2024/06/16

【クライミング心理学】Grandiosity(誇大性)

■ 誇大性

ナルシシズム診断インタビュー(Diagnostic Interview for Narcissism ,DIN)第二版における誇大セクションは、以下となる[5]

  1. その人は、才能、能力、業績を非現実的な方法で誇張している。
  2. その人は、自分には脆弱性がないと信じているか、または自分の限界を認識していない
  3. その人は、壮大な想像力を持ってる。
  4. その人は、他人を必要としないと信じてる。
  5. その人は、他人、プロジェクト、声明、夢を非現実的な手法で過度に評価し、脱価値化する。
  6. その人は、他人と比較し、自分自身をユニークまたは特別なものとみなしている。
  7. その人は、自分自身が他の人よりも一般的に優れていると考えている。
  8. その人は、自己中心的かつ/または自己参照的に行動する。
  9. その人は、自慢げ、大げさな方法での振る舞いをする
以上、ウィキペディアより引用。

My 2 year old trauma and the climbing

 My trauma at age 2


My trauma at age 2 has came back suddenly in my climbing with a narcissistic climbing partner at a climb called "Hakua slab" and I am thinking of it...

The emotion I had felt then had been repressed deeply inside of my muscle memory and it was triggered by the climbing...

that must be happening to me to remind me of something important because all trauma incident were "a lesson learnt" and it happens to remind you of something important...

Sad thing is that you are likely to repeat the same reactions again, I did so too, that was to freeze... but this time, I am thinking of it with my language and reasons... so my emotion can be described...

The emotion I felt at age 2 was "I believed you dad and you betrayed me"

and

The emotion I felt at the climbing was "I trusted you as a lead climber and you betrayed me".

Betrayal is the deepest root cause of my suffering...

I was betrayed by men at age 2 and again it is happened. Now, I can explain this way and my therapist acknowledges this is the cause that I hate men, but one bad man in my life caused entire male hatred is over reaction.

So I now must know, what men are safe and what men are not.

I need to relearn how to trust male again and feel safe again.

2歳の時のトラウマ それがナルシストなクライミング・パートナーとのクライミングで突然、蘇った。

2歳児には、言語はまだない。だから、イメージによる想起でしか、記憶を呼び起こすことはできない。
2歳で感じた感情は、私の筋肉の記憶の奥深くに抑圧されていたのだが、それがクライミングによって、引き起こされたのだ...。 トラウマは、すべて「教訓」であり、何か大切なことを思い出させるために起こるに違いない...。 悲しいことに、あなたはまた同じような反応を繰り返す可能性がある。 2歳の時に感じた感情は、"お父さん、信じていたのに、裏切られた" そして クライミングで感じた感情は「リードクライマーとして信頼していたのに裏切られた」。 裏切りは、私の苦しみの最も深い根源的な原因だ......。 私は2歳の時に男性に裏切られ、そして、再度、裏切られた。

大人になった今なら、私はこのように説明できるし、セラピストも、これが私が男性を恐れたり、過剰に愛したり、あるいは、憎む原因であることを認めてくれているが、私の人生における、たった一人の悪い男性が、全般的な男性嫌悪を引き起こしている。 だから、私は今、どんな男性が安全で、どんな男性がそうでないかを知らなければならない。 男性を信頼し、再び安全だと感じる方法を学び直す必要がある。

【クライミング心理学】ガスライティング、もう確信レベルです

 https://youtu.be/TekCevV2Tf0?si=S5xxmT9YOIRxflc8 より引用











1)言っている意味が分からない

2)何の話してるの?

3)感情的になりすぎ、過剰反応しすぎ

4)気にしすぎ、敏感すぎ、大げさすぎ

5)あなたのせい、あなたに問題がある

6)あなたが間違っている、あなたがおかしい

7)やっていない、言っていない、起こっていない

8)ほかの人もこう言っている

9)〇〇の言うことを聞かないほうがいい

10)そんなつもりで言ったんじゃない

■ 全部心当たりあります!!

特に、遠いピン、は、女性差別と同じで、女性の立場に立たないと意味が分からない構造になっているので、俺はそうは思わねえ、で終わりになる。

たぶん、その時々の、

  誰の側につくのがお得か?

という判断で、人を切ったり捨てたりしている人=ナルシスト

なんではないかなと思います。



2024/06/15

【クライミング心理学】服従トラウマ=死、となる日本の岩場

■ 何かを達成しても別にうれしくないんですよね…

私は、客観的に見て、達成してきたことというか、経歴はすごいほうだと思う。これですごいと言わなかったら何をすごいというのかな?ってレベルではないかね??

自分のすごさ自慢をしても、意味がないので、ここでは詳細を省くが…気になる人はプロフィールでも見てください… 

しかし… 何を達成しても、まぁそんなにはうれしくない。

なぜなんでしょう?

達成感というのは、私のドライブ(モチベーションの原動力)ではない。私の原動力は

 好奇心

です。山も探究する対象があると楽しいが、なくなったので興味関心が失せました(笑)。

で、褒められてうれしい!とは、ならないんだが… その理由。

■ 褒めるというコントロール (飴と鞭)

母:「あなたの淹れたコーヒーはホントにおいしいわ」(意味:今度からコーヒーを入れるのはあなたの仕事ね)

私: (黙って)(分かった。次からママが帰宅したらコーヒーを淹れるわ、だから、私を開放してちょうだい)

というのが、非言語の親子コミュニケーションでした。

これは、言われなくてもやるのが大事!自主性が大事!という母の教えです。

しかし、これでは、自主性ではなく、忖度、ですよね?

 自主性=自分の欲求に従う

 忖度=相手の欲求に従う

その結果…

どんどん要求が、エスカレート。

燃え尽きる。(14歳の時、生徒会と部活キャプテンと連盟の仕事と級長と家では家事で、玄関で気絶しました…。役職6個くらい持っていた…。)

理不尽な要求に気が付く 例:リビングのモノの配置が昨日と同じと言われてビンタ

あ、これは…私の努力で、何かが改善することはあり得ない…

どう頑張っても、要求を満たすことは不可能だ…という理解。

誰を救うこともできないのだ…

どうする? 

もういいや。すべてを放棄し、生きているだけで合格ってことにしよう… 

自分だけを救おう…

スレスレライフ

ボンビーライフのクライミングライフをすると、なぜか妬まれる

怪我をして、自分からクライマーとしての魅力を減ずる 

なぜなら、豊か(幸せ、ゆとり)になってしまうと、またクライミング搾取される対象として魅力的になってしまうから…。

■ 身体化という防衛

ロッククライミングでは、相手から見たパートナーとしての魅力を減じるために、数々の怪我で、魅力を減じるように身体化してきたのだろうと思います。

相方が私をクライミングに誘うと、もう、いつも

 「〇〇君は?誘ってみたの?」

と聞いていました。なんで私に来るの…?はぁ(ため息)、きっと私しか空いている人がいないんだわ…と、思っていたんですよね…。

私からすると、彼はもともとリスク管理が甘々なので、1対1は、リスク管理の面で、ちょっとしんどいなってのがありました。

次男坊の彼が得意なのは、ちゃっかりすること、のほうなのです。しっかりすること、ではなくて。

なので、ちゃっかり、しっかりしている人に便乗する、ということが得意技。

気が付いてはいましたが、仕方ないなぁもう、という感じで、許容していました。

■ 相手を助けていてもそのことに気が付いてくれない

クライミングでは、大体同じくらいのグレードを登る人と組むのが、互いに助け合いになって、ちょうどよいです。

その場合でも問題は、

 ・恩着せがましく助けないと、相手が助けられていることに気が付かない

でした。

例えば、北岳バットレス四尾根事件の彼とでは、雪の山は、蓼科山に行きましたが、蓼科山って雪山としては超簡単なので… テント泊や縦走の足のすり合わせにはならない…。いい子ぶったままで、仮面を脱がずに済ませられる山なんですよねぇ…。

しかし、かといって、いきなり本気の山に行くわけにもいきませんしねぇ…。

この山に行ったことで恩を売ったと相手は思ったみたいなんですが…蓼科山に行って、お返しが北岳バットレス四尾根って、レベル感、あっていないですよね?

  蓼科山=ハイキング、北岳=命がけ

ハイキングを受け取って、命を差し出す人います? いませんよね?

■ ユウタさんのメマガより引用

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★「支配されるトラウマ」~あなたは私を支配するに違いない~

支配されるトラウマとは、圧倒的なパワーによって、上から直接的に抑え込まれるような傷つき体験を指します。

しばしば、権威への怒りや不信感の元になります。

・親の考えが絶対で、口答えを許さない。

・親から脅し、怒鳴り声、暴力、「愛情」と言う名の支配等で恐怖の感情を植え付けられ、命令に服従させられた。

・親のニーズ、世間体、都合が常に優先され、子どもはそれにただ従うことだけを求められる。

・力の強いものが弱い者を上から押さえつけ、思い通りにして当然であり、口答えすれば「義務を果たさずに権利を主張するな」などと抑え込まれる。

・親は「私」ではなく「私たち」を主語に、あたかも親とあなたの意見や感情は全く同じであるかのようにふるまうことが多かった。

・親は自分が欲しいと思うものは当然子どもも欲しがると考え、親が正しいと思うものは当然子どももそう思うべきであると信じていた。

・歯向かうと脅されたり、激怒された。 

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これ、まるでクライミング界みたいですよね?アルパインのクライマーには特にこれが強いと思います。

それは、パートナーも同じ山に燃えてくれないと、盛り上がらないからなんですが…。

なかなか無理がある。今時、40mランナウト(比叡)で燃える人いませんよ。

『いまを生きる』という、ロビンウィリアムズが高校の教師を務める映画がありますが、そこで、自分のやりたいことを発見した若者が親にそれを告げると、親は反対して、その若者を軍隊に入れ、医者になるんだ!と怒鳴ります。

その若者…親を殺さずに、自分が自殺するんですよ…。

いや~、めちゃ気持ち、分かるなぁって思いました。

親の言うとおりに生きるか?自分の生きたい生き方をするか?

自分の生きたい生き方でないくらいなら、人生イラナイ=自殺、です。

私の母のややこしかった点は、

 非言語に母に従うことを要求されていた

ことです。

■ 防衛プロテクションの種類

①服従する

②急ぐ・きちんとする

③保護者になる・尽くす

④自己卑下

ーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーーーーー

「服従する・喜ばせるプロテクション」

服従する・喜ばせるプロテクションを持つ人の中には、親から支配やコントロールを受けて育ってきた人がとても多いです。

支配的な人が上から目線なのに対し、服従する人は下から目線です。

相手が上で自分が下なのだから、従うしかないと学んでしまいます。

そして常に相手の顔色を伺い、相手のニーズを優先し、自分のニーズは後回しか、一切無視してしまいます。

相手を喜ばせ、相手のニーズを満たすことが自分の存在価値だと思ってしまう人もいます。

実際、

 
支配的な人と暮らす上では、服従する・喜ばせるプロテクションの方が安全だったのです。

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これが、九州で、従順さのために若い人が命を落としている理由ではないかと思います。

■ 5.10代時代を、いかに安全に過ごすか?が日本でのクライミングの課題

私が合わせるほうが師匠とのクライミングでは楽でした… 例えば、私がリードするということになると、初心者なので、

 ・直上したリードしやすいルート、

 ・ピンが遠くないルート

など、課題を選ぶ必要が出てきます。逆に言うと、5.9~5.10代は、ほとんどがピンが遠いルートなので、

 ・クライマーが依存者か依存者でないかに寄らず

 ・全員トップロープ

です。

なぜなら、そうしないと、

 ・まだ5.10代を登っている入門レベルなのに、腰椎骨折でクライマー人生終了

になるからです。それが日本の岩場の現実…ということになっています。

そこが、日本のクライミング界の共通認識になっていないのは、不思議です。

しかし、暗黙知にはなっている。というのは、日本のクライミングガイドはトップロープをかけてもらうためだけにあるからです。

ただトップロープ掛けてくれるだけです(笑)。何も教えてくれませんよ。

これがピンが遠い課題、5.10代の現実です。誰に利益なのか?トップロープ掛けるだけで収入になるクライミングガイドなのです。

さて、そういうのが嫌な人は?

ラオスの岩場に毎年、行きましょう☆

 


2024/06/14

【クライミングのパートナーシップ】良い事例がきました

女性の人生に現れるダメな男性は、「女性だって、なんでも一人でこなせる」と教えてくれるでしょう。

しかし、真の男性は、女性が何でもできることを知りつつも、女性にそうさせません。彼は女性のそばに立ち、重荷を分かち合い、共に繁栄するように助けてくれます。

真のパートナーシップでは、強さは孤立ではなく、団結の中に見出されます。そして、関係の調子を整えるのは、真の男性の役目です。だからこそ、彼は常に姿を現し、一貫していることがとても重要です。

男性がしっかりとリードしなければ、女性はあなたと一緒にいても安心できないのです。


【事故分析】「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」、が事故を減らす努力をしない言い訳になっている

 ■ 「場合による」、「経験値」、「体力」、「自己責任」という思考停止が蔓延する登山・クライミング業界

これらが厄介なのは、実際に事実だからです。

沢での確保は、”場合によります”。

しかし、場合によってはATCガイドを沢でも使ってよい、という事実が、

A)水流があり、途中停止すると、水圧で押されるチカラと引き上げるチカラが拮抗してしまい、水死の危険がある条件下を想定せず、

B)そのような条件下では、ATCガイドを使ってはならない、という知識を知らないで良い、

という2重のミスを正当化する理由にはなりません。

「場合による」と言われて、皆さん、「そうだな」とうかつに納得していませんか?

場合によるなら、事故防止を対策するなら、カリキュラムに、あるいはその特定の沢に行く条件に、その場合についての知識を追加しておかないといけません。それが真の対策です。

なのに、「今回は、その”場合によるという場合”を知らない人だったんだ、避けられない事故だ」と結論してしまうのは、変です。

そもそも、そのような条件であることは、ここ何十年も変わらない訳ですから、祝子川ゴルジュに行く人は、エイト環による確保に習熟してから行け、溺死に注意しろ、と条件付きの登山許可を与えるべきなのです。

■ 登山歴〇〇年だからとか、クライミング歴〇〇年だから

は要注意。

10年、20年歩いていても、一般ルート以外は歩いたことがない人は、たくさんいます。

経験と経歴の長さの妄信は危険です。

■ 「落ちなきゃ確保はいらない」

確保者の確保能力の欠如を擁護をするために、落ちなきゃ確保はイラナイ、と脅迫してくる自称ベテランもいます。

そういう人は、一人で行けばいいのではないでしょうか?

確保技術の軽視、が、クライミング界にははびこっています。確保は技術です。

■ 「体力」

同じく、落ちた人に責任を擦り付けるのが、”結局は体力理論”です。

体力さえあれば、10日間の雪洞泊だって耐えられる?体力さえあれば、8日何も食べないでも耐えられる?

山男の伝統は、伝説的な体力、驚異的な体力、超人的体力の自慢話です。

山の文学本では、人であることを超越しなきゃ、山に登ってはいけないというほどに誇張されています。

しかし、八甲田山の死の行軍でさえ、同じ日に行って帰ってきた人がちゃんといるんですよ?

基本的に、日本の山はみな小規模なので、きちんとした山の知識さえあれば、超人的体力が必要となる山なんてあるわけがないです。冷静になりましょう。

大体、20、30km歩けば、町にぶつかってしまうのが、日本の山々…里山なのですから…。

そういう場所で、遭難してしまうのは、体力が問題なのではなく、山の知識がないことや、間違った方法論で道を見つけようとしてしまうことにあります。

つまり、知識の欠落、です。経験ではありません。

■ 知識がない=自己責任論

私自身は相当に意識高い系登山者&クライマーだと思いますが、そのような人でも、抜け落ちる知識はあります。

たとえば、重たいザックを背負うときは一回膝の上に載せて、それから背負うのだそうです。そんなこと全く知りませんでした。

講師には、「そんなことも知らねえのか」とバカにされましたが、知っているとなぜ思うのか?そこが分かりませんでした。

なので、

「重たいザックを背負うときは、一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー、教えてくれてありがとう」

という普通の会話(クロスしていない交流)ができず、

「重たいザックを背負うときは一度膝にのせてから背負うといいよ」

「へぇ、そうなんだー」

「そんなことも知らねえのか」(さげすみ)

「知らないから講習会に来ているんです!!」(健全な権利主張)

という交流(クロスした交流)になりました。

これは、知識を与えたい、というのが真の目的ではなく、相手のコントロールが真の目的である交流、コミュニケーションです。

これはナルシスト的な対応です。

https://youtu.be/d_tHEZmFu6I?si=FgMpWAAMrt15nWP2

だから、正しいことを教えても、受け取る側は、感謝して受け取れないです。

■ ナルシスト的対応

なぜか、登山界・クライミング界では、不必要に

 自分より、相手は下だと、まずはさげすむ

という心的習慣があると思います。

ある分野で、優れている人もいれば、ある分野で優れていない人もいるのは、当然のことです。

講師が、山で、山について、講習生に教えるのは普通のことです。

それを「お前らこんなことも知らねえのか?」と出し惜しみしているから、原因と結果の法則通りのことが起こり、遭難が絶えないのだと思います。



2024/06/13

【新型新人教育】登山・クライミング活動にKYT(危険予知トレーニング)を入れる

■KY活動の基礎 4ラウンド法

基礎4ラウンドは通常以下により進められます。

1R「どんな危険がひそんでいるか」 → (より多くの危険を見つける)

2R「これが危険のポイントだ」 → (重要なものに絞り込む)

3R「あなたならどうする」 → (より多くの対策を考える)

4R「私たちはこうする」 → (対策を絞り込む)

■ 現地KY

現地KYを行うのには、以下のような理由があります。

  • 実際の作業が始まる直前に現地で現物・現状を見ながら行うことで、より実態に即した内容となることを期待できる。
  • 一日の中で作業場所や内容が変わり、危険要因、有害性も変わる。その度に確認するべきである。
  • 作業開始前の意識付けとして適している。

【危険のポイント】

  リーダーの問いかけ 「今日の山行の中でどんな危険があるかな?」

  メンバーの意見

   ・登攀があるので転落する危険がある
   ・水量の多い沢なので溺死の可能性がある
   ・ゴルジュの中なので、上から物が落ちてきても逃げれない可能性がある
   ・男性クライマーは、流す確保を知らない可能性がある

以上

https://www.tokubetu.or.jp/kyk.html

より抜粋引用。

【クライミング心理学】自己重要性が高すぎる問題

 ■ 自分が知性に優れるだけでは、”相手のバカの壁”は、破れない

私は、これまでの様々な人生の困難を、”知性化”という防衛機構を発達させることで、発達させてきたのですが…

その”知性化”という防衛機構は… 白亜スラブで、もろく崩れ去りました…(笑)。

まさか、相方が、25+35が計算できない人だったとは…(汗)。

いくら、危険予知(KY)に優れた人でも、これは予想できませんでした…。

■ 〇〇県警YouTubeがおすすめ!!

森山元編集長の、過激系な山岳遭難Youtubeが常軌を逸してあおっている件をこのブログでも取り上げましたが、まともな山岳遭難関連動画を見つけました。

■ 富山県警YouTube


■ 長野県警Youtube


■ 情報公開がないところには、対策もない。

事故を未然に防ぐための危険予知もない

結局のところ、九州には、危険予知を必要とする山自体がないんですよね…

それで、危険予知する習慣がない。

相方の場合は、山梨でも、九州と同じノリで山をやっていたと思います。

それじゃ、危ないので、誰かがその度に、しりぬぐいのためについてきてやっていたんだと思います。

その役目をしていた人が、ついにいなくなって、九州では私にお鉢が回ってきた、というところでしょう…

で、私は記録を克明に描くので、彼の登攀の内容が明らかになった。

あの内容は、これまでどんな登攀をしてきたか、ということを示すものだった…。

つまり白亜スラブは、原因ではなく、結果、ということです。

数々のヒヤリハットを見逃してきて、何度も過去に合った反省のチャンスで、反省しないまま、逆に成功体験として数えてきた人の”成果”でした。

ホント、命という代償で、払わされるところだった(祝子川に2名で誘われた…)。

他の女性が亡くなったことで、私の危険予知が杞憂ではなく、的確な危険予知だったことが証明されてしまった…。

■ 着地点が間違っている!

私は、亡くなった女性を責める気持ちには一切なれませんが… 

クライミング界は、

 「一緒に行く判断をしたのは本人だろ」

という結論に着地したがるのではないか?と思います。

しかし…

この着地点は正しいのでしょうか?

私には、正しいとは思えないんですが…。

■ 相手の善意を利用するのは正しいことなのか?

この事件とは別として考察します。

相方とのパートナーシップが、私の希望や都合というより、

 私の善意を相方が利用したもの、

だったからです。

 Give&Takeの不均衡、いびつさ

がありました。そして、その不均衡やいびつさは、合理的な理由…例えば、背が高いほうがかけた方が楽、など…ではなく、男尊女卑に立脚しているような気がしました。

■ NoBig Deal

例えば、1ピン目にあらかじめプリクリップするのって、背が低ければプリクリ棒を使わないと届きませんが、背が高ければ、手が届くので、特に大した苦労はありません。

師匠は、1ピン目をかけるのは当然やってくれていました。

相方は? なんかエライ恩着せがましかった。

でも、なんで? 

男性が、固く締まったビンの蓋を開けるのは、たいした苦労ではない。

なんで、そんなたいしたことないことを高値で売られるのか?謎でした。

そして、私の命の価格は?夏ミカン一個くらいみたいでした。(白亜スラブのあと持ってきた)

明らかに(自己重要性)と(他者重要性)に、いびつな不均衡があります。

彼にとって、自分の重要性は異様に大きいが、他者の重要性は異様に小さい。

相手の能力は過小評価するが、自分の能力は過大に評価している。

■ トラウマ

赤ん坊を水の中に投げ入れる、という行為が私の父の中に生まれたのは、彼にとって、

A)「赤ちゃんって、教えなくても泳ぎを知っているっていうけど、本当かな?」という自分の思い (好奇心という名のエゴ)

が、

B)”でも、まてよ。もし、溺れたらどうなる?” (命の重さ=行為の結果) 

よりもよりも、重要だったということになります。

 

 A > B


という構造にあり、この構造が同じなのです。

■ 祝子川

祝子川の件の、加害者となってしまった男性が、この同じ構造にあったのかどうか?は分かりませんが…

(自分の行為・能力を過大に評価する)

(行為の結果や相手の命を過小に評価する)

という心的な習慣は、クライマー界に非常に根強いと思います。

私が思っているのは、そもそも、クライマーって努力自体、したことがない人たちだから、なのではないですかね?

苦労せずに、周りの人がやってくれて、実現してきた人って意味です。

つまり、おぼっちゃま君…。周りの人が何とかしてきた、ってこと。

ナルシストができる理由はどうも、母親の甘やかしにある、と私は思うのですが…。



2024/06/12

【新型新人教育の開発】① 道でない場所を歩くことが大事だと最初に教える

■ 人のこない山はいっぱいある が、道がない山を歩ける人は少ない

以前、MTBの男性の友人に、静かでよい山として、ある山を教えたが、彼は、俺一人で行く!と主張して(そんな、簡単な山、俺一人で行けると思ったのだろう…)、私を伴わなかったので、結局、読図力の問題で、誰もいないところには、たどり着けなかった。ただ普通にさびれた山を歩くだけのことになってしまったようだった。

その反省があるので、今回は、最初の一座は連れていく。これは、先輩としては払わないといけないコストだろうと思う。

どれだけ多くの”課題”を一つの山行で、与えてあげることができるか?

それが私の今回の挑戦である。

■ ゆっくり成長し、成長のプロセスを味わうべし

ちなみに、私は、尾根を拾って降りる、だけに3年かけた人です(笑)。それくらい、のんびり成長したとしても、登山という世界は、あっという間にやることなくなりますから…。

80歳まで味わうためには、何もかもすぐにマスターしないでいいのです。

急がば回れ、をやっても、私は3年で5.11、国内アイスコンペで5位に入るくらいになってしまったので、もっと若い人がやれば、もっと早くなると思われ、あっという間に楽しい山生活が終わってしまいます…

そうならないためにも、今の課題をじっくり味わう、というのが良いと思います。

■ 新人教育 その①

道がない場所を歩く = 読図

です。山登りで一般ルートを10年、20年歩いても、ただのルートコレクターになるだけで、

  未知の冒険

には、一歩も出れない。

 私が、クライマーに教えてあげたいのは、秘密の遊び場である岩場なのだが…読図力がないクライマーは、暗記でしかそこにたどり着けない。

暗記クライマーになると? 知っているということが、なぜか特権になって、その特権へのしがみつきが起こるわけです。

「岩場を教えるから、お前、股広げろよな」みたいな”取引”が起きます。

平たく言うと、ルートに連れて行ってやるから、セックスさせろ、って意味です。

これが、クライミング業界では横行している。その根本的な原因は?

暗記クライミングです。

昔のクライマーは全員暗記クライミングです。不平等な取引を持ち掛けるのは、その中でも、ナルシストのクライマーで、自分はタダでしてもらってきたことを、後輩には、高値で売ろうとしています。

その高値が高値でなくなるような、私のように情報や知識を開示したがる人は嫌われます。

■ 尾根読み

さて、読図という分野で、最初に課題になるのは、

 尾根読み

です。沢は水線が出ているので簡単です。

 尾根 = 自分の左右が低い

です。ちなみに

 ピーク = 自分の前後左右、全部が低い

 トラバース = 自分の左右片面が高く、前後は水平

 谷 = 自分の左右が高い 

です。

https://www.youtube.com/watch?v=8Y_Ctfykpyg

https://youtu.be/RjQoSnKuudo?si=vpfbC0QqHaXryfP5

https://youtu.be/bnr7z1g2nEc?si=Tdkt_NdzWUMsbnLm

色々動画が出ているので、

 尾根と谷×見分け方、

でグーグル検索してみてね。

さて、

今度行くところは、

(尾根を読み分けるスキル)と (薄い踏みあとvs登山道化された道を見分けるスキル)

の2つが必要です。

■ カリキュラム

①(薄い踏みあとを見るスキル)を先に公園で伝えます。

② 登山の級を現場で覚える

1級 遊歩道  ハイヒールの人も歩ける

2級 木道など歩くだけのところ 老人でも歩ける平坦な登山道

3級 自然な登山道 多少段差がある → 普通の里山 

4級 30度以上の傾斜で手で補助しないといけない箇所がある登山道  → 鎖場 公園で観察

5級 どう見ても完全にロープが必要な傾斜(60度以上)→ 公園で観察 その後山に応用

6級 オーバーハング → 石垣などで観察 その後、山で応用

これらが見分けられた上で

  5.XX (デシマル)

を解説します。

大事なことは…

(5.8で40mランナウト)や(根子岳でアルパイン)や(スポーツルートみたいな祝子川へ2名で行く)が、バカバカしいだけで、全然すごくないことが分かる能力をつけることです。

若い人がバンバン死んでいる上記の二つ。死んでいることも公開されていない…。

https://allnevery.blogspot.com/2022/01/blog-post_11.html

ここを教えないと、九州の若い人は素直なので、すぐ、オヤジに騙されてしまいます。

そして、「最近の若者は、すごい、すごい」と持ち上げられて、ただ危険なだけで、全く楽しみの無い5.8 40mランナウトをリードすることが、自分のカッコよさに資する、と勘違いして、ホイホイ登ってしまいます。

そして、当然ですが、”落ちる”。 ジムではスラブは練習できません。

落ちたら、おじさんたちは、「やっぱり、俺たちは、まだまだ行ける!」と自己確信を深めるのです。

そのためのエサになっている若い人。つまり、おじさんたちのナルシシズムを強化する、巻き餌みたいなのが、素直な若い人、なのです。

体力自慢を見せつけることで、おじさんたちは、若者に影響力をつけています。

しかし、宝満山を毎日3往復しても、5往復しても、一生、ギンちゃんが登ったサフィアを登れる人は作れません。

https://www.climbing-net.com/news/saphira_20240603/

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2024年3月12日、門田ギハードがアメリカ コロラド州Vailにあるミックスクライミング世界最難ルート「サフィラ/Saphira」M15-を完登した。

「サフィラ」は2016年、アイスクライミングW杯チャンピオンにも輝いたチェコ人クライマーLucie Hrozováによって開拓された世界最難のミックスクライミングルート。エリアの右端から強傾斜を30mほど登り、途中大きなハングを2つ超え、最後は天井の巨大ルーフ(約25m)をフィギュア4を駆使してエリア左端まで横断する全長約55mの長大なルートだ。

圧倒的パワーも持久力もない。心肺機能も優れていない。握力は成人男性の平均以下。そんな門田が、自然の巨大壁面を踏破していくチャレンジに完全密着。重力と対話しながら進む極限の「逆さまの世界」を4K-HDRで描く89分の物語。

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書かれているように、

  •  圧倒的パワー
  •  持久力
  •  心肺機能
  •  握力

そんなものは、カンケー無いのです。これらの資質はないよりあったほうが楽、程度のものです。

それより大事なのは、テクニックを磨くことです。

私はドライツーリングでは、M5ほどを登ります。岩場で5.12が登れる程度の登攀力の、一般的な男子は、M7がスタートラインだと思います。

ギンちゃんは、M15です。体力ではないのです。別にみんながギンちゃんみたいになれ、というわけではありません。そこは誤解がないように。

男性は、特に、体力に魅了されるのは辞めましょう。その先にあるのは、宝満3往復で、初めて山に来ている山ガールに感心される程度の成果です。

■ 山は体格で、有利な傾斜や路面が違う…自分の強みを生かす道を見つけるのが大事

それぞれ、自分の得意なことや自分の心がこうしたい!と思うことをするのが大事です。

例えば…

ひょろっとしている人 → クライミング有利

体重が重い人 → 沢で有利、フリークライミング不利、歩荷有利、ラッセル不利

大きい人 → 沢で有利、クリッピングで有利、エイドクライミングで有利、歩荷有利

小さい人 → 雪で有利 フリークライミングで不利、内面登攀で有利、歩荷不利

アイスクライミングでは、氷の固さ次第です。固い氷だと握力がない人は不利ですが、アックスを使うクライミングでは、氷にピックを刺すわけでないので、握力はいらないです。

私が相沢55mの氷瀑をリードしたのは、シーズンの終わりで、氷が柔らかく、握力的に有利な時期です。

韓国の氷は長く傾斜が寝ているので、持久力に優れる女性に有利です。一方カナダの氷は固いそうなので、興味を失いました。

正しい山の師匠は、あなたに合った有利な戦略を立てることをアドバイスできるでしょう。

■ チームで助け合う

このように体格で有利不利があるので、山ではチームで助け合いが必要になります。

その辺の感覚とどのくらいがどのグレードなのか?という話をしようと思っています。

■ おまけ 自力解決できる課題

オマケで、テント泊技術(設営)と山でロープを出す方法(クライミングまで行かない、山でのロープワーク)を教えようと思っています。

テント泊は、テント内に全部の道具を入れないとか、パジャマに着替えないとか…(笑)実は奥が深いです。

ずっと前、冬山の豪雪の山に行ったとき、パジャマ持ってきた男性がいて、みんなにあきれられていました(笑)

こういうことは、ソロでテント泊していたら、何年たっても知らないです…。

別に荷物にゆとりがあるなら、山にパジャマ持って行って着替えてもいいんです。

でも、クライマーや本格的な山ヤでパジャマ持っていく人はいない。

登りだす前に、ロープ、スリング等のギア、テント、火器を分けて運ぶので、それぞれ持ってもらおうと思っています。

実際は、私一人でも全部担げる程度のものなのですが、そうしてしまうと、チームの意義を教えられない。

■ 山で食事する

山で、皆でマルタイ棒ラーメンを食べる。

これは大事です。

■ 初心者は知らないのが普通 = 心理的安全性が大事

みんなに超初心者の質問をしてもらって、新人のころは私も分からなかったんだよなぁ…と温故知新な気落ちになりたいと思っています。

何回言っても、パワーは関係ないってわかってもらえない… 私、普通のその辺の男子より、当然ですが、パワーないですよ?


2024/06/11

【九州クライミング現状】癒しのことば「5.11からは安全でした」

■ 癒しのことば

普段は別のところで登っている権威ある団体の指導者が、しばらく前に九州に登りに来ていたそうで、いわく

ーーーーーーーーーーーーー

5.10代は、ボルトが遠く怖くて、5.11からは遠くなくて、安心だったそうです

ーーーーーーーーーーーーー

というのが、来ました…。

なんか癒されました(笑)。

■ 欲しかったのは、”同意”。

やっぱり、そうか…(汗)。

目の前に、5.9と5.12が並んでいて、5.12は地面に立てるところが1ピン目である、その現実を見ても、

  5.10代はピンが遠くて危険である

ということに、同意が得られなかった…。

のは、どうしてなんだろうなぁ…。

まぁ、原因究明はともかく…

まっとうな人がまっとうに課題を見て、曲がった松は曲がっているとみるのが、松をまっすぐ見ることであるように、

 九州の5.10代は、ピンが遠くて危険、

と同意が得れたことで、なんか 癒されました…(笑)。やっぱりそうだよなぁ…。

■ えー これくらい登れよ、5.9だぜ

も、全然、5.9じゃないですよ、全般にそうですが、特に米澤さんの。

私の体内5.9感覚は、山梨の5.9なんで、たぶん、辛いです。

というのは、山梨時代に、入間のベースキャンプに行くと、なんでも登れて楽しい~!となっていたから…。入間は平山ユージさんのジムなので、室井さんのジムのピラニアより、課題が国際グレードなのです。

そんな私が、登って、

 これ、5.9?

と思うわけですから… 国際グレードでは、なおさら5.9ではないでしょう。

夢中歩行は、山梨なら、5.8かもしれません。

■ 4本登れたら次システム?

そういう5.9やら、5.10Aやらを 4本登ったら、次!っていう登り方って、クライミング自体を本当に分かっていないというか… 人に無理強いするような、素晴らしい登り方か?というと、全くその逆ではないか?と…。

クライミングにおける質の差、というモノを無視して、まるで人工壁を外に持ってきただけのような登り方ではないか?とおもいます。

■ オブザベを重視しましょう

そういう環境でも登らないといけないとなると?

四阿屋のインディアンフェースみたいな課題に騙されて落とされるリスクを回避しないといけませんが…

昔のクライマーは、5.11がオンサイト出来る実力になるまでは、ただ先輩の後ろについていたら良かっただけなのです。その代わりに、トンデモクライミングにも、付き合わされたかもしれませんが…。

今のクライマーは、そういう先輩後輩システムでは登っていないので、自衛する必要があります。



2024/06/10

【クライミング心理学】喜ばせようと思ったのに喜んでくれない・・・?

 ■ 男性は一般的には女性を喜ばせたいと思っているもの

だという前提に立てば、

 男女2名で祝子川

って、その男性が、女性を接待したかった、ということですよね?

しかし、死ぬ目に合うって、全然うれしくないですよね…

■ 僕は、ただただ同行者を喜ばせたかったのに…

飼い猫がネズミ捕ってきて、人間に貢いでくれるみたいなプレゼントになってしまっているんですかね?

■ どういうクライミングが、女性が喜ぶクライミングなのか?

男性にはイメージできないのかもしれませんね…

ユージさんのデイドリクライミング動画でも見て、研究してほしいです。

ハングドッグ2時間とか、勘弁って感じ。

ラオスでは、一日5~6本登って楽しく、一気に上達しました。ついでに言えば、一回も落ちないでオンサイトが普通のクライミングです。うんうん唸って、同じのに波状攻撃するのが、定番の日本みたいな登り方はしませんでした。

私は日本でもそういうのはやったこと、ありませんけど…。

私にとっては、ラオスみたいなのが楽しいクライミングって意味ですけど。

かの地では、みなこれやっていたんで、みんなもそうだと思っていたんですが、よく考えたら、

 5.12波状攻撃

ですよね、大体の日本の男性クライマーの登り方って。


【クライミング心理学】悪気がないなら、人を殺してもいいのか?

「相手も悪気ないんだから」と怒りを抑圧していませんか?【心理カウンセラー・南ユウタ】

■ 不勉強=サボタージュ は、”悪気がない”???

「仕事が忙しいんだから」
「頭が悪いんだから」
「私のためを思って無理して行ってくれているんだから」  ★
「ほかに行ってあげる相手がいないのだろう」       ★★

仕事が忙しいから知識の不足のままでいい?
頭が悪いから、知識不足のままでいい?

他に付き合ってやる相手がいないみたいだから、かわいそうだから知識不足のままでいい?

これらって、クライミングパートナーや山仲間を死に追いやってしまう理由に十分なるんですかね?

ロープワークや危急時講習を勉強する暇がない人は、そういう知識が必要な山に行かなければいいのではないか?と思うのですが…

これらの正当化って、登山やクライミングにおいては正当化になっていない、と思いませんか?

■ 25+35が計算できることは、期待しすぎか?

なんかしつこくて、すいませんね。

しかし…

私はどうしても、私のミスだとは考えられないんですよ。白亜スラブでの失態が。


私は、ずいぶんとしりぬぐいをしてやっていますが、それをしてもなお、命の危険からは回避できていない。

まぁ「敗退なしで!」と言われても、こっそり敗退用に30mロープを持っていくのがいいとは思いますが、そもそも50mシングルで行ったとしても、1つだけの中間支点に、ぶら下がらなければならない理由はないわけです。

なんせ日本中のルートはそもそも、40mでピッチ切られているんですから、ロープが足りないっていうのは、敗退しない限り起こらないわけなんで…。

敗退を前提としないクライミングで、ロープが足りなくなる事態に突入するっていうのは、前提としてあり得ない… 

ということで盲点です。

しかし、盲点だったり、ごく普通に期待できる計算能力がないことだったりを、過失としないのならば、いったい何が過失なんです?

レイプされた女性は、大体は、ちゃんとした服を着ており、男を誘うようなこともしておらず、です。そういう女性たちは、お前の身持ちが悪いんだと責められてきた歴史があるわけですが…、その精神性と近いものを、クライマーの自己責任論に感じます。

グレードが上がる前から、懸垂はバックアップをつけるバージョンで、ムンターでも降りれますし…なんなら空中以外は、肩がらみ、腰がらみ、腕がらみでも降りれますけど…。また、白亜スラブで示した通り、私の判断力と技術力はちゃんとしています。

ちゃんとしていないのは、リードクライマーのほうです。

■ それだけ用意しても、殺される羽目に陥る事態を防御できないのは、なぜか?

 私自身に自己責任が足りないため????

そうだとは思えないんですが?

たとえ、上記の3つの理由で、相手に甘かったとしても、全部を飲み込んでも、殺人してよい情状酌量の要素になりますかね????

なりませんね?

■ クライミングパートナーの命の軽視

根本的に、

 パートナーの生命を軽視してよいという教育

が、クライミングは自己責任の標語の元、クライミング界で行われているような気がします。

それは

 男性の射精(快楽)が一番大事

という日本の性教育と同じでは? 教育というより、前提、ですかね??

セックスにおいて大事なのは、射精より、愛情ですよ?

 俺を愛しているなら射精させてくれるはずだ → これは愛ではなく脅迫です
 俺を愛しているなら飯を作ってくれるはずだ
 俺を愛しているなら黙ってついてくるはずだ

以下、エンドレス…

同じことで、

 クライマーの承認欲求  (ニアイコール 射精)

より、

 パートナーの命    (愛情)

のほうが大事ですよ?

クライミングの価値観を伝え損ねている、

それが、クライミング界の最も大きな問題だと思います。それは、もはや

わがまま、という度あいではなく、

 病的な自己中心性を正当化している

と思います。

事例としては、阿弥陀北稜、凍傷者7人事件ですね… そうなると分かっていたのに誰も止めなかった。

同じ精神性を祝子川の事故に感じます。

クライミング界の改善を強く求めます。