2020/03/08

20年遅れの九州の実情が推測できる出来事

■ なぜそうなったのか?

私は起きている現象は単なる「結果」なのでさほど興味はなく、「なぜ、そうなったのか?」という理由ならびに背景の方に俄然、興味を惹かれるタイプです。

杉野保さんの以下の文章が書かれたのは、Free Fun32号。
ーーーーーーーー
対物ビレイ全盛の、リングボルト1本で対物ビレイしていた輩に注意した藤原雅一氏が、「アルパインやったこともない人にそんなこと言われたくないね。」と罵られたというのは有名な話
ーーーーーーー

FreeFun32号が出たのは2000年。

そして、私も九州で初めて行った矢筈岳で対物ビレイを見て、その中で男性クライマーが他に4人もいたのに、私以外の誰もそのおかしさに気が付かないのを見たのが、2018年。

・私以外の誰も気が付かない
・誰も指摘しない
・2000年から18年もの時間差

を総合すると、どれだけ強い思い込みと上からの押し付け?が今現在もTo Be continued 状態か?ということですね…

散らかった部屋もずっとその中にい続ければ、それが普通になります。大なり小なり、それは人間だからあるわけですが、それを知ろうとするか?しないか?では大きな差がある。

■ 私以外の誰も気が付かない 焼け太った人がいる

このときは私以外の誰もそのシュールな図に気が付いていなかったのでしたが、後でFBでこの時のことをアップすると、

”私は気が付いていました”

という男性が一人いらっしゃいました。I橋さんです。まぁその方もその場でその人に向かって指摘できなかったわけですね。なぜなのか? ここも私のような思考回路の人には、謎解きの興味が惹かれるところです。

まぁ、I橋さんが指摘できないのですから、私が指摘できないのは、責めないでくださいね。私だって神じゃない。

さて、その後結局、焼け太ったのは、I橋さんで私ではないです。私はまぁ一緒には行きたくないからいいんですけど。

■ 学歴自慢

大学山岳部だったことを自慢する人がたくさんいますが… ”俺、一高”に始まって…、大学山岳部って、今現役山屋の場合、信州大学以外自慢になるんですかね?

自慢になった時代の大学山岳部の人って今、80代とかなのでは…?

というのが素朴な疑問。昔取った杵柄=現代的な知識習得がおろそか…という気配が濃厚で、むしろ、否定的な要因のような気がします。つまり、「私は昔教わっただけで、現代のスキルは持ち合わせていないです」という話のような?

そうかもしれないと思って、他の人にも問い合わせてみました…そしたら、やはり、そのようでした。

ただ、誤解があってならないように言いますが、自然 は、何十年も変わらないので、例えば、どういう傾斜から危ないか、などは当然、リスク認知は変わらないので、経験値が多いほうがいいです。

かといって、それは、自分で認知力を高めていくのが、楽しいというような話です。

■ 20年遅れの九州と言う場所

九州に来て驚いたのは、やはり、支点やボルトがまるで見たことがないようなのが一杯出てきて、どうにも理解の使用がないことでした。

・座ってビレイする人はダメなビレイヤーと聞いていましたが驚きの実態が。
・終了点にロープ自家掛けはダメと聞いていましたが、年配の人から自家掛けするように指導されるそうです
・人口壁の使用者試験で、壁の途中でトップロープを取るには2点支点を使えと教えており、はぁ?でした。
・怪しい支点を構築している人にもそれを誰も直接言うことができないそうでした

たぶん、人間関係が壊れることを恐れて、口が重くなって、すでに20年みたいなことになっているらしいです。

失うものが最初からない人しか何も発言できない… いやはや、日本社会って、19世紀みたい。