2022/04/21

危険なビレイを受けたクライマーには、心理学的なトラウマケアが必要

■ 医療過誤=トラウマ

今日の仏教説話は、医療過誤で、視野を失った人の話が印象的だった。

人のミスで失明…どうしても、許せないのだろうと思う。

クライミングで相手の無知のために、

 ビレイの制動手を離した、とか
 2名を同時にビレイしていた、とか

で 落とされる、というのは、医療過誤よりも、うんとしょっぼいミスで落とされるということを意味していると思う。

その人の命はどれだけ軽んじられているんだろうか…

■ トラウマ化する 

ということは、トラウマに対するケアが必要なのと同じケアが必要だと思う…

人に起こった出来事は客観視しやすい。 自分に起こった出来事は、出来事の重要性、インパクトを軽視しやすい。

トラウマを活性化させないためには、変なビレイをするかもしれない可能性がある、新人とは登らないことですね。

確実性がある人と登るのが一番です。

■ 人の傷は軽く、自分の傷は重たいのが人間

経験がない人も、なんだ、それくらいのことで、と言いやすいので、

 誰に話すか?

というのは、非常に重要なことです。 くれぐれも、それくらいのことで…と軽視しない人に話すのが大事です。大体の男性クライマーは、それくらいのこと、と思っているので、NGかも…

クライミングの場合、登りたいしか言わない人は、生死が関わる活動ということが、すっぽ抜けていることが多いです。

登りたい登りたい、という人が一杯やってきて、ああ、疲れたなぁと甲府でもなりがちでした… 

登りたい盛りの人には、誰もトップロープフィックスを教えてやらないのは、何で何だろうなぁ…教えてやれば、一人で勝手に登りに行くと思うんですが。

一人でもクライミングはできます。ジムも一人で行けばいいのだし… 仲間がないと登れないという場合はクライミングが好きなんじゃなくて、別のことが好きなのかもしれないし、

それこそ、

 一本独鈷

を座右の銘にしないと、落とすようなビレイヤーと登るくらいなら、一人のほうが安全かもしれません…
          一流クライマーがやっているリスク管理