■ 間違いを指摘する
今日の仏教説話は、間違いを指摘されたら、
人格攻撃ではなく、「あなたの言っていることはわかりました」と受け取ろうという話でした。
■ 事例
会の代表者であるような年配クライマーに
「ビレイの立ち位置が間違っていますよ」
「そのビレイは間違っていますよ」
というのは、なかなか難しいです。
どうしても、クライマーは個人攻撃と受け取り勝ちなんですよね。
でも、一人のビレイヤーが2名のクライマーを同時にビレイしていたなんていうトンデモビレイをしていた人って、名門、と言われていた山岳会の重鎮、と言われていた人とかなんです…
支点ビレイとか、もう技術的に大昔過ぎて陳腐化、っていうのもあった。これは、単純に不勉強でついて行っていないということなのでは?
そういう人が、ベテランが多かったというか…調べた人の中では、全員がそう…みたいなことになっていました… 佐賀県の樋口先生以外。
■ 成功事例 樋口先生
樋口先生は、私が山梨時代に登っていた青木さんと同じような感じでした。
ビレイ激まずの年配クライマーとの違いは、もっと若い現役のクライマーできちんとした人との接点を維持しているかいないか?だったように思います…
例えば、日本フリークライミングインストラクター協会の奥村会長が、メンターになっていました。
年配のクライマーはメンターを持っていないのが、問題なような気がします…。
いくら会を率いるような人でも、何もかもが分かっている訳はないので、現代の流れを教えてもらう意味でも、より上級のクライマーと繋がる、というのは必要なことのように思います。
例えば、倉上さんのポットキャストサイトでは、そういうトークが聞けますよね。草野さんとか、ジャンボさんとかの。若い人のを聞いても、自分がすごいことを語っているだけなので、仕方ないと思いますが、一流の人のを聞くのは意味があると思います。
現代の技術と接点が無くなってしまった年配のクライマーは、気の毒と言えば気の毒ですが、いっくら気の毒でも…
クライミングの欠点というか、間違いは、うける側にとっては、自分の命が危険にさらされるということです。
命は一人一個しかない
ので、
いいよいいよ、と妥協することは、なかなか難しい
です。
つまり、
ボロいボルトのルートにリードで登れと言われて、大丈夫、怖くないから落ちれ、
と言われても無理。です。
大事なことは
外岩では、3ピン目取る以前に気楽な墜落をしてはいけない
外岩では、登りたくない人にリードを強いてはならない
外岩では、初心者にリードに適した課題は、下部核心ではないもの
3回落ちたらハイ交代、などと自分ルールをほかの人に無理強いしてはいけない、
やるなら合意を取ってから
長すぎるハングドッグをビレイヤーに強いるものではない、やるなら合意を取ってから
どんな風に登って成長していきたいかは、クライマー本人が決める…4本10を登ったら、はい次などは強要
外岩のビレイはインドアのビレイとは別物
です。 なにしろ、男性クライマーは、相手の立場に立つ共感力という意味では、だいぶ女性に劣ります。
2.3mの大男が取れるホールドを取って登り、自分にそれが届かないとしたら、自分の登攀能力が低いから、と思います? 誰も思いませんよね?
そういう発想力がないです…。一生懸命こちらが間違っていることを証明しようと頑張ってくれますが、基本的に何が怖いかというと、その分かってくれなさ、なので逆効果です。
人の無理解に振り回されて、死んでしまっては、目も当てられませんから、いくらお人よしでもそのようなことはできません…