2022/04/02

ランナウトとか、ルートの状態とか、古い残置とか

 今日、回ってきた佐藤ユースケさんのFB投稿。

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パキスタントレーニングその2 瑞牆トレ

3月21〜22日

雪予報だった為、なるべく降る前に登ってしまおうと急遽夜集合。全員ほぼ徹夜で登りだすことに。

23時ゲートを出発。

先ずは、調和の幻想。この頃は5本程継続したいなと思ってました。

取り付き前から雪がチラつき、雪はどんどん本格的になってきて最終ピッチを登る頃には完全な冬壁になってしまった。この手のクライミングとしては近年稀に見る真剣さでなんとか登り切ることができた。当たり前だが雪の壁はとんでもなく滑り本当にアイゼンが欲しかった。いつもは駆け上がるように登る最後のスラブはランナウトするので特に恐ろしく、積もった雪を丁寧に払いながらジリジリと何度も逡巡し恥ずかしい事に何度も吠えながら登ってしまった。内容というか登っている際の実感としては10年前毎週実践していた明神などの本気冬壁のようだった。この手のクライミングから離れていた期間が長く自身の実力不足が浮き彫りになったと思う。落ちてはならない状況で吠えながら突っ込んで行くのは恥ずかしいことです。「10年前はもっと冷静に忍耐強くジリジリと確実に進んでいたのでは」と思ったりしたが、あの時はアイゼン履いてたし、ちゃんとした冬グローブもしていたので単純な比較はできない。シビアな状況でも冷静に確実に登って行く力を夏のパキスタン遠征までに身に着けて行きたいと思っています。

最初は継続するつもりだったが、調和の幻想の終了点で「流石にこれ以上は無理」と撤退決定。怪我しない内に下山しよう。

振り返れば結構頑張った一日だと思う。(昨日のフリークライミングと合わせるとニ日間か?)

反省点、改善点も様々に分かり良いトレーニングとなった。

夏のパキスタン遠征向けてトレーニングを積み重ねたい所だが、私はヒマラヤの沢(ネパール)へ行くため20日間のお休み。

他のメンバーには申し訳ないが、二人でトレーニングを継続してくれるようで心強い。再び瑞牆で進化した二人に会えるのを期待しています。

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という投稿があった…。 

ランナウトで燃えるぜ!クライマーの比叡の人が見たら、一体どういう感想を持つんだろうか?

まぁ、私も、普通にランナウトにはきっちり”燃えて”対応してきたが、だからと言ってそれが、ありたい自分のクライミングの姿とは思えなかったなぁ。

仕方がなくてしてしまうランナウトには耐えなければ、ただのヘタレだけど、手間を省いただけ、と粋がりのためのランナウトって…だたの馬鹿っぽさ、にしか感じられないのだが…。 

■ 役目を果たしていないボルトって何のため?

ランナウトの正当化のためにミニマムボルトとかを持ち出して正当化するなら、いっそボルトを抜いたらどうかと思うんだが。

なにしろ、命を守っていないボルトって、プロテクションとしての機能を果たしておらず、それこそ、無駄の極みなので…。

信用のならない古いハーケンが、錫杖とかのルートでは抜かれたそうだが、同じことで、どうせ信用できないものをおいておく必要もないのではないだろうか? 

実質的な意味では、完全にフリーソロと同じ意味になってしまうところに、残置ボルトや残置ハーケンがあるせいで、気休め、みたいな効果がでてしまうくらいなら、さっぱりブランクにしてしまって、ハーケン持参、カム持参の人しか、来れなくしてしまえば、誤解も無くなろう、というものだ。

それとも、ルートファインディングのお助けのために、残してあるのだろうか…

 初見でリードなのに、全装でザックごと登らされて驚いた日… 初対面でまさかでした


■ 参考…まぁいいけど…な記録

九州で一回目のルート https://allnevery.blogspot.com/2021/12/blog-post_11.html

ニードル https://allnevery.blogspot.com/2018/04/blog-post_88.html

大長征 https://allnevery.blogspot.com/2018/04/blog-post_42.html

白亜スラブ https://allnevery.blogspot.com/2019/03/blog-post.html

失われた草付 https://allnevery.blogspot.com/2019/02/blog-post_11.html