総括すると、
日本クライミング界のレベル低下の実態を語る
記事が人気なようです。
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最近、スティーブ・ロング氏と話をしましたが、5.12 5本のオンサイトというクライミングガイドの要件が、クライミングインストラクターとなるにあたって、的外れなのではないか?と水を向けると、それはおフランスの物まねで、本家おフランスでも反省しているそうです。事故が増えたんだとか。おフランス至上主義にかぶれてしまったってことなんでしょうかね…。
まだ指導者資格については、AACのほうがましなそうです。クライミング教育へ進みたい方はご参考に。
オリンピックで選手が勝っても、一般クライマーのレベルは、40代スタートのおばちゃんクライマーが、「単独初見でフリーソロ」で登れるルート(例:阿弥陀北稜)で、大学山岳部が遭難で死んでいたり、ベテランと称した人が仲間を凍傷に陥れているような現状ですからね…
「体力」ではなく、「知性」つまり「判断力」の問題。
先生の言う通りではなく、「自分の判断」で登りましょう。
セーフクライミングに必要なのは、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではなく、
「自分の頭」で「きちんと考えること」
です。そうしないと、25+35すら分からずに、60mロープでピッチをつないでしまいます。こうした行動の元凶は、そもそも
自分で考えていないこと、
です。
この事例だけでなく、
・オリンピックのビレイを学んだから、外のビレイもできる
とか、
・動くものに道標つけて、これで良し、
とか、
すべて「自分の頭」で「考えていない」から起きる。
だれも、落ちたら死ぬかもイチかバチかをやりたいとは思っていない
九州の無責任な山岳教育
現代の若者が簡単なことを高度なクライミングと勘違いしてしまう理由
残置で登ってはいけないと理解されていない九州アルパインクライミング
■ 日本人と不安
過剰な不安による判断力の低下
不安が強すぎると、冷静な判断ができなくなり、リスクを過大評価して行動を過度に制限したり、逆にリスクを無視して早く解放されようとする行動に走る可能性があります。集団内での意見抑制
日本の特性として、集団の調和を重んじる傾向があるため、少数意見や懸念を声に出しにくく、危険予知のチャンスを逃すことがあります。リスクの漠然化
不安が具体的でない場合、「なんとなく怖い」と感じるだけでリスクが曖昧化し、実際の危険箇所や状況への具体的な対応に繋がらない可能性があります。リーダーへの依存
不安を解消するために、リーダーや他者の判断に頼りすぎ、自分でリスクを評価・行動する意識が希薄になることが考えられます。「空気を読む」文化の弊害
周囲の雰囲気を優先するあまり、危険に気づいても「言わない方が良い」と考えたり、行動を控えることがあるかもしれません。
これらの要因により、不安そのものが有効にリスク予知に転化されない場合があると考えられます。