■ 普通の人に危機回避能力はない?
私はクライミングを通じて、嫌な目にあうどころか、命も取られかねない(汗)というヒヤリハットを経験しています。(行かなくてよかった、ってのも含め)
私は、子供のころから自分がアダルトチルドレンだと自覚がありますが…子供ながらに大人と同じ役目を担ってきた子供と言う意味です…
そのカウンセラーの先生の言葉が、上記です。普通の人に危機回避能力はない、です。
要するに、アダルトチルドレンは、危機回避が第二の天性、ってことです。
直感が鋭い、と思います。なんか、考えていない人の行動パターンだなって匂うっていうか…。
例:
このままでは我が家はどうにもならなくなる、という失敗する未来への確信を、周囲の大人が誰も共有してくれず、
子どもの私だけが危険を認知していて、このままじゃ危ない、危ない、と言うと
↓
周囲の人は、根拠なく、大丈夫、大丈夫、と言う。
↓
しかし、やっぱり私の予想の通りになる…
…というのが、山やクライミングでも、繰り返されていると思います。
事例:
4時間かかる山に登るには、朝8時には登山口にいないと、登る前から遭難です。
↓
案の定、稜線でカミナリ。横に走っている雷…
事例:
50mシングルロープで、25mのピッチと35mのピッチをつなげば、当然ロープが足りなくなる。
↓
案の定、ボルト一個に仲良く二人でぶら下がる羽目になった。
事例:
沢に2名でいけば、何か起きたとき対応力がない
↓
案の定、遭難事故が起き、同じ状況。
事例:
水圧がかかるところで、解除困難な確保をすれば、水流を浴び続けることになって窒息死する
↓
案の定、事故。しかも最悪系の死亡事故。
■ 「危険回避能力」を育成するためには、どのようなことに留意して取り組めばよいか?
以上のように、生まれつき私は、危機回避能力に優れているわけですが、
アダルトチルドレンではない一般の人はどうしたらいいのでしょう?
① 予測
② 回避
③ 主体性
「危険回避能力」とは、「自ら危険を予測し、回避する能力」のことです。
自ら危険を予測するためには、
1)危険の存在に気付き、
2)どのような結果が予測されるか
を
3)イメージする能力
が必要になります。
4)警戒:「大丈夫だろう」という思い込みは、危険
です。
また、自ら危険を回避するためには、上記の危険予測に基づき、
5)迅速かつ的確に意思決定し、
6)より安全な行動を選択する能力、
7)主体的に行動する態度
が必要になります。
(躊躇せず、勇気をもって、回避する)、そして、(自分のできうる最大限の行動を取る)
ことが大切になります。
以上
https://www.pref.tochigi.lg.jp/m55/system/desaki/desaki/documents/24-6.pdf
より抜粋まとめ。
■ 指摘
たぶん、①予想の時点で、だいたいほとんどの男性は、誰それが行ってきたから、俺も行けるという比較を、情報収集の根拠にしており、そのルートそのものの情報を集めていない。
あいつが行ってきたから俺も行ける ×
ルートそのものの情報 〇
したがって、実際に危険が起きたときは、回避する手段について想定していない。
50mシングルで登っているけど、もう25mピッチは終わったはずだが、支点が見えない。次のピッチは35mあるがどうしたらいいか?
↓
知らない。
↓
頭真っ白
↓
えーい!
= 行き当たりばったりの行動。
クライミングの相手が主体性を発揮して、断る。
=逆ギレする。
俺を馬鹿にしている!と個人攻撃と受け取る。
もう、どっちが本当の個人攻撃か、しっかり考えてほしい。
新標語: ルートの性格も読み切れない人のセカンドを務めるのは命がけ
です。
このような場合、コミュニケーションで解決できない人とは登らないのが正解です。
割っても気にならない程度の金額のお皿を買うのと同じです。
■ 危機管理能力が低い人の特徴
1)よく考えずに行動してしまう
2)知識と経験の不足
3)計画性の欠如
4)時間管理が苦手
5)自分のキャパを理解していない
オマケ:リスク予知能力訓練 事例。