2022/04/08

クライマーのゲストハウス…の進捗

■エココンシャスでインクルーシブなクライマーの宿

ラオスで見た、クライマーのゲストハウス… 半年先まで予約が取れず、地元経済に貢献している…を見て、日本に必要なのはこれだ!と思ったわけなのですが…、それを実現したい夢として、活動してきましたが、現在どのような具合か?ということをまとめておきたいと思います。

九州では踊り場です。やれることはやりつくし、問題も出尽くしたかな…ということです。

八女 → 近所にあるゲストハウス『天空の茶屋敷』さんに日向神が九州クライマーにとってはホームベースであることを伝えてある。地元クライマーの会もできた。ベータをまとめたサイトも出来ているので、後は地元行政の意思と、マーケティング次第だが、今のボルト状態で、あまり人が増えてしまっても、事故が増える。…と、問題がこじれると思われるので、現状で働きかけはしない方が得策と思える。海外に売り出すなら、リボルト後、ボルトの適正配置がなされた後、にしないと、現代クライマーはスポーツクライミング出身なので、クライマー本人の過失に起因しない事故ばかりが増えて、多分、問題のほうが多く出てしまう…

八面 → 地元の主体的な活動が始まって良かった。地元観光協会の人たちもクライミングに対する理解ができた。規模が小さい。

大村 → 野岳の岩場は土砂崩れで当面、登攀禁止だが、野岳湖公園に人工壁移設は可能になりそう。議員さんがかなり力強い助っ人。当面、動きなし。今、マーケティングしても仕方がない。

日向神と同じで、こちらもカットアンカーのボルトなので、リボルトは必須。ただ東さんの開拓なので、ボルト配置などは、適性であると思われる。規模が小さいため、国際的な広がりには満たないかと思われる。

全体を通じて、昔のように、クライミングがコソコソと行われるもの、非常識なスポーツという一般市民の認識、ではなくなっているのではないか?と思いますが…世間の認識は変わっても、もっと変えるのが難しいのが、ローカルクライマーの認識、のほうのような気がします。

繋ぐ壁…でプロモーションされていたのは、地元と世界的クライマーの繋がり…まで、であり、それでも相当大変そうでした。

老若男女、それこそ、多人種だったり、LGBTだったりするわけではない…ラオスでは、なんと僧侶まで興味を持って、登りに来たんですよね(笑)。登る坊主、ですよ(笑)。おかもん先生、頼んだら、やってくれるのかなぁ?

みんなが登って、みんなが楽しんだら、素晴らしいなって思うのですが… 

そうなると私が打ちだしたらいいのは、多様性、かもしれませんねぇ…(遠い目)

クライマーのステレオタイプである”若い男子”以外のユニークな人材求む!かな?!

ある意味、自分が、非・ステレオタイプであるような気がしますが(笑)

■ 上手にはなりたいけど、グレードは上がらなくていい

最近、新しい仲間ができそうになり、ちょっとお話ししてみましたが、私の登りたいところって、今は野北とかなので… それを思うと、やはり

丁寧に登攀経験を積み上げていきたい!

というのが、私の一番強烈な願いなのだということが分かりました。それが尊重される世界がすき。

間をすっ飛ばして、いきなり上手に登れるということに、嫌悪に近い、なにか避けるべきリスクというか、そういうことを感じます…。

小さな一歩を積み上げる 

一歩が小さければ、小さいほど堅牢

そう思っていそうです。それは私の信念であるように思います。

■ ローモチベーション

今日みたいに晴れた日は、ロープにぶら下がって登るだけでも、戸外で登っていたら気分いいかな~とは思いますが、やっぱり重い腰は上がらないんですよねぇ…。

膝の痛みがあるので、歩く気にすらなれない… 

モチベーション、ひくーい感じです。たぶん、誰か一緒に行く人がいたら、重い腰も上がりそうですが、そもそも、誰かといないと行く気になれないのであれば、行かなくていいという意味かもしれぬと思いました…。

なにしろ、湯川のアイスですら、一人で行った日があり、青ちゃんに、”言ってくれたら、つきあったのに…”と言われたくらいだったので、一人で行くのが怖いから、という理由ではなさそうです…。

それだけ、身体的なダメージというのは、私にとってローモチベーションってことですね。

頭を7針縫っても、翌日ボルダーしに行ってしまったほどなのに、膝の脱臼が再発するかもしれないと思ったら、もう全然、リスクを取る気持にはなれません。

歩いて治す、というソウルでやった自主的治療も意欲、湧かない…。

■ 自給自足と無料物件ゲットと伐採技術…

夢の実現に必要そうな技術ということでは、自給自足の自家菜園を作る能力は、身に着いたように思います。

自然農はタイミングです。稲作も2年で分かるようになったし、畑作も大丈夫なので、こちらの方面でも、意欲を失いつつあります。分かってしまうと学ぶ意欲にならないんだよなぁ…。

チェーンソーによる伐採の技術も身に着いたと思うので、これも終了。もちろん、プロの技はありませんが、女性が身に着ける分としては十分な技能があると思います。ギアも。刈払機もあるしね。

後は、物件が取得できれば、というところですが、物件取得は、もうかれこれ6年くらいは横目でにらんでいますが、後になればなるほど、無料取得に近づく感じで、20年くらい前に私が立てた市場予測と同じです。少子高齢化で家余りなので不動産価格は下がる、というもの…です。

大事なことは、大きな岩場がある地域が過疎地であるということです。岩場のそばが過疎地であれば、観光資源としての岩場もありがたがれ、歓迎され、物件も、そんなことなら無料で差し出すよ、となることが見込めます。

そうでないと、あまり価値を感じてもらえないです。特に人工のクライミングウォールだと、ランニングコストがかかるので、費用対効果、という話になってしまいます。

自治体が過疎化で追い詰められているほど有利ということです。ただ、岩場がある多くの自治体は、岩場が世界的な観光資源になるということ事態に気が付いていないことが多いので、AIDOMAの法則で、気が付く、というところからスタートなので、かかる時間が長い、ということがあり、その事例は、五木の天狗岩、ですね。町役場などの自治体の認知が育っていないということは、非常に不利で、都会のほうが分かっていたりするので、トレードオフになります。

地元行政の理解が進んでいない場合、あまり性急に事を進めるのは、逆効果、です。無理強いされて喜ぶ人はいない、という道理です。

…という以上の理由で、私はこちらでは、やれることはやりつくした感があります。

■ メッカで…

日本全国を見渡した時に、やはりGCH日本版ができるとすれば、それは、小川山周辺であろう…とは思います。

金峰山荘や岩根山荘は、すでにクライマーの宿、となっていると思いますが、長期滞在ができるような形にはまとめられていないかもしれないですね…そこは、既存の施設で、すでに成り立っているという場合は、マーケティングの方角を変えたい、という意思が、働らかないかもしれません。

最近、グリーンクライマーズホームを作ったターニャが、ドイツに新たなクライマーの宿をオープンしたというニュースが流れてきました…

こちらです。Tullis Climbers Home https://tullis-climbershome.com/

クライミングインストラクターによる手ほどきも受けれる。

https://tullis-climbershome.com/kletterkurse/

いいなぁ!と真っ先に感嘆符が出ました!

こういうのを作れたら、ホントにいいな!と思いますが…日本では諸般の事情で…道のりは遠そうな気がします。

私のライフタイム以内での実現は難しいと思うので、自分の周りにダイバースなコミュニティを作ることで代替え案とする以外ないと思います。

それには、グレード偏重の九州は環境的に不向きなので、思案中です。

 町の人とクライマーの分離…クライマーは一目散に宿へ。交通費1000円