2024/06/11

【九州クライミング現状】Validationのことば「5.11からは安全でした」

■ 癒しのことば

普段は別のところで登っている権威ある団体の指導者が、しばらく前に九州に登りに来ていたそうで、いわく

ーーーーーーーーーーーーー

5.10代は、ボルトが遠く怖くて、5.11からは遠くなくて、安心だったそうです

ーーーーーーーーーーーーー

というのが、来ました…。

なんか癒されました(笑)。Validation になりました。やっぱりそうですよねぇ…

■ 欲しかったのは、”Validation”。日本語で言えば、”同意”、あるいは ”確認”

やっぱり、そうか…(汗)。

目の前に、5.9と5.12が並んでいて、5.12は地面に立てるところが1ピン目である、その現実を見ても、

  5.10代はピンが遠くて危険である

ということに、同意が得られなかった…。

のは、どうしてなんだろうなぁ…。 1ピン目が遠すぎます。

まぁ、原因究明はともかく…

まっとうな人がまっとうに課題を見て、曲がった松は曲がっているとみるのが、松をまっすぐ見ることであるように、

 九州の5.10代は、ピンが遠くて危険、

と同意が得れたことで、なんか 癒されました…(笑)。やっぱりそうだよなぁ…。

■ えー これくらい登れよ、5.9だぜ

も、全然、5.9じゃないですよ、全般にグレードはその人の主観で作られており、10cに5.9と言っても通ってしまいます。どの課題もそうですが、特に米澤さんの。

私の体内5.9感覚は、山梨の5.9なんで、たぶん、辛いです。

というのは、山梨時代に、入間のベースキャンプに行くと、なんでも登れて楽しい~!となっていたから…。入間は平山ユージさんのジムなので、室井さんのジムのピラニアより、課題が国際グレードなのです。

そんな私が、登って、

 これ、5.9?

と思うわけですから… 国際グレードでは、なおさら5.9ではないでしょう。

私にとって、1ピンとるまでの下部が4級の夢中歩行は、別に登れますが、だからと言って1ピン目が遠くていい、とはならないでしょう。

夢中歩行は、山梨なら、5.8かもしれません。

■ ”4本登れたら次” システム?

そういう5.9やら、5.10Aやらを 4本登ったら、次!っていう登り方って、クライミング自体を本当に分かっていないというか… 人に無理強いするような、素晴らしい登り方か?というと、全くその逆ではないか?と…。

事故をわざと誘発するような登り方、です。

クライミングにおける質の差、というモノを無視して、まるで人工壁を外に持ってきただけのような登り方ではないか?とおもいます。

■ オブザベを重視しましょう

そういう環境でも登らないといけないとなると?

四阿屋のインディアンフェースみたいな課題に騙されて落とされるリスクを回避しないといけませんが…

昔のクライマーは、5.11がオンサイト出来る実力になるまでは、ただ先輩の後ろについていたら良かっただけなのです。その代わりに、トンデモクライミングにも、付き合わされたかもしれませんが…。

今のクライマーは、そういう先輩後輩システムでは登っていないので、自衛する必要があります。