■ 女性ばっかりあざができる
これは、ラオスで、クライマーの間で話題になったことですが…
同じところを登っても女性クライマーばっかり、あざになっている(汗)
これはなぜなのでしょう?
例の『アスリートのための分子栄養学』に記述がありました。(P42)
■ 男性アスリートも無縁ではない!
パワーリフィングの選手が気が付いた異変が、ヘビーリフティングの時だけ、顔にあざができる、ということだったそうです。これは毛細血管のコラーゲンが弱くて出来るのだそうです。特定の動作の後に、頭痛がする、というのも、同じ事情で毛細血管が壊れている、ということ。
これの対策には、練習前にヘム鉄4㎎とビタミンc1000㎎を取るようにしたところ、あざはでなくなったそうです。
■ 鉄不足=コラーゲン不足=筋や筋の断裂、疲労骨折
体内の鉄というのは、貯蔵鉄から少しづつ亡くなっていくので、鉄不足の症状はステージ1~4まであり、医学的な意味での
貧血
と診断される以前にもかなり、鉄が理想的な量を保てていない、という可能性は濃厚です。
ステージ1 → 貯蔵鉄減少
ステージ2 → 上記に加え 鉄血清減少、総鉄結合能の上昇
ステージ3 → 上記に加え、赤血球遊離、プロトポルフィリン上昇、
ステージ4 → 上記に加え、組織鉄減少
貧血と診断されるのは、ステージ3と4でだけです。ヘモグロビン測定だけでは、貧血状態を見つけることができないということです。
ヘモグロビンは血中の鉄とくっついている約3分の2の鉄だけだからです。例えるなら、生活費が足りているかいないか?は分かるけれど、貯金が減っているかどうかは分からないということですね。
鉄欠乏の原因は以下です
1)偏食
2)鉄フライパン、鉄鍋を使用していないこと
3)農業で堆肥ではなくなり、化学肥料になったこと
4)インスタント食品・加工食品
5)吸収が悪い… プルーン不可、コーヒーなどのカフェインも鉄の吸収を妨げる
6)胃腸障害 ピロリ菌 井戸水、沢水を飲む人は、胃にピロリ菌がいる可能性が大
7)ストレスによる吸収力低下
8)怪我による鉄需要の増大
9)持久系スポーツ マラソン、水泳、エアロ、自転車など
10)足の裏に振動が多いスポーツでの溶血 格闘技、剣道
11)その他内出血、鼻時、生理、など
■ 何もしなくても1日1mg出る
ので、1㎎は絶対に入れないと出ていく一方になります。また鉄の運搬にタンパク質が必要になります。
■ B6 と C
網状赤血球が赤血球になる際に代謝で必要。 ビタミンcは、鉄の吸収を高めます。
■ フェリチン値
貯蔵鉄は、フェリチンを調べないと減っているかどうかわからないです。
フェリチン値は、最低でも100は超えていたいところです。
■ 赤血球の数(血液内の数)
参考基準値 (単位:万/μl)
男性 : 430 ~ 570
女性 : 380 ~ 500 http://www.bestmeditec.net/kessan/rbc.html
が基準値ですが、アスリートの場合、低めだとパフォーマンスに影響が出ても不思議ではありません。
ちなみに私の36歳時の赤血球カウントは417で、貧血気味だということが分かります…
■ ワイドクラックの後は…
鉄補給で決まりですね!