2022/04/15

手足にあざができやすいクライマーは鉄分不足ですよ!

 ■ 女性ばっかりあざができる

これは、ラオスで、クライマーの間で話題になったことですが…

同じところを登っても女性クライマーばっかり、あざになっている(汗)

これはなぜなのでしょう?

例の『アスリートのための分子栄養学』に記述がありました。(P42)

■ 男性アスリートも無縁ではない!

パワーリフィングの選手が気が付いた異変が、ヘビーリフティングの時だけ、顔にあざができる、ということだったそうです。これは毛細血管のコラーゲンが弱くて出来るのだそうです。特定の動作の後に、頭痛がする、というのも、同じ事情で毛細血管が壊れている、ということ。

これの対策には、練習前にヘム鉄4㎎とビタミンc1000㎎を取るようにしたところ、あざはでなくなったそうです。

■ 鉄不足=コラーゲン不足=筋や筋の断裂、疲労骨折

体内の鉄というのは、貯蔵鉄から少しづつ亡くなっていくので、鉄不足の症状はステージ1~4まであり、医学的な意味での

 貧血

と診断される以前にもかなり、鉄が理想的な量を保てていない、という可能性は濃厚です。

ステージ1 → 貯蔵鉄減少

ステージ2 → 上記に加え 鉄血清減少、総鉄結合能の上昇

ステージ3 → 上記に加え、赤血球遊離、プロトポルフィリン上昇、

ステージ4 → 上記に加え、組織鉄減少

貧血と診断されるのは、ステージ3と4でだけです。ヘモグロビン測定だけでは、貧血状態を見つけることができないということです。

ヘモグロビンは血中の鉄とくっついている約3分の2の鉄だけだからです。例えるなら、生活費が足りているかいないか?は分かるけれど、貯金が減っているかどうかは分からないということですね。

鉄欠乏の原因は以下です

1)偏食

2)鉄フライパン、鉄鍋を使用していないこと

3)農業で堆肥ではなくなり、化学肥料になったこと

4)インスタント食品・加工食品

5)吸収が悪い… プルーン不可、コーヒーなどのカフェインも鉄の吸収を妨げる

6)胃腸障害 ピロリ菌 井戸水、沢水を飲む人は、胃にピロリ菌がいる可能性が大

7)ストレスによる吸収力低下

8)怪我による鉄需要の増大

9)持久系スポーツ マラソン、水泳、エアロ、自転車など

10)足の裏に振動が多いスポーツでの溶血 格闘技、剣道

11)その他内出血、鼻時、生理、など

■ 何もしなくても1日1mg出る

ので、1㎎は絶対に入れないと出ていく一方になります。また鉄の運搬にタンパク質が必要になります。

■ B6 と C

網状赤血球が赤血球になる際に代謝で必要。 ビタミンcは、鉄の吸収を高めます。

■ フェリチン値

貯蔵鉄は、フェリチンを調べないと減っているかどうかわからないです。

フェリチン値は、最低でも100は超えていたいところです。

■ 赤血球の数(血液内の数)

 参考基準値  (単位:万/μl)

男性 : 430 ~ 570

女性 : 380 ~ 500   http://www.bestmeditec.net/kessan/rbc.html

が基準値ですが、アスリートの場合、低めだとパフォーマンスに影響が出ても不思議ではありません。

ちなみに私の36歳時の赤血球カウントは417で、貧血気味だということが分かります…

■ ワイドクラックの後は…

鉄補給で決まりですね!