2020/02/21

東秀樹さんのFB投稿の写し

大変良いことが書かれていると思うので、消えてなくならないように転載。

ただし、私の実体験上、違和感があるのは、ジムやショップの店員さんが無知な人ばかりで、自分でカタログデータで買う方が正解だったことのほうが多いってことです(笑)。

赤字は当方です。


東 秀磯
我々の現実と矛盾
クライミングギア
クライミングの初心者にギアの使い方を身近で教えてくれるのはジムやショップです。
しかし経験が増えると出費を抑えようと、海外通販やネットショップに頼ることもあります。そのために国内の小売店はダメージを受けます。
個人的にはできる限り安く入手したい。それが多数になれば身近なアドバザーを衰退・廃業させてしまうことにつながっていきます。
やがては貴重なアドバイスをしてくれる人はなくなり、カタログデータだけに頼らざるを得ない時代になるかもしれません。
クライミングエリア
クライミングエリアに人が少なければ、順番待ちは無いし、岩の磨耗が少ないし、チョーク跡も抑制されます。そういう意味ではクライマーは少ないほうがいいのです。
ただし自分に登る権利があるということは、他人にも登る権利があるということです。
クライミングがポピュラーになって行くと当然人口が増えます。そしてクライマーとしての不文律を知らない人びとも多くなるということです。我々には新しい価値観が必要かも知れません。
スポンサー
当初、クライミングコンペのスポンサーはクライミング業界につながりのある会社でした。
現在では全国大会のスポンサーのほとんどはクライミングに直接関係のない会社です。大規模の大会を整った競技施設や機器で運営するために大きな役割りをしていただいています。
スポンサーの方々がクライミングの理想とは異なる方向に競技会を向かわせないことを願うばかりです。
ジム
クライミングジムが増えるということはクライマーにとっていいことですが・・・。
クライミングジムは当初、外岩のための練習場所でした。その後、コンペクライマーのトレーニング場になり、外岩に行かないジム専用クライマーも登場しました。
いまでは大衆化して、レジャー感覚でジムを利用する人も多くなりました。クライミング意識に低い人も増えて、ジムで騒いだり、他人の登っている下を走り回る人びとも少なくありません。
つまり大衆化ということはクライマーではない方もクライミングをするのです。
情報
インターネットのSNSやHPで手軽に情報が入手できます。岩場のルートやアプローチ、コンペの案内や出場登録、さらにムーヴの動画や最適な登り方の紹介まで見られるのは大変便利です。
ただし、岩に行くのは登るためではなく、インスタで披露するためというのは本来の目的と外れているような気がします。
さらに登る前に、必要以上の情報を得られるということは冒険的な要素をなくしていくことにもつながります。
ジムと自然
今やジムでクライミングを始める人がほとんどです。その中には自然の岩に触れることのない人もいるかもしれません。ジムは便利で快適ですが、暑い寒い遠いと言いながらも、自然の岩は格別の素晴らしさがあります。クライミングをするなら、自然の岩は必ず向かって欲しい方向です。
ただし、人口増・マナー・モラルなどの問題も生み出します。
我々は矛盾に満ちた時代を迎えています。願わくはクライマーの叡智で解決できていきますように・・・

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ジムやショップは素人さんばかりです。

事例1)
登山ガイド三〇ガイドに確保器を買うのに何を買ったらいいか相談しました。「確保器なんか使ったことねぇ!初心者には確保器は要らねえ!」が返事でした。え?!まだ肩がらみ?カムを見たら、棒フレンズでした(汗)。甲府幕岩は肩がらみで確保していました…(もっと汗)。
結局自分で研究して、ATC-XP ガイドを買い、師匠に褒められました。
事例2)
著名な登山家の主宰する登山学校に所属しようとしたら、”うちではまだエイト環”と言われて断念。沢装備で、フリークライミングはできない。

事例3)
グリグリとクリックアップで悩んでいた時、クリックアップの使い心地を実施で試させてくれたのは、近所の強つよクライマー君。決して、ジムのお兄さんではないです。

事例4)
福岡に来てすぐの時、一発目のジムに行って、ここムーブどうするのかなぁとジムのお兄さんに世間話程度を期待して話しかけたら、「僕、クライミングはできないんです…」と言われた(汗)。え?!と思って聞いたら、体育大学卒だと。

事例5)
福岡の超有名登山用品店に、ハーケンを買おうと思って、欲しい者の製品名を電話で言ってあるか確認しようとしたら、「すみません、うちでは取り扱いがないんです」と言われた。通販で買うべし。

事例6)
冬靴。買おうとしたら、どこにも女性用売っていないので、大阪、東京、甲府と渡り歩く羽目になった。結局最初に買った靴は、残雪期程度で、ダブルのブーツをアイスをするにあたり買いなおした。凍傷で爪が黒くなった後だった。

事例7)
ザック。80リットル以上の指定があり、探したけど、大阪、東京、甲府のどこにもなく、結局、安曇野のモンベルで60リットルを講習の日に購入することになった。会の先輩に「60リットル以上のザックは知性がない」と言われた。というか女性用で80なんて売っていないし、合っても担げない。あとで海外登山に行く女性に効いたら、その時しか使わないので、体に合っていないザックで我慢するそうだった。

事例8)
クライミングシューズ。甲府のI〇Iに行っちゃった人はもれなく5.10のスパイアを買わされることになり、結局新人は人工壁スタートなので、初日にこれじゃダメとなり、買いなおしになる。

事例9)
イボイノシシ、置いていない店が99%。

事例10)
アイススクリューも品切れアイテムで海外通販がベター。ヌンチャクも同じ。みんな安いから海外通販するんじゃなくて置いていないからするんですよね…送料のほうが高くて、全然安い買い物にはならない。

海外通販については、深ーい誤解があると思われます。