登山も講じると登山道ではないところを歩くことになりますが、そうなると、時折、崩落地形に出会うことがあります。
これらの崩落地は、どれくらい危険なのか?
直観しか頼れません…
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福井県西谷災害で、無林地は有林地の25~ 7倍 程度、
島根県風化花商岩地災害で、無林地は有林地の 2倍近い崩壊発生
の調査例 も出された。
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との記述を発見しました。
クライミングを伴う登山では、花崗岩のことが多いので、無林のところは、木があるところの
2倍
の崩落可能性です。 クライミングでは松が多いです。
■立木の強度 (抜根抵抗力)
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抜根抵抗力は,
抜根抵抗力は,
根元径10 cmの
針葉樹で 1~ 2 ton,
広葉樹 2~ 3 ton,
針葉樹で 1~ 2 ton,
広葉樹 2~ 3 ton,
針 葉樹
30 cm径 で10 ton,
40 cm径 で20 ton程度
が測定された。
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ええ~?!の真事実。立木をアンカーにすることが多いですが、立木って、カムより弱いんですか?だって、1トン=10kNですよね??? ノーマルカム 13kN、スモールカムだって、4~5kNですけど?!
いや~ クライマーは立木を信用しやすいです。ただ、抜く方向は地面に対して垂直で、ロープの荷重は根を抑える方向にかかりますけど…。それもロープの掛け方によります。
湯川アイスで使っていた終了点の立木は、直径5cmくらいでした…(笑)。みんなで不安を指摘したりもしましたが、結局両手が回せないくらいの大きな幹の木くらいしかとるところがなかったんですよね。
論文はこちらです。https://www.jstage.jst.go.jp/article/suirikagaku/35/2/35_26/_pdf
■ 対策 立木は2点以上で!
例えば、ですが、春の戻り雪の終了点の松の木、直径20cmはないくらいですよね?
それで懸垂するって、何kNなのでしょう?
って、前から疑問に思っていました。松は針葉樹なので、10cmの直径で、10-20kNだそうです…(汗)。
カラビナより弱い視点に全生命を預けていたのか…。
いやはや、ホントに生きていてよかったですね~!!木が抜けたりしなくて…岩の上に生えている植生は、たまにガッポン!と岩ごと全体で、はがれたりします。
そうなるか?ならないか?は、前の人は大丈夫だったから大丈夫!というのは、まったく当てにならず、ただの運です。
日本でのアルパインクライミングは、ロシアンルーレットですが、それも、自然との対話の一部だとは思います。
立木は、やっぱり、どんなに太くても2点以上で使わないと!ですね!!