わる項目であることが新人さんは分からない

55mの登り返しができない人は来るな!という話題が、フリークライミング協会関係の人のブログに上がっており、現代のフリークライミングのクライマーの技術不足によるチャレンジが、問題視されていましたが…

神須ノ鼻のこちらの記事 http://blog.livedoor.jp/jamminggentleman/archives/28868811.html 

登り返し技術って、フリークライミングの教科書の中に出てきませんよね? ビレイ講習とかトップロープ講習、リード講習というのは聞いたことがあっても、

 懸垂下降講習、

 ローワーダウン講習、

 登り返し講習、

 自己確保で登る講習、

 ビレイヤーの自己脱出講習

 介助懸垂講習

…とか、フリーの世界で、聞いたことがないです。

ユマーリングというのは、エイドクライミング、ですから、フリークライミングを教えます、と標榜している講習が教えなくても、普通のことですし…。

エイドの技術も、要る、必要性がある、という自覚が、フリークライミングの指導者の意識の中には、存在しない訳で、教えられていないものを、ジム出身のクライマーに求めても、そりゃ無理だろうと思います。

アルパインの技術講習の中では、上記のようなことはすべて、

 危急時講習

に含まれます。しかし、危急時講習ときけば、フリークライミングのクライマーは、

「緊急で危険…って、フリークライミングでは起こらないからなぁ…」

ということで、誘っても誰も来ません。甲府時代もフリーの友人をレスキューの講習に誘いましたが来ませんでした。

こういう仕組みで、フリーの人たちは教えられそこなっているのです。

山岳会に属していない人たちはなおさらですが、昨今は参加していても、指導体力がない、ということがほとんどのケースになっています。やっても表面だけで実践できないということです。

アッセンダー&マイクロトラクションによる登り返し

https://allnevery.blogspot.com/2021/04/blog-post.html

https://allnevery.blogspot.com/2021/04/ct.html

ダブルストランドでより安全なバージョン

■ 後悔… 人の命はひと時のことなのだ…

去年、自腹を切ることになってでも、何としても頑張って、やっておけばよかった…。

人の命は突然失われることもあり、時間は無限でないと、弟の死で分かったはずなのに、やはり、また同じあやまちを繰り返してしまいました… 

村上先生は、チャーミングな方でした。

私が打った、ゆるゆるのハーケンをこっそり抜いて、後ろ手に隠して生徒を慌てさせたり、ザックに荷をつめるのが遅い人たちを、ボケっと待っていたら、先生が「すいません!」と言ってきたり…、それで、パッキングが遅いというのは、ダメクライマーって意味なんだなぁと… そんな風な指導をしてくれた、先生でした。

リードの仕方を教えてくれたのも先生でした。立木で支点を取りながら、簡単なところを登っただけですが、霧が晴れるように、意味が分かった瞬間でした…。なので、私も同じ教え方を後進の人にはしています。リードクライマーに付き添わせて、同じことをさせる、という教え方です。

八ヶ岳のバリエーションに行くときは、先生の知り合いであることで、少し安心が増えた。

先生は遭対協の方でした…

八ヶ岳の救助では、愚かな記録が多く、いつも怒っていましたっけ… 私が一人で、阿弥陀北稜に行った時は、万が一の保険になってくれました…。

あの時は、海外から取り寄せたドッグボーンがなぜか大量に来て、先生に引き取ってもらったのでした…。バリエーション後に引き取りの約束をしていたので、私が現れなければ、先生が遭難に気づくだろう、という段取りになっていました。

先生の安らかなご冥福を祈っています。



2022/04/07

クライミングガイドから学ぶ…九州にその環境はあるのか

■ ベテランさんからこのような助言を貰いました

ーーーーーーーーーーーーー

ガメラの指導って丁寧適切だと思いました。

日本のクラシックルートなら、ボルトは人工ルート以外にはほとんどないです。

ボルトが多数あるのは、穂高屏風岩、谷川岳衝立岩、丸山東壁くらいです。

日本の本チャンルートは、登られているルート以外は行かないほうがいいです。

登れらていても岩がルーズで、危険なルートはチンネ左稜線と八ッ峰6峰Dフェース。

錫杖の注文の多い料理店より、瑞牆山の調和の幻想のほうが遙に良いルートです。

ーーーーーーーーーーーーー 太字当方

■ 大御所ガイド

”ガメラ”とあるのは、菊池敏之さんのことです。菊池さんのガイドサイト。

菊池敏之 https://www.ne.jp/asahi/gamera/climb/

関東では、杉野保さんのガイド講習は、丁寧な教育で、行列ができるガイド講習として有名でした。私は長いリストに並ぶより近くに岩場があったので、行っていませんが、行ったことにある人に聞いたら、ものすごく丁寧なクライミングガイドだったようです。

故・杉野保  https://cliff.climbing-instructor.jp/

故・吉田和正 http://blog.livedoor.jp/hardlucktome/

國分誠 http://trpclimbing.blog.fc2.com/blog-category-2.html

私は吉田スクールに行っていました。その前は、菊池さんにお世話になりました。

こうした人たちのクライミングガイドで外岩にデビューできるのは、幸せなことのように思います。

■ クライミングインストラクター協会のガイドさんのリンク

ここにまとめておられます。

https://climbing-instructor.jp/member/#Free

この協会が書籍を出してくれたらいいなぁ…とひそかに夢想しています。

■ 九州でないか探してみました

枝村さん https://lightfootwork.wixsite.com/edamura

藤井正広 https://botchkankou.wixsite.com/field-channel

枝村さんは、九州では有名だが、行っているという人を聞いたことがない…。なかなか自立できるようにならないとは聞いているんだが、それはその本人のせいなのか、それともガイドが自立させないようにしているためかは不明。

九州のアニキ、田嶋さんは、ガイドはしていない模様。

https://kurume.joywallclimbing.com/

こうなると、クライミングガイドから、学ぶのが近道ですよ!といくら言ったところで、ほとんどの人が実践しようがない。

■ クライミングガイドを軽視する傾向

ほんとに初心者の人は、どこに向かっていいか…となる実状ですね…。

山岳会は、クライミングガイドであれ、登山ガイドであれ、”ガイド”という言葉を軽蔑する傾向があります…

それは、”ガイド”という仕事が、”教育者”ではなく、”おもてなし”の”接待者”と位置付けられているからなのですが…。

ただ現状というか、実態は、山岳会のほうが、”新人来た=接待”みたいになっていたり、教育しようにも、高齢化しすぎて、教えたくても、どうしようもない場合や、教育法が分からない、という場合もあります。

クライミングで一番簡単なのは、トップロープを張って登らせてあげる、というだけの作業で、そこは入門レベルのことなので、ガイドではなくても誰でも出来ること…。

それ以上の指導…、支点の作り方とか、クイックドローの伸ばし方、ロープの選び方、あるいは何ができたらリードに進んでいいか? 初心者向けのリード課題はどれか?、どう成長していくか…など…具体的な指導ができない、ということも、あり得ます。

■ 独学

結局、独学がおススメになります。

その場合、技術的習得だと、読書と実践が大事になりますが…。

お勧めは以下です。

 北山真 フリークライミング https://amzn.to/3DLwypU

 中根穂高 簡単!フリークライミング https://amzn.to/3x9jtpb

 井上大助 アウトドアクライミング https://amzn.to/3jhORti

 イラストクライミング https://amzn.to/3ugt4c4

 フリークライミングの歴史 https://amzn.to/3ugttv6

 フリーファン https://amzn.to/35S9REc キンドル無料です

 岩と雪  https://amzn.to/3uet8J5

 ロープレスキュー技術 https://amzn.to/3ucDtW6

 生と死の分岐点 https://amzn.to/3ugk4nh

■ 岩場の機微…欠けている情報があります 

ただこれらの岩場情報のどこにも、次のような情報が載っていないのです…

ーーーーーーーーーーー

70年代、80年代に開かれた岩場は、グレードが辛い。2000年以降に開拓された所は、大体まとも。

誰が開いたか?も重要なファクターになります。日本だったら、城山と小川山の一部が國分さんによるもので、グレードが辛い関東にあって国際グレードがついています。

四国の日〇佐の岩場ですが2000年にこぶしの会が開拓しました。このときはちゃんと国際グレードがついていたのですが、後からやってきたツヨツヨクライマーが高難度を開拓してグレードがバラバラになりました。

トポを手に入れたら開拓年度、最初に拓かれたルート、そして開拓者の順番でチェック。

ーーーーーーーーーーーーー

ですので、全くの初めてだと、それぞれの岩場の機微や性格が、そもそもよく分からない、という問題が起きます。

どの岩場をホームベースの岩場とするか?は、そのクライマーがどのようなクライマーになっていくか?ということに重要な影響があります。

例えば、本匠のような岩場だと、パワー系になるでしょうし、瑞牆で育つとクラックの岩場ですので、クラック育ちになるでしょう…

何で育ったか?というのは、そのクライマーがどういう指向や、クライミング戦略を持っているか?ということに直結していきます。

ボルトルートだとボルトルートの登りになりますし、同じボルトルートでもカチ系の岩場とパワー系の岩場では変わってきます。

一般にクラックの岩場は、危険だと思われていますが、ボルトが古いルートのボルト強度とカムの強度は、どっこいどっこいですので、プロテクションプアの度合いがどちらが強烈か?といえば、まぁどっこいどっこいのような感じで、ボルトのあるスポートを登っているからと言って、安全性が高いということは言えない現状があります。

というので、結局のところ、現場現場で、色々な人に聞き取りをしていくというのが大事なことになります。

ボルトの見分け方を分かっていると安心が増えます。




【提言】過去の延長線上にないクライミング教育

■ 過去の延長線にない解が必要なのか??

日本のクライミング…特にフリークライミングの教育は、過去のクライミング教育が、うまく行っていないのは確実なので、別の方策が必要になり、U理論はどうなのかな?とよく思いますが…

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■日常生活でU理論を使いこなせるようになるための『U理論プラクティス』

 -職場のチームワーク編-
 U理論プラクティスは、U理論を日常生活で使いこなせるようになるための実践練習の場です。稽古場やレッスンスタジオのように気軽に通いながら、U理論を実践し、体得していく場として企画しました。

 U理論プラクティスでは、毎回テーマを設定します。そのテーマについて

自分自身が実際に解決したい課題を題材として、Uプロセスをもとにしながら、対話をしていきます。今回のテーマは「職場のチームワーク」です。

「上司とうまくいっていない。お互いにもっと信頼し合いながら働きたい」

「苦手な人がいてうまく関わることができない」

「メンバーが主体的に動いてくれない」

「それぞれが情熱を持って働いている職場にしたい」などなど…。

 職場のチームワークに関する課題を参加者で持ち寄り、対話を通じてU理論を実践していきましょう。U理論のことをよく知らなくても大歓迎です!

思いがけない(過去の延長線に無い)解決策が見つかるかも?ぜひお気軽にご参加ください!

【開催概要】

 日時   :5月18日(水)19:00-21:30(18:50接続開始)

 詳細・申込:http://ptix.at/DjRQkM

 定員   :30名

参加費  :3,300円(税込)

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■ 過去の延長の事例

山岳会で教える 
→ うまく行っていない。時代が変わり、山岳会ではなく、クライミングガイドが教えたほうがいいかもしれない。

クライミングをいきなり外岩から教える 
→ アウトドア慣れしていない9割型の人は、リスク回避できない。ので、当人が選ぶべき。インドアである程度登れないと、外の岩場が楽しめないつくりになっている、ということも事実。

懸垂下降を教えない
→ 今の教育に欠けており、最初に教えないと、登れても降りれないクライマーが出来てしまう。

ビレイを教えない 
→ これも今の教育に、決定的に不足しており、ビレイのきちんとした習得は社会課題にすらなっている

グリグリは上級者用 
→ これは、文脈による。
 リードのビレイにおいては、上級者用。
 トップロープビレイにおいては初心者用。
 下降器としては、初心者用。
 アッセンダーとしては、初心者用。
つまり、自分向けの用途としては、初心者用で、対・ビレイ用としては上級者用。

クラックを教えない
→ このほうが初心者向きなのかもしれない。なぜなら、プロテクションを自分で打てる、あるいは、ルートファインディングがクラックをたどれば良く、易しいため。

伝統的には、スラブが入門者用だが、スラブはランナウトと決まっているので、別の意味で入門者用にはなっていない日本の岩場という現状がある。

色々と総合すると、現行の教え方で行けば

 初心者締め出し

ということになっているんだよなぁ… 結果論的に出来てしまった現実だとは思うが…。

43歳から初心者で岩場に入門した人としては、自分自身が成功事例として数えられると思う…






2022/04/06

グレーディング考 段級システムはガラパゴス化なのか?

■今日の仏教説話

「つながりは、コントロールできない」、というおかもん語録が、秀逸でした…。

子どもとの死別など、大変な目に合っている人は、なぜこんなことが起きたのだろう…と考えてしまって、大変だなぁ、気の毒だなぁと傍目に思ったりします。

そういう”喪失”も、人間の意思の力ではコントロールできない大きな力が働いている、ということ…を意味する言葉です。

クライミングにおける喪失…死や、パートナーとの別れなどもそうかもしれませんね。

クライミングでは、自己破滅的選択肢を採っている、と私の目には思える人には、ハラハラさせられてきたのですが… そういう場合も

”繋がりはコントロールできない” 

と 唱えると心が落ち着きそうです。

死への傾倒…DeathWishingというのは、クライミングの伝統でもありますしね。クライミングの、というかヨセミテの、かもしれませんが。

■ 生かされる自分

クライミングのお話では、ジャンボさんのトークでご縁に生かされてきた、というお話が思い出されます… 

私自身も自分の登攀は、たぐいまれなるご縁に導かれてここまで繋がった…と思っているのですが…

良い縁をつないできたなぁ…と思うのですが、UIAAとのご縁などは、どう捉えたらいいのか分からなかった。

私などの末端クライマーがつながっても仕方なく、影響力のある人に…というので、ずいぶん多くの人に声を掛けましたが…なかなか共感のベースに載るだけの大きな視点がある上級クライマーとは繋がれず、もどかしさというか、無念な感じを受けました。

あるいは、若い人につなげないと…と思って、だいぶ声を掛けました。若いクライマーは登れるし、記録を提供すること(自利)には興味があるけど、それ以上の広い視野は持てない人が多いです…というか、それこそが若さ、な感じです。

自利利他というのは、自利、が満たされたのちに発生しがちなもの、なので…。まだ自分を満たすことにいっぱいいっぱいの段階では、みんな、のことに目がいかないのは普通のことだし…。

どっちを向いても、八方ふさがりというか… 自分自身の力不足、というより、立場により見える物事は違うので、UIAAから見えていることを見える立場に立つことが可能である、日本人の上級クライマーになかなか出会えない、という感じでした。

■ 日本のガラパゴス化

日本のクライミングの世界は、今の時点で、国際的に見てもかなり極端な形というか、ガラパゴス化しているというか…

これは、別にクライミングに限らず、けっこう日本は、国際社会で異質なのは、事実です。

日本はグローバル化の時代と言っても、ものすごく国際的に見れば、独自カラーが強かったりします。市場が閉じているというか。例えば冷蔵庫洗濯機って、日本だけかなりユニークです。お隣韓国では、西洋スタンダードが普及していて、私はそっちが好きなので羨ましいくらいです。

クライミングに戻ると、海外から見たら、日本はデスパレート…追い込まれた状況に見える…ということなのでしたが…そういう状況である、という認識自体が、国内でしか登らないと分からないわけです。

海外で登っていたような人でも、オールドクライマーは問題意識を持つ個人的ニーズ自体がない。…かといって若い人の海外離れは著しく、若いだけに広い視野というのは、今だ必要せずな人も多いわけですから、なかなか時間がかかった任務だった。

身に余る任務で、かなり疲れたのでした…。

■ 繋がり…縁

縁というのは、不思議なもので、コントロールできないものだ…と思っていると、

なにがしかの意味を与えなければ!という能動性を伴った成果に対するこだわりが、手放せそうな気がします。

無意味にしてしまわないためにどうしたらよいか…

この4年の長い間悩んでいたのでした… もう相当、鬱症状でした…(笑)。

■ 段級システムからのコンバージョンは正確か?

昨日も、海外から、8c+の課題について問い合わせが入っていましたが、グレードって再登者が出てくれないと確定できないですよね… 

なので、岩の場所を知らせないと、なにか意図が背後にあるのかな?と勘繰られても仕方がないかもしれません… 非公開の岩場とか、アクセス問題があり難しい場合は、その旨書いておくなどの配慮もいるかもしれません。

日本国内の段級システム、これだけ普及してしまうと改めにくいですが、海外の人が再登すれば、段級からの国際グレードへの、コンバージョンも確実だけど…そうでない場合は、発表するときに、(仮)とかつけておかないと、本当にそうなのか?と記録をつけているような人は、思うものなのかもしれません…

グレード偏重は嫌いですが…記録となると、繊細な心遣いが必要かも??? 

その場合に、日本は国際的配慮に欠けているかも???

一般クライマーは、プロセスを大事に、楽しく登ったほうがいいと思います。向上しても向上しても、まだまだ自分を褒めてあげられない世界に、自ら好き好んで入る必要もないかと…。特に私のように高齢になってからスタートした人に同じ価値観を求められても…(笑)。



■ 備忘

愛で繋ぐ山

https://allnevery.blogspot.com/2019/01/good-by-2018.html

絶食するとどうなるか

 ■ 絶食=ファスティング…

山で陥りたくない絶食…でも、普通にしていても、山では、そんなにお腹いっぱい食べるものではないような…まぁ、「雪洞で、ラード舐めて生き延びました」みたいなのは、一般の人がする山登りでは発生しないと思いますが…。

多くの遭難事例で、助かった案件は、

・飴をなめていた

・チョコをかじっていた

という事例が多いです…どちらかというと、ピンチ食、レーションは、糖分、であるほうが、体への負担が少ない、ということは言えそうです。カロリーは4kCalですが…。

■ 絶食時どうなるか?

山で絶食のピンチが起きた時、体がどうなるか?なのですが…

ーーーーーーーーーーー引用ーーーーーーーーーーーーーーー

飢餓時の反応

血糖維持のために、まず肝臓のグリコーゲンが動員されます。

血糖維持は、6~12時間が限度とされています。

グリコーゲンが枯渇すると糖新生がはじまります。

その供給源は、骨格筋由来アミノ酸(アラニン)、乳酸、脂肪などです。

肝臓にて脂肪をβ酸化し、エネルギー(NADH2+)を産生し、糖新生を行ってブドウ糖を供給します。

β酸化亢進によってできた余分なアセチルCoAはケトン体(アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸)に変換されます。

筋肉(心筋、骨格筋)、脳、腎、副腎などでケトンは利用されますが、余剰のケトンは血中に増加していきます。

また、糖新生には骨格筋由来の糖原性アミノ酸(アラニン)やオキサロ酢酸の炭素骨格が用いられます。

したがって、筋肉量の少ないほうが、低血糖を起こしやすいです。

また、ビタミン(B1、B2、ビオチン)の不足も糖新生が十分に行われず、ケトン性低血糖の発症の原因になりやすいのです。

(文献 47 P 295)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーhttp://www.senoopc.jp/disease/ketohyp.html より引用

症状は、

嘔吐(頻回)、けいれん、ぐったりして元気がなく、顔面は蒼白

だということで、吐きだしたら危険ですね… 対処法は、ブドウ糖の補給しかないようです。

■ ラード=究極のケトン食

絶食というと、巷ではファスティングが流行っているのですが…お腹が空いていないときは食べないという程度の自然なものがいいかもしれません。

長時間の欠食は、栄養学的、生化学的にみると、あまりお勧めできないですね。

https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=72456&-lay=lay&-Find.html

私自身の経験からも、動ける時というのは、食事と食事の間隔が離れているというより、こまめに補給したほうが楽でした…。私の消化能力が低いからかもしれませんが…。

長期にわたる山ごもりで、ラードを舐めないといけないような人は、非常に少ないとは思いますが、フリーのクライマーで、糖質制限をしている人は多いので、余り極端に制限してしまうと、肝臓に負荷がかかるのは、ケトーシスに体が傾いてしまうから、のようです。

糖質制限もお手柔らかに…です。

結局、何を食べるべきか?となりますが、

 果物、野菜、豆類、ナッツ類、全粒穀物など

となり、山なら、ナッツ類はおススメかもしれません。あとは飴。登攀中は、飴、舐める。

そういえばインスボンでは、シナモンの飴をなめていたんでした。

      韓国の家庭料理…へぇ~な家庭料理一杯。チャングム思い出します。




2022/04/05

糖、タンパク質、脂質、の代謝

 ■やっと見つけた!核心になる本…『好きになる生化学

怪我からの復帰の際に、何が核心になるか?というと…?

答え: 筋肉量のロス=フレイル化

というので、食事から見直すことにしましたが、なんだか核心のところで納得がいかないというか、色々な栄養学の本は、一般書だと真偽が入り混じりすぎていて、どれがほんとやねん!みたいな感じでした。

栄養学の本は専門書でも、核心をついていないで通り一遍…と感じていました。

というので、悩んでいたところ、私の求めたいた核心的…原則的というか、真実の部分…は、生化学に書いてあることが分かりました。

生化学ってそんな学問だったんだ…と嬉しいです。発見が好き☆

■ ATP が核心です。

すべての生命活動の源は、ATP。筋肉が収縮するのも、体温も、息をするのもすべてATP。

ATPは、アデノシンにP(リン酸)が3つくっついたもの。3個が2個になるときにエネルギーを発する。

■ ATPの作られ方のパターンは3つ

1)糖質からATPを作る → 嫌気性解糖、糖新生 水とO2になる

2)脂質からATPを作る → グリセロール代謝、脂肪酸代謝。ケトン体が出る。

3)タンパク質からATPを作る → アミノ酸、異化、クレアチン。廃棄物で尿素が出る

糖質を採っても、脂質を採っても、タンパク質を採っても、脂肪として蓄えられるが、脂肪からエネルギーを取り出す場合は、必ずケトン体が出てしまう…。脂質は水と混じり合わないため、消化に特別に負担が大きい。膵臓が疲れるということです。

■ 何を持っていくか?

食料を持っていくときにやはり脂質だけを持っていくと、内臓の負担が大きいかもしれません。

消化が簡単なのが糖質ですが、ATPを作るときにビタミンB群が必要なのでBを補給しないとうまく回路が回らないかもしれません。

タンパク質の場合は、体内で再合成されない必須アミノ酸は、何としても食事でとらないといけないので、アミノ酸でも、タンパク質でも不足しない程度に取る必要があります。

当然ですが。なかなか自分で畑をやっていても、野菜は作れてもタンパク質は作れないという問題が残ります。

マクロビ食などで体調が悪化する人は、タンパク質の不足で筋量を減らしたり、偏った糖質のタイプで、インスリンが乱降下することになって、失敗したりするのだと思います。

ファスティングは流行はしていますが、体脂肪を燃焼するには、全く良い方法ではない、ということです。最初に筋量が減ってしまいます。

ので、山に行くときも、ラードのような脂肪だけを持っていくと筋肉を減らし、内臓を酷使して、帰ってくることになります。

■ ビタミン=ほぼ補酵素

B1=解糖系からクエン酸回路に入るところで消費される。不足は脚気。神経症状が出る

B2とナイアシン=酸化還元反応の補酵素。クエン酸回路で使う。

B6=転移酵素。

B12=核酸=骨髄の細胞増殖に問題が起きる、赤血球生産

C=コラーゲン繊維合成

C+E=還元

A=光受容

D=皮膚で合成し、腎臓で活性化。腎臓が悪いと皮膚で合成しても吸収されない。ステロイドホルモンの1種。カルシウムの代謝。

K=血液凝固因子。

です。山にもっていかないでいいのは、Dくらいなのでは…? まぁ長期に山に入ることはほとんどないと思いますが、仮にある場合は、ビタミン類の補給は必要のように思います。

なんせ山でのごちそうは、冷凍できる肉や魚ではなく、野菜でした…。

保存がきく食事というのは、すべからく、カロリーは合って、タンパク質とビタミン、ミネラルに乏しいもの、となっているかもしれません。

とくに、コンビニで、からあげくんとか買うのは、脂質がトランス脂肪酸ということで、あまり良い選択肢ではないように思います。

筋肉量を減らさず、体脂肪をジャストに設定するということになると、筋量維持のためのプロテインと、熱量のための複合炭水化物、代謝のためにメガビタミン、ということになるかもしれません。

日常の外岩程度だと、毎日家で料理した食事を食べている限り大丈夫と思いますが、本格的になってくると、外岩頻度も本格的なので、その場合は、プロテインを高度に補給しないと、すじかわほね衛門、になってしまいます。やつれ…はプロテインの不足がもたらすもの…です。

年を取ると、タンパク質を消化する力も衰えていくので、筋量を失っているという自覚がある場合は、最初から分解されたグルタミン、はおススメできる選択肢です。

【レシピ】
めっちゃ美味しい煮豚ののった、自家製野菜のフォー

・豚ロースはできるだけ小さい鍋で煮る。水からいれ、ショウガやネギの切れ端を入れる。
・50分くらい煮たらそのまま冷ます。冷めたら全体に海塩をまぶす。
・鶏ガラで同じようにスープを取る。フォーの麺は水で戻す。自家製野菜をたっぷり入れて提す。