■弱者男性
弱者男性については、上野千鶴子さんの『日本の女嫌い』に詳述されており、基本的にはコミュニケーション能力の低さに原因を求められています。
で、私がクライミングで感じていたことは…
トップクライマーなどの強者男性 = クライミング技術を有している
に対して、
弱者女性の強みで、講習会などの参加(金銭パワー)で、技術を得る
ことを期待され、
クライミング技術をホストの立場の男性に貢がされる
そのホストの地位に、周辺の男性が立とうとしている。
そういう感じがしたんですよね。
平たく言えば、だしにされる、ってことですが。 会の新人などは、よく出しにされていますよね。
新人=庇護の対象
そのためです。その庇護が得られない弱者男性は、自分にも庇護が欲しい、可愛がってルートに連れ出してほしい、とは、自分から発言することができない。
なぜなら、そうしてしまえば、負けを認めたことになるからです。
無知を認めること=弱者である自分を受け入れること、
になってしまう。 それは、古い男女観に縛られている男性には受け入れられないでしょう。
しかし、女性から、優しく何度も繰り返して、教えてもらいたい、とは思うのかもしれません。
まぁ、優しく何度も教えても、結局は教わらないんですけど!
いただき女子じゃないけど、せっかくの師匠とのクライミングに連れて行っても、教わるほうは、何を盗む力もないので、盗めない限り、無理だと思いました。
例えば、私は、故・吉田和正さんから、ボルダリングを教わっていますが… 吉田さんは、別に、
ボルダリングをするときはマントルを習得してからね!
とか一度も言ったことがありません。 ただ、普通に朝呼ばれて行ったら、マントル練習10回くらいさせられて、その次は本気トライだった、ってだけです。
ところが、男子と行くと、このプロセスがなく、いきなり取りつく。
長崎フリークライミング協会がやっているボルダリング講習会にも参加しましたが、いきなり取りつく、でした…
ランディングの確認が必要だ、ということも、中根穂高さんの講習で知ったことで、別に言語化はされず、普通に10級くらいのところを降りるのをさせられただけです。
こういう風に、
清く正しいクライマー
から
一度でも教わった経験
がないと、間違っていることを間違ったまま延々と続けてしまう…
しかし、それは
盗む能力の欠如に起因している
ので、仕方ないんじゃないでしょうか?相方はインスボンで、師匠からちゃんと盗めたのでしょうか?
たぶん、何も見てこなかったんじゃないかなぁ… 自分に見とれている人は、意識が他者には向かっていない、そこが問題なのではないかと…。
クライマー界では、多くの男性が、
頂きクライマー
になりたがっていると思います。あるいは、一発逆転クライマー。
2段がノーマットで登れさえすれば、女性にモテるとか人生が変わると思っていそうな気がします…