クライミング界に蔓延しているのは、主に男性メンバーによる
浅慮
である。つまり、
思慮の浅いこと。
浅慮に、殺されたり、殺されそうになった人の思いは深く、つらい。
思慮の浅い人間を作るのは?
教育の不在なのだろうか?
それとも、本人の資質なんだろうか?
それこそ、考えていない、つまり、浅慮、なのであろう…。
■ 社会的構造
思慮が浅いままの人間でも、楽勝で生きていけるように、構造的に作られてしまっているのが日本社会で、結局、弱者を再教育するよりも、その弱者のまま、考えないでも済むように、周囲がおぜん立てしてしまっているのが問題なのである。
たとえば、
残置直がけが九州のローカルルール
というローカルルール…
クライミングの終了点に関しては 歴史的遷移がある。
JDT(ADT)
→ 流動分散 →
→ 固定分散→
→ クワッドアンカー
で、現在ではクワッドアンカーが主流である。情報が伝播されないのは、山岳会が衰退したことにより、中央組織をトップとするピラミッド構造による情報伝播が上手く、機能しなくなったためだ。
■ 現在でもJDT、ADTが健在
実はアルパイン業界でも、JDTやADTは、いまだにご健在である… 古いクライマーは、新しいギアを購入しない。ので、結局、取り扱い説明書を見ない。
その上、古くからの教育をそのままにしている。古いクライマー自身は人工壁に通うことをしないので、情報がアップデートされない。
その上、山やということなので、ITをはじめとする情報機器とは無縁である。
そこが問題だが、そこを問題とは多くの人は捉えていないだろう… ずっと自分の古い技術を信じ切っているからである。
JDT(ADT)に関しては多くの記事が出回っているので、検索して勉強してください。
https://allnevery.blogspot.com/2021/07/jdtadt.html
教える側がこれでオッケーと思っている、っていうのが問題点である。
これなど、年に一回、ロクスノが、新人が入る4月号に毎週終了点特集を昨年の記事と異なる筆者に書かせれば、いいだけだろう。
山下さん、なんて、いい記事書いてくれると思いますけど…。
http://ifmgaguideyamashita.livedoor.blog/archives/280010.html
■ エチケットとして、浅慮はダメの空気感を醸造する
まぁ支点に関する知識が育っていないことの背景には
クライミングの倫理観として、男性の浅慮が肯定的に受け取られているクライミング文化がある。
それは、射精責任が問われず、男性の性欲に負けて、うっかり…という妊娠…という重大結果の責任…つまり子育て負担…を女性の側が受けてしまう、そしてそれを社会が男性を擁護し、女性を擁護しないという構造と同じである。
たとえ、そのセックスが女性の側にとっても快楽だとしても、それで男性とはイーブンであり、その女性一人が妊娠・出産・子育ての20年にわたる負担を一方的に背負うべきだという男性の主張には無理がある。
快楽5秒、苦役20年なら、女性にとってセックスや妊娠、出産、子育ては、全く割に合わない。
したがって、セックス自体をしたい、と思う女性がいなくなるだろう。
同じことで、クライミングも、白亜スラブは例えるなら、ほとんどレイプされたのと同じで、まったく喜びがなく(つまりエイドではなくフリーで登る箇所がなく)、一方的に尽くすだけのクライミングで、その上命まで取られそうになった、最悪のクライミングであった。
そんなクライミングで自信をつけていた相方。例えるなら、相手の様子など不在で、自分の射精だけが目的の男性と同じことだった。
私の屈辱は、まるで、自分の体を2000円で差し出してしまった売春婦のごとくだった。
東電OLと同じ気分ってことだ。
クライミングにおけるパートナー関係は、世間においては、弱者男性に身を売る弱者女性みたいな構造になっています。
それが、ほとんど真実だと思う。
日本社会の病理は、クライミング界に如実に表れているのである。