2020/03/13

85年から数年

■ 石灰岩時代=ボルト時代

85年という年がどうもクライミング界では、分水嶺だったみたいで、以後、どっかぶりの石灰岩(フェイス?っていうのかしら)へハードフリーの場面は移動していき、どうも、石灰岩クライミング=ボルト連打、となったようです。

そりゃそうか。ハングした岩場でボルトがないとすぐさま、グランドフォールですし…
というので、時代の流れ的に、第一期ボルト時代が85年から数年らしいです。全国にあっという間にボルトの岩場が広まったのだそうです。

現在は2020なので、2020-1985=35年。 

30年から35年経っているボルト=こわーい。

という法則みたいです。

■ 今も昔もオーバーハング大好きみたい

ボルダーに行って分かったのですが、男性は、やっぱりオーバーハングが大好きみたいで、それはやはり強みである上半身の筋力が生かせるからなのではないか?と。

ボルダーってかなり強傾斜です。 逆に言えば、傾斜がないと面白くない、みたいな??

そんな感じなので、ボルダーや石灰岩での強い傾斜に取り組む男性たちの根源的な願いは

「持って生まれた生命力を燃焼させたい!」ってものじゃないか?と想像しました

だって、今男性のパワーが活躍する場って、そんなにないですし…。

女性から頼られるっていうのも、体力面で女性が男性を頼らないといけないケースって、ほんとに探さないと無いくらいで、頼りにし、頼られるという関係が築きにくい。

時代は悪平等すら漂っていますし…

■ 得意不得意の分担

というので、男女で組む場合、得意不得意を考えてみました…

ラオスで、登った時、ルートの適、不適が色々あるということが分かりました。

一手が遠い課題=男性向き
スラブ&カチが細かい課題=女性向き

ということで、そういう課題が交互に出てくるようなマルチのルートがあると、役割分担するようなことになって、スピードも速くていいのかもしれません。

クラッカーは杉野サイトを見ましょう

■ ロクスノ=会報代わり説

杉野保さんが不慮の事故で亡くなり、今『Old But Gold』という連載記事をいくつかいただいて読んでいます。

そして、ああ、ロクスノと言うところは、山岳会の会報だったのだ…と理解しました。

ロクスノは、現代の山岳会が機能しなくなった時代に、山岳会の会報紙に代わる位置づけなのだ…とデイドリの記録を見て思いました。デイドリの彼が、杉野保氏の文章が書ける岳人になるか?ならないか?将来が楽しみです。

■ クラッカーは杉野サイトだけ見ていればいいのかも?

私は杉野さんから教わるのではなく、吉田和正さんから教わる気でいたので、杉野サイトをさしてチェックしたことがなかったのですが、今回サイトチェックして、へぇ~と言うことになりました。

クラックの名作、勢ぞろい中。なるほどね~これをみんな追っかけてたのかしら~なんて、過去に出会ったクライマー君たちが何を目指して頑張っていたのか、なんとなく、見えたような?見えないような?気持ちでいます。

■ クライマーのタイプ

私は記録や写真を見て、それに触発されて、登りたい!ってないんです。人の記録を読んで、それからどこかに登りに行きたいタイプではなく、地域研究派と言うか、自分の置かれた地域での山と言う自然、岩場と言う自然について詳しくなりたいってタイプなので… 

こんなところにこんな岩場が…という発見が好きなタイプ。

というので、クライマーには2タイプあるのかもしれません。

タイプA …インスピレーション型。岩の造形を見て、登りたい!というインスピレーションが沸くタイプ

タイプB… 地域研究型。すべての尾根とすべての谷とすべての岩を知り尽くしたいという全方位タイプ

登のが目的ではなく、知るのが目的だったりもするので、けっこう旅タイプと間違えたりもします。

タイプAの方は、見た岩が遠くにあったりすると、必然的に旅をしないといけなくなりますが、旅自体に適性があるわけではないかもしれないので、旅を苦痛と捉えて、その苦痛を減らそうとする傾向にあるように思います。

ので、タイプAの方は、豪華になりがち。

私はタイプBなので、知るということに掛けるコストは小さいほうが好き。最初から、知りたいという原動力みたいです。登ることに固執が少ないみたいです。

というので、上達となるとやはり早いのはタイプAなのかなと言う気がしますが、手段を選ばずに陥りやすいのもAかもしれません。






2020/03/12

ロクスノ 087号

■ 087号のロクスノ

は、私のために助け船か?というような内容でした。

とくに東さんの特集…。要するに、東さんが13を登っているころ、奥さんは長年5.10代をさまよっていた話。女性と男性は違うんですと、そこはなく伝えたい。

一般に男性は男性の基準でしかモノが見れないケースが多い。特に家に男の子の兄弟しかいなかった家庭の子。

デイドリの記事は初々しかったが、やっぱり”男子”って感じで、”男性”ではなかった。”カムを発射”と書いてあり、まぁ、要する、体力のゆとりがグレードにつながっているだけなんだなーと思った。若さだね~って感じ。若い時に取れる糊代を取っておくことや、努力をいっぱいしておくことは、悪いことではない。念のため。ただそれを誰しもがやらねばならぬという意味じゃないです。

下り坂に差し掛からないと分からないことがいっぱいあり、それは上り坂の男子には分からない(分かる人もいると思う)。両方を経験しないと分からないのが、大体の男性で、最初から分かっている人は、かなり人間力高めの人だと思う。

チョークの記事の力の入れように驚いた。クライミングに占めるチョークの存在感は5%くらいなもので、その細部にかけるページ数が、デイドームの記録に掛けるページ数の数倍であることが世界の現実を示しているようだった。

フリークライミングって、肉体以外のほかのモノを使わないって意味じゃないのかね?と意地悪を言いたくなっても無理はないであろう… つまり、チョークごときに力入れすぎだ。

ジャミング技術の特集…とりあえず知っていることだけだった。ワイド特集のほうに期待したい。

チョークより、ジャミンググローブを国産で誰か開発してほしい…なんで、あんなものに4000円?!とお高い。原価数百円と思う。適正価格は1500円だと思う。

倉上君の食事の記事。でしょー連発。私と考えていることが同じでうれしかった。

北方稜線・・・行きたい。単純に私は山が好きなんであって、美しい自然の造形美が好きなので、岩とか山とか、区別なく、自分が歩ける場所で美しい景色を見たい。

雪の山が好きだったので山をやっていたのに、いつの間にか、雪も氷も関係なくなり、なんとなく、騙されたような?キツネにつままれたような気持だ。なんであまり美しいとも言えない、いかつい岩と格闘中なんだろうか(笑)? 私は雪の妖精が出そうなメルヘンな世界を愛していたのに?

とは言っても、岩場に行ってしまえば、変な脳内物質が出て、そのために、膝の痛みも忘れ、知らない間に頑張っちゃうんだよなー。

というので、そういう脳内物質がなぜ出るのか?ということに研究の軸足を移していこうと思った次第。

2020/03/11

キンクしないトップロープ終了点

■ RI

本日のRIの記事です。

https://rockandice.com/climbing-gear-tips/kinks-be-gone-how-to-rappel-and-lower-without-twisting-the-rope/

上の画像がキンクしないトップロープ終了点。 下の画像は、カラビナが固定されてキンクする終了点。

余談ですが、トップロープは、自前のヌンチャクに掛け、終了点に自家掛けするのはやめましょう… 

カラビナが回転しないのでキンクする手作りハンガーの終了点。

こちらは

ハンガーを省略して、ボルトにチェーンを直付けしている手作り終了点。

チェーンがスイベルの役目をはたして、キンクはしにくいとされるようです。

フリークライミングを教える機関がどこにもないってハナシの続き

■フリークライミングの教育機関? 

さて…今日は、穏やかな晴れで、なんだか気分が良いです。

というので、色々と、考察の続きを書きます。

フリークライミング、を教える機関がどこにもないってハナシ

ですが…、やっぱり、フリークライミング協会、が基本的にフリークライミングの教育機関たるべきなのでは…???

ちなみに、私は実はフリーは、全然フリー(自由)じゃないから、あんまり好きではないのです…

■ 注文の多いフリー と 節操のない岩場 の考察

とは言っても、九州に来て、岩場に人工ホールドが取り付けてあったり、木っ端が取り付けてあったりすると、「これは、フリークライミング協会の人が見たら、悶絶&気絶するなー」くらいのことは分かります。

大体、フリークライミング協会のイメージって、”なんだか色々と注文多そう”というもので(笑)、私が、”フリーは全然フリーじゃないから好きになれない”というのと同じ理由です(笑)。

なんでフリークライミング協会が、そんなイメージを持たれるに至ったのか?

それは、たぶん、卵が先か、ニワトリが先か?みたいな話になると思いますが、結局のところ、岩場に人工ホールドとか、岩場に木っ端みたいな岩場が増えて、結局、外岩が過剰に人工化されてしまった=外岩のインドアジム化 が起こったということみたいなんですよね。

そういうのを見たら、そりゃ~誰だって、えー人工ホールドをつけてまでそこに登りたいなんて、それ、ズルでしょーと思うわけです。 ええ、それは、私みたいな、まだ10台でひいひい言っているクライマーだって、ちょっと変ねーと思うのは道理なのです。

付け足しホールドがないと登れないつー話なら、登れるまでトレーニングして帰ってくるか、登らなきゃいいじゃん、ってハナシで。

■ なぜ岩場が人工壁化したのか?

一方で、岩場の整備者の側の事情も分かる。 昨今のクライマーは、安全管理が未完なまま岩場に来ます。

昔はアルパイン全盛だから、懸垂下降やプルージック登攀ができないで岩場に来るクライマーがいるわけはなかったのですが、あれやこれやが分からないまま、基本的に入門の岩場っていうのは、誰しもを受け入れる岩場、です。

となると、初心者だけで登らせられない訳です。経験者も何か楽しむことがないと、連れてくる気にならない。ので、1本くらいは12台や11後半が欲しいとなります。

その人工ホールドがないと13になってしまうようでは、経験者が来ても登るものがない=初心者も岩登りに来れない=両者Lose Loseの選択肢…

というわけで、これを避けるために、岩場に木っ端、みたいなことになってしまうわけですね。

なので、入門者用の岩場というのは、人工壁みたいなものです。

の割には、ボルト間隔が、成人男性に合わせてあり、あまり万人向けとは言えませんが、それは、今後デビューしていくだろう、フリークライミングの岩場、がそうなので、それはそれでいいのかもしれません。恐怖にも慣れないといけないわけですし。

というので、結局のところ、入門者用の岩場というのは、特殊な立場にある岩場というわけです。大体、都市部から近い近郊の岩場がそうなります。

いわば、クライミングジム代わり、というわけです。余談ですが、クライミングを難しくするのは簡単で、限定を増やせば、同じ課題でもどんどん難しくして行けます。

簡単すぎて登るところがないという人は、靴を悪くし、ザックを重くし、チョークを悪くし、プロテクションをギリギリまで減らして行きましょう。

■ 入門者への教育用岩場

というわけで、インドアジムスタートが主流の昨今の岩場においては、基本的に、入門の岩場では、フリークライミングの掟やイロハは、諸般の事情のために、先輩みずからが目をつむるということにならざるを得ません。

それは段階的な教育が必要ということです。例えば、城ケ崎のスカロップ5.12dに憧れるような男性クライマーは、正しく成長していると思いますが…そのプロセスで死んでもらっても困るわけです。

私は甲府時代に、親しくしていた、あるガイドさんから、「俺、先輩をビレイしていたら、その先輩、カム3つ飛んでさ」という話を聞かされていますが、そういう話を聞いても、それがどういうことか?というのが、基本的には、連想したり、空想したりできないのが、最近の若者のようなのです。

ちなみに上記のセリフを翻訳しますと、”カムのプレースメント技術を磨く前に、限界グレードに挑んではいけないよ”って意味ですよ。

つまり、リスクの取り方、というのを、言葉でストレートに伝えないと多分、分からないのでは?

というので、今というか、ここ30年くらい?求められているのは、たぶん、基本的なフリークライミングの掟を語った話です。

私は、今のところ、山岸尚将さんが書かれた『教科書になかった登山術』という本が一番いいかなと思っています。

https://amzn.to/2IypH7E

■ 入門者向けルートガイド

杉野さんのOldButGoldは、いぶし銀のような渋くて古いルートが、実はとても楽しいルートだということを紹介している良きルート紹介だと思いましたが、それは5.12代のクライマー向けであって、あまり万人向けであるとはいえません…

5.12にたどり着く人は、クライマー人口のうち数割だと思いますが、5.9を通過する人は、クライマー人口のほぼ100%です。

ですので、世の中に必要なのは、”5.9 But Gold”と言うようなルート紹介の記事であり、それがないから、まぁクライマーらは、ボルダーで糞詰まりを起こしているってことです。

ボルダーで初段を落とした後に、リードに来ても、5.8で登れない人はたくさんいます。

私の後輩だったO君は、元気よく「エイハブ船長登れました~」と言ってくれた(
エイハブ船長は1級の基準課題です)ので、じゃあ、そろそろ外でもリードしないといけないなと思い、私がオンサイト出来た5.10aを勧めましたが、登れず。若いクライマーにとってボルダー1級のほうが、リードより易しいのです。

”5.9ButGold”なルートは、実は、ガイドさんと開拓者、あるいは、山岳会のリーダーが握っています(笑)。 たぶん、その知識をできるだけ高く売りたいというのが、ガイドさんと山岳会のリーダーたちで、自分は無料で得た知識を、恩売りに使いたいみたいです。

そういう姿勢ではなく、この岩場の”5.9ButGold”なルートはこれだよ!という知識がもっと多くシェアされるようになれば、おそらく、日本のクライミング界は花開くに違いありません…

海外のトポの外岩分類

■クライミングのスタイル分類

いつも思うのですが、なんで日本のトポにはスタイルの分類がついていないのでしょう?? 私なんかより、フリークライミング界の大御所は一杯海外の外岩のトポを見て、分かりやすいな~ こうしたらいいな~と日本の岩場の情報不足の、具体的に何がどう情報不足なのか?ということは分かっているでしょうに…。

例えば、The Cragにはこのような記述でその課題やエリアがどんなスタイルで登るべきかを指南してあります。

ボルダー
トラッド
スポーツ

トップロープ
ディープウォーター
ヴィアフェラータ
アイス
アルパイン
トラバース

とくにアルパインの思想をフリーに、そのまま持ち込んでいることの摩擦や矛盾が大きいなと思います。

例えば、日本のフリークライミングのルートでは、5.9が登れる人のためにボルトがあるわけでなく、5.12の人が楽勝だからと言う理由でボルトは飛ばしてあったりするので、どこで落ちてもロープとボルトに守られるわけじゃない…。そのような状況の中で、プリクリップに文句をつけられている状況なので、驚きました…。文句をつけている人たちは、ボルダーではSDにすると2段、たってスタートだと5級っていう課題があるのは知らないのでしょうか…。

こうした標準体型&5.12クラス以上から楽しく登れるという日本的事情は、遠藤由香さんが、男性にショルダーされてエイドルートにクリップしている姿を見て理解しました…。登攀力があっても、身長がなければ、クリップできない(=自分の身を守れない)ので、私が、トムとジェリーが登れないのは当然みたいでした…。

(余談ですが、その後エイドルートのお誘いを受けても断っています... 背が低いことのハンデが分かっていないパートナーと行くと危険だと思う。誘ってくれる人は、私がエイドルートをリードするにはショルダーが、あるいはプリクリ棒が必要になると分かっていないと思います。そのような人と行くと非常にマズイ結果になることが予想されますし、セカンドなら、普通のフリーのルートでいいわけですよねぇ)

日本では、人工壁のことだけをスポーツルートと言うことになっているようです。

海外のトポには、スポーツ、という記述があり、それはたぶん、このルートはランナウトしていないですよ、5.9だったら、そのグレードが限界グレードであるクライマーに適したボルト配置になっていますよ、ということなのだろうと想像しています。

日本のトポは、スタイルを分類していない。

■ フリークライミングの教育機関がない

また、フリークライミングの教育機関がない。フリークライミングを教えます、ということには、クライミングジムでもなっていないし、登山学校に行けば、当然アルパインクライミングを教わって、フリークライミングを教わるわけじゃない…。人工壁があるじゃん、となりますが、人工壁はスポーツクライミングを教えるところで、フリークライミングを教えるところじゃない。

となると、フリークライミング、を教える機関がどこにもないってハナシですね。

■ サボっているのは誰だ?

まぁ、ちゃんとガイドさんがフリークライミングの、フリークライミング足るゆえんや本質をきちんと教えてこなかったのが良くないと思いますが…。ちなみに私はアイスですが、保科さんスタートのクライマーですが、そんな話は聞いたことがありません。保科さんが悪いと言いたいのではないですが。

登ってトップロープ張ってあげて、ムーブだけ洗練させてあげて、リードのビレイをしてはあげないのがガイドさんは一番楽です(笑)。

私も後輩には、よほどのことがないとリードはさせません。自分が登った課題にトップロープをさせてあげるだけです。

死なれたら困るので(笑)。

ので、後輩にリードしていいよ、というのは大変なご褒美と言うか譲歩と言うか、そんな感じです。

大体、デッドで取りに行っているような人は、「まだまだリードさせられないなー」と思って見ています。


2020/03/10

Rock In Japan Vol 0 to Vol 14 By Tamotsu Sugino

杉野さんのGold But Old からスカラップ

■スカラップ

杉野さんのGold But Oldがどのような特集だったのか知りたくて、送っていただいた記事を拝読しました。

城ケ崎スカラップ12dの記事。

1)課題の位置づけ
85年が時代の代わり目だったこと…
私は2016年から登っているので、1985年なんて中学生?なんですが…当時はハードフリーと呼ばれていた時代だそうです。そういえば、前の会の先輩らもそう言っていました。ハードフリー。今ではなんていうのかね??? で、ハードフリーなクラックから、ハードフリーなフェイスへの転換点が85年あたりなのだそうです。

2)グレーディングの機微
名ルートなら、初登、第二登、第三登くらいまでは書かれていないと(笑)。
初登の池田功さんと、二登の橋本覚さん、3登の吉田和正さん、それぞれ強みが違い、正確なグレーディングというのは、大変難しいのだろうということが分かった…と言うのは、やはり得意だと易しく感じるから。

スカラップは、片腕懸垂大得意、天井レイバック大得意の人に向いた課題らしいですよ☆ 

3)名文とは?

パワー&デリケートなムーブということで、男性的でもあり、女性的でもあり、プロテクションのセットに不条理な恐怖があるわけでもないそうで、とっても魅力的なルートに感じられました。

杉野さんの書いた文章が素晴らしいのは、

そのルートを登りたい!という気持ちにさせる力がある、

ということです。

そう言う文章を良い文章だというのだ、ということが分かりました。

お送りいただいた方、本当にありがとうございました!!

2020/03/08

20年遅れの九州の実情が推測できる出来事

■ なぜそうなったのか?

私は起きている現象は単なる「結果」なのでさほど興味はなく、「なぜ、そうなったのか?」という理由ならびに背景の方に俄然、興味を惹かれるタイプです。

杉野保さんの以下の文章が書かれたのは、Free Fun32号。
ーーーーーーーー
対物ビレイ全盛の、リングボルト1本で対物ビレイしていた輩に注意した藤原雅一氏が、「アルパインやったこともない人にそんなこと言われたくないね。」と罵られたというのは有名な話
ーーーーーーー

FreeFun32号が出たのは2000年。

そして、私も九州で初めて行った矢筈岳で対物ビレイを見て、その中で男性クライマーが他に4人もいたのに、私以外の誰もそのおかしさに気が付かないのを見たのが、2018年。

・私以外の誰も気が付かない
・誰も指摘しない
・2000年から18年もの時間差

を総合すると、どれだけ強い思い込みと上からの押し付け?が今現在もTo Be continued 状態か?ということですね…

散らかった部屋もずっとその中にい続ければ、それが普通になります。大なり小なり、それは人間だからあるわけですが、それを知ろうとするか?しないか?では大きな差がある。

■ 私以外の誰も気が付かない 焼け太った人がいる

このときは私以外の誰もそのシュールな図に気が付いていなかったのでしたが、後でFBでこの時のことをアップすると、

”私は気が付いていました”

という男性が一人いらっしゃいました。I橋さんです。まぁその方もその場でその人に向かって指摘できなかったわけですね。なぜなのか? ここも私のような思考回路の人には、謎解きの興味が惹かれるところです。

まぁ、I橋さんが指摘できないのですから、私が指摘できないのは、責めないでくださいね。私だって神じゃない。

さて、その後結局、焼け太ったのは、I橋さんで私ではないです。私はまぁ一緒には行きたくないからいいんですけど。

■ 学歴自慢

大学山岳部だったことを自慢する人がたくさんいますが… ”俺、一高”に始まって…、大学山岳部って、今現役山屋の場合、信州大学以外自慢になるんですかね?

自慢になった時代の大学山岳部の人って今、80代とかなのでは…?

というのが素朴な疑問。昔取った杵柄=現代的な知識習得がおろそか…という気配が濃厚で、むしろ、否定的な要因のような気がします。つまり、「私は昔教わっただけで、現代のスキルは持ち合わせていないです」という話のような?

そうかもしれないと思って、他の人にも問い合わせてみました…そしたら、やはり、そのようでした。

ただ、誤解があってならないように言いますが、自然 は、何十年も変わらないので、例えば、どういう傾斜から危ないか、などは当然、リスク認知は変わらないので、経験値が多いほうがいいです。

かといって、それは、自分で認知力を高めていくのが、楽しいというような話です。

■ 20年遅れの九州と言う場所

九州に来て驚いたのは、やはり、支点やボルトがまるで見たことがないようなのが一杯出てきて、どうにも理解の使用がないことでした。

・座ってビレイする人はダメなビレイヤーと聞いていましたが驚きの実態が。
・終了点にロープ自家掛けはダメと聞いていましたが、年配の人から自家掛けするように指導されるそうです
・人口壁の使用者試験で、壁の途中でトップロープを取るには2点支点を使えと教えており、はぁ?でした。
・怪しい支点を構築している人にもそれを誰も直接言うことができないそうでした

たぶん、人間関係が壊れることを恐れて、口が重くなって、すでに20年みたいなことになっているらしいです。

失うものが最初からない人しか何も発言できない… いやはや、日本社会って、19世紀みたい。

右ひざのこと

右ひざのこと

右ひざの脱臼は、やはりまだ完治には程遠く、寝ているときに右を下にして、寝返りを打つ動作が痛くて、目が覚めます。

1)膝をひねる動作がある足ジャムは微妙。
2)ジャンプで着地しないといけないボルダーはNG
というわけで、まぁできることは
1)オーバーハングでツイスト登り 落ちるときはびよよん
2)落ちないで歩けるスラブ
以上終わりかなぁという感じです。ともかく足を突くという着地がNGですので、びよよんだけが安全。

MRIを取ったら?とも言われたのですが、脱臼って腱が伸びきってしまったという状態のことなので、まぁ、時間が解決するしかないかなと思っています。

温泉で回復したいなー。福岡は九州にある唯一の温泉貧乏国なのです(><)。特に海側。ので、その点がちょっと残念。

2020/03/06

What's the meaning of taking your own risk?

Photo A
 This is what I see familiar in Japan.















Photo B


What's this?

I don't know...












Photo C






This is the proper bolt.

M10 goujon.





















Photo D





This is what I saw in the latest sea cliff climbing..












...and its environment.

 Sea cliff as it is obvious.














Until you open the bolt, even a developer can NOT know if the bolt is alright and trust worthy...

So climb at your own risk... the words sound so empty...

What the heck dose it mean????  It means "Don't blame me if the bolt fails!" ???

But in reality, the law has already decided it is the developer's fault...

■ Experienced climbers too can not know

Even experienced climbers too can not know how strong the bolts are...

so their solution... is DOES NOT FALL... so did I.




This is a unique anchor I saw near by crags...

which even the developper climber does NOT use...

since he doesn't need it to practice.

Why use it when the developer himself does not use it?

Because you want to lead climb?

You might be better to lead climb till you hold the tree...


I was feeling uneasy and my mind was trying to find the answer... why why why...

may be that is why I like to climb outside of Japan.

カットアンカーの中身は開けてみるまで分からない=クライマーに自己責任で登れと言われても困る

写真A
 これはよく見かける、ごくありきたりなペツルと思ってしまう、ボルト

なんか見慣れたサイズ感…














写真B
これは? よく分からないボルト。
















写真c


これはグージョン。






























写真D





これはM10カットアンカー














 の置かれている環境。

で、これは、このシークリフと似た環境であるシークリフでカットアンカーを開けたら、どうなっていたか?っていう話。























ボルトというものは、開けてみるまで、開拓者本人すら、そのボルトが信頼できるのかできないのか?分からない…

そんな状況で、クライマーの自己責任で登れ、ってセリフは、どういう意味を持つのか???

いや~ 意味深ですなーほんと。探偵並みの知性がいりますな。クライミング業界ってところは…

■ ベテランの判定

最初の写真のは、見慣れた感じがしますが…正解はM8カットアンカー…(汗)。これを見慣れてしまって、危険認知できなくなっています(汗)。

それは、ワタクシだけでなく、大ベテランも同じだそうで…。

写真DのM10カットアンカー@シークリフでは、使って登るそうでした。登攀歴30年くらいの方。シークリフはケミカル一択でしょう。


師匠の青ちゃんに不安になってお尋ねしたこの終了点…。

開拓者本人は、上の木からトップロープを取る…その行動を見て、不安になった。

結論:

無くても登れるから、なしで登る系…









というわけで、九州クライマーらしく順調にボルダーに押し出されるわけですな~

ボルダーの次に安心なのは、クラックだとクライマーは気が付いていない。

ボルトルートは、外からは検知できない危険が一杯。