2024/06/05

【クライミング心理学】騙されてはいけない! 裏切りの傷

■傷の活性化

私の九州クライミングで最も活性化された傷は

 「だまされてはいけない」

である。これは、意外なことに、助っ人的登場での、奥村講習で叫ばれた。

たぐり落ちのキャッチだったが…。なぜ自分が「だまされてはいけない!」と叫んだのか、自分でも疑問だったが… その叫んだとき、奥村さんががっかりしたのは分かった。

しかし…、奥村さんは考えてみたら、行縢のエイドで記録を持っている人で、エイドで記録を持っている=ランナウト大好きクライマーって意味かもしれん… と、今頃、気が付いた(笑)。

エイドって、ランナウト自慢のクライミングなんである。ランナウトしないなら、ボルトラダー化してしまう。

昔のアルパインルートは、ほんの少しでも被ると、すぐにエイドを出していたそうである。

今のルートの成り立ちからは考えられないような話である。

トラウマに戻ると、あの叫び声は、真実の叫び声だったろう… というか、無意識に発生された言葉というのは、いつだって、その人の真実なのだ。

■ 騙されてはいけなさそうな出来事、各種

1)同じようなのに、BMCトラッドフェスへの誘いがあった。インスボンなどで、トラッドを習得中の人が次に行く岩場で、トラッドの本場のイギリスとかウェールズってどうなんでしょうかね?私の目には、ただ、ビビらせられに行く、としか思えないんだが…まぁ今度イギリス人のクライマーにラオスで聞いてみる気ですが。

2)騙されてはいけない!の3つ目は、なんだろうか・・?あ、樋口先生かな。樋口先生は非常に策士で、わざと私に必要のない設備を大村市が必要としているかのように思わせ、先生自身に都合の良い我田引水を先生がしたのでした。私は先生のことを味方だと思っていたので、残念でした。多久市は、スピードウォールはすでに誘致済みで、別に長崎にスピードの壁は要らない。

私は外岩クライマーなので、当然スピードクライミングの壁には興味がない。先生の、口車に載せられそうになったんだが、あとで先生は謝罪しました。

このことで、大村市の議員さんなどには迷惑をかけた。大村市は農業の人材欲しさに、いろいろとクライミングの話題を聞いてくれたんだが、クライミングの魅力を全国にPRすることで、若い人材が大村に移住するだけの十分な魅力がある岩場が、龍頭泉であることには今も変わりがない。樋口先生が筆頭開拓者なので、支点も整備されつつあるだろう…

私のあとからの推理だが、先生は、日向神と同じ終了点を龍頭泉に採用していたので、強度の不十分な、時代遅れの終了点であることが父兄にバレると、非常に指導者としての資質を問われると思って、龍頭泉を私に見せたくなかったようだ。まぁ正直に言ってもらえば、別に揚げ足取りは私はしない。

3)日向神についても、ひどい内容の支点だが、その改善努力がゼロのところが、私がしつこくなった理由に過ぎない。新田さんがリボルトしてくれたとしても、それは一部であり、バンバン間違った初期開拓が今も行われており、それを知っている人が熊本の会長さんだが、彼本人から、開拓者らに忠告してやる様子が一切なかった。男同士の絆って奴である。

4)それを全体的にホモソーシャルへの男性同士の連合と呼んでいるわけですが

特徴は

1)ちゃちな特権意識

2)男らしさへのしがみつき

3)共犯意識

まぁ、私にとってクライミングは、ついでの活動でしかない、ということをなかなか分かってもらえないのが、問題な気がする。

というのも、お前、岩に命かけてんだよな!という圧迫的な心理を感じさせられるからです。

今時、岩に命かける人、いないよ? 

それはかけてしまった人は、残念であるが。ユージさんらのスマートな登りを見たでしょう。あんな感じが普通なんですよ。だれも命かけるつもりなしです。

岩にすべてをささげる…それ40年前どころか50年くらい前の感覚です。

加害者になったり、被害者になってたりしている世界的クライマーのジャンボさんですら、命はかけていないですよ。今時のクライマーは、小さな幸せを大事にするんです。

そして、登る理由は超個人的。ストーンローカルズを見たでしょう…

私が登りたい理由は、”集中”です。 気分の切り替え。

クライミングに関する活動は、暇だから、やっている暇つぶし的な活動です。

特に外岩。ショートの岩場で死ぬ人ってホント、バカみたいな犬死でしかない。大体、そこ練習であって、山が本番なんだから。

山ヤの中では、本チャンと言う言葉があり、これは、ストリップに端を発する、ホモソーシャル性を表現した言葉だ。山の本番のことを本チャンという。じゃ、外岩は何なんだろうか? さしづめ、マスターベーションとでもいうところか?

それを、本番に格上げしたのがフリークライミングなんだが、日本ではフリークライミングは、40年停滞しており、

・5.12 波状攻撃 = なんとか俺をクライマーの仲間に入れてくれ…

から進化していない。

進化しているとすれば、進化の方角が、ボルダリングに偏っているわけなんである。

九州はボルダリングの聖地であるが、その聖地でのボルダリング初心者講習は?というと??

 ・ランディング練習なし

 ・マントル練習無し

 ・グレード5級以下は十ぱひとからげ

 ・3級しか登れない人がノーマットで2段を登りたがる

という全く、外岩のリスク認知の基本ができていない内容だった。

祝子川に二人で行ってこいというボルトの無批判な礼賛に限らず、九州のクライミング教育は、非常にまずい。

 登ったら、降りなくていけない。

その超・根本のところがお留守なのであった。

なんせローワーダウンが怖くてできない人を、比叡に連れて行ってしまうわけなんですから。しかも、連れて行っている本人が懸垂下降でロープの末端が地面に届いていない。そんなクライマーが、会の秘蔵っ子、って…。

いや、岩場に連れていく以前に教えておくことが山ほどあるでしょう。そんな奴、押し付けられても、私もイラナイ。私にだって、相手を選ぶ権利はあるはずです。

ほんと、君子危うきに近づかず、です。みなさんも気を付けてください。

      正しいビレイを受けるのは、特権ではなく、最低限の要件です 
            高値で売ろうとする人=変な人