2020/02/06

クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

■クライマーのゲストハウス×エンジョイワークスさんの手法

エンジョイワークスさんの手法は、大変すばらしい手法です。

クライマー人種の貧乏さは、ある種、芸術家人種と似ています。とにかく、クライミングだけしていれば幸せで、世俗の幸福をあまり求めていないクライマー人種。とにかく、絵を描いてさえいれば幸せで、世俗の贅沢と無縁な芸術家人種。

エンジョイワークスさんの手法で、いいな~と思ったのは、アーティスト向けの倉庫の改装です。

これは、まず、困っているアーティストたちがいます。アトリエがなくて困っている。

そこにEWさんがヒアリングします。

「いくらなら出せそう?」
「月額2万円ならだせそう」

とアーティスト達が言ったそうです。そういう人が15人、集まったそうです。

2万円×15人=30万円です。これなら、大きな倉庫を30万で借りることも可能です。

まずテナントがいて、その人たちに必要な物件を探す。

これなら、入居者がいない、ということが起こるはずがありません。

クライマーが15人集まるのは大変かもしれませんが、5人は確実にできますよね。2万で住めたら、クライマーだってしあわせでしょう。5×2=10万円です。

田舎では、立派な古民家でも、月額5000円/家賃で、おつりが来ます。

5000円でレンタルした家を、残りの95000円で改築すれば、少しは家の状態も良くはなるでしょう…

運がよければ季節が良い時期には客人も泊まってくれるでしょう。無料で泊めても、その人が宣伝してくれる効果が計り知れないです。

5000円の家賃でも、年なら6万円で固定資産税1万円を毎年垂れながしにしているよりは、大家さんも5万円のプラスで、なにもしないで得れる金額としては、普通預金よりうんと有利でしょう。今どき、5万円の利子くれる貯金あります?ないですよね?

大事なのは家を買わないことかもしれません…特に取り壊し費用が膨大なぼろ家屋。

古民家調査士という仕事をしようかと考えたこともあるくらいのリスクです。下手を打つと、取り壊すのに400万円とかかかります。もうそれだけで、関わる全員ババ引いたも同然です。

とくに個人でこのようにリスクを取って物件を購入できるのは、購入費用全体をどぶに捨てても、まぁ余剰資金だからいい、と考えられる富裕層だけです。つまり、自分の生活に影響がない人。身銭ではなく、余剰資金で、全体に無駄になっても、かまわない人だけが取れるリスクです。