■やっと見つけた!核心になる本…『好きになる生化学』
怪我からの復帰の際に、何が核心になるか?というと…?
答え: 筋肉量のロス=フレイル化。
というので、食事から見直すことにしましたが、なんだか核心のところで納得がいかないというか、色々な栄養学の本は、一般書だと真偽が入り混じりすぎていて、どれがほんとやねん!みたいな感じでした。
栄養学の本は専門書でも、核心をついていないで通り一遍…と感じていました。
というので、悩んでいたところ、私の求めたいた核心的…原則的というか、真実の部分…は、生化学に書いてあることが分かりました。
生化学ってそんな学問だったんだ…と嬉しいです。発見が好き☆
■ ATP が核心です。
すべての生命活動の源は、ATP。筋肉が収縮するのも、体温も、息をするのもすべてATP。
ATPは、アデノシンにP(リン酸)が3つくっついたもの。3個が2個になるときにエネルギーを発する。
■ ATPの作られ方のパターンは3つ
1)糖質からATPを作る → 嫌気性解糖、糖新生 水とO2になる
2)脂質からATPを作る → グリセロール代謝、脂肪酸代謝。ケトン体が出る。
3)タンパク質からATPを作る → アミノ酸、異化、クレアチン。廃棄物で尿素が出る
糖質を採っても、脂質を採っても、タンパク質を採っても、脂肪として蓄えられるが、脂肪からエネルギーを取り出す場合は、必ずケトン体が出てしまう…。脂質は水と混じり合わないため、消化に特別に負担が大きい。膵臓が疲れるということです。
■ 何を持っていくか?
食料を持っていくときにやはり脂質だけを持っていくと、内臓の負担が大きいかもしれません。
消化が簡単なのが糖質ですが、ATPを作るときにビタミンB群が必要なのでBを補給しないとうまく回路が回らないかもしれません。
タンパク質の場合は、体内で再合成されない必須アミノ酸は、何としても食事でとらないといけないので、アミノ酸でも、タンパク質でも不足しない程度に取る必要があります。
当然ですが。なかなか自分で畑をやっていても、野菜は作れてもタンパク質は作れないという問題が残ります。
マクロビ食などで体調が悪化する人は、タンパク質の不足で筋量を減らしたり、偏った糖質のタイプで、インスリンが乱降下することになって、失敗したりするのだと思います。
ファスティングは流行はしていますが、体脂肪を燃焼するには、全く良い方法ではない、ということです。最初に筋量が減ってしまいます。
ので、山に行くときも、ラードのような脂肪だけを持っていくと筋肉を減らし、内臓を酷使して、帰ってくることになります。
■ ビタミン=ほぼ補酵素
B1=解糖系からクエン酸回路に入るところで消費される。不足は脚気。神経症状が出る
B2とナイアシン=酸化還元反応の補酵素。クエン酸回路で使う。
B6=転移酵素。
B12=核酸=骨髄の細胞増殖に問題が起きる、赤血球生産
C=コラーゲン繊維合成
C+E=還元
A=光受容
D=皮膚で合成し、腎臓で活性化。腎臓が悪いと皮膚で合成しても吸収されない。ステロイドホルモンの1種。カルシウムの代謝。
K=血液凝固因子。
です。山にもっていかないでいいのは、Dくらいなのでは…? まぁ長期に山に入ることはほとんどないと思いますが、仮にある場合は、ビタミン類の補給は必要のように思います。
なんせ山でのごちそうは、冷凍できる肉や魚ではなく、野菜でした…。
保存がきく食事というのは、すべからく、カロリーは合って、タンパク質とビタミン、ミネラルに乏しいもの、となっているかもしれません。
とくに、コンビニで、からあげくんとか買うのは、脂質がトランス脂肪酸ということで、あまり良い選択肢ではないように思います。
筋肉量を減らさず、体脂肪をジャストに設定するということになると、筋量維持のためのプロテインと、熱量のための複合炭水化物、代謝のためにメガビタミン、ということになるかもしれません。
日常の外岩程度だと、毎日家で料理した食事を食べている限り大丈夫と思いますが、本格的になってくると、外岩頻度も本格的なので、その場合は、プロテインを高度に補給しないと、すじかわほね衛門、になってしまいます。やつれ…はプロテインの不足がもたらすもの…です。年を取ると、タンパク質を消化する力も衰えていくので、筋量を失っているという自覚がある場合は、最初から分解されたグルタミン、はおススメできる選択肢です。